2014.7.27大宮ソニックシティ 沢田研二『三年想いよ』セットリスト&完全レポ
注
この記事から、拙ブログではジュリーの『三年想いよ』ツアー・セットリストの豪快なネタバレ・モードに突入しております。
ということで大宮公演レポート、いつものように執筆途中で一旦更新した後、日々加筆してゆく形で、本日8月5日に無事完成いたしました。毎度毎度、長々とおつき合い下さいましてありがとうございました。
更新日は執筆終了の8月5日に移動させて頂きました。
次回からはまた普通にジュリーの様々な年代の楽曲についてランダムに考察記事を書いて参りますが、今後の各会場にご参加のみなさまのご感想コメント、引き続きお待ちしております。9月までジュリーに会えない僕を不憫と思い、各地のジュリーの様子を是非教えてくださいね!
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さぁ、いよいよ拙ブログでも今回の記事から、2014年ジュリー全国ツアー『三年想いよ』セットリストのネタバレ解禁とさせて頂きますよ~!
大阪フェスティバルホール、京都・宇治公演で、多くの関西のジュリーファンのみなさまが「私の初日」を終えることと思います。当然、この先の各会場にご参加予定のみなさまの中には、まだまだネタバレ我慢を続行中、と仰るファンもいらしゃるでしょう。
今回からここもネタバレ全開モードとなりますので、うっかり目を通してしまわないよう充分お気をつけください。
ネタバレ解禁として執筆するのは、7月27日・『三年想いよ』大宮公演のレポートです。数十年来の音楽仲間の友人にして、ある時期からは「J友」となってしまったYOKO君とともに、無事参加してまいりました~。
いやぁ、この日は気温的にもひっじょ~~に暑かったですが、ジュリーのステージはもっと熱かった!
この日は2人並んで1階の13列目、柴山さん側のブロックという良席。渋谷初日とはうって変わりまして、ジュリーやバンドメンバーの表情、動きなどは肉眼でバッチリ見えました。
今回のツアーは、例年以上にジュリーの「華やかさ」を感じます。衣装の力かもしれないし、ジュリーwith鉄人バンドの気持ちがそう感じさせるのかもしれないし、お客さんの側の気持ちもあるかもしれない・・・とにかく、全国どの会場に行っても終演後には「良かった!」と地元のお客さんが思ってくれるようなステージになっていると思います。
僕は、みなさまにご心配をおかけしていたギックリ腰もすっかり良くなり、おかげさまで全曲スタンディングで楽しむことができました。開演前、閉演後にお会いしたみなさま、ヤワな男の腰の状態にお気遣いの言葉をたくさん頂きまして、ありがとうございました。
さて、毎回YOKO君と参加したLIVEのレポはそうなってしまうのですが・・・今回も、当日まで鋼鉄の意志でセットリストのネタバレを我慢してきたYOKO君の、曲ごとのビビッドな反応をメインに書くことになります。
どうぞよろしくおつき合いくださいませ。
それでは、いつものように演奏順にまいります!
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1曲目「そのキスが欲しい」
イントロS.E.一発で「お~~!」と勇んで立ち上がるYOKO君。ほぼ、初日の僕と反応同じだなぁ・・・。
打ち上げでさかんに「ドーム以来ドーム以来、1曲目からドーム以来!」と興奮してまくし立てていたけど、オマエこれ『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーの大宮で、前から3列目で観てるぞ。
あと、この曲で早速せり出してソロを弾きまくっていた下山さんの黒いストラトを、「遠目の角度によっては茶色みたいにも見える。あれは元の色じゃなくて自分で塗ってるでしょ!」とも言ってました。
ジュリーはちょっと声がかすれ気味ではあったけど、声量自体は渋谷の初っ端よりは出ていたように感じました。会場ごとの設定の違いかもしれませんが。
間奏後の「そのキスが欲しい~♪」の箇所では、初日をも凌ぐ凄まじい歓声が。
このお客さんのテンションがツアー中続けば、そのうちジュリーも何処かの会場で突然ひざまずいてくれる・・・かもしれませんよ!
2曲目「彼女はデリケート」
上手側から柴山さん、ジュリー、下山さんがステージ前方で横並びになっての”その場駆け足”揃い踏み。
すっかり腰が良くなった僕も初日のリベンジ!とばかりに動きを合わせますが・・・隣の残念男YOKO君は「えっ?この曲何、何?」と焦りまくっております。
気持ちは分からなくもない。僕も『奇跡元年』の時は一瞬「これは?」と迷ったものです。CDとは鳴りが違うんですよね。CD音源の方はミックス含めてとても凝った音に聴こえるのが、LIVEではまずタテノリ全開のビートが直接ガツン!と迫ってくる感じ。
僕はもうすっかりLIVEヴァージョンに身体が馴染んでいますが、この曲はYOKO君については正真正銘の『ジュリー祭り』以来の生音体感となります。
歌が始まってようやく、「お~!」とビビッドな反応で手拍子参加のYOKO君。「Come On!」からの2・1打ちへの切り替えは、即座にできておりました。
サビ部でのジュリーの両腕・両膝フル回転のキュートな”小動物闊歩”は、どうやらこのツアーで初めて繰り出された新技のようです。で、これは初日にやっていたかどうかは見逃しているんですけど、ジュリーは「She's so delicate♪」と歌った直後にその都度マイクを客席に向けて、ファンの「デリケイ、デリケイ♪」コーラスを煽っているんですね。お客さんはコーラス・パートを歌いながら”拳グルグル”をやれば良いわけです。
それにしてもYOKO君の「デリケイ!」レスポンスは凄かった・・・。メロディー無しのドスの効いた低音シャウトなのです。あわわ、相変わらずよく通る声だなぁ。
彼はカラオケでちあきなおみさんの「喝采」を1オクターブ下のド迫力低音で歌ってしまうほど声が低くて太いんですよね。お姉さま方のキレイなメロ付コーラス斉唱の中で、YOKO君の「デリケイ!」(何故か「デ」がアクセント強め)は、あの大音響の中でも周囲数メートルにはハッキリ聴こえていたと思う・・・お近くのお席のみなさま、申し訳ありません・・・。
3曲目「鼓動」
YOKO君には『ひとりぼっちのバラード』のセットリストは当然伝えていて(彼はお正月コンサートは基本的に不参加)、今回の初日直前に「特にバラードは正月からスライド選曲もあるんじゃないの?」とYOKO君なりに予想をしていました。去年の例もありますからね。
「鼓動」は純然たる”バラード”とは言えませんが(オルタナ系パワー・ポップや、ミクスチャー・ロックの要素が強いと思っています)、正月セトリ音源を作成して最近まで聴いていた、というYOKO君も僕と同様に改めて「鼓動」の”好き度”が上がっていたそうです。イントロから鋭く反応していましたね。
この曲は渋谷よりもこの大宮の方が断然ジュリーのヴォーカルは良かったと思いました。声が前に出てくる感触とか、最後の転調にかかる部分の「お」の母音語尾の艶ですとか。
あと、柴山さんのギター・・・ジャズマスターへのチェンジもこの日はようやく確認。
ソロでは身体を激しくグラインドしながらの熱演です。初日の記憶が曖昧でしたが、ここでは柴山さん、前方へのせり出しは無く、定位置で弾いていました。
やっぱり、ギター・ソロが肉眼でハッキリ見える席は良いですねぇ。嬉しい!
歌い終わったジュリーは
「それではこの辺で・・・!」
と言って袖に向かいサッサと数歩進んだかと思うと笑って立ち止まり、「うそだぴょ~ん!」。
これも今ツアーお約束のジョークのようです。
~MC~
「雨の中、暑い中ですが、この日をずっと楽しみにして来てくださってありがとうございます!」
・・・と、細かい言い回しは違っていたかもしれませんが、初日同様にお客さんへの感謝の言葉が。
「お医者さんに、あんまり疲れることはするな、高い声を出すな、飛んだり跳ねたりするな、腰を振るな(笑)と言われておりますが・・・それらをすべて放棄いたしまして、今日も鉄人バンドと共に、張り切ってまいります~!」
4曲目「a.b.c...i love you」
これもYOKO君は『ジュリー祭り』以来。
しかも彼としては当時のいわゆる「ポカン曲」だったわけですから特に嬉しかろう!分かるなぁ・・・一方の僕はと言うと「Snow Blind」以外の「ポカン曲」リベンジをもう2009年以降の各ツアーで終えてしまっています(厳密には「花・太陽・雨」と「朝に別れのほほえみを」も含むのかな)。
今は逆に、YOKO君の新鮮な感覚がうらやましくもあり。
ただ、これはたぶんYOKO君も同じ感覚を抱いたかもしれないと思うけど、何故か僕はこの曲の”おいっちに体操”には参加しにくいんですよ(汗)。
頭の中に「1、2、3、4・・・」という表拍の刻みが浮かびにくいんです。どうしても裏ノリの16ビートの感覚でノッてしまうんですよね。それを補うためには、ジュリーのように突き出した腕を丸く回転させるようにして身体でグルーヴを出さないといけないんだけど・・・これが思いのほか難しい!(と言うかなんとなく恥ずかしい)
ということで、腰を入れての横揺れで対応。おかげさまで、ギックリ腰後の身体への影響は皆無です。
最後のアドリヴ・シャウト部(僕は情けないことに気づけなかったのですが、「C.C.RIDER!」とシャウトした箇所があったようですね)では下山さんをガン見しました。
見た目としては定位置で黒子に徹して演奏しているんですが・・・いやぁ、凄まじい16分音符のソロを弾きまくっています。ワンフレーズごとに最後の音をダウン・ピッキングで振り下ろす腕のしなやかさ・・・今ツアーの下山さんは絶好調ですね!
YOKO君曰く
「下山さんは、これまで俺が見てきた中で今年が一番血色が良いと思う!」
だそうですよ。ただ
「ソロ弾く時に発するオーラが赤みがかってた」
という彼独特の感想は、僕にはよく分からない(笑)。普通の人には見えないものが見えてるのかな。
ちなみにYOKO君はルックスとは真逆で「霊」とかオカルトとかは大の苦手で、極度の怖がり屋です。市川昆監督の横溝映画とか、僕が持ってるDVDのパッケージを彼は正視することすらできません。
そんなキャラだからこそ、下山さんが纏っている神聖な霊気が見えちゃうとか?
5曲目「海にむけて」
恥ずかしながら初日には気づけなかった、「海に向けて」に込められた(と思う)メッセージ。
やっぱりこの曲は「PRAY FOR EAST JAPAN」というコンセプトで今回採り上げられたんだ、とこの日は思えました。「現在」の解釈を加え、歌詞に入り込んで歌うジュリー。Aメロは「むせび泣いて」いるようなヴォーカルだったと思います。
でも、サビでは何処までもその無心の声が美しく伸びていくようで、今の被災地の現実、世の中の現実に際して、こんな純粋なメッセージをステージから送ることのできる曲・・・ジュリーは本当に、過去にそれができる名曲をたくさんリリースしてきた奇跡の歌手なんだなぁ、と。
自らが生み出してきた「歌」が現在のジュリーの気持ちにそのまま返ってくる、鮮度を増して残されている、というのがね・・・つくづく凄い歌手人生なのですね。
さて、この曲はGRACE姉さんの演奏にも注目したかったんですが、実はジュリーがセンターにいる時には、僕の席からは完全にドラムセットが隠れて見えなかったのでした・・・。
ジュリーはこの曲では、一歩も動かず歌います。ですから僕は、耳だけでドラムスの音に集中しました。4拍目で「カ~ン!」と鳴っているのは、リム・ショットではなさそうだと思いました。おそらく、この曲のためにセッティングしているパーカスがあるんじゃないかなぁ。
6曲目「憎みきれないろくでなし」
イントロでギターが「ぎゅ~ん♪」と来ただけで「おお~っ!やってくれるんだ?!」と大興奮のYOKO君。彼はこの曲、『ジュリー祭り』以前から「大好物」と推しまくっていましたしね。
同時期の「勝手にしやがれ」や「サムライ」ももちろんそうなんですけど、「憎みきれないろくでなし」はもう、「ジュリー限定!」の代名詞のような名曲です。その意味では抜きん出ています。
そして、こんな曲を大ヒットさせられるのはジュリーだけ。だってこれ、楽曲としては(特に当時の歌謡曲としては)とびっきりの変化球なんですからね!遊び心も満載で、決して「セールス」を意識した曲作りにはなっていないのです。ジュリーには、周囲にこの曲のシングル・カットを英断させるだけの魅力、実力、カリスマ性が既にあったということですね。
間奏では、ちょうど僕らの席の直線上の位置に柴山さんがせり出してきて、真っ赤に染まり情熱のソロをブチかまします。YOKO君と2人揃って「おお~っ!」と釘付けになり、ソロ部が終わり柴山さんが定位置に戻ってジュリーの歌が始まっても、しばらくはその運指に見とれておりました。
リフ部にしても、単に音階通り、って感じじゃないんですよ。本当に「うねっている」「指が脳と連動している」演奏なんです。もちろん、全っ然フレット見てないし!
横移動が少ないこの曲のリフの場合は、柴山さんの安定した「グー」の拳の形がフレットに重なる見栄えが良くて、「グワシ」に見える下山さんの拳とはまた違ったギタリストならではのカッコ良さがあります。
そうそう、初日渋谷では、柴山さんがステージ前方にせり出してソロを弾き、定位置に戻った時などに、ローディーさんが柴山さんのシールドを整えに入ってくるシーンがとても多かったんですよ。そこに何か問題点を見出したのでしょうか、大宮では柴山さんは一転、ワイアレスのセッティングで臨んでいたようです。
もちろん過去の僕が観ている『ジュリー祭り』以降のツアーでは、柴山さんのギターはシールドの時もあれば、ワイアレスの時もありました(ここ最近はシールド有りでした)。でも、ツアーの途中で切り替える、というのは珍しいパターンなのでは・・・?
ジュリーのヴォーカルは初日と比べると多少のガサガサ感も。しかしそれが良い意味でルーズなブルースっぽい空気を出していて、ブルースマン・YOKO君も大喜び。
何とYOKO君、サビではお姉さま方と一緒にポーズを決め、「グリグリ~」までやってました。演奏が終わると、「素晴らしい!」と言いながら拍手していましたね。
7曲目「追憶」
これも当然イントロのギターだけで「おお~っ!」と盛り上がるYOKO君。彼にとって『ジュリー祭り』以来この日久々に生で聴く大ヒット曲が続きます。
しかし、次の瞬間YOKO君は思わず
「ジュリー、大丈夫?」
と。
これ、どういう意味だか分かります?
「憎みきれないろくでなし」「追憶」・・・僕もYOKO君も、このあたりのジュリーの大ヒット曲は、「自分でも歌ったことがある」曲なんですよね。単純にカラオケで歌ったこともあるし、楽器片手に何度も自宅で弾き語ってきている曲なのです。ですから、2曲のその「男声にとってはキツ過ぎる」音階の高さも重々頭に入っているわけで・・・。YOKO君は
「こんなキーの高い曲を続けて歌って大丈夫なの?」
と言ったわけですね。
で、そのYOKO君の言葉で、僕はうかつにもここでようやく思い出したのでした・・・そうだ、Nasia様がブログに「憎みきれないろくでなし」と「追憶」はキーを下げてるかもしれない、と書いてくださっていたんだった!と。
残念ながら前曲「憎みきれないろくでなし」ではすっかりそのこと忘れていたので、キー確認はできませんでした。ならば「追憶」だ、「追憶」はどうなんだ?
結論・・・Nasia様の推察通り、1音下げのニ短調でした(オリジナルはホ短調)。柴山さんの「Dm」(ニ短調のトニック・コード)は5フレットのフォームでしたね。
(ちなみにキーを下げているかどうか、はもう1曲確認していています。アンコールでの「ス・ト・リ・ッ・パ・-」については、移調は無く原曲キーで演奏されていました)
例えば『ジュリー祭り』での「追憶」はオリジナル・キーのホ短調(ギターの音色設定も、『ジュリー祭り』では前曲「あなたへの愛」との繋がりの関係でしょうか・・・柔らかな空間系エフェクトが加えられており、ハードな設定の今ツアーの音とは異なります)で、柴山さんは7フレットのフォームで「Em」を鳴らしていますが、「Em」って、どんなに高い位置のフォームでも、6弦(一番低い音が出る弦)だけは開放音を使うことができます。6弦の開放は、ベースレスの鉄人バンド・スタイルでは特に意識して演奏されるものと考えられます。
しかし今回はキーがニ短調。トニックの「Dm」或いは転調後のトニック「D」を5フレットで押さえる時、柴山さんは5弦までをセーハし、6弦はミュートさせているでしょうね。柴山さんの指の長さだと、たぶんひとさし指の第1関節より上の「指の腹」を使うことになるのかな。
結果今回の「追憶」では、フォーム移動の際にひとさし指で低音弦をすべらせる、という動きが自然に生まれたのではないでしょうか。閉演後にぴょんた様が「追憶で、ぎゅ~ん!ってやってた~(ハート)」と萌えていらしたスライド奏法(ボトルネックを使うスライドではなく、低音弦を指で高い音から低い音へスライドさせるパターン。「涙色の空」の”ちゅくぎゅ~ん”が代表例)が正にそれ。とっても細かいことなんですけどね。
演奏が終わるとYOKO君は
「い~~や~~、ロックだな~~追憶!」
と言っていました。以前よりギター・サウンド色が強くなった、という意味にとってOK?
イントロでGRACE姉さんのタムに注意していましたが、ジュリーに隠れて演奏するお姿はまったく見えず。
音を聴いた感じでは、スネアとミドルのタムを同時に鳴らしてるのかな?
フロアタムではないように感じましたが、自信は無いなぁ。これは9月の神戸でさらにリベンジ!
ジュリーの歌はもちろん素晴らしかったです。
こんなに素晴らしい歌が聴けるなら、絶対音感の無い僕としては、どんどんキーを下げてでも70年代、80年代の高音メロディーの名曲の数々をこの先歌って欲しいところなのですが・・・。
ちなみに、「大宮が私の初日!」というJ先輩、J友さんが後でお2人揃って「追憶で鳩が見えた!」とはしゃいでおられました。その時の僕の「初日から見えてましたよ~」というひとことは今考えればかなり無粋だったと思います・・・。
どうもすみませんでした!
8曲目「そっとくちづけを」
今ツアーでYOKO君が「初めて生で聴く」曲は、「鼓動」とこの「そっとくちづけを」2曲だけにとどまりました。
毎年「ひょっとしたら自分の知らない曲が来るのではないか」と怯えていたYOKO君、「今回は全曲バッチリ分かった」とのことで、彼なりのジュリーファンとしてのキャリアの積み重ねを実感できたという意味で、「最高!」のセットリストだったと語っていました。
やはりこの曲のヴォーカルは凄いです。渋谷でも凄いと思いましたが、「海に向けて」と同じように、今ツアーで歌う回数を重ねるごとにジュリーのヴォーカルが凄くなっていく曲かもしれません。
ジュリーの全国ツアー・セットリストには、新曲以外にもそういうバラード・ナンバーが必ず何曲かありますよね。特に『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーからは・・・。あの年は、「約束の地」がそんな感じでした。
それはもちろん、鉄人バンドの演奏も同様。
2番から淡々とアルペジオを奏でてバックアップする下山さん。その2番の直前、究極にシンプルであるが故に身を切るような音で静寂を破るGRACE姉さんのフィル、さらには、自らの全力コーラス直後のエンディングで優しく囁くように奏でられる泰輝さんのフレーズ。
そして何と言ってもこの曲は柴山さんです。1番のアルペジオは2番以降の下山さんのバッキング・アルペジオよりも太い音色設定で、そのまま間奏のスライド・ギター・ソロへと移行します。怖いほどの入魂ビフラート・・・その後はボトルネックを装着したまま、下山さんのパートとは別の重厚なアルペジオが挿入される箇所もあります。
こうした鉄人バンドの素晴らしい演奏があっての、ジュリーのヴォーカルです。
ジュリーは単に「凄いヴォーカリスト」というだけではありませんよね。歌詞に、そして演奏にシンクロする能力が桁外れの、「歌」の申し子なのだと思います。
「何度でも生まれ変わるんだ」
「君を忘れない、僕の命だから」
胸に直接突き刺さってくるようなジュリーの歌を聴いていると、どうしてもこの先の東北ツアーの各会場でこの曲が歌われる様子を想像してしまいます。
盛岡公演に参加される先輩のために申し込んだチケットがとても良い席で、本当に良かったなぁ・・・。
9曲目「我が窮状」
この曲はさすがのYOKO君ももう何度か聴いています。歌われるだろう、と予想はしていたみたい。
ジュリーのヴォーカルも泰輝さんのピアノも鉄人バンドのコーラスも、変わらず素晴らしかった・・・ただ、会場の雰囲気ということで言えば、やっぱり初日の渋谷は特別だったと今でも思います。あの自然発生的な熱烈な拍手は、ずっと心に残っていますね。
この日はいつもの「我が窮状」のように1番の後のピアノ・コード伴奏時に拍手があり、コーダ部前のピアノ・ソロ部は静かな中で進行しました。渋谷では、そこでも熱い大きな拍手がありましたからね。あれは震えました。
これから先の各会場ではどうでしょう。
極端なことを言えば、この曲をお客さんが普通に素晴らしいバラードの名曲として自然に聴ける、楽しめる・・・それだけの状況の方が良いわけですよ。それはきっとジュリーにとっても。
初日の熱烈な拍手が、満員のお客さん達のどういう思いを反映したものであるか、を考えるとね・・・感動すればするほど、複雑な気持ちも沸いてきます。
でも僕は今年、ツアーが終わったらこの曲の記事を書こうと決めた・・・ならば自分が参加する会場で歌われたそれぞれの「我が窮状」を、その時々の世情も合わせて胸に刻んでいかなければ。
それだけでも、今年のツアーはひと味違うんだぞ!と気合を入れて臨んでいます。
今年も、祈りの8月がやってきました。
「我が窮状」「届かない花々」・・・”忘れちゃいけない”日は、2011年3月11日だけではありません。
ジュリーが「3・11」を歌う新譜をリリースし、そのツアーを毎年続けることで、僕らはまだまだ他にも祈りの日があることを、改めて思い出すことができるのです。
10曲目「届かない花々」
YOKO君にとって数度目の体感となる曲が続きますが・・・打ち上げで彼が最も熱く感想を語っていたのがこの「届かない花々」だったんです。
「これまで聴いたことのないような、トーキングに近いニュアンスのヴォーカルにシビれた!」と。
おそらくAメロの、16分音符のメロディーが続く箇所のことじゃないかな。僕も「いつもより言葉を畳みかけるように歌ってるなぁ」と感じましたからね。
セットリストに採り上げられる率が高いことで分かるように、ジュリーはこの曲を相当な思いを込めてリリースし、その思いを今も持ち続けているのでしょう。
ジュリーの平和への思いは、当然ながら全世界各地各国に向けられているわけです。「日本だけの平和」を考えていたら、ジュリーのような作詞、メッセージは生まれてきません。
渋谷初日が終わってすぐに、ウクライナやガザのいたたましいニュースがありました。この日のジュリーは渋谷とは違ってMCで社会的な話は一切しなかったけれど、「我が窮状」「届かない花々」・・・歌で熱いメッセージを伝えてくれた、と思えます。
「眠る神々よ、手をつないでみて」
ジュリーのメッセージに合わせ、何度もジュリーと「手を繋ぐ」お客さん。「魂」を感じるシーンですね。
そしてこの曲もまた、鉄人バンドの演奏が素晴らしいですからねぇ・・・。
ちょっと楽器かじってロッカー気取りのド素人(←自分)がCD音源をパッと聴きで、「あぁ、あのパターンね!」と思い込んでしまっていた演奏にこそ、生で観るとプロフェッショナルの凄味があり、自分の甘い認識を恥じ入るばかり・・・鉄人バンドには、これまでジュリーのLIVEで何度もそんな体験をさせてもらっています。
~MC~
「次は新曲を歌います」
に、大きな拍手が起こります。
「今年もまた、鉄人バンドのメンバーがそれぞれ曲を作り、私がそれに詞を載せて新曲を作りました。すべての被災地に、祈りを込めて歌います」
11曲目「東京五輪ありがとう」
イントロが始まると、「えっ?おっ、おおっ!」と一瞬戸惑いながらもすぐに盛り上がるYOKO君。
僕の初日とまったく同じ反応(笑)。演奏順を知らない状態でジュリーに「新曲を歌います」と言われたら、そりゃあまず「三年想いよ」のイントロを脳内再生しながら待ち構えることになるわけですからね。
さて、この日は開演前にYOKO君が自力で起こしてきた「東京五輪ありがとう」「一握り人の罪」2曲のコード進行を、僕が考察記事を書いた際の採譜と照らし合わせてLIVE前に疑問点を纏めておく、という打ち合わせをしておりました。
何故新曲の中でこの2曲かと言うと、まず「三年想いよ」は採譜自体は簡単なんです。転調もあるけど、「よくある」パターンなので2人共に疑問点は無し。「櫻舗道」については、YOKO君は鍵盤をやらないので、ギターの音が鳴っていないと採譜ができないということで断念したそうです。
で、「東京五輪ありがとう」。
「イントロは、”サージェント・ペッパーズ”(ビートルズ)のヴァリエーションだよね」
と。
「C7→E」という短いイントロを配したのがこの曲の肝だよなぁ、という考えで一致。
反して激論となったのが、Aメロ「東日本の復興には」と歌った直後のコード進行。
以前執筆した考察記事を読んで頂ければお分かりのように、僕はその部分のコード表記を避けています。一応採譜はしましたが、自信が無かったのです(汗)。
そこでは、「じゃ~ん、じゃ~ん、じゃっ!」と、4分音符で3つの和音が鳴っています。最初の2つが突き放し、最後の1つがカッティング→ミュートのスタッカート。僕は、その3つがそれぞれ違う和音だと思いました。
一番考え易いのは「E→E7→F」。ただ、2和音目を「E7」とするにはあまりにハッキリした鳴りなので、何か分数コードを使っているのではないか、とか。
ところがYOKO君は
「少なくともギターについては、1和音目と2和音目はまったく同じ音を弾いてるんじゃないか」
と主張。つまり「E→E→F」だ、と。
僕は「いやいや、だってそこは「ド→シ」とか「ミ→レ」とか単音の音階移動が載るでしょ。ギターだって何かしらのフォームチェンジはあるよ!」と突っぱね、子供同士のような言い合いになりました(笑)。
そんなことがあったものですから、イントロと同時に2人とも首が完全に上手側に向いてしまって。
実はこの日、前半のステージでは「今日はジュリーは下手側への出張が多いな~」と思って見ていました。
下山さんの立ち位置を越えて、下手側へはステージギリギリのところまで進出するのに、なかなかこっち(上手側)には大きく踏み出してやってきてくれない・・・。
まぁこれ幸いというわけではありませんが、そのぶん僕らはここまで柴山さんの勇姿をじっくりと見て楽しんでいた、とも言えます。YOKO君も言っていたけど、柴山さんとは何度か目が合ったりしてました(閉演後、2階席後方でご参加だったしょあ様から「どぉりで、今日はなかなか白い橋がかからないと思った~!」との苦情が笑)。
ところが、「東京五輪ありがとう」が始まると・・・柴山さんガン見の最中に、ススス、という感じで左の視界からジュリーが現れ、柴山さんを隠してしまうシーンが。
何故この曲でのそんなジュリーの姿が強烈に印象に残っているかというと、僕は最初にジュリーが柴山さんの前に陣どった瞬間に、「あれっ、ジュリー上着脱いでる!」と気づいたからです。
「いつ脱いだ?」と記憶を辿って・・・「届かない花々」を歌うジュリーがいつものように胸をトントン、と拳で叩いたシーンを思い出すと、その時ジュリーはまだ上着を着ていたように思うのですよ(確かな自信はありませんが)。
ということは、「新曲やります」のMC時に脱いだのかなぁ。「東京五輪ありがとう」のイントロで脱ぐ、というのはかなりの早業が求められますから、歌い出しがギリギリになっちゃう気がする・・・。
それはさておき、ジュリーが柴山さんを隠してしまうシーンは、後半のステージで急に目立ち始めまして・・・まぁ単に上手側への進出度が高くなってきた、ということに過ぎないのでしょうが、やっぱりジュリーファンの身としては「おおっ、久々の”俺のカズを見るな”攻撃を食らっているのかな?」と嬉しくなったり。
しかし「東京五輪ありがとう」での僕とYOKO君はそれぞれ、「自分の採譜の方が正しい!」という気持ちで必死に柴山さんの手元をチェックするものですから、ジュリーの「カズを見るな!」の心の声をなかなか聞きわけないという(汗)。
結論は・・・YOKO君が正しかった!
問題の箇所で柴山さんの弾いたコードは「E→E→F」でした。「E」は4フレット・セーハのCフォームで、それを2度突き放しで弾き、そのまま5フレットにすべらせて「F」がスタッカートです。
YOKO君には閉演後に「仰る通りでございます!」とひれ伏しておきました。
やっぱりギター単体の音とりについては、彼の方が僕より一枚上のようですね・・・。そのYOKO君、間奏で目の前にせり出してきてソロを弾きまくっている柴山さんに向かって「イエ~!」と声を上げておりました。
GRACE姉さんの”鬼姫ロール”が激しく炸裂したのは1箇所。CDだと細かいロールがもう2箇所ほどあるのですが、その再現までは無かったように聴こえました。
ロールはタムではなくスネアだった・・・かな?
12曲目「一握り人の罪」
この曲の転調部のアコギのコードをYOKO君が執念で書き起こしてきてくれた(ちゃんと紙に清書してきてました。どれだけ気合入ってるんだという話)ので、開演前に確認させてもらいました。
「一握り人の罪」は泰輝さんのオルガン・ソロの音色はもちろんのこと、転調それ自体が美しい曲なんですけど、僕はと言えば、考察記事執筆の際に「うわ、こりゃ手強い!」と転調部の採譜への取り組みを早々にあきらめてしまっていて・・・いざYOKO君の書き起こした進行を見せてもらって、目からウロコ。
本当に「王道」のツー・ファイヴの転調が、幾重にも繰り返されて徐々に下降していく仕組みなのですね。
ちなみにYOKO君は、数年前まではコード採譜も基本的なことしかできなかったんです。ただ、ここ数年でジャズ・ギターの理論書を読んだりして懸命に勉強して、いつの間にかギター・コードの採譜に関してはかなりのレベルに達したみたい。
「昔とった杵柄」に頼りきって進歩していない僕と、現在進行形で勉強しているYOKO君の実力が逆転したのは当然のこと。例えば、ピー先生のアップテンポ・ナンバーでのヴォーカルが以前より格段に上手くなっているのも、積み重ねた日々が実を結んでいるわけで・・・やっぱり努力を続けることが大事ですね。改めて見倣わなければ。
この日もジュリーの「一握りの罪」は渾身も渾身、入魂も入魂の凄まじいヴォーカル。
最後のサビで「原発に狂った未来」の歌詞が一瞬出てこず早口になったりしたけれど、初日のMCにあった通り、「歌詞を見ながらうつむいて歌う」ことなど絶対しないジュリーです。「私くらいになると、お客さんの方が正しく聴いてくれる」なんてことも言っていましたが、僕らからしますと「そう聴かせてくれるのがジュリーだよ」という思いですよね・・・。
アコギは基本、柴山さんがハイコードで下山さんがローコード。柴山さんは下山さんが出していない音階も網羅し、細かく弾きます。対して下山さんは大きなモーションでのストロークで、リズムキープの役割を一手に担っています(この曲は、最後の最後にしかドラムスが登場しませんからね)。
僕が渋谷で見て気になっていた、下山さんが突然高い位置に移動して押さえたコードは、どうやら変ホ長調への転調着地直前に登場する「B♭」を6フレットのローで弾いていたようです。下山さん、「B♭」を6フレットで弾くことが結構多いように思います。
13曲目「櫻舗道」
イントロの直前に、一瞬ストリングス系のシンセサイザーの音が鳴って少しびっくりしました。
泰輝さんが「ごめん」みたいなゼスチャーをしたようにも見えましたが、声が聞こえたわけではないので確かなことは言えません。
設定変更の際に音が出ちゃったのかなぁ。
YOKO君は、ここ2年のツアーでのMCをよく聞いていなかったのか・・・『3月8日の雲』以降の3・11をテーマとした楽曲を、「詞先」だとばかり思いこんでいたようです。
開演前、「鉄人バンド、よくああいう詞にあんなキレイな曲をつけるよな~」と言うので、「いや、曲先だよ」と言ったらひどく驚いていました。
「そうか~。もし詞先で、作曲が大野さんだったらさ・・・」と、「想い出をつくるために愛するのではない」のメロディーで「櫻舗道」を歌ってみたり(←コラコラコラ)。
「誇大でない現実」を歌うためのジュリーの作詞。確かに、詞を先に見せられたらどんな作曲家だって暗いメロディーを頭に浮かべてしまうかもしれません。かといって、職業作曲家がいくら素晴らしい曲を先に作っても、ジュリーがそこに思いのままの、「自分が歌いたいこと」をあまりに赤裸々に歌詞として載せるにも躊躇いが生じるでしょう。
その意味で2012年以降のジュリーの新譜は、ジュリーと鉄人バンドの関係でしか生み出せなかった作品だと言えるのではないでしょうか。
この日も涙まじりに歌われた「櫻舗道」。
初日のような歌詞のアクシデントも無く、美しいメロディーを、少し語尾を途切れさせるような感じで切々と、ただひたすらに歌うジュリー。
どうしてこんなに、美しくて悲しいんだろう。この歌を聴いて何も感じない人なんているんだろうか。
奈良公演の素晴らしいレポートを書いてくださったとも様キングスさんが、文中でこの曲を熱烈に推してくれていたのが、とても嬉しかったです。「櫻舗道」は、若い新しい男性ファンの心にも確実に響いているんだなぁ、それこそがジュリーの力なんだ、歌なんだなぁ、と。
ふと見ると、ステージの照明がひらひらとジュリーの身体に降り注ぐような感じになっていて、胸を揺さぶられました。まるでジュリーが、今歌っている風景の中に実際に立っているみたいで・・・。
でもみなさまのお話によるとこの照明、2階席から見た方が本当に凄くて圧倒されるくらいなんですって。渋谷では気づけなかったなぁ。
初日は歌詞のアクシデントでチェックし忘れていた、「非常線の生まれ故郷」の部分のCD音源の幻想的なコーラスは、LIVEでは再現されていませんでした。
個人的に大好きなアレンジなので残念でしたが、そのぶんジュリーの歌に集中できる、ということかな。
下山さんのソロは空色のストラト。この日はCDとは違うフレーズを弾いていたようでしたね。
14曲目「三年想いよ」
初日に続いて、僕としてはこの日もやはりセットリストの中で一番心に突き刺さった曲です。
とにかくエンディング・・・どうしても泣いてしまう。
柴山さんのリード・ギター・ソロの長い後奏。普通の歌手なら、また普通の曲なら、歌メロの出番が終わり、ヴォーカリストは静かに宙を見つめて佇んでいればよい・・・しかしジュリーは、「三年想いよ」という曲は、そうではないのです。
歌メロがすべて終わると、ジュリーは左手に持っていたマイクをそっとポケットにしまい込み、「鬼迫」の表情で、スローモーションでの疾走を始めます。
最初の転調部でジュリーが何故、「無力な木偶の坊」と歌う時に自分の胸に掌を当てさし示したのか・・・その答が、エンディングの疾走にすべて表現されているようにこの日は感じられました。「あなたと代われなかったこと」を反芻しているようにも感じました。
初日は双眼鏡でジュリーだけを見ていて気づけませんでしたが、この時の照明は、ジュリーただ一人を照らしているんですね。暗いステージに、疾走するジュリーの姿だけが浮かびあがるのです。
この苦しみから逃れたい。
でも、忘れるわけにはいかない。
何故自分は残されたのか。
何故代われなかったのか。
三年後の今、生かされている人の疾走。
そして、完全な闇の中で奏でられる鉄人バンドの演奏もまた・・・ジュリーと同じスローモーションの疾走のようではないですか。
特に、この曲での柴山さんのスロー・ハンドのリード・ギターは本当に凄い。ハッキリと「思い」があるのです。
しょあ様も書いていらっしゃいましたが、エンディングでソロを弾く柴山さんの姿は闇に隠れ、客席からはまったく見えません。その音だけが、疾走するジュリーとリンクします。
よく「泣きのギター」という言葉を耳にしますよね?
でも僕は、今ツアーの「三年想いよ」の柴山さんのソロを生で聴いて、初めてその言葉の真の意味、真の演奏というものが分かったような気がしています。
スロー・ハンドですから、柴山さんは「三年想いよ」ではひと塊のフレーズごとに音を長く伸ばします。しかし柴山さん、この曲では「鳴りっぱなし」で次フレーズに繋げられるほどまでには、サスティンを深く設定していません(鳴った音を永遠に伸ばす設定のサスティンは、後の「危険なふたり」で楽しむことができます)。
必然生じるのが、入魂のフィードバックですよ!
泣いている、叫んでいる、苦しんでいる、もがいている、走っている・・・。
柴山さんのフィードバックが何度も何度も「声を上げる」たび、ジュリーの疾走とその鬼気迫る表情に、どうしようもなく涙が溢れてきます。
CDではフェイド・アウトとなっているこの曲、鉄人バンドは座りの良い8小節の後に「ジャ~ン!」と終わらせるのではなく、2小節(だったと思う)をつけ加えて演奏を終えます。
ジュリーの疾走表現に合わせた、魂のアレンジだと思います。初日にも書きましたが、これこそ『三年想いよ』ツアー・タイトルにふさわしい、素晴らしい圧巻のLIVEヴァージョンです!
ちなみに柴山さんのディレイ・アルペジオが登場するのは、「いもうと おとうと」と歌われるヴァースから。CDとは異なるアレンジ(ある程度曲が進行してから遅れて噛んでくる)ですが、LIVEではこちらのタイミングの方が良いなぁ、と思いました。
あと・・・ぴょんた様が「この曲は鉄人バンドのコーラスも凄かった」と仰っていました。僕は2回も観ているのに、まだそこまでの気づきに至っていません。
次参加の神戸でリベンジ!(9月は遠いな~)
15曲目「F.A.P.P」
「一握り人の罪」からこの「F.A.P.P」までの4曲の流れ。今ツアー・セットリストの大きなヤマ場です。
ツアー参加2会場目の今回改めて聴くと、この先の東北各地での公演・・・特にこの曲では、10月8日の南相馬公演のことを思います。
地元の方々が、どんなふうにこれらの曲を受け止めるのだろう、という心配もやはりあります。ジュリーのヴォーカルを実際に聴いて「歌や思いは必ず届く」という確信は持てたけど、やっぱりそれでも被災者の方々の心が痛む、というのは避けられないのかなぁ、と。
「F.A.P.P」については、リリース当時に色々と考えさせられたこともありましたから・・・。
また、現地へ向かうジュリーと鉄人バンドも、精神的にももちろんですが、移動だけでも相当大変そうです。
南相馬公演って、開演時間が凄く遅いですよね。
3年と数ヶ月前なら、当日都心から南相馬に向かうとすれば、常磐線を使って電車で北上していけば良かったわけです。ところが今は、それはできません。路線が途中で不通になっているからです。何故そんなことになっているかは、みなさまご存知の通りです。
ですからあの開演時間にせざるを得ないのですね。
ただ、目の前で「バイバイ原発」と歌うジュリーに思うのは、ひたすらに清々しいその志。
何度も書きますが、「HAPPINESS LAND」の「HA」は高い「ラ」の音。66歳の男性が何の気なしに出せる高さの音ではありません。その音を出すために、ジュリーは顔を歪ませ、必死に高みに突き抜けようとします。
才能だけでは、経験だけではいかんともし難い・・・「出そう」という必死の心なくしては出せない高音。
これこそがジュリーの気持ちなのです。
初日の記憶は曖昧ですが、大宮では「三年想いよ」と「F.A.P.P」の2曲は文字通り「間髪入れず」という感じでした。セットリストすべての流れの中で、この2曲が一番「曲間」が短かったんじゃないかな。
16曲目「世紀の片恋」
いや~、世間は生腹生腹と大変な騒ぎです。
僕の周囲のJ先輩、J友さんも閉演後はそりゃあ大変な騒ぎで。まず「生腹」を称え萌え合うところからこの日のLIVEの振り返りが始まるという(笑)。
で、僕にしろYOKO君にしろ、それがどの曲の話かすらサッパリ分からないわけです。これはジュリーファンとして恥ずべきことなんでしょうか・・・。
ということでジュリーの大宮生腹祭りはこの曲、「世紀の片恋」ということらしいです。
僕ら男2人はそれぞれ全然違うところを見ておりまして、僕はまずGRACE姉さんのカウベルですね~。あとイントロで柴山さんがカッ飛んでくるシーンとか。
そして何と言っても下山さんのソロ・・・見ましたよ見ましたよ、ボトルネックを左のポケットにササッと落としてから指弾きに切り替えて定位置に戻っていく瞬間を。
・・・って、最後定位置に戻りました・・・よね?
と言うのも、YOKO君曰く
「下山さんがステージ中央でソロ弾きまくって終わった曲があった。最後の〆の一音と決めのポーズがめちゃくちゃはまっててイカしてた。その姿が今も脳裏に焼き付いてる。あれは世紀の片恋だよな?」
と。
え~、この曲、下山さん最後までセンターに残ってたっけなぁ。僕、結構ガン見してたから・・・それは違うと思うけどなぁ。でも、他の曲でそんなシーンがあったっけ?
下山さんのソロは、初日には左手をネックの上からあてがってワイルドに弾く箇所もあったのですが、大宮はセクシーなネチネチ・ヴァージョンでしたね。どちらも下山さんらしい演奏です。
渋谷ではギックリ腰のため断念し、この日も4曲目の「a.b.c...i love you」でジュリーのリズムについていけなかった僕は、この大宮での「世紀の片恋」が、今ツアー初の”おいっちに体操”参加です。久々のこの動きがいきなり結構な長丁場のこの曲だったので、最後はちょっと疲れました(汗)。
YOKO君はここ数年のツアー同様、”おいっちに体操”ではなくボクサースタイルでの参加でしたね。
後でYOKO君は「この曲のアレンジって、ストーンズじゃなくてドクター・ジョンとかじゃないの?」と言ってました。むむ・・・僕はそのあたり、不勉強な分野だなぁ・・・。
17曲目「危険なふたり」
本当に開演直前(着席の後)、YOKO君は突然「最近「危険なふたり」のベースをコピーした」と言い始めまして。
ギターの方は何度かLIVE映像を見ながらコピーしたことがあるらしくって、「危険なふたり」のあの代名詞的なギター・リフについて、「柴山さん、ひょっとしてチョーキングじゃなくてスライドじゃね?」と。
以前、「時の過ぎゆくままに」のギターで「堯之さんはチョーキング、柴山さんはスライド」という箇所があって、それは僕も確認していますし、確かプレプレツアーの頃にブログに書いたこともあったと思います。
でも「いや、危険なふたりはさすがにチョーキングでしょ!」と思った僕は、もう少しで「今日やるから見とき!」と言いそうになるのを耐え、適当に話を合わせていたのでした。
イントロが始まると「お、やるのか!」と盛り上がり、「チョーキングだね」と耳打ちしてくるYOKO君。
彼はこの曲、ジュリワン以来となりますね。
ジュリーの”年上のひと・物色ヴァージョン”も久々のように思います。「美しすぎる~♪」で見せるジュリーのウンザリ顔に、前方席の”物色された”お姉さま方は逆に大盛り上がり・・・のように見えましたが。
僕はこうした”みなさまご存知の大ヒット曲”にちょっとおフザけモード(照れ隠し?)を入れてくるジュリーが大好物なんですけど、せっかく柴山さんがワイアレスにチェンジしたのなら、2005年『greenboy』ツアーで見せてくれた”ジュリーのステージ下手側出張に柴山さんがついて回るヴァージョン”を是非生で観てみたいなぁ。
18曲目「ダーリング」
これもYOKO君の大好物ヒット曲。『秋の大運動会~涙色の空』には不参加(2択でジュリワンの方に参加)だった彼にとっては、これまた『ジュリー祭り』以来となる曲です。
歌い出し前の唾つけは張り切ってマネしたものの、1回目の「ダ~リン♪チャチャチャチャ!」や「ダ~~~~リン♪」の拳突き上げに全くついて行けず慌てまくるYOKO君。2番からはちゃんとやってましたが。
いや~改めて、不朽の昭和歌謡曲、金字塔のナンバーですよ、これは。
先日、はるか様のブログを拝見しまして、「よくぞ書いてくれました!」と思いました。
『ロックジェットVol.57』の新連載、ジュリー・アルバム・レビューは・・・せっかくここまで佐藤睦さんが書いてくださってきたジュリー評が台無しになるくらい酷い内容だったんですけど、その根底にあるのはね、あまりに安易な「ロック>歌謡曲」という、ジュリーを語る上では最も危険な定義じゃないか、と僕は思っているわけです。
そりゃあ天下の『ロックジェット』が「ロックなジュリー」を推すというスタンスをとるのは当然ですけど、「歌謡曲時代だから」と決めてかかって70年代のアルバム群を軽んじていると、後からとんでもない恥をかくことになりますよ、ロッカー・ジュリーの本質を見逃しますよ、ジュリーが「ロック」の頂点を極めたのは今現在であることも理解できなくなりますよ、と。
それは僕自身が後追いのジュリーファンとして通ってきた道ですからね・・・よく分かるんです。分かるんですけど、ジュリーにとって盟友以上の存在である加瀬邦彦さんを加藤和彦さんと混同するような状態のまま、商業誌上でジュリーのアルバムを語ってはいけません。
このままでは、『ロックジェット』が掲げる「ジュリー=ロック」なる旗印は、単なるファッション標榜に終わりますよ、と。次号、全力で巻き返して頂きたい!
次号では、佐藤睦さんの『三年想いよ』ツアー・レポートにも期待しています。
すみません・・・なんだか熱くなってしまいましたが、今ツアーは「ダーリング」をはじめ、日本が誇る昭和の歌謡曲黄金時代にトップ中のトップであったジュリー・ナンバーが多くセットリスト入りしているからこそ、今のタイミングでの『ロックジェット』の連載には、是非ともその時期のジュリーについてのロック誌ならではの切り口を頑張って欲しいのです・・・。
この日もジュリーは初日同様ハンドマイクで、腹太鼓のアクションも無く正調・ダーリングのヴァージョンでした。「危険なふたり」や「勝手にしやがれ」ではあれだけ遊んだのに・・・曲によってその辺りの気分も違うんでしょうかね。
19曲目「ポラロイドGIRL」
これはYOKO君にとって『ジュリー祭り』以来のナンバーの中でも特にダイブ曲に違いないとは思っていました。
予想は当たり、案の定僕はイントロでボコボコと殴られ、その勢いでYOKO君は「フラッ~シュ!」のシャウトにも張り切って参加(でも後で、「あそこは”フラシッュ”で合ってるんだよな?」と不安げに尋ねられましたが笑)。
ところが・・・その後が残念すぎるYOKO君。
まず「Woooh Woh♪」のお客さん揃っての掌ヒラヒラで「えっ?」と。
後で聞いたら、PVのロボットみたいなジュリーの動きの方が印象が強くて「このフリは何?」と戸惑ってしまったんだとか・・・。
さらに「ダーリン、ダーリン♪」の2・1手拍子への切り替え、続く再度の掌ヒラヒラ、演奏部では”おいっちに体操”と一糸乱れぬ会場のノリにYOKO君はただ圧倒されまくります。
打ち上げではひと言
「ポラロイドGIRLって・・・忙しいんだねぇ・・・」
と、ショゲかえっておりました。
まぁ僕も『奇跡元年』の頃は似たようなもんだったからね。この曲についてはこれから何度もリベンジの機会はあるよ、きっと!
「世紀の片恋」の項で書きました、YOKO君の言っていた「下山さんがセンターで弾きまくって終わった曲」というのは、この「ポラロイドGIRL」のことで間違いないようです。と言っても僕はそのシーンをハッキリ覚えていないんですけどね・・・(泣)。
例のサイド・ギターの見せ場で下山さんが左右からジュリーと柴山さんに指さされたのは観てるんですが。あの瞬間、会場が「キャ~ッ!」って凄かったですものね。
「おお~、下山さんオイシイなぁ!」とその時は思いましたが、今考えますと、ジュリーや柴山さんの指差しポーズに萌える方々も多いってことなのか~。
20曲目「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」
これはYOKO君、常々「何度でも味わいつくしたい」と言うほどのダイブ曲です。
さすがに『3月8日の雲~カガヤケイノチ』の時ほど豪快な反応(あの時はイントロで「これは大好きだ~!」と絶叫してた)ではありませんでしたが、ノッケから完全にシャドー・ボクサーとなってノリノリの様子。
開演前に「夏らしい曲が聴きたい」ということで「サーモスタットな夏」「太陽のひとりごと」を切望ダイブ曲として挙げていたYOKO君ですが、おそらくこの「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」も彼にとっては「夏」真っ盛りな曲だったはず。
この曲でも、柴山さんからのリレーでキレッキレのソロを弾きまくる下山さん(この曲で下山さんはCDとは違うフレーズを弾くんですけど、毎回ビートルズの「ゲット・バック」のヴァリエーションのようなフレーズが登場。そのあたりもYOKO君にとってはツボなのです)にYOKO君は今回いたく感動したのだとか。
後で言うには
「俺、夏の下山さんって初めて観るんだけど(彼はこれまで、全国ツアーの真夏参加経験はジュリワンのみ。大宮公演ってここ数年はツアー後半の秋でしたし、ジュリワンの時は下山さん、いなかったからねぇ・・・)、下山さんって1年の中で夏が一番体調良いんじゃないの?」
と。
言われてみれば、そんな気もするなぁ。
さて、この曲は1番のサビ直前「自慢の君がいる~♪」の箇所でお客さんが一斉に「自慢のジュリー」を逆指差しするシーンが恒例なんですが、この日はジュリーがそこで2番の歌詞「女神の君がいる~♪」と歌ってしまい、お客さんが「あれぇ~?」みたいな雰囲気になって、それでも揃って指差ししているのが面白かったです。
こういう時ジュリーは、2番で1番の歌詞を歌って帳尻を合わせることが多いので、心得たお姉さま方は2番でも待ち構えていらした様子でしたが、結局ジュリーは2番は正しく歌い、「自慢の君がいる」という僕個人も大好きな歌詞部はこの大宮ではお預けとなりました。
この曲はコーラスとってる時のGRACE姉さんの表情も良いですねぇ・・・ニコニコしながらも次の瞬間にはほっぺた膨らませて、気合のスティック振り下ろしです。
21曲目「いくつかの場面」
ジュリーのヴォーカルという点に絞れば、この「いくつかの場面」が今回の大宮公演のクライマックス、一番の聴きどころだったんじゃないかなぁ。
ここまで20曲をほぼブッ続けで歌ってきて、そこで更にこんなに素晴らしい声で歌えるなんてね・・・。
まぁジュリーは元々、歌っていくうちにどんどん声が良くなってくるタイプではあるんですが、それにしても凄い。この曲はキー確認し忘れた(ひたすら歌に聴き入ってしまった)のですが、原曲通りのキーだとすれば、最高音は「F.A.P.P」と同じですから。
あと、ここへ来て見た目も開演直後よりスマートと言うのか、ジュリーの身体の切れが増してきている感覚が、じっと定位置で歌われるこのバラードでも分かるというのが・・・不思議なことですね。
初日もそうでしたが、今ツアーの「いくつかの場面」に慟哭のニュアンスはあまり感じません。
淡々と「歌人生」を振り返っているようでもあり、でも決して無感情ではなくて、むしろ気持ちがほとばしっているように聴こえます。それがまたジュリーの特別さを物語っているようでもあり。
最後に両腕で自分を抱きしめるシーンには、「歌」へのいくつしみのような気持ちを感じてしまいます。「歌」=ジュリーの人生とするならば、自らの人生そのものを抱きしめているジュリー、でしょうか。
『Pleasure Pleasure』ツアーでは、両腕で頭を抱きかかえながらそのまま寝たふり→次曲「時の過ぎゆくままに」のイントロでハッと目を覚ます、なんてゼスチャーもあったっけなぁ、と思い出しながら観ていました。
あと、この日の「いくつかの場面」では、「三年想いよ」と同じくらいに柴山さんのフィードバックが効いていました。下山さんとハモっているから、余計にロングトーンの箇所での「キュイ~ン♪」という音が目立つのです。
お正月の『ひとりぼっちのバラード』の時は間奏、エンディングともギタリスト2人が前方にせり出してのソロでしたが、今回のツアーではどうやら定位置での演奏ということで統一しているようですね。
熱烈な拍手に送られ、ここでジュリーと鉄人バンドは一旦退場します。
「何曲やった?」とYOKO君が聞くので「21曲だよ」と言うと、「うわ~、あっという間だなぁ!」と。
本当にそうですよね。信じられないくらいに、素敵な時間は早く過ぎてゆきます。
~MC~
アンコールの拍手を受け、服飾センスの無い僕が珍しく「カッコイイ!」と積極的に思った今ツアー2着目のイエローのスーツに着替えてジュリーが再登場。
「この衣装カッコイイよな!?」
とYOKO君に同意を求めますと、「いや、そりゃもちろんだけど、衣装っつ~よりジュリーがカッコ良ぇ!」とこちらも珍しく乙女モード全開のようです。
そのカッコ良いジュリーがこの日どんなMCを聞かせてくれたかというと・・・。
抱腹絶倒、楽しい楽しい「おじいちゃんジュリー、ドキドキ結婚式出席ドキュメント」でございました。
いやぁそれにしても長かった~!なんか、大宮って毎回MC長めじゃないですか?
登場して最初に「みなさんお疲れでございましょう・・・だって、座ってたじゃない!」と、着席状態でアンコールの拍手を送っていた「どうせまた出てくるだろう」的なノリのお客さんをチクリと皮肉り、その後少しだけしんみりした話もありましたが・・・そこから先は「先日結婚式に出席しまして・・・」と、おめでたいお話が30分くらいずっと続いたという。
こういう、脱線せずにひとつの話題を延々と語ってくれるMCパターンは、最近では珍しい?
結婚された「お嬢ちゃん」(byジュリー)というのは、森本千絵さん。
ジュリーは最後まで個人名は出しませんでしたけど、「『Cocolo Nooto』という作品でデザインをしてくれて・・・」と話してくれた通り、ジュリーファンにとってはお馴染みの、ジュリーの元マネージャー・森本さんの娘さんとしても有名なかたですね。
と言うか、「ジュリーが千絵さんの結婚式で乾杯の音頭をとったらしい」という話は、大宮公演直前にジュリーファンの間で情報が広まっていました。でもまさか、直後の公演のMCがその話オンリーになるとは、想像もしていませんでしたが・・・いやぁ、本当に得をしたと思いますよ、大宮!
千絵さんは、お父さんと一緒に今ツアーの初日・渋谷公演にいらしていたそうで、「2階の後ろの方で」観ていらしたとのことですから、ひょっとしたら僕は席も近かったのかもしれません。
閉演後に楽屋を訪ねてこられて、そこで乾杯の音頭を正式に依頼されたのだそうです。
「ホンマに、僕でエエの?」と言うと、千絵さんは「お父さんの(結婚式の)時も(乾杯の音頭を)やって頂いたので、私も是非」とのことで、「そぅお?」と引き受けていざ行ってみたら、「業界の凄い人がたくさん集まっていてビックリした」そうです。
後で聞くところによりますと、結婚式の会場は椿山荘だったそうですね。
僕個人的には、通っていた大学から徒歩で行ける場所だったこともあり、椿山荘近辺には馴染みがあります。あの静かな景色の中を
「来賓の中には、「アナタが今日の新郎ですか?」みたいな派手な服装の男性もたくさんいましたが、ワタシは普通にダブルの黒いスーツに、夏モノの白ネクタイでした」
という格好のジュリーが嬉しそうに歩いていたのか~、と想像するとなんだか萌えてきます。
あまりにも豪華な登場人物、それぞれのモノマネも繰り出しつつジュリーが語ってくれた楽しい楽しい結婚式ドキュメントMCの内容については、既に様々なブログさんが書いてくださっていますから、参加されなかったみなさまもすっかりご存知でしょう。
遅れて書く僕は、個人的に印象に残った話をいくつかここに記すにとどめることにいたします。
何と言っても印象に残ったのは、山田洋次監督のお話ですね。
新郎さんが、山田監督の仕事関係のかたなのだそうです。ジュリーとは一緒のテーブルだったとのことで・・・ジュリーは真っ先に監督に挨拶に。
「お久しぶりです!沢田です!と挨拶したら、「ん?お?あ?」みたいなことになってる。(山田監督は)ワタシよりもずっとおじいちゃんですから。そしたら倍賞・・・倍賞・・・あれ?(下の名前が出てこないジュリー。すぐ後ろのお姉さま方が「二人いらしゃるからね~」とお話しているのが聞こえました)・・・千恵子さん!倍賞千恵子さんが、「監督!分かってる?聞こえてる?」と助け舟を出してくださって・・・監督は「最初は分からなかった」。倍賞さんも「お髭だからね~」と」
で、式は山田監督の主賓挨拶からスタート。監督はおもむろにマイクを持って、「20年前・・・」と話し始めますが、マイクが入っていない状態で。
「ワタシのテーブルは前の方だったから、声は聞こえちゃってるんですけどね」
とジュリー。
どうやら用意されたマイクというのが、入力スイッチがあるタイプだったようで、ジュリー曰く
「安いマイクですよ~」
と。
まぁ、一般的にはそれが普通のマイクなんですけどね。僕はたまたま自分でも趣味でレコーディングなどやるので知っているのですが、今はそんなタイプのマイクは(業界では)基本的に使用しないんですよ。音質も性能も良い、ハウらないマイクを使うのが当たり前で、ON・OFFのスイッチなんてものは無いんです。
式に集まった面々はそれこそ業界の大物ばかりですから、スイッチのあるマイクに慣れていなかったのでは。
監督は2度目の「20年前・・・」もOFFで語り始めてしまい、「おっかし~なぁ」といった感じで「トントン!」とスイッチ入力を確認し、3度目の正直の時には
「え~、あれは確か20年前・・・」
と、ちょっとだけ枕をつけていたんだとか(笑)。
そんなこんなで長々と入れ替わり立ち代わりで祝辞は続き、いよいよ乾杯の音頭でジュリーの出番!
そしたら、ジュリーもOFFマイクの状態で1度しゃべり始めてしまったのだそうです。
その切り抜け方が、さすがは百戦錬磨のジュリーですよ~。仕切り直しの第1声で
「誰かスイッチ入れとけっちゅうねん!ねぇ監督?」
と言ったら、会場大ウケだったんですって。
いやぁ、ジュリーファンならばそのシーン、まざまざと目に浮かぶようですね~。
さて、錚々たる登場人物との絡みで次に印象に残ったのが、「ゆず」のお2人のお話。
これまた同じテーブルだったそうで。
「アイツらカワイイねぇ!」と絶賛していました。
ジュリー曰く
「この業界は、何故年上年下、先輩後輩、というのを気にするんかなぁ。挨拶は年下の方から、後輩の方から行かないかん、という空気がある。(自分としては)そんなん気にせんと、こっちからどんどん行ったれや、と。こっちから行って、相手を恐縮させとけばエエんですよ」
とのことで、「2曲作ってくれた」松任谷由実さんにも自分から挨拶に行ったそうで(旦那さんの正隆さんは初対面だったそうですが)、ゆずも行ったろ!と思っていたら
「アイツらは向こうから来よった」
と。
「”ゆず”というのをやっております」
と言うので、心ですかさず
「知っとるがな~!」
と思ったそうで
「雨のち~、ハレルヤ~♪」
と、大宮MCで歌ってくれたんですよ!これは貴重!
で、実際の挨拶の場では歌わなかったそうなんですけど、それは何故かというと
「あの歌、歌おうとすると時々「晴れのち~♪」と歌い出してしまう。そうすると「晴れのち~、また晴れ~♪」みたいなことになってしまいますから、その場では歌いませんでした」
とのことです。
でも、「ゆず」のことは、彼等が横浜でストリートやってた頃から知っていた、と。
千絵さんについては
「お父さんの結婚式で乾杯やった時には、まだ生まれてなかったわけですからねぇ」
と、感慨深げでした。
「まだ小さい頃に、一緒に写真撮ったりしてね。(千絵さんは)ワケも分からず怪我してるふうな格好させられて、ワタシはインテリヤクザみたいなふうでね・・・」
と、2着目の衣装のパナマ帽を目深にかぶり直して、当時の写真のポーズを再現。
話は繋がって
「(自分は)昔は写真集なんて出してたんですよ!あの頃は(と自らの身体を指し示し)見せるところだらけだったんです。今はもう、見せるところはひとつも無くなってしまいましたが・・・」
と、ふんぞり返って体格を誇示しての自虐ネタも飛び出し、大宮のお客さんは大爆笑。
結婚式の〆は、何と千絵さんのリクエストで、お父さんの森本元マネージャーが「勝手にしやがれ」を熱唱することに。
イイですねぇ。娘が嫁ぐ日に父が歌う曲が「勝手にしやがれ」ですよ!洒落てるなぁ。
ジュリー曰く「当時のワタシのヒット曲は、別れの歌ばっかりで(笑)、結婚式にふさわしい曲は「君をのせて」くらいなものですが・・・」とのことでしたけどね。
お父さんは、まだ間奏が続いているのに2番を歌い始めてしまって
「そうやって間違うとね、みんながワタシの方を見るわけですよ。「沢田さん、ちょっとだけでも(歌を)お願いします!」と言ってくる人もいましたが、「この曲はワンマンショーやから!」と」
こうして・・・楽しそうに、嬉しそうに延々と語ってくれたジュリー。千絵さんの結婚がジュリーは心の底から嬉しかったみたい・・・関東圏の公演なのに、いつの間にやらMCが関西弁全開となっていったのが、ジュリーの喜びの証ではないでしょうか。
大宮のお客さん全員が、千絵さん、新郎さん、結婚式に出席されたジュリー達の幸せな気持ちのおすそ分けを賜ったような、とても温かなMCでした。
この愉快なドキュメントMC、登場人物が業界の有名人オンパレードということもあって・・・大宮の様子を知った先輩が、こんなことを仰っていました。
「70年代から80年代にかけて・・・ジュリーは毎年レコード大賞に出て、紅白にも出て、年が明けてのお正月コンサートでは、そんなテレビ番組の舞台裏を、それこそ有名な歌手のみなさん豪華キャストのドキュメント風にMCで語ってくれていた・・・大宮のMCの話を聞いて、その頃のことを思い出した」
と。
なるほど・・・いやぁ改めて、今回の大宮公演は歌ももちろんのこと、MCも素晴らしかったんだなぁ、参加できて幸せだったんだなぁ、と感じました。
いつしゃべり終わるんだろう、というくらい長く楽しいMCでしたが、素敵な時間はここでも早く過ぎゆきます。
頃合を見て入場する鉄人バンド・・・ジュリーはいつものように一人ずつメンバーを紹介すると、ふっ、と姿勢を正しギアを入れ替えて
「それでは、オマケです~!」
~アンコール~
22曲目「ス・ト・リ・ッ・パ・-」
この曲をアンコールの1曲目に配するのは、『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーと同じ構成。
あの年、僕とYOKO君は前から3列目の神席。MCが終わりかけて鉄人バンドが入ってきた時、YOKO君は柴山さんを見て「あっ、ギター変わった」とつぶやいていました。確か、本割はずっとSGで通していたんですっけ?
今回は、全セットリストで柴山さんはここで4曲目のジャズマスターでのスタンバイ。「ス・ト・リ・ッ・パ・-」のイントロが始まると「やっぱりね!」と納得顔のYOKO君です。
しかし、いったん「歌」モードを長いMCで途切れさせ、再度スイッチを切り替えての1曲目が「ス・ト・リ・ッ・パ・-」でヴォーカル全開というのは凄い。初日はさすがにサビで声がひっくり返っていましたけど、この日はそんなこともなく、ゴキゲンな「ス・ト・リ・ッ・パ・-」でした。
先述しましたが、この曲についてはキーは原曲通りでした。確かにこれまでとちょっと違った感触には聴こえる気はするんですよね。なんだろう・・・下山さんが、より低音を強調するセッティングにしているのかな。それともジュリーの歌い方が何処か変化したのか・・・。
オリジナル音源には登場しない泰輝さんのオルガンも、僕は鉄人バンド・スタイルでもうすっかり馴染んでいるのでしょうか、チェックする間もなく曲が終わってしまった・・・「ス・ト・リ・ッ・パ・-」って、意外と演奏時間は短いですよねぇ。
「おまえのすべてを見たい♪」のキメ部の柴山さん、カッコ良かった!
「D」がローコード、「Bm」が2フレットのハイです。普通のことを涼しい顔でやっているだけのに、何故こんなにカッコ良いのかな。たぶん、運指が忙しい箇所も、普通にコード弾きの箇所も同じように「指が勝手に動く」ほどの状態で演奏しているからでしょうね。ヘッドに近いところで演奏すると、そのぶん動きが大きくなるのでしょう。
23曲目「勝手にしやがれ」
MCでタイトルの挙がった大ヒット曲の降臨に「おっ!」と反応するYOKO君。彼もこの曲と次の大トリ「ヤマトより愛をこめて」の2曲は僕らと同様に昨年の『Pray』ツアーから連続して聴くことになったわけですが、さすが1年1度の参加に集中しているだけあって、「またか」みたいな感覚はまったく無かったのだそうです。
それが本来、全国ツアーの醍醐味なんですよね。
YOKO君や、年に一度地元にジュリーが来てくれることを楽しみに待っていらしゃる地方のジュリーファンのみなさまと比べると、僕はやっぱり贅沢をしています。かと言って、もはや年に一度の参加で我慢できる身体には戻れなくなっちゃってるんですけど(汗)。
しかし、「またか」なんて僕らが思うのも、ツアー最初の参加会場でのほんの一瞬ではあるわけで・・・やっぱり「勝手にしやがれ」って、大名曲なんですよね。リリースされた年から何十年も経った今、こうして本物のジュリーが生で歌う、全力で歌う、バンドで歌うのを体感できている、というのが本当に凄いこと。
それは初めてのジュリーLIVE・・・あの東京ドームでこの曲を歌うジュリーを観た時から、ずっと持ち続けている感覚です。
この日は後半、かなりのおふざけヴァージョンの壁塗りが見られました。ワイパーのようになったり、パントマイムをやってるようになったり。
ほとんどのお客さんが悠々とジュリーに追従する中、僕とYOKO君は照れて参加できず。まだまだ未熟者です!
余談になりますが(と言うか、この項書いてて突然思い出しました)、この日ジュリーがMCで自らの楽曲のタイトルを口にしたのは、「勝手にしやがれ」以外では「君をのせて」(これはMCの項で書きましたけど)、あと「静かなまぼろし」「ウインクでさよなら」(この2曲は松任谷由実さんのお話をしてくれた時)、そしてもう1曲が・・・何と、「I am I」!
千絵さんの結婚式で、仲畑貴志さんも同じテーブルにいらしたそうで、「ブルーバードのCMの曲を作詞してくださって」と言ってくれたんですよ。
うぅ・・・「I am I」、聴きたい!
ジュリーがタイトル言った瞬間、みなさんそう思ったでしょ?今のジュリーの声で、あの歌詞、あの曲を生で聴けたらどれほど・・・。ジュリー、いつか歌って~!
24曲目「ヤマトより愛をこめて」
この日は、ちょうど家を出た直後に雲行きが怪しくなってきまして・・・埼玉には雷雨注意報も出てたらしいです。大宮駅でYOKO君と待ち合わせた頃にちょうどドシャ降りになりまして。まぁ、お茶しながら「東京五輪ありがとう」のギターについて激論してたら、いつの間にか収まってたんですけどね。現地に向かうまでは「大丈夫かなぁ」なんて思ってました。
で・・・ふと思い起こしたのが、昨年の『Pray』ツアー高槻公演のことですよ。
もちろん僕は参加していませんが、停電状態でジュリーと鉄人バンドがアンコールで披露してくれたという、完全アンプラグド・ヴァージョンの「ヤマトより愛をこめて」を聴けた高槻のお客さんがうらやましくてうらやましくて。
「この空模様だとひょっとして今日、可能性あるか?」なんて、不謹慎に楽しみにしてしまったり。
でも、後になって思えば停電なんてことにならずに良かったです(←当たり前だ)。
本当に蒸し暑い1日でしたからね・・・。
「ヤマトより愛をこめて」・・・素晴らしい曲ですね。
多くのかたが仰っているように、今年の全国ツアー大トリにふさわしいナンバーだと思います。
各地公演のお客さんでこの曲を知らない人はほぼいないでしょうし、「ス・ト・リ・ッ・パ・-」「勝手にしやがれ」に続いてバラードで〆る、という構成、歌詞にも「護る」(阿久さんの表記は「守る」ですが)という、近年のジュリーが大切にしているフレーズが登場し、同じフレーズを擁するセットリスト中の他の曲とも気持ちがリンクしやすいのです。もちろんそれは歌っているジュリー自身もそうなんだと思います。
なおかつ、最後の最後に額に皺寄せて考えさせられる、という重い余韻は残さない・・・ただ、ジュリーの歌に洗われるという、これが「誰もが知る大ヒット曲」の強みでもあるのでしょう。
どんな時代でも聴く人の心を揺さぶり、ヒット曲特有の懐かしさと、目の前でジュリーが歌うことで生まれるタイムリーな新鮮さがLIVEの清清しいフィナーレをお客さんに感じさせてくれる、不朽の大名曲です。
☆ ☆ ☆
凄く良いLIVEでした。
ジュリーのヴォーカルや鉄人バンドの演奏ももちろんですが、何か「ウキウキ感」をステージから感じたのは、やっぱりMCの印象が強いからなのかなぁ。
YOKO君は年に1度のジュリーLIVE、しかもセットリストを知らずにマッサラな状態で臨んでいるだけに、その都度の「あっ、ここがポイント!」という気づきが毎回鋭いんですが、今回彼が「イチオシ」したいのは、下山さんのテンション、貢献度だったと言います。
実は、ついさっき受け取ったYOKO君からのメールで僕は恥ずかしながら初めて知ったんですけど・・・下山さん、今回の「危険なふたり」では、オリジナル音源のベース・パートをほぼ完コピしたようなギターを弾いていたんですって。
とすれば、これは是非とも自分の目、耳でもチェックしておかなければならない下山さんの進化です。だって、少なくともジュリワンで出演した『Songs』での「危険なふたり」の時には絶対そんなフレーズは弾いてないもの(ベースの島さんにグイグイ絡まれて恥ずかしそうにしてた絵をよく覚えています)。
僕が自然にジュリーのLIVEを見ていてどうしても目がいくのはまずジュリー、そして「危険なふたり」の場合はやっぱりリード・ギターの柴山さんをジュリーの次に注目してしまいます。
その影で、縁の下で、黒子に徹しているところで進化し、自らも楽しみ、大きくサウンド、アレンジに貢献するプロフェッショナル。それはまた、曲によっては柴山さんであったり、泰輝さんであったり、GRACE姉さんであったりするのでしょう。
ジュリーwith鉄人バンド・・・本当にいいバンドだ!
素晴らしいLIVEの後、打ち上げをご一緒してくださったみなさま・・・また、開演前、閉演後にお声がけくださったみなさま、ありがとうございました。お久しぶりのかたもたくさん、そして「はじめまして」のかたもいらっしゃいました。YOKO君と連れ立って歩いていると正体が分かりやすいようで(汗)、今回は多くの方々からお声がけを頂いての「はじめまして」がありました。
本当に嬉しい限りです。
僕はこの後、『三年想いよ』ツアー参加は遠征の神戸公演までお預けです。
しばらくLIVEの間が空いてしまいますが、各地公演のみなさまのご感想などを伺うことで、なんとか乗り切りたいと思います。
神戸では、とりあえず「危険なふたり」の下山さんのギターに注目だ~!考えてみればこの曲で下山さんの演奏を追いかけたことは今まで無かったなぁ。
楽しみです!
最後になりましたが・・・このレポートを書き終えたちょうどその日の『東京新聞』に、目をひかれる記事があったのでここに添付させて頂きます。
「東北復興日記」と題して、被災地の現状を様々な形で伝えてくれている連載の第102回は、南相馬市にスポットがあてられていました。
『のらとも農園』のみなさんは、「私たちはいつまで被災者なのか?」という辛い思いを持ちつつも、「殻を脱がなければ」と前を向いていらっしゃいますが
「実際現場に来ていただいて、自分の目で見て心で感じていただきたい」
「南相馬市の今を知っていただきたい」
「この思いをどうすれば伝えられるでしょうか?私たちにはそのすべが分かりません」
と結んでいらっしゃる・・・また
「復興も、もう終わったこととして捉えられている。日本中の人たちに忘れられている感じがします」
とのお言葉には、本当に胸が痛みます。
僕も逆にお伝えしたい。
沢田研二さんが10月8日に行きます。みなさんのことを「忘れないために」作った歌を歌いに行きます、と。
こんなところに書いて・・・伝わるでしょうか。
いや、僕などが書かなくても大丈夫・・・秋には南相馬のみなさんの間で「あのジュリーのコンサートがあるんだって!」と町の噂になっているはず。
そう想像すると・・・
うん、やっぱり最高のセットリストだ!
☆ ☆ ☆
それでは、神戸公演までには時間もありますし、次回更新からは再び自由お題にて、通常の楽曲考察記事をボチボチ書いていこうと思います。
まだまだ、まだまだ記事にしていないジュリー・ナンバーはたくさんあるのです。このブログで僕は、もう300曲以上書いてるんですよ・・・それでも先は全然見えてこないのです。
何と幸せなことでしょうか。
各地での台風や大雨の被害が心配される日々・・・こちら関東では先週末から凄まじい暑さで、今日など最低気温が29度という事態になっております。
みなさま、体調を崩さないようご自愛くださいませ。
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コメント
DY様 こんにちは
下山さんがステージ中央でポーズを決めた曲は、「ポラロイドGIRL」のエンディングでした。
あんなに印象に残るポーズは珍しいなあと思いました。歓声が上がったので、ちょっとニコッとしていましたけど、照れたのでしょうね。バンドメンバーが、もっとアドリブソロパートのあるライブアレンジを楽しみたい。
投稿: BAT | 2014年8月 1日 (金) 12時27分
BAT様
早速ありがとうございます!
そう言えば…と思い出されます(ハッキリ記憶は残っていませんが)。大宮の「ポラロイドGIRL」での下山さんはハジけてましたねぇ。
YOKO君「ソロ弾きまくって」とか言うから分からなくなってしまった…「ポラG」でソロ弾くのは柴山さんの方ですものね。
逆に言えば、サイドギターのパートであそこまで見せ場がある曲というのも素晴らしいですね。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 1日 (金) 12時45分
DY様
大阪フェス、行って参りました〜。
この日は2階席でしたが、センター真正面の良席で、ステージを俯瞰できましたので、新曲の照明など奈良では気づかなかったことが、いろいろと分かりました
ジュリーの声の調子は奈良より格段に良かったので、ド迫力のヴォーカルが圧巻でした。
例年のことですが、やはり新曲が一番いいと感じるのは、本当に凄いことですね。
しかし、参戦を重ねるごとに、今回のセトリが練りに練られたものだと実感しますし、過去に何度も聴いたはずの楽曲が時代背景の変化やセトリ構成によって新たな意味合いを帯びてくるのを目の当たりにすると、つくづく歌は生き物だと感じます。
ハッキリ言って、次回の神戸が待ち遠しくてしょうがありません。
もう一度あのセトリを聴きたい気持ちで一杯です。
これは2012年のツアーで衝動的に岡山に密航して以来の感覚です。
投稿: Mr.K1968 | 2014年8月 1日 (金) 22時41分
Mr.K1968様
ありがとうございます!
今回のセットリストは、完璧であると同時に、多くの曲に「新たな命」が吹き込まれていると言いますか…Mr.K様仰るように、「時代背景の変化やセトリ構成によって新たな意味合いを帯びてくる」ということなのでしょうね。
そんな中でも、全国ツアーはやはり新曲が素晴らしいんですよね…初日も大宮も、圧倒的に新曲4曲が印象に残りました。フェスもきっとそうだったことと思います。
僕も次回参加予定は神戸です。
9月まで、待ちきれませんねぇ…。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 3日 (日) 12時52分
DY様
お返事ありがとうございます。
今回、私は『ヤマト…』の
「いつの日か唇に歌が蘇り…」
のワンフレーズに完全にやられました。
昨年の全国ツアーから3回連続で取り上げられており、正直、奈良ではイントロで「またか?」とまで一瞬思ってしまいましたが、
「プレイ・フォー・イースト・ジャパン」
「南相馬市」
「震災復興」
などのキーワードを通して、この楽曲を聴くと、
「今回のセトリのオーラスに、これ以上ふさわしい楽曲はあるだろうか?」
とまで思ってしまいます。
実は9月まで待ちきれないので、急遽、8月に密航できそうな会場を探してみたのですが、うまくハマりませんでした…神戸まで我慢、我慢です(;´∩`)
投稿: Mr.K1968 | 2014年8月 3日 (日) 17時00分
Mr.K1968様
ありがとうございます!
まったく同感です。僕も初日は「えっ、またヤマト?」と一瞬思ったんです。しかしそれは毎年不自由なくジュリーの全国ツアーに参加できている者の勝手な考えだったのだ、と…。
今年ツアーで被災地を訪れるジュリーのセットリストとして考えれば、大トリは「ヤマト」か「時過ぎ」のいずれかがふさわしかったのだ、と思い直しました。
神戸までは本当に長いですね…。
まずは、チケットがお盆前に届くのかどうかが気になっています。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 4日 (月) 08時51分
Dy 様、今日も猛暑ですが、まだまだお腰の具合は万全ではないとお見受けしますが、頑張らないで頑張っておられる~by Julie~ご様子、頭が下がります。
大宮でのyokoくん共々のミュージシャンらしい切り口のlive 評を、楽しみに拝見しております。
「Rock Jet」最新号での多数の誤植に関してのお詫びと訂正が、シンコーミュージック ・エンターテイメントからHp に掲載されていることを、はるかさんブログで見ることが出来ました。
次号を佐藤睦さんの live report と共に、コンセプト・アイデアは素敵なのですから、どういうふうに私達に提示してくれるのか、期待が膨らみます。
出来ましたら、今はCD 化されていない、でも素晴らしいlive 盤の紹介も入れて戴きたいものですね。
現在は廃盤ですが、CD 化されていないと云う情報~理由を探ることも含め~を読者に伝ええることも、音楽誌の
投稿: Lchia | 2014年8月 4日 (月) 13時53分
Dy 様、又々途中で送ってしまいましたぁ。
使命?ではないかと思っておりますので。
だってぇ、Julie の本質はBand の中のsinger ですし、live ture を重ねいくことでsound が変化し、live ごとの新しさを参加したaudience と共に作っていく、と云う作業が大好きなmusician ・Rock parson だと云うことが、一番解るのはlive 盤なんですから。
少なくとも、私はそう思っておりますわ。
常に半歩でも新しいことに向かって、過去を大切にしつつも囚われず、新曲を発表し続けているからこそ、懐メロではなく今の音としての命ある楽曲として、私達audience もlive を楽しむことが出来るのではないでしょうか?
暑い8月のJulie は11本のlive ture を刊行中ですが、旧盆には盛岡、仙台を訪れるJulie 、何を感じ、体験し、思索するのか・・・。
22日八王子を楽しみに、お互いに酷暑の日々を心身を大切に向かえたいと、思っております。
今朝、news で中国で又地震があり、かなりの方々が被災され、ガザ地区の停戦はたったの2時間持ちませんでした。
今私に出来ることは、余りに少ないとは思っていますが、祈りの力を信じていますので、細やかに静に祈らせて戴きます。
ではでは、m(__)m
投稿: Lchia | 2014年8月 4日 (月) 14時36分
Lchia様
ありがとうございます!
腰はずいぶん良くなりました。ご心配をおかけしました
『ロックジェット』は僕にとっては憧れの雑誌で、特に最近の佐藤睦さんのジュリーについての文章が素晴らしかったこともあり、『ジュリーアルバム全曲解説』連載開始の報に胸踊らせていました。
第1回を読んで…正直ガックリきました。どのくらい聴きこんで書いていらっしゃるのか、と疑うほどで…カミさんにもプンスカプンスカと不満を語ってしまい…ちょっと反省もしていましたが、やっぱりブログでもこの件には触れてしまいました…。
Lchia様の仰る通りで、今回の連載第1回で『Ⅲ』『Ⅴ』まで網羅していれば、ジュリーのロック性をよりハッキリ掘り下げられたはずですし、『Ⅳ』を『Ⅲ』と誤記することも無かったでしょうね…。
まぁ今回の連載は、最近のリマスター盤発売と連動している面もあるでしょうから、単体としてライブ盤を採り上げるのは難しいにしても…。
でも、公式に訂正とお詫びがあったということで、是非とも次号からの巻き返しに期待したいです。
一番楽しみにしているのは、佐藤さんの『三年想いよ』ライブレポートです。
きっとまた素晴らしいレポを書いてくださる、と思っています!
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 4日 (月) 16時27分
Dy 様、私も佐藤睦さんのlive 評、とても楽しみに致しております。
編集部の方針もあるでしょうが、リマスター盤販売との連動は当然商業誌として意識はあると思います。
しかし、もう一歩志を高く持って戴きたい、と私勝手に思っておりますの。
本気で、「Julie・沢田研二 全アルバム グラフィティ」~まだまだ現在進行中~を湯浅学さんも真っ青?になられる位のクオリティで、連載し続けて戴ければ、Julie mania のみならず現在、つべでJulie 落ちを
されておられる老若男女の購買も続くことは必至と思われますのでね。
アルバムも、新譜・live 盤・ベスト盤・海外盤・番外編の海外artist に寄るカヴァー盤
迄入れたら50枚は軽く越えていますから、長期的連載且つWikipedia への基礎資料としても有効性が生じることで、より雑誌の購読者が増える~と、なんだか風が吹けば桶屋が儲かりまっか?的に転がって行けるような気がするのは、私だけ?
そう言えば、今春の整理時にいくつかに分散~と云うより「発掘」されたJulie 関連物
の中の雑誌インタビュー記事。出典不明~
この中でJulie「僕は今幸せです」が一番好きなアルバムですと答えています。
確かこのアルバムは、Julie が全曲作詞作曲し、レコジャケに始まり手書きのライナーノート等初のプロデュース作品。勿論、演奏は井上バンドで、本当に手作り感満載。
やはり、このアルバムがartist Julie の原点なのかな?昨今の~又自身がプロデュースをするようになってから~アルバムは、香りが、手触りが近い。ぶれないにも程がある!?
だから、大好きなんですけどね。
「ジュリー祭り」では第二部のオープニングの「不良時代」に涙。「涙」は3曲目で、その間に唄われたのが「Long Good-by」。サリー・タローとtea for there で作られた、ピー先生に向かって
投稿: Lchia | 2014年8月 5日 (火) 06時40分
Dy 様、又途中送信・・・
呼びかけた「SONGS」で話題となったあの曲。
このset list の意味深なこと。
ボケてる私の頭に届いたのは、なんと6年後とは!
多分、インタビュー記事を再読していなかったら…未だ解っていなかったと思われますわ。
「The Beatels 学」がある時代です。極東の
投稿: Lchia | 2014年8月 5日 (火) 07時04分
m(__)m Dy 様、又々・・・。
「Julie 学」が生まれてもいいんじゃ…。
知れば知るほど、奥が深い♪「Julie 」なのですからね。
では、大宮のアンコール3曲の伝授、楽しみに致しております。
今日も、1日お互いにお仕事張り切って向かいましょうね。(*´-`)
投稿: Lchia | 2014年8月 5日 (火) 07時26分
DY様 こんばんは。
森本千絵さんの名前は「COCOLO NOOTO]
で初めてちゃんと知りました。
クレジットで「森本千絵」の名前を観た時、
(なんか聞いた名前だな?確か「ストリッパー」の頃ジャケ写真に写っていた女の子が実は森本元マネのお譲さんだとどこかで聞いたけど・・・)
もうすでに有名なデザイナーだったんですね。その時まで知りませんでした。
時が経つのは早いですねぇ。シミジミ・・。
「ロックジェット」
本当はライブ盤もとりあげて欲しいのですが、CDで復活しなければ難しいでしょうね。というか、復活してほしい!
投稿: nekomodoki | 2014年8月 5日 (火) 18時20分
Lchia様
ありがとうございます!
そうなんですよね。『ロックジェット』は作り手・読者双方にとってのとても大きなチャンスを掴んでいると言いますか…凄いことに手をつけ始めてくれているんですよね。それは間違いありません。ですから『ロックジェット』らしく、どんどん「ジュリーはロックなんです」と謳って良いと思います。
ただそこで、ジュリーのこの時代はロック、この時代は歌謡曲、という先入観は捨てて頂かないと、佐藤睦さんが見出してくださった「最上のロック」である現在のジュリーへと繋がる作品の、歌の本質を一般読者に誤り伝えることになってしまいます。それを避けるには、Lchia様仰るように、文中でも良いですからLIVE盤を採り上げることが最も適切かつ明快なことなのですが…。
本当に、最終的には「JULIE学」まで辿り着いて欲しい連載企画なんですよね。
僕はずいぶん、「プロの評論家がロックな視点で記す、僕がタイムリーで知らなかった時代のジュリー評」を待ち焦がれていました。
それだけに、中途半端な内容では満足できないのです…。
☆
nekomodoki様
ありがとうございます!
いやぁ僕なんて、まず千絵さんのお名前を知ったのが2009年ですよ。他でもありません、『ストリッパー楽譜集』をブログで話題にしていた頃です。
さらに…千絵さんがどういうかたなのか、を知ったのはもっと後のことです。ブログだったか個人的にだったかは忘れてしまったのですが、「透明な孔雀」のお話になった際、J先輩から千絵さんがアートの世界のかたであることを教わったと思います。
LIVE盤の復刻…まったくです。
販売元さんにこっそり教えてあげたいくらいですよ…「アルバムのリマスターより、LIVE盤復刻した方が枚数売れますよ」とね!
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 5日 (火) 22時19分
DYさん、レポ執筆、お疲れ様でした。
大宮では、偶然、DYさんとYOKOさんにお会いできて、とてもラッキーでした。うれしかったです!
YOKOさんの「届かない花々」に対する感想は的確です!ジュリーは、この曲を涙ぐみながら歌っていました。神席から確認したので、間違いないです。
投稿: 74年生まれ | 2014年8月 5日 (火) 23時47分
DY様 こんにちは
大宮でのMCは久々に長いなあと思いました。一時期、話も曲紹介も一切無し歌のみの一時間半というライブツアーがありました。それを思うと、近年は話が徐々に長くなってきて、露出の多かった頃に戻って来ました。
レコード大賞&紅白ネタの時は、いつまで話すんだというぐらい尽きず、それが正月コンサート恒例のあいさつ代わりでしたね。レコード大賞を取ったあと、帝国劇場からNHKホールまではパトカーに先導されノンストップ。でも紅白の入場行進に間に合わない。遅れて登場すると実はその時がレコード大賞受賞者の嬉しい瞬間だそうです。
なぜなら、紅白出場者は誰がレコード大賞を受賞したのか分からないので、遅れて行ったら「君がレコード大賞を取ったのかね、おめでとう」と祝福され、それはそれは優越の極みのようなアピール話に笑いが止まらなかった事を昨日のごとく思い出しました。
ユーミンが書いてくれた歌が2曲と言っていたので、B面曲「薔薇の真心」を忘れているよとツッコミそうになりました。
投稿: BAT | 2014年8月 6日 (水) 16時56分
74年生まれ様
ありがとうございます!
僕も、今日の「届かない花々」は違うな…とは感じたのですが、そうでしたか…。
YOKO君はアマチュアとは言え現役バリバリのヴォーカリストだからでしょうか…ジュリーのライブでも、歌のニュアンスを感じとる力は毎回凄いです。
☆
BAT様
ありがとうございます!
そうだ…僕も忘れていました!「薔薇の真心」
そう考えますと、「I am I」というタイトルをジュリーが口にしたのを聞けたのがますます貴重に思えてきました。
当時のMCのお話は、実際に体験されている先輩方が本当にうらやましい限りです…。お正月は特に長かったんだそうですね!
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 6日 (水) 18時55分
DY様 今晩は!!
今朝、69年前の8月6日に原爆投下された広島平和記念式典のNHK中継がありました。
8時15分の黙祷の後、広島市長、子供代表(小学6年生の男の子と女の子)、そして内閣総理大臣と宣言? が続いて…
ここ数年、式典の中継を視ていたのですが雨中だったこともあり…出席された方々の透明の雨がっぱに随行員の透明傘が…
本来の厳かなる式典とは こういう形式だったことを、改めて思い起こすことが出来ました。
私は未だ“三年想いよツアー”には1回しか行けてません。
しかし、今までのシチュエーションと違った参戦の仕方を奈良で体験させて頂き…何故か『我が窮状』がセトリ楽曲の中でいちばん印象に残りました。
中継されている地元の御子さんの高らかな言葉…一言一句を聞いているうちに、その『我が窮状』を歌うジュリーの御姿が浮かび上がって…不覚にも目に汗をかき?(笑) …麗しき日本が綿々と続くよう、子供達に託す
には? この御時世 一人の人間として何が出来るんだろうと…久々に考え込んでいます。
投稿: えいこはん | 2014年8月 6日 (水) 23時39分
えいこはん様
ありがとうございます!
ツアーレポートでも触れた通り、僕は今回の『三年想いよ』ツアーが終わったら、「我が窮状」の記事を書きます。
今から準備しておかないと書ける曲ではありません。僕はこの曲のテーマについてはジュリーとまったく同じ考えですが、親しい友人の中には真逆の考えの人もいます。今取り組んでいるのは、そうした真逆の考えでも、真摯に丁寧に話してくれる人の言葉(それは首相はじめ政治家の方々の発言も含みます)には耳を傾けよく考えて、その中で「この点は納得はできる、この点は違和感があり納得できない」と自分で整理してゆくことです。そうすると、何が問題なのか、というポイントが絞れてきます。
例えば、内閣支持率低下の原因を「国民が安全保障に対して臆病だから」とした官房長官の発言は納得できません。
これから数ヶ月、僕なりに真剣に勉強します。
ジュリーの強い思いが込められた曲のためなら、勉強は苦ではありません。頑張ります。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 7日 (木) 12時28分
Dy 様、再三失礼致します。
「我が窮状」執筆の為色々お勉強中と存じますが、是非ともご一読をお願いしたい本があります。
赤坂 真理 著「愛と暴力の戦後とその後」講談社現代新書 です。
これ迄あった斯々専門家のアカデミックな切り口とは全く異なる、「表現しにくい生理的違和感」「断絶されて情報の一方的な近現代史」を、「日本語」とされる「不思議な言語」とそれを使い暮らす人々が作ってきた今を含め考察しています
投稿: Lchia | 2014年8月 7日 (木) 13時45分
一時期、外国人に「日本語」を教えていた私の「日本語」に対する数々の疑問や悩みの霧を、一気に晴らしてくれた本書は、アカデミックな学界の外側にいる、小説家の大変個人的な体験からスタートしていますが、本来「歴史」は個人的歴史と時代的・文化・文明の流れの中から生まれ、流れの中から埋もれていくことから生じるもの。
「書かれた物事」「書かれなかった身体的な物事」が私達「今」の暮らしを支えている現実に即し、大変分かり易い身近な事例を時空列に鮮やかに~小説家の面目躍如~描き出しています。多分、個人的には今年のbest3 に入る一冊です。
「東京プリズン」~こちらは小説~も合わせてどうぞ。
今日も猛暑 & 台風11 号の接近で大変な列島ですが、長崎被曝・15日と祈りの
投稿: Lchia | 2014年8月 7日 (木) 14時14分
Dy 様、
祈りを深くする日々が続きますね。
幼児の頃、ワシントン・ハイツの直ぐそばで暮らしていた私なので、つい長々の書き込みを致してしまいました。ご堪許下さいませ。
ではではm(__)m
投稿: Lchia | 2014年8月 7日 (木) 14時24分
DYさん、レポの完成おめでとうございます!
大宮も盛り上がりましたね。
「そっとくちづけを」での柴山さんのギターはキュィンキュィン胸に響き、涙が出ました。
“俺の○○を見るな”攻撃(笑)、DYさんも経験されているのですね。
私もよくやられますよ~。ジュリーったら、見事に覆い隠してくれますよね。
DYさん、YOKOさんのバンドについてのご感想を「以前よりギター・サウンド色が強くなったという意味?」と推測されていらっしゃいますが、そのとおりだと思います。年々バンドの音がよりヘヴィーなロックサウンドになってきて、私としては嬉しい限りです。
5人の進化しているパフォーマンスは是非DVDに収めてほしいなあ。
MCで、若くして亡くなったお二人を「もったいない」という言葉で悼んでいたのが、なんともジュリーらしいと思いました。
投稿: Gin Rickey | 2014年8月 7日 (木) 18時38分
Lchia様
ありがとうございます!
話題の作品のようですね。
僕は今、「どんなことが進んでいるか」という現在と、「どんなことが進んできたか」という過去の事実を追いかけてているところです。報道媒体によって解釈や書き方もまちまちで、でも複数目を通さなければ見えてことが多いので、頑張っています。
記事執筆までに小説に手が回るかどうか分かりませんが、参考にさせて頂きます!
☆
Gin Rickey様
ありがとうございます!
実は僕は大宮の後に色々と考えてしまうこともあって、「そっとくちづけを」が被災地で歌われることにまたなんとも言えない不安な気持ちが起こっています。
でもそれは、あんなに凄い歌と演奏を聴いたからに他ならないんですよね。素晴らし過ぎるからこそ、の不安です。
「俺のカズを見るな」攻撃なのかどうかはともかくとして(笑)、柴山さんをガン見していたらジュリーがやってきて隠してしまった、というシーンは僕は久々でした~。
鉄人バンドのハードな音作りについては、今回はYOKO君が気づいた通り「追憶」によく表れていますね。『ジュリー祭り』の「追憶」をDVDで見直してみたんですが、やっぱり柴山さんの音色設定は今回全然違いました。『ジュリー祭り』の音もまた別の素晴らしさがあるんですけどね~。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月 8日 (金) 22時10分
DY様 こんにちは
お盆休み、絶好調ですか?私はのんびり過ごしています。熱闘甲子園が活力源です。
さて最近の私は、作詞に目覚めてしまいました。普段使わない意外な言葉が何故か出て来ます。きのう、ランドセルを買ってもらった日のことを思い出しながら正午の黙祷を捧げていたら、祈りの言葉が溢れて来ました。
ジュリーの『三年想いよ』に対する私なりの受け止め方が形になりました。正直、被災者の気持ちの1%も寄り添えていないだろう私ではありますが、言葉には自然な気持ちでいっぱいです。
『メモリーズ』
背中よりも大きな
ランドセルを
背負って歩く
子供たちが元気良く
お兄さんとお姉さん達と
登校していくよ
嗚呼!今頃は教科書と
悪戦苦闘していたろう
取り残された真新しい
ランドセルが
今も待っている
あの日を返してよ
君の温もり
こうしてママと
抱きしめているんだよ
忘れない
もう三年待ち続け
命の欠片 今も届かない
嗚呼!なつかしい君の声
ランドセルが主役だった
あの日ビデオに映ってる
君の笑顔にも負けない
勇気取り戻したよ
君の虹を見た
嗚呼!この場所が故郷だ
君を残して出て行けない
諦めなど誰ひとり
身を粉にして
今日もまた探す
命の欠片でも
投稿: BAT | 2014年8月16日 (土) 12時59分
BAT様
ありがとうございます!
お返事大変遅れまして申し訳ありませんでした。お察しの通り絶好調で遊びまわったお盆の反動で…体調を崩しております。
身の回りに作詞が得意な友人が何人かいます(YOKO君もその1人)が…BAT様が紡ぎ出した言葉と同じで、皆「自然」なんですよね。才の無い者にはそれが一番難しい
ジュリーの盛岡、仙台公演の様子を聞くと、「とても自然だった」「いつも通りのジュリーだった」との声が多く、改めて凄いことだなぁと思います。
ジュリーが「Pray for East Japan」のコンセプトを得てその作詞表現が素晴らしく飛躍したのは、BAT様仰る「自然な気持ち」が言葉に溢れているからなのでしょう。
だから、どんな状況でもどんな場所でも、常にあの素晴らしいステージが普段通りにできるのでしょうね…。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月19日 (火) 09時18分
DYさま
お邪魔いたします。
行ってまいりました、八王子オリンパスホール。
はい、ジュリーは声も御機嫌も大変麗しく
楽しい2時間と5分でした。
最初のMCでは大雨などでいたるところで被害が出ているのをとっても心配してました。
それでも、ご機嫌すぎて終始はしゃいでいましたよ。
『彼女はデリケート』の最後、デイケイデリケイと返す観客に、それじゃ何言ってるかわかんないじゃんとダメ出し。
ジュリー(以下J)「デリケイト」(tをきっちり発音)
観客(以下客):「デリケイト」
J:「デリケイトデリケイト」
客:「デリケイトデリケイト」
J:「デリケイトデリケイトデリケイトデリケイトデリケイトデリケイト」
客:「デリケイトデリケイトデリケイトデリケイトデリケイトデリケイト」
J:「6回でした~」
このレスポンスの良さが更にご機嫌にさせた模様。
『東京五輪ありがとう』
のあとでは
「鉄人バンドー、鉄人バンドー、鉄人28号~(振り付き)」
とはしゃぎ
『マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!』ではサビを多く歌おうとして間奏に入ってる鉄人バンドを2度見して
それでいて
『そっとくちづけ』『桜舗道』『三年想いよ』では泣かせてくれて
30分間たっぷりお話してくれました。
今日も電車で会場入りしたそうです。
八王子駅でファンの方に「網を張られた」そうです。
『ヤマトより愛をこめて』ではなんてきれいな人なんだろうと今更ながらに感じさせてくれました。
とってもいいライブでございました。
ありがたや。
乱文にて失礼仕りました。
投稿: mimina | 2014年8月22日 (金) 23時51分
mimina様
早速の詳しい八王子情報、ありがとうございます!
どうやらステージの素晴らしさもMCの面白さも最高だったようですね。
mimina様が真っ先に仰ってくださった「ご機嫌なジュリー」という様子が分かったのが何よりのことです。
「鉄人28号」はハシャギ過ぎですね~。でも聞きたかった…本当に楽しかったのでしょうね。
しかし…八王子まで電車で来ますか、ジュリー。
よほどオーラを消す術に長けているのかなぁ。
投稿: DYNAMITE | 2014年8月23日 (土) 19時08分
DY様、ご無沙汰しています。
熱い大宮レポ、ありがとうございました。
先日の、盛岡〜仙台が私の初日でした。だいぶ時間がたってしまいましたが、感じたことを、、、
Jは今年も、心を込めて歌ってくれました。ヒット曲も多く、いろんなルートのチケットで来てくれた方々も、楽しまれていたと思います。
“我が窮状”では、明確なJの歌詞が伝わるにつれて、間奏毎に拍手が大きさを増し、エンディングでは、長い拍手と目頭を押さえる方もおられ、私も涙がこぼれました。
“櫻舗道”では、毎回そのシーンが浮かび、Jの気持ちと共振するように胸が詰まりました。
私が特に印象にのこったのは、“三年想いよ”のエンドでのJの動きでした!マイクをポケットに入れてスポットライトの中をスローモーションで走っています。衣装の効果(?)もあって、本当に津波から逃げているように見えました。そして、あの日津波に追いかけられるようにして逃げた友人の話を思い出しました。
その友人は、地震の後自宅で片付けしていたところ、普段学校で津波の避難訓練していた息子さんに促されて避難所に向かい、振り返ったら津波がそこまで来ていたそうです。「怖かった、命だけでも助かってよかった!」…と。
Jの動きに、私もその友人と一緒に逃げているような、津波に追われる恐怖を感じました。
そして一層、Jの気持ち、Jの歌の力を感じました。
一生忘れない!!
長々と失礼しました。
これからも楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
投稿: yurachan | 2014年8月28日 (木) 02時53分
yurachan様
ありがとうございます!
仙台だけでなく、盛岡もご参加だったのですね!
僕の知る地元のみなさん、一様に素晴らしいステージだった、と仰っていて…格別に嬉しい気持ちです。
僕も今ツアーのセットリストで最も心に残っているのは、「三年想いよ」のエンディングです。ジュリーが表現したいことは何だろう、実際に被災されたみなさまは、どうお感じになるだろう、とずっと思っていました。
yurachan様のコメントを拝見し、やはり…という思いです。
被災地から離れた場所にいる僕などは、「あのおそろしい津波から逃げる、走る」といったことすら本来は想像だにできないはずです。でもあのジュリーの必死の表情は、それを教えてくれる…感じさせてくれる…本当にジュリーって人は、と今一度思います。
「一生忘れない」というyurachan様のお言葉がすべてです。
ジュリーがいなければ、感じることすらできなかったかもしれないこの気持ち…改めてコメントで感じさせて下さり、ありがとうございます。
東北ツアーの、まずは2箇所での大成功。参加はできませんでしたが、心から嬉しいです!
投稿: DYNAMITE | 2014年8月28日 (木) 17時08分
DY様
渋公二日目、娘と行ってきました!
声の調子は必ずしもよくありませんでしたが、だからこそ 全力で歌う彼の姿勢や力量に改めて力をもらえました。
あぁこのステージの為に病から戻ってきたと涙がこぼれました。
初ジュリーの娘、意外にも?一番印象的で感動したのは「三年想いよ」を筆頭に新曲群だったようです。CDで聴くよりずっと気持ちが伝わって良かったと。以下「」内は娘
「"そっとくちづけを" "ヤマトより愛をこめて"も素敵だったし、知らない曲も楽しめた。驚いたのは ファンが乙女度全開で、それぞれにお洒落して、こんな集団見たことない。」 そ、そう?
「下ジュン、カッコいいー! 足、ピョンとか上げちゃって可愛い~ 下ジュンがね…etc.」 ふ~ん、母はジュリーしか見てなかったからわからない。
どうも夜中に下山さんのライブやフェイスブックを調べてたようです。
来年の渋公改修前最後の公演は金・土・日の三連チャンになりそうだとか。終始ご機嫌なジュリーでした。
帰り際、セールで2着で2000円!になったあの黄色と黒のリバーシブルの暖かそうなタートルネックを買って私もご機嫌♪
それにしても、ジュリーのコンサートでSale!って珍しくない?(笑)
泣いて笑って叫んで踊って、お土産までついて最高の夜でした。
ジュリー~!!
投稿: 真樹 | 2014年9月 7日 (日) 10時24分
真樹様
ありがとうございます!
そして…真樹様のジュリーライブ復帰&娘さんのジュリーライブデビューおめでとうございます!
娘さんの「新曲が良かった」というご感想は本当に嬉しいですね。何より、ジュリーはライブなんだ、と伝わったのが素晴らしい…それが一番表れるのはやっぱり新曲ですものね…。初めて参加されてもそれが分かるんだなぁと。お話を伺って、『ジュリー祭り』で僕自身が味わった感動を思い出しました。
渋谷公会堂についてのMCも各方面から伝わってきて…ファンとしては誇らしい気持ちでいっぱいです。当然と言えば当然ですが、改めてジュリーがこれまで積み重ねてきたこと、音楽、ロックバンドの在り方に対して真剣であったことの凄さを思いました。
僕は週末、神戸に参加します。
ジュリーの歌はもちろん、いつにも増してはじけっぷりが伝えられる下山さんの活躍を久々に観られるのも楽しみです!
投稿: DYNAMITE | 2014年9月 8日 (月) 10時03分
瀬戸口様
こんにちは。
一ヵ月半ぶりにジュリーの渋公へ6日に行って参りました。
リラックスしたいいステージでした。
真樹様も書いていらっしゃいますが、歌声は万全ではありませんでしたが、新曲4キ曲「我が窮状」「届かない花々」は素晴らしかった。
鉄人バンドの演奏にのせて歌うジュリーの声が自身の詞であることで、なお輝いている。
ツアーでみんなの前で歌うことでなお深化してきていると感じました。
6日の渋公で、あらっ、と思ったことがありました。
「FAPP」に手拍子がつきましたよ♪
いつからでしょう?
わたし自身は2年前のツアーから自然にしていたのですが、初日では周囲の方々を見ていて、このノリでは手拍子まであと一歩だな、と思いました。
6日に「三年想いよ」への熱烈な大拍手があり、その中で「FAPP」のイントロが始まりました。そして大拍手はそのまま自然に手拍子になって行きました。
途中ですこし弱まりましたが、わたしの周囲は、ノリノリで続けてました。
いい曲ですものね。
これはDY様へお知らせせねばと(笑)
神戸レポお待ちいたします。
この夏、DY様は不調続きだったご様子、お気をつけて、行ってらっしゃいませ。
投稿: momo | 2014年9月 8日 (月) 13時57分
momo様
ありがとうございます!
「深化」という表現がmomo様らしくて素敵です~。
本当にそうですものね。歌われるごとに深くなっていく…やはり新曲と前後する自作詞のメッセージソングにそれはより表れるのですね。
「FAPP」の手拍子はmomo様仰る通り、先日の渋谷2daysからだったようですよ。しょあ様が同じように気づいていらっしゃいました。
「三年想いよ」が終わって間髪入れず、という構成がいよいよ効果を発揮してきたのではないでしょうか。
『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーの初日のこの曲で、僕は後方席から「見える範囲で手拍子してるお客さんはmomoさんだけだな~」と思いながら、自分も懸命に手拍子していたことを思い出します。
もう、「懸命」でなく自然にそれができるようになったのかなぁ…?
神戸ではどうでしょう。楽しみです!
投稿: DYNAMITE | 2014年9月 9日 (火) 13時57分
DY様
いよいよ神戸が今週末に迫ってきましたね〜また、あのセトリが聴けるかと思うと楽しみでなりません
それから、一つご報告があります。
実は11/1〜2と東京に行く用事が入りました。
千載一遇の機会なので、もちろん、私一人だけもう1泊して、千秋楽に参加してから大阪に帰ることにしました〜♪
また東京でもご挨拶させて下さ〜い(って、千秋楽参加されますよね?)。
追伸
実は盆明けに携帯がぶっ壊れて、最近、連絡先を教えていただけた方々のデータが消えてしまいました
神戸の会場に到着されたら、空メールをいただけたら幸甚ですm(__)m
投稿: Mr.K1968 | 2014年9月 9日 (火) 20時59分
Mr.K1968様
ありがとうございます!
大宮公演から1ケ月以上が経ち、ようやく週末に神戸公演を迎え僕もテンションが上がっています。
楽しみですね!
僕は神戸が終わると次の参加がファイナルのフォーラムです。Mr.K様の上京、お待ちしていますよ~。
メールの件、了解いたしました。
当日会場に到着しましたら、ご連絡差し上げます。
投稿: DYNAMITE | 2014年9月10日 (水) 10時27分