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2014年10月26日 (日)

沢田研二 「二人の生活」

from『JULIEⅡ』、1971

Julie2

1. 霧笛
2. 港の日々
3. おれたちは船乗りだ
4. 男の友情
5. 美しい予感
6. 揺れるこころ
7. 純白の夜明け
8. 二人の生活
9. 愛に死す
10. 許されない愛
11. 嘆きの人生
12. 船出の朝

---------------------

昨日の神奈川県民ホールのジュリーや鉄人バンドは、どんな様子だったのかな~。長かった全国ツアーも、いつの間にやらもうラストスパートです。
(阪神の方の)タイガースも、日本シリーズで上々のスタートを切りました(今日はどうかな?)。

そんな中突如舞い込んだのが、DVD『さよなら日劇ウェスタン・カーニバル』が年明け早々に発売される、という情報。これはビッグニュースでしたね!
何と言ってもジュリーのソロ・コーナーが完全収録される、というのがメチャクチャ貴重です。
このウェスタン・カーニバル・フィナーレをはじめとする日本音楽界のGS復活の動きは、元々海の向こうのネオ・モッズによる60年代回帰のムーヴメントを踏襲するところから始まっているわけで、日本でその道をまず切り開いたのが、ジュリーwithオールウェイズのアルバム『G. S. I LOVE YOU』。そんな大名盤の収録曲をガンガンかましているステージが遂に完全に映像作品化されるとは・・・いやぁめでたい!
もちろん、タイガース・コーナーも楽しみ。僕が観たことない映像もあるのかなぁ。


さて・・・”足早に過ぎてゆくこの秋の中で”シリーズも、いよいよ今日で最終回となりました。
このところ数回は、シングルやアルバムがリリースされた季節から「秋」を求めてお題を探してきましたが、今回は「個人的に勝手に秋をイメージしている曲」について書かせて頂きます。

何度も書きますが・・・僕がこの世で最も愛しているアルバムは、『JULIEⅡ』。多くのジュリーファンの中でも、ここまで「フェイバリット・ナンバー1」がハッキリしているパターンは珍しいんじゃないかなぁ。
有名な「許されない愛」にしても、僕にとっては大ヒット・シングルと言うより『JULIEⅡ』の収録曲、という印象の方が全然強いです(もちろん後追いファンだから、ですけどね)。すべての収録曲が、ひとつの壮大な物語の中のワンシーン。世のロックにストーリーありきのコンセプト・アルバム多しと言えども、それぞれの曲がここまで見事に、完璧なピースとなり物語の時間を辿り、綿密に全体構築されている作品は、洋楽ロック含めて比するものはありません(断言)!

その愛すべきピースの中には、「時の経過を表現する」「あらすじを追う」といった感じで、「繋ぎ」の役割を担う小作品もあります。僕にはその「小ささ」「地味さ」がまた、たまらなくいとおしいんですよね・・・。
激しい情熱や慟哭を歌った「目立つ曲」と、そうした「小作品」とがガッチリ噛み合って、すべてのナンバー全12収録曲でひとつの物語、ひとつのアルバム。それこそが『JULIEⅡ』。完璧なのです。
僕なりに纏めてみますと・・・

・父の顔も名も知らず育ち、ただひとりの肉親である母親に旅立たれて天涯孤独となった傷心の少年が、放浪の果てに小さな港町に辿り着く・・・「霧笛」。
・港町のカフェに住み込んだ少年が、店の飼い犬「マルチェロ」との交流で本来の明るさ、屈託の無さ、そして人生に希望を取り戻してゆく・・・「港の日々」。
・店に出入りする粋な船員達の賑やかさに触れた少年が、「海への憧れ」を知る・・・「俺たちは船乗りだ」。
・船乗り達を束ねる船長に目をかけてもらった少年は、船長に理想の父親像を重ねながら日々成長し、やがて自らの「男性」を自覚する・・・「男の友情」。
・再び長い海の旅に出ることになった船乗り達。夫の旅立ちを見送る船長夫人の涼しげな瞳に、少年はかつてない胸のときめきを覚える・・・「美しい予感」。
・船長の長い留守にふさぎこむ夫人を励ます少年。日々を共に過ごし好意を通わせ合う二人の心に、次第に言い知れぬ感情が募ってくる・・・「揺れるこころ」。
・激しい雷雨の夜、恐怖にしがみついてきた夫人を思わず抱きしめる少年。激情は開放され、遂に結ばれた二人は初めての朝を迎える・・「純白の夜明け」。
・夫人との愛が永遠に続くことを微塵も疑わず、一途に二人の愛情を盲信した少年は、生涯この愛に身を捧げ、命までも賭すと決意する・・・「愛に死す」。
・船長が帰国し、夫人は再び元の慎ましい家庭生活に身を置いた。己の熱情を必死に堪える少年だが、夫人を奪い取り連れ去りたい、という衝動に身を貫かれ苦悩する・・・「許されない愛」。
・夫人はもう自分の元には戻ってくるべきではない。非情な現実を認識し、自らの存在までをも否定し絶望した少年は、夫人に別れを告げると、荒波打ち寄せる海辺を徘徊する・・・「嘆きの人生」。
・遂に港町を去る決意を固めた少年。夫人への愛を断ち切ったその瞳の先には広大な海が広がっている。さぁ、この海へとまた旅立つのだ・・・「船出の朝」。

う~ん、完璧だ。
・・・って、あれっ?11曲しか書いてないぞ。
何か1曲、地味な曲を忘れて抜かしちゃってる?

・・・などと小芝居を打つのはやめましょう。
おそらく『JULIEⅡ』収録曲の中で、最も「小さく」、最も「繋ぎ」的な小品。その「地味」さは逆に比類無い存在。だからこそ愛おしい。だからこそ名曲。
長い間、先輩方と『JULIEⅡ』のお話を時折させて頂いても、まったく話題に上ることは無かった曲。でも昨年、このブログを読んでくださっているおひとりの先輩が「大好きな曲」だとコメントをくださった時、本当に嬉しくて・・・誠に勝手ながら今回は、その先輩のリクエストという形で考察記事を書かせて頂きます。
「二人の生活」、伝授!

まずは、何故僕がこの曲に「秋」のイメージを持つに至ったのか、ということから説明しておきましょう。

僕は後追いファンですから、当然『JULIEⅡ』もCDで購入しました。このアルバム、歌詞カードもすごく豪華で素敵な写真が満載なんですけど、美しいジュリーのショットを目を凝らしてしげしげと眺める、というにはCDだとなにせサイズが小さいわけです。必然、写真の構図などをキチンと把握しないまま、時は過ぎていきました。

さて、数ケ月前のある日こと・・・。
有り難いことに僕は今、何人かの先輩方からジュリー関連の貴重な資料をお預かりさせて頂いていて、まぁそれがとんでもなく膨大な数に上っております。
暇を見てはそれらをせっせと年代ごとにファイルしているんですけど、中には自力で年代特定できない、或いは特定の自信が持てない資料もたくさんあります。
ですから時々、そんな資料を某SNSに画像添付し、「これは何年ですか?」と広く先輩方にお尋ねすることがあるのです。
その日、先輩方にお尋ねした資料が、こちら。
『ロンドンの女(ひと)』という見出しで2ページ。「レコーディングがてら・・・」ということから、おそらく71年なんだろうな、とは思いつつ『JULIE IN LONDON』と書いてあるLPタイトルの全容に自信が無くて・・・まぁ結局それが『JULIEⅡ』の原題だったそうなんですけど(同タイトルの写真集もありますしね)。

London7101

London7102

で、SNSをチェックしてこの資料をご覧になったある先輩が、早速コメントを残してくださいました。
「これ、『JULIEⅡ』のプロモーション撮影ですよ。CDの歌詞カード見るべし!」
と。

これはしたり!
そう言われてみれば、この女の人は何処かで見たような覚えがあるぞ・・・。
と、そこでまたまたハタと思い出したのは・・・実は2009年の暮れに僕は、岐阜研人会のN様から「私はもうレコード・プレイヤーでは聴けませんから・・・」と、ほとんど結婚祝いのような感じでLP盤の『JULIEⅡ』をプレゼントされてしまっていたのですよ。
ここは是非、レコードの大きな写真で確認せねば!

ということで貴重なLP盤をとりだしますと、豪華なブックレット形式の歌詞部に・・・ありましたありました、”ロンドンの女(ひと)”と一緒のジュリーのショットが。

Lifefortwo


↑ もちろん、LPからスキャンしています!

これがズバリ、「二人の生活」歌詞ページに配された写真です。『JULIEⅡ』の舞台となっている港町の一風景として、少年と船長夫人が愛を育んでいる、というシーンを模したショットでしょう。
実際には、秋のロンドンの1コマだったんですね~。
いやぁ、いかにも秋ですよ。ジュリーはこんな季節、こんな風景の中であの名盤を制作していたんだなぁ・・・。

ということで、多くの『JULIEⅡ』のショットの中でハッキリとジュリーがロンドンに滞在していた季節を感じさせてくれる「二人の生活」のワンシーンが、僕の中で完全に「秋」とインプットされたというわけです。

ちなみに”ロンドンの女”の彼女ですが、『JULIEⅡ』歌詞カードでは他に「純白の夜明け」「愛に死す」に配されたショットで、ジュリーと一緒に登場しています。
「純白の夜明け」は二人の顔のアップの写真でして、見つめあうジュリーと彼女の構図にそのまま歌詞全体が映りこんでしまっているので、ここでは添付を控えます。残る「愛に死す」のショットはこんな感じ。

Diedoflove

これも「二人の生活」同様に「秋」のイメージはあるんですが、ご覧の通り3枚の連続ショット仕立てとなっていて、それぞれの写真がちょっと小さいんですよね。LPからのスキャンでこんな感じになるんですから、CDで見るとホント何が何だか分からないですよ。
やっぱりレコードとして制作されたジャケットやブックレット・デザインなどは、当時作られたサイズで鑑賞するのが一番のようです。散々「『JULIEⅡ』が一番好き!」と宣言しまくっていたジュリー堕ち間もない若輩の言葉を覚えていてくださったN様に、改めて感謝。

ということで僕にとって「二人の生活」という曲は、少年と船長夫人が「純白の夜明け」で互いの気持ちを確かめ合った後の「秋」の日々を連想させる曲です。
「愛に死す」が晩秋、「許されない愛」が冬の初め、「嘆きの人生」が極寒の真冬、と続いていく・・・そんなイメージまでをも得るに至りました。
そう考えていくとほら、「港の日々」なんかは春の初めって感じがするし、「美しい予感」あたりは初夏で、港に立つ船長夫人は日傘をさしているように思えてくるし、「純白の夜明け」でゴロゴロいってるのは真夏の雷雨、って感じになってきませんか?

僕が勝手に組み立てた『JULIEⅡ』の物語は、10代半ばの少年の、激動の1年間の物語。
それも考え合わせて、やっぱり「純白の夜明け」の直後に配される曲がいきなり「愛に死す」では、少年の「命をも賭す」という決意表明がちょっと早過ぎるんですよ。物語が進行する上で、二人が愛を育んでゆく過程のシーンを描いた「繋ぎ」の曲は絶対に必要だと思いますし、重要です。
ただ、それが大上段に構えるド派手な曲ではダメなんです。地味ながら可愛らしく、愛が始まったばかりの穏やかな日々、小さな幸せの日常を歌った「二人の生活」は本当にピッタリと物語のピースに嵌った名曲。

曲から浮かんでくる映像は、先の資料『ロンドンの女(ひと)』でのジュリーと外人さんの彼女のカップルで決まり。彼女の方が背が高かったり、ジュリーがどこか遠慮がちな表情をしているところなんかも含めて、写真のジュリーは本当に「少年」に見えるんだなぁ。
資料の一番下の、二人が手をとりあってはしゃいでいるショットにマルチェロが一緒に映っていれば、なお完璧でしたけどね~。いや、この状況になった時点で少年としてはもう犬どころじゃない・・・のかな?マルチェロがさみしがっているぞ!

そして、この「小品」ならではの筒美京平さんの作曲が本当に素晴らしいのです。
曲全体のイメージは、上品かつ静謐。
軽快なテンポのワルツ進行は、ひそやかに愛を育む「二人の生活」そのもの。その上で、さりげな~いおいしい工夫が、ポップス王道のメロディーにいくつも散りばめられています。

この曲には「同主音による近親移調」が登場します。理屈は知らずともメロディーを追えば、Aメロが物悲しい感じで、サビが明るくウキウキする感じ、というのはみなさまもお分かりでしょう。
これは、Aメロがニ短調で、サビがニ長調。トニックのルート音は変わらずに短調から長調に転調しています。この理屈については、以前「白い部屋」の記事で詳しく書きました(「白い部屋」自体は転調しないんですけどね)。その際にチラッと参考楽曲として「二人の生活」を挙げたところ、先述しました先輩のコメントが頂けたというわけです。

短調で始まった曲がサビで長調に同主音転調すると、視界がサ~ッと開けたような開放感があります。ジュリーにはこのパターンの曲が多く、加瀬さんもこうした作曲を得意としていたようですね。
筒美さん作曲の他歌手への提供曲ということで探していきますと、「抱きしめてTONIGHT」(歌・田原○彦さん)に同主音による近親移調が登場します。やはりこの転調手法ならではのサビの開放感が魅力の大ヒット曲と言えましょう。

「二人の生活」の場合は、「抱きしめてTONIGHT」或いは加瀬さん作の「追憶」のような、ド~ン!と派手にサビを炸裂させるような感覚はありません。
歌詞に描かれた二人の逢瀬が秘事であるために、「こっそり」みたいな気持ちがまず短調部に込められます。しかしどうにも抑えきれない歓び、ときめき・・・その溢れる様子が、サビの転調に表れてくるのです。これ、考察自体は完全に後づけ・・・と言うかこじつけなんですけど、本当にそんなふうに聴こえませんか~?

「楽しさ」を歌うなら、ハナから明るい長調で始めてもいいんじゃない?と考えるのは簡単ですが・・・じゃあ試しに、Aメロを長調に書き換えてみましょうか?

あさの     きてき     うたう  ま   どのそと ♪
ラレファ#ラレファ#シラレ ド#シラ ソラ


台無しです!
なんかこのメロディーだと・・・少年と船長夫人二人とも、な~んも深く考えてないような気がする。
やっぱりAメロが短調の進行であって初めて、静謐で上品な曲と言えるんですよ。

だからこそ、スパ~ン!と長調に切り替わるサビ部が僕は特に好きだなぁ。初めて聴いた時には「白い蝶のサンバ」(歌・森山加代子さん)みたいなメロディーだなぁと感じたけど、実際は全然違います。転調直後のサビの切り口は、なんとなく似てはいますけどね。
手元には、先輩からお預かりしている「二人の生活」の貴重なスコアがあります。

Lifefortwoscore

↑ 超絶お宝資料 『沢田研二のすべて』より

この本の超適当な採譜・・・だんだん病みつきになってきました(笑)。ここから最終的な真理を導き出すまでの数時間が、なんとも得がたい至福の時。
ということで・・・

誰も知らない 愛の暮しよ
D   F#m         G    D    B7

あ   なたといれ ば   時は流れて ♪
Em  A7  F#m7  Bm   E7          A7      

まぁ、サビはこう直してあげるべきでしょうな~。
あと、サビ直前の「あなたと~ふたり~♪」のトコも、単にドミナントだけの「A7→Dm」ではなくて

あなたと ふたり ♪
E7-9  A7    Dm

と、「E7-9」をキチンと採譜しておかないと、筒美先生に怒られそうです~。これは先生作曲の「九月の雨」(歌・太田裕美さん)にも違うキーで登場する重要なコード進行ですから。
ちなみにギターですと「E7-9」は、1弦1フレット、3弦1フレット、5弦2フレットですべての弦を「ジャ~ン♪」と鳴らせるローコードのフォームがオススメです。

細かい工夫は筒美さんの作曲ばかりではありません。大活躍するオーケストラ・アレンジ、刻みのソロをめまぐるしく立ち代わるストリングスとバンドネオンの演奏スキルの高さ、サビ直前の一瞬に強調されるピアノのミックス・・・等々。
地味で、「繋ぎ」的で、「小さな」曲にもこれだけのアイデアと細部の詰めが施されている・・・やはり昭和のプロフェッショナル・レコーディング・スタッフは邦洋問わず恐るべし、なんですよ。それでもこの曲が、アルバムの主役に躍り出ることはあり得ません。
不思議な曲ですよね・・・。

『JULIEⅡ』収録曲のヴォーカル中で、「楽に歌っているなぁ」と感じさせるのも、小品にして名曲、という「二人の生活」の不思議な魅力故ではないでしょうか。
「佳曲」というのは「二人の生活」のような曲のためにある言葉だとしみじみ思います。歌入れ当時のジュリーもきっと、とっつきやすかったんだと思いますよ。
まぁ、今となってはこの先のLIVEで採り上げられることなど絶対に無い曲でしょうが、「普遍的にジュリーの喉には合ってる」1曲だと思っています。
是非みなさまの再評価を!



それでは次回更新ですが・・・ちょっと特殊な記事を考えています。
男性タイガース・ファンの大先輩であり、ロックを語れる年長の友人でもあり、何よりその生き方をリスペクトしている憧れの男性でもある人・・・2012年に僕が書いた”ほぼ虎”武道館公演のレポート記事をきっかけに知り合ったYOU様が、ご自身の還暦記念に敢行したLIVEに参加した時の様子を書こうと思います。

YOU様の還暦記念LIVEは3部構成でした。
第3部は、普段からYOU様が活動していらっしゃる”いつも通り”のX-JAPANコピーバンドのステージ。
ただこの日は、還暦記念ということで特別です。
急遽結成されたバンド”JULIE SPIRIT”で挑んだジュリー・ナンバーのカバー。しかもYOU様はこのバンドで、生涯初めてのフロント・ヴォーカルに立ち向かいました。これが第1部。
そして・・・会場に駆けつけたYOU様の多くの友人の中に少なからずいらしたすべてのタイガースファンのみなさまが、腰を抜かすほど驚き、あまりにビックリして号泣するお客さんが続出した(マジです)、第2部トークコーナーでのビッグ・サプライズ。

記事には一応、ジュリー・ナンバーのお題をつけます(もちろん、記事内容と関係のある楽曲です)。
どんなふうに書こうか、まだ決めかねているんですけど・・・いずれにしても、ジュリーの『三年想いよ』ツアー・ファイナル、東京国際フォーラム公演の前までには書き終えなければ。10月末か11月頭の更新になるかと思います。
よろしくおつきあいくださいませ~。

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みなさまからのリクエスト伝授!」カテゴリの記事

コメント

DY様、こんにちは。
私も大好きです「JULIEⅡ」。
ここ最近は就寝時に、枕元に小さなスピーカーを置き、「JULIEⅡ」を流しながら眠りについております。

実は私、コンセプトアルバムというのがあまり好きではなくて、今年に入ってポリドール期の再販されたCDで初めて聴いたのです。すみません(>_<)

「許されない愛」の収まりのよさにびっくりし、シングルでも好きでしたが、もっと好きになりました。

それ以来のお気に入りです!

よく行くクレープ屋さんで「二人の生活」に似た感じの曲がフランス語でかかっていたので、勝手にフランスの港町の物語かと思っていました。ロンドンだったのですね・・・。

ギターは弾けませんが、E7-9のコードの音色がとても気になるので、DY様の手ほどき通り、今度誰かに楽器を借りて自分の手で鳴らしてみたいと思います!

投稿: haru | 2014年10月26日 (日) 16時41分

haru様

早速のコメント、ありがとうございます!

嬉しいですね~。僕も「許されない愛」のおさまりの良さにはアルバムを聴くたびに感動します。
アルバムとして『JULIEⅡ』の曲が好き、と仰る先輩方はとても多いんですけど、「二人の生活」や「男の友情」あたりはそんな先輩方にとってもちょっと隠れてしまっていると言いますか…確かに地味な曲なんですよね。そこがまた奥ゆかしいと言うか慎ましいと言うか…愛らしい名曲だと思います。

まぁこのプロモート写真はレコーディング先のロンドンの風景ですが、物語の港町は違う土地のイメージがあります。「港の日々」に登場する「マルチェロ」という犬の名前からイタリア説も有力のようですが、もっと北の国の印象もありますし…アイルランドですとか。

「E7-9」のローコードは響きが独特ですよ~。機会があれば是非お試しくださいませ。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月26日 (日) 17時51分

DY様 こんばんは。

横浜、行って来ました。
ゲン担ぎを忘れたせいでの(ホントか?)の歌詞間違いとか、ステージが広すぎて橋から端が遠い!とかタイガースがクライマックスシリーズで勝ったせいで予定が狂ったとか、いくらでもしゃべりたいのに15分以内にせーと言われるとか、ワープしまくりのMCについてはおいといて(笑)袖席最先端は見晴らしのいいこと!(チャコ姉ありがとう)
スタンディング禁止が玉に傷ですが。
あー、もうあとフォーラムだけか。

『JULIEⅡ』は聴くときは最初から全部聴きます。
このストーリーの中には彼女の夫である船乗りの男が海難事故で死んだと思われていた、それで失意の彼女を慰めているうちにというシチュエーションで聴いていたような記憶があるんですが。生きていることが分かって彼女の心が自分から離れ、男が帰ってくる前に少年は出ていく・・・。(私の脳内妄想かも、あわわ)

投稿: nekomodoki | 2014年10月26日 (日) 20時52分

nekomodoki様

ありがとうございます!

神奈川県民ホールは僕もプレプレで2階最前席の経験があります。確かにスタンディング禁止は残念ですが、それを補ってあまりある素晴らしい光景、臨場感は得がたいと感じました。ステージから見て客席が美しい、というジュリーの言葉、ホールの関係者のみなさまにとっては最高の褒め言葉ですよね。

アルバム『JULIEⅡ』全体の物語ではありませんが、僕の手元には先輩からお預かりした資料で、「ヒット・ソング・フォト・ストーリー」ということで、「許されない愛」をモチーフとしたメチャクチャなストーリーものの企画があります。そこではジュリーの亡くなった兄の婚約者との禁断の愛、ということで物語が進みますが…nekomodoki様、その資料のあらすじが記憶に混ざっていらっしゃる、とか…?
それとももしや当時、別のストーリーモノの企画が他にあったのでしょうか。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月26日 (日) 23時00分

DY様 こんにちは!!

 宝物のアルバム【JULIE Ⅱ】より、『二人の生活』を取り上げて頂き、有り難う御座います。

 嗚呼、このアルバムを浴びるほど聴いていた時の私は、まだ高校生だったのネ!…と、再び? 改めて感慨に耽ています。

 ザ・タイガースからPYG、本格的な(!?)ソロへの過程・・・ ジュリーの歌(*心の中?)と真摯に向き合おうとすると、いつも必然的に? 切なくなるけれど…どんな時も、ジュリーが好き…という、揺らぎのない気持ちが自信に繋がり、ジュリーの歌を聴けば聴く程、未来に希望を託せ…夢をいっぱい見ることの出来た時代でした。
 ※記事7〜8頁… 物語のピースにぴったり嵌まる→軽快なテンポの“ワルツ進行”→同主音による近親移調→サ〜ッと、視界が開ける開放感(*短調のAメロ…上品、静謐からの、“スパ〜ン!”とサビ…長調への転調)は、正に、そんな感じです。
 筒美先生に感謝ですネ!

 先日、某サイトの記事(*DY様かな?)により、筒美京平さんの楽譜集『Kyohei Tsutsumi Songbook Ultimate Collection 1966~2008 100songs』が出ているのを知って…躊躇しながらも(*お高め? …今月は澤會さんの御集金が重なり、厳しいですが) 本日、Amazonにてポチしました。
 ※日本のポップス史上最強の作曲家“初のオフィシャル楽譜集”は、ピアノ初級者レベルの私がマスターするには? 手に余るシロモノであることは重々承知して居りますが(爆)。

 【女たちよ】は、全体的に打楽器音が目立つところが(*←コンセプト? 手法的に致し方ないのかな?)…私の耳には些か堪えますが、手許に届いた日から毎日聴いて…『愛の旅人』等、筒美先生ならではの“曲調”に、 今更ながら嵌まっています。

投稿: えいこはん | 2014年10月29日 (水) 10時23分

DY様 こんばんは。

そのハチャメチャなストーリーは私も読みました。
で、今にも増して妄想全開真っ盛りの高校生だったこの私でも
「この珠玉のアルバムの一曲だけつまみだして安っぽい昼メロにするなー!!」
とキレました。(笑)

で、口直しに(?)許せるレベルの妄想ストーリーを創作した・・・つもりはないんですが。うーん、自分でも謎です。

投稿: nekomodoki | 2014年10月29日 (水) 20時25分

えいこはん様

ありがとうございます!

『JULIEⅡ』の中でも「隠れた名曲」といった存在で、あまりみなさまの記事ニーズは無いかな?と考えてしまっていた「二人の生活」をこんなに早く記事に書くことができたのは、「白い部屋」の記事にえいこはん様から頂いたコメントがあったからこそです。ありがとうございます。

僕の勤務先から出版されているのはメロディー譜でピアノスコアではないですから別物ですね。昨年から筒美さんのブームが来ているんですよ。本当にポップス界の王、というかたですよね。

『女たちよ』…最近このアルバムに嵌りまくっている、と仰る先輩も、最初はあのパーカッションなどの装飾音がダメだったそうです。でも、気がつくとジュリーが歌う筒美さんのメロディーを必死で追いかけてしまっている、という聴かせかたを狙っていたとすれば、凄いアレンジではないでしょうか。

細切れのお返事になりすみません。
一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月30日 (木) 21時15分

nekomodoki様

ありがとうございます!

やはりあのフォトストーリー、ご存じでしたか。
いや、写真は素晴らしいですけどね。相手のモデルさん(?)も、昼メロドラマ設定はともかくとして、「ジュリーより年上の美しいひと」に見えますし。

まぁ、だからこそnekomodoki様の別ストーリー妄想が導き出されたのかもしれません…。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月31日 (金) 13時00分

Dyさま

お久しぶりです
変わらず毎日お邪魔してます ペコリm(__)m
あの全然役に立たないんですけど^^; nekomodokiさまの妄想に私も1票
うまく言えないけど前にそのように記憶していたのかそのストーリーが懐かしく
私も同じように妄想してたのかも
LPの歌詞カードには夫からの連絡が途絶えたとしかありませんものね ね?多分
ジュリーをなるべくいい人にしたかったのかな?
 

投稿: 由菜 | 2014年10月31日 (金) 14時57分

由菜様

ありがとうございます!

いやいやこれは…お2人の記憶にある別のストーリーが、妄想ではなく実在していたのかもしれませんよ~。『平凡』『明星』『女友』などの王道以外の何処かひっそりとした場所で…何かは分かりませんが。

ジュリーをいい人にしたかった、ということはあるかもしれませんね。
『JULIEⅡ』のストーリーそのままですと、結構エグい…。

投稿: DYNAMITE | 2014年10月31日 (金) 16時57分

DY様へ

 本年の? 秋シリーズの御伝授は、これで終了でしたね。

 秋の日は釣瓶落とし…晩秋…果物(*特に柿) がたわわに実るこの季節が、私は大好きです。
 日が短くなり、もの悲しさはありますが・・・ 冬至を過ぎたら少しずつでも、必ず日が長くなり、また新しい気持ちを芽生えさせることを期待でき・・・

 それで? 思い出し・・・ 今更? になりますが、御免なさい。
 ☆8/30付け“夏”の御伝授曲…ジュリー作詞・作曲『海に還るべき・だろう』はストレートな表現なのに? ストイックで…然も“現在のジュリーの御姿”と重なる『凡庸がいいな』と同様、大きくも、円くも感じられ“好みの楽曲”故、喜び勇んで拝読…即、コメントを書かせて頂いた筈が、寝惚けて? 投稿する前に消去して居りました〜

 2枚組【耒タルベキ素敵】は収録曲全てがハイレベルで、『ゼロになれ』・『遠い夜明け』・『キューバな女』等々…底なしに? 贅沢で・・・ 未だに激リピする日があります。
 ※“エロい? 楽曲”にカテゴライズされている? 「キューバな女」は、良質な詞と曲に…品のあるジュリーの“マジメな? 歌唱”から、私は“元気を貰える歌”として、心にストックしています(*蛇足乍ら? 昨日届いた筒美先生の楽譜集を眺めているだけでも、元気を頂けます)。

 記事『海に還る・・・ 』を再読…考察の仕方が真っ当で、改めて感心している次第です。
 有り難う御座いました。

投稿: えいこはん | 2014年11月 1日 (土) 16時18分

えいこはん様

ありがとうございます!

冬に向かうこの季節、僕も昔から好きです。確かに寂しいんですが、何故か春よりも秋の終わりの頃の方が好きなのです。今年は仕事の予定がたてこんでしまい、なかなか感慨に浸る暇も無さそうなのですが…。

『耒タルベキ素敵』は白井さんのアイデアにより様々な洋楽やジュリーの歴史へのオマージュがありますが、それでいてどの曲もその時そのままのジュリーが表れているようで、もちろん大名盤で評価も高い作品ですが、一般ピープル向きではないように僕は感じます。非常にファンとの距離が近い特殊な作品のように思うのですよ…。

僕は実は2006年に初めて聴いた時、このアルバムは今一つ理解できなかったのです。『ジュリー祭り』を体感して後、その聴こえ方の違いにビックリしました。
本当に元気を貰えるアルバムですね。

投稿: DYNAMITE | 2014年11月 2日 (日) 12時46分

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