『'70 ザ・タイガース・フェア』
注:拙ブログでは、まだまだ『ひとりぼっちのバラード』セットリストの完全ネタバレ禁止体制を続行中でございます。
どうぞご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
いや~、良かったです。NHK・BSプレミアムで1月24日に放映された『ザ・タイガースin東京ドーム』。
映像的にバシッ!としていましたし、「バンド」の素晴らしさが前面に出ていて、その辺りは実際東京ドーム公演に参加されていない視聴者のみなさまにも、充分伝わったのではないでしょうか。
僕などは、必死に記憶を辿って執筆したレポに恥ずかしい間違いがあったことが分かったり、まったく気づいていなかった各メンバーの細かい役割を改めて知らされたり・・・何度も繰り返し観ています。
僕はその一方で、別館side-Bでは、ジュリーのソロコン『ひとりぼっちのバラード』のレポートをまだ執筆途中。
ソロ・モードになったり虎モードになったり、本当に目まぐるしい、嬉しい悲鳴を上げてしまいそうな年始です。
とりあえず・・・映像で初めて認識したこと、感じたことの中からほんの少しだけこの場で列記いたしますと・・・。
・「サティスファクション」のピーのドラム・ソロは一番最後だけ「だん・だん・だだだ!」だった。
・「ジョーク」で確認すると、トッポの「G」のフォームは小指1弦3フレのフォームで、どうやら曲によってフォームを使い分けているようだ。あと、サビで一瞬間違って「D」に行きかけて「おっとっと、あぶね~!」みたいなシーンがあった。
・シローの登場を迎える時と退場を見送る時で、サリーの表情が一変していて、弟を思うサリーの気持ちを想像して、ジ~ンときた。
・「ヘンリー8世君」のジュリーの3・3・7拍子の叩き方は無事改善されていた(ホッ)。あと、目立たないながらタローのリード・ギターがメチャクチャ気合入ってる!
・「アンダー・マイ・サム」間奏直前でジュリーが「かつみ~っ!」とシャウトしてた。ただ、2人の距離はドームのモニターで感じたほど近くはなかった・・・。
・「十年ロマンス」のイントロ初っ端、危なかったね~。観ながら「あっ!」と手に汗握った。
・「落葉の物語」の単音は、タローとトッポで分担しているようだ。
・さすがに「廃虚の鳩」がこの日の放映でカットされるとは思わなかった。あの素晴らしいピーのドラムス・フィルを再び観るのは、DVD発売までお預けだ。
・「君だけに愛を」のジュリーの指差しが僕のいた席に来たのは、最後から3番目のタイミングだったみたい。
・「シーサイド・バウンド」でリード・ギターに気をとられて苦笑いしながらも、楽しそうにステップするトッポがなんだか微笑ましかった。
・「ラヴ・ラヴ・ラヴ」のタローのワウ・ペダルの踏み方はトッポとは対照的。感性の人なのに冷静なトッポ、繊細な人なのに情熱的なタロー、という印象を受けた。ギターほど、プレイヤーの人柄を反映する楽器は無いなぁ、と改めて思った。
・「美しき愛の掟」は、トッポが「お~け~!」とピーに出だしの合図を送ってから始まった。武道館の後、最もメンバー間で再度の練り直しに時間が割かれたのはこの曲で間違いないだろう。結局、ピーが譲ってトッポの好みのテンポに合わせた、という感じになっていた。
・「色つきの女でいてくれよ」の間奏のコード進行はリフ部と同じ。タローがリフを弾き、その上でトッポが新たなフレージングでゴリゴリのリード・ギターを弾いていた。
・全体的に、やっぱり今回のサリーはかなり安定志向にシフトした演奏だった。そして、ジュリーの次に身体がよく動いていたのがサリーだった。それもまた、「あの頃のまま」とお姉さん達が感激したザ・タイガース本来の姿だったのかな、と思えた。
ということで・・・せっかくテレビ放映で再度の虎モードに浸れたわけですから、この機にもうひとつ、『お宝ですか?』カテゴリーに貴重なパンフレット紹介の記事を上げておきましょう。
こちらも前回の『1968 ザ・タイガース ショウ』と同じく、P様が貸してくださった資料です。
前回はトッポ在籍時、オリジナル・メンバーの資料でしたが、今回は1970年。シロー在籍時の後期タイガースのコンサート・パンフです。
実際にこのコンサートに参加されたタイガース・ファンのかたはいらっしゃるかな?
どんな曲が歌われたのでしょうか。
例によりまして、既に拙ブログの過去記事で添付済のショットもありますけど、どど~ん!と纏めてお楽しみくださいませ~。
あ、拙ブログでは引き続き、『ひとりぼっちのバラード』セットリスト・ネタバレ我慢派のみなさまを絶賛応援中です!
僕は29日の渋谷に参加しますが、ファイナルの渋谷公演が終わるまでは、こちら本館で『ひとりぼっちのバラード』ツアーの詳細内容に触れることはいたしません。
安心して遊びにいらしてくださいね~。
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コメント
「ラヴ・ラヴ・ラヴ」のギターワークに関しては、この曲に関する思い入れがタロー(俺の曲?)とトッポ(ここは無難に?)とで好対称なんでしょうね、うん。
投稿: 秀和 | 2014年1月28日 (火) 02時20分
秀和様
ありがとうございます!
確かに…映像で改めて観ますと、タローの「ラヴ・ラヴ・ラヴ」のギターは「俺の曲だ!」って感じで弾いていますね。
武道館のイントロの時は、トッポとサリーのどちらかがキーを間違えたのかなぁ。
今回確認しましたら、オリジナルよりキーが下げられていました。
投稿: DYNAMITE | 2014年1月29日 (水) 10時44分
♪DYさん
大変に、ご無沙汰を致しました
私はDYさんと同じく12/3武道館と12/27の東京ドームに行ったのですが、あまりの興奮の余韻~抜けきれず(今もですが)
薄れゆく記憶に慌てながら、ようやく自分なりに、やっと武道館について纏めてみましたが、こぼれ落ちてる事もたくさんありました。
でも武道館は完全にジャズ喫茶化してたのは断言できます。
細かい描写はDYさん始めジュリブロのみなさんにおまかせ~と思ったりイヤ、やっぱりと思ったり想いがウロウロしてます。
東京ドームについては、まだ、これからなのですがTGへの想いや感情が邪魔して大変です。
そんな中で言わさせていただきたい事があります。
「ラヴ・ラヴ・ラヴ」についてですが答えは簡単ですよ。今回のTGライブは、とにかくファニーズ~初期TGと同窓会の曲中心でしたよね。それぞれの未来に向って原点に戻ろうみたいな・・・
そして前期・後期TGにとって外せないコンサートにおいてラストの歌が前期は「アイ・アンダスタンド」後期が「ラヴ・ラヴ・ラヴ」なんですネ
そして、この「ラヴ・ラヴ・ラヴ」はトッポのいるオリジナルメンバーで演奏して歌われたのは今回が初めてなんですよ。
同窓会ではサポーターメンバーがいましたから自分が初めて参加する、この歌に少し表現は乱暴ですが必死に演奏したりハモる必要はなかったですよね(チャンと高音にはシローの声がありましたし)タローも、あの時は、さほど目立った弾き方はしていません。
でも今回は違いますよね。あの伸びやかなシローの高い声は当然ありません。あれって、とてつもなく高いんですよ。色つき~もそうですが、シローの声に合わせたハーモニーになってると思いませんか?音を下げたのは多分・・・
当然、その高音をシローのかわりに今度は」トッポがハモらなければなりません。ギターは後半のシローもだいぶ弾けるようになってましたがメインではないですよね。
対するタローのギター。アピールして当然でしょう。後期TGでは何といってもタローが花のリードギターでありギターに関してはタローしかいなかったのですから。なので武道館での出来事はひょっとして(?_?)
実際には「美しき愛の掟」もタローといっても過言ではないと思いますが、在籍中における最後の曲。という事ですから、あの時トッポがいたらホントは、こんな風だったんだよ。みたいな感じだったのではないでしょうか?
・・・と、まぁ私の勝手な見解ですけどね。
(ドームでまとめようと思ってたのを思わず、ここでぶちまけちゃいました(>_<))
生意気な事を並べたててゴメンナサイ。失礼いたしました(^^♪
投稿: hiko | 2014年1月30日 (木) 08時25分
hiko様
ありがとうございます!
なるほど…「ラヴ・ラヴ・ラヴ」「美しき愛の掟」について、まったく仰る通りです。
「美しき愛の掟」は、一度でもリリース時にトッポがステージで演奏していたら…という、それを再現したのが東京ドームだったのかもしれません。
この曲は武道館と東京ドームでかなり演奏に違いがありましたから、間違いなくツアー中にメンバー内の打ち合わせがあったと思いますよ~。
投稿: DYNAMITE | 2014年1月30日 (木) 17時35分
♪DYさん
m(__)mまた生意気を並べますが、録画撮りもあったからか、私としては全曲、武道館とは違う印象がありました(特にピーのドラムはドームの広さに合わせた様に感じました)
いずれにしても武道館と東京ドームでは、曲は同じでも中身は違ってたと私は思いましたがDYさんは如何でしょうか?
でも、いつだったか言った通りでしょ?ジュリーの原点でもあるTGのサウンドはカバー曲を含めてもハンパじゃないと思う。想像以上だと思うので覚悟しておいてね。
みたいな事をお話した事あると思いますが憶えてらっしゃいます?
オリジナルメンバーでは私も初めてでしたが、再びTGに惚れてしまいましたよ。どうしてくれよう…未練たっぷりなんですけど~(^^♪
投稿: hiko | 2014年1月30日 (木) 21時16分
hiko様
ありがとうございます!
確かにピーのドラムスの音は、武道館と東京ドームでずいぶん違いました。まぁ僕の場合は武道館がバックステージ2階という条件も考え合さなければなりませんが…。
タイガース・サウンドが想像以上というのは本当に仰る通りでした。
むしろ、技術的に腕に覚えのある若いミュージシャンほど、それは強く感じたでしょうね。「何なんだ、これは。この凄さに辿り着くにはどうすれば良いのか皆目分からない」と。言葉や理屈や技術では追いつけない…それをまず最初に視覚的に証明したのが、あの4万5千人の観衆だったのではないでしょうか。
投稿: DYNAMITE | 2014年2月 1日 (土) 15時08分
DY様
hiko様
横レスみたいな感じになりますが、ギターリストとして思い入れのある曲の事で黙っていられなかったので(笑)。
「美しき愛の掟」についてです。
これはザ・タイガースの楽器演奏が成長期から円熟期に向かおうとしていた時の重要な曲というのが僕の位置づけです。
残念ながらその円熟期を迎える事はなかったのですが…。
『実際には「美しき愛の掟」もタローといっても過言ではないと思いますが、在籍中における最後の曲。という事ですから、あの時トッポがいたらホントは、こんな風だったんだよ。みたいな感じだったのではないでしょうか?』
とありますが過言です(爆)。
タローのリードギターではダメなのです。
タローにはタローの仕事がある曲なのです。
いずれmixiで書きますが、今回のツアーでやったのが、例の言い方で言うと正調「美しき愛の掟」なのです!
という事で、「独断と偏見的なmixi日記」をお楽しみに( ̄▽ ̄)
投稿: YOU | 2014年2月 2日 (日) 18時56分
YOU様
ありがとうございます!
今回のステージでひとつ分かったこと…それは「美しき愛の掟」のレコード音源(当然僕はCDでしか聴いていませんが)のリード・ギターがトッポの演奏だったんだ、ということですよね。
「CDの方が上手い、今回初めてトッポが弾いたのでは」、と真逆のことを言っているかたもいらっしゃいますが、僕の耳にはまったくそうは聴こえませんでした。「むしろ今回のステージの方が凄いぞ。音が外れた、って言っても、ジミヘンとか知らないのかな?」と。
YOU様もきっと同じ…と思っています。
hiko様は、「美しき愛の掟」がリリースされた後もトッポが在籍していたら…とお考えだと思うのです。ですから、hiko様の「あの時トッポがいたらホントは、こんな風だった」と仰ることも、YOU様の仰る「正調・美しき愛の掟」も、根っこは同じじゃないかなぁ、と僕は感じています。
いずれにしましても、YOU様の日記はメチャクチャ楽しみにしております~。
投稿: DYNAMITE | 2014年2月 2日 (日) 19時14分
♪DYさま
♪YOUさま
専門的な話になると私は何も反論出来ない。何と言ってもギタリスト相手に何が言えよう…。
レコーディングに関しては当時は色んな噂が飛び交ってました。ギターもコーラスもトッポのをそのままで出した。コーラスだけシローに差し替えた。いやタローで録り直した。結局、スタジオミュージシャンで録り直した…etc
私も友達とレコードを何回も聴きながらトッポだ。いやシローだ(B面の「風は知らない」と共に)随分、悩んだもんです。
私は後期TGの、しかも末期TGの生演奏しか知りません。生演奏ではタローのリードギターしか知らないんですよね。だから多分に願望も含めてヒイキ目になってしまってるかもしれません。
両方ともサポーター付でしたので、ほぼTGでもなかったタローでの、そして同窓会の時にも味わえなかったトッポの本気「美しき愛の掟」思えば、どちらもレコード(CD)そのものでしたよね。
YOUさんの言うミュージシャンとしての正調「美しき愛の掟」が、どんな風に展開されるのか色んな意味でYOUさんの日記、私も楽しみです(^^♪
投稿: hiko | 2014年2月 3日 (月) 23時26分
hiko様
ありがとうございます!
僕はYOU様もhiko様の同じことを仰っている、と感じました。レコードリリース時、本来liveで奏でられるはずだった「美しき愛の掟」…お二人ともその思い、ということなのでしょう。それは、後追いファンの僕が想像でしか感じられないことでもあります。
「風は知らない」の演奏については、ジュリーが「アコギのストロークはトッポ」と明言していたはずです。
そうするとタローがアルペジオなのか、それともゲストが存在したのか、という謎も出てきますが…。
ピー先生が、『花の首飾り物語』に続いて、当時のタイガースのレコーディングを可能な限り検証した著書を執筆してくれないかなぁ、と贅沢なことを考えてしまいます~。
投稿: DYNAMITE | 2014年2月 4日 (火) 19時40分