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2014年4月29日 (火)

沢田研二 「ロマンスブルー」

from『ROCK'N ROLL MARCH』、2008

Rocknrollmarch

1. ROCK'N ROLL MARCH
2. 風に押されぼくは
3. 神々たちよ護れ
4. 海にむけて
5. Beloved
6. ロマンスブルー
7. やわらかな後悔
8. TOMO=DACHI
9. 我が窮状
10. Long Good-by
11. 護られている I love you

---------------------

今日は、ジュリーが還暦を迎えた2008年にリリースされたアルバム『ROCK'N ROLL MARCH』からお題を採り上げます。
先日発売された『ロックジェット Vol.56』掲載インタビューにて、「沢田さんのアルバムでひとつ挙げるとしたら?」と問われた白井良明さんが、「自分の中でエポックだった」と語ってくれた名盤ですね。

僕は2008年の通常のツアーには間に合いませんでしたが、『ジュリー祭り』にて、『ROCK'N ROLL MARCH』全収録曲を生で聴いています。
拙ブログでは、”ジュリーの70越えまでに『ジュリー祭り』セットリストすべての記事を網羅する!”という大きな目標を掲げています。それはそのまま、あと4年ちょっとの間にアルバム『ROCK'N ROLL MARCH』収録曲すべての記事を書き終えなければならないということでもありまして・・・年に1、2曲はこのアルバムから必ず書いていく、と自らにノルマを課しております。
現在「ジュリーの様々な愛の歌を巡る時空の旅」をコンセプトに執筆中の今回は、その中から穏やかなラヴ・ソングをお題に選びました。
「ロマンスブルー」、伝授です!

不思議な、それでいて自然な響きを持つタイトルです。
「ロマンス」と「ブルー」。「ブルー」は、悲しみであったり、憂鬱であったり・・・どちらかと言うと淋しげな気持ちを表す言葉ですが、「ロマンス」は逆に心躍る、楽しい言葉ですよね。
この相反する2つの言葉が繋がると、どんな意味になるのでしょう。使われ方によって様々な解釈ができるフレーズだろうなぁ、とは思いますが・・・。

実は「ロマンスブルー」って、僕にとっては昔から馴染みのあるフレーズではあるのです。
タイトルとしては、ずっと浜田省吾さんの曲のイメージがありました。浜田さんの「ロマンスブルー」は、浜田さんが明確に”反核”を打ち出したアルバム『PROMISED LAND~約束の地』に収録されています。淋しさの中に優しさを見出す意志の強さを持つ曲で、「それぞれのロマンスをとりまくブルー」がテーマといった感じ。
『ROCK'N ROLL MARCH』を初めて手にし曲目を見た時、すぐに浜田さんの曲が浮かび、同タイトルでどんな内容の曲なんだろうと興味をそそられたものでした。

聞かせてよ 僕らは 大人にいつなった?
C                F             E                F

あの頃の 僕らを どんな風に見てた?
C             F               E              F

相変わらず だけど少し 涙 もろい
F           C      F       C   F Fm    C  A7

君に似てきたようだ ♪
   D7                 G

初めて聴いた当時はそこまで考えが及ばなかったのですが、さすがに今の僕はジュリーが「大人」と歌うと、「きれいな大人」という重要なフレーズを自然に連想するようになりました。
ただ、「ロマンスブルー」の場合は作詞がジュリー自身ではなくGRACE姉さんです(作詞・作曲)。
もちろん「ジュリーが歌う」ことがGRACE姉さんの頭にしっかりとあったはずですし、なにしろジュリーの人生とシンクロするような歌詞を書いてくれることにかけては、それ以前からGRACE姉さんは実績充分。「確信」「未来地図」「明日」など素晴らしい名曲が多数ありますよね。
それらは厳密には、ジュリーが辿ってきた人生その通り、というのとは違います。ジュリーが歌ってジュリー自身の人生に引きつけている・・・そんな感覚が「ロマンスブルー」にもあると思います。

自分はいつ大人になったのか・・・人それぞれに実感できる時期は様々でしょうね。
僕自身に置き換え考えてみるとそれは、身も蓋もない話ですけど「自分で稼いだお金で生活し、欲しいものが自由に買えるようになった時」でしょうか。
例えば、『ジュリー祭り』に感動のあまり、それまで持っていなかったジュリーのアルバムを一気に買い込んでしまう・・・なんてことは「大人」でなきゃできない(笑)。
まぁそれはほんの数年前の話ですけど、じゃあいつからそういうことができるようになったかというと、就職してサラリーマンになった時、ということになるのかな。

対して「あの頃の僕ら」というのは、大人になる前の僕ら、ということですよね。ヤンチャして、親に心配ばかりかけているのに、あれこれ夢ばかりを口にしていた頃・・・僕にも当然覚えがあります。

大人になった自分は、大人になる前の自分をどんなふうに見てた・・・?

つまり、「ロマンスブルー」の主人公は、「大人」になってからもうずいぶん年を重ねている・・・「大人になった」頃の自分を思い起こしている、そんな年齢であると言えそうです。そして、ずっと傍にいてくれる年齢の近い人に対して「僕らは」と語りかけているのです。

これは、友達同士或いは「恋していた頃」という捉え方ももちろんあるでしょうが、ジュリーが歌うとやっぱり熟年の夫婦の歌に聴こえるんですよね。
僕はまだ結婚してたかだか5年目で、その点では新米もいいとこなんですが、この曲で歌われている感覚はなんとなく想像できるような気はします。

「大人」になった自分・・・いつ大人になったのかは分からないけれど、「大人になってから」数十年、考え方とか食べ物の好みとか、基本的な気質は「相変わらず」だよと。相変わらずなんだけど、「君」同様に最近少し涙もろくはなったきたかなぁ、ということでしょうか。

確かに、年齢を重ねてくると涙もろくはなってきますね。
例えば僕は今回の記事を下書きしている間、通勤電車内や仕事での移動中などにアルバム『ROCK'N ROLL MARCH』を繰り返し通して聴いていましたが、「Long Good-by」や「護られているI love you」では知らず知らずのうちに涙ぐんでしまっているわけですよ。
これは、曲の理解度が僕なりに深まってきたこともあるのかもしれない・・・でも、「この2曲の良さが分かる=それなりに年齢を重ねてきた=思わず涙が・・・」という連鎖のようにも思えるなぁ。

「君に似てきたようだ」・・・これはもう、よく世間で言うじゃないですか。「夫婦は似てくる」と。
僕らのような新米の夫婦にさえ、そういう会話は自然に出てくることがあるのです。
「風邪ひいた時の喉の腫れが酷くなった」とか、「物を何処に置いたか忘れるようになった」とか、やれギックリだやれ冷え性だ何だ、と・・・「どうしてそんなトコが似てくるかなぁ」と笑い合っているわけですが、これはよく考えると、「夫婦で似てきた」のではなく単に「お互いにトシをとってきた」ということなんですよね。
そういうことって、おそらく一人で生活していると「もうトシなのかなぁ・・・」と”ブルー”にしょげかえるだけの、「老い」への感傷。ところが夫婦が一緒に生活していると、「似てきちゃったねぇ」という”ロマンスブルー”で和やかに笑って済ませられるという・・・この曲はそんな歌なんじゃないかなぁ。
いや、それはタイトルを都合よく解釈し過ぎで甘い考えなのかな。GRACE姉さんの作詞時点では、歌の主人公は40代の設定だとは思うけど、『ROCK'N ROLL MARCH』のジュリーのヴォーカルで聴くと、60才の歌としか思えない。
そう考えると正直、僕のような若輩にはまだまだ還暦の境地など分かりっこない、とも言えますけど。

ちなみに、考察記事を書く時にはお題の1曲だけを聴き込むよりも、その曲が収録されているアルバムを通して聴く方が新たな発見が多かったりします。その時ジュリーがどんな気持ちで楽曲制作に取り組んでいたのかが伝わってきやすいですし、他収録曲との比較から、先述した「あの頃を振り返って」といったような、歌詞の持つテーマ性にまで考えが及ぶことがあり得るのです。

例えばアルバム『ROCK'N ROLL MARCH』で言いますと、5曲目の「Beloved」から6曲目「ロマンスブルー」、7曲目「やわらかな後悔」とGRACE姉さんの作詞作品が3曲続くじゃないですか。
「あぁ、GRACE姉さんの詞、イイなぁ」と続けざまに聴いていてふと、「ん?3曲全部、過去の人生を振り返っているような詞じゃないか?」と今さらのように(恥)気がつくのです。

現在ジュリーがアルバム制作にあたって鉄人バンドのメンバーに「PRAY FOR EAST JAPAN」をテーマとした作曲、と明確に提示しているように、もしかしたら還暦の年にリリースするアルバム作りに際して、作詞・作曲家陣に「みなさんそれぞれのこれまでの人生をふりかえって」というテーマを与えた作品がいくつかあったのかもしれない、と思いました。
もちろんジュリー自身の作詞作品にもそれがあり、言うまでもなく「Long Good-by」がそうですし、ひょっとしたら「我が窮状」もとっかかりはそんなテーマから導き出されてきた詞なのかもしれない、とも思ったりします。

さて、「ロマンスブルー」はレコーディング面で
も興味深い点があります。
この曲はちょうど今の鉄人バンド・スタイル(ギター2本、キーボード、ドラムス)がそれぞれ1人ずつワントラックを受け持てば再現できるような、必要最低限の楽器数で構成、アレンジされています。ところが、2トラックでレコーディング可能なギターを、白井さんはわざわざ3トラックに分けて演奏しているのです。
ミックスで言うと、中央と右サイドの2つのトラック・・・これはどう考えても1本のギターで一気に演奏されるべきアレンジになっているのですが、エフェクト設定を違えて2トラックに分けられ、ミックスも分離されています。
ジュリーのヴォーカルに重なる箇所と重ならない箇所とではギターの鳴りを変えたい、という白井さんの拘りでしょう。
『ロックジェット Vol.56』でのインタビューが示す通り、白井さんにはまずジュリー・ヴォーカルへのリスペクトがあり、それがアレンジにも影響してくるのですね。

またこのアルバムは打ち込みのドラムスが使用されていますが、「ロマンスブルー」で数回登場する「ダダッ」というスネア2打のフィルなどは、生ドラムのような微妙なズレが施されています。
リズムボックスの打ち込みには「STEP」と「REAL」の2通りの方法があって、このフィルは「REAL」の手打ちで入力されているのでしょう。これも「わざわざ手間をかけて」の作業で、そうしたことがアルバムのクオリティーを一段押し上げているのではないでしょうか。

最後に。

ロマンスブルー ふたつの影
C                              F

にじませ ひとつにする
        E                    F

藍になろう 愛であろう 愛になろう ♪
Fm     C     Fm     C     Fm     C

このラストの歌詞部、良いですね。
これは、共に年齢を重ねてきた2人が、夕暮れ時に互いの影を重ね合わせる、という単純な構図のことだけではないと思います。
寄り添って生きてきた、辿ってきた、乗り越えてきたものをどれほど共有しているのか・・・ジュリーの歌声からは、そんな確信が伝わってきます。

そこまでの境地に至るのはなかなか大変な道のりなんだろうけど、自分なりに目指してのんびり進んでいこうか、と変に力むことなく思わせてくれる・・・GRACE姉さんの優しい楽曲、ジュリーの暖かなヴォーカル。
「ロマンスブルー」、名曲ですね!

そして・・・改めて、『ジュリー祭り』に感謝。還暦を迎えたジュリーが届けてくれた『ROCK'N ROLL MARCH』という不朽の名盤にも感謝です。
そうそう、数人の先輩から記事のリクエストも頂いているアルバム・タイトルチューンの「ROCK'N ROLL MARCH」について、これまで何度か書こうとして「どうも考察が甘いなぁ」と先送りにしてきたんですが、先日発売の『ロックジェット Vol.56』に掲載されているインタビューで、白井さんがチラリとこの曲の制作コンセプト、アレンジオマージュについて語ってくれているんですよね。「あぁ、なるほど」と思いました。
タイミングが良ければ、今年の12月3日に考察記事を書こうかなぁ、と考えています。
また、実際にジュリーの歌声でもう一度聴いてから記事を書きたい、と思っているのが「護られているI love you」。これは今年のツアー・セットリスト入りを大いに期待しています!


それでは、今日のオマケです。
2008年12月3日(仏滅)の『ジュリー祭り』参加を境に、大ゲサではなく人生まで変わってしまった僕ですが、当日まではそんな予感はまったく無く、ジュリーのツアーについてネットで調べることもせず、メディアの関連記事もアンテナに引っかかることなく・・・まったりと過ごしてしまっていました。
「その日」を迎えるまで、一般世間でも色々なジュリー情報が少なからず発信されていたのにね・・・。

5年ちょっと前の資料ですから、みなさまにとってはまだ「懐かしい」という感覚は無いかもしれませんが・・・2008年の新聞記事をいくつかおさらいしてみましょう。

200815_2

2008年11月14日付の読売新聞です。
みなさまは、もうこの頃になると「2大ドーム興行待ったなし!」とドキドキされていたでしょう。
対して僕は日々の忙殺に追われるばかり。「ジュリーを観にいくんだ」という現実感もまだまだ沸いてこなかった頃です。チケットはもう手にしていましたけどね。


20081202tyunichi

そしていよいよ東京ドーム公演前日となりまして、12月2日・・・この記事は中日新聞でしたっけ?
さすがにこのヒヨッコも、前夜は興奮していましたよ。全然間に合うわけないのに、「最近の曲をちょっと覚えていくか」とYou Tubeをハシゴしてみたり。

ここまでの2つの新聞切り抜き資料は、後日J先輩から授かったもの。僕はこれらの記事のことは何も知らずに当日を迎えてしまいました。
そして!

20081204sankei

東京ドーム公演翌日、12月4日付のサンケイスポーツです。これは、前夜の興奮醒めやらぬ状態で出社した僕が、会社にあったサンスポにセットリストが掲載されているのを見つけ、記念にコピーして(だからモノクロなのです)持ち帰ったもの。
翌5日に、どの曲がどのアルバムに収録されているのか、ウィキでせっせと調べました。
90年代~2000年代の曲をほとんど知らなかったので(「A・C・B」の誤植が辛うじて分かるくらいのレベル)、結構大変な作業でした。画像をご覧頂ければお気づきの通り、紫色のペンで初々しい(笑)覚え書きが残っています。たぶん「買うアルバム候補」として記入したのではないかと・・・。

そんなことをしているうちに、「そうだ、ブログにライヴレポートを書こう!」と突如思い立ったという。
その頃は「下書き」なんてしていなくて、ババ~ッ!と思いつくまま、一気に書きました。さすがに1日では前半部までしか書き終わりませんでしたが。
その日から、このブログは「じゅり風呂」となり、少しずつ世のジュリーファンのみなさまに読んで頂けるようになっていったのでした。当初は先輩方がコメントを下さるだけでえらい興奮して、「またジュリーファンに読んでもらえた!」とYOKO君にその都度電話したものでしたね。
本当に感謝しています・・・。


さて次回更新ですが・・・再び大きく時代を遡ってのお題になります。
先日「LOVE(抱きしめたい)」の記事で、「これは『歌門来福』セットリスト唯一のシングル・ヒット曲」などと書いてしまいましたが、まだあるじゃん!と気がつきまして・・・懺悔執筆です。もちろん、ジュリー珠玉のラヴ・ソングですが、またしてもお題バレバレですな・・・(汗)。
先輩からお預かりしているジュリー関連のお宝資料が一番多い時期のシングル曲ですので、この機会に様々な資料もご紹介したいと思っています。

余談ですが、風邪をひいてしまいました・・・。
気候の急激な変化、みなさまもどうか充分気をつけてお過ごしください。

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『ROCK'N ROLL MARCH』」カテゴリの記事

コメント

DYさん、お邪魔します。お久しぶりです。
今回の伝授は、まさしくそのとおりだと思います。とは言っても、私は、今のところ独り身ですが(苦笑)。でも、これほど深い夫婦愛を東京ドームで歌ったジュリーは、とてもカッコいいです!!
『護られている I love you』がライブで歌われるのは、もう少し先でしょうね…『ロマンスブルー』もおそらくそうでしょう。あの震災がなかったら、とっくに聴けていたかもしれません…。

投稿: 74年生まれ | 2014年4月29日 (火) 22時07分

74年生まれ様

ありがとうございます!

白状しますと、この曲をそんなふうに名曲だと思えるようになったのは、『ジュリー祭り』の後です。
アルバムは『ジュリー祭り』以前に予習盤として聴いていたのに、その頃はピンときませんでした。やはり、受け取る聴き手の側の気持ちの変化(僕の場合はジュリーに「日常」の重要を教えられたこと)って大きいのですね。

「護られているI love you」…やはりまだ時間がかかりますかねぇ…。
僕は今年のツアーではもしかすると、と期待しているのですが…。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月29日 (火) 23時06分

DY様 こんばんは。

「大人になった」と思えるのは、社会や家族の中で自分の「立ち位置」を自覚して客観的な判断や行動ができるようになった時・・・でしょうか?
(いや、自分が出来てるかどうかはそのへんに置いといて)

以前この歌を聴いていた時、ムスメが猫と一緒に全く同じ格好で寝ていたのがおかしくて
「飼い主が飼い猫に似るってホントだね。」
と言ってら、ムスメに
「オカンもいつも同じカッコで寝てるじゃん。」と返されました。
ナルホド、これが家族ってことのようです。

本当に大切なものは何か、思い出させてくれる歌ですね。

投稿: nekomodoki | 2014年4月30日 (水) 23時43分

nekomodoki様

ありがとうございます!

なるほど、自分の立ち位置を客観的に判断、行動できるようになるのが「大人になる」ことですか…確かに仰る通りです。

ペットって、本当に自分に似てくる感じがするんですよね…家族なんですね。
大切なことは、普段の何気ない日常にあり。
やっぱりGRACE姉さん、ジュリーにピッタリの詞を書いてくれますね~。しかもこの曲は作曲も…派手ではないかもしれませんが、素晴らしい名曲だと思います。

投稿: DYNAMITE | 2014年5月 1日 (木) 12時19分

DY様 ファンになり追い続けてからとうとう予算の厳しさから「ここまで打ち込みのアルバムになってしまったか」と発売当初は思ったものでした…。同じく打ち込み作品の「女たちよ」がエキゾティクス解散のきっかけ?になるような作品だと解釈してたので、「RRM」を最後に毎年1枚の新作アルバムの制作もこれで最後かな?と予測してました。ただ、この後の鉄人バンドとのアルバム制作への変換を見届けると何かジュリーの中で一旦区切りをつけた作品だったのでしょうか…。

投稿: クリングル | 2014年5月 1日 (木) 23時37分

クリングル様

ありがとうございます!

僕はと言うとクリングル様のように長いジュリーファンではなく、まず2005年からポリドール時代のアルバムを聴きまくった時期が2年ほど。その後熱が冷めかかった頃にドーム公演開催を知り、最低限の予習アイテムとして「新曲」を、ということでこのアルバムを購入しました。
ですから、打ち込みよりもまず「ベースが無い!」ことに驚きました。『ロックジェット』で白井さんが語っていたように、僕も「ベースがある」のは当然と思ってロックを聴いていましたからね…。

しかしそこから先、鉄人バンドの生演奏でのリリースが相次ぎ、あぁ、とても運命的だなぁと感じます(特にここ3作は、ベースレスの違和感はまったく感じません)。
やっぱり『ROCK'N ROLL MARCH』はこの先もずっと、ジュリーの大きな区切りとして評価され愛され続けるでしょうね…。

投稿: DYNAMITE | 2014年5月 2日 (金) 12時33分

「ロマンスブルー」という言葉は、私も浜田省吾さんの曲で馴染があったので、何の違和感も感じなかったけど、
「ロマンス」と「ブルー」を組み合わせて使っているのは 他ではあまり聞いたことが無いような気がするわ。

浜田さん作詞の“ブルー”は愁いのブルー、
GRACE作詞の“ブルー”は温かなブルー、
同じ言葉でも、正反対の「ロマンスブルー」。

でも、共通しているのは、強い印象の残る曲が収録されているアルバムの中で、埋もれそうでいながらも 聴きこんでいくうちに 後からジワジワと心に沁みてくる。そんなラブソングだと思います。

『PROMISED LAND~約束の地』は名盤ですよね~
32年も前のアルバムなのに 今でも全然色褪せてないどころか、発売当時よりもずっとずっと輝いている。

ジュリーの震災後のミニアルバムも、そんな風に 何年後・何十年後までも ずっと心に残っていくのでしょうね。

投稿: ぴょんた | 2014年5月 2日 (金) 23時06分

ぴょんた様

ありがとうございます!

2つの相反するイメージのフレーズが合体した「ロマンスブルー」。
確かにあまり聞かないですよね。僕も、最初からこの曲タイトルに何の違和感も抱かなかったのは浜田さんの曲を知っていたから、とハッキリ言えます。

『PROMISED LAND~約束の地』の中では、穏やかと言うか「佳曲」な立ち位置の「ロマンスブルー」。だからこそ光っていましたね。そして、こんなにずっと前に明確に「核」に突っ込んでメッセージを送っていたアルバムがあったこと、今改めて思い出されます。名盤でした。
ちなみに僕はこのアルバムが初めて聴いた浜田さんの作品。そこから遡って全アルバムを聴き、その後も『J BOY』まではタイムリーで追いかけていました。

ジュリーの『3月8日の雲』以降の作品は、もちろんファンの心にはずっと残りますね。そして、ジュリーが「このテーマを続けていく」ことを決意したことで、世間的な評価もこれから相当高まっていくのではないでしょうか。

投稿: DYNAMITE | 2014年5月 3日 (土) 12時20分

Dy様、久々の震度5弱の揺れに飛び起きました。お二人は大丈夫でしたか?
家では先ずわんこの確保と抱っこ。東日本大震災以来の、我が家の習慣になっております。

私はこの「ロマンスブルー」、「R & R M」の中でも大好きな1曲で、よく口ずさみます。「猫ダンス」~by メイ様~の振り付きで。あの還暦tour live では、Julie 気持ち良さげに音に乗って、間奏部分でパンチを繰り出してましたね。あれは素敵。私も合わせてやってましたわ。
Dy様おっしゃる通り、このアルバムのコンセプト・これ迄を振り返って此からを見据えた~by Julie~1枚なので、時間タームが
広く、リスナーが其々の暦年に沿って、自在に聴き込むことが可能です。
そう云う意味では、還暦のタイミングとしてのエポック的な1枚で在りながら、モニュメントで終わることのない、リスナーの此からの旅のお供のような1枚なのではないでしょうか?

GRACE さんの作品、私凄く好きで、対峙して聴くて云うより、自然に身体中に染み渡る、生理的なヴァイオリズムのパターンが近い感じなのです。
それを、Julie が演じるように唄ってくれるので、私には全くマタタビ効果抜群の楽曲郡、それがGRACE さんの作品。
なので、3曲続くこのアルバム、リピート率が私の中で高い理由が、Dy様の解説のおかげで、
得心がゆきましたわ(°▽°)
ありがとうございました♪

引っ越し整理作業中にも拘らず、トークショーに足を運んでしまいました。
「朝吉っつあん」のプレ憲法記念日談義を堪能、帰りの道々のお供は、やっぱり「R&R.M」でした。

Dy様、お風邪とのことですが、今日端午の日は立夏でもありますので、菖蒲湯に入って蹴散らして戴きたいですわね。フレーフレーDy 様!!

オマケですぅ~。
今ラジオで「アナと・・」がかかってましたが、この曲の頭の8小節って、全く「探偵~」と同じに聞こえる私の耳は、ちょっと?なんでしょうかね?

投稿: Lchia | 2014年5月 5日 (月) 07時50分

DY様

言われてみれば、確かに浜田さんの楽曲と同じタイトルですね。浜田さんの楽曲もよく聴いてたのに全く認識してませんでした(汗)

この楽曲を聴くと、私には泰輝さんの軽妙なダンスが一番最初に浮かんできます。

『ジュリー祭り』では静から動に転換する重要な位置を占めてましたね。

脱力コメでスイマセン

投稿: Mr.K1968 | 2014年5月 6日 (火) 22時55分

Lchia様

ありがとうございます!
お返事遅れまして申し訳ありません。

実はあの日の地震、僕はまったく気づかずに寝ていたんですよ…(カミさんは起きたらしいですが)。我が家の近辺は震度5まではいかなかったのでは…それとも僕が鈍過ぎるのでしょうか。

確かにこのアルバム、「還暦記念」だけで終わる作品ではありませんね。過去のジュリー、「これからの」ジュリーがびっしり詰まっているような…。2008年以降の新規ファンにとっては、最初に聴くべき数枚のひとつ。マストアイテムでしょう。

GRACE姉さんの詞は、本当に力みなく自然に聴ける作品が多いですね。このアルバムの5~7曲目は特にそうかもしれません。

トークショーの情報、あちらこちらで拝見しております。
本日大阪のみなさまの感想も楽しみです!

Mr.K1968様

ありがとうございます!

この曲、泰輝さんも踊っていましたっけ?
言われてみますと、冒頭からしばらく、オルガン(とても良いです!)登場箇所まで泰輝さんはお休みなんですね。その間に?
DVDを見直さなければ。

僕は『ジュリー祭り』参加の時点ではまだこの曲の真の魅力には気づけていませんでしたが、当時のレポでは歌詞に関する記述がありますし、ヒヨッコなりに歌詞から何か大きなヒントを感じとってはいたようです。

投稿: DYNAMITE | 2014年5月 7日 (水) 16時56分

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