« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »

2013年6月

2013年6月27日 (木)

恒例・ネタバレ専用別館side-Bのご案内

またまた、すみません!
頂いているコメントへのお返事が溜まっている状態ですが、先に新しい記事を更新させて頂きます。
ごめんなさい。

ツアー初日を明日に控え、毎度恒例のお願いでございます。
拙ブログでは、ジュリーの『Pray』ツアー開始と同時に、しばらくの間セットリストのネタバレ禁止期間に入ります

予定としては、8月頭の和光市公演のLIVEレポートからの解禁とさせて頂くつもりです。
その間、セットリスト詳細や初日のLIVEレポートの執筆、みなさまからの各地公演の感想コメントなどは、すべてネタバレ専用別館である

dynamite-encyclopedia(side-B)

にて、みなさまのご来訪をお待ちしております。

例によりまして、そちらでは初日を前にごく簡単な記事を1件upしておきます。
僕がレポート執筆、更新にとりかかるには数日を擁すると思いますので、初日公演の興奮醒めやらない方々、その後続く富岡、大阪、高知・・・各会場にご参加のみなさまのご感想コメントなど、そちらにバシバシ溜めておいてくださいませ。

side-Bにつきましては、これほどアクセス期間が激しく偏るブログというのも世に珍しいんじゃないか、といつも有り難く、感謝の思いです。
今回もどうぞよろしくお願い申しあげます!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年6月25日 (火)

沢田研二 「あなたに今夜はワインをふりかけ」

from『思いきり気障な人生』、1977

Omoikirikiza

1. 思いきり気障な人生
2. あなたに今夜はワインをふりかけ
3. 再会
4. さよならをいう気もない
5. ラム酒入りのオレンジ
6. 勝手にしやがれ
7. サムライ
8. ナイフをとれよ
9. 憎みきれないろくでなし
10. ママ……

----------------------

(註:頂いておりますコメントへのお返事が溜まっておりますが、先に新しい記事を更新させて頂きます。この記事はなるべく6月25日の早い段階でupしたい、という気持ちがありましたもので・・・申し訳ありません)

☆    ☆    ☆

『Pray』ツアー初日に向けて書いてまいりました、恒例・”全然当たらないセットリスト予想”シリーズも、いよいよ今回が〆でございます。
ここまで「そりゃナイでしょ~」と多くのみなさまがお思いであろう4曲を書いてまいりましたが、今日のお題は

「あなたに今夜はワインをふりかけ」!

どうです?
僕はこれ、自信満々です。
セットリスト予想としての自信の大きさのみならず、ジュリーの誕生日をお祝いするにふさわしいナンバーということで、早くからこの日の更新お題とすることを決めていました。

ちなみに、どこぞで公になったと聞くセットリスト「予定曲」の情報を、僕は完全にシャットアウトしています。
その中に「あなたに今夜はワインをふりかけ」が記されていたのかどうか、僕にはわかりません(既に情報を把握していらしゃる方々も多いと思いますが、どうか僕のブログでは分からないままにさせておいてください。平にお願い申しあげます~)。

この曲は久々に来るだろう、というのが僕の予想。
昨年のツアーMCで何度かジュリーが語っていたように、今ツアーではそれなりに「みなさまご存知の曲」が採り上げられると思います。お正月に引き続いて「勝手にしやがれ」「TOKIO」あたりは連続で来るかもしれません。
ただ、やはり毎回ツアーに足を運んでいるファンとしては、有名曲についても「久々の」ナンバーに期待を大きくしたいところ。

「あなたに今夜はワインをふりかけ」は、僕のジュリーLIVEデビューとなった『ジュリー祭り』以降ですと、『奇跡元年』『Pleasure Pleasure』と続けざまに採り上げられました。当時は「TOKIO」とこの曲について、ジュリーは毎回ずっと歌い続けると決めたのではなかろうか、とヒヨッコなりに考えてしまったほどです。
しかしその後「あなたに今夜はワインをふりかけ」の方は、数年の雄伏期間に入っていますね。

このお題を今回張り切って執筆する予定でしたが、今日の記事は楽曲考察にまで手をつける時間が無くなってしまいました。
まぁ・・・そもそも僕にこの大名曲を何処まで語れるか、ということもあるんですけどね。
第一、僕は「あなたに今夜はワインをふりかけ」をフィーチャーしたCMが存在したことすら、数年前まではまるで知らなかったのです。
そんなジュリーファンがいるなんて、信じられますか?

これが、例えばブルーバードのCMなどは、映像のタイムリーな記憶こそ曖昧なんだけれど「観てたような・・・」という感覚があるにはあります。

1982newyear8

「ブルーバード、お前の時代だ」ってキメ台詞だけは、ハッキリ覚えていますしね。

一方で「あなたに今夜はワインをふりかけ」には、どんな些細な記憶もまったくないわけで。
これはやはり、世代的なものですかね・・・。
でもねぇ・・・ブルーバードと近い時期のCMでも、「え、そんなのあったっけ?」と、全然覚えてないヤツもあるんだよなぁ(恥)。

例えばコレとか。

1982newyear9

さらには、コレとか!

Wonderfultime9

トドメに、これとか!!

Miscast10


まったく、少年時代の記憶に無いんですよね。

・・・といったところで、記事本文の短さを「ブルーバード、お前の時代だ」とか、「僕のコーヒーは、クリープだ」とか・・・ジュリーの美しい画像でなんとか補おうという露骨な僕の今回の手法を、読者のみなさまにはこの辺りでそろそろ見透かされたことと思います。

(肝心の「ワイン」の資料が手元に無い・・・汗)

楽曲考察として書きたかったこともたくさんあるのですが、それは「あなたに今夜はワインをふりかけ」がいざセットリスト入りした暁に(今回はダメでも、この曲はいつか必ずまた歌われる時が来ますからね!)、LIVEレポートの方で触れていこうかな、と。

『ジュリー祭り』がLIVEデビューとなった僕にとって、この曲は「初参加のLIVEでいきなりジュリーに歌唱指導してもらった」という、大切な思い出の1曲であること、とか。

♪ レ、ファ~ソ、ミ、ファ、ソ、ラ、ド~ ♪
  B♭        C   A  Dm  C   B♭C

と、イントロのあのメロディーに合わせて細かくコード・チェンジするギターが、プレイヤーとしてはとても気持ちが良いんですよ、とか(特に「A→Dm」のトコ)。

左サイドのギターの音色(ちょっとシタールっぽい響きです)は、偶然でしょうがずっと後に「Come On !! Come On !!」で採用されている音にソックリ、とか。

過去に、ホーン・セクション入りでこの曲を生で体感なさった先輩方のお話を是非伺ってみたい、とか。

そんなことをここで詳しく書きたかったんですけど、今回は時間が無く・・・申し訳ありませんでした。

ともかく。
65歳という年齢で、これだけの創作活動、これほどのツアー・スケジュールに臨んでくれるジュリーに改めて感謝し、今ジュリーファンであることに感謝し、ザ・タイガースの再結成含め、これから半年に渡って敢行されるツアーの成功を、若輩ファンの身ではありますが心より祈願いたしまして・・・。

ジュリー、65歳のお誕生日おめでとうございます!!

多くの女性の憧れ・・・しかし同時に男が惚れる男の中の男、それがジュリーです。ジュリーとの出逢いは、間違いなく僕の人生に深さと厚みをもたらしてくれています。
このようなファンの存在は、ジュリー御本人としてはさぞ鬱陶しいこととは思いますが・・・僕もこう見えて「一度好きと決めたらトコトン」な性分です。

これからのジュリーを、ますます楽しみにしています!

| | コメント (16) | トラックバック (0)

2013年6月23日 (日)

沢田研二 「神々たちよ護れ」

from『ROCK'N ROLL MARCH』、2008

Rocknrollmarch

1. ROCK'N ROLL MARCH
2. 風に押されぼくは
3. 神々たちよ護れ
4. 海にむけて
5. Beloved
6. ロマンスブルー
7. やわらかな後悔
8. TOMO=DACHI
9. 我が窮状
10. Long Good-by
11. 護られているI love you

-----------------------

いよいよ今週末、というところまできましたね!
『ビバリー昼ズ』の写真からすると・・・どうやらツアー初日、ジュリーはお髭で登場ですかね~。
とにかく元気そうなジュリーで安心しました。

僕はと言いますと、気候の激しさと仕事の忙しさにちょっとバテ気味の6月です。
カミさんに聞いたんですけど、今年は「1000年に一度の暑さになる」などと言われているとか?
これからの夏本番が思いやられますね・・・。

さて拙ブログでは、任意のジュリー・ナンバーをお題に地道に更新を続けておりますが・・・どう頑張ってもジュリーが歌ったすべての曲を書き終える、というのは一生かけても無理。
タイガース、PYG、それに洋楽カバーなども合わせ、なにせ曲数が多過ぎます。僕自身のスタートが遅かった、ということもありますけどね・・・。

そこで、大変だけれども実現可能な大きな目標として

「ジュリー70越えまでに、『ジュリー祭り』セットリストの全曲目(鉄人バンドのインスト含めて82曲)を記事網羅する」

という命題を掲げ自分に課しております。

現状それは、年に5、6曲書いていけば達成するペースにまでこぎつけていて、今年については既に「ヤマトより愛をこめて」「確信」「不良時代」の3曲を執筆済。
ただ、今年の後半は年末までツアー・スケジュールがぎっしり。LIVEレポート記事に時間をかけたりすることが考えられますから、そうのんびりも構えていられません。
ならば、ということで・・・『Pray』ツアー初日に向けて現在展開中の”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズの残り2曲を、『ジュリー祭り』で歌われた珠玉の名曲群の中から採り上げたいと思います。

『ジュリー祭り』セットリスト全曲を記事で網羅しようとすれば、必然『ROCK'N ROLL MARCH』収録全曲について書く、ということになります。最後の1年になってこのアルバムの曲ばかり残ってしまった、なんてことにならないように少しづつ進めていきませんとね。
ということで今日は、アルバム『ROCK'N ROLL MARCH』からのお題とさせて頂きました。

「身体は丸くなったけど、気持ちはまだまだ尖っている」
・・・そんなジュリーの言葉を象徴するかのような、気骨のロック・ナンバー。
「神々たちよ護れ」、伝授です!

この曲のセットリスト入り予想について、僕には大きく2つのテーマがあります。
まずひとつ目は、ここ数年のセットリスト入り常連アルバムである『ROCK'N ROLL MARCH』から今回選ばれる曲は?という考え方。
『ジュリー祭り』が初のLIVE参加となった僕ですが、その後参加してきたすべてのツアー(『きめコン』だけ行けず泣)で、このアルバムの収録曲を体感してきました。
ツアーに参加すれば必ずその中から1曲は歌われるアルバム・・・僕は『ROCK'N ROLL MARCH』について完全にそんなイメージを持っています。

歌われる頻度が圧倒的に高いのは、アルバム・タイトルチューンの「ROCK'N ROLL MARCH」と、「我が窮状」の2曲。
あとは、『歌門来福』で「神々たちよ護れ」、『僕達ほとんどいいんじゃあない」』で「海に向けて」、『BALLAD AND ROCK'N ROLL』で「風に押されぼくは」が歌われました。

今僕が、このアルバムの中から個人的に生で聴きたいと考えている曲は、『ジュリー祭り』以来の「護られているI love you」「やわらかな後悔」あたりなのですが・・・収録曲からバラードが採り上げられるとすれば、今回はやはり昨年のツアーに引き続いて「我が窮状」になるんじゃないかな。

一方で、ロック系の曲が採り上げられるとすれば、どうでしょうか。「ROCK'N ROLL MARCH」はお正月にやったばかりですし・・・。

そこで。
「今回ジュリーが”自らのスイッチを切り替える曲”として選ぶのはどの曲?」
というのが、僕が「神々たちよ護れ」をセットリスト予想するにあたっての2つ目のテーマとなっているのです。
これは、ジュリー自身の気持ち、会場の雰囲気含めて「”静から動へ”の切り替えとなるナンバーは?」・・・と言い換えても良いかもしれません。

昨年のツアーでは、休憩前に『3月8日の雲~カガヤケイノチ』の新譜4曲が歌われ、休憩が明けると、新譜4曲の重さを良い意味で洗い流すようなバラード4曲(「約束の地」「君をのせて」「我が窮状」「時の過ぎゆくままに」)が続き、その後でようやくスイッチを切り替えての”ロック・タイム”となりました。
切り替えの役目を担った曲は、「ラジカル ヒストリー」。
「盛り上がる、かな~?」というジュリーのお茶目な前口上が記憶に新しいですね。

それでは今年はどうでしょう。
まず考えなければならないのは、新譜『Pray』収録曲がセットリストで何処に配置されるのか、ということです。
新譜4曲が収録順通りに続けて歌われるのはまず間違いないでしょう。また、アンコールの最後の最後に4曲纏めて歌われない限り、ジュリーにとっても切り替えのナンバーが必要となります。

その場合一番切り替え易いのは、昨年同様に休憩前の前半ラストに新曲を配するパターン。
ただ・・・今度のツアーで休憩自体があるのかどうか。そこがまず大きなポイントです。
驚きましたよね、今年のお正月コンサート。
僕は当然ツアー初日、『燃えろ東京スワローズ』渋谷公演に参加しましたが、いやぁ・・・まさかの休憩無し、前半、後半の区切りが無いステージ構成には本当に意表を突かれましたよ~。

14曲目「無事でありますよう」が終わって、柴山さんがギターを持ち替えようとしたあたりで、お隣席にいらしたぴょんた様が、「これは・・・」といった面持ちでチラリと上手側の僕の方を振り返りました。

「このまま休憩無しで一気に行くのかな・・・?」
「たぶんそのつもりじゃないですか~?」

とそんな感じで、まぁジュリーファン同士、その時考えていることはまったく同じですから、言葉を発さずにテレパシーで会話ができてしまいました(笑)。

ここ数回のツアーでのステージ構成の変化に、ファンはその都度色々と考えLIVEに臨む準備を一から改めています。当然今度のツアーでも、「休憩は無いかもしれない」という心と身体の準備が必要になります。
僕などはその一方で、鉄人バンドのインスト復活も心の片隅に置いて臨みますけどね・・・。

では、もし今回休憩が採用され、ステージが前半・後半に分けられたとしたら・・・少し前まで僕は「それならやっぱり昨年と同じで、新曲は前半ラストかなぁ」と考えていました。
しかし、先日しょあ様のブログを拝見し、「新曲は後半1曲目から」という予想に大きく共感いたしました。そう・・・言われてみますと確かに今回の新曲は、演奏前のMCは無い方が自然のような気がします。あくまで今想像してみて、という段階でのことですけど・・・。
休憩時間のざわめきが止み、お客さんが着席して静まっている中、「Pray~神の与え賜いし」の美しいコーラスがスタート・・・うん、それが一番しっくりくる、
と思いました。

僕は今年の新曲については、4曲通してお客さんが座って聴くイメージがあります。
ただ、その場合は「Deep Love」に続く次の1曲の選択がとても難しいですよね。

バラードを続ける、という手法も考えられ、実は今回のお題、『ジュリー祭り』以来久々の「Don't be afraid to LOVE」で”憑き物落とし”の予想記事も頭に浮かびまして・・・こちらを執筆すべきか大いに悩みました。
しかし僕は、今年のジュリーの新譜はどちらかと言うと「風化」や「風評」の問題が軸になっていると受け取っていますので、その点から再度考え直して・・・。
新譜に込められたやるせなさ、憤り、そして非・被災者である僕のような者へのメッセージと同じようなベクトルを歌詞に持ち、なおかつジュリーが一気にトップギアの力強いアクションで動き回れる曲・・・お客さんが新譜の余韻を持ちながらも立ち上がって、ジュリーの切り替えに呼応できる曲、という観点で考えた時、「神々たちよ護れ」は最適なロック・ナンバーなのではないでしょうか。

ためしに「Deep Love」と繋げて聴いてみました。
最初の歌詞に少しドキッとする感触はあるけれど、ハードなイントロ、特にピアノが噛み込んでくるあたり「さぁ、ここから立つぞ!」と聴き手の気持ちも切り替えやすいように感じます。
でも・・・やっぱり「Deep Love」のすぐ後にスタンディングの曲は無理かなぁ。ただでさえ”全然当たらないセットリスト予想”シリーズ・・・細かい曲順を見事当てられる、とは自分でも到底思えないですしね。

「神々たちよ護れ」は、詞曲ともに痛烈なナンバーです。
フレーズの載せ方から判断して曲先での作詞作業かと思われます。文字通り「刺す」「繰り出す」という感じで鋭いフレーズが乱舞する歌詞は、ジュリーのキャリア中、異色の自作詞作品と言って良いでしょう。
翌2009年リリースの「NAPOLITAIN」にも同様のアプローチがある、と僕は感じていますが、「NAPOLITAIN」の場合はどこかユーモラスな雰囲気でオブラートに包まれている感があります。対して「神々たちよ護れ」は・・・ストレートに言葉がぶつかってくるのです。

例えば、2番Aメロ。

♪ 心の隅の残酷さ 右脳左脳が刺し合う
  A7

  ドラマ以上の日常じゃ 未来永劫に地獄道
  A7

  純情になろうよ純情 人の言葉聞けないけど
  E7                          D7

  淋しいものと思い込む
  E7

  ひとりひとりは違うのに ♪
  D7

ジュリーが自分よりも年若い世代へ苦言を呈しているように思え、僕のような者にとっては突き刺さるフレーズが多い・・・。
ひょっとしたらジュリーはこの詞を自分自身に向けたのかもしれないけれど、やっぱり何処か「他者」への攻撃性を感じてしまう・・・厳しく一喝されるような感じ。僕がそんなことを感じるジュリーの作詞作品は、この曲の他にありません。「若者よ」とは正反対のイメージなんですよ。
ジュリーから見ると、僕らの世代はよっぽど自立できていないように見えるのかなぁ、なんて深読みして考え込んでしまいます。

でも・・・そんな「厳しく一喝する頑固親父」的なジュリー(というのは僕の個人的な捉え方ではありますが)もまた、歌う姿はメチャクチャにカッコイイのです。

恥ずかしい話ですが、僕は『ジュリー祭り』参加が決まると「一応今年のアルバムくらいは予習していくか」程度の軽い気持ちで『ROCK'N ROLL MARCH』を購入。ベースレス・サウンドへの抵抗もあって(当時は大きな違和感がありました)、あまり聴き込むことなく東京ドームに臨んでしまいました。僕がアルバムを熱心に聴き込んでいないことは、早い段階で僕の『ジュリー祭り』レポートを読んでくださった先輩方には丸分かりだったかと思います。

ですから僕が「神々たちよ護れ」の真髄に初めて触れたのは、『ジュリー祭り』以後。
YOKO君が焼いてくれていたNHK『songs』の映像を観た時でした(僕はヒヨッコの分際で、「万が一にでもセットリストのネタバレをしたら嫌だ」という理由から、あの素晴らしいプロモーション番組をまったく観ずに東京ドームに臨んだのでした。一度でも事前に観ていれば、特に「Long Good-by」や「我が窮状」を生のLIVEで初体感した時の感動が随分違っていたはずなのに・・・と、大いに悔やんだものです)。

Kamigami

この『songs』の「神々たちよ護れ」があまりにカッコ良かったので、すぐにCDを聴き返して(この曲と「Long Good-by」をしばらく激リピしました)みますと、いやぁ改めて発見の連続。
歌詞の魅力もさることながら、宮川彬良さんの曲、白井さんのアレンジも素晴らしい!

彬良さんは、やっぱり持って生まれた才でしょうね・・・何と言っても超・サラブレッド。
まず、このメモリアル・アルバムの豪華作曲陣の中、ジュリーに曲を依頼されて「ロック」の曲想で攻めたのが彬良さんだった、というのが凄いと思うんです。きっと彬良さんは、幼い頃から知っているジュリー(当然、お父さん繋がりで少年時代から知っていたはずです。一昨年でしたか、RAG FAIRさんと共演なさっていた音楽教育番組で「”ミソラ♪”の音階移動から始まる曲には名曲が多い」という解説をしていらして、一般的には馴染みの薄い「君をのせて」の出だしを歌って紹介していたくらいですからね!)のイメージに、いつしか「アップテンポのロックでカッコ良く動き回る姿」が定着していたんじゃないかなぁ。
彬良さんは僕と世代も近いですから、”少年時代に固定されたジュリーの印象”というのも似通っているんじゃないか、なんて思ったりするのですが・・・。

とにかくイントロは、ロックンロールの王道進行。
基本「ラ・ド#・ミ」の和音をベースに、「ミ→ファ#→ソ→ファ#」という細かい単音移動が盛り込まれます。イ長調なんだけど、「ソ」の音はシャープさせずにナチュラルで・・・その尖った音使いがロックンロールの基本です。

ところが曲が進むに連れ、さらに尖りまくった調号変化が登場します。

♪ WHY? 群れると醜い怪獣 ♪
  E                    E♭ A♭m   D♭ E♭

ここは変イ短調ってことで良いのかな。
「E→E♭→A♭m」の進行が斬新で、イ長調のドミナントである「E」を起点に半音下がりで転調するので、理屈を考えているとついていくのは大変。でもメロディーはとても綺麗なんですよね。

続くサビ部の


♪ 大丈夫じゃない 自分に愛されたなら ♪
  E                         B


ここまでは「#」5つのロ長調のようです。
かと思えば

♪ 大丈夫じゃない 神々たちよ護れ
  D♭                       A             A♭

  護れ ♪
  A♭7

着地点は変イ長調。
特筆すべきは、着地した「A♭7」から続く「護れ~♪」のジュリー連呼部が、演奏構成自体はイントロと同じだということです。実際にはキーが半音下がっているのですが、リスナーはまんまと騙され「イントロに戻ってきた」感覚で曲を聴いてしまいます。
そこで演奏が一瞬ストップし、唐突に半音上がって間奏へ。理屈としてはここで元のキーに帰還していることになります。
こうした意表を突く構成あってこそ、あの間奏リード・ギターがスリリングに聴こえるのですね。

もう1点、是非書いておきたいのは、この曲のドラム・プログラミングの素晴らしさ。
ロックやポップス作品での打ち込みドラムの採用について、僕はさほど拘りはありませんが・・・やはり最初にこのアルバムを聴いた時には、ジュリーのイメージに不釣合いだとは思いました。
しかし何度も聴くうち、いつの間にか「凄げ~、ここまでやるのか!」と、ドラム・プログラミングの細かい工夫に耳がいくようになってきたのです。
特に「神々たちよ護れ」は凄いですよ!
音の強弱の設定、クラッシュ・シンバルのタイミング、要所要所で2種類の音色に切り替えているスネア・ドラム・・・キックの音以外、機械だということを忘れてしまうほどです。

最後に、余談・・・と言うかどうでもよい話。
僕には「似てる」と言われることの多い有名人が、ロナウジーニョですとかイッセー尾形さんですとか・・・人によって諸説ありますが、公私共に圧倒的に「似てるよね」と言われる機会が多いのが、他でもない、宮川彬良さんです。


いやはや、光栄なことでございます。
でも、最近はあまり言われません。言われていた頃はまだまだ僕も抜け毛があまり無くて、若かったんです・・・。
彬良さんの方は、今でも若いですけどね(ヤマト関連でお姿をネットでよく見かけます)!

さて次回更新は、いよいよセットリスト予想シリーズの〆でございます。
お題はもう決めています。今回予想記事を書くことにした5曲の中で、セットリスト入り実現の可能性も最も高い曲だと自信を持っています。まぁ、「誰もが知る有名曲」のひとつなんですけどね。
(セットリストの”予定曲”なるものが一部公になったと聞きましたが、当然僕は初日までそのような情報は完全シャットアウトしております)

ただ、この曲の記事はどうしてもジュリーの誕生日に書きたい、と考えていて・・・6月25日まではもうあと2日しかありません。楽曲考察の時間が無くなってしまいました。
拙ブログらしからぬとても短い記事になるかと思いますが、みなさまと一緒にジュリー65才の誕生日をお祝いさせて頂きます。

それではまた明後日お会いしましょう!

| | コメント (22) | トラックバック (0)

2013年6月16日 (日)

沢田研二 「酒場でDABADA」

from『ROYAL STRAIGHT FLUSH 2』
original released on single、1980


Royal2

1. ス・ト・リ・ッ・パ・-
2. おまえがパラダイス
3. 恋のバッド・チューニング
4. TOKIO
5. OH!ギャル
6. ウインクでさよなら
7. 渚のラブレター
8. 酒場でDABADA
9. ロンリー・ウルフ
10. さよならをいう気もない
11. 立ちどまるな ふりむくな
12. コバルトの季節の中で

---------------------

ザ・タイガース再結成ツアー初日、日本武道館公演のチケット抽選当落結果のお知らせハガキが全国各地に届いているようです。
有難いことに僕は無事当選となり安堵しましたが、周囲に落選なさった先輩方が非常に多く、喜びよりもまず複雑な思いでいます。この時を40年以上も待って、今回落選となってしまった先輩の心中・・・察するに余りあります。
参加を希望するみなさまが何とか皆、当日までにチケットを手にできますよう、祈り続けます。

それと、前回記事で「到着が遅れていて・・・」と書いたフォーラムのチケットの方も、その後無事に届きました。
こちらについては、チケットをこの手にしたことを素直に喜びたい!
いえ、良席ではありませんよ。予想通りの、「あさきゆめみし」席(1階最後方ブロック)。さらに言いますと・・・ハジッコーノさんとお友達のブロックです。
いやぁ充分ですよ!贅沢は申しません。

なんたって初日ですからね。この日の会場をジュリーが広いフォーラムにしてくれたおかげで、ファンが皆無事に参加できる。それだけでありがたいことなのですから。
初日は特に、どんな席でもビビッドな反応ができます。僕はLIVE会場で双眼鏡を使いませんので、さすがにジュリーの表情や鉄人バンドの細かい演奏までは見えないでしょうが、それは夫婦で参加する地元・和光市公演や、YOKO君を誘う予定の大宮公演に期待をとっておきます
(←希望的観測)

まずは初日、会場の誰もセットリストを知らないあの独特の雰囲気の中で、会場の片隅から「おおっ、新曲の配置はここか!」とか、「うわ、この曲が来たか!」という感じで盛り上がりたいものです。

チケットを手にし、いよいよ参加の実感が沸いてきた『Pray』ツアー初日に向けて・・・”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズ記事も第3弾となりました。
今日は、僕の記念すべき”本格ジュリー堕ち”となったあの東京ドーム『ジュリー祭り』に、共に参加していた盟友・YOKO君のリクエスト曲がお題です。

と言っても彼のリクエストは『ジュリー祭り』直後の閑散とした状態の頃に話が出ていたもので、彼ももうリクエストしたことすら忘れちゃってると思いますが・・・一応2曲を頂いております(もう1曲は「WOMAN WOMAN」)。
まぁ今日お題に採り上げる曲はYOKO君ならずとも多くの先輩方が「そろそろ生で聴きたい!」と切望しているものと考え、セットリスト予想としてはなかなか有意義かつ可能性も大いに感じられるナンバー。
今回は”最近のステージではご無沙汰のヒット・シングル曲から選ばれるとすれば?”というテーマでの予想記事となります。
「酒場でDABADA」、僭越ながら伝授!

さて・・・大変狭い世界で、ごく限られた少ない人達の間で使われております拙ブログ専門用語に、「ダイブ曲」なる言葉がございます。
これは、あの『ジュリー祭り』開演を10分ほど前にして、ヒヨッコ・ジュリーファンの僕とYOKO君が、心地よい緊張感に包まれながら何気ない会話の中で発案してしまったワケの分からない造語。
いきさつはこうです。

僕ら二人は『ジュリー祭り』のチケットを一般販売S席として購入。
ジュリーLIVE初参加の若造に届けられたチケットを見て「何で俺等がアリーナじゃないんだ!」などとたわけたことを言っていたことについては、もうひたすら自分達の思い上がりを先輩方に懺悔し平にご容赦頂くとして、今考えるとヒヨッコには勿体無いほどの良席・・・2階1桁席という場所に僕ら二人は並んでおりました。
ちょっと前方に進み出ると、眼下に広い広いアリーナ席が一望できるわけです。今でもハッキリと思い出せる、ゾクゾクする光景。
「いいなぁ、アリーナ・・・」
僕とYOKO君は垂涎の思いで、遥か下方を眺めていました。
二人とも、周囲のお客さんがほとんど年上の淑女の方々、なんていうLIVEは初めての経験です。それだけで「非日常」の醍醐味に包まれていたことは間違いありません(ちなみに、僕はもうその状況にはさすがに慣れてしまいましたが、ジュリーLIVE参加回数の少ないYOKO君は、未だにその醍醐味を味わえているっぽいです)。
「きっとアリーナでは、LIVE中にセレブなコートの羽根とかババ~ッ!と舞ったりするんだろうね・・・」
などとくだらないことを話していて、ふと

「俺・・・ダバダやってくれたら、ここからアリーナにダイブするわ!」

とYOKO君が言い出しました。
もちろん冗談ですよ、念のため。
セットリスト・プログラム入りのタオルの存在などまったく知らないヒヨッコの、「あの曲やって欲しい!」という願望の話です。
「じゃ、俺はロンリーウルフ!」
と僕も返し、二人の「ダイブ曲」がここに確定しました。

結果は、みなさまご存知の通り。
ヒヨッコのまだ知らぬ「ポカン曲」(これも、畏れながら拙ブログを読んでくださる方々が発案なさった専門用語・・・のような気がする)・・・初めて聴く素晴らしい名曲の数々に圧倒されるばかりだったセットリスト。
僕らが安易に渇望した「酒場でDABADA」も「ロンリー・ウルフ」も、『ジュリー祭り』で歌われることはありませんでした。

その後のじゅり勉で僕らの「ダイブ曲」はあっという間に様変わりし、まぁ僕はその後足しげくツアーに通いつめて何度も「これ、やって欲しかった!」という曲を体感し、相当良い思いをしてきました。一方のYOKO君は、新たに「ダイブ曲」と定めていた「
時計/夏がいく」「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」に昨年のツアーでようやく巡り逢うことに(彼は『奇跡元年』『秋の大運動会~涙色の空』には不参加)。
ヒヨッコ二人も、年月に従い徐々に成長しております。
ただ・・・「酒場でDABADA」や「ロンリー・ウルフ」が僕らにとって未だ生で体感できていない至高のシングル・ヒット大名曲であり、「いつでも聴きたい!一度でいいから生で聴きたい!」と望み続けている曲であることは、何ら変わっていません。

ジュリーの中では、自身の「歌いたい」ヒット曲というのはかなりハッキリ固まっているようで・・・『ジュリー祭り』堕ちの僕がそれ以降のツアーで生で聴くことのできた「誰もが知るヒット曲」というのは、『歌門来福』での「LOVE(抱きしめたい)」ただ1曲という状況です。
ヒヨッコとしては、いくら何でもそろそろ他の有名曲も・・・という思いですよ。「
麗人」「恋のバッド・チューニング」と併せ、「酒場でDABADA」は大いに”今ツアーに選ばれしヒット曲”となる可能性大いにあり!と考えますがいかがでしょうか。

前記事でしょあ様がコメントをくださり、今ツアーで「酒場でDABADA」がセットリスト入りした際の見所として、「柴山さんと下山さんがジュリーを挟む」間奏シーンを挙げていらっしゃいました。
確かに過去映像を観ても、「酒場でDABADA」は間奏でバンドとじゃれ合う(?)ジュリーの”兄貴的”なカッコ良さが際立ちます。ただ僕は、何となくですが・・・今の鉄人バンドがこの曲を演奏するなら、間奏は「ジュリーと下山さんが柴山さんを挟む」ような気がするんですよね。

この曲は鉄人バンドの演奏ですと、下山さんがダウン・ストロークでベース音をカバーするスタイルになるでしょう。従って柴山さんは、オリジナル音源でのリード・ギター・トラックを一人でほぼ忠実に再現してくれるはずです。

リードギター・パートは間奏直前にも重要な役割があって、「ミレシラ~、シラソミ~♪」という”西遊記シンセサイザー”(などという表現で伝わるのかな・・・)の影で、小刻みなカッティング。これはアレンジ上絶対に外せないので、柴山さんはそこから間髪入れずにあのカッコ良いソロへと移行しなければなりません。
スッとリードギターに入るためには、じっと立ち尽くしてやるのがまぁ無難ですけど、そこは天下の柴山さんです。おそらくカッティングの段階で徐々に歩を進め、間奏の最初の1小節(厳密には間奏への導入小節。この曲では、いわゆる”ミドル・エイト”の1つ前の小節からギター・ソロが始まっています)でササッ、とステージ最前方にせり出してくるのではないかと・・・。
もちろん上手の前方です。
その間隙を縫ってジュリーは柴山さんの背後をすり抜け、上手最端にまで進出するのではないでしょうか。続いて下山さんがゆっくりと柴山さんの隣まで歩いてきて・・・。
上手側奥からジュリー、柴山さん、下山さんの順でひと塊となり、密着して腰をくねらす!
イメージとしては、昨年の『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーでの「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」の間奏と同じ感じの立ち位置
(←びわ湖公演、目の前で見てしまった・・・懐かしい)ですね。

これが僕の、鉄人バンド版「酒場でDABADA」間奏の予想シーンです。
いかがでしょうか?

さて、僕は幼少時からジュリーファンだったわけではありませんが、完全な『ザ・ベストテン』世代ですので、必然70年代末から80年代前半にかけてのジュリーのヒット・シングルは、歌番組を見ているだけでほとんどソラで歌えるようになる、という少年時代を過ごしました。
社会人となってから、カラオケに行って少年時代に覚えたヒット曲を歌う際には、当然その頃のジュリー・ナンバーを好んでセレクトしていました。
「酒場でDABADA」もその1曲です。要は、ベストテン形式の歌番組隆盛当時のジュリーのシングル曲は、自然と”身体に馴染んで”いるということなのです。

そんな中、視覚的な記憶を辿ってみた時・・・「TOKIO」のパラシュートや「恋のバッド・チューニング」のカラー・コンタクト、「おまえがパラダイス」の髪の毛かきむしり等々、強烈な印象の残っている曲が多いのですが、実は「酒場でDABADA」について僕は、不思議な、と言うか少年時代から持っている謎の映像イメージがあります。
何故か「酒場でDABADA」=吸血鬼なのですよ・・・。

当時何かの歌番組でそんなコンセプトのセット、或いは演出があったのかな~。その辺りがどうにもハッキリしません。
歌詞中の「墓場」のフレーズには、洋画のワンシーンのような感じの絵が浮かぶし、この曲から連想するジュリーのルックスも、黒のタキシードに青白い顔色、尖った八重歯。口を開くと見え隠れする鮮やかな赤色。

♪ 七時を過ぎたら この顔に
        E7              Am7

  ブルーの影が出て
  D7                   G   B7

  頬ずりしてきた女の子
        E7           Am7

  チクチクするわと痛がった ♪
  F#7                  B7

日が沈むと正体を現し、美貌につられて寄ってきた若い女性の生き血を吸う吸血鬼・ジュリー。
ならば、チクチクするのは髭ではなく牙ということに?
もしかすると、子供心に歌詞の内容から映像のイメージを自分勝手に膨らませていたのでしょうか。

ところで、「酒場でDABADA」は、「TOKIO」「恋のバッド・チューニング」と2枚続いた”破天荒”系のコンセプトによるシングルではなく、当時のジュリーとしては正攻法と言うか、少し時代を戻すような狙いがあったように思います。
大御所・鈴木キザブローさんのメロディーはいかにもプロフェッショナルの王道を感じさせますし、作詞がちょっと久しぶりの阿久さんですしね。
この曲の阿久さんの歌詞で僕が一番シビレるのは、3番Aメロです。

♪ ゆっくり生きたら百年かかる
  Em                  Am

  急いで生きたら三十いくつ
  C                   B7

  どうやら俺には短かめの
  Em                Am

  酒場と墓場の二幕芝 居 ♪
  C       D       C     B7  Em

人生100年生きられるなら素晴らしい、めでたい、というのが一般の日常感覚。しかしここで阿久さんは「百年もかかるなんてまっぴら」といった感じの逆手のニュアンスでドキッとさせます。
シチュエーションは凡人でも浮かびそうだけれど、言葉遣いの凄みなんですよね。「酒場」「墓場」の韻は思いついても、「二幕芝居」はそうそう出てきません。
さすが!としか言いようがないですし、「ジュリーが歌う」ことを前提とすればこその一節だと思います。

一方、鈴木さんの作曲が王道中の王道・・・これもまたキャラクターも含めたジュリーの特性との相性を狙っての作曲でしょう。歌謡曲、ロック、ポップス・・・ジャンルの境界が曖昧になりつつあった80年代初頭、ジャンル分けに左右されない「本物」「正統派」を打ち出していく、というプロモートだったのではないでしょうか。

曲想は、16ビートの短調。この手の曲に「キメ」のギター・リフを載せるアレンジが、70年代後半から世界中で流行した「ヒット曲」の極意です。
有名な洋楽大ヒット曲の例を挙げますと

Dabada01


HAL LEONARD・刊 『BILLY JOEL COMPLETE Vol.1』より。

ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」。
添付のスコアは、イントロのピアノ・ソロ部を割愛していきなりギター・リフからの採譜になっています。リフ部が分かりやすいのでこちらを紹介したんですけど(採譜自体は、オクト出版さんの『ビリー・ジョエル・ベスト~ピアノ・マン~』というスコアが秀逸です)冒頭がギター・リフの音階です。
見ての通り音符がハモっているのがこのパターンのヒット曲のポイントで、これは「酒場でDABADA」のイントロも同様のアレンジが採用されています(もし鉄人バンドでのセットリスト入りが実現したら、イントロだけは柴山さんと下山さんでハモるかも!)。

「酒場でDABADA」の場合は、その「キメ」のギター・リフをジュリーの歌うサビのメロディーと完全に一致させているのが大きな特徴。同じメロディーなのに、ギター・リフ部とヴォーカル部とでは聴き手に届くカッコ良さのニュアンスが違ってくるのです。
この曲はオールウェイズの沢さん編曲なのですね。なるほど、ギタリストらしいアレンジ・アプローチだなぁと感じます。

そして・・・やはりこの曲も一番素晴らしいのはジュリーのヴォーカル。問答無用の艶があります。
カラオケで歌ってみると分かるのですが、「酒場でDABADA」はジュリー・ナンバーの中でも特にブレスが忙しい・・・しかも「七時を♪」以降の音域が男声にとってはかなり高い!
普通の男性が歌うと、最後の「真夜中♪」の”もう一丁”リフレイン部で息も絶え絶えとなります。

さらに、このキャッチーで歌いやすそうなメロディーが、実際に凡人が歌うとうまく旋律を追えないのです。「探してみろよ♪」の「みろよ」の箇所なんて、頭で音階は分かっていてもいざ発声するとなると難しいんですよ。
立ちどまるな ふりむくな」の「コートの襟を立て♪」などもそうですが、「聴くと歌ってみるのとでは大違い」な、ジュリーならではのポップ・センス溢れるヴォーカルなのです。

あとは発音ですね。

♪ ダバダ、ディディ、ダバダ、ディダ
             Em                   

  ダバダ、ディディ、ダバダ、ディダ
            A7         

  ちょっといいジョークだね ♪
           Am  Bm    Em

このキメ部擬音は言うに及ばず、「性悪(しょうわる)」ですとか「七時(しちじ)」ですとか、とにかく2文字の漢字フレーズがことごとく色っぽいのは、何なんでしょうね~。
阿久さんが全体の流れをグイッと尖らせるような硬質のフレーズを使うと、ジュリーの発音がそこで何故か色っぽくなるという・・・これは70年代後半に築き上げられた、阿久さんの詞を歌い込むに連れてジュリーの身体に染み込んでいった感覚なのかなぁ。

ということで。
LIVEでやってくれたらどんなにか・・・と、長いファンのみなさまにおかれましても、そろそろこの曲が恋しくなっている頃合かと想像いたします。
実現すれば、ステージでの見所は多いと思いますが(まぁ、さすがにデンデンムシ・ヴァージョン再現はあり得ないでしょうけど)、細かいところで僕がちょっと注目しているのは、エンディング・・・どんな感じで演奏を終わらせるのか、という点です。

オリジナル音源では、リード・ギターのディレイが効いたままの状態で余韻が残されていますよね(最後の16分音符の主メロはシンセサイザーのパートですが、ラスト2音の「ミ、ミ♪」の8分音符はギターもユニゾンしています)。
鉄人バンドとしては、ベースレスを補う意味でもこの曲のリード・ギターはオリジナル音源と同じくらいの深いディレイをかけてくると思うんです。
その状態で、柴山さんはエンディングをどうするでしょうか。オリジナルと同じくディレイをかけたままで余韻を残すか、それともバシッと皆に合わせて音を切るか・・・。
もし音を切って終わるとすれば、柴山さんは曲が終わる正にその瞬間、足元のエフェクターを「ふんっ!」と踏み込まなければなりません。

エフェクトの余韻を残すにしろ切るにしろ、エンディングの柴山さんの動向は要チェックですよ、カズラーのみなさま。
(←って、すっかり「酒場でDABADA」をやる、と決めつけているDYNAMITEです。騙されてその気になってはいけません汗)

それでは次回更新の予告です。
”みなさまからのリクエスト曲を採り上げる週間”は、ひとまず今回で一度切りますが、セットリスト予想の記事は、あと2曲書いておきたいと考えています。
頭にある2曲はいずれも、『ジュリー祭り』でも歌われたナンバー。曲がリリースされた時期はそれぞれ全然違いますけどね。

このところ忙しくしていて、なかなか執筆の時間がとれないため短い記事になってしまうかもしれませんが、何とかノルマを果たせるよう頑張ります!

| | コメント (40) | トラックバック (0)

2013年6月10日 (月)

沢田研二 「ZA ZA ZA」

from『sur←』、1995

Sur

1. sur←
2. 緑色の部屋
3. ZA ZA ZA
4. 恋がしたいな
5. 時計/夏がいく
6. さよならを待たせて
7. あんじょうやりや
8. 君が嫁いだ景色
9. 泥棒
10. 銀の骨

--------------------

来ません。
土日の間に全国各地に届けられたという『Pray』ツアー初日~7月分のチケットが、まだ我が家にやって来ません(泣)。
僕の場合は今回、初日のフォーラム1枚を受け取ることになるはずなんですけど・・・不在通知とかそういう問題ではなく、ウンともスンとも音沙汰が無いのですよ~。
九州にも北海道にも届いているのに、埼玉に届かないって・・・まさか配送事故?と、焦りましたが、何人かの関東近辺の先輩方も「まだ届かない」と仰いますし、たまたま一部の人がちょっと遅れてるだけなんだ、と自分に言い聞かせています。
「残りものには福かある」とか、「果報は寝て待て」とか、なんとか前向きにね・・・。

聞くところによりますと、初日フォーラムは一般販売で残席が結構あるらしく、「なんとか満員でスタートを、と呼びかけましょう!」というお話も伝わってまいりましたが、まぁ正直、自分のチケットを手にするまでは落ち着かなくて、そこまで気合が回りません。
何せ、もし遅れて月曜~火曜あたりに郵便屋さんが来たとしても・・・我が家は100パーセント留守です。一体いつ受けとれば良いのか。再配達って、深夜は無理ですよね・・・。

そんな感じで、ちょっと公私ともに慌ただしくなってしまっている6月ですが・・・。
恒例・”全然当たらないセットリスト予想”シリーズ&みなさまからのリクエストにお応えするシリーズ・・・引き続き張り切ってまいります。

今日のお題はアルバム『sur←』から、「ZA ZA ZA」です。この最高に景気の良いテンションMAXなナンバーをお題に、チケットの心配を吹き飛ばしてしまいたいところですな・・・。
この曲には、3人の方から熱烈なリクエストを頂いております。いかにもジュリーならでは、というパッション溢れる名曲ですから、ファンのみなさまの支持も高いのでしょう。

でも・・・「ZA ZA ZA」ってタイトル・・・これは何ですかね?
ハッキリしたフレーズの意味があるのでしょうか。今回の記事の最大の考察テーマはズバリそれです!

僕がこの曲の記事を書こうかな、と思い立ったのは実は1ケ月以上前のこと。
現在NHKで絶賛放映中の朝ドラ『あまちゃん』(僕も楽しく観ています。先週の『匠』へのオマージュのシーンはちょっとやり過ぎかなぁ、と思いましたけどね・・・)に絡んでのことなんですが・・・「じぇじぇじぇ!」という方言が劇中の心地よいアクセントとして採り上げられていますよね?巷では、早くも今年の流行語大賞の有力候補として取り沙汰されています。
で、たまたまネットか何かで読んだんですけど、北三陸で「じぇじぇ!」というのはさほどポピュラーな言葉ではないんですって。少なくとも、土地のみなさんの日常で頻繁に飛び交うという感じではないみたい。
ただ、そういう方言は確かにあって(久慈近辺に多い、と書いてありました)、しかも「じぇじぇじぇ!」以外に附近の土地土地で様々なヴァリエーションがあり、その中には「じゃじゃじゃ!」(盛岡近辺)ですとか、さらに

「ざざざ!」

というのもある(宮古近辺)らしいです。

「ざざざ」・・・いや、まさかねぇ。

でも、「そうだったら面白いなぁ」と勝手に思いました。「ZA ZA ZA」が”恋に夢中!”の擬音とすれば、恋とはまず「思いを寄せる相手から受ける驚嘆」とも言えますから、ファンタスティックな「びっくり!」という意味で通らなくもないかな、と。
ロックなら「ざざざ!」、カワイイ女の子なら「じぇじぇじぇ!」・・・それがピッタリ。もしこれが逆で、あまちゃんが「ざざざ!」と言ったり、ジュリーが「じぇじぇっ、じぇ~、キ~スして~♪」と歌ったりしたらどちらも台無し。
数あるヴァリエーションの中から、可愛らしい「じぇじぇじぇ」がクドカンさんに選ばれたように、「ZA ZA ZA」はロックなフレーズとして朝水さんが編み出したタイトルなのかなぁ、とトンチンカンなことをふと思ったのでありました。

あ、それだけの話です。
それでは本題に入ります。伝授~!

まず今回は、僕の数年間に及ぶ致命的な勘違いについて懺悔することから始めなければなりません。
作詞の朝水彼方さん・・・僕は昨年のある日までそのお名前を朝永(ともなが)彼方さんだとばかり思い込んでいました。実際は朝水彼方(あさみず・かなた)さんでいらっしゃいます。

僕は朝水さん作詞のジュリー・ナンバーには格別に好きな曲が多く、これまで「愛しい勇気」や「夜明けに溶けても」などの記事で朝水さんの詞を絶賛しまくってきましたが、何人かの先輩は気づいていらしたでしょうね・・・その記事のいずれもが、朝永(ともなが)さんという表記で書かれているはずです(大恥)。
今から折を見て少しずつ修正していかなければ・・・。

正しいお名前を知ったのは昨年、星のかけら様のブログを拝見した時でした。
『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーと並行して星のかけら様が取り組んでいらっしゃった、ジュリー”シングルの旅”の企画。記事の内容はもちろん、僕が実際に手元に持っていない1985年以降のシングルのジャケット写真も紹介してくださっているのをとても楽しみにしていました(ただ、星のかけら様も「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」のジャケットはお持ちでないようでした)。

そんな中、「そのキスが欲しい」の記事を拝見してビックリ!今だったらそれこそ、「じぇじぇじぇ!」と叫んでいたところです。
作詞クレジットを朝水彼方(あさみず・かなた)さん、とふりがな付で書いてくださって・・・まるでいつまで経っても「ともながさん」で通している僕にこっそり正解を教えてくださっているように思え
(←自意識過剰です)、目からウロコ・・・いや、こういう場合は目からウロコ、とは言わないな・・・青天の霹靂?でございました。
僕のことですから、他にもこの手の勘違いはまだまだあるんだろうなぁ・・・。

さて、そんな朝水さんの「ZA ZA ZA」。これは「そのキスが欲しい」から続く同系列の作詞作品と考えて良いでしょうかね。
心をさらした、激しい求愛の歌。
ファンだけでなく、世間が考える「ジュリー」というイメージにピッタリ来るテーマだと思います。

この頃の楽曲制作作業はおそらく曲先です。既にある程度出来上がっているメロディーを作詞者に渡して依頼する、という流れでしょう。
「そのキスが欲しい」も「ZA ZA ZA」も、短調のアップテンポ、情熱が沸き立つようなメロディーですから、朝水さんもそうした作詞アプローチになったのではないでしょうか。
90年代のジュリーにはチラホラとこうしたテーマとメロディーが合体した曲があって・・・こういう曲こそジュリーならではのシングル・ヒットを狙えたはず!と僕などは後から考えてしまうところですが、そんな中でシングルになったのは「そのキスが欲しい」だけだったんですね。
「ZA ZA ZA」以外にも、アルバム『パノラマ』収録の「涙が満月を曇らせる」とかね・・・これぞジュリー!というシングル向きの曲だったと思うんだけどな~。

「ZA ZA ZA」は日頃お世話になっている先輩方の間でもとりわけ人気の高い曲のようで、中には
「タイトルを聞いただけで、はう~~んとなってしまう」
と仰るかたも(笑)。
ジュリーLIVEで時折見られる”エロ全開”のナンバーということで言えば、「ZA ZA ZA」も間違いなくその1曲なのでしょう。「クライマックス」や「指」は無理にしても、90年代以降のエロ・ナンバーは、今のジュリーがいつどの曲をセットリストに採り上げても不思議はないように思います。
「Caress」や「C」あたりそろそろ来るかな、と迷いましたが、今回僕は「ZA ZA ZA」を推すことにしました。
『BALLAD AND ROCK'N ROLL』での「感じすぎビンビン」のようなエロ・ジュリー再来を、今ツアー初日に向けて是非祈願しようではありませんか!

吉田光さんの作曲ということもあって、ハードな中にプログレッシブ・ロックのような変化の仕掛けもあるこの曲・・・もちろんそのステージでは”エロ・ジュリー”が大きな見所になるのでしょうが、今の鉄人バンドでどのように再現されるのか、というのも僕としてはとても気になるところです。
とにかく「ZA ZA ZA」という曲はCD音源の時点で、全体の曲構成、アレンジや演奏がとても面白いのです。

その中でも特に凄いのがドラムス。ジュリー・ナンバーのレコーディング作品中、「ZA ZA ZA」はポンタさんのベスト・トラックではないでしょうか。
まずノッケから、独特なフィル・イン。正に「切り込む」という感じでカッコイイですよね~。
フィル・インの最後(ジュリーのヴォーカルに入る直前)に、「ぱん・ぱん!」とハンド・クラップ(機械音ですけど)が入りますよね?
これ・・・CDでパッと「ZA ZA ZA」を頭出しして、ドラムスが始まって・・・このハンド・クラップをCD音源とまったく同じタイミングでいきなり叩ける人は果たしてどのくらいいらっしゃるでしょうか。
そう簡単にはいきませんよ~。おそらく5人に1人くらいの割合ではないか、と思います。
ちなみに僕は、マスターするまでにえらく回数がかかりました。この拍から始まっているから・・・などと頭では理解していても、リズムを身体で感じられる能力が足りないのでしょうね・・・。

みなさまも、この「ぱんぱん!」のタイミングにすぐに合わせられるかどうか、ためしにやってみてください!
もちろん鉄人バンドは、カウント無しのフィル・インから全員がバシッ!と合わせてくるでしょう。それが生で体感できるだけでも、もう既に鳥肌モノかと。

ヴォーカル部に入ってからも、ドラムスのアレンジは手を変え品を変え、という感じで目まぐるしく変化します。
このアルバムのポンタさんのドラムスは、とにかく変則のアクセントや目立たないところで炸裂する細かい手数が素晴らしいのですが、中でも「ZA ZA ZA」は特に気合が入っています。前作『HELLO』での湊雅史さんの奔放なテイクに刺激を受けたのかな、と考えたりしますがどうなのでしょうか。

まず冒頭でサビがバ~ン!と来まして、そこでのドラムスは
「ん・たたた、ん・たたた、ん・たたたたたたた!」
と、思いっきりタテノリな演奏。
続く「ド~シ♭ラソファミレ、ド~レ~♪」のシンセ・リード部で、素直なエイトビートに落ち着いたかと思わせておいてのAメロ・・・ここはスネアのアクセントが前半部でハンドクラップに合わせた2・1になっているんですけど、ところどころ表拍の1打が抜けて、通常の2、4拍ではなく2拍目の裏(と4拍)だけを叩く箇所が見られます(2拍目と4拍目裏に入れ替わったパターンがタイガースの「割れた地球」。いずれも「ちょっとズラす」感覚で聴き手を幻惑させます)。
このリズムは「ホームページLOVE」など他のジュリー・ナンバーにも採り入れられている例がある中で、「こう!」とパターンを決めての演奏と言うより、アドリヴに近い感じでレコーディングされているのが「ZA ZA ZA」の特徴。「ズラす」アクセントの登場小節が一定ではないのです。

さらにBメロ。

♪ 男  にすがりついた
   B♭ C          F

  女  は綺麗(タイプ)じゃない ♪
   B♭ C                   Dm      A7

ここはもう、こういうメロディー(と歌詞)を歌わせたらジュリーの右に出る者無し!という抜群のヴォーカルにまず耳を奪われてしまう箇所なんですけど、ふと気づくとドラムス、凄い!
ここではハイハット・シンバルに注目です。気をつけて聴くと、各小節で「しゃしゃしゃん!」と金属が高速で擦れるような音が鳴っているのがお分かりになるかと思います。
あまりに素早く細かい技なので、僕などは最初、後録りでパーカッションを足したのかと考えましたが、よく聴くとこれがドラムスの同時演奏なのですね・・・。ジョン・ボーナムがよくやるスネアのタイミングを、シンバルで刻んでいるようです。
こうしたポンタさんの「パーカスっぽい」細かい技は、「銀の骨」でもかなりカッコ良く炸裂しています。このお話はまたいずれ。

演奏では、大村憲司さんのギターも当然の素晴らしさです。間奏のソロ以外にも例えば1番のAメロで、1回し目と2回し目のギター・アレンジが全然違います。2回し目、左サイドから噛んでくる硬質なダウン・ピッキングは渋いですよ~。

曲の構成で特筆すべきは、エンディングです。
この曲のサビは、歌詞カードで言うと「ZA ZA ZA~♪」で始まる2行でひとかたまり、と言えますよね。
エンディングはそれが3回繰り返されることになりますが・・・1番と2番ではその2行を一気に歌っていたジュリーが、エンディングでは一転、1行ごとにヴォーカルをクロスさせています(語尾と出だしが重なっている=部分的に後録りの箇所がある、ということです)。
駆け上がるオーガズム、せめぎ合いを表しているのでしょうか・・・「ざざざ、ざざざ・・・」と、ジュリーのヴォーカルも聴き手の気持ちも高みにのぼってまいりました。

で、この「サビ繰り返し」パターンの曲では、ヴォーカルがメロを崩すようにしながらフェイド・アウト、というのが常套手段なんですが・・・吉田光さんの作曲時点でのアイデアなのか小林信吾さんがアレンジ段階でそうしたかは分からないんですけど、ヴォーカル部は潔く途切れ、何と最後の最後にいきなり曲が転調します!(ニ短調から変ホ短調への半音上がり)
そうかと思ったら、いきなりブツッと終わります!

この唐突な終わり方は、官能的な内容で「ZA ZA ZA」と共通点を持つビートルズ・ナンバー「アイ・ウォント・ユー」を思わせます。
これについては、「最高点までのぼりつめたら必然的に終了!」というZAZAZAな状況を示唆したもの、と言うにとどめて具体的な説明は控えさせて頂きますが・・・転調後にジュリーが1回だけ「ざざっざ~♪」と歌うのがすなわち「終了」の合図なのではないかと(笑)。
キーが意外なタイミングで上がっているせいか、ジュリーの歌い方がそれ以前の「ざざっざ~♪」とは変化していて、何と言いますか・・・大変狂おしくなっています。
まぁ、たぶんわざとそうしてますけどね、ジュリーは。

やっぱり「ZA ZA ZA」というのは「じぇじぇじぇ」とはまったく関係なく、「最高に昂ぶった状態」を表す擬音、ということで考察結論としたいですね。

最後に。
僕はこの曲、「相性バッチリ」賛歌と言いますか・・・奇跡のようなバランスを男女の関係に重ねて称えた歌のように思っています。
確かに

♪ ZA ZA ZA マイナス プラスのふたり
  Dm                         Am

  ZA ZA ZA もうすぐ交わる予感 ♪
  Dm                      Am

な~んてジュリーに歌われるとそりゃあもちろんエロい(では済まされないくらいにヤバい)けれど、本当はもっとシンプルなラヴ・ソングとしての魅力が前提としてある・・・そんな気がするんですよね。
ただ、LIVEとなれば話は別。
思いっきりエロ全開のジュリーに期待します!

といったところで、それでは次回更新の予告です。
セットリスト予想記事はあと3曲(予定)ですが、みなさまからのリクエストにお応えするシリーズは一応次回で一旦区切ろうと思います。ひとまずの〆としまして、盟友・YOKO君が『ジュリー祭り』参加時点から「聴きたい、聴きたい」と言い続けているのに、未だ僕らドーム堕ち組が生で体感できていない某・有名曲を採り上げることにいたします!

これだけでお題が分かった方、いらっしゃいます?

| | コメント (27) | トラックバック (0)

2013年6月 4日 (火)

TEA FOR THREE 「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」

from single
『君を真実に愛せなくては他の何も続けられない』
1997、TEA FOR THREE


1. 君を真実に愛せなくては他の何も続けられない
2. あなたが見える
3. 君を真実に愛せなくては他の何も続けられない(オリジナル・カラオケ)
4. あなたが見える(オリジナル・カラオケ)

(註:僕はこのシングルCDをきちんとした形で持っていませんので、いつもの記事のようなジャケット画像の添付がありません・・・と言うより、実はどんなジャケット・デザインなのかすら未だに知らないのです汗)

----------------------

え~と、まず本題とはまったく関係ないプロ野球の話なんですが・・・。
昨日ふと気がつくと、セ・パ交流戦のドサクサに紛れて(?)阪神タイガースがあれよあれよという間に一瞬だけセ・リーグ首位に立っていました!
新井兄の完全復調が嬉しいです(弟も頑張れ~!)。

ジュリーもさぞ喜んだと思いますが、それにしても、つい先日まで「もうとても追いつけない」と早々に諦めてしまうほど巨人に離されていていたのに・・・てか、ジュリーの提唱した巨人包囲網を何故かパ・リーグの球団がやってくれてる(笑)。
まぁ阪神が首位に立ったと言っても一時のことかもしれませんが(実際、1日で巨人と入れ替わった)、どうやらセ・リーグのペナントレース・・・優勝は阪神と巨人、2つのチームに絞られた感があります。
つまり、秋に僕がプロ野球ネタで「Rock 黄 Wind」の記事を書くか、「恋はうたかた」の記事を書くか・・・そのいずれかが実現してしまうことになりそうなのです(昨年末執筆の「キャンディー」記事参照)。
地味に期待してくださいませ~。

ということで6月です!
世間の多くの人々にとっては、雨の日は多いし祝日も無いし・・・と、何かと憂鬱な月なのでしょうが、ジュリーの『Pray』ツアー初日参加予定の僕らジュリーファンとしては、「いよいよか!」と胸躍る1ケ月の始まりですね。
今週には澤会さんからチケット発送もあるのかな。僕はツアー初日はとにかく参加することだけで幸せを感じますから、あの広いフォーラムの2階後方端席が来てもまったく問題ありません。
「あさきゆめみし席」・・・?なお結構!本当に楽しみです。

カウントダウンが始まりテンションも上がったところで、今月から拙ブログではいよいよ”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズへと突入いたします。

いやぁ・・・僕の予想って、ホントに当たらないんです。
ジュリワンや老虎ではそれなりに当てましたけど(老虎の時はひと夏かけて20曲も予想記事を書いてしまった・・・そりゃ、いくら何でもいくつかは当たりますって)、ソロコンとなりますとねぇ・・・。みなさまご存知の通り、全敗記録を更新中です。

ある優しい先輩からは「ハナから当てる気ないんだもんね?」と今年のお正月に慰めて頂きましたが・・・いやいや本人としては
「今回はいい線突いた!」
と毎度悦に入っているのですよ。
当てる気満々なのに全然当たらない・・・というのが実際のところなのです~。

ジュリーのツアー・セットリストは当然、ジュリーが決めているはずです。ジュリーの感性は僕などの何十倍、何百倍も上を行くわけですから、僕のセットリスト予想が全然当たらないのはまぁ必然ということなのでしょう。
それでも毎回、テーマを絞ってあれこれ推測、予想する作業は楽しい・・・今回も懲りずに参ります!
『Pray』ツアー・セットリスト予想シリーズ第1弾の今日は、年末のザ・タイガース再結成と絡めたテーマでお題を考えてみました。

セットリスト予想としては、いきなりの変化球ではありますが、僕なりに色々考えて「あり得る!」と思い込んで書かせて頂きます。
TEA FOR THREEのシングル「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」、伝授です!

TEA FOR THREEについては、以前「あなたが見える」の記事を書きました。
この時は、ちょうどEテレさんが『みんなのうた』の再放送リクエストを募っていた時期でもあり、「みなさん投票しましょう!」という主旨で書かせて頂きまして、いやいやその後本当に再放送が実現してしまって・・・僕の記事が貢献したなどとは考えてはおりませんが、書いた甲斐があったなぁ、と思ったものでした。

で、その頃に
「いつかTEA FOR THREEの他の曲も書いてください」
と、ある先輩からリクエストを頂いていたのです。
「愛にしよう」と「明日は晴れる」の不思議な相関関係(曲想の類似ばかりでなく、一部まるっきり同じフレーズのリード・ギターも登場)についてもいつか書いてみたいと思っていますが、まず今回は彼らTEA FOR THREEの記念すべきシングル・ナンバー・・・「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」を暑苦しく語ってみましょう。

トークショーに参加なさったみなさまの情報によりますと、タイガースの方のセットリストは基本的にタローが纏めているのだそうですね。もちろんメンバーの意見を聞きながら、ということでしょう。
最初にじゅり風呂さんのトークショー情報をいくつか拝見した際、トッポが「自分(が歌う曲)は1曲だけでいい」と言った、と知って「え~っ?!」とビックリしてしまいました。
「花の首飾り」か「廃虚の鳩」どちらか1曲だけしか歌わないってこと?そんな~!
と、見事に早トチリの勘違い。
これは、洋楽カバー曲のお話だったようです・・・ホッ。

洋楽カバーも合わせますと、たった4年間の活動期間とは言えタイガースのレパートリーは膨大な数に上ります。そんな中から、たぶん20数曲程度のセットリストを厳選するのは、本当に大変な作業ですよね。
メンバー皆で会った時に、あの曲はどうだろうか、あれは是非やりたいな、という感じで話し合ったりしているのかな。

で。
おそらく同窓会期のナンバーも、セットリスト候補として何曲かは挙がっているんじゃないか、と想像するわけですよ。実際にやるかどうかは別にしてもね。
去年、ピーとタローのジョイント・コンサートでピーが「色つきの女でいてくれよ」でドラムを叩いた経緯もありますし・・・。

ただ、それがTEA FOR THREEのナンバーになるとどうでしょうか。
「こういうのも出してたんだよ」とタローがピーに話したり、ということはあったかもしれません。
あと、トッポはこの曲を知っていたかなぁ。活動自体は知っていたでしょうが、ひょっとしたら曲までは知らなかったのかも・・・。

そこで僕は妄想するのです。
飲み屋で酒を酌み交わしながら、5人が年末のセットリストについて楽しげに話しています。プログラムを作りたいから、早いとこある程度までは煮詰めておかないとね、と。

チラッとタローがTER FOR THREEの話をした、とします。
「当時はLIVEの話も出たりしたんだけど結局それは流れてね・・・せっかくだから今回5人で、とちょっと思ったりもするんだけど・・・」
と、「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」のAメロを軽く
「きみを~♪」
と歌うとサリーが
「きみを~♪」
とコーラスをつけ、タローが続いて
「マジに~♪」
と歌うと今度はサリーとジュリーが声を揃えて
「マジに~♪」
と追いかけたりして。
(註:ヴォーカルとコーラスのパートが違いますしあり得ない話ですが、まぁ妄想は自由ですから)。

するとトッポが
「う~ん、いい曲だけど・・・”色つき”に似てない~?」
(註:トッポのあの独特の口調で脳内再現してくださいませ)
と難しい顔で答えます。
すかさずピーが
「”老虎再来”にも似てるよね!」
とも。
(註:いや、所詮妄想とは言えそう考えるのは僕だけかもしれませんが、シンセ・ストリングスとか、「だだだだ!」とキメるアレンジとか何となくね・・・)

ということで、既にセットリスト入りが決まっている2曲
(←こらこら勝手に決めるな)とイメージが被る、との大義名分でボツに。
するとサリー、タローに気を遣ったジュリーが
「ほな、今度自分のソロの方で歌うわ。見にきてや!」
と宣言。

う~ん、まったく説得力のない妄想ですね・・・。

とにかく、『Pray』ツアーでは純粋なタイガース・ナンバーが歌われることだけは絶対にあり得ません。これはみなさまも同じように考えていらっしゃるでしょう。
でも、TEA FOR THREEならどうだろう・・・というのが僕の今回のセットリスト予想、第1弾のテーマというわけです。可能性はゼロではないように思うのですが・・・どうかなぁ。

♪ 君を真実に愛せなくては
     Am     F     G         E7

  他の何も続けられない ♪
     Am  F     G         Am

僕がこの曲の存在を知ったのは、『ジュリー祭り』後のじゅり勉・基本編の最終期でした。
「真実」と書いて「マジ」と読む。
そう、「Snow Blind」で「ジュリーにこの言葉は合わない・・・」と、ヒヨッコの勝手な思い入れからしばらくの間克服できなかった(今はもう大丈夫ですよ!)というフレーズ、「マジ」がズバリ曲名そしてサビに大々的に使われている曲。
でも僕は「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」の「マジ」については、曲を聴いた瞬間すぐにスッと受け入れることができました
(まぁ、一瞬たじろぎはしましたが)。「Snow Blind」と何が違ったかというと、これはもうジュリーファンとしての自分自身の成熟度ですね~。

僕は新規ファンですから、この2曲を聴いた順序がまるで逆でした。2005年リリースの「Snow Blind」は『ジュリー祭り』の時点で初めて聴いて、当時僕はまだまだジュリーに”ギンギンにド派手なジュリー”という偶像の部分(それはそれで確かにジュリーの一面ではありましょうが)をぬぐい切れずにいて、そんなスーパースターに「マジ」なんて言葉遣いはそぐわない、と戸惑ってしまったのでした。
しかしヒヨッコなりに勉強を重ね、特に近年のジュリー自作詞ナンバーの良さが分かってくると、そんな迷いは払拭されました。1997年リリースの「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」を聴いたのは、その後のことだったわけです。

僕は今ではもう「マジ」克服どころか、”ジュリー作詞の変化球フレーズ・フェチ”のレベルに達しています。
例えば、周囲では結構退いていらしゃる方々の多い、「若者よ」での「俺たち老人♪」なんてフレーズも大好き!
そうそう、これについては『ジュリー祭り』で共に本格ジュリー堕ちした盟友・YOKO君の名言があります。曰く
「”俺たち老人”?ヨレヨレの状態で”フォ~エバ~ヤング”なんて歌われるより、よっぽど気骨を感じる」
というもの。
ジュリーのちょっと変化球な自作詞のフレーズは、そのまま気骨の人・ジュリーを反映しているということなのでしょう。

「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」も、そういう詞だと思います。今の自分の一番の基本は何か、根っこは何処なのか、というね。
「長い年月で僕は変わった♪」とAメロにある通り、ジュリーとて若い時からその境地に達していたわけではないでしょう。1997年・・・50歳を目前にしたジュリーだからこそ、内から自然に沸き出てきた心のありようが「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」の歌詞にストレートに投影されているのだと思います。

男にとって、仕事、趣味・・・つまり自分の打ち込んでいること、それをして自らの矜持とするのは、当然です。
しかし根っこの部分(「粛々と過ごす日常」と置き換えても良いでしょう)がぐらついては、そういったことも続けられない(続けても意味が無い)、とジュリーは歌います。

魔がさしたのでしょうか・・・自分の些細な気分のせいで、大切な人との日常をほんの少し傷つけてしまった・・・そんなシチュエーションが僕には浮かびます。

♪ 本当に君が幸せかと
  Am     G    F         E7

  胸が痛むのさ 悔やんでいる ♪
   Am     G            F    G    Am

「悔やんでいる♪」と真っ正直に打ち出す潔さこそが、このジュリーの詞の最大の魅力ではないでしょうか(後の『greenboy』収録の「君の笑顔が最高」も同様のテーマだと僕には思えます。人生、何年経ってもそういうことの繰り返しだということですね。それを素直に吐露できることもまた、人間・ジュリーの大きな魅力です)。

逆に言えば、根っこの部分がしっかりしていれば他の大切なことも続けられる、ということなのでしょう。
ジュリーには遥か及ばぬまでも、男子たるものこれは見倣いたい境地です。

さて、TEA FOR THREEのナンバーということで、この曲はタローが作曲を担当しています。歌詞の載り方から考えれば、これは曲先でしょうか。
タローの作曲作品について僕はよく、長調の王道バラード(「朝焼けのカンタータ」「Long Good-by」「一枚の写真」など)と、短調の朴訥なポップス(「青い鳥」「散りゆく青春」「あなたが見える」など)を2本柱として語りますが、「色つきの女でいてくれよ」そして「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」のような短調の情熱的なアップテンポ・ナンバーも、作曲家・タローの得意技のひとつと言って良いでしょうね。

とにかくタローの作る曲は、Aメロ、Bメロ、サビの配置が明快で、聴き手への優しい気遣いと、さりげない冒険心に満ちています。
タローはタイガース時代に作曲活動を始めたわけですから、リード・ヴォーカルのジュリーの存在が大きくその才能の開花に影響していると考えられます。
加瀬さんや大野さんと並ぶ「ジュリーのヴォーカルを知りつくしている」作曲家・・・それがタローです(このことは以前「散りゆく青春」の記事で、いつもお世話になっている先輩のお言葉として書いたことがあります)。
ジュリーの広い音域、無垢で艶のある声がバシッとハマるようなメロディーを、タローは自然に作れるようになっているんですね。
例えば

♪ ロマンスグレー 笑わないで
  F      G            Em   Am

  誓  うよ Oh my love ♪
  Dm   Bm7-5        E7  Esus7  E7

この「オ~マイ、ラヴ♪」。
「オ~マイ」を低音で雄伏し「ラヴ」で高音へとスパ~ン!と跳ね上がって開放させる。これがジュリーのヴォーカル・スタイルにとても合っています。
この部分は曲中で3度登場するのですが、ジュリーもとても気持ち良さそうに歌っていますよね。
しかも、3度ともニュアンスが違います。「LOVE♪」のロングトーンの切り方がそれぞれ異なるのです。
ジュリーの「VE」フェチのみなさまは、ピ~ンと反応しましたね。そう、最近のジュリー・ナンバーですと「涙色の空」の「I believe」の「VE」でも炸裂する、「伸ばして伸ばして、最後に「VE」というジュリー・ヴォーカルの必殺技。

「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」では、2回目に登場する「LOVE」でその最上級の技を味わうことができます(1回目は普通のロングトーンのみ。3回目は微妙な「VE」で、これはこれでまた素晴らしい)。
僕らがマネしようと思っていくら頑張ってもマネできない、絶妙のタイミングでの「VE」。
「涙色の空」のLIVEでもそうなんですけど、「VE」の直後の一瞬のブレスの後、すぐに続くサビ部を歌う(サビ前、というのがポントなのです!)、天性としか思えない歌い方・・・これは、意識してやっているのかなぁ。
無心で歌っている時にスッと発揮される技なのでは、と僕は推測していますが、ジュリーなら或いは意識してやっているのかもしれません。そうだとすれば本当に凄いことです。

ちなみにちょっと話が逸れますが、「ロマンスグレー、笑わないで♪」の歌詞・・・これは「イイ歳して恥ずかしいこと言うけど・・・」みたいな呼びかけなのかな、と思うんですが、今回念のため(僕は往々にして思い込み違いが多いので)「ロマンスグレー」の言葉の意味をネットの辞書で調べたんです。
そしたらこれ、「イイ男」的な意味で使う言葉なんですね。もちろん、何となくそんな感じの言葉かなぁとは思っていましたけど、どうやらハッキリと他人称の「褒め言葉」らしくて。


白髪まじりの初老の男、またはその魅力。豊かな経済力、世慣れた女性扱いなどで、特に若い女性をひきつける魅力をもつ

と、書かれていました。
さすがジュリー、自分を分かっていらっしゃる!(笑)

まぁ僕もそろそろこの詞を書いた頃のジュリーの年齢に近くなってきましたが・・・残念ながら「ロマンスグレー」とは行かないっぽいです。
確かに白髪は目立ちはじめてる・・・でも、同時進行で大量の抜け毛が(泣)。

改めて素晴らしいのは、ジュリーの毛髪力ですね。

(↑ いや、それだけではないぞ)

そんなわけで。
いかにもジュリーらしい歌詞と、盟友であるタロー、サリーのサポートもあってザ・タイガースのエッセンスにも満ちているこの曲。でも、年末の再結成のステージでは演奏されないと思われる曲。
ズバリそれをして、ジュリーが「今歌いたい」と感じられる曲のひとつなのでは・・・と僕は考え、大胆にも今ソロツアーのセットリスト候補として挙げてみたのですが、さてどうでしょうか。
絶品の「Oh my love♪」をなんとか一度は生で体感してみたいものです。

それでは、次回更新もこれまでみなさまから頂いていたリクエストの中から、セットリスト予想にふさわしいナンバーをお届けいたします。
テーマは”今回のエロ・ジュリー担当曲は?”というもの。
枕で少しだけ『あまちゃん』ネタも絡めます。今月はちょっと更新の間隔が開いちゃうかもしれませんが、引き続き頑張ります!

| | コメント (11) | トラックバック (0)

« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »