全然当たらないシリーズ~沢田研二『Pray』楽曲内容予想
開催中の”セットリストを振り返る”シリーズですが・・・またもや一度お休みさせて頂いて、ひとつ記事を挟みます。
今年もまた、3月11日という特別な日に届けられることになった、ジュリーの新譜マキシ・シングル。
『涙色の空』『3月8日の雲』に引き続いて、鉄人バンドそれぞれのメンバーの手による作曲作品全4曲、そして全作詞ジュリーという構成。今や完全に確立した、”ジュリーwith鉄人バンド”の黄金スタイルです。
発売まではまだ日数もあるし、何も考えずにマッサラな心で新譜を受け取りたいのは山々なんですけど・・・。
どうにも気になって仕方がない!!
あれこれ想像せずにはいられない!!
ここはひとつ、情報解禁となった各曲タイトルと作曲クレジットから、楽曲内容を僕なりに予想してみよう、ということで急遽執筆しています。
一度自分で予想を立てて纏めることで、心の整理がついて、ジュリーのメッセージを素直に受け止める気構えが固まってくるんですよね・・・。
実は昨年も、まったく同じ日付に同じような記事を書いています。リリース情報解禁になった『3月8日の雲』の、発売前の楽曲内容予想の記事。
読み返してみますと・・・いやぁ僕の予想は全く当たっていません。全然検討違い・・・しかも浅い!
今年もまたその愚行を繰り返すことになってしまいますが、少しだけおつき合いくださいませ~。
↑ たぶん全国各地のジュリーファンのみなさまが、手持ちの2つのアイテムで同じことを試していらっしゃるかと思いますが・・・僕は微妙にうまくいきませんでした。
1曲目「Pray~神の与え賜いし」
(作詞・沢田研二/作曲・GRACE)
重要なアルバム(と、今年も敢えて言いたい気持ちです)1曲目は、GRACE姉さんの作曲作品となりましたね。
「まほろばの地球」のようなハードロック、「ひかり」のようなサイケデリック・チューン、「ロマンスブルー」のような抒情ポップス、「僕は歌うよ」のような穏やかな泣きのバラード・・・そして「恨まないよ」のような激しい慟哭のバラード。GRACE姉さんの作曲にも多彩なアプローチがあります。
今回の「Pray~神の与え賜いし」・・・僕の予想は長調のバラードです。
昨年同様、今年もまた鉄人バンドのメンバーはジュリーから「Pray For East Japan」のテーマで作曲を依頼されたと考えられます。後でジュリーがどんな歌詞を載せるにしろ、GRACE姉さんがそのテーマで作る曲はバラードだと思うんですよね・・・。
ただ、昨年の「恨まないよ」のような短調の激しい悲しみを持つメロディーではなく、長調で穏やかなメロディーではないでしょうか。
ジュリーの詞は「被災地への祈り」。これは間違いないでしょう。
神の与え賜いしものとは、「試練」なのかそれとも・・・?
2曲目「Uncle Donald」
(作詞・沢田研二/作曲・下山淳)
当初「Uncie Voice」という誤植情報が出回り、全国のジュリーファンが一斉に「Uncie」という存在しない単語の意味を調べたでしょうが、正解は「Uncle Donard」でした。正解が判明したのは良いけれど、その後オフィシャル・サイトで、2曲目から4曲目まですべてのタイトルが「Uncle Donald」、という誤植も一瞬登場したりして・・・。
さて、「ドナルドおじさん」・・・僕にはサッパリ意味が「?」だったんですけど、さすが僕の周囲の先輩方は洞察が深くて、その日のうちに諸説が。
「”Donald”は”怒鳴る”と掛けているのでは?」
ですとか
「ドナルド・キーン氏に何らかのインスパイアを受けた詞なのでは?」
などなど、興味深いお話の中で、僕が最も笑った・・・もとい、感心したのは
「おヒゲ自慢の曲では?」
という、ある先輩の大胆な予想です。
髭自慢ロック・・・新しい!新し過ぎる!
マジに期待したい、それ!
いや、確かに「Uncle Donald」というタイトルからは、バラードもハードロックな曲想も、浮かびにくいんです。例え曲先としてもね・・・。
ですから下山さんの作曲についての僕の予想は、過去作品で言うと「God Bless You」に近い感じなのでは、というものです。
ジュリーの詞も、震災と何らかの関連があるものかもしれませんが、明るいコミカルな語り口を予想していますが果たして・・・。
3曲目「Fridays Voice」
(作詞・沢田研二/作曲・柴山和彦)
これは最初、2年前のあの金曜日のことだ、と思ってしまいました。
だって・・・あの日が金曜日だったことは、みなよく覚えていますよね。ちょうどおやつの時間が近くなって、ふと週末の休日の予定に胸躍らせる・・・そんな時に、あんなことが起こってしまったのでした。
それは確かなことだけど、この曲のタイトルで使われている「Fridays」は、どうやらそれとは別の意味。
昨日、星のかけら様の御記事を拝見して「あぁ、そうか!」と目からウロコが落ちました。
そうだった・・・英語の曜日に「s」がついたら「毎週」というニュアンスが加わるんですよね。学生時代、ブームタウン・ラッツの「I Don't Like Mondays」とかで「なるほど~」と覚えたものでした。
「Fridays Voice」、つまり「毎週金曜日の声」・・・ジュリーの作詞ならば、それは首相官邸前の声のことで決まりではないでしょうか。
今年も昨年と同じく、アルバム3曲目の柴山さんの作曲作品でこのテーマが投げ込まれるのでしょう。これはもう予想ではなく確信です。
ならば柴山さんの曲も、キャッチーなポップ・チューン、或いはカッコ良いリフ・ロックでしょうか。いずれにしても明るい曲調なのでは・・・?
「F.A.P.P」や「やわらかな後悔」で炸裂した、柴山さん得意の、ギタリストならではの転調攻撃にも個人的には期待したいところです。
4曲目「Deep Love」
(作詞・沢田研二/作曲・大山泰輝)
これ、ある意味「若者よ」以上に衝撃的なタイトルだと思うんですけど。いやぁ・・・「Deeep Love」ですか、ジュリー!
と油断させておいて、昨年の「カガヤケイノチ」のようにこちらの予想を遥かに超える感動!そんな予感もありますけどね。
さて、泰輝さんの作曲作品・・・昨年の「3月8日の雲」は”怒り””苛立ち””やるせなさ”を象徴する、ギリギリと歯軋りするようなハードロックでしたが、今年は一転、渾身のバラードが来ると予想します!
ただ予想が難しいのは、それが「無事でありますよう」や「護られているI Love You」のような長調のバラードなのか、「そっとくちづけを」や「涙色の空」のような短調のバラードなのか、ということです。
ここでは一応、短調を予想しておきましょう。
(1曲目の「Pray~神の与え賜いし」を、長調のバラードと予想した兼ね合いもありますし・・・)
アルバムのラストを短調のバラードでシメるのは切な過ぎるようにも思いますが、そこはバラードの名手・泰輝さん。きっと爽やかなメロディーで包み込むような曲に仕上げてくれているんじゃないかな・・・。
・・・以上、蓋を開けてみれば「全然違うじゃん!」となるのを覚悟で、僕なりに予想させて頂きました。
今年もジュリーの新譜が聴ける歓び、ジュリーのメッセージを受け取る覚悟・・・身の引き締まる思いです。みなさまもきっとそうでしょう。
僕は結局、今年もアマゾンさんで予約しました。
昨年のようなこと(実際に商品発送されるまで、発売日から数週間かかってしまった)は無いと思ってはいますが、もしそうなったら、これまた昨年と同様、店頭にて購入し、遅れて届いたアマゾンさんの予約分をそのままYOKO君に引き取ってもらう、というパターンで行くつもりです。
もちろん今年も収録曲全曲の考察記事を書きます。
今日こうして予想を纏めたことで、一度落ち着きました。まずはできる限り無の境地で、素直にジュリーの新譜をじっくり味わうことから始めたいです。
本当に楽しみです!
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コメント
DYさん、お邪魔します。
今年は、新譜の収録曲が正式に発表されるまで、少し混乱がありましたが…私が、正式発表された曲名を見たときに『おっ』と思った点は、1曲目のサブタイトルを除いて、楽曲のタイトルが全て英語であること。ジュリーの作品の中では、海外進出作として制作されたアルバム“愛の逃亡者/THE FUGITIVE”、シングル“メモリーズ”とカバー曲を表題作にしたシングル“アマポーラ”を除いて、収録曲のタイトルが、全て外国語表記であることは、きわめて珍しいことです。個人的には『右傾化する日本社会への嫌悪感の表れなのかな…』と思っています。今回の作品は『分かる人にだけ分かればいい』という姿勢で作られた、ちょっと間口が狭い作品かもしれません。お互い、心して、ジュリーのメッセージを受けとめましょう。ちなみに、2曲目“Uncle Donald”に関しては、私も「ドナルド・キーン氏に何らかのインスパイアを受けた詞なのでは?」という予想に一票。
投稿: 74年生まれ | 2013年2月16日 (土) 23時13分
>"怒鳴る”と掛けている・・・
>ドナルド・キーン氏・・・
これは"同じ"事を言われてるように思いました。
震災1年後の行動(帰化、アルバム)、前記著作内容も隙意はなくmetaphorなのかも知れないですね(違うかも知れないですが)。
投稿: 猫ケ谷 | 2013年2月17日 (日) 08時52分
74年生まれ様
ありがとうございます!
確かに英語タイトルが並んでいるのがまず目を惹きますね。
例えば「Fridays Voice」などの英語タイトルは、曲先だからこその語感だと思います。アップテンポの曲にフレーズが載りやすかったのではないでしょうか。
ジュリーのメッセージがどんな内容かはまだ分かりませんが、まずは素直に、澱みない気持ちで受け止めたいと思っています。
☆
猫ケ谷様
ありがとうございます!
仰る通り、先輩方のその2説はコンセプトが重なっているかもしれません。
先輩からは、キーン氏の雅号が「鬼怒鳴門」であることも教えて頂きましたし…。
ある意味予想が最も難しい「Uncle Donald」ですが…曲調は、跳ねるリズムのキャッチーな雰囲気を予想しているんですよね~。
ハッキリとしたラグタイムかな、とも考えています。
投稿: DYNAMITE | 2013年2月17日 (日) 13時48分
DYさん、再びお邪魔します。
某じゅり風呂さんが、今日(17日)の記事で、明確な考察に基づいて、ジャケットの黄色い腕輪が、写真ではなく、描き下ろされた絵であることを証明してくださっています。あらためて、ジュリーが新譜にこめた深い祈りに、胸を打たれました。
投稿: 74年生まれ | 2013年2月17日 (日) 17時58分
74年生まれ様
お話のブログ様、僕も拝見しましたよ~。
そうか絵なのか~と思いました。
「PRAY」の文字が白いのは、それがそのままジャケットに表記されたCDタイトルになるからなのでしょうね。
投稿: DYNAMITE | 2013年2月17日 (日) 19時02分
DY様 こんばんは。
タイトルがいろいろ錯綜してましたね。
オフィシャルも混乱してたとか。
2曲目、結局「ドナルドおじさん」でしたか。
やっぱりキーンさんのこと、かな?
あれこれ予想しても全敗な気がするので、おとなしく発売を待ちます。やっぱszdz山野へ行こうかと思ってます。
投稿: nekomodoki | 2013年2月17日 (日) 19時15分
変換間違えて変になってる。(>_<)
ごめんなさい。
投稿: nekomodoki | 2013年2月17日 (日) 23時42分
nekomodoki様
ありがとうございます!
僕の予想もおそらく全然当たらないでしょうが…こうして「新曲を楽しみに待つ」というのは本当に幸せな時間です。それこそ、当たり前だとは思っていません。ジュリーに感謝ですね…。
変換ミス…何をどう間違われたのかな~
「銀座」ですか?
投稿: DYNAMITE | 2013年2月18日 (月) 09時06分
たびたび、お邪魔します。
昨日、福島の旅館で1泊した乙武さんが、Twitterでつぶやいた美味しいものと感想をトゥギャッターにまとめた記事を貼っておきます。ジュリーが、昨年と繋がっている作品を作ったのならば、私も、あえて昨年の今ごろの気持ちに立ち返ってみました。
http://togetter.com/li/458269
このプチ旅行記をつぶやいた乙武さんは、ジュリーとは全く関係ありません。たまたま、私が、Twitterで乙武さんをフォローしていたから、知ったことができたものです。だからこそ、ある種の必然的な巡り合わせを感じました。3.11以前から、このブログを読んでいる人のみならず、3.11後に、このブログを知った人にも読んでほしいです。
投稿: 74年生まれ | 2013年2月18日 (月) 21時20分
74年生まれ様
ありがとうございます!
ココログのログインがリニューアルされ、バタバタしてお返事遅れました
僕は福島出身の友人がこの2年、苦しむのを見てきて…思うところは多くあるのですが、まだうまく自分の考えを整理できていません。
現地でも、色々な考え方があるようですね…。
投稿: DYNAMITE | 2013年2月20日 (水) 13時36分
DY様
タワーレコードで先程、購入しました。宣伝コピーなどはありませんでしたけど、他の歌手よりも多い、10枚も商品棚に置いてありましたよ。
早速、車の中で聴きました。感想はまた改めて書きますね。明日、気持ちを新たに聞き直そうと思っています。深い愛情を持って!!
投稿: BAT OUT OF HELL LOVE | 2013年3月10日 (日) 17時48分
BAT OUT OF HELL LOVE様
ありがとうございます!
僕も同様です。本来明日まで控えるべきですが、予約したAMAZONさんからの発送メールが今年もまだ無く(来ている方には来ているようですが)、たまらずショップ巡りに出かけました。既に品切れを起こしている大型店もあり、結局銀座の山野楽器まで足を延ばしました。
堪え切れずにもう何度も聴きましたが、今は間を置いて、仰る通り明日また心を入れ替えて聴きます。
今年もまた、思うところはブログに書きます。よろしくお願いいたします。
投稿: DYNAMITE | 2013年3月10日 (日) 19時07分