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2014年3月 7日 (金)

恒例・全然当たらないシリーズ 『三年想いよ』楽曲内容予想!

注:
ジュリーの新譜『三年想いよ』収録曲について今回のこの記事では、まず3月3日付の毎日新聞夕刊に掲載された文章からいくつか歌詞フレーズの記載を、また”iTunes”購入予約ページの情報から、収録各トラックの演奏時間表記等を引用させて頂いております。
実際にCDをご自身の耳で聴くまでは一切のネタバレをしたくない、という方々もいらっしゃるかと思います。ネタバレを避けたいみなさまは、斜め読みして頂くか、CDをお聴きになるまで、この記事はスルーしてくださいませ・・・。

☆    ☆    ☆

2年前の今頃のことを、思い出しています。
2012年・・・新譜『3月8日の雲』リリース直前にジュリーがメディアで自らの想いを公とし、新しい歌をいざ聴くまでの間に、ジュリーファンとして色々なことがありました。

そして今年。


「これから先は、震災のことしか歌にしない」

今回の毎日新聞夕刊のジュリーの記事を読んで、まず僕は「さすがジュリーだ!」と思ったわけです。
とてつもなく大きな「愛すべきもの」を護ろうと決意したジュリーの意気を感じ、単純に「カッコイイ!」と。

ところが、周囲の先輩方、J友さん達の反応は「え~っ?!」という声が多かったのでした(もちろん、僕と同じような感想のかたも何人もいらっしゃいますけど)。
「やっぱりジュリーは凄い!」と浮かれていた僕は正直、みなさまのそんな反応に驚きました。
そこで、お話を伺うと「なるほど・・・そうだよなぁ」と思える部分があるわけです。
「どうしてそこまで・・・」
と。
確かに、それはそうなんだよなぁ。

僕とて、今年の新譜の情報が出て、収録曲のタイトルが明らかになった時には
「”楽しい”新曲ではないだろう。ストレートな歌詞は、被災地当事者の方々に歓迎されるものではないのかもしれない。でもジュリーには、これまで生み出してきた数えきれないほどのラブ・ソングやロック・ナンバーの名曲があり、夏からのツアーではそんな名曲群からのセットリスト入りがあるはずだし、そんな楽しい時間も待っているじゃないか」
とは考えていました。

ただ・・・先の『ひとりぼっちのバラード』ツアーの構成を振り返ると、夏のツアーはひょっとしたら、本編を『3月8日の雲』『Pray』『三年想いよ』の全12曲で歌い通し、後はアンコール・・・オマケのコーナーで、という極端なセットリストも予想できなくはありません。
それはもちろん素晴らしい入魂のステージになるでしょうが、公演後のお客さんの重たい雰囲気もたやすく想像できます。今回の毎日新聞での
ジュリーの発言に戸惑った多くのみなさまは、そういったところまで予見されていらしたのかもしれません。
そして、2012年のちょうど今頃、もっと激しい戸惑いがファンの間に広まっていたことを思ったのでした。

胸に手を当てて・・・「僕は、もしジュリーファンでなかったら、3・11以降のことを今現在、どのくらい心に留めていただろうなぁ」と、想像してみました。
「あぁ、もう3年経つのか・・・」と、ほんのその程度の思いしか持てていなかった可能性を否定できません。
だから僕は何処かで、「いつも忘れさせないでいてくれる」ジュリーの存在に頼りきっていたのかも・・・自分のことしか見えていなくて、「重さ」を受け止めきれない人達のことが見えていなかったかもしれない・・・。

でも、ジュリーにはそこもしっかり見えていますよね。
その上で、ということでしょうから。


「詞を作っている時、被災した方の心が痛むかなと思って、だんだん柔らかい言葉に変わってくる。それでも『痛いけれどよく言ってくれた』という歌詞が残っていたら、僕は救われると感じる」

毎日新聞には、そんなジュリーの言葉がありました。

ここで・・・ジュリーの新譜とは直接関係の無いことなんですけど、東京新聞に毎月連載中の『ドナルド・キーンの東京下町日記』、3月2日付の記事をご覧ください。

140302

ジュリーの敬愛する”ドナルドおじさん”がこの記事で締めくくりに書いてくれていること・・・僕としては「そう!きっと、こういうことなんだろうなぁ
」という気持ちがあります。

「(註:被災地でのコンサートを決めたことについて)本当に行っていいのか。震災をテーマにした歌を歌うのは多分迷惑だろう」
「どうやって祈りを届けられるのか。歌声は聞こえないだろうが、祈りは届くと信じて僕は歌うしかできません」

毎日新聞の記事で語っていた通り、そんなふうに思い悩み迷いながらも、ジュリーもキーンさんと同じように、「言葉を残そう」と決めたのではないでしょうか。
それはジュリー自身が生きている間の時間だけを考えているのではなく、もっと先の時代までをも見ているんだろうなぁ、と僕には思えるのです。万が一、人々の言葉が押さえつけられるような未来が訪れた時、過去に「残されていた言葉」が力を発揮するかもしれませんから。

僕自身も今、正体の知れない社会的危機感というのは感じていて、『ひとりぼっちのバラード』初日のMCでジュリーが
「今年も始まりました。大変な年ですよ・・・」
と、まず一番初めに口にした時、勝手に「あぁ、ジュリーもそうなのかなぁ」と思ってしまったり。

だから僕はやっぱり、今回公となったジュリーの決意、発言を応援したい。支持したい。
ジュリーのような歌手が、この先も新しい歌を作り続けていこう、とした時・・・これだけの実績を持ち、発信力があり、なおかつそれができる、業界に気を遣うことなく発信可能な立場をはからずも長年の間に積み上げてきたジュリーが、残りの歌人生でこうした重大な社会問題をテーマに取り組んでいこうと決めることに、僕はまったく違和感は無いんだよなぁ・・・。
それがしたくてもできない歌手は、実は世の中に大勢いるんだと思う。でも、人柄も含めて、ジュリーにはそれができる。だからやる・・・とてもシンプルな姿勢じゃないか、と僕は思います。

振り返れば、被災地のみなさまとは到底比較できるようなことではないけれど、僕なりに痛い思い出や辛い出来事もあった、ジュリーファンでいることのこの3年間。
勝手に慕っていた先輩との、やりきれない別れ。
今でもずっと気にかけている。自分の言ったことを後悔もしている。
ジュリーの想いとはまったく逆に向かっていく世の中。
不安で仕方なくなる時がある。

それでも僕は、ジュリーの音楽が好き。
毎年、ジュリーの新曲が聴けることを楽しみにしています。そして、とても皮肉なことだけど、あの震災や原発事故を機に、ジュリーの作る音楽は突如クオリティーが上がった・・・ジュリーのヴォーカルも作詞も、鉄人バンドの作曲も演奏もアレンジも、5人のLIVEパフォーマンスも。個人的な感想かもしれませんが、僕は確かにそう感じています。
社会性の強いテーマに取り組んだことで得た、圧倒的な音楽性の高さ・・・普通そんなクオリティーはそうそう何年も保てませんよ。それこそ「三年」が限界。それをジュリーは、「この先ずっとやる」と言っているのです。
大変な道であることは承知で。

確かに重い・・・重いですよね。今年もまた、新譜を聴くのが「怖い」と言ってもよいでしょう。
でも、作り手の気持ちが入った音楽は素晴らしい。そうしたジュリーの曲は、歌は素晴らしい。
「今回の新曲もきっとそうだ」と思っています。

個人的な考えで余計なことを色々と書いてしまいましたが・・・とにかく、まずは実際に新譜を聴く、ということ。

3月11日のリリースまでは、あと僅かです。
素晴らしい音楽を、愛するジュリー
(遂にそこまで言ってしまった。我ながら気持ち悪い汗・・・)のまだ知らぬ新しい曲をもうすぐ聴ける、という期待を胸に、今回の記事では一人のファンのつたない覚え書きとして、『三年想いよ』収録曲の内容を僕なりに楽しみながら・・・とはなかなかいきませんが、予想をしておきたいと思います。

毎度のことで、たぶん全然当たりませんけどね・・・。
それでは、収録順に。


1. 「三年想いよ」
(作詞・沢田研二/作曲・GRACE)

同じGRACE姉さん作曲の「恨まないよ」のような、悲痛な叫びを歌った短調のバラードと予想します。
iTunesの情報によれば、この1曲目がすべての収録曲の中で最も演奏時間の長い、5分43秒となっています。アップテンポの曲想は考えられません。

ピアノ1本の弾き語りから導入し、ジュリーのヴォーカルが極まった時、意表を突いた箇所で他のパートが唐突に噛んでくる、というアレンジが僕の頭には浮かんでいます。

毎日新聞には、歌詞の一部が記載されていました。


つらい もう限界です 見つけて下さい

僕が予想するジュリーのこの歌詞へのアプローチは、毎日新聞の解釈とは全然違ったものです。
毎日新聞では、「まるで行方不明者を探している家族の叫びのようだ」としていましたが、反して僕はこの詞を「Deep Love」への返歌と推測します。
歌の主人公は、探されている側。行方が分からなくなってしまった人達。
1本の髪の毛、1滴の涙のその人が「自分はここにいる。早く気づいて欲しい」と声ならぬ叫びを上げている・・・ジュリーはそこまで歌おうとしているのではないでしょうか。

自分の予想が当たることが怖い曲です。
1曲目からいきなり、ジュリーの凄まじいヴォーカルや、鉄人バンドの魂の演奏、アレンジを聴き手が果たして正面から受け止めることができるのかどうか・・・そんな曲ではないかと思っています。


2. 「櫻舗道」
(作詞・沢田研二/作曲・下山淳)

こちらもバラードと予想しますが、曲想に限っては穏やかな長調だと思います。
最近の下山さんの作曲作品(「エメラルド・アイズ」「カガヤケイノチ」「Uncle Donald」)では、必ずアコースティック・ギターが導入されています。おそらく下山さんはこれらの曲をアコギで作曲していて、今回もそうだと推測します。
ひょっとしたら「あの日は雨」「Beloved」のようなアルペジオ作品かも。いずれにせよ、下山さんらしい、標高の高い風景が浮かんでくるような美しいメロディーが聴けるのではないでしょうか。
下山さんのアコギに泰輝さんのハモンド・オルガンが絡んでくる、ちょっと変わったコード進行のアコースティック・バラード。「壮大」と言うよりは「オシャレ」なイメージ。

ただしジュリーの歌詞は、桜舗道の情景から辛い「記憶」を辿る被災者の方々の悲しみを歌ったものなのでは・・・。
でもきっとその中に、救いとなるような言葉が織り込まれていることも予想しているのです・・・。


3. 「東京五輪ありがとう」
(作詞・沢田研二/作曲・柴山和彦)

下山さんのカッティングと泰輝さんのホンキー・トンク調のピアノ、GRACE姉さんの後ノリの高速ビート、そして柴山さん渾身のリフが冴え渡る、16ビートのアップテンポ・ナンバーと予想します。
柴山さんはそろそろリフものの作曲が来る!というのは以前から考えていました。
iTunesの情報ですと、この曲の演奏時間が収録曲中最も短い、3分34秒。ちなみに「桜舗道」はこれより少しだけ長く、「一握り人の罪」が4分台となっています。

収録4曲の中で、曲想としては一番(唯一?)明るいナンバーだと思います。
ただしジュリーの詞は十中八九、原発事故のその後を歌ったもの。そうなると、3年連続でこのテーマを柴山さんの曲が担う、ということになります。
毎日新聞に掲載された歌詞の一部は


あの町を 忘れないで 思い出して

他、「アンダーコントロール」というフレーズも歌われるようです。となればCD購入後に執筆するこの曲の考察記事で僕は必然、昨年の『Pray』ツアー9月の渋谷公演でのジュリーのMCを振り返ることになるでしょう。
それは正に、オリンピック招致決定前夜でした。
世間では直前に「アンダーコントロール」発言の報道があり、LIVE参加を間近に控えた僕は「うわ、ジュリー怒ってるだろうなぁ」とは思っていましたが、ジュリーがオリンピック招致について会場で語ることまでは予想していませんでしたので、今でもあの日のMCは強く印象に残っています。

招致が決まったからには、誤魔化しは許されない。原発の再稼働など夢想だにできない、オリンピックは被災地のためにやらなければ意味が無い・・・そんな歌詞ではないでしょうか。
LIVEでは、「BAMBINO EXCUSE」のようなキメのアクションがあるような気がしています。


4. 「一握り人の罪」
(作詞・沢田研二/作曲・大山泰輝)

2年前の「3月8日の雲」で、”ハード・ロックの作曲手法”の刀を抜いた泰輝さん。今回のこの曲では、そこへさらにプログレッシブ・ロックの要素も絡ませ、「怒り」を込めた重厚でスリリングなラウド・アート・ロックを作曲したのでは、と予想します。
過去のジュリー・ナンバーで言うと「Caress」のような曲想とテンポ。ただ演奏はもっと荒ぶったもので、泰輝さんの不協和音スレスレのオルガンを軸とし、そこに柴山さん、下山さんの挑発的なギター・バトルと、GRACE姉さんのハードに引きずるような”鬼姫ロール”が絡む、かなり攻撃的な曲ではないでしょうか。
「3月8日の雲」を聴いた時、泰輝さんのやるせない憤りを感じたものでしたが、それは三年経った今にして、泰輝さんの中でさらに強くなっているのかもしれません。

iTunesの情報では、曲タイトルがローマ字表記されていて、この4曲目は「hitonigiribito no tumi」となっています。
「ひとにぎりびと の つみ」と読むのですね。まぁこれも、実際CDを手にとるまで確定とはいきませんが・・・。

とにかく、ジュリーの歌詞が激しい作品でしょう。やっぱり、「罪」を省みない世の中の動きを糾弾しているのか・・・それともジュリー自身も含め、僕らの中で無意識に持ってしまっている「人の心をむやみに痛めつけてしまう」部分を敢えて浮き彫りにさせようとしているのでしょうか。
歌詞の内容については、一番予想の難しい曲です。


さて、以上が僕の個人的な全収録曲予想ですが・・・みなさま、いかがでしょうか。
こうして書いてみますと、やはり相当に重い内容なんだろうな、と言わざるを得ませんねぇ。

歌詞や曲想については、「いや、全然違うと思う!」と仰るかたも多いと思います。コメントにてみなさまそれぞれの予想もお聞かせくださればとても嬉しいです。


さぁ、あとはこの耳で聴くのみ。
予約しているアマゾンさんは無事に発売日に合わせて発送してくれるのか、それとも3年連続で急遽、街のショップに駆け込んで購入することになるのか・・・。
いずれにせよ、たとえ発売日当日に無事じっくり聴けたとしても、考察記事を書くまでには心の整理、入念な楽器編成の検証、採譜・・・ある程度の時間が必要になるとか思います。

今年もまた、全力を注ぎ尽くす3月。
それでは次回からは、『三年想いよ』楽曲考察お題での記事更新となります。頑張ります!

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コメント

DY様

曲調については想像も出来ませんが、詞については、かなり私の予想に近いです。

ただ4曲目は政治家や利権をあさる人間を歌った歌なのかなと予想してます。

いずれにせよ、ヘビーな内容の新譜になりそうですね。

でも、建前で飾られた、自分のリスクヘッジしかしない官僚的な言葉がはびこる今の世の中で、ジュリーの本音の想いが聴けるので、やはり私は待ち遠しい気持ちの方が強いです。

投稿: Mr.K1968 | 2014年3月 7日 (金) 21時10分

DY様 こんばんは

今回のお題でジュリーの新聞インタビュー記事を知りました。詳しい内容までは分かりませんが、ありがとうございました。

私は、ジュリーが作りたい歌をこの先も続けて欲しいと思います。震災のことしか書かない、それは図らずもジュリーのキャリア(シンガー及びソングライターとしての)が頂点に達して来た証であったり、自信ではないかと思います。※軽々しく評論することではありませんが。

それにしても、毎年新作を発表してツアーを行う。もうジュリーを含めた五人の鉄人バンドですね。

東北地方ツアーでのお客様の感想が、ダイナマイトさんのブログにも届けられると良いですね。

投稿: BAT | 2014年3月 7日 (金) 23時02分

DY様 こんにちは。
いよいよですね。
早く聴きたいです。仕事の帰りに渋谷のタワレコかな。
ジュリー祭りからしばらくたった頃、「もう新作はあまり創らず、今までの歌を大事に歌っていきたい。」と言ってような記憶ががあります。

だとすれば「震災のことしか歌にしない。」
にいうより、新たに歌いたい、歌わずにいられない、という衝動が涌いてきたんでしょうね。

チケット、友達の分とかどう頼んでいいやらでギリギリの申し込みになりそうです。


投稿: nekomodoki | 2014年3月 8日 (土) 15時17分

DYさん、お邪魔します。
私も、DYさんとほとんど同じ考えで、書いていただいて、うれしいです!とは言っても、周囲の大先輩、J友さんの大半は戸惑っておられます…。ラブソングを歌ってほしい、何故、東日本大震災にこだわるのか、という声が上がっています。この場をお借りして、そのような声に、私なりに答えを提示するとすれば、89年のシングル「TRUE BLUE」を挙げます。あの曲の世界が反転すると、3.11以後の作品世界になるんじゃないかなぁ…。「TRUE BLUE」が、決して、過渡期に偶発的に産まれたものではなく、ジュリーの根っこを歌った曲だとすれば、自然が人間の営みを破壊し、近代文明の産物が自然を破壊した震災に、ジュリーがショックを受けても違和感ないです。
私も、今年のツアーは、DYさんが予想されたような選曲が、あるかもしれない、と思います。でも、個人的には『“Fridays Voice”は無いかも』とも思っています。奇しくも、Prayツアーが終わった頃から、官邸前での運動は、震災と関係ない部分が原因で一枚岩ではなくなったので…。だから、新年ツアーでは“F.A.P.P”に回帰したんじゃないかなぁ。
今年の新作について、私は組曲形式になるんじゃないか、と予想しています。1曲目については、DYさんと同じです。予想が当たるのが怖い…でも、私たちの予想に反して優しい歌声かもしれない…と思わないでもないです。で、2曲目は、私の中で、震災と桜、と聞くと瞬時に思い出す桜があるんですよ…もしかしたら、ジュリーも同じ桜を念頭に置いて作ったのかも…作品を組曲形式と予想した根拠は、この曲です。3曲目は、ハバネロ級の皮肉を効かせた曲になるでしょうねぇ…ノっていいのかどうか、迷うところです。4曲目は未知の領域。本当に聴くのが怖いです。でも、ジュリーの歌唱をしっかり受け止めたいです。

投稿: 74年生まれ | 2014年3月 8日 (土) 19時25分

Mr.k1968様

ありがとうございます!

4曲目は歌詞もそうですが、曲調もかなり激しい「怒り」を感じさせるものではないのかなぁ、と考えています。
仰るように、今なかなかジュリー以外の音楽作品で「本音」を聴く機会がありません。それは僕の聴く音楽の幅の狭さもあるのかもしれませんが、その点で「ジュリー以上」の音楽は現在ではちょっと考えにくい…。

重さ際立つ新譜ではありましょうが、僕も楽しみの方が断然大きいです。

BAT様

ありがとうございます!

毎日新聞の記事に掲載されていたジュリーの言葉で重要だと思ったことは、今回の記事ですべて引用させて頂きました。

僕は特に「被災地の方の心が痛むかな」とジュリーが悩みながら、柔らかい言葉に変わっていきつつも、「痛くとも」残された歌詞…それがどのフレーズであるか、ということを聴き手が見つけてゆくことが今回の新譜の考察で一番大きなテーマになるような気がしています…。

すみません。お返事一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2014年3月 9日 (日) 13時12分

nekomodoki様

ありがとうございます!

ギリギリのお申し込み、大丈夫ですか~?
どうぞお忘れなきよう…。

僕は今回、ようやくジュリーライブ久々の参加ができることになった被災地の先輩の盛岡公演の分1枚を含め、すでに申し込みを終えました。
3年というのが短いのか長いのかは一言では表せませんが、ジュリーが今年からツアーで東北各地を訪れるというのは、そういう方々がたくさんいらっしゃる、ということでもあるんだろうなぁと思います。
今回ばかりは、自分の参加会場はさておいて、その先輩のチケットが良席に恵まれるよう祈っています…。

74年生まれ様

ありがとうございます!

僕の場合は、ジュリーはおそらくただあの震災だけにこだわっているわけではなく、その後差し迫って考えさせられる問題を提起し続けるためにも、この先ずっと取り組んでいこう、という考えなのでは、と思っています。ですから、「Fridays Voice」のセットリスト入りは大いにあり得ると考えますよ~。

1曲目「三年想いよ」…仰るように、優しい歌かもしれませんね。
いずれにせよ、どの曲もいざ作品としてリリースされるからには、僕は歌詞も含め、音楽としての魅力をまず徹底検証し、改めて生で聴いた時に自分が何を思うのか、というスタンスで向き合いたいと思います!

投稿: DYNAMITE | 2014年3月10日 (月) 09時05分

DYさま

新宿タワレコにて新譜、入手してきました。
日付が変わるまでは開封しません。
夜中に聴くと眠れないかな。

今夜は、これからあらためて「3月8日の雲」「PRAY」を聴こうとおもいます。

投稿: mimina | 2014年3月10日 (月) 20時15分

mimina様

ありがとうございます!

僕は明日、どこかの店頭で購入するつもりです(アマゾンさん今年もダメでした…)。

しばらくはそればかり聴きまくると思いますが、きっと1ケ月くらい経ったら、『3月8日の雲』『Pray』と合わせて1枚のCDを作成し、12曲纏めて聴きたくなるのでは…もうこれは確信ですかね~。
今はただただ、「ジュリーの新曲」に触れる瞬間が楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2014年3月10日 (月) 22時44分

Dy様、おはようございます♪

新譜、10日夕方渋谷タワーレコードで受け取りました。
日付が変わる頃、以前仕事をしてました店のスタッフの好意もあり、いい音響環境の中で新譜4曲と対面致しました。

聴いていたのは私を含め5人。
私以外は20代30代。
残念ながらの皆様の反応でした……。

実際、初めて耳にした新譜のファーストインプレッションは、音楽としては聞きにくい…(--;)
「まるでJulie 本物の吟遊詩人!! 自主製作以外絶対造れない♪40年後の頭脳警察?」
と云う、もの。
他の4人のリアクションは、実にシビアなもので、スルー。中の1人は、「ますた※※しょん?ぇえっ沢田研二ってこんなんなっちゃ…‥。正直、音楽としちゃ聞けないな。店で聞くような音楽じゃない。」
これが深夜に私が聞くことが出来た、唯一の感想でした。

私がもしJulieのファンでなく、自主活動ミュージシャンとしての彼の活動を知らなければ、大差のない反応をしていたかも、と云うのが私自身の最初の想いでした。
彼の歌声が素直に私の中に入って来なかった…。
ラフロイグの酔いが回っている頭では、到底受け止め切れない、真摯なストレートな言の葉の数々。

やはり、このCDは1人で聴くべきでしたわ。(/--)/(>_<)/~~
今日から、Dy 様同様、私も真摯に真っ正面から聴き込みします。

P.S.
5曲目にJulie 御大作詞作曲の「みんな入ろう」は廃炉が掛詞なんでしょうねぇ、やはり。

入ろ 入ろ 輪の中入ろ
入ろ 入ろ みんな入ろ

ふくちゃん けんちゃん はまちゃん 入ろ
いーちゃん かんちゃん みーちゃん
つるちゃん もんちゃん おなちゃん 入ろ

入ろ 入ろ 輪の中入ろ
入ろ 入ろ みんな入ろ

せんちゃん しーちゃん しまちゃん入ろ
はーちゃん おーちゃん とおちゃん
とまちゃん ひかちゃん おうちゃん入ろ

入ろ 入ろ 輪の中入ろ
入ろ 入ろ みんな入ろ

かみちゃん入ろ 輪の中入ろ
入ろ 入ろ みんな入ろ みんな入ろ

30年たったら みんな入ろ

やはり、日本中から原発を無くしたい!!と云うJulie 御大の強~~~い、深~~~い、未来への希望を込めて♪童歌型式の65歳からの平成産まれの若者へのエール。
私は、これをF.V.として歌います。昭和の還暦越えの1人として。

長~くなりました。
5曲目は、大変小さなポイントで印刷されていました。
Julie語の「コソッっと…」を実践されてますが、昭和世代には見にくい方もいらっしゃるかと思い~私自身を含め~書き起こしをさせて戴きました。

これから、足の弱った母の代理でワンコのお散歩をしてから、仕事に向かいます。
Dy 様、皆様、cocoro で祈りながら今日も生きていきます。

投稿: Lchia | 2014年3月11日 (火) 07時58分

Lchia様

ありがとうございます!

帰宅の電車内で聴きました。
何度鼻をかんだことか。何度驚いたことか。
「ここまで行ったのか、ジュリー」と。
なんて人だ、と思いました。

安易な予想記事を書いてしまった、とは今でも思っていませんが、僕の予想は安易でした。ジュリーを語ろうとする上では。足りませんでしたね、色々なことが…。
すべての曲の予想が外れ、ジュリーも鉄人バンドも遥か高みにいました。

Lchia様が書いてくださったお店のお話に象徴されるように、この作品は万人には受け入れられないものかもしれませんが、僕にとっては最高にカッコイイ、最高に美しい音楽に聴こえます。これは最高の音楽だと思いますよ。
僕はそれを、今日から全力で解析します!

投稿: DYNAMITE | 2014年3月11日 (火) 20時19分

DY様へ

 気が引き締まります。
 今回も・・・ 若かりし頃、人気絶頂期のジュリーに寄せられた「タクラミに見えないタクラミ」
 小沢昭一さんの名文に繋がりました。
「 ジュリーへ   (*抜粋)
 ・・・ 敢えて日常性を“激しく超越”しようとしている姿・・・ 芸能の“本質、本流を守る”…すごい人気が集中しているのも“そのために他ならない”… 
 地のあなたが“ひかえめ”で、“理性的で物静かな紳士”であることに敬嘆(キョウタン *うやまい感心) する。  あなたの表現は、深いタクラミの中から生まれている。そして、そのタクラミを、タクラミとして見せない…あなたの豊かな芸能的資質。脱帽する以外にありません。 」

 毎回、ジュリーには“敬嘆”していますが、今回は殊更です。
 計算づくでやれる内容ではないけれど…常よりいちばん良い方法(*伝播?)にもっていける様に、心を摧いてないと遣れないことを“衒いなくやっちゃう”から、ファンはドギマギさせらるけれど…世の中の反応? 動向?
全てお見通しなんですよね(笑)。

 自然回帰の如く? 時折、私は童謡・唱歌…イワユル、合唱団系の歌ばかり聴いている日があるのですが・・・
 今の疑問は? 子供たちと歌う手法をとった『みんな入ろう』…今回は子供たちを登場させる?
というコンセプトが最初からあったのか・・・
 偶々、自作曲が頭に降りてきて?(笑) これを子供たちと歌うほうが“より伝わりやすい”と思われたのか・・・
 歌詞が重いから余計に考えてしまいます。

投稿: えいこはん | 2014年3月12日 (水) 21時40分

えいこはん様

ありがとうございます!
昨日購入して以来、ずっと聴いています。次々に新しい発見もしつつ、メロディーと歌詞はもうそろそろソラで歌えるくらい、アレンジの見せ場もだいたい把握してきました。

それにしても…素晴らしい作品であり、正直な作品です。
「三年経った今、歌う」という自然でシンプル過ぎるほどシンプルなコンセプトが、こんなレベルの高い作品を生み出すのだ、ということに僕は本当に驚いています。さすがジュリー、としか言えません。

今すぐ国内すべての原発の廃炉を国が決断したと仮定して、その行く末を最後に見届けるのは、どんなにその作業が早くても、今この国を動かしている人達の世代ではありません。今40代の僕の世代ですらありません。
正に「みんな入ろ」を歌っている子供達の世代が、それを最後に為し終えなければならない、ということになります。
ジュリーは「僕ら(大人)が迷惑かけたよね。頼むね」という気持ちもあって、子供達に歌ってもらいたかったのではないでしょうか。

投稿: DYNAMITE | 2014年3月12日 (水) 22時24分

DY様 こんばんは

繰り返し聴いています。私の第一印象はダイナマイトさんと同じで、最高に美しいポップ・ミュージックだと思いました。

5曲いづれも映画を観ているかの如く、映像が浮かんで来ました。特に涙が止まらなかったのは、「櫻舗道」でした。下山さんの「あの日は雨」から続く、シンプルで美しいメロディーラインが更に昇華した感じがしました。

ラストの童歌は例えるならば、『魔界転生』の中で歌われた「数え歌」のようでもあり、『悪魔の手鞠唄』のように何かを暗示する歌のようにも聞こえてしまいます。でも恐れることはありません。映画の中の1曲ならば、ジュリーは素晴らしいプロデューサーだと思いました。

曲間がありませんでしたね。

投稿: BAT | 2014年3月13日 (木) 22時03分

DY様 おはようございます。

 不思議です!! 突如…「入ろ」から「入ろう?」…1968〜9年、15歳の我が耳に強烈に入っていた?
フォークソングの重鎮・高田渡さんの歌う『自衛隊に入ろう』が甦ってしまいました。
 私は知らなかったのですが、震災後…『東電に入ろう』という“替え歌(*風刺!)”になっていたそうですね。

 あ、そうかも!! 曲調♪は違うけれど…『みんな入ろ』のもしかしたら下敷き? くらいには、なっているのかな??

 新譜・各楽曲…DY様の御伝授、忌憚なき御考察を楽しみにしております。

投稿: えいこはん | 2014年3月14日 (金) 07時54分

BAT様

ありがとうございます!

仰る通り、曲間の空白は完全カットでしたね。

「櫻舗道」は僕も聴くたびに曲の美しさと悲しみが相俟って、こみ上げるものをこらえなければなりません。

ジュリーはまるで俳句のように、美しくも悲し過ぎる瞬間をとらえ、歌っています。
防護服の上に舞い散る桜。
防護服の白、空の青に桜色が降りかかる様子がまざまざと浮かびあがり、涙が出てしまいますね…。

えいこはん様

ありがとうございます!

僕は「放送禁止になった曲」として後追いで知った曲です。

今思うのは、「平時」の、例えば80年代にリリースされていたとすれば間違いなく放送禁止となったであろう曲が、今回のジュリーの新譜に含まれているということです。
僕はまだ今回の新譜の曲がラジオから流れたのを実際聴いたり、そんな話を聞いていませんが…そのうち機会はきっとあるのでしょうね。

考察記事は今、1曲目「三年の想いよ」について書きたいことの断片をランダムに列記して下書きし終えたところで、これから文章として纏めなければなりません。
もう少しお待ちくださいませ~。

投稿: DYNAMITE | 2014年3月14日 (金) 12時50分

DY様

聴きました

おっしゃる通り、かつ、予想通りですが、現在の消費型J-POPを通じてLightに音楽を楽しみ、それ以上を求めない層(もちろん、そういう楽しみ方も全く否定するものでありません)には全く受けない気はしますね。

でも、私が思春期に夢中になって聴いていた音楽の中には、ヘビーなテーマを扱い、強いメッセージ性があるものも普通にあったような…(単に私が今の音楽を知らないだけかも)

ジュリーが今発信したいと思う新譜を作るとこうなる…ごく自然なことのように思います。

ポップですがROCKです。

投稿: Mr.K1968 | 2014年3月15日 (土) 13時37分

こんにちは。
アマゾンに頼んだので、まだ新譜が届かず、
どんなふうなのか知りたくなって、こちらにお邪魔しました。

「金曜の声」は、人々が集まる場を整えている団体はいるようですが、
集う人々は個人の思いでいらしています。
もともと様々な考え方の人々が、
「脱・・」のこの一点だけは共通の強い思いを持っているので、
集う場を維持することが不可能になっても
それぞれの胸に響く「Fridays Voice」は
消えないことでしょう。

本編を『3月8日の雲』『Pray』『三年想いよ』の全12曲で・・・という
構成のツアーがあるとしたらすごいことですね。
もちろん行きます。
できればその時、K助教授が励まされたという
「朝焼けへの道」も聞けるといいのですが・・・。

考察記事楽しみにしています。

投稿: m・h | 2014年3月15日 (土) 15時25分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

購入してから丸3日、CD全体を繰り返しずっと聴いていました。
昨日からは、1曲目「三年想いよ」を重点的に聴いて、新譜記事第1弾の最終的な仕上げにかかっています。

仰る通り、70年代、80年代はむしろメッセージ性を強く持つことは流行りでした。海の向こうもそうでしたからね。そんな中で、ライトなものと過激なものが分別されていきましたよね。

今音楽は、「使い捨て」の傾向にありますが、聴き手のスタイルの変化…特に僕は「データとして聴き手個人の手に残る」という状況がこの先々重要な意味を持ってくるのでは、と考えます。
いざそんな時に力を発揮するのが、今ジュリーが取り組んでいるような音楽であれば、と願うばかりです。

m・h様

ありがとうございます!

まだお聴きになっていらっしゃらない?
ならば、こんな僕の予想記事など読んではいけません。
もうね、予想はまったく外れているんですよ。歌詞もヴォーカルも曲もアレンジも。
今日中には1曲目「三年想いよ」の考察記事を仕上げ、なんとか早くこの恥ずかしい予想記事を1つ下に下げたいところなのです…。

アマゾンさん、今年もダメでしたねぇ。
僕は結局アマゾンさんの予約はそのままに、発売日に都内の大型店に駆け込み購入しましたが、地方にお住まいでアマゾンさんに予約された方々は難儀していらっしゃることでしょう。
m・h様も受け取られたかと思いますが、とりあえずあの「こちらに不手際はないですよ。どうぞ好きにキャンセルして」みたいなニュアンスの遅延お知らせメールの文章…あれはもう少し丁寧なものに校正した方が良いですよね~。

投稿: DYNAMITE | 2014年3月15日 (土) 16時30分

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