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2013年9月30日 (月)

ザ・タイガース 「光ある世界」

from『ヒューマン・ルネッサンス』、1968
セットリスト的中自信度★★★★☆


Human

1. 光ある世界
2. 生命のカンタータ
3. 730日目の朝
4. 青い鳥
5. 緑の丘
6. リラの祭り
7. 帆のない小舟
8. 朝に別れのほほえみを
9. 忘れかけた子守唄
10. 雨のレクイエム
11. 割れた地球
12. 廃虚の鳩

--------------------

セットリスト的中自信度
5段階内訳

★★★★★・・・絶対やります!
★★★★☆・・・おそらくやると思います。これからタイガースの勉強を始めようという方々は、ここまでは予習必須です。
★★★☆☆・・・かなりの有力候補ではありますが、全体の曲数や演奏形態の特殊性などの事情により、オミットされる可能性もあるナンバー達です。
★★☆☆☆・・・個人的にやって欲しいと考えている、渋い選曲群です。セットリストのサプライズとして、密かに期待しています。
★☆☆☆☆・・・おそらくやりません。この機に僕が個人的に記事に書いておきたい、というナンバー達です。

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ジュリーの2014年前半のインフォメーションも到着し、お正月LIVEに音楽劇(演奏が柴山さんのギターとあらば、これは僕も行かずばなるまい!)のチケット申し込み、さらにはザ・タイガース貴重映像DVDも発売されるとあって、みなさまにおかれましては、まず銀行口座の残高を確認していらっしゃることかと・・・。
え、僕だけですか?


まだ年末のザ・タイガース再結成のチケットも手にしていない状態で、続々と届けられるその先々のジュリーの公演予定。
まさに嬉しい悲鳴・・・本当にファン冥利に尽きます。有り難いことです。

さて。
『先日の『オールナイトニッポン・ゴールド』は本当にファンを安心させてくれたと言うか・・・特に僕のような後追いかつ頭でっかちな考え方の者を、穏やかな境地に誘ってくれました。それほど、5人の醸し出す雰囲気が何とも言えず良かった・・・。

思えば、2011~2012年の老虎ツアー・ファイナル武道館公演のプロモーション的な感じでNHK『songs』が放映される、と聞いた時、僕は「対一般世間」というのを意識し過ぎていて、「美しき愛の掟で一般視聴者のド肝を抜くべきだ!」などと浅いことを考えました。
しかし番組のトリで演奏されたのは「誓いの明日」。その素晴らしかったこと。
「僕たち、こんな雰囲気で今やってるよ」ということが、何のてらいも力みもなく伝わってきた・・・今回の『オールナイトニッポン・ゴールド』も、僕にはその時の「誓いの明日」と同じように感じられました。

メンバーに気を遣いながらも、司会の仕事を楽しく、優しく、自然体で全うしたジュリー。
しっかりと足が地に着いた感じで、的確にポイントを突いて他メンバーへの質問を展開していったサリー。

さらに、僕の中学生時代の記憶にある『オールナイトニッポン』という番組のイメージを一手に引き受け喚起させてくれた、ヤンチャなピー先生。
ダジャレはともかく、「日中を股にかけた」話の際に突如飛び出した下ネタにメンバー一同が凍りつく雰囲気がヒシヒシと伝わってきて(笑)、「あぁ、オールナイトニッポンっぽいなぁ」と思い、爆笑しながら聞いていました。

そして・・・これはほとんどその後ファンのみなさまの間で話題に上ってないけど、トッポとタローが、僕がトッポのソロ・ナンバーの中で抜きんでて好きな曲「ひとり」(作詞・トッポ、作曲・タロー。トッポのセカンド・ソロ・アルバム収録)の話を少ししてくれたんですよね・・・。
タイガース解散後に、タローが作曲依頼を受けたという流れだった、とか。
僕、これまで「ひとり」について「タイガース幻のセカンド・レコーディング・アルバムのアウトテイクじゃないか」とこのブログ書いてきたことがありましたが、それは違いました。
でも、まさか「ひとり」の制作秘話まで聞けると思っていなかったから、とても得した気分でしたよ~。

ともあれ、ラジオで5人の声を聞き、年末のザ・タイガース再結成が現実味を帯びて、一層楽しみになってきましたね!
ジュリーのソロ・コンサート・・・『Pray』ツアーもいよいよ佳境に入ろうとしておりますが、拙ブログではひと足早く、ザ・タイガース再結成ステージのセットリスト予想シリーズを開始しています。
今日はその第4回。

お題に採り上げるのは、多くの先輩方の間でとても人気の高いナンバー。
先日お会いした先輩も「今年はやるでしょ!」と力強く予想していらしたので、的中自信度を当初の予定「星3つ」からワンランク格上げしまして、「星4つ」の”予習必須曲”として、貴重なオマケ画像も文中にたっぷりと交えつつ、お届けいたします。
「光ある世界」、僭越ながら伝授!

僕は今、これまでの予想記事で”演奏形態”という点にこだわり過ぎてたかもしれないなぁ、としみじみ考えているところです。
いや、『オールナイトニッポン・ゴールド』を聞いてね。ザ・タイガースの再結成コンサートに参加できる、という歓び・・・ファンとしてその基本の気持ちに立ち返ったと言いますか。
もう、これは演奏できるのかとかアレンジが厳しいんじゃないかとか、そんなことを考えるのはナンセンス・・・まぁ当然現実問題として演奏はできなくちゃ、なんだけど、そこを理詰めで考えてセトリ予想自信度に反映させるのはやめよう、と。
僕とて若輩とは言えタイガース・ファンなのですから、オリジナルメンバーの5人が、あのラジオの感じで再結成本番ステージに向けて胸ときめかせているなら、それでもう無心にその日を待つべきなんじゃないか、とね・・・そう思った次第です。

ですから、全っ然オリジナル・メンバー5人の演奏でどんなアレンジにするのか想像がつかない、メチャクチャに難易度が高いような気がする「光ある世界」も、「星4つ」での予想。
だってこの曲、ファンが聴きたい、そしてザ・タイガースのメンバー自身が「やりたい」と自然に考える曲だと思いますから。
あとは、他の曲との兼ね合いですかね。

では、この曲にまつわるエピソードと言えば・・・。
もう随分前の話のようにも感じますが、『Pray』静岡公演でのMCで、ジュリーがご当地ネタとして
「タイガース時代に富士山に登って歌ったことがある。あれは、途中から馬に乗って行くんです」
と話してくれたそうですね。

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リハーサルシーン、ジュリー=Mママ様所有資料
サリー、トッポ、ピー、タロー=P様所有資料


その富士山
で歌われた数曲の中で、リリース間もない「光ある世界」は大きくフィーチャーされていたのだそうです。
そりゃそうですよね・・・何せ富士山ですから。「ご来光」ということですよ!


とにかくその楽曲世界のスケールの大きさは、すべてのタイガース・ナンバーの中でも抜きん出ているように感じます。
「光ある世界」・・・それは、時間も空間も無いまったくの「虚無」に、ひとすじの光が射し、誕生した真っ白な世界のこと。
それがいつしか「あなた」と「僕」に投影され、「人類の誕生」「愛の始まり」・・・「光=愛」というテーマに繋がっていくのではないでしょうか。

Fuji001_2


P様所有資料

星なき夜 に あなたと逢って
Em     A   Em       D         Em

星なき道 に 愛の光が
   Em  A   Em     D    Em

『ヒューマン・ルネッサンス』は完璧なコンセプト・アルバムで、世界の始まり(「光ある世界」)から終わり(「廃虚の鳩」)までを描いています。
世界を終末たらしめるのは、「悪いことを覚えすぎた」愚かな人間たち。しかし「廃虚の鳩」では、空を飛ぶ一羽の真白い鳩にひとすじの希望が託され、また新たに世界は甦ります。
「鳩」は”希望”という名の「光」の化身。
つまり『ヒューマン・ルネッサンス』は、ラスト収録の「廃虚の鳩」から1曲目収録の「光ある世界」に再び物語が繋がっていく、”オービタル・ピリオド”構成になっているのです。
なかにし礼さんと山上路夫さん・・・違う作詞家による作品がここまで見事にひとつの物語に纏まる素晴らしさ。『廃虚の鳩』のシングル盤をお持ちだったタイムリーなファンのみなさまは、自然に「廃虚の鳩」→「光ある世界」の流れも身体に染み込ませていらしたでしょう。

アルバム全体では、特に山上さん作の「朝に別れのほほえみを」から、なかにしさん作の「忘れかけた子守唄」への流れで、リスナーは自然に「あぁ、物語は曲順の通りに繋がっているんだな」と気がつくことができます。
「コンセプト・アルバム」と言うとなんだか難解で敷居が高いようですが、タイガースのこのアルバムはポップで分かり易い・・・深いテーマでありながらも際立つ明快さ。それこそが『ヒューマン・ルネッサンス』最大の魅力であり、タイガースがこうしたテーマの作品をリリースすることの意義でもあったのだ、と僕は考えます。

さらに。
ポップで美しく、耳当たりの良い曲が実は非常に高度で凝った構成を持つ・・・正にそんなアルバムのテーマ性同様の懐の深さを1曲で表しているのが、この「光ある世界」です。
何の違和感もなくス~ッと聴き込めるこの曲、いざ紐解いてみますと・・・いやぁ斬新な和音進行とアレンジに驚くばかり。
しかも、とてつもなく気品に満ちているんですね。

詩人・吉岡実さんの研究家でいらっしゃる小林一郎さん執筆のサイト、『吉岡実の詩の世界』の2011年8月付編集後記にて小林さんが、僕が自力で採譜できなかった「光ある世界」のイントロの和音について書いてくださっています。
光栄なことに、小林さんがそこで拙ブログをリンク紹介してくださっていたおかげで、僕は小林さんのサイトにお邪魔し、「光ある世界」のイントロ進行を知ることができました。

実は僕の手元には2種の「光ある世界」のスコアがあるのですが、そのいずれもがメロディー譜で、イントロの和音表記が割愛されているのですよ・・・。

Hikariarusekai_2


深夜放送ファン・別冊『沢田研二のすばらしい世界』
&『60年代グループ・サウンズ・ファイル』より


しかも歌メロ部のコード表記がメチャクチャ怪しい・・・当然、2冊ともてんでバラバラな採譜になってます。
逆に言えば、そのくらい「光ある世界」はコード進行が特殊な曲なんですよ。

小林さんがサイトで紹介してくださったイントロ(および間奏部)のコードは

Em→D7→C→Am→F7-5→Em

という驚愕の進行。
小林さんも仰っているように、まずこの曲がホール・レコーディングということで、和音の輪郭がぼやけている(無論、それが曲の魅力となっています)ためコード採譜が困難な上、イントロ部ではサリーのベースがずっと「ミ」の音を連続して弾いているので、厳密には「Em」以外の上記進行登場コードはすべて「onE」の分数表記となるべきところ。
ただ、すぎやま先生のオーケストレーション・アレンジが、いわゆる「ギター・コード」のニュアンスを超越していて、ロック畑の僕からすると相当に聴き取り辛い和音構成となっています。
小林さんも驚いていらした「F7-5」はもちろん、一見シンプルな進行で、言われてみれば「あぁ、そうか」と納得の「D7」あたりも、ギター片手に音源を流しながらの採譜作業だと実はかなり探し当てにくいのです。

オリジナル音源を改めて聴き直してみますと・・・間奏では鳴っていませんが、イントロでは左サイドにその進行でのギター・コードの演奏が確認できます。
「F7-5」は、1弦1フレット、2弦開放、3弦2フレット、4弦3フレットのローコードで弾いているように聴こえます。これはトッポかな、タローかな・・・。

和音が難解なのはイントロだけではありません。
例えばサビ部後半。手持ちのスコア2点でそれぞれ合わせてコードを弾いてみても、何か違う・・・ということで、この機会に自分なりの採譜を試みました。

あなた の  愛         を
      Em Em7  Em6 G11(onE)  Em

ぼくは はなしはしな    い
     F#7    Am    D#m7-5   B7

コードネームを明記していて自分で「ホントかよ!」と突っ込んでしまう(笑)ほどに斬新です。
ホ短調(Em)のスケールの曲の中に、「F#7」はまだしも、「D#m7-5」が出てくるのは相当に変則的なんですけど、合わせて弾くと僕はこれが一番しっくりきます。
ちなみに「G11onE」は、ローコードの「Em」に5弦1フレットの「C」音を足したフォーム(「Em7」→「Em6」に続いて、5弦のポジションが半音ずつ下がってくる感じ)で、「D#m7-5」は1弦~3弦が2フレット、4弦1フレットのフォームで弾いてみて!

でも、こんなふうに和音を紐解いてみると、シンセ・ストリングスのサポートを仰がずとも、トッポとタローのギター2本で充分「光ある世界」のアレンジ、演奏は可能だと思えてきました。どちらかがアルペジオを弾くと良いんじゃないかな。

何よりこの曲は、ジュリーの神々しいまでに澄みわたるヴォーカル、1番サリー、2番トッポの絶妙な裏メロのコーラス・・・トッポが加わったオリジナル・タイガースでそれが完璧に再現されるかと思うと、ワクワクしてきますよね。
是非、年末のセットリスト入りを!

それでは最後に、P様所有資料からダメ押しでオマケです!

Hikariarusekai

19680916fuji4

19680916fuji6

Fuji002


Fuji003


さて次回更新は、「星1つ」の曲を予定しています。
「星1つ」・・・つまり、再結成ステージでのセットリスト入りはちょっと考えられない曲ですが、この機会に少しでも多くのタイガース・ナンバーを書いておきたいですからね!

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タイガース復活祈願草の根伝授!」カテゴリの記事

コメント

Dy 様、お久しぶりです。相変わらずのご健筆で、質量共にDy 様の熱きエネルギーに圧倒されつつも楽しませて戴いております。(^^)v
おっしゃる通り、J-インフォメーションを前に、頭をひねっていますので、多分ギリギリの申し込みになりそうですわ。
The Tigers の一面ドーム公演広告を、土曜早朝新聞を取り込み開いてビックリ!!眠気も一瞬で吹っ飛びました。
さすが広報部長Julie で、やる時はやる。それも徹底的にやるのが、Julie 流。素晴らしいですわ。まぁ、普段の地道な活動でエネルギーをMax 溜め込み、ここぞと云う時に波動砲のごとき破壊力でエネルギーを放出する、と云うか出来るのが、40余年Rock & Pops 界で一線を張り続けて来た証でしょうね。
還暦ドームを思い出す迄もありませんよね?

投稿: Luchia | 2013年9月30日 (月) 14時54分

Luchia様

ありがとうございます!

新聞広告、凄かったですね~。
京セラドームも、一般発売が完売になったとか…おそるべしザ・タイガースです。

僕は先日のオールナイトニッポン・ゴールドでの5人のあの何とも言えない雰囲気のトークを聞いてようやく、「あぁ、この5人で本当にタイガースをやるんだなぁ。本当に良かったなぁ」と、今さら一番大切な感動的事実に気がつきました。
ジュリーが言った「みんなの気持ちがひとつになりました」という言葉の意味深さを遅ればせながら噛みしめているところです…。

投稿: DYNAMITE | 2013年9月30日 (月) 19時08分

DY様 こんばんは。

コンプリートタイガースでこれやらなかったら私マジギレします~!

ニッポン放送、ウチ、マトモに入らない・・
ヘンな私設局(?)の電波とかぶって(泣)
でも、次の日しっかりアップしてくださった方がいて。(感謝)
幸せな気分だったな。みんな本当に心から打ち解けてて。
「みんなやっと大人になってくれてオカンは肩の荷が下りたよ、うるうる。」な気分。

しっかし、両ドームまで即日完売とは。
そてはそれで誰かがイジけそうな気もしないではないですが。(笑)

富士山登山。
雑誌の撮影を兼ねてだったようですが、
「寒い」「眠い」
「文句が多い!」だったようで。

投稿: nekomodoki | 2013年9月30日 (月) 20時12分

nekomodoki様

ありがとうございます!

やはりnekomodoki様もこの曲熱望派でいらっしゃいますか。
やってくれると良いですね…。

オールナイトニッポン・ゴールドは本当に心が暖かくなりましたね。トッポのサンドイッチも、ピーの下ネタもいい感じでした。
うまく説明できないのですが、聞いていて素直なまっさらな気持ちになりました。

富士山は…マントが風を受けて大変だっただろうなぁ、なんて思いました
とにかく寒そうですね…。

投稿: DYNAMITE | 2013年10月 1日 (火) 09時06分

DY様
”オールナイト・ニッポン”の余韻の中 大好きな「光ある世界」のご伝授を読めるなんて
ほんと~に幸せ

ン十年前 子供のゲームから流れてきたドラクエに、
”ん!?何だか知ってる…この甘く格調高い感じ…エーッ すぎやまこういち!…
ヒューマンルネッサンスだァ”と、耳が覚えてましたね。

ハープを始め弦楽器が贅沢に使われたこのアルバムは 私にとって親しみやすいクラシック入門となり、
”教養”としてでなく、クラシックも楽しんでいいんだと教えてもらった気がします。

「ホッシッな~き♪」で一気に夢の世界に誘われる出だし
天から 地からの声のように朗々と歌われるトッポとサリーの副旋律
「あなた~のあーいーでー♪」と響きあい”タイガース・コーラス”の醍醐味が味わえる部分が 特に好きです。
聞けるかな? 聞きたいなー。

投稿: 真樹 | 2013年10月 1日 (火) 09時31分

DY様へ

 DY様、唐突ですが…“裸レコード”を御存知でしょうか?
 予想外に? 売れた為、レコード本体に、ジャケの追加が追い付かず…直接、お店にレコードを買いに行くと“中身”だけを渡され、ジャケは、1~2週間位? 後から、お店に頂きに上がる…というアレ? です(笑)。

 私自身は、S.51年1月?『およげ! たいやきくん』を買いに行った折り(*於;大阪市内)、体験しましたが・・・
 S.42年〜43年? …フォークル『帰って来たヨッパライ』と…未だに“色褪せない”ザ・タイ
ガースの偉大なるアルバム、『ヒューマン・ルネッサンス』も…少し後から? お店に買いに走ったクラス仲間は、取り敢えず、レコード本体だけを渡されていました(*於;名古屋市内)。
 ねっ! ねっ! ザ・タイガース、スゴいでしょ(笑)
 Wikiとか? 所謂“ググる系”に記載はなくとも(*皮肉です!)、私の中では、上記を“偉大なる、三大裸レコード”と、いつまでも明記している次第です(爆)。

 ♪『光ある世界』・・・ 楽曲名だけでは、はて? 状態でしたが、記事7頁の最初…「星なき夜に・・・」が目に入った途端、脳の何処かの細胞が繋がり、またもや?(笑) 最後まで歌えてしまいました〜

 ANN Gold で、サリーたちが仰っていらした様に、ザ・タイガースは日本で? 初めて…な、ことが“本当に”多いです。
 どこかの圧力? …何故か? 今迄、その事をスルーする? マスコミが多すぎました。

 45年前に? デビュー“1年と、そこそこで”…こんなに重厚なアルバムを作らせてくれた当時の関係者の皆様へ・・・ 改めて、感謝! 感謝! の気持ちでいっぱいです!! m(__)m

投稿: えいこはん | 2013年10月 1日 (火) 10時06分

瀬戸口様、こんにちは。

「光ある世界」は好きだけど★3つと4つの間かなと思っていました。
「ヒューマンルネッサンス」からは他に絶対というのがいくつかあるでしょ(笑)
★4つか、と思って改めて聴いてみて、このアルバムで一番表現が難しい楽曲だなと思いました。
序曲としてこの曲だけが他の曲とは違う次元にあるような感じがします。
物語が始まる前の原始の世界ですね。
ジュリーは大変な歌を振られちゃったなぁ~具体的な言葉で抽象的な世界をなかにし礼氏の詞はつくり、すぎやま先生は神話的な曲を付けている~歌いにくかったと思います。荷が重いよね(笑)

ジュリーは感情を表わさないような甘さも熱さもない厳かといっていいような声と歌い方をしていて、端正な叙述的な歌い方に聴こえます。
声の地の甘さが効果的です~
「あなた」を「God」と解釈して歌っているのかな、と思うような歌い方でもあるな、何もない世界にひとりで目に見えない「あなた」と向かいあっている様な歌い方だなとも感じて、これは凄いぞ!と(笑)
次元が違うと感じたのはこの声と歌い方のせいです。
これから歌いだされる世界を静かに見つめているような歌声とそう歌う20才のジュリーの感受性にはちょっとビックリ。
多分、アルバムのテーマの壮大さは当時、トッポ程には、思い入れはなかったと思います。
与えられた楽曲そのものだけから感じたままを歌って、この表現♪

今回、もし歌うとしたら45年後「Pray」を歌った声と解釈とでどう歌うか、TGの音で聴いてみたい。
サリーとトッポのコーラスもつくし、TGは贅沢なバンドです。
よろしく、お願いします!
こうしてお願いセットリストは増えて行く~(笑)
待ってる時間も楽しいわ♪

投稿: momo | 2013年10月 1日 (火) 12時38分

当時、はじめて、ザ・ヒットパレードで紹介され、オープンリールで録音。
ザ・タイガースの野心作二曲と紹介され、この曲と廃棄の鳩。
久しぶりに再生。光ある世界。テンポはレコードより遅くゆっくり歌いあげ、はもる箇所から激しくなります。名演。

投稿: ヒロコ | 2013年10月 2日 (水) 02時11分

誤字ごめんなさい。廃墟です。
お正月のウエスタンカーニバルでやった割れた地球がよかった。あのコスチューム、そして、かつみのギターが荒っぽくて。
ザ・ヒットパレードでは、青い鳥と入れ替わり、ジンジンバンバンがトップスリーへ。
そして、歴史的名演、木の実ナナとタイガースの共演ジンジンバンバン。
ツインボーカルの素晴らしさと、かつみのギターが荒々しくてカッコよすぎ。
テレビの前でまさに失神寸前。直後にかつみは失踪。いま、テープを再生して聴いても感動。この演奏がタイガースのベストかも。

投稿: ヒロコ | 2013年10月 2日 (水) 02時26分

真樹様

ありがとうございます!

仰る通り、すぎやま先生は『ヒューマン・ルネッサンス』でロックとクラシックの融合を考えていらしたかもしれません。
また、曲並びやコンセプトには、キンクスやザ・フーによって確立するロック・オペラや、後のプログレッシブ・ロックの要素もあり、今考えても前衛的で凄いアルバムだと思います。

トッポとサリーのコーラスがあってのこの曲…今回の再結成では是非採り上げて欲しいですね!

えいこはん様

ありがとうございます!

裸レコード…初めて聞きました。そんな販売スタイルがあったなんて。
「およげ!たいやきくん」の頃は僕ももう小学生で、それなりに音楽好きでしたが…レコードを買ったりするようになるのはもう少し先ですね…。

オールナイトニッポン・ゴールドでは、ピーがフォークルの話をしていましたね。手元に先輩からお借りしている資料を見ますと、確かにステージ共演があります。

タイガースはずっと先頭を走っていたのですね…。

すみません、お返事一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2013年10月 2日 (水) 12時40分

momo様

ありがとうございます!

オールナイトニッポン・ゴールドを聞いて、ようやく再結成実現への素直な喜びにたどり着きました…遅すぎましたね
なるほど…感情を出さずに歌うジュリー、でもその地声の甘さが効果的なんですね。
「あなた」=「God」の解釈も目からウロコです。それを踏まえてのジュリーのヴォーカルは、歌い手として本能的なもの、天賦の才でしょうね…。

「Pray」を歌ったツアー直後の「光ある世界」…是非期待したいです!

ヒロコ様

ありがとうございます!

なんと…素晴らしいお宝音源をお持ちでいらっしゃいますね!
「廃虚の鳩」「光ある世界」の初披露シーン、僕には想像すらままなりません。

「ジンジンバンバン」はやはり生演奏向きの曲なのですね。その時タローはオルガンだったのでしょうか。それともギター2本体制…?とすればレコードとは違う「タイガースの生の音」の名演だったのでしょう。いずれにしても大変貴重な音源ですね。

過去のライブ音源などを聴くと、僕もトッポのギターの魅力はあの荒々しさ、独特のガレージ感だと思います。
年末、僕は初めてトッポのギターを生で聴くことになります。本当に楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2013年10月 3日 (木) 12時15分

瀬戸口さま
小林一郎です。
せっかく拙文に触れていただいたのに、PC(のHDD)が壊れて、昨日、ようやく修理から戻ってきました。遅ればせながら、コメントというか、追加情報をお送りいたします。
「光ある世界」、発表当時の楽譜はどこで見たのか記憶にないのですが、私は大学ノートに五線を引いて(五線譜を知らなかったはずないのに)、ていねいに筆写したものが残っています。中学生当時からギターをいじっていたので、コードの写し間違いはないと思いますが、以下に転記してみます。音源ともいい感じで合っているように感じられますが、いかがでしょう。エクセルからテキストにしたので、見づらいですが、なにとぞご勘弁を。


A-1 光ある世界 なかにし礼 すぎやまこういち

Em D7 C Am
F7-5 Em (on E)
ほし
Em/A7 Em D7/Bm Em
なきよる に あな たとあっ て ほし
Em/A7 Em D7/Bm Em
なきみち に あい のひかり が ステ
Am Em Am D7
ンドグラ スの かが やきにも にた あな
Am Em F E♭
たのほほ えみ みつ め なが ら ぼく
Bm Em
は ある く ほし
Em/A7 Em D7/Bm Em
なきよる に ふね はみだ れ ほし
Em/A7 Em D7/Bm Em
なきみち に ひと はまよ う あな
Em D7 A7/Am Em
た の あい を ぼく
F# F/Em B7sus4 B7
は は なしは しな い

Em D7 C Am
F7-5 Em (on E)
ステ
Am Em Am D7
ンドグラ スの かが やきにも にた あな
Am Em F E♭
たのひと みに ささ え られ て ぼく
Bm Em
は いき る のバ
Em/A7 Em D7/Bm Em
ラのいろ も あな たがつく る あさ
Em/A7 Em D7/Bm Em
の ひかり も あな たが はこ ぶ あな
Em D7 A7/Am Em
た の あい で ぼく
F# F/Em B7sus4 B7
を つ つんで おく れ

Em D7 C Am
F7-5 Em (on E)

投稿: 小林一郎 | 2013年10月 3日 (木) 21時04分

小林一郎様

ありがとうございます!

僕は2012年武道館以降も度々小林様のサイトにお邪魔して、毎月の編集後記で必ず書いてくださるロックのお話を特に楽しみに拝見しております。
今年に入り、なかなかタイガースのお話が登場しないので、「もしかすると小林様は、今年末の完全再結成のことをご存知ないのでは…」と勝手に心配しておりました。無用のことでしたね
ちなみに、現在ソロツアー中のジュリーのMCによれば、年末東京ドームのステージを、来年1.24にNHKさんが放映してくれる、という話も出ているようです。正式な発表はまだですが…。

貴重なコード譜もありがとうございます!
軽く目を通しただけでも「そうか…sus4で良かったのか」など、目からウロコの部分があります。
週末にでもじっくり検証、演奏してみたいと思います!

投稿: DYNAMITE | 2013年10月 4日 (金) 09時11分

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