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2014年4月19日 (土)

沢田研二 「LOVE(抱きしめたい)」

from『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと~』、1978

Love

1. TWO
2. 24時間のバラード
3. アメリカン・バラエティ
4. サンセット広場
5. 想い出をつくるために愛するのでない
6. 赤と黒
7. 雨だれの挽歌
8. 居酒屋
9. 薔薇の門
10. LOVE(抱きしめたい)

----------------------

ジュリーのラヴソングを求め、40年数年もの時空を巡る考察の旅は、まだまだ続きます。
4月も後半に入りましていよいよ春本番。
そんな中、今日のお題はちょっと季節外れになってしまうのですが・・・ジュリー「愛の歌」は「愛の歌」でも、禁断の愛。自らその愛を断ち切り、悲壮な別れを選んだ男の歌です。

阿久さんと大野さんの黄金コンビの楽曲で絶頂期のジュリー・・・その中にあってアルバム単位としては「異色作」とも言える『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』から、お題を採り上げたいと思います。
『LOVE~愛とは・・・』は個人的に大変愛している1枚で、大名盤だと思っています。今はもう暖かな春ですけど、今年の冬も何度もアルバム通して聴きました。寒い時期に聴くと、より一層その素晴らしさが際立つ「オンリーワン」なアルバムです。

一応そのアルバムからの先行シングル・・・と言うより、まずシングル・リリースがあってこのアルバムへと繋がった、とするのが正しいでしょうか。
レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞するなど、「一般ピーポーのみなさまにも耳馴染みのある」ジュリーの大ヒット・シングル。しかしながら、さほど近年のLIVE率の高くない曲でもあります。
僕としては、「いつかまた生で聴ける」と確信はあるものの、さてそれが近々に実現するのか、と言われると微妙・・・そんな感覚を持っています。ですから、一応今年のツアーでも密かな期待は持ちつつも、セットリスト予想のコーナーとしてはちょっと採り上げにくい、と考えている曲。もちろん大名曲ですが。
「LOVE(抱きしめたい)」、伝授です!

僕には「LOVE(抱きしめたい)」を歌うジュリーに、2つの時代の鮮烈な記憶があります。
ひとつは、『ザ・ベストテン』にて、冬の雨の演出でコートまでズブ濡れになりながら熱唱する、小学生の頃にテレビで観たジュリー。
もうひとつは、2010年正月コンサート『歌門来福』・・・あの「イントロ当てクイズ」とまで言われたマニアックな選曲の中、唯一のシングル・ヒットとしてこの曲をセットリスト前半ラストに激唱した、61才のジュリーです。

幼少時、僕が『ザ・ベストテン』出演のジュリーの記憶があるのは、「ヤマトより愛をこめて」から。「ダーリング」の記憶は無いのです。その頃はまだ流行歌に興味もなく、歌番組自体を観ていなかったのでしょう。
で、「ヤマトより愛をこめて」が「なんとなく覚えてる」記憶であるのに対し、「LOVE(抱きしめたい)」の方は雨降らしのステージ演出のシーンなどもハッキリ思い出せる・・・ということは、この曲がヒットし出した当時の僕が(ジュリーファンではなかったにせよ)、ちょうど歌番組の中の「音楽」というものを積極的に理解しよう、覚えよう、と熱意を持ち始めていた頃だった、と言えそうです。

その「ヤマトより愛をこめて」と「LOVE(抱きしめたい)」2曲のシングル・リリース・タイミングって、ものすごく近いんですよね(「ヤマト~」が78年8月1日、「LOVE~」が9月10日)。
基本的に3ケ月に1曲ほどのペースで安定したシングル・ヒットを続けてきたジュリーをして、これは明らかに特殊なプロモート・リリースです。
後から知ったことですが・・・この年のジュリーはとにかく「レコード大賞V2」を最大の目標とし快調に飛ばしていましたが、大ヒットした「ヤマトより愛をこめて」が、アニメ映画とのタイアップにつきレコード大賞ノミネート除外ということがあり、急遽似通った曲想の「LOVE(抱きしめたい)」をシングル・リリース、年末の賞レースへ向けてこの曲で勝負をかけた、という戦略事情があったのだそうですね。
後に大野さんがインタビューで「レコード大賞は(大野さん作曲の)ジュリーの「LOVE(抱きしめたい)で間違いない」という情報も得ていたが、残念ながらその年の大賞はとれなかった、と明かしていました。

今ではヒット曲のタイアップなど当たり前・・・もし「ヤマトより愛をこめて」がレコード大賞ノミネート曲だったら、とどうしても考えてしまうところですが、じゃあ「LOVE(抱きしめたい)」が「ヤマトより愛をこめて」に劣る曲かと言うと、決してそんなことはないわけで。
詞曲、アレンジ・・・すべてにおいて入魂の1曲。
確かに「短調のバラード」とカテゴライズすると「ヤマトより愛をこめて」と同系列ではありますが、この短期スパンにおいて、まず阿久さんの作詞アプローチが劇的に変化していることに注目してみたいです。

「ヤマトより愛をこめて」はじめ、アルバム『今度は、華麗な宴にどうぞ。』の三大バラード「探偵(哀しきチェイサー)」「スピリット」・・・歌詞はいずれも重いテーマを擁します。
ただ、これらの曲で阿久さんはその「重さ」を男のダンディズムとしてジュリーに体現させようとしている・・・儚い決意、暗い物語、哀しい運命を「男の気障」に託し「小説性」を演出しようとしているように思われます。

ところがすぐ後の「LOVE(抱きしめたい)」の歌詞には、突如としてリアリズムの世界があるわけです。
どんな重いシチュエーションをも「気障」に演じ、完璧な美しさを持つ、完璧な男ジュリー・・・そんなジュリーを「ドロドロな現実」に陥れトコトンまで痛めつけてしまったらどうなるのか、といういかにも阿久さんらしい好奇心がそこにあったのではないでしょうか。
もちろんこの曲を軸としてその年の真冬の年末にリリースされたアルバム『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』収録曲にて、阿久さんのそうしたアプローチはさらに厳しさ(?)を増しています。
それはまるで、絶世の美女をいたぶるドS紳士のようではないですか・・・。

「ドツボ」(この表現は古いのか?)な状況、抗えぬ運命にただ痛めつけられるだけの男の姿、心情を歌うジュリー。不謹慎な言い方かもしれませんが、それは「気障」以上に、極上に美しい。阿久さん、してやったり・・・でしょうか。
打ちひしがれ立ちつくして、最後にはひたすら「さよなら」を繰り返すだけの男。ジュリーはサビ部の「さよなら」4回のリフレインを、それぞれまったく違うニュアンスの「さよなら」で歌っていますね。

大野さんも阿久さんの作詞に応え(詞が先の作曲、と仮定しての話ですけど)、徹底的な短調、マイナーコードで責めまく・・・もとい、攻めまくっています。

Love01


『沢田研二/イン・コンサート』より
このスコア発売時点で、「LOVE(抱きしめたい)はジュリーの最新シングル曲だったようです。

確かに曲想は、「ヤマトより愛をこめて」ととても似てはいるんですよ。
2曲の比較を考えた時・・・同じ短調の重いバラードが瞬間的にメジャーコードへと展開する箇所を挙げると、聴いた際のそれぞれのイメージの違いが一番分かり易いかな。
「ヤマトより愛をこめて」では

君は手をひろげて守るがいい
      B♭m7         E♭7      A♭

からだを投げ出す値打ちがある
         B♭m7   E♭7         A♭

一方「LOVE(抱きしめたい)」では

あなたは帰る 家がある
B♭m7      E♭7  A♭

やさしくつつむ人がいる
D♭           C7         Fm

 

(註:比較しやすいように、「ヤマトより愛をこめて」のキーを「LOVE(抱きしめたい)」と同じヘ短調に移調して表記しています)

この箇所では上記の通り、最初の1行目はまったく同じ和音に別のメロディーが載っています。しかし2行目の最後の和音が、「ヤマト~」はメジャーコードへ、「LOVE~」はトニックのマイナーコードへと着地。これだけの違いで「LOVE(抱きしめたい)」は非常に重い、歌の主人公の徹底的なダメージを表現しているのです。

そして船山さんのアレンジがまた、徹底しています。
楽器トラックの内訳は

(Left to Right)
エレキギター(箇所によってはスティール・ギター?)
ドラムス
ストリングス
オルガン(キメ部、ストリングスとのユニゾンで登場)
ベース
アコースティック・ギター
トライアングル(箇所によってはグロッケン?)

それぞれのトラックに確固たる「出番」と「お休み」の決まりがあり、悲壮な歌詞、ジュリーのヴォーカルを手を変え品を買え、後方からひたすらに盛り上げます。
同じAメロでも、右サイドのアコースティック・ギターのアルペジオは変わりませんが、左サイドは1番ではしっとりと濡れたピアノ、2番では鋭い激情のエレキギター、といったように、曲の進行に合わせてキチンと登場の役割分担があります。その時、他楽器は必要以上には噛んできません。だからこそヴォーカル部ではジュリーの声がグッと前に出て、片やすべてのトラックがガ~ン!と全開になるインスト部も一層光るわけです。

前々回「ラヴ ソング」、そして前回「想い出のアニー・ローリー」の記事では、固定のバックバンド・アンサンブルによるレコーディングを絶賛しましたが、この曲のように、細部まで練り上げられた一流のアレンジャーの意図そのままに、腕ききのスタジオミュージシャンが楽譜通りに演奏するテイクというのも、また良いものですね。

そして・・・僕は『歌門来福』で歌われたこの曲のGRACE姉さんの素晴らしいドラムスが、今でも強く印象に残っているんですよ。
オリジナルに忠実というだけでなく、前に出過ぎず、それでいて力強く優しい存在感。ハイハット、スネアドラム、タム、すべてがあの阿久=大野時代のジュリーを甦らせてくれる・・・そんな演奏でした。
思えば僕は『ジュリー祭り』で「ヤマトより愛をこめて」を聴いた時に「あの素敵な女性ドラマーは一体誰?」と前のめりになり、翌年の『PLEASURE PLEASURE』ツアーの「探偵(哀しきチェイサー)」のドラムスにも魅せられ、そして2010年の「LOVE(抱きしめたい)」・・・その都度ブログでもGRACE姉さんのドラムスの素晴らしさについて書いて
きました。
阿久=大野時代のジュリー・バラードとここまでシンクロできるというのは、女性の感性だからこそ、の演奏なのでしょうか。

あと1度くらいは生のLIVEで聴ける曲、とは思っていますが、さてどのくらい先になりますかねぇ・・・。


さて、それでは最後にオマケです!
「LOVE(抱きしめたい)」がリリースされた1978年と言えば、大野さんがアルバム『Windward Hill』で歌手デビューを果たしているんですね。僕がそれを知ったのはつい数年前ですが、J先輩からお預かりしている資料の中に、こんな記事がありました。

Img359

なるほど興味深い・・・この時期のレコーディングは、まず作曲者の大野さんが(おそらくピアノを弾きながら)ジュリーに新しい曲を自ら歌って聞かせ、そこからジュリーが歌入れにとりかかる、という制作過程があったのですねぇ。

大野さんの『Windward Hill』は選曲的にも貴重な作品です。どうしてもジュリー・ナンバーはジュリーのヴォーカルで完全に脳内インプットされていますが、まず大野さんの歌声ありき、でこの時代の数々の名曲が生まれていったんだなぁ、と思いながら改めて聴くと、しみじみするものがあります。
ジュリーは当時から、そんな敬意でもって大野さんの「新曲」にじっと耳を傾けていたのでしょうね。


では次回更新ですが・・・今度は地球規模の「愛の歌」とも解釈できる、安井かずみさん作詞の、初々しくも壮大なバラード・ナンバーをお題に予定しています。
「ラヴ&ピース」が世界共通の言葉となった頃、やはりジュリーのような特別な歌手には、そんなムーヴメントを担う運命がありました。
そして数十年が経った今、お正月LIVE『ひとりぼっちのバラード』でのMCを聞いていて、ジュリー自身にその頃を改めて思い出すことがあったんだなぁ、と感じました。

いずれにしても、それぞれの時代、ジュリーが歌ってきた様々なラヴソング、そのヴァリエーションは底をつくことはありません。しかもどれも名曲ときていますからね。
ジュリーの愛の歌にときめく執筆を続けます!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

DY様、今晩は。
このアルバルが出た年末、武道館でコンサートがあってファンクラブ主催のバスツアーに参加したんですが、
途中、ミュージカル風になっててす~ごく長いセリフをいう場面があったんです。(確か、10分くらいしゃべってたような。。)そのあとに歌った”赤と黒”が鮮烈に印象に残ってて、他はあんまり覚えてないんですが。。後日、何かの雑誌に井上さんの記事が載っていて、その中で、ジュリが長いセリフをいったときのことを、’あんな長いセリフを間違わずに完璧に覚えてたことに本当に感心した’ みたいなことを話してらしたことを思い出しました。赤と黒の歌唱は本当に素晴らしかったです。

投稿: れいこ | 2014年4月19日 (土) 18時48分

れいこ様

ありがとうございます!

いやぁ素晴らしくうらやましいお話です。
僕なんて「赤と黒」のジュリーの生歌を想像することすらできませんよ。凄かったでしょうね…。

セリフのお話に象徴されるように、ジュリーって記憶力は凄い人のようですね。タイガース時代の話をメンバーでするのをテレビやラジオで観たり聞いたりしても、今でも大事な要点を覚えてる、という感じがします。

大好きなアルバムだけに、このアルバムからは、「LOVE」くらいしかもう生で聴くことはできないのかなぁ…と思うと複雑です。
「赤と黒」や「薔薇の門」あたりは、GRACE姉さんのドラムスも凄く合いそうなんですけどね…。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月19日 (土) 19時05分

こんにちは!
「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと」というお題のコンサートが開催されたら嬉しいのに・・思っていた時がありました。同じく「今夜は華麗な宴にどうぞ」も。
阿久さん、大野さんの作品をまとめて聴きたいなあ・・と。
言葉の一つ一つ、ジュリーの発音や歌い方に酔いしれてしまいます。
ジュリーを好きになって興奮していた子ども時代、あまり好意的ではなかった母が唯一「LOVE~抱きしめたい」だけは素敵ね・・と言ってくれました。特に前奏がお気に入りでした。
私も「ダーリング」のジュリーより「LOVE~抱きしめたい」の方が好きだわ~と思っていたのですが、この歌の意味を本当に理解したのは自分が結婚してから、ライブで聴いた時だったと思うのです。
子どもの時はジュリーがかわいそうな歌だと思って聴いていて、でも自分が相手の女性の年齢に近いものになったら、そんな単純な物語ではないな・・と。
レコードで聴いているだけでは感じることが出来ないものを生の歌では感じますよね。
そんな素敵な世界観を何年にもわたって感じさせてくれるジュリーを好きでよかった、とまた思う私です。

投稿: 空桜 | 2014年4月19日 (土) 20時52分

DY様 こんばんは。

当時は「ちょっと重いなぁ」
と思いながら聴いていアルバムでした。
でも今聴くとまた違うんですよね。

ジュリーの記憶力は半端じゃないです。
生放送でゲームなんかやらせると司会者の顔が引きつることもあったし。(笑)

この頃の曲を歌うとしたら、一曲ではなくある程度固めてやって欲しいと思います。

投稿: nekomodoki | 2014年4月19日 (土) 22時46分

DY様 こんにちは!!

 当時は兎に角「夜ヒット」で新曲を最初に御披露目することが恒例となっていて、『 LOVE 抱きしめたい』…テレビの前でドキドキしながらジュリー御登場を待ち構えていたことを思い出しました。
 1978年? 音楽番組、きらびやかりし時代・・・ セットが凄くて印象に残りましたが、何かこの曲のシチュエーションが大袈裟すぎて…包帯を巻くとか? 私は好きではありませんでした。
 折角、一般ピープルにも素直に?(笑) かなり歌唱力を認められてきていたから(*歌に関しても、其れまで謂れ無き誹謗中傷が、他の歌手に比べても本当に多かったゆえ) ファンじゃない人の眼に、これはどう映るのかな? なんて…余計な心配ばかりしていました。
 でも、ジュリーはきっと誰よりも、日々、ストイックに生きておられる反映として、お顔もより綺麗になって、益々どんな衣装も華麗に格好よく着こなし、多くの人を魅了すことができるのかな…と勝手に思い、満足している自分もいました。

 因みに私は『酔いどれ関係』や『キューバな女』系な楽曲は好きでして…過去の御伝授記事を読まさせて頂いたついでに? “事始め”…2008/7/16 御伝授第1回めに俄然興味が湧いて…読まさせて頂きましたが、NHKの朝ドラ『ちりとてちん』メインテーマとは! …我が予想の? 超斜め上を行ってましたよ〜(爆)
 落語と渡瀬さんの好きな私は、殆ど毎朝「ちりとて」を視ていましたが、主題曲は全く記憶に残ってなくて・・・ Tubeで探して3回聴きましたが…「こんな曲だったのね」程度…ゴメンナサイ。
 でも2頁の記事ながら、DY様の今後の御伝授にかける?(笑) 意味合いと言うか御意志が、私には凄〜く伝わりました。
 6年…テンション変わらず…こんな素晴らしいブログを開設されているDY様に、改めて感謝申し上げます。

投稿: えいこはん | 2014年4月20日 (日) 11時56分

DY様

この曲については、レコ大の最優秀歌唱賞を受賞した瞬間の、テレビでアップになった、大賞を逃したジュリーの残念そうな表情の印象が強いですね〜

賞を取って残念そうな顔をする歌手なんかテレビで初めて観たんで(笑)、幼心にも強烈にインプットされました。

確か大賞はピンクレディーったような記憶が。

一方、紅白ではジュリーが演歌歌手以外で初めてトリを取った曲でもありますね。

まさに『勝手にシン○バッド』を地で行く歌謡曲の黄金時代…いい時代でした

私のベストテンの最古の記憶は『ダーリング』ですね。

お題の楽曲、是非、生で聴きたいですが、今年のツアーは『ダーリング』と『危険なふたり』ですかね〜?

追伸1
サザンの桑田さんが邦楽カバーLIVEのDVDを出しまして「銀河のロマンス」と「TOKIO」を演ってます。他には佐野さんの「サムデイ」とか
ちなみにドラムはカースケさんです。

追伸2
先日、佐野さんの300人規模のLIVEに行ってきました。「夜のスウィンガー」のブルージーなLIVEバージョンが秀逸でしたよ

投稿: Mr.K1968 | 2014年4月20日 (日) 12時34分

DY様 こんにちは

この歌には嬉しい思い出があります。高2の時でした。『ザ・ベストテン』で、「ヤマトより愛をこめて」と同時ランクインした翌日、仲の良いクラスの女の子から小さなメモを渡されました。そこには、「昨夜、ザ・ベストテンを観たよ。ジュリーの歌、2曲入っていたね、おめでとう」と書かれていました。おめでとうを言われたのは、「勝手にしやがれ」のレコード大賞以来でしたね。いや〜淡い思い出です。

ところで、「風花」ですが、普段「かざはな」と言いますよね。でも、この歌で初めて「かざばな」と聴いたので、戸惑ってしまいました。

勿論この歌には、「かざばな」の方がドラマチックに聴こえます。阿久悠さんの指定だったのでしょうか?それともジュリーが考えたのでしょうか?どなたか逸話をご存じの方はいらっしゃいませんでしょうか。

因みに、同じ渡辺プロダクション歌手で、大好きだった大塚博堂の「ピアノコンチェルトは聞こえない」では、"かざはな舞う"と歌われています。

雨の演出と言えば、『架空のオペラ』の「指」が圧巻でしたね。テレビでもライブでも。本当に楽しい時代でした。

投稿: BAT | 2014年4月20日 (日) 17時07分

DYさま、こんばんは。

当時のヒット曲の中でも一番好きな曲でした。
10才のお子ちゃまでしたが、「オトナの女の人は、こーゆーツラい恋をするもんなんやー」と、ジュリーと対等に恋愛する憧れ?と、好きなのに別れる哀しみに妙に惹かれてました。

紅白大トリ、つべで観て当時衝撃を受けたのを思い出しました。
先輩歌手の間をてへへ~と歩いてきたのが、苦悶の表情で歌いだし、♪指輪外して のあたりからの目線と目力に、自分が大人になって歌の世界観の住人になってしまったかのように引きずり込まれた、と思わせた..イケナイ曲だったのでした。

いつかまた聴くことが叶うと嬉しい~
正月コンでは、GRACE姉さんの最初の「ずん、ずだん、ずずずだん!」で号泣でしたわ~

追伸。
「悪名」昨日観てきました。が、雁之介はん!?と一瞬思ったこと懺悔します。。
3列目で白い生腕を堪能しました!
さすが大阪、河内音頭の「エンヤコラセ~ドッコイセ~♪」会場から合いの手入ってました!
まくし立てる河内弁ジュリーと、LOVEのジュリー、同一人物..なんですよねぇ…すごい引き出しの数ですわ~

投稿: wine | 2014年4月21日 (月) 00時07分

dy様、今晩は。
テラビで初めて、loveをみたとき、手に包帯をして血がにじんでてて、どうしたんだろう、ケガでもしたの?なんて、本気で心配してました。演出なんて、当時は思いもしませんでした。なんて純真な私?(笑)

ところで、20日大阪の悪名見てきました。
最終日とあってか、出演者の皆さん、アドリブ炸裂でした。カーテンコールも2回?ありましたが、最後は客席スタンデイングで拍手喝采でした。
ジュリの親分、はまり役ですね。内容も面白かったです。去年、初めて音楽劇に参加したのですが、バーテンダーよりは断然、任侠もののほうがピッタリあってます。(体格のせいかもですね。。。)

投稿: れいこ | 2014年4月21日 (月) 01時41分

演奏も素晴らしく効果的でとても素敵でしたよ。思わずこのままジュリのライブを見たいと思っちゃいました。

投稿: れいこ | 2014年4月21日 (月) 01時46分

空桜様

ありがとうございます!

本当に…このアルバムのライブがあったらなぁ、と夢想してしまいます。
昨年のツアーで、ひょっとしたら音楽劇繋がりで「雨だれの挽歌」は歌うかなぁとも思っていましたがそれも叶わず…。
「アメリカン・バラエティー」なんて、一度鉄人バンドの演奏で聴いてみたいですけどね。

そういえば僕の母親もこの曲は子供達と一緒にテレビに聴きいっていたような…確か弟もベストテンにこの曲のリクエストのハガキを出していたはずです。
僕にとっては、家族で歌番組を見だした頃の最初のジュリーのヒット曲というイメージですね~。

nekomodoki様

ありがとうございます!

ジュリーの記憶力の凄さについては、みなさんそのように仰いますね。
それが今なお、というのが凄いことです。

このアルバムから何曲か固め打ちするセットリスト…想像するだけで盛り上がってしまいます。
「Two」のイントロが流れただけで大興奮だろうなぁ…。

すみません。お返事一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月21日 (月) 13時12分

えいこはん様

ありがとうございます!

僕も『ちりとてちん』毎回観てました。3年前にはカミさんとカミさんのご両親と4人で福井県小浜の撮影地巡りもしましたよ。

いや~、このブログも書き始めた当初は張り切って頻繁に更新していたのですが、やはり読んでいるのが仲間内数人ということで自然にテンションも下がり、放置状態の時に『ジュリー祭り』があって、若輩が何も知らずにバ~ッと大長文の感想を書き記したら…いつの間にか現在このようなことに。
『ジュリー祭り』単発で終わらず、アルバム大人買いして好きな曲の記事を書き出したことが長続きに繋がったのかなぁと思っております。

Mr.K1968様

ありがとうございます!

大賞はピンクレディーの「UFO」でしたね。あと、ジュリー以外の大賞有力候補ノミネートに「プレイバックPart2」もあったわけですから、この年は完全なる阿久さんイヤーだったということでしょうか。
まさに歌謡曲黄金時代ですよ。
ちょうど、ドラゴンゲートの「無宿」新井健一郎選手が、その歌謡曲黄金時代に唯一無二の存在だったジュリー1人に、今のJ-POPが束になってかかっても敵うはずがない!とブログで断言していらっしゃいますね。
http://spora.jp/araken/posts/506655

佐野さん、「夜のスウィンガー」やりましたか!
とても懐かしい曲です。タイトル聞いただけで、高校時代が甦ってきますよ…。

度々すみません。ここでまた一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月21日 (月) 21時41分

dyさま、今晩は。
新井さんのこと、初めて知りました。
全アルバム所持、私なんか、足元にも及びません。そして、別人になっても(と書いてあった)今の沢田研二を愛して下さってるとのこと、とっても、嬉しいですね。あまりうれしかったので、連投のコメになってしまいました。

投稿: れいこ | 2014年4月22日 (火) 02時53分

BAT様

ありがとうございます!

「ヤマト」と「LOVE」がベストテン同時ランクインしていたとは知りませんでした。でも、リリース日から考えますと当然ですね。
これまで、同じ歌手が同時にベストテンにランクインしたのは寺尾聡さんが最初かと思い込んでいました。教えてくださりありがとうございます!

「かざばな」は阿久さんらしいなぁと思います。「かざはな」だと涼しげな感じ、「かざばな」はドロドロした感じ、ということではないでしょうか。
「枯葉が~♪」と韻を踏んでいて、ジュリーの情念が迫ってくるような効果があると思います。

wine様

ありがとうございます!

そうそう、僕も子供ながら「指輪外して♪」の時のジュリーが凄まじく大人の危険な雰囲気を出しているように思えてドキドキしたことを覚えています。

『悪名』はみなさん大絶賛ですね。僕は音楽出版物についてだけはささやかなコネクションがあり、明日発売の『ロックジェット』を既に入手し読ませて頂いていますが、最近のバックナンバーで次々に素晴らしいジュリー評を書いてくださっている佐藤睦さんが、今回は『三年想いよ』のレビューだけでなく、『悪名』のレポートでも熱く語っていらっしゃいます。
佐藤さんのレポートを拝見し、東京公演に参加しなかったことを激しく後悔中です…。

すみません、また一度切ります。
すぐに続きます!

投稿: DYNAMITE | 2014年4月22日 (火) 12時25分

れいこ様

ありがとうございます!

大阪公演、大盛況、大熱演だったようですね。
wine様へのお返事にも書きましたが、明日発売の『ロックジェット』の佐藤睦さんの『悪名』レポート(舞台の写真つきです!)、本当に素晴らしかったです。「河内音頭」大絶賛でした。

新井健一郎選手は、少年時代にタイムリーに「灰とダイヤモンド」のシングルレコードでジュリー堕ちされて以来のジュリーファンでいらっしゃいます。ブログでは、時々ですがジュリーのことを書いてくださいます。
ドラゴンゲートという大きな団体に所属しつつ、小さなインディー団体の地方興行を渡り歩き、若い選手に戦いを通じて自らの技術を伝授するスタイルで大活躍中のプロレスラーです。
その「渡り歩く」自分のスタイルを「無宿」と表現したり、「俺たち最高」と書かれたコスチュームで試合をしたり…僕はジュリー堕ち前から応援していた選手でしたが、『ジュリー祭り』以後は格別に応援しています。
一度LIVE会場でも見かけたことがあるのですが、その頃新井選手は大変なヒール(悪役)として活躍されていたので、怖くて近づけませんでした…。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月22日 (火) 12時39分

DY様とはほぼ同世代ですが、後にこの曲が「不倫ソング」と知るまで時間がかかりました…。サザンの「LOVE AFFAIR」が売れた時にラジオで「不倫ソング」としてオンエアされました…。

投稿: クリングル | 2014年4月23日 (水) 00時01分

DY様

新井選手のブログ拝見しました。

いや〜熱いですねぇ、新井選手

入手した最後の2枚のアルバムがファーストとセカンドというのは、私と同じです(笑)

ジュリー堕ちしたのが『灰とダイヤモンド』というのが、これまた渋い

私と違って(苦笑)、新井選手は若い頃から『真贋を見極める眼』をお持ちだったようですね。

今、気付きましたが、「昭和歌謡曲」はこよなく愛するものの、「J-POP」には馴染めない私の趣味嗜好は、「平成のデルフィン」が敬遠する、バリバリの「昭和プロレス者」であるということと完全に一致しますね。
(すいません大半の方には全く意味不明な文章ですね)

新井選手の本業での活躍については全くの無知な私ですが、今後、チェックしていきます。

投稿: Mr.K1968 | 2014年4月23日 (水) 00時06分

クリングル様

ありがとうございます!

いやぁ当然僕も同じですよ。小学生ではさすがに…。
中学生になっても、ストーンズの「アンジー」ですら最初はまるで分かっていない状態で歌詞を読んでいたものです。

確かそんなテーマを「あぁ、そういうことか」と初めて具体的に認識できた最初の流行歌は、大川栄策さんの「さざんかの宿」だったような気が…

Mr.K1968様

ありがとうございます!

僕はまぁ新日派ですが、ドラゴンゲートのような団体も好きです。選手のセルフ・プロデュース能力を育て持たせる、というスタイル…新井選手は若い時からコワモテを生かした頑固親父キャラでした。そして、そんな新井選手が団体史上最悪とも言われた大ヒールへ転身したのが『ジュリー祭り』直後だった、というのが僕には偶然とは思えないんですよね…。

J-POPが束になってかかってもジュリー1人にかなうはずがない、というのも、戦いのプロである新井選手の言葉だけに深いなぁと思います。強さ、存在感の格が全然違う、ということでしょうね。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月23日 (水) 11時27分

DY様へ

 こちらで内容をご紹介して頂いた時から、首を長くして待ち望んでいた『ロックジェットvol.56 & 57』の、先ずは「vol.56」の発売日☆23日がとうとう遣って参りました~
 私の住む…田畑の多い小都市では珍しい? 深夜12時迄営業している大型書店へ仕事帰りに夫に予約に行って貰ったものの? ここ数日都合で受け取りに参ることが出来ない様では有りますが、よりワクワク感は募って… (*日曜日に行ってくれるかな?)。
 5月に大阪のトークショーと地元の『悪名』公演に参りますが・・・ なんか怒られそうですが?
私にはこちらの雑誌を読まさせて頂く方が楽しみだったりして。
 何より? 「vol.57」を読まさせて頂く日を、いちばん楽しみに待っているのですけどネ!

 DY様、いつも素敵な情報を 有り難う御座います。

投稿: えいこはん | 2014年4月23日 (水) 11時44分

えいこはん様

ありがとうございます!

『ロックジェット』56号、素晴らしいですよ~。
えいこはん様にも、1日でも早く読んで頂きたい…ジュリーファンにとってマストアイテム間違いなしの本だと思います。

これまで『ロックジェット』のタイガース特集は、まずピー先生、次いでトッポ&タローと来ていましたよね。
今回はいよいよジュリーがメインの内容です!初っ端の白井良明さんのインタビューなんて、タイガースの話よりジュリーナンバーの制作秘話の方が多いくらいで
それに、「今」のジュリーの写真がここまで掲載されている本というだけで相当貴重ではないでしょうか。それもすべてザ・タイガースのおかげです。

57号も楽しみですね!

投稿: DYNAMITE | 2014年4月23日 (水) 12時40分

DYさん、こんにちは!

おぉー、『LOVE(抱きしめたい)』。
これは、私が晴れてジュリーのファンになったときにジュリーが歌っていた曲です。
実は、それまで私はジュリーのことを毛嫌いしていました。
テレビで初めてジュリーを観たのは、『追憶』を歌うジュリー。
こめかみに青筋を浮かべ、「ニーナ~」と熱唱していた姿は今でもはっきり覚えています。
その甘い声と歌唱力、曲の素晴らしさには大きく大きく心を動かされましたが、
当時、小学生だった私には、ジュリーの色気がいやらしく思えてしまったんですね。
思春期特有の潔癖さもあり、以後、徹底的にジュリーを避けるようになってしまったのです。
それが4年後には突然大ファンになったのですから、女心はわからないものですね。
LP『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』は、当時寝る前に毎日聴いていました。

新井選手のブログのご紹介、ありがとうございます。
とっても熱いジュリーファンでいらっしゃるのですね! 同じファンとして嬉しいです。
(引っ越しの際、ジュリーのレコードすべてを処分してしまった自分、、反省しきりです。
写真集「水の皮膚」だけはしっかり持ってきましたけどネ)

# 先ほどTHE TIGERSのライブDVDが届きました~♪

投稿: Gin Rickey | 2014年4月23日 (水) 19時47分

Gin Rickey様

ありがとうございます!

なるほど…幼い少女にとって、あまりにも色気が過ぎるというのは何となく理解できるような気もします。見てはいけないもの、踏み入れてはいけない領域…まぁやっぱり、圧倒的だったということの証かもしれませんね。

『水の皮膚』は、僕は男だから特に何も感じないんですけど、神保町の音楽関連専門の古書店で凄まじい値段で売られているのを見て、ただただその「ジュリーなればこそ」の価値の高さにひれ伏しました。
ジュリー関連の古書価格は基本、ズバ抜けて高いですけどね…『水の皮膚』は断トツのようです。

投稿: DYNAMITE | 2014年4月24日 (木) 20時38分

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