鈴木雅之 「恋はくじけず ~You can't worry love~」
from『Open Sesame』、2013
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ジュリーの『Pray』ツアー・セットリストのネタバレ禁止期間、もうちょっとだけ続きます(8・3和光市公演のレポートから解禁予定)。
その間、ちょっと目先を変えた特別編のお題にて更新が続いておりますが、今日はみなさまご存知、シャネルズ(=ラッツ&スター)のリード・ヴォーカリストとして有名な鈴木雅之さん(=マーチン)のナンバーを採り上げたいと思います。
まずは・・・今回の記事は、鈴木さん関連の検索などで初めてこのブログに訪れてくださった方々もいらしゃると思いますので、ご挨拶から。
「恋はくじけず~You can't worry love~」の楽曲タイトルや、鈴木雅之さんのお名前の検索でこちらにお越しのマーチンファンのみなさま、はじめまして。こんにちは!
拙ブログは沢田研二さん(=ジュリー)のファンブログで、主にジュリーの曲やLIVEについて、40代後半にさしかかった男性管理人が暑苦しい長文を書き綴っている、辺境のブログでございます。
では何故そんなブログが今回、鈴木さんのニュー・アルバムからこの「恋はくじけず~You can't worry love~」を記事のお題に採り上げたのか、ということの説明から書かせて頂きますね。
(今回の記事は、いつもブログを読んでくださっているジュリーファンの方々にとっては周知の事柄も改めて書くことになりますが、どうか御了承くださいませ)
実は、「恋はくじけず~You can't worry love~」・・・この名曲を作詞・作曲されている若きシンガーソングライター・吉田Qさんは、一般の知名度はまだまだこれからというところなのですが、ジュリーファンにとってはとても馴染みの深い、思い入れのあるアーティストなのです。
1960年代後半から70年代初頭にかけて一世を風靡したグループ・サウンズ(GS)ムーヴメントはみなさまご存知でしょう。
そのGSの覇者として君臨していたバンド、ザ・タイガース(今年の12月に、いよいよ夢の再結成が実現します!)のヴォーカリストであった沢田研二さんが、こちらもGSのトップ・グループで、先輩格のバンドであったザ・ワイルドワンズのメンバーと2010年に突如合体し、ジュリーwithザ・ワイルドワンズという期間限定のコラボレーション・バンドを結成しました。
(ワイルドワンズのリーダーである加瀬邦彦さんは、「危険なふたり」「TOKIO」などの大ヒット曲をジュリーに作曲提供したことでも広くそのお名前を知られています)
ジュリーwithザ・ワイルドワンズはその2010年、加瀬さんや木崎賢治さんのプロデュースや人脈により書き下ろされた全10曲入りのフルアルバム『JULIE WITH THE WILD ONES』をリリース、アルバムを引っさげて約半年に渡る全国ツアー『僕たちほとんどいいんじゃあない』を見事成功させ、ジュリーファンやワイルドワンズ・ファンを大いに楽しませてくれました。
そのアルバム収録曲の中で、当時ほぼ無名であった新人ソングライターの吉田Qさんが大抜擢され、なんと2曲もの作詞・作曲作品を提供したのです。
曲のタイトルは、「涙がこぼれちゃう」と「いつかの”熱視線ギャル”」。
いずれもポップ・センス溢れる名曲ですが、特にアルバム1曲目に配された「涙がこぼれちゃう」は全収録曲の中でも広い支持を得て、ジュリーファンの間に「吉田Q」という名前がしっかりと刻み込まれたのでした。
1985年生まれという気鋭の吉田Qさんの曲作りは、その若さからは考えられないほどに「古き良き昭和のポップス」のセンスに満ちていて、僕らを驚かせました。
ジュリーwithザ・ワイルドワンズの活動期間が終わっても、幾多のジュリーファンが吉田Qさんの活動を継続して応援するようになったのは、彼の曲作りの素晴らしさ(と、ツッコミどころ満載の面白過ぎるキャラクター)を考えると、当然の流れだったかもしれません。僕もその一人です。
そしてその後吉田Qさんは、これまたビッグ・ネームのアーティスト・・・「ラブソングの帝王」と言われる鈴木雅之さんの楽曲提供者として抜擢されます。
その類稀なるポップ・センスをして「ラヴソング」をコンセプトに突き詰めるスタイルの吉田Qさんの曲作りは、鈴木さんのヴォーカルとの相性は抜群でした。『はなまるマーケット』のエンディング・テーマとなった「ラスト・ラヴ」。イオン・グループのバレンタイン・キャンペーンのCMソング「プロポーズ・アゲイン」。
いずれもターゲットは熟年層。若くして「古き良き時代」を匂わせる吉田Qさんの作品は、大ベテランの超・実力派シンガーである鈴木さんに歌われることによって、驚異の相乗効果をもたらしていました。
ただ・・・残念ながら現時点では「ラスト・ラヴ」「プロポーズ・アゲイン」の2曲は配信楽曲に留まり、CD化はされていません。
吉田Qさんを応援するジュリーファンとしては、「なんとかQさん提供のマーチン・ナンバーがCD発売され、広く世に流通しないものだろうか」と焦れる思いもしてきました・・・しかし。
今年2013年に入って、鈴木さんのニュー・アルバムのリリースが告知され、その中に吉田Qさんのクレジットが!
僕は狂喜し、すぐにソニーのショップさんでアルバムを先行予約したのでした。
発売日に届けられたCDには、巨大な梱包にくるまれたマーチンの特大ポスターが初回先行予約特典としてついてきました~。
早速、じっくりとヘッドフォンで聴きました。
吉田Qさんの曲が今回のCD購入のきっかけでしたが・・・これはもう、アルバム全体として力作、傑作!
僕はQさん絡みで鈴木さんの活動についても機会あるごとに情報を収集していましたから、あの東日本大震災を機に鈴木さんが、それまで進行中だったプロジェクトを一度白紙に戻し、新たな思いを持ってまた1から作品創作活動に取り組んでいたことは知っていました。じっくり時間をかけて、想いを込めて、いよいよ形になったのがこのアルバム・・・素晴らしい名盤が誕生しましたね。
さて、「恋ははくじけず~You can't woory love」について鈴木さんはNACK5のラジオ番組で
「今回のアルバム・コンセプトである”コラボレーション”という意味では一番盛り上がったと思う」
と語っていました。これぞ「バック・トゥ・80s」と・・・。
アルバム制作のずっと以前から、武内享さんとは「何か面白いことやろうよ」とお話されていたのだとか・・・それが最高の形で実現した、ということなのでしょうね。
番組での鈴木さんは感慨深く昔を思い出すように
「だって・・・シャネルズとチェッカーズのコラボなんて、当時は考えられなかったわけじゃない?」
とも。
そう、「恋はくじけず~You can't woory love」は、武内さん率いるa-bra:z(元チェッカーズのギター・武内さん、ベース・大土井裕二さん、サックス・藤井尚之さんが参加)に加え、元シャネルズ(=ラッツ&スター)の低音ヴォーカル・佐藤善雄さん、トランペット・桑野信義さんという錚々たるメンバーとのコラボレーション・ナンバー。
いわゆる”『ザ・ベストテン』世代”の僕にとっては、これはもう懐かしさもあり贅沢感もあり・・・正に夢の競演です。
シャネルズもチェッカーズも、ちょうど僕の少年時代、トップ中のトップ・グループでしたからね。
シャネルズについては、一昨年に吉田Qさんが「ラスト・ラヴ」「プロポーズ・アゲイン」を鈴木さんに提供したのを機に、懐かしさもあってベスト盤CD『BACK TO THE BASIC』を購入。「ランナウェイ」はじめ誰もが知る大ヒット曲の数々が、とてつもなくプロフェッショナルでハイレベルな曲であったことに今さらながら驚愕(少年時代には、そこまで理解できていませんでした)しました。
何といっても鈴木さんのヴォーカルが凄いです。鈴木さんは声質が太くていかにも男っぽい声でソウルフルに歌うので逆に見逃していたのですが、実はとんでもない高音域のメロディーを軽々と歌っているのですね。
(今回ご紹介している吉田Qさんも男声としては相当なハイトーンの持ち主なのですが、Qさんがホ長調で作曲したという「プロポーズ・アゲイン」を、鈴木さんはさらに半音高いヘ長調でレコーディングしています)
ベスト盤の中では僕は特に「ハリケーン」のヴォーカル、詞曲、アレンジ、演奏、コーラス一体の完成度が凄いと感じました。
(ちなみに、吉田Qさんは「Miss You」が特にお気に入りの曲だと聞いております)
一方チェッカーズは、僕自身高校時代にバンドを組んでいたりしたこともあって、”憧れのお兄さん達”という感覚で当時から見ていましたね。
”不良少年のイノセンス”にキュートな魅力を兼ね備えてデビューした彼らが、そのアイドル性を保ちつつもみるみるうちに演奏、バンド・コンセプトを進化させ音楽性を高め、メンバー・オリジナルの曲でヒットをカッ飛ばし始めるまでの流れ・・・ずっとテレビで見ていました。
a-bra:zのメンバーで言えば、武内さんが「ONE NIGHT GIGOLO」、大土井さんが「I Love You、SAYONARA」、尚之さんが「NANA」と、シングル・ヒットの代表曲で作曲を担当・・・いずれもカッコ良いロック・ポップ・ナンバーでした。改めて、凄いキャリアの3人なのです。
(ちなみにチェッカーズのメンバーでは、尚之さんが「言葉にできない僕の気持ち」「ミネラル・ランチ」の2曲、鶴久政治さんが「僕は泣く」の1曲と、過去に沢田研二さんへの作曲提供があります)
そんな胸躍るコラボレーション・・・「恋はくじけず~You can't woory love」は、まずイントロから”ザ・ベストテン世代”の琴線にいきなりのジャスト・フィット。
桑野さんのトランペットと尚之さんのテナー・サックスによる贅沢な二重奏で幕を開けます。
歌メロに入って
夕暮れに赤めく街並 は
G F#m7-5 B7
季節の終わり の影
Em Dm7 G7 Cmaj7
掴みは最高・・・吉田Qさん、相変わらず出だしから惹きつけるイイ曲を作りますね~。「Dm7→G7」のトコ、メチャクチャ良いです!
キャッチーなメロディーに、ちょっとキュンとするような恋の物語の歌詞を載せるのが、Qさん作曲の王道なんですよね・・・。
明快なAメロ、Bメロ、サビのハッキリした構成もQさんは得意中の得意。これだけ良いメロディーが隙無く散りばめられていても、才能がある人が作る曲というのはやっぱりサビが一番良くて・・・
花でさえ涙する
G
明るい恋のメロディーよ
Bm E7
シュビドゥビドゥダンダン
C Bm
明日も くじけずにやりましょう
Am Cm G
いかにもQさんらしいフレーズとメロディー展開。「明るい恋のメロディー」というコンセプトを歌として形にするなら、やっぱりこの曲のような純朴なポップスが最適だったのでしょう。
切なさを凌駕する恋の楽しさ、力強さを歌ったサビ・・・そこに加味された鈴木さんのソウルフルな「シュビドゥビドゥダンダン♪」が、吉田Qさんのはじける情熱をグッとアダルトに引き締めています。いやぁ渋い!
間奏ではイントロとは一転、桑野さんのトランペットを尚之さんのサックスが別のフレーズで追いかけるパターンで、それぞれの「ソロ」といった感じのアレンジになっています。これまた演奏面での懐かしくも新鮮な聴きどころのひとつ。
そして・・・やはりこの曲を聴いていて一番の楽しみは、コラボレーション・ゲストメンバーによるドゥーワップ・コーラスですね~。
佐藤善雄さんの低音、シャネルズ時代とまったく変わりませんね!
副題フレーズである「You can't woory love♪」が、佐藤さんの低音ヴォーカルでズシンと響いてきます。
不勉強な僕は佐藤さん以外の声はメンバー特定で聴き分けられないんですけど、2番Aメロ限定の「tu、tu・・・♪」というハスキーなコーラス・ワークが最高。あと、鈴木さんの歌メロを要所要所でキレイな高音でハモっているのは、武内さんなのかなぁ。
このように、ちょっと切なくもある恋物語のワンシーンを「大丈夫!」と元気づけてくれる鈴木さんのヴォーカルと豪華ゲスト陣のコーラスは、そのまま若い吉田Qさんの作った”明るい恋の歌”というコンセプトを、グイグイと熟年層の”永遠の愛の歌”にまで引き上げています。
Qさん作曲の時点では、「若き青年が綴った現在進行形の恋物語」だったかもしれない曲が、鈴木さんが歌うと一瞬でそのストーリーが時空を超え、苦楽共にしてきた夫婦、或いは長年の恋人同士が確かめ合う、大人の愛情の物語へと昇華してしまう・・・これは、先に触れたジュリーwithザ・ワイルドワンズにQさんが提供した2曲についても同じようなマジックがかかっていて・・・要は、吉田Qさんの曲には常にそうした不思議な力がある、ということなのですね。
最後に・・・今回拙ブログでは、日頃応援している吉田Qさんのカテゴリーとして「恋はくじけず~You can't woory love」をお題に採り上げたわけですが、鈴木さんの『Open sesame』はアルバム通して本当に名盤で、他収録曲も素晴らしいナンバーが目白押しです。
その中で特に1曲・・・と言われたら僕は、さだまさしさん作詞・作曲の「十三夜」を挙げたいと思います。
沢田研二さんが今年リリースしたマキシ・シングルの中に「Deep Love」という曲があって僕はとても感銘を受けましたが、鈴木さんが歌う「十三夜」に、「Deep Love」ととてもよく似たアーティストの「思い」を感じてしまうのです。
別れも言わず去りゆく君の胸の
苦しみに気づかずに
自分を悲しむだけの僕の
幼さが切なくて
もちろん、さださんの紡いだシチュエーションはおそらく「Deep Love」とは全然違って、歌詞の受け取り方としては僕の深読みと言えばそうなんですが・・・さだまさしさんのこの詞とメロディーは、半端な思いを持つ者、半端な歌唱力しか持たぬ者が歌うことは決して許されない・・・そんな気がするのです。
その点、鈴木さんのヴォーカルの素晴らしさよ!
鈴木さんはジュリーとはタイプが違うけれど、やっぱり一流のヴォーカリストは凄いなぁ、と圧倒される思いです・・・。
『Open Sesame』・・・機会がありましたら、ジュリーファンのみなさまもこのアルバムを聴いてみてくださいね!
また、吉田Qさんは今、地道なライヴや創作活動を頑張っています(現在のところライヴ活動は大阪方面限定のようで、関東在住の僕はなかなか参加の機会に恵まれていないのですが・・・)。
Qさん自身がライヴで歌うオリジナル・ソングもまた、とても素晴らしい。一見コミカルなタイトルの曲が多いんですが、懐かしい昭和の雰囲気を持つ不思議な魅力の名曲ばかりです。
マーチンファンのみなさまも、是非一度吉田Qさんのライヴに参加なさってみてはいかがでしょうか・・・?
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コメント
ほんとによく間違われるのですが、
武内亨ではなく
武内享という字が正しい表記ですので
訂正可能でしたらよろしくお願いします。
投稿: チェファン | 2013年7月25日 (木) 12時07分
チェファン様
ご指摘ありがとうございます!
訂正させて頂きました。
以前は「竹内さん」などと誤記してしまったこともあり、不勉強不注意でお恥ずかしい次第です。
この曲のおかげで、ギターを弾く武内さんを久しぶりにテレビで見ましたが、デビューの頃と比べても、髪が伸びた以外まったく変わらず若々しくて驚きました。
投稿: DYNAMITE | 2013年7月25日 (木) 12時16分
まあ、素晴らしい長文!とても長いわ!
恋はくじけず、夜ははじけて、たまにねじける。
人の気持ちはロジカルよりマジカルなのよ!M.Aku
投稿: 阿久瞳 | 2013年7月25日 (木) 13時31分
阿久瞳様
ありがとうございます!
そうなのです。僕のブログ記事はとても長文なのです…そんな長文にお付き合いくださり大変恐縮です。
たまにねじける…まさに、吉田Qさんの曲はそれもまた魅力のひとつです!
投稿: DYNAMITE | 2013年7月25日 (木) 16時54分
DY様
鈴木雅之さんのヴォーカリストとしての実力は私も昔から注目してましたよ〜
語れるほど詳しくはないですが、私はジュリーファンにもお馴染みの大澤さんの書いた『ガラス越しに消えた夏』が好きですね〜
直撃世代としてはチェッカーズも一度は生で聴きたかったですねぇ。
それを思えば、今年、タイガースがオリジナル・メンバーで復活するのは、奇跡的なことのような気がします。
この幸運には感謝してもしきれないことを、私ももっと認識せねば…
投稿: Mr.K1968 | 2013年7月25日 (木) 23時20分
Mr.K1968様
ありがとうございます!
鈴木さんのヴォーカルの凄さは、シャネルズのベスト盤を聴くまで僕は見逃していました(恥)。抜群の歌唱力ですよね…。
チェッカーズは、「バンドでカバーしたりすれば絶対に楽しいだ」ということは本能で分かっていたのに、やっぱり当時は女の子のアイドルという要素が強く、積極的に男子達が入れ込む雰囲気が無かったですね。まぁ、佐野さんや浜省をやっていたことは、本道だったと今でも思ってはいますが…。
仰る通り、タイガースのメンバーがこの年齢で揃って健在で再結成するのは奇跡ですね。年末に向けて…僕もMr.K様とまったく同じ心境ですよ。
投稿: DYNAMITE | 2013年7月27日 (土) 11時31分
DYさん、お邪魔します。
チェッカーズとラッツ&スター(シャネルズ)の共通点は、出世作を作曲した方が、グループのプロとしての音楽的土台を授けていることですね。チェは芹澤廣明さん、ラッツ&スター(シャネルズ)は、故・井上大輔さん…ブルーコメッツの音楽面を支えた井上忠夫さんです!個人的には、鈴木雅之さんの特色は、ソウルミュージックに徹していながら、マニアックにならず、エンターテイメント性を失わないところにあると思っているのですが、それは井上大輔さんの音楽を血肉にしている側面も大きいと思います。『十三夜』も聴きました。私も感心しました。歌詞を深く理解した歌唱でありながら、しっかり鈴木雅之さんの世界なんですよねぇ…。これも、お題の曲とは違う面で、鈴木さんの表現力が光る作品だと思います。さださんは、ご自身が個性を確立しているアーティストであるにもかかわらず、他者への提供作品が多い方ですが、提供された側が歌うと、見事な科学反応が起こります。希有なシンガーソングライターです!
吉田Qさんは、歌詞を深く理解し、表現するシンガーへの提供が続きますね。やはり、Qさんの単なる等身大では終わらない叙情的な詞が、そのような縁を引き寄せるのでしょう。喜ばしいことです。
ちなみに、鈴木さんの歌メロをハモっているa-bra:zのメンバーは、Mフェアの映像を見る限りでは、武内さんと大土井さんだと思います。CD音源で個々の歌声を聞き分けるのは極めて難しいです。大土井さんはガタイがいいけど、声は高いんです。あと、大土井さんといえば、イントロのベースが最高です!これがサウンドのカラーを決めていると言っても過言ではないと思います。サビ部分での武内さんのギターも効果的。尚之さんのサックスは、CD音源の演奏もカッコいいのですが、1ファンとして聴いた限りでは、Mフェアのほうが、さらによかったです。もちろん、そこが尚之さんの魅力です♪
投稿: 74年生まれ | 2013年7月27日 (土) 18時18分
DY様 こんばんは。
「シャネルズ」好きでした。
DY様のレクチャーで急に聴きたくなり、TSUTAYAでゲット
「恋はくじけず ~You can't worry love~」
聴いております。
いいですねぇ。懐かし新し・・・。この感覚って私達の世代をキュンとさせるツボを得ているというか。
Q様はウチのムスメと同い歳なのでつい、妄想してしまうのですが、この世代って
「バブル?好景気?なにそれ。」なある意味可哀そうなめぐり合わせですよね。
でも本人達はそれなりに適応(?)していて、ブランド物など最初から無縁と割り切っていて興味も示さず、まぁマイペースなもんです。Q様もそうなのかな?
私が好きな「14番目の月」
ユーミンは恋が実る直前のときめき。
「十三夜」
「あの時」の自分には届くはずがなかったと「今」だからわかる切ない恋の記憶。さださんらしい歌ですね。
月ってその満ち欠けだけでも数限りなく歌を生んできたんでしょうね。
投稿: nekomodoki | 2013年7月28日 (日) 00時23分
DY様へ
今回の記事で…'80年代後半?
鈴木雅之さんの姉・聖美さんの声や雰囲気が好きで、お二人の共演を楽しみにしていたことがあったのを思い出しました。
ところで、本題とは離れますが、以前から思っていたのに!? 書きそびれていたことを、偶々思い出してしまったもので?(笑)
…皆様“慎み深いゆえ”と充分承知はしてますが、書かせてくださいネ!
実は、最初の頃は兎も角…記事を読まさせて頂く様になって約1年半の間にも、コメ欄を含め“頻繁”に…「後追い」とか「中抜け」という表現が、枕詞 (コトバ)の如くに? ファンという名詞にくっついて居て、辟易したことがありました。
もう、いちいち断りを入れなくても良いのに…と思います。
社会人になってからジュリーに特化せず? …好きな音楽家の LP盤レコード(*全集系?)やCDをかなりの数、購入してきた私も…好きだった唱歌(*某合唱団のファンです) やクラシック系のコンサートに、余裕を持って!?
出掛けられる様になったのは、随分と? 大人になってからでしたが(笑)…全く上記“枕詞”は思い付かず…
例えば、どうしてもジュリーの歌声を耳に入れられないこともあって、時には車も家の中もクラシックばかり流しますが…
FM放送でも、各ジャンルに於いて、本当にお若くして“真摯な人柄”で、解説を見事になされている方が多くて…そう云うものに触れる度、皆さんが“我が先達 (センダツ)”であると思って来ました。
同様に・・・ ジュリーの楽曲を誰よりも聴き込まれ、ここ数年の主要コンサートにも出向かれ…思慮深い記事を書かれるDY様は“私たちの先達”です!!
教えて頂いて、私には“目から鱗”のことばかりで…今後は上記の枕詞を使う回数が減りますことを願っております(笑)。
有り難うございました。
投稿: えいこはん | 2013年7月29日 (月) 15時38分
74年生まれ様
ありがとうございます!
大土井さんのベース良いですね。
高校時代だったのかな…大土井さんが他メンバーから天然キャラとして面白がられている、というエピソードを雑誌か何かで読んだ記憶があります。
細かくは覚えてないんですが、とんでもなく汚い水か何かをメンバーで囲んで、「いくら出されたらこれを飲む?」と冗談で話していたら、大土井さんだけ真顔で「こんなん飲んでもうまくねぇぞ」と言ったんだとか…。
何故こんな記事を覚えているのか自分でも不思議ですが…バンドアンサンブルに興味を持ち始めた当時は「ベーシスト」というだけで何か縁の下の力持ち的なイメージが大土井さんにあったように思い出されます。
☆
細切れのお返事ですみません。
一度切ります~。
投稿: DYNAMITE | 2013年7月29日 (月) 18時56分
nekomodoki様
ありがとうございます!
「十三夜」の解釈、お見事です。ジュリーナンバーについて、普段からnekomodoki様の歌詞の読み解きには感動させられることしきりですが…今回も、なるほどさださんの描いたシチュエーション、きっと仰る通りでしょう。
ちなみに今回頂きましたnekomodoki様のコメントが、拙ブログ総計7000件目のコメントとなりました。
本当に、いつもありがとうございます!
☆
えいこはん様
ありがとうございます!
いえいえいえ…嬉しいお言葉ではありますがそこはなかなか…
楽曲考察について、ジュリーファンの先輩方には本当に凄いかたが多いのです。構成力、文章力、発想力、虚心坦懐にして緻密な考察…特にブログなどは書いておられなくとも、僕が勝手に師と仰いでしまっているかたもいらっしゃいます。
まぁ、あと10年くらい経てば枕詞もかなり減ってきているかと思いますが…。
でも、お言葉ありがとうございます。力になります!
投稿: DYNAMITE | 2013年7月30日 (火) 08時57分