« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年7月

2014年7月29日 (火)

HELLO!EXCEL

注:
拙ブログでは、もうちょっとだけジュリーの『三年想いよ』ツアー・セットリストの完全ネタバレ禁止体制を続けます。
各地公演ご参加のみなさまの感想コメント投稿などは、ネタバレ専門別館side-Bの最新記事、ツアー初日・渋谷公演のレポートにてご覧くださいませ。
ネタバレ解禁は8月1日更新予定の大宮公演レポート(執筆途中でのupとなる予定です)からとさせて頂きます。
あともうしばらくですが、みなさまのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

☆    ☆    ☆

暑中お見舞い申し上げます。

今日は、『三年想いよ』セットリスト・ネタバレ我慢続行中のみなさまを全力応援!企画としての第3弾更新でございます。

ジュリーのツアーは今週の大阪、京都、その後の富山、長野公演を経て、お盆明けからいよいよ東北へ。この2年はお盆を挟んでセットリストが1曲変更されるパターンが続いていますが、今年はどうでしょうかね?
・・・と、この記事をお読みのみなさまの中には、まだセットリストをご存知ないかたもたくさんいらっしゃるのでしたね。大変失礼いたしました。


さて今日は前回、前々回に引き続きまして、『お宝ですか?』カテゴリーでの記事更新です。
ご紹介するのは、1972年のジュリーのショット。

当時、『週刊明星』の裏表紙(?)に続けて掲載されていた『EXCEL』というチョコレートの広告写真です。Mママ様が少女時代にせっせと毎号切り抜いていたそのショットは、計8枚が現在まで保管されております。
この広告写真が全部で何枚(何号分)存在したのかについては、まだ調べきれていません。でも、きっとこの記事をお読みのみなさまの中には、すべてのショットを保管なされている方もいらっしゃるのでしょう。

ジュリーはこの72年夏に、ショーケンと一緒にギリシャに行っているんですね。そこでの仕事が、有名なプレミア写真集『JULIE in AEGEAN』(先日まで、さんご様のブログでご紹介されていました)と、この『EXCEL』のCM撮影だった、ということのようです。
先輩方のお話では、紫色のシャツを着たジュリーが当時の鮮烈な印象として記憶に残っているとか・・・。

それでは、Mママ様所有の8枚をどうぞ!

Excel01

Excel02

Excel03

Excel04

Excel05

Excel06

Excel07

Excel08


添付は順不動です。と言いますか、『明星』での掲載順が僕には分からないのです・・・。


ちなみに、僕は『EXCEL』なるチョコレート菓子を覚えておりません(72年夏の新商品とすると、僕は当時5歳です)。ネットで調べてみたのですが、うっすら記憶があるような、無いような。
あんまり長期売られていなかったのかな?

ちなみに、『EXCEL』以前にもジュリーファンの先輩方はとにかく少女時代に明治のチョコレートを食べまくっていらしたはずですが、タイガース時代のソノシートとか、色々な明治製菓企画の景品の思い出もおありでしょう。
こちらもMママ様所有の切り抜きですが

1972005

1972020

このゴリラを手にした方々も多いのでは?
いつもお世話になっている長崎のJ先輩は、昔お持ちだったそうですよ。


さて・・・明日から僕は大宮公演レポートの下書きにとりかかります!
9割9分、執筆途中の更新とはなりますが、8月1日にひとまずupする予定。そこで拙ブログもいよいよ『三年想いよ』ツアー・セットリストのネタバレ解禁とさせて頂きますので、8月に入っても引き続きネタバレ我慢を続行される方々は、うっかり目を通してしまわぬよう充分ご注意くださいませ。

とにかく暑い日が続いております。
体調を崩さないように・・・どうぞご自愛くださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年7月24日 (木)

『ウエスタン・カーニバル』10周年特集号

注:
拙ブログではまだまだジュリーの『三年想いよ』ツアー・セットリスト完全ネタバレ禁止体制を続行中です。
(7月いっぱいはネタバレ禁止とする予定です)
初日渋谷公演のレポートや、その後のツアー各会場ご参加のみなさまの感想コメント投稿などは、ネタバレ専門の別館side-Bをご利用くださいませ。
引き続き、みなさまのご協力をお願い申し上げます。

☆    ☆    ☆

『三年想いよ』ツアー・セットリストのネタバレ我慢中のみなさま全力応援企画の第2弾でございます。
今回は、31日の大阪フェスが「私の初日」と仰るかたがとても多く、もちろんその中には懸命にネタバレ我慢続行中のかたもいらっしゃいます。

僕はと言いますと、昨日side-Bの方にツアー初日・渋谷公演のレポートを書き終え、来たる27日には大宮公演に参加、早くも今ツアー2度目のジュリーwith鉄人バンドとの邂逅を果たす予定ですが、今もネタバレ我慢を頑張っていらっしゃるみなさまを少しでも応援できれば・・・ということで、今月中に今日を含めてあと2回、『お宝ですか?』カテゴリーにて記事更新するつもりです。

今日は、いつもお世話になっているピーファンの先輩(もちろん、ジュリーファン、タイガースファンでもいらっしゃいます)からお借りしている数々の貴重なお宝資料の中から、『ウエスタン・カーニバル』という本をご紹介いたします!
ウエスタン・カーニバル10周年を記念して発行された本のようで、いよいよ世のバンド・シーンが完全にザ・タイガースを中心に回り始めた・・・そんな時代背景も感じさせるお宝です。

僕の所有するスキャナーはA4サイズが限界で、見開きページのショットなどは泣く泣くトリミングしたりしていますが・・・タイガースやジュリーのショットを掲載しているページすべてのスキャン画像をご紹介しましょう!



Wc001

Wc002

Wc003

↑ 僕は最初、全く気がつきませんでしたが・・・長いジュリーファンの先輩方ならばすぐに見抜く(?)反転疑惑ショット。

Wc004

Wc005

↑ 泣く泣くトリミング、その①

Wc006

↑ 泣く泣くトリミング、その②.本当はメンバーの足先まで写っているショットなのです・・・。

Wc007

Wc008

Wc009


資料をお借りした際、持ち主の先輩は「昔はこういう本を貸し借りした時、高いお金出して必死でカラーコピーするしかなかったのよねぇ・・・」とお話されていました。
比べて今は本当に便利な世の中になったものですが・・・それを当たり前だと思わず、感謝の気持ちを忘れてはいけません。先輩方が何十年も大切に保管していらした貴重なお宝に触れさせて頂くたび、僕は改めて自分にそう言い聞かせています・・・。

それでは、ネタバレ我慢中のみなさま、若虎ショットを励みに引き続き頑張ってくださいませ~。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2014年7月19日 (土)

さわってごらん、ジュリーだよ!!

注:
拙ブログは現在、『三年想いよ』ツアー・セットリストの完全ネタバレ禁止体制期間中でございます。
初日渋谷公演のレポートや、その後のツアー各会場ご参加のみなさまの感想コメント投稿などは、ネタバレ専門の別館side-Bをご利用くださいませ。
ご協力、よろしくお願い申し上げます。

☆    ☆    ☆

初日渋谷、かつしか公演が終わり、今夜ジュリーはいよいよ関東圏を離れ長良川公演へ。
僕はギックリ腰の身体を鞭打って、なんとか無事初日に参加することができ、いつものようにside-Bの方に大長文レポートを執筆中。現在、セットリスト13曲目のあの大名曲まで書き終えたところです
(←ドS)

こちら本館では引き続きネタバレ禁止体制を敷いておりますが、全国各地で「私の初日」を待ちわび、強靭な精神力でネタバレ我慢されているみなさまを応援すべく、今日は『お宝ですか?』カテゴリーの記事をお届けいたします。

大分の先輩からお預かりしている、1982年の資料・・・掲載雑誌が何なのか僕は分からないんですけど、数ページに渡るジュリー大特集のお宝切り抜きです!
これはかなり有名な資料らしいので、お手元にお持ちの先輩方もたくさんいらっしゃるかと思いますが・・・みなさまそれぞれのネタバレ我慢期間のお供にどうぞ~。

19821

19822

19823

19824

19825

19826

19827

19828

19829

198210

198211


それでは、ネタバレ我慢中のみなさま、誘惑に負けず引き続き頑張って下さい!
盟友・YOKO君も大宮まで我慢してます!

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2014年7月12日 (土)

恒例・ネタバレ専門別館side-Bのご案内

さぁ、いよいよ『三年想いよ』ツアーが始まります!
拙ブログではいつものようにこちら本館を
完全ネタバレ禁止体制
とさせて頂き、初日のレポートはお馴染みのネタバレ専門別館side-Bに執筆、みなさまのツアー参加のご感想も、しばらくの間はそちらにお願いすることになります。

重度のギックリ腰に見舞われた僕が無事渋谷公会堂まで辿り着くことができるのか、無事初日のステージを体感できるのか・・・正直、なんとか大丈夫かな、とは思っているところですが、明日になってみないとハッキリした状況は分かりません。
まぁ最悪這ってでも参加する気ではいますが、スタンディングで観ることはひょっとしたらできないかも。
その時は視覚的にはあきらめて、全神経を耳に集中させるつもりです。

いずれにしましても。
side-Bには例によって『三年想いよ』のカテゴリーを新たに作成の上、簡単な記事を上げておきましたので、初日の興奮醒めやらぬみなさま、ネタバレしたくてウズウズの各地お留守番組のみなさまのコメント、そちらでお待ちしております。
こちら本館では、2週間後の大宮公演のレポートからネタバレ解禁したいと思っております(レポート記事のupは31日の大阪フェス公演が終わってからにしようと考えています)。

それでは、オマケのジュリー・ショット3枚を置いて、拙ブログはしばらくのネタバレ禁止期間に入ります。
ご協力よろしくお願い申し上げます!

Paper013

Paper047

Paper82

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年7月11日 (金)

沢田研二 「ダーリング」

from『今度は、華麗な宴にどうぞ。』、1978

Konndohakareina

1. ダーリング
2. 酔いどれ関係
3. ハッピー・レディー
4. 女はワルだ
5. 探偵(哀しきチェイサー)
6. ヤマトより愛をこめて
7. お嬢さんお手上げだ
8. グッバイ・マリア
9. スピリット

-----------------------

いよいよ13日開幕、『三年想いよ』ツアー初日に向けての”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズ・・・最後の1曲は本当に直前の更新になってしまいましたが、ちょっと短めの記事にて失礼いたします。
実は、緊急事態です。大ピンチなのです。

先の日曜日・・・すがすがしく晴れた朝、「ミスドでも行くか~!」と言いながらベランダに布団を干そうと姿勢をかがめたその瞬間、ですよ。
「ぴき~ん!」
と。
”魔女の一撃”と言われるアレですな。

僕も26歳で初めてやって以来ギックリ腰とは長い付き合いでして、大抵の場合は「ぴき」くらいでグッと堪えて、症状を最小限に抑える(歩行などの日常生活は辛いながらも1~2日で回復)パターンが多かったのですが、今回はすぐ近くにいたカミさんにも「グキ、という音がハッキリ聞こえた」というレベルの最悪な事態に。

以来今日まで、とにかく安静状態です。
もちろん仕事にも行けません。なにせ、「寝る」以外の同じ姿勢を30分も続けていると、立ち上がると同時に激痛が走り、モノにつかまらないと動けないという有様ですから・・・。
また、仕事に行けてない=『ロックジェット Vol.57』も手にしておりません(汗)。

徐々に痛みは緩和されつつあるとはいえ、今日の時点でまだまだ歩行は困難。果たして僕は無事、ツアー初日参加が叶うのでしょうか。
畏れ多いことながら、ジュリーファンのみなさまの念を受けたい気持ちです・・・。


今日は「伝授!」と言うほど突っ込んだ考察とまではいかなさそうですが・・・『三年想いよ』ツアー・セットリスト自信の予想曲として、ジュリー幾多の”誰もが知るシット曲”の中から、「ダーリング」をお題に採り上げ書かせて頂きます!

さて・・・ジュリーが今のベースレスの鉄人バンド・スタイルでLIVEツアーをやるようになってから、今年でもう10年目となるのですね。
「10周年」という言葉だと、それは来年ってことになるのかな?そういう企画は無いのかなぁ。

もちろんそれ以前、タイガース時代からジュリーは様々なメンバーと共にステージに立ち続けているわけですが、いつの間にか今の4人が「最長」のバンド・メンバーとなりましたね。ジュリーとこの4人で「もう何度も演奏している」というLIVE常連ナンバーも増えてきました。
そんな中、セットリストに採り上げられる度に、演奏スタイルやアレンジが変化していく曲があります。
いくつかの場面」や「世紀の片恋」などもずいぶん変わってきていますが・・・最も変化し続けているのが、誰もが知る大ヒット・シングル・・・「ダーリング」ではないでしょうか。

DVDで所有している2005年のツアー『greenboy』の「ダーリング」と、今年のお正月コンサート『ひとりぼっちのバラード』のそれとでは、アレンジも音作りも驚くほど違いますね。
今では下山さんが担当している低音の高速エイト・ビート・パートを、2005年の『greenboy』ツアーの時点では、何と泰輝さんがピアノの連打でやってますから。

その一方で、鉄人バンド・スタイルでのアレンジ、演奏がずっと変わらない曲も当然あってそれはそれで素晴らしいんですけど、「ダーリング」のようにジュリーと鉄人バンドの歴史とともに、より洗練され新たな解釈が徐々に加えられていく曲というのは、僕のようなファンからしますと本当に魅力的です。
今はツアーのDVD録りもCDリリースも行われていませんから、そうした「ダーリング」のような曲の変化は、ツアーごとに目と耳に焼き付けてゆくしかありません。何度でも見たい、聴きたい、スリリングな変化を楽しませて欲しい!と思っています。

あと、この曲をセトリ予想した理由も書いておきます。

みなさま、昨2013年のジュリー・ツアーのセットリストを思い出してみてください。
「カサブランカ・ダンディ」「勝手にしやがれ」「”おまえにチェック・イン”」「サムライ」「TOKIO」「ヤマトより愛をこめて」という大ヒット・シングル・ナンバー6曲が、お正月セットリストからそのまま夏からの全国ツアーへシフトされました。
また、有名ヒット・シングル以外でも「若者よ」「ROCK'N ROLL MARCH」「A・C・B」「愛まで待てない」といった”LIVEではお馴染み”のナンバー達も、お正月と同じ並びで歌われました。

これは、ジュリーが1年単位でセットリストを構成している、ということだったのだろうと僕は思っています。
(年単位で考えますと、昨年の『Pray』ツアーと一昨年の『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーとでは、重複曲は「君をのせて」唯1曲なんですよね)

今年もお正月LIVE『ひとりぼっちのバラード』で歌われた大ヒット・ナンバーがそのまま全国ツアーにシフトされるのではないでしょうか。「ダーリング」はじめ、「時の過ぎゆくままに」「危険なふたり」・・・もしかすると「いくつかの場面」「ポラロイドGIRL」「単純な永遠」あたりも。
それら重複は、年に1度の地元でのLIVEを楽しみにしていらっしゃる方々には嬉しいことに違いありません。
「ダーリング」のあの”腹太鼓”を、話には聞いていてもまだ実際に見ていらっしゃらないジュリーファンは、全国各地に多くいらっしゃるはず。『三年想いよ』ツアーで晴れて全国お披露目となるのではないでしょうか?


「ダーリング」は、日本の歌謡曲がいよいよ「和洋折衷」を経て独自のポップスへと進化していった良き時代を象徴するような大ヒット曲です。ジュリーに無敵の「おねだり」攻勢をさせた阿久さんの趣味性の高さはもちろん、大野さん、船山さんの「ヒット曲」アンテナが素晴らしいと思います。
まぁ、シングル・ジャケットの写真から既に無敵モードの「約束された大ヒット曲」と言えるんですけどね。

Darling

『沢田研二・イン・コンサート』より

「アップテンポの短調にカッコ良い明快なギター・リフを載せればヒットする」の法則は、『今度は、華麗な宴にどうぞ。』リリース前年に海の向こうでビリー・ジョエルが(と言うかフィル・ラモーンが)「ストレンジャー」で確立したもの。ジュリーにはこの後、解釈を進化させながら同様のアレンジ・アプローチで「カサブランカ・ダンディ」「酒場でDABADA」といったヒット曲が用意されることになります。

本当は、この時代ならではのミキシング(「ダーリング」は、後録りの楽器以外の演奏トラックを纏めてモノラルへとバウンスしてしまっています!ジュリーのヴォーカルありき、のミックスですね)やアレンジ(意外に繊細で音数が多いのです)についても詳しく書きたかったのですが・・・今回は見送ります。いずれ、アルバムの他収録曲を採り上げる際に触れられれば・・・。


それでは、今日のオマケです!
Mママ様からお預かりしている雑誌の切り抜き資料・・・ヒヨッコの僕が「年代不詳」として某SNSでご紹介したところ、「どう見ても1978年」「シングルで言うとサムライの頃」「これが年代判別できないのは、いかな後追いファンと言えども酷い」と、先輩方に言われたい放題言われてしまいました・・・(泣)。

「ダーリング」リリースの1978年繋がりのお宝ショットとして、こちらでもご紹介させて頂きます!


Img2451

Img2454

Img2455

Img2453

Img2452


切り抜き状態でお預かりしておりますので、掲載雑誌のページ割りも分からず、写真添付は順不同となっております。


さぁ、今回も4曲をセトリ予想記事に採り上げましたが、果たして1曲くらいは当たるのでしょうか?
いや・・・そもそも、僕は無事初日の渋谷公会堂に辿り着けるのでしょうか?

祈るような気持ちで、楽しみにしています!

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2014年7月 4日 (金)

沢田研二 「Caress」

from『俺たち最高』、2006

Oretatisaikou

1. 涙のhappy new year
2. 俺たち最高
3. Caress
4. 勇気凛々
5. 桜舞う
6. weeping swallow
7. 遠い夏
8. now here man
9. Aurora
10. 未来地図

----------------------

各地のみなさま、大雨は大丈夫でしたか?
関東でもこの一週間、毎朝傘を持って仕事にでかけ、使う日もあればそのまま持って帰るだけの日もあり・・・なんとも鬱陶しい天気が続いていますが、いよいよカウントダウンとなったジュリーの『三年想いよ』ツアー初日を楽しみに、毎日を頑張っているところです。

さて、”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズ・・・今日のお題はその第3弾となります。
拙ブログでは、全国ツアー前のセトリ予想シリーズで「今年聴きたいジュリーのエロ・ナンバー」というテーマで1曲採り上げて書くことが多いんですけど(『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアー前に「キューバな女」、『Pray』ツアー前に「ZA ZA ZA」を予想)、毎度毎度の大ハズレが続いております(泣)。
今年こそはスカッと当てたいところですが・・・。

採り上げるのは、アルバム『俺たち最高』から、鉄人バンド・スタイルの演奏がドンピシャに想像できるハード・ロック・ナンバー「Caress」。
エロエロなお題として「感じすぎビンビン」「オーガニック・オーガズム」あたりもセットリスト候補に考えましたし、アルバム『俺たち最高』収録曲で僕が今回セトリ入りを強くマークしているのは「Caress」以上に「weeping swallow」だったりするんですけど、実はこの「Caress」、周囲のJ先輩から熱烈なリクエストを頂いていた曲なのです。
もちろん「そろそろジュリーのエロいナンバーが聴きたい!」という話繋がり(『三年想いよ』CDリリース直前にそんなお話が出ていました)でね。

ジュリーのヴォーカルやアレンジの魅力もさることながら、もしセトリ入りしたら2006年以来久々!というレア度もあって、ファンも相当盛り上がるのではないか、と期待を高めています。伝授!

アルバム『俺たち最高』は、ベースレス・スタイルとして最初のレコーディング作品です。
CDを購入して初めて聴いた時に、僕にはいくつかの収録曲についてベースレス・アレンジの違和感がありましたが、今ではすっかりそれも無くなりました。むしろ、ベース・パートが「無い」ことを前提とした潔いアレンジだと感じています。
ベースレスのアルバムでアレンジを練ってゆく経緯については、『ロックジェット Vol.56』のインタビューで白井さんが熱く語ってくれていました。

Rockjet57


↑ 『ロックジェット Vol.56』白井良明インタビューより

何と言っても、ジュリーの「やめましょうよ」のひと言ですよね。この、型破りにして実は自然な発想、決断というものが、並みの人ではなかなか出てこないわけです。
白井さんの言葉から、ジュリーは泰然と、ごく当たり前のようにそう決断したことが窺えます。ジュリーならではの、枠に囚われることのない大局観、恐るべしですよ!

「ベースがあることが当たり前と思って今までやってきた」白井さんが、ジュリーの言葉を受けマッサラな状態に立ち戻りアレンジした『俺たち最高』・・・じっくり聴くと、シンセの擬似ベースに頼らず低音をカバーするために、様々な工夫が採り入れられていることが分かってきます。

まず耳を惹くのが、「シンセ・ブラス」の音色導入。
タイトルチューンの「俺たち最高」や「勇気凛々」、そしてこの「Caress」で採用されている、”ホーン・セクション”とは一線を画した「いかにもシンセ」的な音。これが実に上手くベースレスのサウンドをカバーしているんですよね(「Caress」では1番Aメロの2回し目から、ギター・リフとのユニゾン音階で噛んできます)。

そしてもうひとつ。
「Caress」のドラム・ソロのイントロを聴くとよく分かるのが、ドラム・トラックの独特なレコーディング設定。特に、ベースレスにより低音比重が高くなるバス・ドラムの音にそれが顕著です。
ジョン・ボーナムばりの後ノリでヘヴィーに”跳ねる”、良い意味で”引きずる”ドラミングにあって、キック(バス・ドラム)にはまるで狭い地下室で演奏されているような独特の反響があります。ペダルを踏み込むたびに豪快に吐き出される空気の揺らぎまで感じられる、重厚な音で録られているのです。

これは、アリスタ時代のキンクス・・・アメリカ・マーケットを意識し、よりハードな音作りのバンドに転身した彼等が1981年にリリースした通算21枚目のアルバム、『ギヴ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント』のドラムス・トラックの音にとてもよく似ています。
「メンバーの好みがバラバラで、全員が持っているキンクス唯一のアルバムが『ソープ・オペラ』(ひっじょ~にマニアックな作品です)」というムーンライダースの逸話を、昔何かで読んだことがあります。そんなメンバーの中にあって、ハードロック志向の強い白井さんなら、アリスタ時代のキンキー・サウンドは必ずや自身のアレンジ、音作りの引き出しに組み込まれているはず。
きっとドラムスの録り方にも拘りをもって仕上げたのではないでしょうか。
「Caress」で白井さん自身が演奏するギター・トラックも、何処かアリスタ時代のデイヴ・デイヴィス(キンクスのギタリスト)のフレージングを彷彿とさせるものがあります(音の切り方とかね)。

「Caress」は、作曲も白井さんですね。
(ウィキでは何故か「作曲・沢田研二」と表記されています。誰か修正してあげて~)
これがまた、エロい詞が載ることを前提にして作られたような、官能のハード・ロックなのです。おそらく、左サイドで演奏されるギター・リフがまず作られ、そこからメロディーを展開させていったのでしょう。
ハードなリフ・ロックと言えば、キーはE(ホ長調)と最初から決まっていたも同然。

「もっと深く彷徨って まだよ瞳開けないで」
E7

耳元囁く 感じるだけ 手も出ない ♪
E7          F#m      D   B          E7

Aメロは、まず「E7」(ギター1本で弾き語る場合は、ジミヘン・コードの「E7+9」の方が雰囲気が出ます)のワン・コードで押し、「感じるだけ♪」から官能の展開を見せ、「D→B」を経由して「E7」に舞い戻るのですが・・・何とこの着地した「E7」はトニック・コードではなく、サビメロのドミナント・コードに切り替わっています。気づかない間にA(イ長調)に転調しているんですよ!

このように、途中までサブ・ドミナント或いはドミナントだったコードがいつの間にかトニックに代わっている、という理屈の転調を織り込んだ作曲手法は、実はジョン・レノンの若き日からの得意技。ビートルズ時代は「僕が泣く」「ドクター・ロバート」のような一見シンプルなロックンロール・ナンバーでそれが見られますが、ソロになってからは「マインド・ゲームス」「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」といった有名シングル曲のバラードにも採り入れられるようになります。他にも「インテューイション」「アウト・ザ・ブルー」など多くの楽曲例があり、本当にジョンの「おハコ」な転調パターンと言えます。

白井さんの「Caress」の場合は、転調後のサビからAメロのハードなギター・リフをいったん離れ、美しいメロディーに切り替わるのが特徴です。「エロ開放!」のイメージなのでしょうか。

触れる つかむ 揺さぶる
A      

辿る爪先の跡
C#m

僕の心さえ自由に操     る ♪
F#m                    C#7  E

あと、1番よりも2番のリフレインが長い構成も重要なポイントでしょう。絶頂に到達するまでの押し引きの表現でしょうね。このあたりは、作詞のGRACE姉さんとの打ち合わせにより構成が確定した可能性も考えられます。
それにしてもGRACE姉さん、これ完全に男性視点の歌詞ですけど・・・分かっていらっしゃる(笑)。

「Caress」の楽器構成、演奏トラックはシンプルで、ギターが左右に分かれて計2本、あとはドラムスとシンセサイザー。いざLIVEで鉄人バンドがそれぞれ1人1トラックを受け持って再現できるアレンジとなっています。
僕は『ジュリー祭り』が初のジュリーLIVE参加でしたから、2006年の『俺たち最高』ツアーを観ていません。この頃は既に、(バンド名こそついていませんでしたが)今と同じ鉄人バンドによる演奏でのツアーですよね。そこで「Caress」の2本のギターは、どちらがどちらを担当していたのでしょうか。
僕が想像するのは、立ち位置と同じく左サイドのジリジリ、ネチネチと焦らすリフ・パートが下山さん、右サイドの「辛抱たまらん!」的な官能開放のリード・パートが柴山さん。やっぱりこの配置が鉄人バンドらしいんじゃないかな、と。
特に間奏・・・柴山さんには、エロ・ナンバーお約束の真っ赤な照明をピンで当てて頂きたい!

もちろん、生で聴けるとなればジュリーのヴォーカルが一番の楽しみ。レコーディング音源でもここぞ!という時の喘ぎ声が炸裂しますが、LIVEだとその回数も倍増するでしょう。
ロングトーンだけでなく、「か行」「た行」の語尾を程よいタイミングで叩き斬るようなカッコ良さもあり、汗が飛び散るジュリーの熱唱が心ゆくまで堪能できそうです。

最後になりましたが、僕は今年に入ってからアルバム『俺たち最高』の個人的な「好き」度が急激に上がっています。それ以前は、正直あまりアルバムを通して聴く機会は少なかったのです。
何故急に「大好きなアルバム」になったのか・・・これはもう、長年(とは言ってもファン歴が浅いので偉そうなことは言えませんが)”DYNAMITE三大壁曲”の筆頭として立ち塞がっていた1曲目「涙のhappy new year」を、先のお正月LIVE『ひとりぼっちのバラード』でジュリーが素晴らしいヴォーカルで見事壁を打ち破り、僕の視界を拡げてくれたからに他なりません。ジュリーの生歌をもってすれば、僕ごときの「壁」を破ることなど容易いのだ、と身をもって知りました
(ということで、今ツアーでもさぁかかってこい素肌極楽!)
どの曲もそうかと思いますが、やっぱり生のジュリーの歌声を体感しているかどうかは、その曲が収録されているアルバムの「好き」度に密接に関係してくるようです。

『俺たち最高』から、僕はこれまで「涙のhappy new year」「俺たち最高」「桜舞う」の3曲を現時点では生のLIVEで体感できています。そして今年の全国ツアーで、さらにそんな曲が新たに加わり、一層アルバムが好きになることを期待しているところです。
今日のお題「Caress」への期待は当然ですが、冒頭で触れたように僕は「weeping swallow」のセトリ入り予想に大いに入れ込んでいます。今年に入ってからの世の中の動き・・・このままだと数年後に今度は強引に徴兵制導入の論議まで出てくるんじゃないの?とすら恐れてしまう正に今、ジュリーが声を上げ歌いたい曲なのでは、と思うからです。
もちろん、「我が窮状」「緑色のKiss Kiss Kiss」「希望」などのナンバーも考えられます。しかし、今ジュリーは「平和」のテーマを、明確な意思表示を以って、躍動的な「攻め」の曲想で歌いたいのではないでしょうか。
「weeping swallow」はうってつけの1曲なのです。アレンジもカッコイイですしね!

今回、アルバム『俺たち最高』からのセトリ予想記事は「Caress」をお題選択しましたが・・・もし僕の望みが叶い、『三年想いよ』ツアーでジュリーが「weeping swallow」を歌ってくれたら、ツアー後の”セットリストを振り返る”シリーズにて、じっくり考察記事を書きたいと考えています。


それでは、今日のオマケです!
『俺たち最高』リリースの2006年関連の資料が手元にありませんで・・・ここはエロ・ジュリー・ナンバー「Caress」にあやかり、若き日のエロいジュリーの画像をいくつか添付したいと思います。
とは言っても、ソノ方面にはまったくセンスの無い僕ですので(汗)どんなジュリーがエロいのか客観的な判別ができません・・・とりあえず、肌の露出度の高いショットばかりを選んでみました~。
Mママ様と、大分の先輩からお預かりしている様々な資料からのご紹介です。


Paper001


↑ タイガース後期・・・だと思う

001

↑ 僕の眼力では年代特定できません・・・

Paper22

↑ これも年代不明・・・

19730109


↑ 1973年『プレイファイヴ』より。72~73年にかけて、横縞シャツはジュリーのトレードマークだった?

197525


↑ 1975年プレイファイヴ特集『限界なき男ジュリー』より

Gs7

『G. S. I LOVE YOU』ツアー・パンフレットより(1980)

Stripper6


↑『S/T/R/P/P/E/R』ツアー・パンフレットより(1981)


といったところで次回更新は、”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズ・・・『三年想いよ』ツアー初日に向け、あと1曲書きますよ~。
ここまで採り上げた3曲は、先輩方としては「う~ん・・・セトリ候補としてはどうだかなぁ」というのが正直なところでしょうが、ラスト1曲は「自信あり!」の予想です。
昨年の『Pray』ツアー前の予想記事でも、一番最後に書いた「あなたに今夜はワインをふりかけ」1曲だけは辛うじて当てましたからね。

それにあやかって・・・というわけでもないのですが、今回の予想シリーズも最後の1曲は、”誰もが知る有名なナンバー”(ジュリー言うところの「みなさまにも多少は耳馴染みのある”シット曲”」)を採り上げ締めくくりたいと思っています!

| | コメント (16) | トラックバック (0)

« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »