« 沢田研二 「ラム酒入りのオレンジ」 | トップページ | 沢田研二 「A WONDERFUL TIME」 »

2013年5月 2日 (木)

沢田研二 「グランドクロス」

from『第六感』、1998

Dairokkan

1. ホームページLOVE
2. エンジェル
3. いとしいひとがいる
4. グランドクロス
5. 等圧線
6. 夏の陽炎
7. 永遠に(Guitar Orchestra Version)
8. 麗しき裏切り
9. 風にそよいで
10. 君にだけの感情(第六感)
11. ラジカル ヒストリー

(註:このアルバムの収録曲「ラジカル ヒストリー」の「ラジカル」と「ヒストリー」の間が「・」ではなくスペースであることに今回初めて気がつきました汗)

--------------------

帝国ホテルのトークショーに参加されたみなさま、いかがでしたか?
僕は金銭的なこともあり、少なくともジュリーがLIVEを続けてくれている間はトークショーに参加することは難しいと思っていますが、あのジュリーが自分の好きなことを一方的に(笑)たっぷり話してくれる時間というのは、日々の雑念もかき消える本当に楽しいひとときなのでしょうねぇ・・・。

ジュリーって、「他の人が考えないところを考えている」という点では相当な変わり者で・・・その絶大なネームバリューも合わせ、ミステリー作家で言えばアガサ・クリスティーのような立ち位置のキャラクターだなぁ、と僕は思っています。クリスティーの作品はいつも「裏」を突いてきますからね。
とにかくジュリーのトークショー・・・タイトルだけではどんな中身なのかさっぱり分からない、という・・・。
それが今年はズバリ『タイガースのここだけの噺を一席』ということで・・・最初にインフォでタイトルを知った時に僕は
「おおっ、やっぱり今年はザ・タイガースいよいよ再結成ということで、さすがのジュリーも直球サービスで来たか!」
と興奮しました。
しかしすぐに周囲の先輩や多くのじゅり風呂さん達が


「タイガース」って言ってるけど「ザ」がついてないよ。これは阪神の方のタイガースのことなんじゃない?

と仰るのでビックリ。
むむむ・・・長年のジュリーとジュリーファンの関係、おそるべし。そこまで裏を読まねばならないのか!

確かにジュリーはLIVEのMCなどでも「ザ・タイガース」と常に「ザ」をつけますよね。今年のお正月コンサート初日も、散々阪神の方のタイガースについて語り倒した後に
「タイガースと言えばザ・タイガースですよ!」
と話を繋げ、あの電撃発表があったのでした。

まぁ、昨夜の先輩の速報によりますと、今回のトークショーでは無事にタイガースの話が満載だったとのことで、不参加の僕も何故かホッとひと安心。
阪神の話題一色になったとしても何ら不思議ではありませんでしたからね。なんたってお正月コンサートのタイトルであれだけ煽って種を蒔いているジュリーです。

ジュリーとしても、今の段階で喋りたいプロ野球ネタ、たくさんあるでしょう。
まず、今年の阪神はこれまでのところなかなか出足好調な方でして。新外国人のコンラッドが期待外れでしたが、そのおかげで(?)新井兄弟が揃って復調の兆しを見せています。
しかしながら・・・ジュリーの提唱した”巨人包囲網”計画の方は散々。少し前にヤクルトが頑張ってくれましたが、それでも巨人の全体の勝敗からすれば蚊が刺したほど。巨人は圧倒的な強さで早くもペナントレース争いで独走態勢に入ってしまいました。
このままでは・・・昨年末「キャンディー」の記事を執筆した際にうっかり宣言してしまった


他球団の包囲網をモノともせず見事巨人優勝の暁には、潔く勝者を讃え、ジュリー作曲の原辰徳監督の曲「恋はうたかた」をお題に採り上げ、ヤケクソでお祝いする!

という企画が本当に実現しかねません・・・。
(註:実は記事を書くこと自体は楽しみにしていたりして)

おっと、僕が野球の噺を一席ぶってどうする(汗)。

とにかく・・・僕が本格的にジュリー堕ちしたのは2008年の『ジュリー祭り』。まだ数年しか経っていません。
当然ジュリーの歴史については本当に知らないことだらけで、毎年トークショーをやっていることもしばらくの間は全然知りませんでした。今年で20周年なんですってね・・・凄いことです。

で、トークショーの存在を知った時(たぶん2009年の今頃くらい)、過去にどういう感じだったのかネットで色々調べたことがあるんです。どのサイト様に辿り着いたかすらもう覚えていないんですけど、そちらで過去のトークショーのタイトル一覧を発見。
ヒヨッコの感想は当然「ワケ分からん!」と。
タイトルからその年のトークショーのコンセプトや内容を推しはかる、ということがまるでできないのです。想像もつかない。

その中に(本当に情けないのですが、記憶が曖昧)「キリギリス」がどうたらこうたら、って長いタイトルの年がありましたでしょ?
一覧の中で、僕はこれが一番謎のタイトルでした。

全然関係無いのかもしれませんが、「キリギリス」と聞いて僕がジュリーに関連して思い当たることと言えば唯一、大好きなジュリー・ナンバーの歌詞に登場するフレーズです。
今日はその曲をお題に採り上げます。
アルバム『第六感』から・・・「グランドクロス」、伝授!

とにかく聴くと元気が出る、大好きな曲です。
ジュリーの歌でグ~ッと心が勇んでくるような感覚・・・ジュリーファンのみなさまそれぞれ自分の中にそんな曲をお持ちでしょうが、僕にとってそれは「愛しい勇気」「Good good day」そして「グランドクロス」ですね。

で、問題の「キリギリス」というフレーズが登場するのは、2番です。

♪ 戦いやめられなかった  兵士の耳に
  C        G(onB)      Am   Fm

  キリギリスの僕の歌は  届くだろうか ♪
  C            G(onB)  Am  Fm          Em

これがジュリーの作詞だったら不謹慎にも「あぁ、動物シリーズか」と深く気にとめなかったかもしれませんが(それはそれでファンとして問題アリ、ですけど)、この詞は覚さんですからね。作詞全体のコンセプトに合致した必然性があって、「キリギリス」と言っているはずなんです。

恥ずかしながら僕は「キリギリス」と言えば『アリとキリギリス』の寓話くらいしか連想できません。でも、それで合っているのかな・・・?

寓話の中でキリギリスは、将来への備えなどそっちのけ。余計な荷物は何も持たず、ただ毎日歌を歌い楽しく暮らしています。
アリはそんなキリギリスを尻目にせっせと働き冬に備え、寒い真冬になってもあたたかい部屋で過ごすことができる、一方キリギリスは凍える寒さに泣き途方に暮れてしまう、という話。

子供心に僕がその話に感じていたのは
「何故アリ達はキリギリスを暖かい部屋に招いてあげないのか」
というものでした。
身も蓋もない感想ですけど、僕はこの寓話の「楽ばかりせず、日頃から有事に備えておかなきゃ」という教訓よりもむしろ、アリの非情さの方が心に残っています。「キリギリスがかわいそうだ!」というね。
おそらく、自分自身がどちらかと言えばキリギリス・タイプであることを何となく心得ていたのでしょう。ダメな少年です・・・。

ただ、大人になって多少はアリっぽいこともしているけれど、僕はやはりキリギリス的な本質を持ち続けていると思います。アリ・タイプの方が幸せな人生だ、とはどうしても思えないんですよ。人生観が甘いのでしょうね。

「グランドクロス」に登場する「キリギリス」は、「兵士」と対義的に使われています。
戦闘的で利己的で、仲間内で揉み合いケンカしてあくせくしている「アリ」達のそばで、「みんな仲良くしようよ♪」という歌を歌っている、ということなんじゃないかなぁ、と安直に考えてみましたが、この解釈は都合良過ぎるでしょうか。

覚さんはこの詞で「夢はもう何も見ない」とまで断じていますが、それは「君さえいれば、これ以上は望まない」ということですよね。
「君」以外の余計なものは持たない、と。
そう、これはいわば、究極の断捨離ソング。

実は僕は物を捨てるのが大の苦手でした
(←掃除が苦手とも言う)。生まれて初めて「ちょっと不要なものを見繕って処分し、部屋の整理でもしてみるか」と思いたったきっかけというのが、東京ドームで感動させられたジュリーのMC「日常を粛々と・・・」だったわけですから、正にジュリーは僕の生活スタイルを根底から変えた人だ、と言い切れます。
その後あっという間に所帯を持つことになり、引越しの際には本当にたくさんの物を捨てましたね。古書価格の相場が5千円前後の『サンリオSF文庫』が100冊くらいはあったのかな。それらも纏めて、他の本やCDと一緒に大量に図書館に寄付したりしました。レコードもずいぶん捨てた・・・。
でも、いざそうしてみると後悔どころか、むしろスッキリするものです。これは初めての感覚でした。

と、SFの話が出たところで強引に話を進めますが・・・この「グランドクロス」というタイトル・フレーズ。受けるイメージは、「神の怒り」とか「宇宙の脅威」といったニュアンスで、あまり目出度いフレーズでは無さそう。語呂はカッコイイですけどね。
小学校低学年の頃、子供向けの科学モノの単行本を結構読んでいました。お決まりのテーマで「人類は21世紀まで生きられるか?」みたいな感じの本はたくさんあって、そのせいでしょうね・・・僕が「グランドクロス」から連想するのは”惑星直列”。簡単に言いますと、太陽を軸に水星から冥王星までの惑星が一直線に並んだ時、何かが起こる!というもの(この当時、と言うかつい最近まで冥王星は9番目の惑星とされていました)。
実際、該当年には何も起こらなかったにせよ、子供心に恐怖心(ワクワク感と紙一重でしたから単純な”恐怖”とは違いますが)を植えつけられていたものです。

そんな僕にとって、この曲での「グランドクロス」は、”人智の及ばぬスケールの、畏怖すべきイベント”を象徴しているように感じられます。
つまり、世の中は、人生は、あくせくしていてもどうしようもないことが起こりうるのだ、と。
「世界の終わり」なんて言葉は軽々しく使うものではありませんが、そういうスケールに対峙するちっぽけな自分を客観視した時、ずいぶんつまらないモノを抱えて右往左往する姿よりも、もっと素敵でシンプルな生き方があるんじゃないか、というのが覚さんのテーマなのかな、と僕なりに勝手に納得してみたり・・・。
みなさまの解釈はいかがでしょうか?

さて、「グランドクロス」は覚さんの詞やジュリーのヴォーカルばかりでなく、白井さんの珍しく(?)正攻法な作曲、パワーポップな演奏もやはり素晴らしいです。
特に白井さん作曲のジュリー・ナンバーでここまでストレートにポップなパターンは逆に貴重(他の曲はほとんどがポップはポップでも変化球の変態ポップ・パターンが多い)かも。
その分「ココのリードギターのフレーズは、こう!」と作曲段階から練られていたような明快で端正なギターが、ジュリーのヴォーカルの合間合間で何度も炸裂していますね。
加えてBメロでは、ジュリーのヴォーカルに完全に合わせてギターを弾く箇所があって

♪ も  う 夢はも  う  何も見ない ♪
  Em Am       Em  Am  Dm        Fm

「もう、夢はもう♪」ではユニゾン、「何も見ない♪」では下のハモり。
緻密と言うか芸が細かいと言うか・・・やっぱり変態ですね、白井さん(褒めてます!)。

間奏のピアノとリードギターはもちろん、サビで縦の刻みを入れる”ジェット・ストリングス”と名付けたくなるようなシンセサイザーが影ながら渋いです。

音作りで触れておきたいのは、ドラムスのチューニング。スネアが「カンカン!」という感じで鳴っています。
このドラム・チューニングは次作『いい風よ吹け』収録の「鼓動」、次々作『耒タルベキ素敵』収録の「君のキレイのために」などでも採り入れられています。アレンジャーとしての白井さんが、アルバム全体の流れを描いた際に必要としたアイデアなのでしょうか。

あと、伊豆田さんのコーラスが素晴らしいのは毎度のことですが、2番の「Can you hear me?」の部分のメロディーが最高に美しい!裏メロにするには勿体ないほどの痺れるコーラス・パートです。

こんな感じで、細かく曲を聴いていても、個人的にゾクゾクするポイントが満載。やはり僕にとっては、「曲への思い入れの強さ=アレンジや演奏の好み」ということになるのかもしれません。

この「グランドクロス」は、ジュリーのLIVEを見続けていればこの先1度は生で聴く機会が訪れると予想しています。
ただ、それは今年ではないと思う・・・タイガース再結成も無事終わり、その他色々とジュリーの中で「恩返し」的なことがすべて終わった時。自らの「歌人生」の最終章を意識して足を踏み出した時、ジュリーはこの曲をまた歌うんじゃないかな・・・。
予想が外れていきなり今年のツアーで歌ってくれたら、そりゃあ嬉しいですけどね~。

今の鉄人バンドのスタイルでこの曲がLIVEに採り上げられたとすれば、演奏の一番の見せ場は泰輝さんのピアノ・ソロになるような気がします。
ちょうど昨年の『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーでの「
気になるお前」のように、泰輝さんのキーボードの前でジュリーと柴山さんがヘドバンする光景が目に浮かぶのですが・・・さてどうでしょう。

最後に・・・。
このところ僕は、色々なジュリー・ナンバーを時代を飛び跳ね行き来するような感じで記事を書いていますが、ジュリーは本当に、その時々の年齢でジャストに歌うべき歌を歌ってきているなぁ、と感じることしきりです。

今日のお題「グランドクロス」がリリースされたのは、ジュリー50歳の時。正にこのテーマを歌うにふさわしい年齢で、ジュリーの名曲がまた1曲増えた・・・タイムリーなジュリーファンのみなさまはきっとそう感じたことでしょう。
この曲に限らず、アルバム『第六感』すべての収録曲のコンセプトもジュリーのヴォーカルも、「50代になったばかりのジュリー」の生き様と自然にマッチしていて・・・聴けば聴くほどに大名盤。本物の「歌」が、当時のジュリーの志とともにたくさん詰まっています。
そして、40代も後半に突入した後追いファンの僕にとっては、今ようやくこの「グランドクロス」の歌詞が身に染みてくる年齢にさしかかった、と考えています。

人は必死に色々なものをかかえて生きている・・・それは仕方のないこと。
それは何も「モノ」についてばかりではなくて、仕事だったりしがらみだったり病気だったり自分自身の生き方だったり。
でも、よく言われるように元々人間は何も持たずに生まれてくるわけで。

生まれてきた時の状態に持ち物をリセットする、なんてできっこないんだけれど、懸命に生きていく中で、多くの余計な持ち物を容易く捨てられる気構えというものが心に訪れる・・・そんな出逢いがある。

♪ こんな手ぶらな未来に つきあえる
          C                 E7              Am

  君 素敵すぎるよもう 遠のいていく夏
       F                 G7    C               A7

  グランドクロスに抱かれながら ♪
  F               G7            C

「手ぶらな未来につきあえる♪」とは・・・何と素敵な言い回し、理想的な心のありようでしょうか。
世の中がどうであろうと、そういう気持ちでいることが幸せなんだ、と覚さんは言っていて、ジュリーもそう解釈してこの曲を歌っているのかな・・・。
ヒヨッコの新規ファンはそんなジュリーの「グランドクロス」を聴いて、『アリとキリギリス』のキリギリスさんは、実は最後の時まで幸せを謳歌していたのかもしれないなぁ、などと浅いことをつい考えてしまうのでした・・・。

といったところで。
次回更新はエキゾティクス期のジュリー・ナンバーに舞い戻る予定。リスペクトするJ先輩の復帰お祝いとしてお題を採り上げます。

そして今日は『ファミリー劇場』のトップテンでしたか・・・80年代の懐かしいジュリーの映像が放映されるようですね。
帰宅してから録画を観る予定で、今から楽しみにしています!

(後註:観ました・・・あまりの物足りなさに打ちひしがれております。ジュリーが映ったのは2つの番組合わせても10秒くらいかな・・・)

|

« 沢田研二 「ラム酒入りのオレンジ」 | トップページ | 沢田研二 「A WONDERFUL TIME」 »

瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

♪DYさん、如何お過ごしでしょうか?

お題とは全く違うコメで申し訳ございませんが今回の記事で1番ビックリしましたのは!!(゚ロ゚屮)屮トークショーが20周年とな( ´_ゝ`)ふ~ん…だからコンサート中のMCが減ったのかな(・・?

私はジュリーの場合どうしてもライブ以外、足を運ぶ気になれなくて昔、数回あった外国へのツアーも(ファンとの触れ合いも含めて)
1度も参加しなかったのは確か現地でのライブは日本でのと変化なかったと思うのでジュリーとの写真撮影会とか食事会だのゲームだのETCあったと思うけどその気にはなれませんでした(同じジュリーでもTGのメンバーとしてなら参加しますけどね)

12月については連休明けから中旬まではアンテナはっておかないと大変ですよね。今回だけはプログラム作ってほしいな。そういうのにはお金かけても誰も文句云わないと思うんだけどなァ。ジュリーは何がそんなに嫌なんでしょうね。

ソロコン開幕まで2ヶ月切りましたね。元気で全国に歌声を届けて欲しいです。お願いだから少しでも痩せてTGのジュリーを夢見させて下さいませ。ではまた(^^♪

投稿: hiko | 2013年5月 2日 (木) 12時22分

え~~~サンリオSF文庫を~~~
イエひとりごとです・・・、ほっておいてください。

グランドクロス、いいですね~、ライブで聴きたいです。
間違いなく盛り上がりますよね。
サビ前のドラムのどこどこどこ・・・・で血が滾ります。

そう、この曲聴くと断捨離に励みたくなります。基本アリタイプなんでいさぎよく思い切りよくとはなかなかいきませんけど。
ジュリーもいろんなものそぎ落として身軽になって世紀をまたぎたかったのかしらね。

ところでわたくしが刷り込まれたアリとキリギリスはなんだかんだ言っても最後にアリさん、キリギリスを助けてあげてましたよ~。
キリギリスになれないアリのわたくし、ずる~いと思いながらキリギリス的生き方に憧れたものです。

投稿: ひいきゃん | 2013年5月 2日 (木) 16時49分

hiko様

ありがとうございます!

いや~、僕もトークショー20周年には驚きました。
そんなに長い期間続けていたんですね。1年に1新譜、そしてツアー、その他…これを継続しているというのは本当に凄い…洋楽アーティストにも例がありませんからね…。

しかし…MC、短くなってるんですか?
僕はここ数年でも、充分長いMCを楽しんでいると思っていたのですが…。

タイガースのプログラムは、このまま何も無しということはないでしょう。期待しましょう!

ひいきゃん様

ありがとうございます!

サンリオSF文庫に反応してくださるとは嬉しい!
無論、思い入れのあるいくつかのタイトルは捨てずに持ってきてありますよ。ほんの数冊ですけどね。トマス・M・ディッシュとか、マイクル・コニィとか。

そして…ビックリ!あの話、最後キリギリス助かりましたっけ?
おっかし~なぁ、僕の記憶の中では、キリギリスはアリに見捨てられ寒い中を凍え、アリが暖かい部屋でぬくぬくしている、というラストシーンなんですが…こりゃどうも、自分で話を作ってしまっていたかな~。
まぁでも、人は100%キリギリス・キャラだとやっぱり悲惨ですよ。キリギリスとアリで7:3くらいの比率が僕の理想でしょうか。

ジュリーは本当に、色々なものをそぎ落して世紀を越えたんだと思います。
今それが大きく花開いています。『第六感』のジュリーは今のジュリーにすごく近い、と思います!

投稿: DYNAMITE | 2013年5月 2日 (木) 21時24分

どうも大変ご無沙汰しておりますが
「グランドクロス」はズバリ、惑星直列のあった年(あるいはその前後)の作品です
何か劇的な変化が起きるんじゃないかとワクワクした当時の気持ちが歌に感じられて
大変好きな曲でした

「キリギリス」もイソップの寓話からきてるものだと思います
トークショーのタイトルもそんな感じだったから(細かいことは忘れたけど)

投稿: メイ | 2013年5月 2日 (木) 21時32分

メイ様

ありがとうございます!

もうメイ様も情報は得ていらしゃるかもしれませんが、年末、どうやらピーは2曲歌うということで今のところ話が進んでいるそうですよ~。
それはとても楽しみなのですが、僕はその際のジュリーのドラムスが心配です…。11月までソロツアーですし、練習する時間なんてあるのでしょうか…。

そうでしたか、惑星直列はその頃でしたっけ…。
僕は80年代末くらいだったかなぁとうろ覚えで自信が無く、記事中では「該当年」などと苦しい表現で逃げてしまいました。
結局劇的なことは無かったですが、やっぱりこの曲の「グランドクロス」は、大きな変化をもたらすであろう一大イベントを目前にした心境を歌っているのですね。

曲とは全然関係ありませんが、数年前に冥王星が正式に第9惑星の座から降ろされた時は哀しかったです。
それは「惑星直列」にワクワクした方ならば、みなさま同じ思いではないかなぁ、と考えます。

投稿: DYNAMITE | 2013年5月 2日 (木) 22時06分

DY様

お題の楽曲、どストレートでカッコいいですよね。大好物です

このツアーDVDで、グランドクロス〜等圧線と続くパワフルなセトリが大好きで何度も見返してます

是非、生で聴きたいですね〜

追伸
アリとキリギリスのエンディングは本によって2パターンあったと思いますよ。


投稿: Mr.K1968 | 2013年5月 2日 (木) 22時26分

DYさん、お邪魔します。
この曲は…ライブで体感して、初めて好きになった曲です。おそらくミキシングの問題だとは思うのですが、CD音源は、ギターの音に力強さを感じないのです…。記事で絶賛されているとおり、コーラスは素晴らしいのですが、ギターの音に芯を感じない…サウンドも音の数が多い割には、今ひとつ整理されていない気がするんです…。リリース当時のライブで、動いて歌うジュリーを見ながら聴いて、やっと好きになりました(汗)。もちろん、今年のツアーのセットリストに入っていたら、うれしいです!

追伸:『グランドクロス』をあらためて聴き返してみたら、この曲の良さより、尚之さんのソロ作品のサウンドが、徹底的にアナログの雰囲気と、音のバランスにこだわっていることに、気づいてしまいました(爆)。

投稿: 74年生まれ | 2013年5月 2日 (木) 23時43分

DY様 こんばんは。
「グランドクロス」って確か「ノストラダムスの大予言」なんちゃらかんちゃらとセットで騒がれていたような・・・。
でも、惑星直列じゃなくて、十字形に位置する配列のなるので(太陽を中心に・・・かな?)クロスだったんじゃないかと。
惑星直列も同時期にあれこれニュースとかになってたので混乱しとりますが。(私も自信ないし)
世紀末モノは100年に一度のセンチュリー越えのお約束なのかも。
ストレートで大好きです。でも次のグランドクロス(何時なんでしょう)までは歌わないと思います。(たはは)

投稿: nekomodoki | 2013年5月 2日 (木) 23時43分

あ、失礼しました。惑星直列とグランドクロスは別ものでしたね
なんせ実際の天文現象に即したタイトルであったということを言いたかったのです

投稿: メイ | 2013年5月 3日 (金) 00時22分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

あの年のロッカン・ツアーは凄いですよね。アルバムの曲の特色やクオリティーもありますが、アルバムツアーLIVEのスタイル自体が前々年の「愛まで待てない」や前年の「サーモスタットな夏」と比べるとちょっと変化していますよね…。良い意味で突き抜けたというのか…。

『アリとキリギリス』には2種類のエンディングがありましたか!
僕が知っていたのがたまたまキリギリスが助からないヴァージョンなんですね…。
まぁ、甘い考えを持ちやすい僕にとっては、そちらの方が多少は教訓になったのかもしれません。

74年生まれ様

ありがとうございます!

僕は「グランドクロス」のギターアレンジは大好物ですけどねぇ…でも他の収録曲に比べるとちょっと分かり辛いのかな?
この曲のギターは、狙いとしては黒子のスタイルですよ。ヴォーカルや鍵盤の隙間から角度を変えて飛んでくる感じです。

ただ、この曲は確かに生のLIVEで聴くと印象が一変するのかもしれません。
僕はその体験がまだ無いわけですが、まず、CDよりもテンポが早く感じられることが予想されます。
この先いつかはまた歌ってくれる曲だと思っていますので、その時が楽しみです。

毎度すみません、一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2013年5月 3日 (金) 20時30分

DYさま、こんばんは。

>「もう、夢はもう♪」ではユニゾン

ここ、本当に大好きです。
この箇所に来るといつも耳をそばだてます。

歌詞では
♪何でもできる気がしたけど
 続かない真夏が いとしいよ♪
の部分が好きです。

投稿: だんぼ | 2013年5月 3日 (金) 20時53分

nekomodoki様

ありがとうございます!

あぁ、ノストラダムスですか…言われてみればそうだったかな~。
でも、子供心に十字配列ってのはなんだか想像しにくくて…惑星直列はスッとイメージできたんですよ。
星の配置で何か大変なことが…という記憶は、僕にとっては惑星直列のイメージですね。

「グランドクロス」は『クロックマダム』ツアーのトリにもなってますし、ジュリーとしてもお気に入りの1曲かと思うんですよ。
来年のお正月コンサート(←TGの直後だし、普通にあるのかどうか不安ですが)あたり、期待します!

メイ様

いえいえ、かく言う僕がゴッチャにして記事に書いたものですから…。

僕にとっては「グランドクロス」という「宇宙イベント」からイメージするのは、惑星が縦に並ぶ、というあのシンプルな図です。

覚さんはそんなイベントを間近に迫った世紀末とイメージを合わせて作詞したかと思いますが、世紀末テーマや新世紀テーマのジュリー・ナンバーは覚さんの作詞曲が多く、ひょっとしたらジュリーから覚さんに具体的なテーマの要望があったのかなぁ、と想像しています。

度々すみません。また一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2013年5月 4日 (土) 14時04分

DY様 こんばんは。
「アリとキリギリス」は、原作では見捨てる・・・方だったかと。幼稚園の時に読んだお子ちゃま版は助ける、でした。

惑星直列はもっと禍々しいイメージがあるんです。当時の煽りでは太陽のフレアを誘発して異常気象が起きるとか。
100年くらい前には「一時的に空気が無くなる、という噂が広がってパニックになったとか、都市伝説の類ですが。

地球の危機、で思い出したんですが、「男おいどん」のラスト、ちょっと気にしていただいてたかな、と。
長くなるんで書きそびれてましたが、この際ざっくりと書かせていただきますね。

あの作品の時代は昭和、みたいですが、ほんとは「ヤマト」や「999」と同じ近未来なんです。(私も最終回で知りました。)
なんらかの破滅的な宇宙現象が起きていて、為政者達はパニックにならないように極秘で「ノアの箱舟」を創り、「乗せる人」と「置き去りにする人」の選別をしていたんです。
「おいどんさん」がどちらか、言うまでもないですね。

最近町の人がやけにやさしい。
ある朝起きたら町に誰もいない。
「美女さん」からの置き手紙で自分が置いて行かれたことを知るんです。
「選ばれた人はそのことを誰にも言ってはならない。」それがルールだったと。
(ラーメン屋のバアさんもいない・・・ってことはここらへんで残っているのはおいどんだけたいね。)とちょっと淋しげ。

その頃空の上では・・・美女さんがクルーに問い詰められていました。手紙を残してくることもルール違反だったのです。
美女さんは最初からそのつもりだったので
地球へ送り返される脱出艇に乗りこみます。おいどんさんと地球の最後を見届けるために。
でも現実は非情でした。船には引力圏を抜けるだけの燃料が無かったのです。「どうせ死ぬ者に余分な燃料はやれない」が理由でした。

誰もいない町を誰を恨むでもなく
「おいどん、ここらへんの支配者になったたいね。」とつぶやきながらひょうひょうと歩くおいどんさんの真上で美女さんは流れ星となって消えていくのです。
うろ覚えですが、こんなラストでした。

投稿: nekomodoki | 2013年5月 4日 (土) 19時27分

だんぼ様

ありがとうございます!

おお、あの部分のギターがお好きとは素晴らしい…相当細かいところですけどね~。
おそらくジュリーのヴォーカルとキレイにユニゾンしているので、一度耳が行くとヴォーカルとセットで心に残る演奏なのでしょう。

> 何でもできる気がしたけど
続かない真夏が いとしいよ

この詞は僕も好きです。
ただ、解釈がなかなか難しく、語感とか表現で「なんだかイイなぁ」という感じなんですけどね…。

nekomodoki様

ありがとうございます!

え~っ、あの『男おいどん』にそんなラストが用意されていたんですか?
SF的な展開になるのかな、とは思っていましたが…1巻途中まで読んだ限りでは何とも想像ができません。
布団にキノコが生えてる、とかそういう場面ばかりを覚えています…。

やはり基本、アリはキリギリスを見捨てるのですか…う~ん、子供には刺激が強すぎるので別ヴァージョンが出回るようになったのでしょうか…。

投稿: DYNAMITE | 2013年5月 5日 (日) 21時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 沢田研二 「グランドクロス」:

« 沢田研二 「ラム酒入りのオレンジ」 | トップページ | 沢田研二 「A WONDERFUL TIME」 »