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2013年2月 2日 (土)

沢田研二 「ヤマトより愛をこめて」

from『今度は、華麗な宴にどうぞ。』、1978

Konndohakareina

1. ダーリング
2. 酔いどれ関係
3. ハッピー・レディー
4. 女はワルだ
5. 探偵(哀しきチェイサー)
6. ヤマトより愛をこめて
7. お嬢さんお手上げだ
8. グッバイ・マリア
9. スピリット

from single、1978

Yamato

1. ヤマトより愛をこめて
2. 酔いどれ関係

from『ROYAL STRAIGHT FLUSH』

Royal

1. カサブランカ・ダンディ
2. ダーリング
3. サムライ
4. 憎みきれないろくでなし
5. 勝手にしやがれ
6. ヤマトより愛をこめて
7. 時の過ぎゆくままに
8. 危険なふたり
9. 追憶
10. 許されない愛
11. あなたに今夜はワインをふりかけ
12. LOVE(抱きしめたい)

-------------------

それでは、満を持して。
本日の記事から、恒例”セットリストを振り返る”コーナーを開催いたします。
『燃えろ東京スワローズ』
(←僕は東京しか参加してない)・・・今回も素晴らしいセットリストでしたね~。

今回はその中から、計3曲を採り上げます。それぞれの曲、それぞれのテーマに沿っての執筆です。そのテーマとは・・・

①「こんなに素晴らしい曲だったのか!」と、今さらながら改めてジュリーに打ちのめされたナンバー
②「LIVEで初めて聴けた!」という新鮮な感動に打ち震えた、新規ファンにとって垂涎のナンバー
③ドーム堕ちヒヨッコ組の特権、”『ジュリー祭り』ポカン曲”リベンジで盛り上がりまくったナンバー

この3つ。
今日のお題は①です。

いやぁ・・・ジュリーLIVEに参加するたびにそういう曲には出逢うのですが、まさかまさか、「超」がつく有名曲、新規ファンとは言えこれまで何度も生で聴いたことのあった大ヒット・ナンバーでそれが味わえるとは。
それだけで、ジュリーの凄さが分かるってモンです。

先日書き上げた渋谷ファイナルのレポを読んでくださった方々なら、僕がどの曲に打ちのめされたかはお分かりでしょう。
あの日のこの曲のヴォーカルは、本当に凄かった!

正しく、時を超えて燦然と輝き続ける、誰もが知る歌詞とメロディー、至高のバラード。
「ヤマトより愛をこめて」、僭越ながら伝授です!



Yamato2


↑ 『ピアノ弾き語り 沢田研二・ベスト・アルバム』より

今はとにかく、1・20渋谷ファイナルのあの感動が薄れないうちに、イの一番にこの曲について語りたい・・・そんな思いでいっぱいです。
あの日一夜限りのジュリーのヴォーカルが素晴らしかった・・・その影響が大きいのでしょうが、僕は「ヤマトより愛をこめて」のあまりに卓越した楽曲としての素晴らしさを、ここにきて初めて知ったような気がします(恥)。
誰もが知るジュリーの大ヒット・ナンバーって・・・後追いファンとしては、こういった刺激的な機会を持たないと、なかなか深く突っ込んで考えようとしないんです。・・・いや、それは僕だけかな?

この機に音源を繰り返し聴くと・・・何という曲でしょうね、これは。
心底、ジュリー・バラードの金字塔だと思えます。それをこのヒヨッコに、今のジュリーがステージから教えてくれた、というのがまた奇跡のような話です。
LIVEの感動を噛みしめながらCD音源を聴いて、色々なことを考えましたよ・・・今日はそれを全部語り倒してしまおう、という主旨ですからみなさま大長文の御覚悟を~(汗)。

考察に入る前に少しだけ雑談を。
僕は、『宇宙戦艦ヤマト』の映画版は観ていません。映画が公開された時、まだ小学生でしたから・・・。しかも、凄い田舎に住んでいましたからね。町内に映画館なんて無かったんです。
松本零士さん絡みですと、中学生になった時の『銀河鉄道999』の映画版は観に行ってるんですよ。友人と連れ立って、汽車で50分ほどの街に出かけて・・・。『ヤマト』は僕にとって”早過ぎた大ヒット映画”でした。

大人になってから、まぁレンタルなどで観ようと思えば観られたわけですが、そこまでの渇望は無く、現在に至ってしまっています。
やっぱり(ジュリーファンとして、という意味からも)観ておいた方が良いですかね・・・?ストーリー自体はもう知っちゃってるんですけど。

さぁそれでは・・・いよいよ「ヤマトより愛をこめて」の楽曲考察に入ります。
まずは、阿久さんの歌詞について語ってみたいと思います!

これは・・・男が男に向けた餞の歌なんですよね。
危険な戦地に友を送り出す、という・・・『宇宙戦艦ヤマト』のコンセプトにピタリと合致します。

この曲のリリースは1978年。
当時と現在は社会の様々な状況も違い、詞のテーマ、コンセプトをそのまま賛辞するには躊躇われるところもありますが・・・ここはシンプルに、ひとつの優れた楽曲の歌詞としての考察ということで、書きます。

♪ そのひとのやさしさが 花にまさるなら
        Gm             F          E♭         B♭  D7

  そのひとの美しさが 星にまさるなら
        Gm        Cm7       D7        Gm

  君は手をひろげて守るがいい
        Cm7             F7        B♭  Gm

  からだを投げ出す値打ちがある ♪
           Cm7      D7            B♭  D7

誰のために、何のために身体を投げ出すのか・・・それは、愛する人を護るためだ、ということ。そのために身を賭せるのだ、と。
「値打ちがある」とは阿久さんらしいクールな言い回しで、男の琴線に触れるフレーズです。

♪ ひとりひとりが思うことは
        Gm            Cm7

  愛するひとのためだけでいい ♪
     D7                              Gm   G7

ちっぽけな人間ひとりが死力を尽くせるのは、愛する人のことを考えた時。詞の語り手は、そう言葉をかけています。

♪ 今はさらばといわせないでくれ
     Cm7       F7        B♭      Gm

  今はさらばといわせないでくれ ♪
        Cm7            D7        Gm

これは
「きっと戻れよ。また会おう」
ということなのでしょうが、それがとても叶わぬ状況下での言葉のやりとりであることも、同時に示唆しているようです。
辛い歌です。大野さんが直球の悲しい短調のメロディーをつけたのは自然なことだったでしょう。

みなさまご存知かと思いますが、TVアニメ主題歌の方も阿久さんの作詞作品です(作曲は宮川泰さん。これまたとてつもない強力なコンビですね・・・)。
こちらでは、戦地に赴く側(ヤマトの乗組員)の視点で描かれていますが、「ヤマトより愛をこめて」で阿久さんは今度は逆に、送り出す側からの視点でこの詞を書いた、という見方もできそうです。
(無論それ以外にも、正に戦地最中での個々の別れ、などの他、色々な構図も考えられます。タイトルが「ヤマトより愛をこめて」ですから、TVアニメ主題歌同様の視点もまたありきかもしれません)

映画版のエンディング・テーマをジュリーが歌う、となれば当時なら当然、阿久さんと大野さんのコンビに曲が委ねられます。
『ヤマト』のコンセプトに沿い歌詞のテーマを練った阿久さんが、作詞の過程でそのテーマそのものを、ジュリーの歌声と美貌、男らしさに捧げたという推測は成り立つと思います。
男が男にかける言葉とはどういうものであるのか・・・阿久さんはジュリーの曲であればこそ、そんな作詞に至ったのではないでしょうか。

もちろん大野さんもそうでしょう。阿久さんにしろ大野さんにしろ、当時、ジュリーのためなら身体を投げ出す、という各分野のプロフェッショナルな男性が、一体どれほどいたことか。
その最高峰の人材による、男性ならではのジュリーへの思いの結晶として作られた楽曲こそ、「ヤマトより愛をこめて」だと今になって僕には感じられます。男×男の強い気持ちが反映されているからこそ、それがまた女性ファンの大きな支持、感動を呼んだとも言えるのです。
その手の話になるとよく挙げられる「君をのせて」よりもむしろ、僕はこの「ヤマトより愛をこめて」の方にそれを感じるのです。

まぁ、僕はその手のセンスにはまったく疎い(何度か書いていますが、共にドーム参戦したYOKO君は、結構そちらの感覚には鋭いです。彼にはいずれの機会にこの考察の感想を聞いてみます)ですから、完全に勘違いの深読みかもしれませんが・・・。


いや、男×男と言ってもそれはまぁ・・・決して変な意味ではないのですよ。
僕が考える「ヤマトより愛をこめて」で描かれているシチュエーションとは・・・「護る」人はそれぞれ他に女性(たぶんね)がいて、その上で通わせる普遍的な情愛です。

ただ・・・時代は移り、ジュリーも65歳になってお髭姿でLIVEをやったりしているけれど、当時と同じように、ジュリーのためなら身を賭すという人は、今も各界にたくさんいるでしょう。
まったく別の低次元、遠く離れたところにいるただの一般人に過ぎない僕ですら、万が一ジュリーに一大事が起こったとしたら・・・何とかならないか、身を投げ出しても何かできないか、と無力ながらもそんなふうに考えるでしょう。
ですからそれは別段怪しい感情ではないのです。もっと基本的、一般的な、自然な情愛です。
男が男に惚れる、とはそういうことではないでしょうか。
そして、阿久さん達がジュリーに惚れていなければ、この曲は生まれようもなかった・・・と、”アニメのエンディーング・テーマ”という顔を持つ「ヤマトより愛をこめて」について、そこまで考えるのはやっぱり僕の飛躍し過ぎなのかな・・・?


さて、今回の記事は冒頭で「ヤマトより愛をこめて」収録のCDジャケットを3つ並べました。
アルバム『今度は、華麗な宴にどうぞ。』、ベスト盤『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』、そしてシングル盤。

(シングル盤のジャケットは、『JULIE SINGLE COLLECTION BOX』からCD盤のものをスキャンしました。改めて、このジャケットのジュリーは途方もなく美しいですねぇ・・・)

この3枚それぞれ、ヴァージョンが違うんですよね。
と言っても、3パターンの別ヴァージョン・トラックがあると僕が認識したのは、実はほんの少し前・・・昨年の夏のことなのです。

きっかけは、先輩ブロガーさん・星のかけら様の『シングルの旅』の御記事で、この曲のヴァージョン違いについて書いていらしたのを拝見した時でした。
僕はその時点で『今度は~』と『ロイヤル』のヴァージョン違いについては、『今度は~』を購入し聴いた時からの認識がありましたが、細部隅々に渡っての違いまでは検証していませんでした。にわかにアレンジフェチの血が騒ぎ、「よし、この機に徹底的に聴き比べてみよう」と思い立ったのです。

そこで「せっかく、改めてじっくり聴くんだから」と考え、手持ちの『JULIE SINGLE COLLECTION BOX』から『ヤマトより愛をこめて』を取り出し、遅まきながらシングル盤リリース時の追体験をしようとしました。
僕はこの『JULIE SINGLE COLLECTION BOX』の「ヤマトより愛をこめて」、てっきり『ロイヤル~』と同じトラックだとばかり思い込んでいて・・・何と聴くのはその時が初めてだったわけですが・・・。

「えっ?『ロイヤル』と違う!」

驚きましたよ。
『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』って言うくらいですから、当然それは、シングル・ヴァージョンをそのまま収載したベスト盤だとばかり考えていましたからね~。
不肖DYNAMITE、2012年にして初めて、正規の『ヤマトより愛をこめて』シングル・ヴァージョンを認識したことになります。
それにしても・・・YOKO君に『A面コレクション』を借りた時(『ジュリー祭り』よりも数年前の話です)には何も感じなかったなぁ。まぁ、当時はファンとしての心構えがドーム参加以降と比べて全然違いますから、それは仕方ないですか・・・。
というわけで、『A面コレクション』収録のこの曲がシングル・ヴァージョンなのか『ロイヤル~』のヴァージョンなのか、現時点で僕は把握しておりません。他の曲も含め、近い機会に検証してみなければなりませんねぇ・・・。

ということで。
それでは3つのヴァージョンがどのように異なるか、についての考察に移りたいと思います。

ミックス、マスタリングから判断すると、レコーディングはシングル・ヴァージョンが一番最初に行われたようです。
その後すぐに、アレンジ違いのアルバム・ヴァージョンのために追加トラック、ミックス作業があり、翌年リリースのベスト盤『ROYAL STRAIGHT FLUSH』のために改めてマスタリングされた、という順序でしょう。

厳密に言うと、シングル盤と『ロイヤル~』の違いについては、ヴァージョン違いと言うよりも「マスタリング違い」という表現が正しいかもしれません。
この2つの音源、構成楽器や各トラックのミックス・バランスはすべて同じなのです。
ただ、聴くとイントロから明らかに違いますよね・・・そう、『ロイヤル~』の方では、全体の音量をフェード・インさせているのです。
さらに、フェード・アウトのタイミングも異なります。シングル盤と比べて早めに幕を閉じるのです。

さて、大名盤『今度は、華麗な宴にどうぞ。』収録のアルバム・ヴァージョン。こちらはシングル盤、『ロイヤル』とはアレンジ、ミックスが異なります。
(ちなみにシングル盤とアルバム・ヴァージョンのフェード・アウトのタイミングはほぼ同時ですが、よ~く聴くとシングル盤の方がほんの僅かに長く音が残っています)
ただし、骨子となっている演奏のレコーディング・トラックは同一で、シングル盤からのトラックの足し算、引き算によるヴァージョン違い、ということになります。

足し算されたのは、右サイドにミックスされたオーボエ。
引き算されたのは、シングル盤では左サイドで強い主張をしていたリード・エレキギターと、左サイドで渋く鳴っていたアコースティック・ギターのアルペジオです。
あと、引き算まではいってませんが、ストリングスのミックス音量もアルバム・ヴァージョンでは弱めになっています。

引き算(オミット)されたトラック・・・アコギは完全に消えているようですが、エレキの方はかすかに鳴っているのが確認できますね。これはカセットテープ・レコーディング時代のヴァージョン違いではよく見受けられる、ミックス作業上の特徴。優れた耳を持つ人が聴けば、アコギの残響音も確認できるのかなぁ・・・。
僕の推測が誤っており、アルバム・ヴァージョンの方がシングルより先にレコーディングされた場合においても、ここまでの考察記述は翻りませんが、唯一、アコースティック・ギターについてのみ、後録りであった可能性は残ります。

足し算された方のオーボエ・・・これは大活躍していますねぇ。
大体において、アルバム『今度は、華麗な宴にどうぞ。』は、「バックの演奏が後ろに引っ込んでしまってもいいから、とにかくジュリーの声を前に出しまくれ!」という特殊なミックス・バランスで統一されています。演奏音は(音量レベル的には)ほとんど目立たないんですよ(ただ1つの例外が、「酔いどれ関係」のベース)。
そんな中、この曲のオーボエはそれでも大きな印象が残ります。シングル盤との比較があれば一層のことでしょう。
ギターが引っ込んでいるぶん、ヴォーカルの合間合間で自然に耳を奪われるのかもしれませんね。

ギターやオーボエの足し引きの中、不動の魅力を放つのはジュリーのヴォーカルと大野さんのピアノ。
この時期の大野さんのピアノ・レコーディングには独特の硬質感があって、僕は以前、「コンプレッサーでもカマしてんじゃないの?」と書いたことがありますが、どうやら当たっていたようです。


http://www.jasrac.or.jp/sakka/vol_15/ohno_inner1.html

いやぁ、大野さんにとってもやはりジュリーは、”身体を投げ出す値打ちがある”人であったことが、たとえハッキリそう言わずとも、クールで淡々とした語り口の中から滲んでいるように思えるではないですか~。
僕はこの大野さんのインタビュー、大好きです!

まぁしかし、「ヤマトより愛をこめて」・・・ジュリーのヴォーカルをはじめ、詞・曲・アレンジ・演奏どれをとっても大名曲ですね。
今さらながらですが感動しています。
それをこのヒヨッコに改めて知らしめてくれたのが、2013年・65歳のジュリーのヴォーカルだったというのが・・・繰り返しになりますが本当に凄いことだと思うわけです。

リリース時の1978年と言えば、ジュリーが前人未踏の”日本レコード大賞2連覇”に向けて勇躍していた年ですよね。
ところが、絶好の名曲となった「ヤマトより愛をこめて」は、映画とのタイアップということで受賞の対象外とされ、ジュリーは次のシングル「LOVE(抱きしめたい)」で勝負をかけることになったのだそうですね。
実は僕はこの経緯、ずっと知りませんでした。洋楽カバー曲が対象外なのは、西城秀樹さんの「YOUNG MAN」の時に知ったんですけど・・・。

先の大野さんのインタビューによれば、”「LOVE(抱きしめたい)」で2連覇は間違いない”と聞いていたが、ダメでした」とのことです。
もし「ヤマトより愛をこめて」だったら・・・と、ジュリーファンとしてはどうしても考えてしまいますよね。
だって、今じゃタイアップなんて当たり前ですからねぇ。むしろタイアップありき、でヒット曲が生まれることが多いですし。
その後、レコード大賞2連覇は細川たかしさんが最初に成し遂げたんでしたっけ・・・?


最後は余談になるんですけど、僕は『宇宙戦艦ヤマト』アニメ主題歌の方も大変な大名曲だと思っています。

Yamato3


↑ 『アニメソング大百科 Vol.1』より

昔から大好きな曲で、ブラスバンドでドラム叩いたこともありますよ~。
ブラスバンド・アレンジの場合のドラムの肝は、曲中何度も登場する派手なロールよりもむしろ、歌メロ直前の2小節にあります。「ん・た、ん・た、ん・た、ん・た・・・」と叩いて、楽曲全体のリズム表現の変化を他楽器に先んじてリードするのです。これが快感。
(でも今になって、その頃からトランペットやっとけば良かったなぁ、とも思う・・・)。

この曲は詞やメロディーも良いけど、一番惹かれるのはアレンジです。特にイントロ!
歌メロはハ短調なのですが、イントロ冒頭は勇壮な変ホ長調なんですよね~。それが、上記スコアで言うと2段目2小節目・・・そこから豪快なオーケストラの旋律が下降し、短調へと移行していくのです。最高にシビれます!

さてさて次回更新は・・・。
”セットリストを振り返る”シリーズ②となるか、もしかしたら貴重なタイミングもあることですし、拓郎さんについて書くかもしれません。まだハッキリ決めていません。

いずれにしても来週・・・僕もみなさまと同じく、週末の『吉田拓郎の千夜一夜』放映を楽しみに過ごしたいと思っております~。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

DYさん、連投で失礼します。
一昨年の“Ballad and Rock'n Roll”まで、この楽曲でのジュリーの歌唱は、歌詞どおり“愛する人のためだけでいい”という阿久さんのメッセージが伝わってきました。でも、今回の新年ライブでのジュリーの歌唱は、それをさらに掘り下げて表現していました。私の場合、初日の感想になってしまうのですが、人間の無力を噛み締めながら『せめて愛する人だけでも護ってほしい』という祈りを込めて歌っているように聴こえました。初日の時点で、すでに素晴らしかったのですから、千秋楽でのジュリーの絶唱は筆舌に尽くしがたい神々しさがあったのでしょうね…聴きたかったなぁ…。

投稿: 74年生まれ | 2013年2月 2日 (土) 19時25分

ジュリー祭りに来てくれた友達に、何がよかったか聞いたときにあとでわかったのですが、ヤマトだったのです。少し前、ささきいさおさんのを聴いたときにこの歌の表現というかなにかわかったような気がしました。ファンの欲目かもしれませんが--、私も楽で聴きたかったです。 

投稿: kei | 2013年2月 2日 (土) 22時47分

DY様 こんばんは。
この歌をテレビで歌ったのは一度だけだったと思います。ジュリー自身CMや主題歌などのタイアップ作品をシングルのA面にするのには抵抗があったようだし。
随分前からヒット曲=タイアップ曲みたいになってしまっていて、そんなことしなくてもちゃんとヒット曲がでていた時代が懐かしいです。(しみじみ)

投稿: nekomodoki | 2013年2月 3日 (日) 00時22分

瀬戸口様、こんばんは。

美しい歌を美しく歌い届けることって、ホントに難しい。
それを自然にやってしまうジュリー。
TVに出まくりの頃、美しい人なので、うっとりと見ていたけど、どんなに美しくても歌がダメだったらうっとりとは見ていられないんだ、ということに気づいたのはあとになってから。

DYさまを興奮させたファイナルの歌声は素晴らしかったのでしょうね。
聴きたかった~
歌い方を変えないから、深さやその時々の微妙さが際立つんですね。
でも、リリース当時の歌声も大好きです。
まっすぐに届きます。
このころは、秒刻みのスケジュールの中でのレコーディングだったと思うけど、この時期のジュリーは神懸かっていたので(笑)、一瞬で楽曲の求めているものを捉えて表現したと思います。
良い出来のものは、かけた時間とは関係ないなと、大ヒット連発大忙しの頃のジュリーの歌声の勢いと瑞々しさに感じます。
歌い初めでの大ヒット曲群には独特のオーラと楽曲に対するジュリーの素直な自信を感じました。お遊びをしなかったとこね(笑)
それにしても大野さんはジュリーの声を知ってる~といつも思います。

投稿: momo | 2013年2月 3日 (日) 01時53分

DY様

ダイナマイト様の熱い感動が更に増幅されて伝わってきました。時が経つにつれて染み渡ってくる歌だと思います。実は当時、それほど好きではありませんでした。理由はあのレコードジャケットです。私は嫌いでしたね。新譜で買ったのに、中古品のように色落ちした感のあるモノトーンと胸から上が裸のジュリーの姿に、「見たくない」とそんな思いをさせられたからです。レコードに針を落としたのは1回きりだったと思います。

でも何年か前に、阿久悠作品の解説本を読んだ時に、1番の歌詞で「花」と「星」の配置が意図的に逆にされたことを知り、改めてこの歌と向かい合うようになりました。聴き手はすでに歌の一行目から、「ヤマトより~」の世界に引きつり込まれ、何だろう?と何かを感じることになるんだと思います。そこが堪らない魅力です。「上野発の夜行列車降りた時から 青森駅は雪の中」も同じでよね。たった一行で、東京から青森に場面転換するんですから。偶然にもそれは同じ時期の作品でもありますが。そんなこともあって、歌の深みに自分の生き方を置き換えられるように、ようやく追いついたのかもしれません。

1977年の映画「ヤマト」の大ブームがなぜ起こったのか私には全く分かりませんが、ヒットしたことで現在まで夢を見させてもらっています。根っからのヤマトファンなので。

「ヤマトより~」の歌の依頼が来たことを嬉しそうにラジオで話していましたね。思い出します。

そんなことを思っていると、またヒット曲が欲しくなってきました。ジュリーには申し訳ないけど、過去の曲が再燃したりしてね。それともタイガースで新曲を出すのかな?今年はいろいろと楽しみです。

投稿: BAT OUT OF HELL LOVE | 2013年2月 3日 (日) 19時55分

74年生まれ様

ありがとうございます!

今ツアーでのこの曲は確かに何か変わったのでしょうね…。
仰るように、初日の段階から素晴らしかったのです。ただ、千秋楽は格別、特別でした。
喉の調子など偶然の要素もあったのかもしれませんが、それにしてもあのヴォーカルは…。
どんなに説明しようとしても、僕の言葉では限界がありますね…。

kei様

ありがとうございます!

『ジュリー祭り』のヤマト、僕も感動しましたよ~。
僕はあの日が初のジュリーライブですし、「知ってる曲」の印象はそれぞれとても強いです。

以来数年…何度か生で聴いてきたこの曲。その素晴らしさは分かっていたつもりだったのに、今年突然打ちのめされたわけで…。
いやぁジュリーは本当に凄い、としか言いようがないです!

細切れのお返事で申し訳ありません。
一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2013年2月 4日 (月) 12時08分

♪DY様

この頃はハッキリ言って私がジュリーのライブに魅せられて没頭…いえ多分、陶酔していた頃の歌なんですよ。

大好きでしたよ~ジュリーのバラード。
A面に限定してもこの歌は5本指に入ります。
当時、働いてた仕事先の上司がヤマトファンで
この映画を見に映画館に行ったんです

次の日「ジュリーのバラード最高!」と言ってた意味が良くわかったと言ってきたんですよ
どこで流れるのかと思ったけどホントに最後なんだよなァ~(m(__)m私はみてません…)

何よりもDYさんアリガトウ~!
私ジュリーのこの顎の線が大好きなんです
歌の途中で汗を滴らせながら上を向くコレ!
TGの時から何度も見てるはずなのに1番好きなジュリーの角度と表情。
同時に男の色気というものを初めて感じました

でも最近では見果てぬ夢なのでしょうか…
タイガースのファンとして長年ジュリーをみてきた私はやはりいつまでもジュリーでいてほしい

あんなに美しくて綺麗な人は後にも先にもジュリー以外いません
歌も上手い、人を惹きつける何かがスゴイ、表現力も抜群!スターになるために生まれてきたといっても過言ではない

王子をかたる人は多いですがジュリーほどピッタリな人はいないのではないでしょうか
余計なお世話と怒られても私はやっぱり少しでも素敵でいてほしいなと願います(^^♪

投稿: hiko | 2013年2月 6日 (水) 00時30分

nekomodoki様

お返事が遅れ申し訳ありません

そうなんですか…。「渚のラブレター」の時にジュリーがタイアップに抵抗を感じていたことは知っていましたが…。

ジュリーとしては常に「純粋に歌として聞いて欲しい」という気持ちだったのかな…。僕はタイアップそのものを否定はしません。「ヤマト」や「色つき」はタイアップの世界観にバッチリ合っていますし。
ただ、現在の巷の曲で、アンバランスでも何でもタイアップ、というのは違和感がありますよね…。

momo様

お返事遅れて申し訳ありませんでした。

ファイナルのこの曲、momo様に聴いて頂きたかったです。それこそ以前momo様にご教授頂いた「神話的なジュリー」という言葉が浮かぶほどでしたよ…。

今回、お遊びなしにストレートに大ヒット曲に対峙したジュリーのカッコ良さ…やはり自信、確信なのでしょうね!
濃密な1年の始まりにふさわしいセットリストだったと思います。

度々すみません。一度切ります

投稿: DYNAMITE | 2013年2月 6日 (水) 09時06分

BAT OUT OF HELL LOVE様

お返事遅れて申し訳ありませんでした。

『ヤマト』シングルのジャケ、駄目ですか…。僕はシングルの中でも特に好きなジャケットのひとつなのですが…。
ただ、当時からタイムリーなファンだったらどう感じたかな、とは思います。ジュリーはモノクロじゃ勿体ない、と思ったかもしれません。

阿久さんの「花」と「星」のお話、おぼろげに以前聞いたような気がします。
一流の詩人の作品は、時間の流れを自由に行き来しますね。

ヒット曲…この先まだまだ分かりませんよ~。突然の新曲大ヒットだってあり得ます。ジュリーがそれを望んでいるかどうかは別なのでしょうが…。

hiko様

ありがとうございます!

なるほど…「歌の途中で汗を滴らせながら上を向く」…分かるような気がします。
いやいや、最近のライブでもありますよそれは!
ただ、昔からライブを観ていらっしゃる先輩方の脳裏にある特別なジュリーの仕草、その感動はなかなか後追いファンの想像だけでは追いつけませんね…。

今ツアーの「ヤマト」や「カサブランカ」「サムライ」で、ほんの少しだけ追体験できたような気もしていますが…。

投稿: DYNAMITE | 2013年2月 7日 (木) 09時23分

 DY様、早速の御伝授、有り難うございます。

 1978年のリリース当初、私は、この楽曲の歌詞が安易に思えて? 名曲揃いのアルバムの中では、余り、好きではなかったかな…?

 ♪その人の優しさが花にまさる!?…“美しさ”を、敢えて? ここで遣わないのは、何故?

 ♪ひとり ひとりが できることは〜 ♪愛する人の ためだけでいい〜〜

 この歌詞が、年齢を重ねるに連れて、じわりじわりときて…

 ある時…拙宅の小庭を手入れしながら、来春咲く花たちのことを考えていたら? …突然、この楽曲が脳内に流れ出して…すごく温かな気持ちになれました。

 いつの間に? …ジュリーの歌が、私の五臓六腑のどこかの細胞になっているのを感じて…理解でき、腑に落ちたという…

 決して難しい詞(コトバ)は遣ってないのに、すごく“洗練された文言”になっている…この詞を乗せた、一音、一音にも、全く外れ? の音が無く…
 自然体なのに? 丁寧に計算された様な? 音に仕上がって…そこに、ジュリーのファンを大切に思う“大きな愛”を感じさせてくださる歌唱が乗る…

 お正月の“生歌”からは勿論、願ってもないほどの感動を頂きましたが…時代を越えて…CDでもイイものは、百回聴いたら百回分の“深い”感動を頂ける?
 ※ 当時のレコードは、聴きすぎて? 擦りきれていますが、ジャケも歌詞カードも、製作サイドの大切な気持ちが込められていると思うから…本当に“貴重な資料”でもあります。

 ギターについては、弾ける訳では有りませんが、コードの説明は何となく? 分かる様になってきました(笑)。
 これからも、宜しくお願いします。

投稿: えいこはん | 2013年2月 9日 (土) 17時32分

えいこはん様

ありがとうございます!

「ヤマトより愛をこめて」については、僕は完全にこれまで甘く考えていたと思います。
今ツアーのファイナルでのジュリーのヴォーカルがあまりにも素晴らしくて、音源を聴き返して…そうして初めて詞も曲もアレンジもすべてが至高のバラードだと真に気づかされたのでした。

年齢と共に染み入る歌…確かにそうかもしれません。でも自分がこの歌の素晴らしさに気づかないまま年を重ねていたかもしれないのかと思うと…本当に、大ヒット曲侮れじ、です。
ライヴでヒット曲はあまり…と考えてしまっていたことを、この機に大いに反省したのでした~。

投稿: DYNAMITE | 2013年2月10日 (日) 19時25分

阿久さんの制作秘話で、まず阿久さんに依頼があり、次に曲が大野さんに決まり、さて唄は誰がとなり阿久-大野コンビなら⇒ジュリーとなったと聞きました。制作されてから歌われたのか、ジュリーと決まってから制作されたのかは阿久さんの話からは読み取れませんでした。皆さんのコメントだとジャケ写や当時のシングルの流れからの違和感等、受け取りかたは様々ですね。レコ大対象外の話しは私も初めて知りました。当時、大事な賞レースの時期に出したシングルが対象外で「LOVE~」を短スパンで発売となったのだとしたら制作後に歌唱が決まったとも考えられますね。いずれにしても当時小学生だった私としてはとても大人の曲でした。今、この曲をジュリーが歌う意味はとても大きいですね。改めて聞き直しています。

投稿: クリングル | 2013年2月10日 (日) 23時57分

クリングル様

ありがとうございます!
お返事遅れました

「LOVE(抱きしめたい)」は、「ヤマトより愛をこめて」のレコード大賞対象外を受けて、敢えて似た曲想(短調のバラード)を続けてリリースし、賞レースに勝負をかけた、という話を先輩から伺ったことがあります。
しかし「LOVE~」はそれまで以上に大人の歌でしたね。小学生だった僕には歌詞の意味はほとんど分からなかったはずです。
しかし「ヤマト」同様強烈に記憶には残っていて…やっぱりあの頃のジュリーはファンならずとも思い出は別格ですよ。

阿久さん時代のヒット曲だと、僕は『ジュリー祭り』以来セットリストから遠ざかっている「憎みきれないろくでなし」の生歌がそろそろ恋しくなってきました…。

投稿: DYNAMITE | 2013年2月13日 (水) 12時45分

私は今年62。何事にも感動薄れていく中、皆さんの投稿読み、当時にフィードバック出来ました。60の手習いで、ヤマトより愛を込めてをピアノで弾こうと頑張っています。

投稿: 須佐 いちえ | 2017年3月13日 (月) 11時03分

須佐 いちえ様

ありがとうございます!

そうですか!
とても素敵なことだと思います。

「ヤマトより愛をこめて」のピアノは右手と左手が追いかけっこをするスタイルで、これは難易度としてはさほど高くはなく、初心者でも繰り返し練習すれば必ず弾けるようになる曲であること、間違いありません。

是非頑張ってみてください。
応援しています!

投稿: | 2017年3月13日 (月) 13時10分

すみません、名前忘れました(汗)

投稿: DYNAMITE | 2017年3月13日 (月) 13時19分

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