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2014年9月10日 (水)

沢田研二 「HEY!MR.MONKEY」

from『G. S. I LOVE YOU』、1980

Gsiloveyou

1. HEY! MR. MONKEY
2. NOISE
3. 彼女はデリケート
4. 午前3時のエレベーター
5. MAYBE TONIGHT
6. CAFE ビアンカ
7. おまえがパラダイス
8. I'M IN BLUE
9. I'LL BE ON MY WAY
10. SHE SAID・・・・・・
11. THE VANITY FACTORY
12. G. S. I LOVE YOU

----------------------

いやぁ・・・僕は参加できなかったのですが、6日の渋谷公演のMCで、ジュリーがビッグニュースを届けてくれたみたいですね~。
来年からの改装工事が決まっている渋谷公会堂・・・そのひとまずのお別れ、大トリとしてジュリーが最終3日連続の公演を務める方向で話が進んでいるのだとか。
凄いことだ、と思います。

いえ、タイガース時代からジュリーと共にあり、何十年にも渡るジュリーと渋谷公会堂の縁を知り尽くしていらっしゃる長いジュリーファンの先輩方にとって、それは「当然」のことでしょう。でも、僕のような後追いのファンからすれば、「さすがはジュリー!」「やはりジュリー!」、ジュリーはとんでもなく凄いロッカーだったんだ、と改めて知らされた思いです。
今の若いバンドマン達はどうか分かりませんが、少なくとも僕の世代までは・・・若者が「ロックバンド」を志すにあたって夢に見る、憧れの舞台というのはまず渋谷公会堂、最終的には日本武道館、という歴然としたステータス認識がありました。
日本ではこの2つの会場が「ロックの象徴」であり、アマチュアはそのステージを夢に描き、プロデビューしたロッカー達は皆、そこを目指すのです。目標を遂げた者は、自他共に認める「ロックの歴史の一員」となります。

これまで、「我こそはロックなり」と手を挙げ名をなした幾多のバンドやアーティスト達が、渋谷公会堂のステージに立ち、歴史を作り上げてきました。「渋公がひとまずお別れとなるならば」と勇んで今一度渋谷公会堂の有終のステージに立たん、と息荒い思いを持つビッグネームは邦楽ロック界にはたくさんいることでしょう。
しかし、渋谷公会堂の「ロックの歴史」はその記念すべき大トリに「沢田研二」を選びました。
こんな誇らしいニュースは無い!

きっと、長いジュリーファンの先輩方と同じように、渋谷公会堂側のスタッフのみなさんが、ハッキリ認識してくれているのですよ。この「ロックの聖地」とまで呼ばれた箱のひとまずの幕引きに、一体誰が最もふさわしいのか、ということを。
これが実現すればもう、ジュリーという歌手が「日本におけるロック・ライヴの神様のような存在である」と天下に知らしめられたと言って良いんじゃないかな~。
同時に、ジュリーの「ロック・ライヴ」は現在進行形で、今正にその頂点にあるのだということも。

無理だろうけれど、気持ち的には3daysすべてに参加したいところです。できれば改装前に、未だ経験が無い2階の出っ張り部分(SONGE様が「天使の羽根席」と呼んでいらっしゃるお席)で一度観ておきたいなぁ・・・。
本当に嬉しい、心沸き立つビッグニュースでした。会場で直接ジュリーのMCを聞いたYOKO君も、興奮してそのことを話していましたよ。


それでは、本題です。
前回記事では、ピー先生のツアーに二十二世紀バンドのメンバーとして参加中のJEFFさん率いるオレンジズの最新アルバム『SCORE→』をご紹介し、ネオ・モッズのことなど色々書かせて頂きました。
今日はそれを受けて・・・という感じで前回記事のキーワード、「60年代回帰」「変態作曲家」(褒めてます!)という面から80年代初頭のジュリー・ナンバーを採り上げ、その魅力と特異性に迫ってみたいと思います。

制作に関わったスタッフが、明らかに当時の正当的なロック界を席捲していたネオ・モッズ、ニューウェーヴといった気鋭のバンドの影響下で力を注いだと考えられる、不朽の大名盤『G. S. I LOVE YOU』から、ジュリーが驚異の作曲能力を発揮した名曲です。
「HEY!MR.MONKEY」、伝授!

「神頼み」ならぬ「モンキー頼み」・・・糸井重里さんのトリッキーな詞。ご存知のかたも多いかもしれませんが、洋楽ロックにおいて「MONKEY」という単語はかなりアブナい隠喩として使われます。糸井さんはもちろんそうしたニュアンスをも狙っているでしょう。
タイトルに「MONKEY」が入っている曲・・・ビートルズなら「エヴリバディーズ・ガット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー」、ストーンズなら「モンキー・マン」。
いずれも、最高にブッ飛んだ、「過激な」名曲です。そしてそれはジュリーの「HEY!MR.MONKEY」も同じ。

「過激」・・・僕が『G. S. I LOVE YOU』をジュリーの幾多の名作群にあって、特に「オンリーワンなアルバム」とイメージを持っている要因のひとつです。

前回記事では、「ネオ・モッズ」というジャンルが簡単に言えば「60年代のバンド・サウンド回帰」を目指したものである」とし、日本のGSとの共通点にも言及しました。
海の向こうの「60年代の正統派ロックの志、忘るるべからず」というネオ・モッズ・ムーヴメントは1979年の映画『さらば青春の光』大ヒットを起点として生まれ、80年代に入ると多くの魅力的なバンドを誕生させました。
愛すべき60年代バンド・サウンドへの回帰を志す新たな多くのバンドの出現、その作品群に、洋楽ロックの流行に鋭いアンテナを持つ加瀬さんや木崎賢治さん、そして伊藤銀次さんなどのプロフェッショナルが、「よ~し!」と意気に感じ沸き立たないはずがありません。
ネオ・モッズ全盛、ニューウェーヴが完全覚醒した1980年代初頭、『G. S. I LOVE YOU』というアルバムで、ジュリーの周囲にいた強者の面々が「60年代のGS回帰」のコンセプトを打ち出したのは、当時急速にロック色を強めていったジュリーの作品作りを考えても、ごく自然な流れだったのではないでしょうか。
これは、先月の銀次さんのラジオ番組で語られた内容からも推測できることです。

70年代末から現れ始めた正統派洋楽ロック・バンドによる60年代ロック回帰のエネルギーは、こうしてこの日本でジュリーの大名盤『G. S. I LOVE YOU』を生み出すと同時に、GS再燃のムーヴメントに火をつけ、81年の日劇ウエスタン・カーニバルのファイナル公演の熱気、さらにザ・タイガース同窓会実現へと繋がっていった・・・このあたりの経緯については、僕などより先輩方の方がよくご存知でしょう。

そこで今日僕は「HEY!MR.MONKEY」に明確に採り入れられている60年代回帰のコンセプト、さらには作曲家・ジュリーの凄味、という2つの点を中心に考察させて頂きます。

まずは、60年代回帰について。
これはね・・・楽曲そのものはもちろんですが、アレンジとミックスによく表れているんです。
当然、仕掛け人は加瀬さんそして木崎さんでしょうか。そのコンセプトを受け形を纏め上げたのが銀次さんを中心としたレコーディング・スタッフの達人の面々、ということですね。

特に「HEY!MR.MONKEY」はアルバム1曲目ということで、制作時の並々ならぬ気迫が感じられます。
銀次さんはアルバム制作中、木崎さんから「もっと過激に、もっと過激に!」とさかんにハッパをかけられていたといいます(銀次さんのブログより)。「過激」のベクトルが当時のネオ・モッズやニュー・ウェーヴのムーヴメントに根ざしていて、「ジュリーの作品ならばさらにそれを痛快な「肯定」のエネルギーを以って日本の音楽シーンに広く提示できるはず」との確信が制作スタッフの胸にあったことは間違いないでしょう。
「HEY!MR.MONKEY」は、その象徴のような1曲です。

60年代ロックへの回帰、というコンセプトで銀次さんがこの曲にまず施したのは、2つのビートルズ・ナンバーのアレンジ・オマージュの導入。これについては、かつて銀次さんのブログで詳しい解説がありました。
サイド・ギターとベースがユニゾンする16ビートのリフは、アルバム『リボルバー』の1曲目に収録されているジョージ・ハリスン作の「タックスマン」。これは本当に「まんま」ですから、初めて聴いた瞬間僕にもオマージュ元が分かりました。銀次さんもブログで語っていたように、長調と短調の違いがあっても、アレンジの工夫次第ではそのまま載せられるんだよ、ということです。
後に白井良明さんが、長調の「
ブルーバード ブルーバード」に短調の「青い鳥」のギター・フレーズを載せたアレンジ・アイデアと狙いは同じだと思います。

もう1曲のビートルズ・ナンバーのオマージュ元は、アルバム『ア・ハード・デイズ・ナイト』収録のポール・マッカートニーの作品「今日の誓い」(タイガース・ファンのみなさまには、タローのヴォーカル曲としてお馴染み?)。
「ジャカジャン♪」とマイナー・コードを強いストロークでただ鳴らすだけで、こんなにも過激でインパクトの強いイントロになる、というね。
実はこのオマージュについては僕はずっと気づけていなくて(アコギとエレキの違いでイメージが変わっていたからだと思います)・・・銀次さんのブログを拝見した時に「あぁ、そうか!」と目からウロコでした。
いやぁ、凄いよ銀次兄さん!

思えば銀次さんがブログで『G. S. I LOVE YOU』の制作秘話を綴ってくださったのは、2011年でした。あの辛い時期に、ほぼタイガースの全国公演があり、一方で銀次さんがGS回帰をコンセプトとしたジュリーのアルバムについて詳しく語ってくださっていた・・・全国のGSファン世代が、どれほど励まされたことか。
60年代の熱い音楽には、力があるということですよ!

また、銀次さんが再度アレンジを担当したジュリー・アルバムの次作『S/T/R/I/P/P/E/R』(こちらも海の向こうのタイムリーなムーヴメント、パブロックの影響が色濃く主張されています)にも、また色々なアレンジ・アイデアの秘密があったはずで・・・銀次さんのブログでの制作秘話続編を心待ちにして早、数年が経ちます。
銀次さん、早く書いてくれないかなぁ(柴山さんのファンのみなさまも首を長くしてお待ちのようですし・・・)。
ロックパイル・ファンの僕としては、「
バイバイジェラシー」の秘密が特に知りたいぞ~!(笑)

続いて、ミックスについて。
各演奏トラックに荒々しいコンプレッサー処理が施されているのが、まずこの『G. S. I LOVE YOU』制作にあたっての「過激なロック解釈」のアイデアと言えます。
この点、阿久=大野時代にも同様のコンプレッサー処理が見られます(歌謡曲黄金期のジュリー・アルバムの「ロック性」も見逃すなかれ!)。

そしてこのアルバムには、「擬似・擬似ステレオ」と言うべき特殊なミックスが施されています。これはネオ・モッズの例ですと、後にザ・ジェットセットというバンドが4枚目のアルバム『ヴォードビル・パーク』で採り入れている手法と同じで、やはり「60年代ロックへの回帰」をコンセプトとしたもの。
モノラルとしてレコーディングされた作品を、後から「擬似ステレオ」処理した60年代ロック・・・ビートルズのアルバムはじめ、数多く存在します。「力技」のステレオ処理のため、演奏トラックがそれぞれ左右にくっきりと寄せられているのが大きな特徴。例えばビートルズの初期作品では、片方が演奏で片方がヴォーカル、と完全に左右に2分されている「擬似ステレオ」テイクもあります。

『G. S. I LOVE YOU』はそこまで極端ではありませんが、「左寄り」「右寄り」のミックスが当然のように可能となっていたこの時代に、「完全に左」「完全に右」というトラック振り分けを敢行・・・まさに「敢えてこうする!」というミックスなのですよ。目指しているのは、サイケデリック期のビートルズの雰囲気ですね。
これこそ『G. S. I LOVE YOU』というアルバムの大きな個性であり(実は、シングル・ヴァージョンの方の「渚のラブレター」もそのコンセプトに沿ったミックスとなっているのです。そちらについての詳しい考察はまたいずれ)、収録曲中「HEY!MR.MONKEY」は「彼女はデリケート」と並びその点で最も徹底されているナンバーです。

ヘッドホンで聴けばよくお分かりになるかと思いますが、この曲の「擬似・擬似ステレオ」ミックスの内訳はこうなっています。

最左に、ドラムスとオルガン。
最右にサイド・ギターとベース、さらにもうひとつ・・・何と、ヴォーカル・ディレイ!

ジュリーのリード・ヴォーカルにかけられたエフェクト・ディレイの残響音を、わざわざ別トラックに書き出し、それを最右サイドに振ってミックスしているという・・・信じられないほどの手間をかけたミックス処理です。
これ、『ロックジェット56号』掲載の白井さんのインタビューでの言葉を借りるなら、正に「変態」の域ですよ!そこまでやるか、というね(繰り返しますが、白井さんが語っているように、「変態」というのは当時ロック界において流行した最高の褒め言葉なのです)。

そして、最高にイカした「変態」と言えば。
銀次さんも驚嘆していた、ジュリーの作曲です!

いや、アルバム『JULIEⅣ~今僕は倖せです』などを聴けば、「ジュリーならこのくらいの斬新な作曲は以前からやってるよ」ということにはなりますが、銀次さんが驚き感心したのは・・・アルバム『G. S. I LOVE YOU』制作に課せられた「もっと過激に!」というコンセプトにピッタリの曲を楽々と提示してきた、という、「時代の申し子」としてのジュリーの資質だったのではないでしょうか。
「歌手としての表現だけでなく、作曲でもここまで時代感覚を自然に持つ人なのか!」と。
アルバム2曲目の「NOISE」が、アレンジやミックスのアイデアを注ぎ込むうちにどんどん「過激に」変貌していったのに対し、1曲目「HEY!MR.MONKEY」はジュリーの作曲段階から既に「過激」が運命づけられていた曲だった、と言えましょう。

「HEY!MR.MONKEY」のコード進行は、本当に過激に尖りまくっています。
銀次さんがブログでその斬新さ(過激さ)を解説、絶賛してくれていたのは、「Oh!Mr.Monkey♪」から始まる転調部でした。

Mrmonkey


↑ 『ス・ト・リ・ッ・パ・-/沢田研二楽譜集』より

Oh!Mr.Monkey 俺のことなどどうでもいい
           Em                                D7     G

明日死んでもかまわない
A♭                          D7

Oh!Mr.Monkey あのコにすべてをあげてくれ
           Em                               E♭         D7

世界一   幸せにしておくれ ♪
A♭ B♭  A     D7        Gm

ト短調からホ短調への転調、という時点でとんでもない進行・・・銀次さんはその破天荒ぶりを、「ハートに火をつけて」に比するほどだ、とドアーズの名曲を例に挙げてブログで解説されていましたが、これは「とんでもないコード進行」例としてすごく分かり易い比較で、さすがは銀次さん、と思ったものです。
ただこの転調に関しては、「GmからGへの同主音による近親移調の応用(Gを同調号のEmキーに見立てる)」と、無理矢理に理屈をつけられなくもありません。
銀次さんが心底ブッ飛んだのは、その転調部の中身。ジュリーの編み出したあまりにも独創的展開についてなのですよ、きっと。

一番凄いのは「世界一幸せに♪」の箇所でしょう。和音ごと1音上がって半音下がってからD7。そのD7が見事に元のト短調のドミナントとして機能しているという・・・。
また、「すべてをあげてくれ♪」での「E♭→D7」は、転調前のAメロにも登場する進行なのです。

歩き疲れて  はぐれてる ♪
B♭      D7  E♭        D7

「はぐれてる♪」の箇所ですね。
突拍子もない転調をした後で、転調前とまったく同じ半音下がりの進行がキレイに揃って出てくるって、一体どういう感性で作曲しているの?・・・と、銀次さんが完全KOされる様子が目に浮かびます。

ジュリーとしては純粋に「ハードな短調」が狙いだったのでしょう。曲想からシンプルに考えれば、その後の「ス・ト・リ・ッ・パ・-」「十年ロマンス」「麗人」「灰とダイヤモンド」といった短調シングル・ヒット群へと繋がる、作曲家・ジュリーのキャリアの起点となった作品、と捉えることもできます。
しかし、時代背景と共に表れた、隠しきれないジュリーの資質と才能、銀次さん達スタッフの入魂の作業が「過激性」となり、「HEY!MR.MONKEY」は突如独立出現したジュリー作曲の異色作・・・そんな位置づけの傑作ロック・ナンバーということになりそうです。

それにしても・・・演奏トラックだけならまだしも、ジュリーのリード・ヴォーカル・トラックを後処理でここまでいじり倒した(もちろん良い意味で、ですよ!)アルバムというのは、後にも先にもこの『G. S. I LOVE YOU』只1枚限りでしょう。
それは、ジュリーが時代のロックに望まれ選ばれた証でもある・・・そう思います。

ネオ・モッズのコンセプトがそうであったように、当時銀次さんが80年代に入って「肯定的メッセージを持つロック」の行く末を案じていた面は多分にあったはずです。
ジュリーという時代の申し子と巡り逢い、ロックを愛するスタッフが皆渇望していた「60年代バンド・サウンドへの回帰」を実現。若きプロフェッショナルとしてアルバム制作に心血を注いだ銀次さんにとって、『G. S. I LOVE YOU』は宝物のような作品なのでしょうね。


それでは、今日のオマケです!
ご紹介するのは有名な『ス・ト・リ・ッ・パ・-/沢田研二楽譜集』のショットから。
この本には、アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』収録全曲だけでなく、『G. S. I LOVE YOU』の収録全曲のスコアも掲載されています。写真が目玉であることは間違いないですが、スコアとしても凄まじく貴重なお宝なのです。

まずは、「
HEY!MR.MONKEY」と「彼女はデリケート」のスコアが抱き合わせで載っている見開きページ(アルバム中、最も過激なロック・チューン2曲の組み合わせ!)の、クールなジュリーのショットを2枚。

Stripper05

Stripper06

続いて、7月の大宮公演MCでも話題となった、森本千絵さんと一緒のショットを2枚。

Stripper01

Stripper02

最後に、この本の扉ページに掲載の、最高にカッコ良いジュリーのショットを。

Stripper04

この容姿で、歌も作曲も、若くしてその才を開かせる・・・天はニ物を与えまくっていますね。


さて、次回更新はジュリーの『三年想いよ』神戸公演のレポートとなります。
カミさんの実家での法事予定などもあり、帰宅するのは15日の夜になりますから、下書きにとりかかるまでには日数がかかってしまうかと思います。
前後のジュリーの各地公演の様子・・・みなさまのご感想も楽しみながら、神戸のジュリー、鉄人バンドのステージについてゆっくり書いていくことになるでしょう。
よろしくお願い申し上げます!

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『G. S. I LOVE YOU』」カテゴリの記事

コメント

DYさん、ご無沙汰しております。
YOKOさん、6日の渋公に参戦されたんですね!私も観ました。渋公3daysの発表を抜きにしても、観てよかったと思えるライブでした。
お題の曲、大好きな作品です。ヴォーカルに艶と色気があって、とても綺麗。それでいて、ガンガンノレる王道のRock'N'Roll!私が知る限り、美声と鋭さを同居させながらRock'N'Rollを歌いこなしたのは、未だ日本ではジュリーしかいないと思います。
そして、作曲者としてのジュリーは、おそらくそういう曲を好むのかもしれません。記事でピックアップされているジュリーが作曲した作品群を見て、そう思いました。

追伸:私は、渋公が日本のロックの聖地と言われてもピンときません…個人的には、日比谷野音がそのような位置付けになっています。でも、渋公がジュリーとファンにとって、特別な場所であることは確かです!発表を聞いた時は『そうこなくっちゃ!!』と思いました。

投稿: 74年生まれ | 2014年9月12日 (金) 18時08分

74年生まれ様

ありがとうございます!

ジュリーがある時期から作曲家として「短調のロックナンバー」に目覚めたことは確実だと思うんですよ。それも「ヒットを狙える曲」として…。
明記した曲達に、アンルイスさんの「ラ・セゾンも加えて良いでしょう。
お題曲は、その礎となっているかもしれません。

YOKO君は6日渋谷では「世紀の片恋」が特に良かった、と言っていました。
事前に「セトリ入れ替えあるかもよ」と話してしまっていたので、その点は残念がっていました

投稿: DYNAMITE | 2014年9月12日 (金) 19時31分

DY様 こんばんは。

一曲目から「お~い、どこ行くの?」
なコード゙進行で作曲者見たら
「・・・ジュリーかい!」でした。
「MONKEY」がロックの世界で何やらイミ深なフレーズであることは感じていましたが、アウナイ意味なんですか、そうですか。

6日行きました。
一時「CCレモン」とか変わった時、
「あ~、私達の渋谷が~!!」
とのけぞったのを思い出します。。
改装前一時閉店記念セール(違うって)
3日間、全部行ってやる!!(無理か?)

投稿: nekomodoki | 2014年9月12日 (金) 20時58分

Dy様、昨夜渋谷ジュンク堂書店から「本日沢田研二さんが載っているRock Jet 入荷致しました。宜しい時にご来店下さいませ♪」って夜遅くにかかわらずお電話が・・・。
で、早速get して参りましたわ。
恥ずかしながら、私がJulie ファンだと云うことは、店長以下予約担当者他にしっかり認識されているので、いつも決め細やかに対応して戴いております。

今回は、佐藤睦さんの「沢田研二2014 LIVE 三年想いよ 2014年東北の夏」P40~43・live 評とお写真が二葉。
前号~ファンなら頭抱えちゃうような大間違いのあった~からスタートしました「ロックに愛されたヴォーカリスト、ジュリーの軌跡」P178~183 であります。
まず、最初に編集長、次いでライターからの訂正とお詫びがあり、「Julie Ⅵある青春」と「THE FUGITIVE愛の逃亡者」が、書き直されていました。
又、ライターの

投稿: Lchia | 2014年9月12日 (金) 21時41分

DY様 こんばんは

「ストリッパー楽譜集」を買って置いて良かったと思っています。貴重な楽譜と写真が満載で何よりも本が大きいので見開き写真は、男性が見ても圧倒されます。1ページ目見開きの刀とグラスを持ったピンク色の着物風衣装写真が、「天竜の酒 樹里」のコマーシャルで使われていました。

さてお題曲ですが、ジュリーがラジオ番組で語っていたエピソードがあります。「monkey」は干支に因んで付けたそうです。ただそこでちょっとしたハプニングがあったという話です。レコードが発売されたのが1980年12月23日でした。1981に向けての新曲アルバムとなります。1981年の干支は酉で、1980年が申になりますが、ジュリーは1981年が申年だと勘違いして「Mr.monkey」にしたと話していたように記憶しています。

あと、このアルバムはどの曲も○○風になっているのでそれも楽しんで欲しいとも話していました。私はビートルズやローリングストーンズをほとんど聞かないので詳しくありません。DYさんの解説で知るところがとても多いです。ありがとうございます。

投稿: BAT | 2014年9月12日 (金) 21時41分

Dy様、昨夜渋谷ジュンク堂書店から「本日沢田研二さんが載っているRock Jet 入荷致しました。宜しい時にご来店下さいませ♪」って夜遅くにかかわらずお電話が・・・。
で、早速get して参りましたわ。
恥ずかしながら、私がJulie ファンだと云うことは、店長以下予約担当者他にしっかり認識されているので、いつも決め細やかに対応して戴いております。

今回は、佐藤睦さんの「沢田研二2014 LIVE 三年想いよ 2014年東北の夏」P40~43・live 評とお写真が二葉。
前号~ファンなら頭抱えちゃうような大間違いのあった~からスタートしました「ロックに愛されたヴォーカリスト、ジュリーの軌跡」P178~183 であります。
まず、最初に編集長、次いでライターからの訂正とお詫びがあり、「Julie Ⅵある青春」と「THE FUGITIVE愛の逃亡者」が、書き直されていました。
又、ライターの「沢田研二というダンディズムの山脈~1975*1978 アルバム評」のライターのスタンスの表明と年次トピックの後、「いくつかの場面」「KENJI SAWADA」「チャコールグレイの肖像」「思いきり気障な人生」「今度は華麗な宴にどうぞ。」「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと~」の計8枚が紹介されています。

ライターは、「温かく見守ってください。」とありましたので、温かく且つJulie ファン、ロックファンとして間違いについては厳しく見守って参りたいと、思っております。
これからは、ぜひ資料のダフルチェックと、情報の精査を宜しくお願い致したいですわね。

今回の件で、ライター・編集部スタッフは、Julie ファン・ブログ廻りをお勧め致します(*´-`)

佐藤睦さんのlive 評と、会場内外のエピソードは、やはり現場に足を運んだればこその、「リアル盛岡」が描き出されておりました。
次号で、南相馬・秋田~佐藤さんの故郷~の観戦記があるようなので、更なる期待を私は持って待ちたいと思っております。

写真は2種類の今回の衣装で嬉しかったのですが、白黒が惜しい!!
折角、早川クンが素敵なコーディネーションをしてくれてますのに・・・。
今も、キラキラが似合う66歳ロッカーなんて、世界中探したって、Rolling Stones かJulie 位でしょうから、佐藤さん、次号はぜひともカラーで宜しくお願い致します、ですわ。

最後に、「パブ・ロックのすべて」は、新刊で奥付けに2014.8 とあります。
で、私

投稿: Lchia | 2014年9月12日 (金) 22時31分

又々尻切れトンボ~(._.)

私が買ったのは、中山康樹 著「ブリティッシュ・ロックの真実」2013.11.30.初版本。
中山さんの「ローリング・ストーンズ解体新書」~廣済堂新書、「ビートルズとアメリカ・ロック史」~河出書房新社もお勧めですね。

では、Dy 様、明日の神戸のJulie 奥様とご一緒にご存分に楽しんで来て下さいませ♪
Live 評を楽しみに待っております。

投稿: Lchia | 2014年9月12日 (金) 23時22分

nekomodoki様

ありがとうございます!

monkey…もちろんキュートなイメージもありますよ。ただ…おそらくジュリーも大好きな曲だと想像しますが、ロックファンにとってはストーンズの「モンキー・マン」のインパクトが強烈過ぎます。全然違う感じの曲ではありますがこれがまたカッコ良い短調のロックでしてね…。

確かにCCレモンポールに名称が変わった時は衝撃でしたね
その頃僕はまだジュリー堕ち前ではありましたが「なんてことを…」とは思いましたよ…。

すみません、一度切ります。
現在、西へ向かう新幹線の車中です~。

投稿: DYNAMITE | 2014年9月13日 (土) 10時54分

Lchia様

ありがとうございます!

『ロックジェット58号』、僕はささやかなコネで数日前にフラゲして読みました。
佐藤睦さんのレポートは本当に素晴らしかったですし、考えさせられるものがありました。ジュリーファンはこれだけで購入の価値がありますね。

アルバムレビュー連載も、前号とは各段に気合を入れ直してきたなぁ、と感じました。良かったのではないでしょうか。
ただ、商業誌でアルバム解説で曲目クレジットの抜け落ちは痛いですね…しかも再掲載の『ある青春』で。

あと、これは「間違い」とは言えませんが、ライターさんは『今度は、華麗な』のライナーに付記された詞が「叫び」からの引用であることをご存じないようです。僕も以前同じ道を通りました…(「酔いどれ関係」の記事参照)。
とにかく最後まで頑張って欲しいです。暖かく厳しく応援しましょう

すみません、またまた一度切ります

投稿: DYNAMITE | 2014年9月13日 (土) 11時46分

BAT様

ありがとうございます!

珍しい位置のお席にも恵まれた、昨夜の神戸公演の余韻ただ中からのお返事、お許し下さい。
「三年想いよ」の柴山さんのアレンジが変わっていたこと、「追憶」で柴山さんがハッキリ原キーのEmを弾いていたこと、「届かない花々」で柴山さんと下山さんではチューニングが異なっていることなど…
新たな発見も多く、ジュリーは声の調子は今ひとつ、と思って観ていたら、新曲では見違えるような美しい声となり驚かされました。高音が苦しい曲も、気持ちを晒し入魂のヴォーカルでした。とても気持ち良いライブでした!

さて、「monkey」にはそんな逸話があったのですか。
下手すると「ヘイ・ミスター・チキン」となる可能性もあったわけですね(笑)。
まぁでも、やっぱりロックとしてこのタイトルは曲にふさわしいです。どんな経緯であれ「monkey」になっていたことでしょう。

投稿: DYNAMITE | 2014年9月14日 (日) 10時20分

DY様

昨日はご挨拶させていただき、本当にありがとうござました。

私の席からは、昨日のジュリーは、1曲目から良く声が出ており、私が参加した今ツアーでは最高の出来だったように聞こえてましたが、おそらく席の違いによる音響効果の違いもあるんでしょうね。

しかし、何回聴いても今回のセトリは本当に素晴らしい

ちなみに一緒に行った友人は、LIVE前に予習を完璧にやりたいタイプなんですが、佐野さんファンでもあるので『彼女はデリケート』を演ることだけは隠してました。

結果、LIVEバージョンのイントロのアレンジに一瞬戸惑いながらも(笑)、大喜びしてました。

お題の楽曲ですが、初めて聴いたときから、メロディが落ちつかない印象を漠然と感じていたんですが、謎がとけました(笑)

しかし、一度でいいので次曲の『NOISE』を生で聴いてみたいです。

私の次回は大阪フェス、そしてフォーラムへと続きます。

投稿: Mr.K1968 | 2014年9月14日 (日) 16時00分

Mr.K1968様

ありがとうございます!
神戸では無事お会いすることができ、嬉しかったです。スマートで、YOKO君くらいの高い身長、今後どの会場でご一緒してもすぐに探し出すことができそうです~。

ジュリーの声ですが、僕も出だしは「今日はイイぞ!」と思いましたが、珍しく「我が窮状」で声がかすれていて、いつもと違う歌い方をしていたのでハラハラしました。
しかししかし「一握り人の罪」で「おお~っ!」となり、それ以上に「櫻舗道」、それ以上に「三年想いよ」…本当に不思議で、素晴らしすぎます、新曲のあのジュリーの声は。

佐野さんのファンのご友人にとって、「彼女はデリケート」は嬉しかったでしょうね。
気が早いですが、来年のお正月コンサートでは、そろそろ2009年『奇跡元年』以来の「THE VANITY FACTORY」にも期待したいところです。

フォーラムでの再会を楽しみにしております。
是非とも開演前に、ジュリーだけでなく昭和のお話を色々と交わしてみたいものです。プロレスの思い出話とか(笑)。

投稿: DYNAMITE | 2014年9月16日 (火) 08時48分

DY様 今晩は!!

 日野原重明さん著作『十代のきみたちへ ─ ぜひ読んでほしい憲法の本』富山房インターナショナル

 日本国憲法は「いのちの泉」のようなもの。
 いのちを守るということにつて、これほどしっかりとつくられた憲法は世の中のどこにもありません。
 人間の根本にかかわることが憲法に書かれています。

─ 明日の世の中を決めていくきみたちへのメッセージ ─
 ※2014年☆5月3日初版(*憲法記念日) 2014年☆8月6日第3刷発行(*広島平和祈念式典の日)
──────────────

 2014年の夏は、殊の外“異常気象”だった印象だけを残し、知らないうちに終わっていて…
 この夏、私は自分では何も出来ずに遣り過ごすしかなく? 気が付けば、9月も半ばを過ぎ…

 実は御盆休暇を利用し、夫と行く予定だった東北ツアー☆8月16日の盛岡に続いて…先日☆9月12日の地元・愛知にも行けなかったと云う…情けない状態の私です。
 今年の私の“最大の課題”でもあった(!?)…☆10月8日の「南相馬」参戦も…私が予定外の“上げ膳、据え膳”の避暑地生活? を余儀無くされた身になって、残念無念…諦めました。

 然し乍ら、何かと考える時間や本を読む時間は沢山頂けて…冒頭に記させて頂いた本も、何度も何度も読みました。
 今までも日本国憲法について“噛み砕いて書かれた著作物”を結構購入していますが、これは今の私の気持ちにピッタリと符合する内容でした。

 『我が窮状』を歌われている時のジュリーの眼差しが好きです。
 懐(フトコロ)の大きいジュリーだからこそ作ることが出来、歌うことを許される・・・

 避暑地? では何枚か購入した某ブロガーさん謹製「2013 6人のザ・タイガース(*シローのことも大切に思って作ってくださり、嬉しい~!)」と「ジュリー“2014”ツアー」Tシャツを毎日取っ替え引っ替えして。
 BGMには? 『ジュリー祭り・5枚組』と『G. S. I LOVE YOU』 (*このアルバムは発表された当初は、私の好みではありませんでしたが…) を流して頂いて、心底リラックスさせて貰えました。
 庶民の私でもこんなにも素晴らしい恩恵を受けられて…
 日本国憲法について、また考える切っ掛けにもなりました。
 感謝です。

投稿: えいこはん | 2014年9月16日 (火) 20時56分

えいこはん様

ご紹介ありがとうございます!
いよいよ今年「我が窮状」の考察記事を書くと決めて以来、部屋に溜め込んだ参考資料が山積み状態で…どこまで網羅できるものか分かりませんが、心強い思いです。
神戸のジュリーは珍しく「我が窮状」で声がいがらっぽくなっていましたが、いつもと歌い方を変え、また違った感じで迫力のあるヴォーカルでした。

タイガースのツアーTシャツ、僕も愛用していますよ!(買ったのは、老虎ヴージョンの白です)
パジャマですけど…

投稿: DYNAMITE | 2014年9月17日 (水) 19時55分

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