from single
『君を真実に愛せなくては他の何も続けられない』
1997、TEA FOR THREE
1. 君を真実に愛せなくては他の何も続けられない
2. あなたが見える
3. 君を真実に愛せなくては他の何も続けられない(オリジナル・カラオケ)
4. あなたが見える(オリジナル・カラオケ)
(註:僕はこのシングルCDをきちんとした形で持っていませんので、いつもの記事のようなジャケット画像の添付がありません・・・と言うより、実はどんなジャケット・デザインなのかすら未だに知らないのです汗)
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え~と、まず本題とはまったく関係ないプロ野球の話なんですが・・・。
昨日ふと気がつくと、セ・パ交流戦のドサクサに紛れて(?)阪神タイガースがあれよあれよという間に一瞬だけセ・リーグ首位に立っていました!
新井兄の完全復調が嬉しいです(弟も頑張れ~!)。
ジュリーもさぞ喜んだと思いますが、それにしても、つい先日まで「もうとても追いつけない」と早々に諦めてしまうほど巨人に離されていていたのに・・・てか、ジュリーの提唱した巨人包囲網を何故かパ・リーグの球団がやってくれてる(笑)。
まぁ阪神が首位に立ったと言っても一時のことかもしれませんが(実際、1日で巨人と入れ替わった)、どうやらセ・リーグのペナントレース・・・優勝は阪神と巨人、2つのチームに絞られた感があります。
つまり、秋に僕がプロ野球ネタで「Rock 黄 Wind」の記事を書くか、「恋はうたかた」の記事を書くか・・・そのいずれかが実現してしまうことになりそうなのです(昨年末執筆の「キャンディー」記事参照)。
地味に期待してくださいませ~。
ということで6月です!
世間の多くの人々にとっては、雨の日は多いし祝日も無いし・・・と、何かと憂鬱な月なのでしょうが、ジュリーの『Pray』ツアー初日参加予定の僕らジュリーファンとしては、「いよいよか!」と胸躍る1ケ月の始まりですね。
今週には澤会さんからチケット発送もあるのかな。僕はツアー初日はとにかく参加することだけで幸せを感じますから、あの広いフォーラムの2階後方端席が来てもまったく問題ありません。
「あさきゆめみし席」・・・?なお結構!本当に楽しみです。
カウントダウンが始まりテンションも上がったところで、今月から拙ブログではいよいよ”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズへと突入いたします。
いやぁ・・・僕の予想って、ホントに当たらないんです。
ジュリワンや老虎ではそれなりに当てましたけど(老虎の時はひと夏かけて20曲も予想記事を書いてしまった・・・そりゃ、いくら何でもいくつかは当たりますって)、ソロコンとなりますとねぇ・・・。みなさまご存知の通り、全敗記録を更新中です。
ある優しい先輩からは「ハナから当てる気ないんだもんね?」と今年のお正月に慰めて頂きましたが・・・いやいや本人としては
「今回はいい線突いた!」
と毎度悦に入っているのですよ。
当てる気満々なのに全然当たらない・・・というのが実際のところなのです~。
ジュリーのツアー・セットリストは当然、ジュリーが決めているはずです。ジュリーの感性は僕などの何十倍、何百倍も上を行くわけですから、僕のセットリスト予想が全然当たらないのはまぁ必然ということなのでしょう。
それでも毎回、テーマを絞ってあれこれ推測、予想する作業は楽しい・・・今回も懲りずに参ります!
『Pray』ツアー・セットリスト予想シリーズ第1弾の今日は、年末のザ・タイガース再結成と絡めたテーマでお題を考えてみました。
セットリスト予想としては、いきなりの変化球ではありますが、僕なりに色々考えて「あり得る!」と思い込んで書かせて頂きます。
TEA FOR THREEのシングル「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」、伝授です!
TEA FOR THREEについては、以前「あなたが見える」の記事を書きました。
この時は、ちょうどEテレさんが『みんなのうた』の再放送リクエストを募っていた時期でもあり、「みなさん投票しましょう!」という主旨で書かせて頂きまして、いやいやその後本当に再放送が実現してしまって・・・僕の記事が貢献したなどとは考えてはおりませんが、書いた甲斐があったなぁ、と思ったものでした。
で、その頃に
「いつかTEA FOR THREEの他の曲も書いてください」
と、ある先輩からリクエストを頂いていたのです。
「愛にしよう」と「明日は晴れる」の不思議な相関関係(曲想の類似ばかりでなく、一部まるっきり同じフレーズのリード・ギターも登場)についてもいつか書いてみたいと思っていますが、まず今回は彼らTEA FOR THREEの記念すべきシングル・ナンバー・・・「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」を暑苦しく語ってみましょう。
トークショーに参加なさったみなさまの情報によりますと、タイガースの方のセットリストは基本的にタローが纏めているのだそうですね。もちろんメンバーの意見を聞きながら、ということでしょう。
最初にじゅり風呂さんのトークショー情報をいくつか拝見した際、トッポが「自分(が歌う曲)は1曲だけでいい」と言った、と知って「え~っ?!」とビックリしてしまいました。
「花の首飾り」か「廃虚の鳩」どちらか1曲だけしか歌わないってこと?そんな~!
と、見事に早トチリの勘違い。
これは、洋楽カバー曲のお話だったようです・・・ホッ。
洋楽カバーも合わせますと、たった4年間の活動期間とは言えタイガースのレパートリーは膨大な数に上ります。そんな中から、たぶん20数曲程度のセットリストを厳選するのは、本当に大変な作業ですよね。
メンバー皆で会った時に、あの曲はどうだろうか、あれは是非やりたいな、という感じで話し合ったりしているのかな。
で。
おそらく同窓会期のナンバーも、セットリスト候補として何曲かは挙がっているんじゃないか、と想像するわけですよ。実際にやるかどうかは別にしてもね。
去年、ピーとタローのジョイント・コンサートでピーが「色つきの女でいてくれよ」でドラムを叩いた経緯もありますし・・・。
ただ、それがTEA FOR THREEのナンバーになるとどうでしょうか。
「こういうのも出してたんだよ」とタローがピーに話したり、ということはあったかもしれません。
あと、トッポはこの曲を知っていたかなぁ。活動自体は知っていたでしょうが、ひょっとしたら曲までは知らなかったのかも・・・。
そこで僕は妄想するのです。
飲み屋で酒を酌み交わしながら、5人が年末のセットリストについて楽しげに話しています。プログラムを作りたいから、早いとこある程度までは煮詰めておかないとね、と。
チラッとタローがTER FOR THREEの話をした、とします。
「当時はLIVEの話も出たりしたんだけど結局それは流れてね・・・せっかくだから今回5人で、とちょっと思ったりもするんだけど・・・」
と、「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」のAメロを軽く
「きみを~♪」
と歌うとサリーが
「きみを~♪」
とコーラスをつけ、タローが続いて
「マジに~♪」
と歌うと今度はサリーとジュリーが声を揃えて
「マジに~♪」
と追いかけたりして。
(註:ヴォーカルとコーラスのパートが違いますしあり得ない話ですが、まぁ妄想は自由ですから)。
するとトッポが
「う~ん、いい曲だけど・・・”色つき”に似てない~?」
(註:トッポのあの独特の口調で脳内再現してくださいませ)
と難しい顔で答えます。
すかさずピーが
「”老虎再来”にも似てるよね!」
とも。
(註:いや、所詮妄想とは言えそう考えるのは僕だけかもしれませんが、シンセ・ストリングスとか、「だだだだ!」とキメるアレンジとか何となくね・・・)
ということで、既にセットリスト入りが決まっている2曲(←こらこら勝手に決めるな)とイメージが被る、との大義名分でボツに。
するとサリー、タローに気を遣ったジュリーが
「ほな、今度自分のソロの方で歌うわ。見にきてや!」
と宣言。
う~ん、まったく説得力のない妄想ですね・・・。
とにかく、『Pray』ツアーでは純粋なタイガース・ナンバーが歌われることだけは絶対にあり得ません。これはみなさまも同じように考えていらっしゃるでしょう。
でも、TEA FOR THREEならどうだろう・・・というのが僕の今回のセットリスト予想、第1弾のテーマというわけです。可能性はゼロではないように思うのですが・・・どうかなぁ。
♪ 君を真実に愛せなくては
Am F G E7
他の何も続けられない ♪
Am F G Am
僕がこの曲の存在を知ったのは、『ジュリー祭り』後のじゅり勉・基本編の最終期でした。
「真実」と書いて「マジ」と読む。
そう、「Snow Blind」で「ジュリーにこの言葉は合わない・・・」と、ヒヨッコの勝手な思い入れからしばらくの間克服できなかった(今はもう大丈夫ですよ!)というフレーズ、「マジ」がズバリ曲名そしてサビに大々的に使われている曲。
でも僕は「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」の「マジ」については、曲を聴いた瞬間すぐにスッと受け入れることができました(まぁ、一瞬たじろぎはしましたが)。「Snow Blind」と何が違ったかというと、これはもうジュリーファンとしての自分自身の成熟度ですね~。
僕は新規ファンですから、この2曲を聴いた順序がまるで逆でした。2005年リリースの「Snow Blind」は『ジュリー祭り』の時点で初めて聴いて、当時僕はまだまだジュリーに”ギンギンにド派手なジュリー”という偶像の部分(それはそれで確かにジュリーの一面ではありましょうが)をぬぐい切れずにいて、そんなスーパースターに「マジ」なんて言葉遣いはそぐわない、と戸惑ってしまったのでした。
しかしヒヨッコなりに勉強を重ね、特に近年のジュリー自作詞ナンバーの良さが分かってくると、そんな迷いは払拭されました。1997年リリースの「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」を聴いたのは、その後のことだったわけです。
僕は今ではもう「マジ」克服どころか、”ジュリー作詞の変化球フレーズ・フェチ”のレベルに達しています。
例えば、周囲では結構退いていらしゃる方々の多い、「若者よ」での「俺たち老人♪」なんてフレーズも大好き!
そうそう、これについては『ジュリー祭り』で共に本格ジュリー堕ちした盟友・YOKO君の名言があります。曰く
「”俺たち老人”?ヨレヨレの状態で”フォ~エバ~ヤング”なんて歌われるより、よっぽど気骨を感じる」
というもの。
ジュリーのちょっと変化球な自作詞のフレーズは、そのまま気骨の人・ジュリーを反映しているということなのでしょう。
「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」も、そういう詞だと思います。今の自分の一番の基本は何か、根っこは何処なのか、というね。
「長い年月で僕は変わった♪」とAメロにある通り、ジュリーとて若い時からその境地に達していたわけではないでしょう。1997年・・・50歳を目前にしたジュリーだからこそ、内から自然に沸き出てきた心のありようが「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」の歌詞にストレートに投影されているのだと思います。
男にとって、仕事、趣味・・・つまり自分の打ち込んでいること、それをして自らの矜持とするのは、当然です。
しかし根っこの部分(「粛々と過ごす日常」と置き換えても良いでしょう)がぐらついては、そういったことも続けられない(続けても意味が無い)、とジュリーは歌います。
魔がさしたのでしょうか・・・自分の些細な気分のせいで、大切な人との日常をほんの少し傷つけてしまった・・・そんなシチュエーションが僕には浮かびます。
♪ 本当に君が幸せかと
Am G F E7
胸が痛むのさ 悔やんでいる ♪
Am G F G Am
「悔やんでいる♪」と真っ正直に打ち出す潔さこそが、このジュリーの詞の最大の魅力ではないでしょうか(後の『greenboy』収録の「君の笑顔が最高」も同様のテーマだと僕には思えます。人生、何年経ってもそういうことの繰り返しだということですね。それを素直に吐露できることもまた、人間・ジュリーの大きな魅力です)。
逆に言えば、根っこの部分がしっかりしていれば他の大切なことも続けられる、ということなのでしょう。
ジュリーには遥か及ばぬまでも、男子たるものこれは見倣いたい境地です。
さて、TEA FOR THREEのナンバーということで、この曲はタローが作曲を担当しています。歌詞の載り方から考えれば、これは曲先でしょうか。
タローの作曲作品について僕はよく、長調の王道バラード(「朝焼けのカンタータ」「Long Good-by」「一枚の写真」など)と、短調の朴訥なポップス(「青い鳥」「散りゆく青春」「あなたが見える」など)を2本柱として語りますが、「色つきの女でいてくれよ」そして「君を真実に愛せなければ他の何も続けられない」のような短調の情熱的なアップテンポ・ナンバーも、作曲家・タローの得意技のひとつと言って良いでしょうね。
とにかくタローの作る曲は、Aメロ、Bメロ、サビの配置が明快で、聴き手への優しい気遣いと、さりげない冒険心に満ちています。
タローはタイガース時代に作曲活動を始めたわけですから、リード・ヴォーカルのジュリーの存在が大きくその才能の開花に影響していると考えられます。
加瀬さんや大野さんと並ぶ「ジュリーのヴォーカルを知りつくしている」作曲家・・・それがタローです(このことは以前「散りゆく青春」の記事で、いつもお世話になっている先輩のお言葉として書いたことがあります)。
ジュリーの広い音域、無垢で艶のある声がバシッとハマるようなメロディーを、タローは自然に作れるようになっているんですね。
例えば
♪ ロマンスグレー 笑わないで
F G Em Am
誓 うよ Oh my love ♪
Dm Bm7-5 E7 Esus7 E7
この「オ~マイ、ラヴ♪」。
「オ~マイ」を低音で雄伏し「ラヴ」で高音へとスパ~ン!と跳ね上がって開放させる。これがジュリーのヴォーカル・スタイルにとても合っています。
この部分は曲中で3度登場するのですが、ジュリーもとても気持ち良さそうに歌っていますよね。
しかも、3度ともニュアンスが違います。「LOVE♪」のロングトーンの切り方がそれぞれ異なるのです。
ジュリーの「VE」フェチのみなさまは、ピ~ンと反応しましたね。そう、最近のジュリー・ナンバーですと「涙色の空」の「I believe」の「VE」でも炸裂する、「伸ばして伸ばして、最後に「VE」というジュリー・ヴォーカルの必殺技。
「君を真実に愛せなくては他の何も続けられない」では、2回目に登場する「LOVE」でその最上級の技を味わうことができます(1回目は普通のロングトーンのみ。3回目は微妙な「VE」で、これはこれでまた素晴らしい)。
僕らがマネしようと思っていくら頑張ってもマネできない、絶妙のタイミングでの「VE」。
「涙色の空」のLIVEでもそうなんですけど、「VE」の直後の一瞬のブレスの後、すぐに続くサビ部を歌う(サビ前、というのがポントなのです!)、天性としか思えない歌い方・・・これは、意識してやっているのかなぁ。
無心で歌っている時にスッと発揮される技なのでは、と僕は推測していますが、ジュリーなら或いは意識してやっているのかもしれません。そうだとすれば本当に凄いことです。
ちなみにちょっと話が逸れますが、「ロマンスグレー、笑わないで♪」の歌詞・・・これは「イイ歳して恥ずかしいこと言うけど・・・」みたいな呼びかけなのかな、と思うんですが、今回念のため(僕は往々にして思い込み違いが多いので)「ロマンスグレー」の言葉の意味をネットの辞書で調べたんです。
そしたらこれ、「イイ男」的な意味で使う言葉なんですね。もちろん、何となくそんな感じの言葉かなぁとは思っていましたけど、どうやらハッキリと他人称の「褒め言葉」らしくて。
白髪まじりの初老の男、またはその魅力。豊かな経済力、世慣れた女性扱いなどで、特に若い女性をひきつける魅力をもつ
と、書かれていました。
さすがジュリー、自分を分かっていらっしゃる!(笑)
まぁ僕もそろそろこの詞を書いた頃のジュリーの年齢に近くなってきましたが・・・残念ながら「ロマンスグレー」とは行かないっぽいです。
確かに白髪は目立ちはじめてる・・・でも、同時進行で大量の抜け毛が(泣)。
改めて素晴らしいのは、ジュリーの毛髪力ですね。
(↑ いや、それだけではないぞ)
そんなわけで。
いかにもジュリーらしい歌詞と、盟友であるタロー、サリーのサポートもあってザ・タイガースのエッセンスにも満ちているこの曲。でも、年末の再結成のステージでは演奏されないと思われる曲。
ズバリそれをして、ジュリーが「今歌いたい」と感じられる曲のひとつなのでは・・・と僕は考え、大胆にも今ソロツアーのセットリスト候補として挙げてみたのですが、さてどうでしょうか。
絶品の「Oh my love♪」をなんとか一度は生で体感してみたいものです。
それでは、次回更新もこれまでみなさまから頂いていたリクエストの中から、セットリスト予想にふさわしいナンバーをお届けいたします。
テーマは”今回のエロ・ジュリー担当曲は?”というもの。
枕で少しだけ『あまちゃん』ネタも絡めます。今月はちょっと更新の間隔が開いちゃうかもしれませんが、引き続き頑張ります!
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