沢田研二 「太陽のひとりごと」
from『Beautiful World』、1992
1. alone
2. SOMEBODY'S CRYING
3. 太陽のひとりごと
4. 坂道
5. a long good-bye
6. Beautiful World
7. 懲りないスクリプト
8. SAYONARA
9. 月明かりなら眩しすぎない
10. 約束の地
11. Courage
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大雨による痛ましい被害のニュースに、ただ声を失うばかりです。本当に、ここ数年の異常な気象状況はどうしてしまったのでしょうか。
こんな時に呑気にブログを書いていて良いのか、という気持ちもありますが、今の僕には遠くから祈ることと、普段通りにするということ以外できそうもありません・・・。
ジュリーの『三年想いよ』ツアーは盛岡、仙台公演を終え、今週末には東京に戻ってきます。
いよいよツアーも後半戦?
そんな中、今日は私的旅日記での更新となります。
お題としてあやかりましたジュリー・ナンバーが、素晴らしい3連バラードの名曲「太陽のひとりごと」ということで、特にこの曲をお好きなファン(YOKO君含)も多いでしょうし、「なんで考察記事じゃないの~?」というクレームも聞こえてきそうですね。ごめんなさい。
旅先では「太陽ギラギラ」という天気ではなかったんですけど、「太陽のひとりごと」には何処か「夏」や「旅」のイメージがあるので記事タイトルとさせて頂きました。
まぁ、この曲って真剣に紐解こうとすると非常に難解、高度な楽曲構成を擁しておりまして・・・どうしても
「何ですか、このとんでもなく美しい転調は!」
という話にならざるをえません。
嬰ヘ長調の曲が、ブリッジ部でロ長調→イ長調→ト長調と、なめらかに下降していきます。
たぶんコード進行を考察するだけで相当な文量になりそう。「一握り人の罪」との作曲共通点とかまで語り出したら、読者のみなさまにとってはほぼ意味不明の大長文となってしまうことでしょう。
と言うことで、今回は軽く逃げました(汗)。
実のところ、夏休みの旅行から帰ったとたんに夏風邪をひいてしまい、真面目な考察記事に取り組むには体調が・・・という理由もあったりします(恥)。
今後、もし生のLIVEでこの名曲「太陽のひとりごと」を体感することができた暁には(可能性は充分あると思います!)、しっかり鉄人バンドの演奏をチェックして、LIVEレポート記事中にて考察の埋め合わせをさせて頂きたいと思っております・・・。
さて、お盆も関係なく働いていらしたかたも決して少なくはないのでしょうが、有り難いことに僕は普通に13日から17日まで会社が大型5連休となり、その間を利用して、1泊2日のプチ旅行に夫婦で出かけてまいりました。
近場で涼しそうな所、ということで今回訪れたのは、栃木県の日光です。今日は、気ままな旅日記にしばしおつき合いくださいませ・・・。
☆ ☆ ☆
今回の日光プチ旅行は、15~16日で行ってまいりました。
カミさんは栃木県を訪れること自体初めて。僕は2度目の日光で、初めて訪れた時には日光東照宮や戦場が原などを会社同僚の車で周りましたが、今回は完全に電車とバスの旅です。
まぁ日光と言っても名所色々ありますけど、僕らは宇都宮、東照宮、中禅寺湖を3本柱に計画を立てました。丸2日で無理なく堪能できるコースですね。
行きは、大宮から宇都宮まで東北新幹線『やまびこ』を利用。
ホームに着くと、先発の『はやぶさ』(青森行)と『こまち』(秋田行)が合体した状態で発車するところでした。
これが、途中で切り離して東北本線と奥羽本線に分かれるのだと、今回初めて知りました。
僕は大学生時代に東北新幹線の売り子のアルバイトをやっていましたが、その時はまだ『はやぶさ』も『こまち』も無く、『やまびこ』『あおば』しかありませんでしたね・・・。
宇都宮にはすぐに着いて、そこからは在来のJR日光線に乗り換えとなります。
のどかなローカル単線ですが、この日は日光へと向かう観光客で座席は埋めつくされていました。
僕はいわゆる「乗り鉄」ではありませんが、「路線図鉄」「駅名鉄」の気が大いにございます。
日光線では、「文挟」(ふばさみ)という駅名を覚えました。
1時間弱で終点・日光駅に到着。
JRの日光駅は、駅周辺の景色は閑散としています。
しかし3分ほどかけて「東武日光駅」まで歩いてくると、いかにも観光地、といった風景が現れました。
快晴とはいきませんでしたが、心配した雨も酷暑もなく・・・わずかに太陽がのぞく曇り空で、程よい感じで涼しい。観光日和と言って良いでしょう。
前日の天気予報は雨だっただけに、有り難いことです。
とりあえず東武日光駅のコインロッカーに荷物を預け、バスを使って「神橋」という停留所で下車すると、近くを流れる大谷川の美しい流れがお出迎え。
写真だと分かり辛いんですけど、かなり流れが速く、水は白い飛沫をあげて轟々と音を立てています。
てっきり「おおたにがわ」と読むものと思い込んでしまいましたが、正しくは「だいやがわ」だそうです。
さて、東照宮に登る前に腹ごしらえを。
昼食には少し早い時間でしたが、バス停留所前の蕎麦処『神橋庵』さんにお邪魔しました。
「湯葉蕎麦」です。
実は僕は湯葉が苦手で・・・これはカミさんが注文したもの。僕は鳥南蛮蕎麦を頂きました。
お腹を満たしたところで東照宮へ。家康公にお参りです。
先日たまたま観ていたTV番組で、僕は20数年間にわたり参勤交代制度について誤った考えをしていたことが判明し、「イエヤス、すまん!」とお詫び参りのつもりで張り切っていたのですが・・・。
とにかくエライ人込みだったのですよ~。
10数年前に会社の同僚と訪れた時はこんなに混雑していなかったのですが・・・時期もあるのでしょうね。
あと、400年式年大祭の準備が着々と進められているようで、どこか慌しい雰囲気も。
お墓までへの山道の急な階段をノソノソと長蛇の列にしたがって登っているうち、ふくらはぎはパンパン。翌日は見事な筋肉痛となったのでした。
東照宮から東武日光駅までの帰路はバスは使わず、「ロマンティック街道」に軒を並べているお店を徒歩であれこれ見回りながら戻りました。
途中、『湯沢屋』さんで一服。
カミさんが楽しみにしていたという、日光の天然氷を使用した「抹茶小豆」のカキ氷です。
その後、再び東武日光駅始発の満員のバスに乗り(外人さんがいっぱい!)、今度は1時間近くかけて、「いろは坂」をクネクネと登ってまいります。
この日は凄い霧でしてね~。前方がまったく見えない状態(視界は真っ白)でバスが坂道を走り、トンネルをくぐり・・・ちょっと怖かったですけど、運転手さんに特別焦った様子もなく・・・こういう天候は地元ではよくあるのでしょうね。
「中禅寺温泉」という停留所で下車しました。
やってきましたよ~、標高1269メートルの中禅寺湖。
バス停から湖沿いに15分ほど歩いて、予約してあった宿にひとまず荷物を下ろします。
シーズンなのでしょうね・・・「満室」の表示がありました。
僕らの事前予約はギリギリ間に合ったという感じで、なんとか1泊朝食付のプランにありつけました。夕食は残念ながら外食ということに。
夕食までの時間、宿から20分ほど歩いたところにある、有名な「華厳の滝」を訪れました。
ところが・・・。
ご覧の通りの濃霧です。
豪快な水の音は聞こえるんですけど、肝心の滝は霧に覆われてしまっている状態。
あちこち歩いてポイントを変えているうち・・・。
なんとか見えました!
エレベーター(有料)で降りると滝を近くから見ることができるというので、せっかくだからと降りてきましたが・・・。
やや霧がかかっていて、写真だと迫力が伝わりにくいかな。
滝との距離が近いので、細かい水飛沫が降りかかってきて冷たい!飛沫がかからないように傘をさして見学している方々もいらっしゃいましたね。
宿に戻る途中の大衆食堂で夕食にしました。
名物「家康ラーメン」というのがかなり美味しそうだったのですが、あまりに腹が減っていたため普通に「エビフライ定食」とか食べてしまいました。写真は無し・・・。
さて、宿に着いたら当然温泉ですよ!
ちょうど夕食付のプランで宿泊のお客さん達の夕食時間と重なったためか、男湯は思わぬ貸切状態。
浴場は2つに分かれていて、手前が普通のお風呂、奥の扉の向こう側が露天の源泉となっています。
僕は迷わず露天の方へ!
硫黄の匂いがかなりキツめとのことですが、僕はその点はまったく気になりません。
有り難く、太陽と大地の恵みを味わいました。
早めに就寝し、翌日早速のお楽しみは部屋食の朝食です。
メニューは、何と朝から釜飯御膳でございました。
釜飯も鮎も美味しかった!
2日目のこの日はあいにくの雨模様でしたが、不思議と歩いて移動する時間は雨が止んでいて・・・ツイていましたね。
バス停から見える男体山。雲がかかって風情があります。
日光駅に着き、しばらくカフェした後、再び日光線に乗って宇都宮に戻ってきました。
今度はすぐに乗り換えず、駅を出て宇都宮市内を散策。
駅すぐ前の不思議なデザインのビル・・・「ララスクエア」って書いてあったけど、「ららぽーと」と関係あるのかな?
僕の故郷の鹿児島とかもそうなんですけど、宇都宮の繁華街は駅周辺ではなく、ちょっと離れたところにあります。これは地方都市特有のことなのかな。
で、宇都宮を経由するからには、お昼は餃子を食べないと!
事前に、地元のJ先輩にオススメの餃子のお店を4位まで教えて頂いておりました。駅ビル内や駅近くにもオススメのお店はあったのですが、「秘密のイチオシ」と仰る穴場のお店が駅から離れたところにあるとのことで、せっかくですから歩いてそちらにお邪魔することにしました。
駅からは20分くらい歩きましたかね~。
散策途中に通り過ぎたニ荒山神社。
とても趣のある神社でしたが、前日の東照宮参拝で筋肉痛だった僕らは、境内奥に長々と伸びる急勾配の階段に恐れをなし、お参りは断念しました。
この日はカミさんがいたので方向音痴の僕も迷うようなこともなく、ほどなく目的の秘密のお店に到着。
2人で、焼き餃子二人前とビンビール1本を注文。
量もお値段も手頃な昼食で大満足!〆て1,000円。
ちなみにこのお店は醤油とお酢で頂くスタイルに、特製ラー油が看板だったのですが、それとは別に、宇都宮駅のおみやげ屋で売っていた餃子用の「辛味噌ダレ」ってやつが無性に気になったので自宅用に購入してみました。
早速帰宅翌日で試してみたのですが・・・これ、超オススメですよ~。ポン酢と混ぜるだけで、いつも家庭で食べている餃子が驚異的に美味しくなります。
まぁ、どんなスタイルで食べるにせよ、本場のお店で頂くのが一番なんでしょうけど。
そう言えばピー先生は浜松の餃子も「推し」なんですよね・・・そちらもいつかは食べてみたいです!
☆ ☆ ☆
ということで、散々遊び回った報いが現在の夏風邪&多忙(仕事の決算期)に至っている次第です。
寝込むほどではないんですけどね・・・喉が痛くて身体もダルダルです。情けない。
お盆前に、『虚弱体質』というロゴ・プリントのTシャツを着て出かけたら、仕事の行く先々で笑われてしまいましたが、まぁ僕のようなキャラがそういうの着るとシャレになってないよ、ということなのでしょう。
と、恥ずかしい話はこのくらいにしまして。
ジュリー界では、今夜は横浜のトークショー、そして週末の『三年想いよ』ツアー八王子公演など話題に事欠かない中、それらに参加されたみなさまの各所ご感想も楽しみにしつつ、拙ブログでは次回から再び通常の楽曲考察記事に戻りたいと思います。
引き続き、「夏」をテーマにお題曲を探します!
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コメント
DY様 こんにちは。
「にっこーけっこーこけこっこーで、もうけっこー」
失礼しました。
親の実家が栃木、小学校の卒業旅行も、中学校の林間学園も、就職後の職員研修も、職員旅行も日光鬼怒川のオンパレードだったもんで。(笑)
その割にはところてん式にバスから掃き出されては回収される団体旅行ばかりでじっくり味わったことがない。
いつかマイペースで好きなところを好きなだけ回りたいと思っています。
「華厳の滝」は以前に一部崩落して少し低くなってしまったんでしたっけ。
「八王子」行ってきました。
声の調子もMCも絶好調。
いやMCはかなり脱線気味でどこ行きたいん?
でしたが。「ひとりごとです。」と言いながらちょっとアブナイ本音もポロポロ。
2階の3列目でステージ全体が良く見えました。鉄人さん達は一瞬も気を抜いていないことがよくわかります。
ジュリーは自分を「鉄人28号」と言って胸を張ってましたが、シャレになっていな・・・あわわ。
昨日はJR横浜線で通勤(?)だったみたい。
電車の中で人間観察をするのが面白いそうです。
投稿: nekomodoki | 2014年8月23日 (土) 11時14分
nekomodoki様
ぬる~い旅日記にあたたかなコメント、ありがとうございます!
華厳の滝の崩落の話は知りませんでした。調べましたら1986年のことらしいですね。で、浸食による滝の移動も少しずつですが今も続いているとか…。
八王子って音響も独特ですよね。僕はジュリワンと『3月8日の雲~カガヤケイノチ』で参加、いずれも良席を体感させて頂いていますが、2階もなかなか音は良さそうだなぁという印象があります。
ご機嫌なMCに素晴らしいステージだったようで、うらやましい限りです。
そうですか…「鉄人28号」はジュリー自身のことでしたか…。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月23日 (土) 19時22分
DY様 こんばんは
『太陽のひとりごと』は、コマーシャルでも流れましたし、シングルCD(小さいサイズ)のジャケットイラストも洒落ていて好きだったんですけど、ライブでの印象が全くありません。美しいバラードですが、曲が長いので意外と単調に聴こえてしまうからかなあなどと考えてしまいます。確か、楽譜本「新曲歌謡ヒット速報」に楽譜が掲載されていました。悲しいことに、片付けをしてから行方不明になったままです。「MUDA」や「そのキスが欲しい」も同時期、掲載されていました。
楠瀬さんの『ほっておけないよ』を聞いた時、「この人なんかアメリカンポップスの王道を行く心地良いセンスに溢れているなあ」と感じたものですが、『太陽のひとりごと』でも同じで、DYさんが感じた夏の印象を(私は、空高く突き抜けるような印象ですが)私も受けました。たぶんコーラスがそうさせているんでしょう。だからライブでは今一つ印象が薄いのでしょうか。
投稿: BAT | 2014年8月28日 (木) 02時30分
BAT様
ありがとうございます!
なんですって!
「太陽のひとりごと」「muda」「そのキスが欲しい」の楽譜がこの世に存在するのですか!
うぅ…見たい
「新曲・歌謡ヒット速報」はシンコーさんの定期本ですよね…これは、無理を承知で真剣に探してみなければなりません。貴重な情報をありがとうございます!
「太陽のひとりごと」のLIVEは、僕は唯一DVD『サーモスタットな夏』で楽しむしかありませんが、僕はかなり好きですね~。
仰る通り、ポップス系の3連なんですよね。「おまえがパラダイス」のようなロッカ・バラードとは違うタイプで、むしろ「君をのせて」に近いです。ジュリーナンバーで一番近いのは「きわどい季節」でしょうか。
「太陽のひとりごと」が好きなかたはきっと「きわどい季節」も好きなのでは…。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月28日 (木) 16時10分