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2014年12月 8日 (月)

沢田研二 「渚のラブレター」

from『S/T/R/I/P/P/E/R』、1981

Stripper

1. オーバチュア
2. ス・ト・リ・ッ・パ・-
3. BYE BYE HANDY LOVE
4. そばにいたい
5. DIRTY WORK
6. バイバイジェラシー
7. 想い出のアニー・ローリー
8. FOXY FOX
9. テーブル4の女
10. 渚のラブレター
11. テレフォン
12. シャワー
13. バタフライ・ムーン

from『ROYAL STRAIGHT FLUSH 2』

Royal2

1. ス・ト・リ・ッ・パ・-
2. おまえがパラダイス
3. 恋のバッド・チューニング
4. TOKIO
5. OH!ギャル
6. ウインクでさよなら
7. 渚のラブレター
8. 酒場でDABADA
9. ロンリー・ウルフ
10. さよならをいう気もない
11. 立ちどまるな ふりむくな
12. コバルトの季節の中で

--------------------

それでは!
開幕までもうあと1ヶ月となりましたジュリーのお正月LIVE、『昭和90年のVOICE∞』へ向け、今回から”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズを本格的に開始いたします~。

前回記事「我が窮状」も含め、全6曲を採り上げる予定(お題はほぼ決まっています)。
あまりにもリアリティの無さそうなナンバーは避け、今回も一応全力で当てにいきます。が・・・とにかく僕の予想って、毎回見事なほどまったく当たりません。
なんとか2曲くらいは的中させたいと息巻いていますが、さてどうなりますか。「さすがにこの曲はナイでしょ~」とか、「いや、あり得る!」とか、みなさまのツッコミ、ご賛同も是非コメントでお知らせくださいね。

今日は、僕にしては珍しく、ジュリーのビジュアル面についても語りたいお題を採り上げることにしました。
そもそも、美的センスの無い僕がそれでもシンプルに、ジュリーのルックスを「カッコイイ!」と感じているのはいつの時代のジュリーか、というと・・・。
これが圧倒的に80年代初頭です。
アルバムだと『BAD TUNING』から『A WONDERFUL TIME』まで、ということになるのかな。子供心に覚えてるテレビの映像でも、「恋のバッド・チューニング」から「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」までのジュリーは、「カッコイイ」と思って観ていた記憶があります(個人的にヴィジュアルで一番好みのシングル・ヒットの映像は「麗人」です)。
その前の「TOKIO」や後の「背中まで45分」についてはヴィジュアルの魅力がよく解らない、と子供心に思っていたくらいですから(もちろん今の自分の感覚とは違いますが)、案外僕の中で「ルックスがカッコイイ」ジュリーというのは時期的にハッキリ限定されているのかなぁ。

ルックス、というのは顔のことだけではありませんよね。身体全体、ひいては仕草や動き、表情まですべて含めてのことでしょう。
また、80年代初頭のジュリー・シングルはテレビで観ていても、歌い手のジュリーだけでなくバンドと一体になった映像構図の印象が強く、ちょうどビートルズなど洋楽のバンド・サウンドに興味を持ち始めた頃の僕にはそのあたりも少なからず影響していたかもしれません。
今日は、そんなカッコイイ映像構図やジュリー独特の仕草や動きで少年時代の僕の記憶にも強く残っているジュリーのヒット・シングル・ナンバーを、お正月セットリスト候補に指名いたします。

ズバリ、「渚のラブレター」。そろそろLIVEで歌って!と切望されている先輩方も多いようですね。
ちょっと不遜と言いますか、大胆な個人的推察なども織り交ぜつつ・・・畏れながら伝授です!

今からもう、30年以上も前ということになるのですか・・・中学生だったDYNAMITE少年の記憶に鮮やかに残った「渚のラブレター」のジュリーとは

ポケットに手を突っ込んで闊歩する

という仕草とワンセットになっています。

当時、「渚のラブレター」を歌うジュリーがどのくらいの割合でそんな仕草をテレビで見せてくれていたのか、実際のところは僕のような後追いファンにはよく分からないのですが・・・とにかく僕にとってこの曲は、「あまりにカッコ良くポケットに手を突っ込んで歌う沢田研二」のイメージが長い間定着しているのです。

これは、ちょうどこの頃中学生だった男子特有の感覚なのかもしれません。
中学生になったくらいの思春期の少年って、とにかく「背伸び」をしようとします。服装もそうですし、態度や行動も・・・その中のひとつが「ポケットに手を突っ込んで歩く」というものです。昔はそういった行動が不良への第一歩とされたものですが、あれは少年たちの「大人への憧憬」の純粋な表れだと思うんですよね。
ですから、ポケットに手を入れた男同士がそれこそ「肩と肩をぶつけながら♪」歩くってのは、だいたい10代前半の少年達にとっては当たり前の情景であって、僕のような一般人でも、普通に体験していることです。

それはさておき。
年長の従兄とか、近所で働いてるアンチャンとか、ポケットに手を突っ込んで歩く様がカッコイイお兄さんを見つけては、憧れマネをする・・・僕にとってはちょうどそんな時期にテレビで観ていた「渚のラブレター」が、「カッコイイお兄さん」代表格としてのTVの中のアイドル・ジュリーの記憶に繋がっているというわけで。

そんな「渚のラブレター」ヒット真っ只中・・・”憧れのお兄さん・ジュリー”の当時の写真は、僕の手元にあるいくつかの資料で楽しむことができます。

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『HEIBON SONG』昭和56年6月号より

よく見えない角度になっていますけど、これ、左手はポケットに入れてますよね、ね?
このポーズこそ、ズバリ僕の記憶にある「渚のラブレター」のジュリーのイメージそのものです。

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『HEIBON SONG』昭和56年8月号より

『HEIBON SONG』や『YOUNG SONG』は、話題の新曲を巻頭カラーページに配し、モノクロ・ページに数ヶ月分の曲目をバック・ナンバーとして収載するというスタイルです。従って「渚のラブレター」も2ケ月後にはモノクロ・ページの掲載となりますが、それでも小さくスコアと一緒に写真が載る、というパターンは選ばれし歌手数名に限られます。
この当時のジュリーは歌本においてもスペシャルな待遇ですから、当然写真も掲載されています。

変わってこちらは、贅沢なショット満載のスコア。

Nagisa3


『ス・ト・リ・ッ・パ・- 沢田研二楽譜集』より

いつもコメントをくださるnekomodoki様が2冊お持ちだったうちの1冊を、以前この若輩にお譲りくださり(本来は、「保存用」としてお持ちだったはず・・・何とお礼を申し上げればよいやら)、いつも掲載曲お題記事執筆の際にスコアを研究させて頂いております。ありがとうございます!
「渚のラブレター」掲載の見開きページの写真を拡大してご紹介しますと・・・。


Nagisa4_2

Nagisa5


最後に添付した写真では、やはりカッコ良くポケットに手を入れていますね!

ではそろそろ楽曲の話に移りますが・・・「渚のラブレター」はアルバムに先んじてのシングル発売。
CMのタイアップになったりして、それについてのジュリーのあまり肯定的でない発言など、僕が後から知った逸話も多いですが・・・作曲がジュリー自身ということもあってか、とにかくヴォーカルが素晴らしい!
ジュリー歴代ヒット・シングルの中でも屈指と言えるのではないでしょうか。

♪ 口笛 吹いたら 
      G           F#m

  それがラストのlove letter
  Em                       A7

  今なら取り消せる Baby
        G          F#m  Bm

  おまえが言ったさよなら ♪
  E7                          A7

Nagisa2

上記スコアの通り「取り消せるBaby♪」の「せ~る♪」は高い「ラ」の音まで跳ね上がります。
そしてこの曲のジュリーのヴォーカルは、正にその最高音部「取り消せるBaby♪」の部分が他を圧倒して凄まじく良い!という・・・。
もちろん他の箇所のヴォーカルもすべて素晴らしいんですけど、「渚のラブレター」と言えば僕は何を置いてもこの最高音部のジュリーの声ですね~。

で。
この曲、シングル・ヴァージョンとアルバム・ヴァージョンがありますよね?
拙ブログのスタイルとして当然、記事執筆にあたり両ヴァージョンの比較考察などやらねばならないんですけど・・・自分の耳に「絶対!」「100%!」というところまでの自信は無いながらも、思い切って言いますと。

この2ヴァージョン、演奏トラックは同じじゃないですか?

もちろん、シングル・ヴァージョン冒頭に登場する波音のS.E.とオルガンという、2つのトラックの有無、という違いはあります。ただこれは楽曲を通してのトラックではなく別録りなのは明らか。
問題はその他のドラムス、ベース、ギター、ピアノの「一発録り」部の演奏。何度聴いても、2つのヴァージョンがそれぞれ同じトラックとしか思えないのです。
普通の考え方・・・まずシングル・ヴァージョンのレコーディングがあり、その後ロンドンでアルバム・ヴァージョンを改めてレコーディングしたのだ、と僕は少し前まで漠然と考えていました。2つのヴァージョンは、あまりにも聴いた印象が違いますからね。みなさまもそう考えていらっしゃるかたが多いでしょう。

でも、改めて紐解いてみますと。
一応80年代当時のMTRレコーディングやミックス、トラックダウンについて多少の心得がある僕の耳が「これはベーシック・トラック自体は同じじゃないかな?」と言い出しました。

例えばドラムス。仮に2つのヴァージョンが期間を空けての別のレコーディング・トラックだったとすれば、3連符のオカズのスネアとキックの組み合わせがここまで完全に一致しているのは不自然です。
無論ジュリーのレコーディングにおいても、かつてはアレンジャーが用意したスコアをスタジオ・ミュージシャンが忠実に譜面通りに演奏する、というスタイルに近い制作時期がありました。それならば2つ存在するヴァージョンが同じ演奏になることは考えられます(ただし、それでも人間が演奏する以上まったく同じニュアンスにはなり得ません)。
しかしながら少なくともアルバム『BAD TUNING』以降、そうしたレコーディング・スタイルはジュリーの作品には採り入れられていません。それはイコール、「ロック」を意識した作品制作、ということでもあります。

「同じトラックにしては音色が違い過ぎない?」と多くのかたは思われることでしょう。しかしこの点は、センド・リターン・エフェクトという作業でクリアできます。
伊藤銀次さんが2011年にブログで連載してくださっていた『G.S. I LOVE YOU』制作秘話を読めば、当時の銀次さんがセンドリターンの処理まで含めて自らのアレンジ・アイデアとしていたことは間違いなさそうです。

シングル・ヴァージョンの「渚のラブレター」のセンド・リターン・エフェクトはおそらく深めのリヴァーブにタイトなコンプレッサーを掛けあわせたもの。一方アルバム・ヴァージョンは薄いショート・ディレイで「素」に近い音に・・・という狙いだったのではないでしょうか。
ちなみにシングル・ヴァージョンでのドラムスのセンドリターンは、『G.S. I LOVE YOU』収録の「彼女はデリケート」「MAYBE TONIGHT」の2曲のそれと非常に近いです。また、各トラックのPAN配置も各トラック左右の分離がハッキリしています。
シングル・ヴァージョンは『G.S. I LOVE YOU』寄り、アルバム・ヴァージョンは『S/T/R/I/P/P/E/R』寄り(←収録曲なんだからこれは当たり前だけど)のミックスと言えるでしょう。

それぞれのヴァージョンのミックスの個性は、そのままジュリーのリード・ヴォーカル・テイクについても同様。ただし、ジュリーのヴォーカル・トラックについては、同じテイクのようにも聴こえますし、センドリターンのエフェクトのみならず、2つのヴァージョンで完全に別のテイクであるようにも聴こえます。
ならばやっぱり演奏も別・・・?
でも、こんなに細部までニュアンスが一致するものかなぁ。ジュリーのヴォーカル・テイク自体が最初のマスターの段階から複数存在していた可能性もありますし。

思い出すのは、今年の伊藤銀次さんのラジオでの話。
「キーを下げ忘れてレコーディングしてしまい、ジュリーに謝った」という逸話が語られていましたよね。ジュリーが「いや、歌えてるけど・・・」と言ってくれたので、銀次さんは胸を撫でおろしたのだとか。
この「キーを下げるはずだった」というのが、正確にどのタイミングであったのか。
シングル・ヴァージョンの最初のレコーディングの際、作曲段階ではニ長調だったものを、ハ長調に移調させようという話が事前にスタッフ間で確認されていたのか・・・はたまた、アルバム・ヴァージョンで改めて、という時の話だったのか。
そのどちらかによって、この記事の考察課題も大きく変わってくるんですけどね。

いずれにしても、シングルでたっぷりと施されたディレイ処理による「甘いバラード」のイメージが、アルバム・ヴァージョンでの肉感的な「ロッカ・バラード」へと変貌する・・・数多く存在するジュリーの「ヴァージョン違い」ナンバーの中で、「渚のラブレター」ほどジュリー・ヴォーカルの魅力をそれぞれ異なるベクトルから仕上げている曲は無いでしょう。

ここで、つい最近遠方の先輩よりお預かりさせて頂くことになった『ヤング』のバックナンバーから、当時のタイムリーな記事をご紹介いたします。

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↑ 81年4月号より

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↑ 81年5月号より
  ビリー・ブレムナーの名前を出してくれていて嬉しい・・・

これらの資料によれば、シングルとアルバムの企画は同時進行だったようです。
アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』のロンドン・レコーディングは4月9日から20日までの11日間。ハッキリ「全12曲」と告知されています(インストの「オーバチュア」を外している記述だと考えられます)。
結構詳しく楽曲の演奏内容について言及がある(「ジャマイカ風」が「バタフライ・ムーン」、「サイケ」が「テレフォン」「シャワー」あたりを指しているのかな)くらいですから、もし5月のシングル・リリースが確定していた「渚のラブレター」にシングル用とアルバム用の2ヴァージョンが録られていたならば、その旨も書かれているべきだと思うんですよ。
これは、6月のアルバム・リリース直前になって急遽5月末に「渚のラブレター」のミックス直しが行われた、と考えるのが一番自然のような気がするなぁ。
(または、先にシングル用に「渚のラブレター」1曲だけミックスしておいて、アルバム・リリース用に全収録曲のミックス作業をした際に「渚のラブレター」も改めて別ミックスとした、とも考えられます)

本当に楽しみに待ち続けている、伊藤銀次さんのブログでの『S/T/R/I/P/P/E/R』制作秘話。そこで、僕の推測が正しいのか誤っているのか、その他の細かな疑問もすべて解けるはず。
銀次さんが「いつか書きますよ~」と告知してくださってから、もうずいぶん経ちますが・・・。

ところで、僕がシングルとアルバムいずれのジュリー・ヴォーカルが好きか、と言うと・・・これは甲乙つけ難い。どちらも素晴らしい!

シングル・ヴァージョンのヴォーカルにたっぷりかけられたディレイは、先述の「取り消せるBaby♪」の最高音部ではひときわ強めに設定されています。
古今巷では、ヴォーカリストが上手くメロディーを追えていなかったり、高音が出きっていなかったりした際に、強めのディレイを施して「誤魔化した」手法を採り入れた楽曲がまま見受けられますが、ジュリーのシングル「渚のラブレター」の場合は狙いが真逆。
「こんな凄まじい高音をビシ~ッ!と突き抜けているよ」という歌声の素晴らしさをさらに強調するために、ディレイが深くなっているのです。

一方のアルバム・ヴァージョンは、徹底的にクールなショート・ディレイ。次作『A WONDERFUL TIME』収録で同じ3連符の曲想を持つ「WE BEGAN TO START」などへと引き継がれていく、ジュリー生身の声の良さを生かしたヴォーカル・エフェクト処理です。
この曲は「恋人との別れに未練たっぷりの男」が主人公なのに、そんなシチュエーションではありがちな「男特有のイヤな面」というのがジュリーのヴォーカルからは微塵も浮かばない・・・むしろ恋人は喜んで主人公の元に戻ってきたんじゃないか、とすら思わせるジュリーの魔力を「渚のラブレター」のロック性と捉えるならば、それはアルバム・ヴァージョンのヴォーカルの方が優れているでしょう。あのスージー鈴木さんが「最強」と熱烈に推していらっしゃるのも頷けます。

さて、僕なりにこの曲をセットリスト予想として挙げるからには、当然鉄人バンドとの相性も考えてのこと。
僕は生で体感したことは無いんですけど、現在と同じ鉄人バンドのメンバー編成で「渚のラブレター」を採り上げているツアーが過去にありますよね。


Nagisa00

DVD『greenboy』より
(みなさまご存知の通り、アルバム『greenboy』自体はギター、ベース、ドラムスのキーボードレス・ハード・ロック体制でのレコーディングですが、ツアーでは、現在の鉄人バンド・メンバーによるベースレス・スタイルとなっています)

2005年の「渚のラブレター」でもジュリーはちゃんとポケットに手を入れて、ゆっくり歩きながらの熱唱です。
しかも、原曲のキーのままだし!凄い!

特筆すべきは、下山さんがスティール・ギターを弾いていること。もし『昭和90年のVOICE∞』で「渚のラブレター」がセットリストに採り上げられたとしたら、この時と同じ楽器編成になるのでしょうか。
ちなみに『greenboy』ツアーでは、上添付画像の左端を見れば分かる通り、下山さんはごく一般的なスタイルでのスティール・ギター演奏です(楽器を寝せた状態で弾く、というスタイル)。
でも下山さんの場合は特に、同じ曲を同じスタイルでもって毎回ツアーに臨むとは限りませんよ~。
今年のお正月LIVE『ひとりぼっちのバラード』では、「世紀の片恋」でスティール・ギターをストラップで吊るしてネック上部からボトルネックをあてがう、という驚異の奏法を披露してくれた(『三年想いよ』ツアーの「世紀の片恋」は、普通にエレキギターのスライドでした)下山さんのこと。その奏法再現も充分あり得ます!

今ジュリーがこの曲を歌うとなれば、立ちはだかるのはやはりキーの高さということになりますか。
銀次さんの「うっかり」が最初期段階、つまりシングル・ヴァージョンの時だったとすれば、キーを下げなかったおかげであの「取り消せるBaby♪」の凄過ぎるジュリー・ヴォーカルが誕生したということになりますから、今となっては「俺、ナイスうっかり!」と銀次さんも考えいらっしゃるところでしょうが・・・さすがに66才になったジュリーが原キーで歌うのは厳しいのかなぁ。

お正月に「渚のラブレター」が採り上げられるとすれば、ジュリーはキーを下げてくるでしょう。僕はもうそういうことを詮索するような聴き方、見方はしない!と決めてはいますが・・・やっぱり気になりますね。つくづく、絶対音感をお持ちのかたがうらやましいです。

最後に。
僕が今回「渚のラブレター」を予想曲として選んだのは、純粋に「一度は生で聴いてみたい」シングル曲というのもそうですが・・・この曲って、素晴らしく「爽やかな別れ」の歌じゃないですか。もちろん愛の歌ではあるんですけど、「旅立ってしまった人を送る」鎮魂歌としても成立する名曲だと思うのです。

11月後半から、一世を風靡した芸能人の方々の訃報が相次いでいます。
個人的な思い入れで言いますと・・・
健さんは『野性の証明』。
ジョニーさんは『Gメン'75』香港ロケ・シリーズ(島谷刑事=宮内洋さん登場編)の敵役でのゲスト出演(僕は80年の『源氏物語』はまだ観ていないのです・・・先輩方は、ジュリーとジョニーさんの最後の対峙シーンの演技を絶賛していらっしゃいますね)。
啓江さんはあの『イカ天』の権威・ベスト・ヴォーカリスト賞のプレゼンター。
そして文太さんは、『太陽を盗んだ男』。


最後の夜だから 少し歩こう
D           A7                D     Em  A7

人影まばらな道 二人選んで
D             A7               D

はじめて逢った頃の 気分になれるさ ♪
         A7        D             A7         D

澄んだ気持ちで聴ける、別れの歌。
『昭和90年のVOICE∞』でジュリーが「渚のラブレター」を歌ってくれたら、僕は旅立った彼等のことを自分なりに思いながら聴いてしまうかもしれません・・・。


それでは、『昭和90年のVOICE∞』開幕までの間、こんな調子でセットリスト予想記事を続けていきます。

『ひとりぼっちのバラード』で「鼓動」「緑色の部屋」を的中されるという離れ業を見せてくださったぴょんた様のブログで、また今回も”妄想セトリ”予想を拝見させて頂きましたが・・・いやぁ相変わらずの鋭い視点に目からウロコでした。これから僕が記事を書こうと決めている曲とは、当然のように1曲たりとも重複していませんでしたね~(笑)。

まぁ、僕の「真剣に当てに行ってるのに全然当たらない」セトリ予想記事というのも、それはそれでお読みくださるみなさまも楽しめるのではないかと(汗)。
気合入れて書いていきたいと思います!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

DY様、こんばんは。
♪渚のラブレター、聴きたいですねー。
小学生だった私は、まず「おまえがパラダイス」でカズさん並みに揺さぶられ、そしてこの「渚のラブレター」で心を鷲掴みされた決定的な思い出深い曲なのです。
もし、もし、オリジナルキーで聴けたら、号泣ですね。

しかし、何となくDY様と「個人的な思い入れ」が似ていまして・・・。
ジョニー大倉さん以外は思い出す場面がドンピシャでした!
ちなみに、ジョニーさんを思い出す出演作は、御存じないとは思いますが「Checkers IN TANTAN たぬき」という、チェッカーズ初主演映画です(^-^)

投稿: haru | 2014年12月 9日 (火) 00時10分

haru様

ありがとうございます!

聴きたいですよね~「渚のラブレター」。もしセトリ入りしたら、きっとポケットに手を入れて歌ってくれるのでは?

亡くなられた方々へのイメージの一致は、やはり世代的なものでしょうね。haru様もおそらく同じかと思いますが、『野性の証明』以降の薬師丸さんの大ブレイクを思春期にタイムリーで体験していて、お父さん役の健さんの印象が強烈なんですよね。あの壮絶なラストシーンが今も目に焼きついています。

また、キャロルをタイムリーで知らないからでしょうか、ジョニーさんは俳優のイメージですよね。
『TANTAN たぬき』、タイトル覚えています。話題になりましたよね。でもジョニーさんが出演されていたとは知りませんでした。
友人のYOKO君はジョニーさんについて、火曜サスペンスで岩崎宏美さんと共演した時の犯人役のイメージが一番強いそうです。
『Gメン’75』のジョニーさんは、調教されているとはいえ本物の虎と実際に格闘して絶命する、という凄まじい演技でした。本当に素晴らしい個性派の俳優さんだったと思います…。

投稿: DYNAMITE | 2014年12月 9日 (火) 11時47分

DYさん、お邪魔します。
ジュリーが作曲した作品は全て好き、と自負している私は、お題の曲も大好きです!でも…私は、キーを下げた『渚の~』はやってほしくないです。まったく個人的な感覚ですが、チェの『星屑の~』に似てしまう気がする…どこが似ているんだ、と聞かれると説明できないのですが、DYさんにとっての『素肌に~』と同じ感覚に取り憑かれそう…。
ホント、最近、大スターの訃報が相次いでいますね。私と母親にとっては、高倉 健さんと言えば、江利チエミさんなんです。母娘ともにチエミさんの歌が好きなので。だから、訃報を知って我が家で最初に出たコメントは「やっと逢えるね~」という言葉です。そこからチエミさんの話になって…すいません。
私が菅原文太さんを知ったのは、大河ドラマ『武田信玄』です。とてもカッコよかったです。私の場合、一徳さんも含めて、ジュリーとは別ルートで好きになった方が、ジュリーと深い関わりがあった、というパターンが多いです。
ジョニーさんは…転落事故に遭われた時に初めて名前を知りました。すいません!もちろん『TANTAN たぬき』はビデオで観たのですが、尚之さんに萌え惚けてジョニーさんのお顔すら記憶しませんでした。私にとって、役者としてのジョニー大倉さんは、やはり、ジュリー版『源氏物語』の柏木です。

投稿: 74年生まれ | 2014年12月 9日 (火) 23時11分

DY様 こんばんは。

保存用というより、そもそもダブって買ってしまい、表紙のジュリーが怖くて(笑)処分も出来ず、どなたか、私には「猫に小判」なスコアを生かしてくださる方がいないかなぁ、と思っていたので「渡りに船」でした。
その後、DY様がこんなに大切に有効利用してくださって本当にうれしいです。

「渚のラブレター」
ふっきれたのか、ふっきろうとしてるのか、別れをこんな風にかっこよく歌いあげられてしまったら、
「今なら取り戻せる」
と言われても、こっちもカッコつけて
「そのうちね。」
と手を振るしかないじゃん。
あー、久しぶりに生で聴きたくなってきた。

投稿: nekomodoki | 2014年12月 9日 (火) 23時13分

追伸です。
私からもお正月LIVEへ向けた予想を1曲。根拠のないヒラメキなのですが『あんじょうやりや』が歌われそうな気がします。

投稿: 74年生まれ | 2014年12月 9日 (火) 23時15分

初めてコメントします。お正月ライブに参加できる方が羨ましい。
私、

投稿: 澤会佐賀県支部支部長(自称) | 2014年12月 9日 (火) 23時31分

昨日は大変失礼いたしました。続きです。
私、諸事情により今のところ音楽劇と夏のLIVEのみの参加です。お正月LIVEが福岡であればなーと思っています。その時は必ず参加します。
ところで、一年ほど前からブログを楽しく拝読しています。内容がとても専門的すぎて理解できない部分が多いのですが、やっぱりそうだよねと納得したり、いろいろと教えていただけたり、また、そうだったのかと感心したりしています。最後に添付されている資料もとても楽しみです。
「渚のラブレター」素敵な曲ですよね。お正月が無理であれば、夏のLIVEにいれてほしいと思います。
私は、ただジュリーが好きで歌を聴いているのですが、ブログを読んでいるとやっぱりすごい人なんですね。ジュリー。一年に一度ですが、LIVEで会えることを本当に幸せだと思って今からも参加したいと思います。
私の近くにジュリーを語りあえる人がほとんどいませんので、今後も時々ですがお邪魔させてださい。

投稿: 澤会佐賀県支部支部長(自称) | 2014年12月11日 (木) 00時33分

74年生まれ様

ありがとうございます!

また訃報が…もうご存知でしょうがガロのマークさんまで亡くなってしまいました。
もちろんお名前はずっと以前から知っていましたが、僕としてはトッポのアルバムを最近になって聴いて、マークさんの作曲作品の素晴らしさを改めて知ったばかりだというのに…。

ジョニーさんの柏木役はみなさん絶賛されていますね。情念が滲み出るようなジョニーさんの演技は他作品で知っていますので、柏木役も想像できるような気がします。

挙げていらした「あんじょうやりや」は来るかもしれませんね。最近は短いスパンで定期的に歌われている曲。そろそろでしょうか。

nekomodoki様

ありがとうございます!

『ストリッパー楽譜集』は本当に素晴らしいお宝です。こんな本がかつて普通に販売されていた、というだけで感動します。一生大切にします!

> 別れをこんな風にかっこよく歌いあげられてしまったら、 「今なら取り戻せる」と言われても、こっちもカッコつけて「そのうちね」と手を振るしかないじゃん

な、なるほど…それが女性の感覚というものですか。いやぁ勉強になります。おそらく三浦さんも同じような感じで…それでこのなんとも言えない独特な「別れ」の歌となったのですね。それもこれも、「歌っているのがジュリーだから」そうなる、というのが凄いです!

すみません。ここでお返事一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2014年12月11日 (木) 20時39分

澤会佐賀県支部支部長(自称)様

はじめまして。コメントありがとうございます!

佐賀にお住まいなのですね。
僕は同じ九州は鹿児島の出身ですが今関東圏に住んでいて、ジュリーのLIVEはお正月と全国ツアー合わせて年に数回参加できています。それがどれほど特別なことか、どれほど有難いことかを忘れずにいたいものです。

ジュリーは最近になって以前より一層「年に一度の全国ツアーを楽しみにしてくれている地元のお客さん」を大切に思っているような気がします。
ここ2年は、お正月に歌ったシングル・ヒット曲をそのまま全国ツアーのセットリストへとシフトさせています。歌う曲を1年単位で考え始めたのではないでしょうか。ですから、もし今度のお正月に「渚のラブレター」が歌われたら、全国ツアーへ引き続いてセットリスト入りするのではないでしょうか。僕はまだ生で聴いたことのない曲ですので、是非一度は、と切望しています。

僕は後追いファンで、まだまだ知らないことが多いです。先輩から伝授頂いた資料などで勉強しつつ、得たものを少しでもブログに反映させていきたいです。
またいつでもコメントお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます!

投稿: DYNAMITE | 2014年12月11日 (木) 21時27分

DY様、こんばんは。

僕には歌謡曲のランキング番組にどっぷり嵌っていた時期があります。それは小学5年から高校3年くらいまで。西暦で言うと1977年から1984年くらいまで。ジュリーの曲で言うと「憎みきれないろくでなし」から「渡り鳥はくれ鳥」まで。

「ザ・ベストテン」を筆頭にテレビ番組は殆ど見ていましたし、専用ノートを作りテレビだけでなく、ラジオ番組のランキングも書き留めていたくらいです。特にジュリーの曲のランキングの浮き沈みには一喜一憂していました。

中でも、レコード売上のランキング通りに曲をオンエアするニッポン放送「オリコン全国歌謡ヒット速報ベスト100」は僕にとって格別の存在でした。
まだレコード大賞やオリコンが権威や格式を持っていた時代の話です。

出す曲出す曲ヒットチャートの上位を賑わしていたジュリーですが、1980年「TOKIO」の後、オリコンのランキング上は低迷します。「恋のバッド・チューニング」~「酒場でDABADA」~「おまえがパラダイス」、この3曲はオリコンベスト10にランキングを連ねることはありませんでした。有線放送のランキングや葉書リクエスト数などの要素も加味しているテレビのランキング番組ではベストテンに入る曲もありましたが、僕が最重要視する「オリコン全国歌謡ヒット速報ベスト100」では3曲連続でベストテン入りを逃してしまいました。その間約1年。「ジュリー大丈夫かな~」ってやきもきする日々を過ごしたものです。

そのような状況のなか、1981年5月にリリースされたのが「渚のラブレター」。
たしか、当時中学2年の僕はどこか近所へ出かけていて、歩きながら聞いていたトランジスタラジオで「渚のラブレター」のオリコンベストテン入り(たしか8位)を知ったのでした。その瞬間、たぶん「よッしッ!!!」と叫んだはずです。

ジュリー作曲のこの曲は僕にとっては、起死回生の1曲。もちろん「バッド・チューニング」「DABADA」も「おまパラ」もみんな大好きな曲ですが、オリコン至上主義だった当時の中2の少年にとっては「渚のラブレター」は窮地を救ってくれた曲なのです。神々しく今でも心の中に燦然と輝いている1曲です。

またもや長文にて乱文、失礼しました。
ランキング番組大好き少年の頃を思い出し、個人的思い出ばかりを書き連ねてすみません。
僕にとっても、LIVEでぜひ聴いてみたい1曲です!

投稿: goma | 2014年12月12日 (金) 22時31分

goma様

ありがとうございます!

いやぁそうだったんですか~。「酒場でDABADA」の時はセールス的にちょっと苦戦しているのかな、とはタイムリーで感じていましたが、僕はてっきり「恋のバッドチューニング」は「大ヒット」のカテゴライズで記憶していました。どうやら実際はそう単純でもなさそうですね…。
僕はもっぱら、『ザ・ベストテン』ばかりを観ていたのですよ。他のランキング番組は時々しか観ていなかったような気が…。

「渚のラブレター」には、ルックスのカッコ良さのイメージ以外に、「うわ、沢田研二自身が作曲じゃん!」という驚きの瞬間をよく覚えています。アイドル歌手(と認識していました)は作曲なんてできない、と決めてかかっていた少年だったようですね…。
その後「ストリッパー」「麗人」と続いて、「作曲・沢田研二」をようやく当たり前のように頭にインプットできました。

あと、僕も「統計フェチ」ですので、goma様がチャートをノートに書きとめていらしたほどの情熱はよく分かります!
ひょっとしてgoma様も、「折れ線グラフに見とれる」タイプではありませんか?(笑)

投稿: DYNAMITE | 2014年12月12日 (金) 22時46分

DY様

ご無沙汰してます。なかなかコメできずにスイマセンsweat02

この楽曲、ジュリー祭りでも演らなかったんで、ぜひとも生で聴きたいです。

ただ、ROCK色の強いアルバムVERSIONとは完全に別トラックだと思ってました。今度、聴き比べてみます。

ちなみにB面の『バイバイジェラシー』もアルバムとは別VERSIONだと思うのですが、これもアレンジが違うだけでしょうか?

追伸
正月LIVEでは『おまパラ』が来るかと予想してます。和さんのインタビューがあり、タイムリーですし。

投稿: Mr.K1968 | 2014年12月30日 (火) 11時10分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

「麗人」もそうですが、『ジュリー祭り』がジュリーLIVEデビューの僕にとって、不思議と未だ生でめぐり逢えていない曲のひとつです。毎回LIVEのたびに「今度こそ」と思うのですがなかなか実現しません。今回はどうでしょうか。

「バイバイジェラシー」も一発録り演奏のトラックは同じだと思われます。もちろんミックスについては全然違っていて、シングルA面同様、『G.S.I LOVE YOU』と同じ「疑似・疑似ステレオ」になっていますね。あと、後録りのリード・ギターのトラックがビリー・ブレムナーかエキゾティクスか、という違いもありますね。

「おまえがパラダイス」はそろそろ来そうですね。可能性は高そう…楽しみです。
Mr.K様は今回もネタバレ我慢ですね。やり遂げられますように!

投稿: DYNAMITE | 2014年12月30日 (火) 21時44分

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