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2014年10月21日 (火)

沢田研二 「女神」

from『ROYAL STRAIGHT FLUSH 1980-1996』
original released on 1986、single


Royal80

disc-1
1. TOKIO
2. 恋のバッド・チューニング
3. 酒場でDABADA
4. おまえがパラダイス
5. 渚のラブレター
6. ス・ト・リ・ッ・パ・-
7. 麗人
8. ”おまえにチェック・イン”
9. 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
10. 背中まで45分
11. 晴れのちBLUE BOY
12. きめてやる今夜
13. どん底
14. 渡り鳥 はぐれ鳥
15. AMAPOLA
16. 灰とダイヤモンド
17. アリフ・ライラ・ウィ・ライラ~千夜一夜物語~
disc-2
1. 女神
2. きわどい季節
3. STEPPIN' STONES
4. CHANCE
5. TRUE BLUE
6. Stranger -Only Tonight-
7. muda
8. ポラロイドGIRL
9. DOWN
10. 世界はUp & Fall
11. SPLEEN ~六月の風にゆれて~
12. 太陽のひとりごと
13. そのキスが欲しい
14. HELLO
15. YOKOHAMA BAY BLUES
16. あんじょうやりや
17. 愛まで待てない

----------------------

一気に肌寒くなってきましたね・・・。
先日、遂に「Rock 黄 Wind」の採譜を済ませました。果たして今年役に立つ日が来ますでしょうか。

いや~、それにしても。
神戸公演で阪神嘆きネタを炸裂させるジュリーを見てから1ケ月ちょっとが経ちますが、まさか10月になってこんな楽しみが待っていたとはねぇ・・・。

クライマックス・シリーズ第2ステージ、巨人を4タテ!
セ・リーグ代表としてまさかの日本シリーズ進出!

ジュリーも喜ぶ以前に「おいおい勝っちゃったよ」とビックリしているのではないでしょうか。札幌のMCでは「素直に喜べない。恥ずかしい」と話していたそうですが、ここ1週間の怒涛の展開については、ほとんどの阪神ファン同様にジュリーも「心の準備ができる前にあれよあれよ」という感じだったんじゃないかなぁ(笑)。

そもそも、大体の阪神ファンというのはどこか弱気でありボヤキ上手なんですよ。
「やっぱりダメだったか・・・」という展開、それも含めて楽しんでいるふしがある・・・ただ、ジュリーが神戸で「監督のやってることがワケ分からん!」と嘆いていたのは僕も(たぶん多くの阪神ファンも)感じていたことで、ハッキリ言って今シーズンはもう終戦、みたいな雰囲気が9月の時点ではありましたからね。「どうせクライマックスも第1ステージの広島に負けて終わりだろう」、と。
それが何と、第2ステージに初進出したばかりか、巨人を無傷の4連勝でボコボコにしてしまったという。

でもね、あくまでセ・リーグの優勝チームは巨人。阪神の今ペナント・シーズンの戦いぶりにファンが納得していないのは事実です。
「ジュリーファンにして阪神ファン」の身としては、これから挑む日本シリーズ、そこで勝って初めて「Rock 黄 Wind」の大合唱とすべきでしょう。
和田監督がクライマックス・シリーズの優勝インタビューで目に涙を浮かべていたけど、嬉しさもあった反面、ホッとした・・・そして今季ファンに色々言われて(ジュリーにもね笑)悔しい思いをしてきたことを胸に、「まだまだこれからや!」という決意もあったのではないかと。
だから、胴上げもビールかけもお預けとなりました。
その意気や良し!僕もタイガースが「日本一」を勝ち取るまで、「Rock 黄 Wind」の記事執筆は我慢します。
だからジュリー、日本一になったらツアー千秋楽・フォーラムのオマケのオマケで歌って~!

ただねぇ・・・相手がホークスに決まりましたよね。
ジュリーも言ってたみたいですけど、どうにも「勝てる気がしない」んですよ・・・。これは(少なくとも僕の場合は)、2003年の日本シリーズのトラウマです。
あの時の日本シリーズは結果だけ見ると3勝4敗で、なかなかイイ勝負してたんじゃないか、とも今では思えますが、何故か甲子園で3回勝った記憶より、福岡で4回ボコられた印象の方が強いという・・・。
あの年のタイガースはスタメンに僕も大好きだった赤星選手、藤本選手という小柄な名選手がいて大活躍しましてね。でも、いざ日本シリーズで彼等がバッターボックスに立った時、キャッチャーの巨漢・城島選手(当時ホークスに在籍)がギロッと下から睨むわけですよ。まるで子供が大人に脅されているように見えて・・・怖かったなぁ。
2003年はセ・リーグのペナントレースで無双状態だっただけに、阪神ファンからすると「この調子で日本一もいただき!」みたいな感覚が事前にありました。
調子に乗って、「世の中、8割くらいは阪神の応援だろ!」と思い込んでいたら、福岡の試合の雰囲気は全然違っててねぇ・・・。

まぁ今年の場合は甲子園4試合、ヤフオクドームが3試合という日程ですから、7戦目の11月2日・甲子園にて4勝3敗で日本一決定→翌日のフォーラム公演でジュリー大ハシャギ!という筋書きが理想です。
ちなみに、日本シリーズまでもが「まさかまさかの4連勝」なんてことになりますと、ちょうど30日の大阪フェスの前日に日本一が決まっている、という状況になりますが・・・そこまでうまく事が運びますかどうか。


枕が長くなりましたが、それでは本題です(この記事、ここまでの枕を一番最後に書いてます汗)。
”足早に過ぎてゆくこの秋の中で”シリーズも5曲目となり、いよいよ秋も深まってまいりました。
僕にとってそれは、それだけ『三年想いよ』ツアー・ファイナル、東京国際フォーラム公演が近づいてきている、という喜びを実感できることでもありますが・・・。

今日は、アルバムには収録されていないジュリーのシングル・ナンバーの中から、ちょうど今くらいの季節に発売された名曲を採り上げます。
ズバリ、1986年10月22日発売の「女神」。
当時のジュリーの妖艶なヴィジュアル(髪型?)のインパクトもあってか、この名曲を熱烈に愛するジュリーファンはかなり多いようですね。

拙ブログではこれまで、CO-CoLO時代のシングルについては、「灰とダイヤモンド」1曲しか記事にしていません。これは何故かと言うと、決して僕がこの時期のシングル名曲群に興味が薄いわけではなく・・・「手元に歌詞カードが無い」という理由が大きかったのでした。
細かい漢字や仮名表記が、「耳で聴くのと文字で目にするのとでは違った」というジュリー・ナンバーは本当に多くて。僕は歌詞についての考察は是非しておきたいタイプですので、歌詞フレーズの致命的な間違い、勘違いは避けなければ、と常々考えているのです(それを逆手にとる形で「銀河旅行」の記事を書いちゃったこともありますが汗)。

で、CO-CoLO期のシングルの歌詞カードを入手するために、『ROYAL STRAIGHT FLUSH 1980-1996』を買わないとなぁ、とは以前から考えていたんですが・・・これ、みなさまご存知の通り、中古の価格でも結構な値段がするじゃないですか。親切な先輩のおかげで音源だけはすべて持っているし、そもそもこれは80~96年のシングル・コレクション盤。キチンとした形で所有していないのはCO-CoLO期のほんの数曲だけですし・・・歌詞のためにそこまでお金をつぎ込むのもな~、とずっと決心がつかずにいました。
が!
つい先月、「このくらいなら」と納得できる価格の中古品を見つけたのです。「帯、ブックレット付」という商品説明を確認するや、思いきって購入。届けられたモノを見て、「やっぱり買って良かった!」と思いました。
質・量ともに本当に豪華なベスト盤じゃないですか~。裏ジャケットも、中敷やCD盤面のデザインも、充実のブ厚いブックレットも素晴らしい!

ということで、この2枚組をようやく手にした喜びを胸に、今日は久々にCO-CoLO時代の名曲群から、1986年秋真っ只中にリリースされたシングル「女神」を、万全の体制で考察したいと思います。
伝授!

いや~、正に万全の体制ですよ。
というのは。
手元には『ROYAL STRAIGHT FLUSH 1980-1996』の他に、いつもお世話になっている先輩からお借りしスキャンさせて頂いた、当時のファンクラブ季刊『不協和音』に掲載されていたスコアがあるのですよ~。

141018_113601

僕のような者にとっては、ジュリー関連の伝説的な写真集、パンフレット等と同じくらいに、レアな楽曲のスコアというのはとんでもなく貴重なお宝なのです(以前からヤフオクに上がっている『A WONDERFUL TIME』アルバム・マッチングのエレクトーン・スコアが、2万云千円からいつまでたってもビクとも値段が下がらず、指をくわえて涙目で毎日過ごしています・・・泣)。
よく、釣り具をただ眺めているだけで1時間過ごせる、という人の話を聴きますが、僕の場合は、好きな曲の音符並びを眺めているだけで時間を忘れ、至福のひとときを過ごすことができます。

『不協和音』の「女神」のスコアはオフィシャル・アイテムということになりますが、だからと言って表記が完璧というワケではないようで。たった1箇所ではありますが痛恨の誤植がありますので、お持ちのかたはこの機に直しておきましょう~。

生きて愛し 死んで愛し どちらを  選ぼうと ♪
   C               G            F#m7-5  B7      Em

の、最後のトコです。
スコアでは、F#m7-5で1小節、B7で1小節となっていますが実際は上記のコードでの譜割が正しく、メロディーは1度ホ短調のトニックである「Em」に戻っています。これは、次の「いずれに出会おうと♪」の箇所と同進行で揃えてしまった単純なコードネーム配置の誤植と考えられます。
ただし、僕も全然偉そうなことは言えません。もしスコアが無かったら僕はこの部分を、「Am7→B7→Em」と採譜し何の疑いも持てなかったに違いないのです。オフィシャル・スコアというのは、やはり偉大なお宝です!

さて、「女神」の作曲は佐藤隆さん。
ザ・ベストテン世代の僕は、佐藤さんの「マイ・クラシック」の大ヒットはテレビでタイムリーに知っています。また、そのほぼ同時期、高橋真梨子さんの「桃色吐息」の作曲者としてもよくお名前を見かけたものです。
「マイ・クラシック」「桃色吐息」共に、とても美しい短調の粘り強いメロディーが特徴的。バラード寄りの素晴らしいポップス・ナンバーですね。
そしてそれはジュリーの「女神」でも同様です。

忍んで いいなら シルクのハンカチを
Em       F#m7-5   G                      B7

目につくところに 結んでおいてくれ ♪
Em       F#m7-5            B7       Em

このAメロのハーフ・ディミニッシュ(ここでは「F#m7-5」)の使い方がまず痺れます。サビの使い方とは全然違うんですよね。要は、Emの「ミ」からGの「ソ」に移行する過程を、ありがちな「D」ではなくハーフ・ディミニッシュに置き換えて、経過音である「ファ#」の音を強調している、ということなのかな・・・。狂おしく、エロい進行で、正に「忍んでいいなら♪」という歌詞世界そのものです。
これは佐藤さんの得意技のようで、高橋真梨子さんの「桃色吐息」にも同様の手法が登場します。

ジュリー・ナンバーとしては、アルバム『NON POLICY』収録の南佳孝さん作曲「シルクの夜」と並んで、「歌詞が載る前のメロディーの時点で既にエロい!」名曲と言って良いでしょう。

ジュテー           ム 
     C  C(onB)  Am  Am(onG)

ジュテー       ム  あなたといる限り ♪
     F#m7-5  B7   C          B7      Em

というサビの「念押し」のようにガクンガクンとルート音が下降していく感じも、進行としては王道ながら、メロディーの粘りが独特。これも佐藤さんの個性ですね。

作詞は阿久さんです。やはり阿久さんのジュリーへの提供詞も、時代と共に変わってきています。
「女神」は男がすべてを晒した溺愛、求愛がテーマかと思いますが、例えば「ダーリング」のそれとは雰囲気がまるで違っています。
アルバム『思いきり気障な人生』や『今度は、華麗な宴にどうぞ。』での阿久さんの詞は、たとえ溺愛、求愛の歌であっても別れの歌であっても、根本には「女には結局、男の魂を手に入れることなどできないのだ」というダンディズムがあるように感じられます。
一見、恋をした主人公(=ジュリー)が歌う完全な女性崇拝のような「ダーリング」でも、「俺様」度の高さは失われていない・・・どころか強烈にあって、最終的には「お前は俺のものになるしかないんだ」という絶対男主義があると思いますし、それをいざジュリーが歌えば「あぁ、こんなふうに求愛された女性はイチコロだな」とリスナーも自然に思うでしょう。

ところが「女神」では、主人公の男に「どんなにすべてを晒しても、思いが遂げられない」というダメージの深さを感じるんですよ・・・。その意味では、阿久さんの詞のアプローチはむしろ『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』に近いかもしれません。
また、ジュリーのヴォーカルが一層そのダメージ度を増幅させています。一番ヘヴィーなのは

風に怯え 雨にふるえ 噂に      傷ついて
C             G              F#m7-5 B7      Em

とげに刺され 爪でかかれ 痛みを知らされて ♪ 
  C                 G               F#m7-5          B7

ここですね。
阿久さん、容赦無し!

「怯え」「ふるえ」「傷ついて」「刺され」「かかれ」「知らされて」・・・この、ふりかかるダメージを歌うジュリーのヴォーカル・ニュアンスが凄まじいです。
あらゆる逆風に虐げられても、自分はこの女神を無条件に崇拝し静かに膝まずくしか術はないのだ、と。
魂を差し出しての「嘆願」。そんな感じに聴こえます。

サビの「ジュテーム♪」の絶唱にしても、「魅せられた夜」はロマンティック、「女神」は何か悲劇的な感じがします。どちらも情熱的なヴォーカルなのに、ジュリーの声から受けるイメージは全然違う・・・先輩方から見てそのあたりはいかがでしょう?

これをして、アルバム『CO-CoLO1~夜のみだらな鳥たち』収録のいくつかのナンバー、そして同年発売のこのシングル「女神」でのジュリー・ヴォーカルに、タイムリーなファンの先輩方は、セールスの落ち込みやプライヴェートの心境など、当時のジュリーの逆境を重ねて見ていらしたのでしょうか。
もちろんそれは自然な受け取り方なのかもしれませんが、後追いの僕が聴くと、『架空のオペラ』以降のCO-CoLO前期に、まったく新たな(それまでのジュリーには無かった)ヴォーカル・スタイルの開眼をまず想像します。この時期特有の、新鮮な曲想やバンド・サウンドに溶け込んだ歌い方として編み出された、ジュリーの進化を感じるばかりなのです。
一方で、ジュリーが完全にプライヴェートの自分を歌に引き寄せたと考えられる次作『CONFFESION~告白』では、またジュリーのヴォーカルに違った変化が出てきて、「タ行」「ラ行」にいわゆる「「洋風に装飾している」感覚が見られます(後にも先にも、このようなスタイルのジュリー・ヴォーカルのアルバムはこの1枚きりです)。こちらは、プライヴェートに引き寄せた楽曲であるが故に、ジュリーが「突っ張った」歌い方にしたのかなぁ、と僕は捉えていますが・・・。

ただ、このような考察はいかにも後追いファンの感覚なのでしょう。例えばこれは、『三年想いよ』を今から10年後に初めて聴いた人が、3・11以降のジュリーの活動状況を知らずにその詞曲やヴォーカルを考察する如きもので、僕には明らかにハンデがあると思います。
でも、音楽作品ってどうしてもそういう宿命は自ずからある、とも思うんですよね。本当に優れた楽曲は、時代を経てどういうふうに聴かれようと、永遠に「名曲」なのではないでしょうか。
その意味でも、「女神」はプロフェッショナルな詞曲、唯一無二のジュリー・ヴォーカル、最高に渋いCO-CoLOの演奏、アレンジが一体となった名曲。
今回改めてじっくり聴いて、そう思いました。

そんな名曲を、何故僕は長い間まったく知らずにいたのでしょう・・・。紅白でも歌われているし、JAL沖縄のキャンペーン・ソングというCMタイアップもついてるのに。
1986年と言えば僕は大学入学で上京したての年で、おそらく人生で一番念入りにラジオのエアチェックをしていた頃。『FMステーション』を毎号買って、好きそうな洋楽だけでなく、幼少期からの懐かしく馴染みのある歌手やバンドの曲もマメにカセットテープに録音していました(ジュリーの黄金期の大ヒット曲も当然)。沢田研二の新曲」の情報をスルーしていたとは考えにくいんですけどねぇ・・・。まぁ、当時の僕は貧乏学生で、部屋にテレビなんてものは無かったですから、それがまず大きかったのかも。

リリースから何十年も経って知った86年の「女神」音源には、本当に様々な驚き、発見があります。
先にも書きました通り、まずCO-CoLoのアレンジ、演奏が最高に渋い!

その「渋さ」を逆説的に象徴するのは、ベースです。音量、ミックス、そして演奏の手数・・・ここまで徹底的に「退ける」ものなのか、という。
アルバム『CO-CoLO1~夜のみだらな鳥たち』収録の「無宿」「流されて」という、「ブルース進行を都会的なサウンドのロックに昇華した」名演2曲を聴けば歴然のように、CO-CoLOのベースは洗練されたグルーヴこそが命(『CO-CoLO1~夜のみだらな鳥たち』録音の時点ではもう竹内正彦さんですよね?)。
それが「女神」ではフレージングが最小限に抑えられていて(ほとんどドラムのキックとのリズム・ユニゾンに終始)、まったく主張が無いんです。
これはおそらく「女神」が「シングル曲」だからです。ジュリーの歴史上、CO-CoLO期ほど同一バンドの演奏でアルバム未収録のシングルと、同年リリースのアルバム収録曲とで音やアレンジのアプローチを変えている制作時期はありません。

さらに言うと、「女神」をエキゾティクスが演奏していたら、絶対こうはなってないと思う・・・。
例えば、1番の「どちらを選ぼうと♪」、及び2番の「噂に傷ついて♪」の直後の1小節・・・ベーシストが建さんなら、「ミ~、ファ#~、ソ~、シ~♪」と4分音符でじりじりと上昇させ、次小節のコード「C」のルートである「ド」の音へと繋ぐでしょう。それがCO-CoLoにかかるとベースは沈黙、代わりに何とも不思議な、時計台の鐘のような音が噛んできます。

で、この鐘みたいな音ね・・・これがまたいかにも「シングル」っぽいアレンジの味つけで僕は大好きなんですけど、これは鍵盤の演奏ではないんじゃないか、と考えているんです。
不勉強で断言はできませんが、こういう音が出るパーカッションを使っているんじゃないかなぁ、と(後註:記事書いて寝て朝起きた時に「あ、ガムランかな?」と思いつきましたがやっぱり自信無し・・・)。
その理由は、CO-CoLOがツイン・ドラムス体制のバンドということも当然ありますし、何より、もしこれがシンセサイザーのワン・トラックなら、1番と2番でミックス配置が違っていることの説明がつかないんですよ(1番では左サイド、2番ではセンターから聴こえてきます)。
86年という時期を考えれば、ドラムスのレコーディングは全方位体制でマイクを設置していたはず。ドラムセットそれぞれの配置に応じてミックスするため(向かって右のハイハットは右サイドに、左のフロアタムは左サイドに、といったように)です。
このパーカッションは音の高さを分けて2種用意され、1番の音が左、2番の音がセンターにセッティングされたものを演奏しているのではないでしょうか。
楽器の種類すら分からない推測ですので、ミックスだけで確信を持つことはできませんが・・・。

「女神」では、ヴォーカルに絡みまくるストリングス・アレンジや、間奏の石間さんのギターにも語るべき点は多いですが、今回もまたまた大長文となっておりますので、それはこの先の
CO-CoLO期の楽曲考察記事に譲ることにします。
ストリングスは「きわどい季節」、ギターは「STEPPIN' STONES」がその点を語るにふさわしいお題となる
でしょう。『ROYAL STRAIGHT FLUSH 1980-1996』では、この2曲の繋がりも何とも言えず新鮮でした。CO-CoLOって、これほどタイプの異なったシングルを矢継ぎ早にリリースしていたんだなぁ、と。
この2曲は、今からじっくり聴き込んでおきたいと思います(disc-2ばかりを激リピしてしまっているので、一番楽しみにしていた「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」の正規音源をまだ1回しか聴いていないという汗)。

CO-CoLOの名曲群は、現在の鉄人バンド・スタイルとアレンジの相性も良さそうですし・・・生のLIVEで聴いてみたいです。『ジュリー祭り』が初のジュリーLIVEだった僕は何と、現時点でCO-CoLO時代の曲で生で聴いたことがあるのは「明星」と「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」、たった2曲だけですよ・・・(泣)。
「女神」なんて、GRACE姉さんのキックとユニゾンで5、6弦をうつむいてカッティングする下山さんの姿すら勝手な脳内デジャヴで浮かんでしまうほどですが、今後のLIVEで採り上げられる可能性は、と言うと・・・う~ん、どうだろう。微妙かなぁ。


それでは、”足早に過ぎてゆくこの秋の中で”シリーズも次回でラストです。
お題は「僕が勝手に秋をイメージしている」系の曲。その曲に「秋」を感じたのは実はつい最近の話で、そのきっかけとなったお宝資料のネタがあるんですよ。

先日のコメントで予告した通り、アルバム『女たちよ』以外の筒美京平先生の作曲作品です(って、該当するのは1曲しか存在しないんじゃ・・・バレバレですね)。
お楽しみに~!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

Dy 様、おはようございます♪(^.^)

スーパー台風、御嶽山噴火、第二次阿部内閣女性閣僚ダブル辞任、タイガースまさかのg を4 たてで日本シリーズ進出、とJulie は懸案の南相馬を含め元気にture 中と、事件事故が立なて続いたこの一月で、気が付けば秋の真っ盛りで、千穐楽・フォーラム迄Julie の現在の地元横浜・Julie ベストワン会場の大阪フェスティバルH を残すのみとなってしまい、Dy 様のおっしゃっる通り「足早に通り過ぎていくこの秋の中」となっておりますね。

今日は全国区的の傘マークで、気温も完全に肌寒さを感じる「秋」なので、Dy 様風邪を振り返されませんように。

「女神」を含めじゅり界では今一つ人気が地味なCocolo 期ですが、私は石間さんのギタープレイ&アレンジが好きなこともあり、この期の3 枚は大好きです。
「芸能人」と「ミュージシャン」をどう自身の中でバランスを取るかに腐心していた、「ジュリー>=<沢田研二」が正直に表現されているので、発表時の音楽業界のリアルな演奏スタイルや録音センスも含め「常に・今を未来を見つめ・変化を恐れない、現状に満足せずコツコツと足元を確かめながら、音楽の力を信じる」Julie 本人は勿論、band members や彼をサポートしている多くのスタッフ達の真摯な時勢をダイレクトに感じられ、特に私自身がダウナーになり浮上したい時のお助けのCocolo 期の3 枚ですね。(*´-`)

シングルの伝授曲「女神」については、「ヒットスタジオ」のDVD 発売以前と以降では多分ファンを含め、評価がよりヴィジィアルに片寄気味とは言え、Julie 以外には唄えない名曲として、周知度はかなり上がってますから、東芝時代の音源のリマスター盤の再販を激しく希望致します

投稿: Lchia | 2014年10月22日 (水) 07時29分

Lchia様

ありがとうございます!

> 現状に満足せずコツコツと足元を確かめながら、音楽の力を信じる

なるほど…CO-CoLo時代のジュリーをタイムリーで知らない僕としては、「そうか!」と響くお言葉でした。
本当にそんな感じだったのでしょうね。曲を聴くと分かるような気がします。

手元には、先輩がコピーしてくださった資料…ジュリーがCO-CoLoというバンドへの思いや当時の音楽観について語った『宝島』1986年8月号の記事がありますがLchia様はご存知でしょうか。今後いずれ『夜のみだらな鳥たち』収録曲の記事を書く際には参考資料として採り上げるつもりでいます。

この時期のCD再発、本当に待たれますよね…もちろん実現したら僕もキチンと購入し直します(CO-CoLo期の3枚は、正式な形では所有していないものですから)!

身体はなんとか大丈夫です。ありがとうございます。
11月はかなり仕事が忙しくなるので、重々気をつけます~。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月22日 (水) 09時23分

DYさん、お邪魔します。
私にとって、これは、人生で初めて購入したシングルです。当時、中1でした。聴いて、まず思ったことは『売れないだろうなぁ』ということ。音楽について専門的な知識はありませんでしたが、ベストテン等を視聴して、どのような曲が売れているかは知っていました。でも、大好きになり激リピしました。自分だけが知っている快楽を楽しむ心境でした。
歌番組で見る当時のジュリーは、異様な存在感がありました。それをどう表現したらいいのか、長い間、言葉が見つからなかったのですが、あるJ友さんが的確な表現で語ってくださいました。その方は、2年ほど前にジュリ堕ちした、DYさんと同年代の女性で、お題の曲のリリース時は、正真正銘の一般ピープルでした。彼女曰わく、歌番組で見た当時のジュリーは「恐ろしいほどの悲壮感」を感じさせたそうです。正しい形容だと思います。そのような頑なで、近寄りがたいオーラを纏っていたのです。
そして、この曲には、もう1つ忘れられない思い出があります。紅白で、スパンコールで紋様を縫い付けた衣装のジュリーが歌い終えた後、ステージの奈落から現れたのは、白いボブウィッグと白いニューキモノの衣装を付けたN森さん…歌うのは、もちろんレコ大2冠を達成した、あの曲です。今でも鮮明に覚えているのは、当時、中学生だったからでしょう。
ちなみに、今後、歌われる可能性は薄いと思います。生きシアLiveの時、高音域がつらそうでしたから…個人的には、この曲はキーを下げて歌うことは無いと思います。

投稿: 74年生まれ | 2014年10月22日 (水) 19時06分

訂正です。
脱字がありました。

×スパンコールで紋様を縫い付けた衣装

○スパンコールで紋様を縫い付けた黒い衣装

です。

投稿: 74年生まれ | 2014年10月22日 (水) 19時12分

DY様 こんばんは。

私もこの曲はあまりヒットしないだろうな、と思ってました。理由も74年生まれ様とほぼ同じです。
当時はもっと時代が求めるヒット性の高い曲を、とも思いました。しかし「時代」に媚びた歌をジュリーは歌いたくなかったのかもしれないし、「時代」も安易に利用しようとするものを歓迎はしないでしょう。
「自由に歌いたい」という願望と「ひとりでは何もできない」現実、なにより自分が本当に歌いたい歌は何か?という葛藤の中でもがいていたように感じました。
(N森さんも時代に媚びることのできない人だと思います。もっとしたたかになってもう一度「今」を歌って欲しいです。)

「女神」はシングルレコードでしか持ってません。『ROYAL STRAIGHT FLUSH 1980-1996』買おうかな、まだ売ってるでしょうか?

投稿: nekomodoki | 2014年10月22日 (水) 22時46分

Dy 様、早速のリーメールありがとうございました♪

「宝島」手元にありますぅ。
今回の引っ越し作業で、あちこちに分散?状態の「Julie 関連グッズ」を一つに纏めることが出来たおかげで、自身が思っていた以上に~多くの「Julie mania」のお宝を様々なブログ等で拝見させて戴いて、いつも驚愕でしたから~様々な「Julie 関連グッズ」が手元にあったことに、我ながら
少々(@_@)

整理が得意ではない上、生活スペースに恵まれていた為、野放図にものがあった環境を、リセット。

これからの限りある日々、自分にとっての「大切で手元に置くもの」「
あったらいいもの」「生活・仕事に必要なもの」を選ぶ作業は、これ迄の自身の暮らしへの根本的な見直し作業でもありました。

おかげ様で、なんとかJulie 88 米寿を見守れそうなベースを作れそうな体制になりました。
ありがとう(’-’*)♪Julie !!

そうそう、ご報告ご報告!

今、又「Julie 」来てます♪
昨日、渋谷某TUTAYA さんにカード更新手続きに参りました。
で、Julie の棚を探しましたら~ここはよく場所の移動があります~エスカレーターに近いところの「歌謡曲」コーナーに。

LP盤の大きさのお写真がば~~~ん。
棚の一列以上が新譜、リマスター盤も含め並んでおりましたぁ。

正に♪きた~~\(>_<)/

他には、美空ひばりさん、由起さおりさんのお写真も。

確実に、何度目かの「Julie ♀(*^ー^)ノ♪」到来を実感致しましたわ。

では、次はフォーラムですね。

投稿: Lchia | 2014年10月24日 (金) 10時31分

74年生まれ様

ありがとうございます!

このシングルが初購入でしたか。74年生まれ様もレコード世代に間に合っていらっしゃるんですね。

僕は「女神」がリリースされた当時はテレビも見なくなって(と言うか上京のひとり暮らしでテレビを持っていなかったわけですが)、音楽の情報源は完全にラジオ。ただ、いわゆる流行歌番組などは聞いていませんでしたから、今にして曲タイトルはそれぞれ分かっても、「女神」と同時期のヒット曲というものが今ひとつピンと来ません。そんなに当時のヒット性から外れていますか…佐藤さんの曲はいかにもキャッチーなヒット曲パターンではありますけど。

ジュリーはもう過去の曲のキーを下げることに抵抗は無いと思っていますが、例えば「CHANCE」などはキーを下げなければもう歌うことは厳しいでしょうが、「女神」の場合は原キーで今も充分歌えるはずです。一番高い「あなたといる限り」の箇所でも最高音は「ソ」ですから。それとセットリストに採り上げられるかどうかはまた別の話ですけどね…。
『生きシア』の時はそんなに苦しそうでしたか。喉の調子が悪かったのでしょうか。

nekomodoki様

ありがとうございます!

やはりnekomodoki様もそんな印象ですか。後追いの僕からしますと、ヒットしてもおかしくなかった曲だと思うんですけど…。
ただ、タイアップのCMとこの曲はちょっと合ってないような気がします。沖縄とか、海のイメージは沸かないなぁ…。どちらかと言うとヨーロッパとか、アジアでも良いですけど海外旅行のタイアップの方が良かったような気がします。個人的な印象ですけどね。

『ROYAL 80~』はネットでパッと探すだけでも、結構中古で売られているようですよ。でも相場は5千円くらいのようですね…。僕はたまたま安い設定のものを見つけられました。
しぶとく中古価格をチェックし続けることをお勧めしますよ!

すみません、お返事一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月24日 (金) 18時05分

Lchia様

ありがとうございます!
引っ越し大変ですね…。お疲れさまです。

さすが…やはりお持ちでしたか、『宝島』。
僕などは本当に整理整頓が苦手、というか放棄しているほどだったんですが、『ジュリー祭り』でジュリーが「日常」ということを語ってくれて、あぁ、普段の平凡な生活こそ大事なのかな、となんとなく思って少しずつ日常の景色が変わってきました。

ポリドール期のアルバム再発のおかげで、大きなCD店にはジュリーがズラリ、ということが今はあるようですね。2005年くらいもそんな時期がありました。毎週池袋やら新宿やらに繰り出して、ポリドール期のCDを大人買いしていたものです。ただ、まさか後にここまでジュリーに堕ちるとは想像もしていない頃でしたが…。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月24日 (金) 19時46分

DYさん、再びお邪魔します。
私、少し前に、YouTubeで、リアルタイムでは見逃していた歌番組での歌唱映像(トップテンの新曲紹介コーナー。現在は削除されています)を見つけました。その中での歌前トークによると、『女神』は前作の『アリフ~』の不振を受けて作られた勝負曲だったそうです。おそらく、制作スタッフは、DYさんと同じ考えだったのでしょう。
でも…当時、10代だった人間に言わせると…ヒットさせるには、サウンドがウェットだったのですよ。それは、CO-CoLOそのものを全否定してしまうことになるのですが。当時のヒット曲のサウンドは、パキッと乾いていました。千鳥格子さんは言うまでもないし、N森さんの『難破船』だって歌唱はウェットですが、サウンドは、打ち込みとストリングスが絶妙に絡み合って、サラッとしてます。
この年にリリースされたアルバム『夜のみだらな鳥たち』は、Mマガジンの新譜レビューで「除湿機が欲しくなる」と評されていました…。1986年は、そんな時代だったのです。

投稿: 74年生まれ | 2014年10月24日 (金) 20時22分

74年生まれ様

ありがとうございます!

そうですか…ウェットですかねぇ。CO-CoLoの音はどちらかと言うと乾いているように感じるのですが…。
商業的ではない、ということなのかなぁ。
僕としては「ウェット」を「ダメージ」とした方がしっくりきます。孤独などの痛みを伴う音、ということで言えばCO-CoLoの音はそうかもしれません。歌詞にしても…。

ミュージックマガジンに限らず、中古音楽誌の評を今読むと、筆がすべった痛いものが多いです。
その時その時で思い入れもなく書いている場合もありますから仕方ないんですけどね…。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月26日 (日) 11時30分

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