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2012年12月 3日 (月)

沢田研二 「約束の地」

from『人間60年 ジュリー祭り』、2008

Juliematuricd

disc-1
1. OVERTURE~そのキスが欲しい
2. 60th. Anniversary Club Soda
3. 確信
4. A. C. B.
5. 銀の骨
6. すべてはこの夜に
7. 銀河のロマンス
8. モナリザの微笑
9. 青い鳥
10. シーサイド・バウンド
11. 君だけに愛を
12. 花・太陽・雨
disc-2
1. 君をのせて
2. 許されない愛
3. あなたへの愛
4. 追憶
5. コバルトの季節の中で
6. 巴里にひとり
7. おまえがパラダイス
8. 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
9. 晴れのちBLUE BOY
10. Snow Blind
11. 明星 -Venus-
12. 風は知らない
13. ある青春
14. いくつかの場面
disc-3
1. 単純な永遠
2. 届かない花々
3. つづくシアワセ
4. 生きてたらシアワセ
5. greenboy
6. 俺たち最高
7. 睡蓮
8. ポラロイドGIRL
9. a・b・c...i love you
10. サーモスタットな夏
11. 彼女はデリケート
12. 君のキレイのために
13. マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!
14. さよならを待たせて
15. 世紀の片恋
16. ラヴ・ラヴ・ラヴ
disc-4
1. 不良時代
2. Long Good-by
3. 
4. 美しき愛の掟
5. 護られているI Love You
6. あなただけでいい
7. サムライ
8. 風に押され僕は
9. 我が窮状
10. Beloved
11. やわらかな後悔
12. 海に向けて
13. 憎みきれないろくでなし
14. ウィンクでさよなら
15. ダーリング
16. TOKIO
17. Instrumental
disc-5
1. Don't be afraid to LOVE
2. 約束の地
3. ユア・レディ
4. ロマンスブルー
5. TOMO=DACHI
6. 神々たちよ護れ
7. ス・ト・リ・ッ・パ・-
8. 危険なふたり
9. ”おまえにチェック・イン”
10. 君をいま抱かせてくれ
11. ROCK' ROLL MARCH
disc-6
1. カサブランカ・ダンディ
2. 勝手にしやがれ
3. 恋は邪魔もの
4. あなたに今夜はワインをふりかけ
5. 時の過ぎゆくままに
6. ヤマトより愛をこめて
7. 気になるお前
8. 朝に別れのほほえみを
9. 遠い夜明け
10. いい風よ吹け
11. 愛まで待てない

orijiginal released from『Beautiful World』、1992

Beautifulworld

1. alone
2. SOMEBODY'S CRYIN'
3. 太陽のひとりごと
4. 坂道
5. a long good-bye
6. Beautiful World
7. 懲りないスクリプト
8. SAYONARA
9. 月明かりなら眩しすぎない
10. 約束の地
11. Courage
---------------------

今年も12月3日がやってきました。

今年は大安ですね。
2008年のこの日が仏滅だったことは、東京ドームに足を運んだジュリーファンなら一生忘れないでしょう。

ということで、しばらく記事更新の間が空いてしまっていましたが・・・。本日12月3日は、4年前に僕が本格的にジュリー堕ちを遂げた記念すべき『ジュリー祭り』東京ドーム公演、早くもその4周年でございます。
折しも今夜は、さえきけんぞうさんのラジオ番組で白井良明さんをゲストに迎えてのミニ・ジュリー特集もあるらしく。お二人とも4年前の東京ドームにはいらっしゃったはずで・・・時期柄、そんなお話も出たりするのかな?

拙ブログでは毎年この日、永遠の輝きを放つ『ジュリー祭り』セットリストの中から1曲採り上げ、記事を書くことに決めています。
それまでポリドール時代のCDを全部聴いていたくらいで、LIVEに行きもせずに「自分はマニアックなジュリーファン」と自認していたその思い上がりを微塵に打ち砕かれた『ジュリー祭り』の楽曲群。僕の遅すぎたジュリーLIVEデビューとなった4年前の12月3日は、いつまでも絶対に忘れられない日です。

ジュリーは今年のツアーで
「60超えのドームから4年間、長かった・・・」
と何度か言っていましたね。
還暦後、通常のソロ活動に加えて、まず裕也さんとジョイントLIVEをやり、次いでジュリーwithザ・ワイルドワンズ結成、CDリリースにアルバム・ツアー。そしてピー、サリー、タローをゲストに迎えた老虎ツアー。
ジュリーとしても楽しんだ反面、スペシャルなことが続き、気遣いもあり、毎年毎年、毎日毎日の密度が濃かった、ということなのでしょう。それで「長かった」と。

実はそれはファンからしても同じような感覚はあって。
特に僕は『ジュリー祭り』で本格的にジュリー堕ちしたわけですから、LIVE参加ということだけとっても生活は一変。しかもそれまで自省しようともしていなかったズボラな性質の改善に取り組み始める(『ジュリー祭り』でのジュリーの「明日からまた日常を粛々と」というMCに感化されたのです。こんなに凄い人がこんなことを言うのか、と・・・)など、まぁ大げさに言えば人生が変わってしまいましたからね。
とにかく2008年12月3日以降の4年間は僕にとっても密度が濃く、長かった・・・「4年経ったんだなぁ」と思うと同時に、「まだ4年かぁ・・・」という感すらあります。

『ジュリー祭り』セットリストとしては、鉄人バンドのインスト含め、今回で全82曲中45曲目の記事執筆となります。ジュリーの70越えまでに『ジュリー祭り』セットリスト網羅!ということをさしあたりの大きな目標としている拙ブログ・・・その点なんとか順調に進んでいる、とは言えそうです。
今日は、11月3日に無事大千秋楽を迎えたジュリーの今年のツアー『3月8日の雲~カガヤケイノチ』の”セットリストを振り返る”コーナーとも合わせ、『ジュリー祭り』のセットリストから、バラードの大名曲をお題にお届けしたいと思います。
「約束の地」、伝授!

僕は毎年『ジュリー祭り』東京ドーム公演記念日が近くなると、自分の書いたLIVEレポを読み返すことがあります。
レポは前半後半に分けて執筆していますが、これ、それぞれ1日でバ~ッと一気に書いたんですよね~。公演のあった週末に両編書き上げていますが、どれだけエネルギーが沸き出ていたんだろう・・・と我ながら感慨にふけってしまいます。
ただし、その記事内容は酷い。
多くのジュリーファンの先輩方に拙ブログを知って頂くきっかけとなった記事ですから思い入れこそありますが、できればこの文章は無かったことにしたい、と思える箇所が多々・・・。ジュリーのMCのタイミングや内容に明らかな間違いがありますし、それぞれの楽曲の説明もかなり適当です。
そして、本日のお題「約束の地」に至っては・・・曲の概要すら述べられていませんね。

当時から比べると今はなんとか進歩し「約束の地」も大好きになったとは言え、僕はまだこの曲の覚和歌子さんの歌詞について「こうだ!」というハッキリした解釈は持てずにいます。
「約束の地」はその魅力の大半を覚さんの詞によるところが多く、ジュリーがこの詞に独自の思い入れを持ち、好んでいることも確かなはずです。しかし、じゃあジュリーがどういう捉え方をして、どういう解釈でこの曲を歌っているのだろう・・・その辺りが分かりません。
でも、「分からない」では考察記事になりませんから、一応僕が今「約束の地」の歌詞から考えることを書いておきます。

♪ 生まれるまえの 川岸 で
  B       F#(onA#)  G#m  D#m(onF#)

  並んで見た地平線 ♪
  E  D#m      E      F#sus4  F#

曲想は、バラードの王道。カノンっぽい進行には、作品のスケールの大きさだけでなく、雄大な時間の流れを感じさせる効果があると思います。

冒頭にハッキリ「生まれる前」というフレーズが出てきますし、その後の歌詞展開を考えれば、これは”前世”で何らかの深い関係にあった”現世”の恋人同士の歌、ということでしょうか。

以前ジュリーは自身のものの考え方として
「宗教は無いけど、信仰心はある」
と語っていたんでしたよね。
「約束の地」の歌詞にはジュリーにとって、そんなイメージを強く抱かせるものがあるのかもしれません。

今互いに惹かれ合うのは、前世の記憶を辿っているから・・・そんな世界観は素直に分かる。でも、「約束の地」の歌詞展開って、一瞬「あれ?どう繋がるんだ」という不思議な感じがしませんか?全体の時間の流れがどうなっているのか・・・。

これはおそらく、1番と2番以降で主人公の生きている世界が違う、ということでいいのかな?
1番では、”前世”の記憶をまだハッキリ持っている主人公がいます。その姿は、実体の無い存在であるようにも感じられます。
それが2番以降では、生まれ変わり「ほどかれていく記憶」の中で徐々に現実の愛への確信を持とうとする、純粋に肉体をまとった主人公の姿が浮かびます。描かれている動作に現実感があるのです。
例えば

♪ 君の背に頬おしあてれば
     G#m                   D#m

  とても正しい合鍵の    よう
       Emaj7       Amaj7(onC#)  B ♪

実際に寄り添い合う恋人同士の具体的な日常です。
その上でそれは、主人公の姿をまた別の高みから見おろしている主人公の分身(1番の語り手)の視点で描かれているような気も・・・。

キラキラしたキーボードで「シラミラ、シラシミ♪」と繰り返される浮遊感のあるブレイク部・・・
あのアレンジを聴くと、大きな世界が交差し、混ざり合っていくような感じがします。

歌詞では最後に、「明日世界が終わるとしても、約束の地に林檎の種を蒔くんだ」と主人公が意志を示すのですが、これは「断固そうする!」というのではなく、むしろ「思い半ばに過ぎる」といった感じをうけます。ごく自然に、当たり前に「僕はそうするよ」と。「林檎の種を蒔く」こと自体は、誰しもできることだよ、というわけです。
ただ、蒔こうとしている種を持っている人と持っていない人がいる・・・それは今の世での生き方、愛し方で得られるもの。「約束の地」はそんな歌なのではないでしょうか。ややこしく考え過ぎかなぁ・・・。
今ツアー通してそうだったのですが、実際にLIVEでこの曲を聴くと、ジュリーのヴォーカルや仕草にのめりこんでしまって、ただ心洗われ、色々と考えるのは後になってから。まぁ、それが自然なことなのでしょうけど。

個人的には、「約束の地」での覚さんの世界観は、その後ジュリーの作詞作品「護られているI Love You」に引き継がれていったのでは、と考えていますがいかがでしょうか。
この曲は本当に様々な解釈ができそうなので、先輩方のお考えもこの機に是非お聞かせ願えれば、と思います。

さて、『3月8日の雲~カガヤケイノチ』ツアーのセットリストの中、LIVEヴァージョンの方が正規のCDヴァージョンよりもファンに浸透しているのではないか、と考えられる曲が「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」とこの「約束の地」の2曲です。
いずれも、オリジナルCD音源はフェイド・アウトですが当然ながらLIVEはそうではありません。原曲フェイドアウトとの違い、というだけなら他にも該当する曲はありますが、この2曲はそれだけでなく、「これは欠かせない」とファンが楽しみにしているエンディングの見せ場があるのが大きな特徴です。

「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」では、コーラス4回し目の「ハイ!」。
「約束の地」では、ジュリーが両腕を使った大きなゼスチャーで、楽曲の世界観を纏め上げています。

「約束の地」エンディングでのジュリーのあの動きにはケタ違いの統覚作用のようなものがあり、気づけば僕等は食い入るようにジュリーの四肢に見入っていますよね。
僕は今ツアー、このジュリーのエンディングの動きがあってこそ「約束の地」に大いに感動し肩入れしたと言えます

ところが、僕が初めて生で体感した「約束の地」・・・『ジュリー祭り』東京ドーム公演では、このエンディングのジュリーの動きが無いのですね(もちろん、ヒヨッコの僕が「そうだったのか!」と気がついたのはずっと後になってからの話です)。

そこで、現在とまったく同じ鉄人バンド・スタイルの演奏による「約束の地」エンディングを2パターン、DVD作品で比較してみましょう。
まずは当然『ジュリー祭り』。

201212031

手と身体の動きはまったく無く、万感の表情で立ちつくし、宙を見つめる・・・そんなエンディングでした。
今映像を見返してみると、これはこれでグッとくるものがありますね・・・。

一方は2007年お正月コンサート『ワイルドボアの平和』。
『奇跡元年』後・・・ヒヨッコなりに「約束の地」という曲にもそれなりの思いを持ってきていた時期に購入したDVD作品でした。

201212032

あまりに悲しげな、今にも泣き出しそうな表情のエンディングのジュリーです。
ジュリーにどんな思いが去来していたのか・・・ゆっくりとした動きで両手を合わせ、ひたすらに祈る・・・そんなシーン。
そう、僕にはこの映像のイメージが強くあって、以後「約束の地」のエンディングでのジュリーの動きを「祈りを捧げる」ものと決めつけていました。
しかし今ツアーは、もちろん「祈る」ということは変わらずある・・・その上で、ジュリー自身が世界の創造主となったかのように、「お客さんひとりひとりの”祈りを引き込む”ような動き」だと思えてきました。映像が残らないのが残念ですが、『ワイルドボアの平和』のジュリーとは動きも表情もまったく違ったはずです。

ちなみに、2007年『ワイルドボアの奇跡』と翌2008年『ジュリー祭り』の「約束の地」は、わずか1年の間にも関わらず、鉄人バンドのアレンジもかなり変化しています。
例えば…泰輝さんのピアノと柴山さんのギターで役割を丸々入れ替わったり、下山さんの音色が歪みの大きい設定になったり。下山さんの音色変化はそのまま、エンディング・コーラス直前での狂おしく弾きまくる単音に反映されています。

2012年の今ツアーではどんな変化があったのでしょうか。映像で残っていれば、「約束の地」に限らずセットリストごとに過去の演奏と聴き比べる楽しみもあるのですが・・・。
ツアーの映像化、再考を検討してもらえないかなぁ・・・。

最後に。
今回自分のドームレポの「約束の地」の項への後からの加筆部を読み直して「あぁ、そうだった」と思い出したのですが、僕は『Beautiful World』のCDを、密林さんの個人出品、中古1,000円で購入したんですよね~。

その頃はちょうど、普通に購入可能なジュリー・アルバムの大人買いを終了し、あとは入手困難となっている廃盤作品を探しまくっていた時期。たまたま商品検索した日に1,000円という信じ難い安値の売り手がついていた、大変ラッキーな買い物だったわけですが・・・。
出品してくださった方としては、『ジュリー祭り』以降のジュリー廃盤作品の相場急上昇をご存知なかったがための値段設定だったのでしょうけど、アルバム『Beautiful World』を普通にお持ちだったということは、少なくともかつては熱心なジュリーファンでいらっしゃったわけですよねぇ・・・。

その後、ジュリーからは完全に離れてしまわれたのかな。
それとも、ジュリワンや老虎ツアーの効果で世間の騒ぎを知りジュリーファン復活・・・貴重なCDを、かつて超安値で見も知らぬ奴に譲り渡してしまったことを、後悔なさっているでしょうか。
貴方の『Beautiful World』を譲り受けた若造は、ここにおります。あの時から変わらず、ジュリーファンを続けていますよ~!

といったところで・・・次回更新ではもう1曲、『3月8日の雲~カガヤケイノチ』セットリストからお題を採り上げたいと思います。
当初は”セットリストを振り返る”コーナーとして3曲執筆の予定でしたが、スケジュール的に厳しくなってしまって・・・今回の「約束の地」と合わせ、2曲に留めることにします。
次回、残す1曲は・・・僕が「今ツアーで初めて聴けた!」というテーマでお題を選びます。よろしくお願いいたします!

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

約束の地…を思うと、ある方にあいたくなります。あいたいな。バレンタインだけはしてるけど、なんの連絡もありません。
会いたいなーとおもってます。

投稿: ヒロミ | 2012年12月 3日 (月) 16時44分

ヒロミ様

早速のコメントありがとうございます!

う…気のきいたお返事の言葉が思いつきません
遠方のかたなのでしょうか…。

「約束の地」はジュリー・バラードの中でも屈指の名曲かと思いますが…色々な先輩方の感想をあちこちで拝見すると、女性ファンの方が思い入れを持てる曲なのかも、と思ったりします。
いずれにしても、解釈の広い曲ですよね…。

投稿: DYNAMITE | 2012年12月 3日 (月) 16時57分

DYさん、ジュリーLIVEデビュー4周年&結婚記念日、おめでとうございます!
DYさんが提起したお題のことを考え、調べていたら、こんな時間のコメになってしまいました(汗)。「約束の地」でのジュリーの動きが「ワイルドボアの平和」と「ジュリー祭り」で違うのは、その次に続く楽曲と関係があると思います。ワイルドボアでの「堕天使の羽音」は、ある意味、「約束の地」で歌われている愛の“現世編”と言えなくもないので、悲しげに祈りを捧げても問題ないのですが、「ジュリー祭り」での「ユアレディ」は堕天使とも約束の地とも違ったZUZUさんの才能と美意識が発揮されている楽曲。ジュリーは、ZUZUさんの詞の世界に他の色を付けないために、あえて歌声だけで表現したのかもしれません。もう1つのお題♪僕は約束の地に 林檎の種を蒔くだろう、のことですが、私は素直に“どんな世界に生まれても、また君と愛し合う”という意味と受け取りました。覚さんの詞は、論理で考えず、感覚で受けとめたほうがいいと思います。
それにしても「3月8日の雲」ツアーでのライブが映像として残らないのは、本当に残念ですよね…ツアータイトル作の主旨を考慮すると商品化しないのは当たり前と言えば当たり前なんですが、記憶の中のものだけになるのは、惜しい気もするのが正直な気持ちです。

投稿: 74年生まれ | 2012年12月 3日 (月) 17時52分

DY様 こんばんは。
4年・・・経ったんですね。私も結構長く感じた月日でした。ご結婚3周年も(ついででごめんなさい)おめでとうございます。

「約束の地」
生まれ変わっても又逢いたい、ともとれるし、自分がたとえ今死んでこれから生まれる命のために種を蒔こう、という意味にもとれます。
「世界が終る」の「世界」が「自分にとっての世界」なら・・・つまり自分が死んでも新しい命のために何か希望の種を蒔いておきたい、ということかもと思ったりします。

「海にむけて」を聴くとジュリーが最近のソロライヴをDVDにしないのは「心の中思い出となって生きていたい」からかと。

「褒めるのもけなすのも生きてるうちにやって」のジュリーですから、「今」の自分を「今」生きてる人にただ見届けて欲しいと思っているんじゃないかと思います。
DVD化,もちろんしてくれたらうれしいんですが。

投稿: nekomodoki | 2012年12月 3日 (月) 21時43分

DYさま、今年もやってきましたね、東京ドーム記念日、そしておめでとうございます、結婚記念日。

「約束の地」、私のお葬式で流して欲しい曲第2位です。
(ちなみに1位は本文中にもあった、「護られているI Love You」ですが、いつか伝授の日をお待ちしております)
なのに…音源はジュリー祭りだけ(涙)。
ですので、ここで初めて、実はフェイドアウトの曲と知りました(汗)

ビジュアルは、リアリ映像が激しく好き!ですが、(特に ♪きつく~きつく の直前からの、背中からのショット…開いた手をぐっと握りしめるとこ!)
ちょっと対象が特定されてしまう(!)気がして、祭りの方が普遍的な愛がより表現されて、今ツアーではさらに神々しく感じました。
コーラスがまた賛美歌みたい。(原曲にはあるんでしょうか?リアリではないし)
歌うほどに、年を重ねるほどに良くなっていく…ジュリーの歌ではよく感じるけれど、すごいことですよね。

私の中では、単純に前世と現世を行ったり来たりしてるんですが、 
♪時を超え 空を超え~ の「え~」で、時間が本当に高速で流れていく錯覚で、一瞬くらっとします。。
「え~」だけで!なんという表現力!

表現、という点では、出だしのドラムも好きなんです。
♪夜があけた とてもひそやかに …「ドン!」
ここで前世の、夜明けのほの明るさから、きらきらした現世に切り替わり、
♪ときめきも 胸の温もりも …「トッ トッ…」
心臓の鼓動のようで、あぁ今生きてる、この世でまた逢えたね、とつぶやいているような。

長々と書き連ねてしまってすみません。
でも、こういう聴き方の楽しみを教えて下さったのは、他でもないDYさまですのよ~
毎年この日が来ると、感謝しているのです。。
 


投稿: wine | 2012年12月 3日 (月) 23時37分

74年生まれ様

ありがとうございます!

なるほど、シンプルに感覚で捉えた方が良いのですね。

あと、『ワイルドボアの平和』で「約束の地」が「堕天使の羽音」と繋がっているのは確かに見逃せません。あのライブでのバラードの連なるセットリスト部には、まとまった説得力がありますし…。
実は「約束の地」のブレイク部のキラキラしたキーボードと、「堕天使の羽音」のイントロで泰輝さんが左手で弾くアルペジオは、音階移動がそっくりなのです。
ジュリーは敢えてその2曲を繋げたのでしょうね。

nekomodoki様

ありがとうございます!

「自分にとっての世界」…いやぁ、そんなふうに考えたことはありませんでした。目からウロコ…なるほどそう考えると確かに、新しい命への種をまいている、という感じに聞こえてきますね。

ジュリーライブデビューを果たして以来、『ジュリー祭り』以外のソロコンのDVDが無いのが本当に寂しいです。先輩方がツアーに参加し、後でDVDで復習なさっていた時代がうらやましいです…。

すみません、一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2012年12月 4日 (火) 12時52分

♪DYさん

12/3は結婚記念日でいらっしゃるのですか
それはおめでとうございます

もちろん特別な記念ライブですから行きましたよ。このDVDも持っていながら、すっかり忘れてましたが、この時も「そのキスが欲しい」はオープニングでしたね。最初がこれってこの後はどうなるの?タイガースもやるし「気になるお前」やワイン~やら何やらノル曲は満載だろうけど持つのか?と戦いたのと

客席にサリーとタローの2人が連れ立って来ていてシローは療養中で仕方ないにしても、かつみが一緒でない事に疑問を持ったのを思い出しました。とは言え、さして深く考えもせず何となく「相変らずなのかな」程度だったんですね

「ユア・レディ」懐かしかった。ZUZU彼女の感性大好きでしたよ。何となくですがジュリーの事スゴク好きで押しつける事もなく自分の気持ちとジュリーをとても大切にしてるんだろうな。彼女の詩はジュリーへのメッセージでありラブレターでもあり、だからこそジュリーの歌を大切にしてたのではないかと生意気にもそんな風に感じていたものです

あらァ~今ライブのDVD作ってないのですか?
行けなくて中抜けしたのがあったら購入しようと思ってたのに残念!

昔も75年の比叡山以来ライブ盤を10年近く出してなかったけど(79年の井上バンドとの最後の渋谷はカセットのみでありますが井上バンドの時にもっと出してほしかったデス)

お題の「約束の地」と関係ない話ばかりで申し訳ありません。今回のツアーでも歌ってますよね。新曲の後だっただけにドームやアルバムで聞いたのとは随分と違って強烈な印象を感じたのです。タイトルからして重く感じました(^^♪

投稿: hiko | 2012年12月 4日 (火) 19時39分

wine様

ありがとうございます!
過分なお言葉を頂き恐縮です。

「約束の地」のドラムには物語性がありますよね~。『Really~』でのポンタさんの演奏も、その後のGRACE姉さんの演奏もどちらも良いです。語るドラムですね!
CD音源もドラム良いですよ~。wine様は『BEAUTIFUL WORLD』をお持ちでないのですね…。
建さんプロデュース期の5枚は是が非にでも再発しべきだと思いますが…。

ご希望の「護られているI Love You」もこのドームのセットリスト曲ですから、ジュリー70超えまでには必ず記事に採り上げますよ~。

hiko様

ありがとうございます!

『ジュリー祭り』で本格的にジュリー堕ちした僕は、ちょうど1年後に結婚いたしました。
世間では旦那様が結婚記念日をド忘れして奥様に怒られる、という話が多いですが、おかげさまでその点に関してだけは、我が家はまったく心配ありません。

まったく仰る通りで、井上バンド時代のLIVE盤…もっともっと出しても良かったのではと思いますし、今は『JULIEⅢ』などの作品のCD化を切望しています。ロイヤルの豪華BOX出すくらいならそちらでしょうに…と地団駄踏んでしまいますよ…。

後追いながら、安いかずみさんの詞は僕も大好きです。「遠い旅」「淋しい想い出」「船はインドへ」がベスト3かなぁ…。

投稿: DYNAMITE | 2012年12月 5日 (水) 21時09分

このアルバムは大学を出て就職1年目の時期で、とても記憶に残ってます。只、日々に追われライヴに参加出来なかった思い出があります。
それでもテレビのCMでジュリーと「太陽のひとりごと」が流れ、花火大会の生中継では「a long good-bye」が聞け、ジュリーが「大好きなアルバムが出来た」という言葉同様好きなアルバムです。
今でもライヴで「約束の地」がセトリに入るのは当時のままジュリーもこのアルバムが好きなんだなと再確認できます。

投稿: クリングル | 2012年12月21日 (金) 21時10分

クリングル様

ありがとうございます!

ずっと忘れていたのですが、どうやら僕はこのアルバム、ほぼタイムリーで手にとっていたらしいのです。「夜明け前のセレナーデ」と「Courage」の2曲をカセットテープに録音しているのを、ジュリー堕ちした後で発掘したのです。何故その2曲だけ録ってあるのか…当時の記憶がまったく無く謎のままです。

ほぼ同世代のクリングル様に言われてみればそれは、今の会社に勤務しはじめてから数年経った頃だったのかな。
あの頃僕はまだ生活するだけで必死で、CDは買わず、もっぱらレンタルのお世話になっていましたね…。

ジュリーは、覚さんの詞からコンセプトを纏め上げたこのアルバムは結構好きでしょうね。
「懲りないスクリプト」を1度生で聴いてみたいのですが…さすがに無理かな~。

投稿: DYNAMITE | 2012年12月24日 (月) 17時50分

動画で約束の地を聞いて歌詞を検索しているうちに此処にお邪魔しました。儚く哀しい愛の歌を歌わせたらこの人の右に出る人を知りません。なんて素晴らしいのでしょう。
まるで美しい幻を見ている様です。
お邪魔しました。

投稿: 三毛猫 | 2015年6月11日 (木) 01時11分

三毛猫様

コメントどうもありがとうございます!
若輩の記事にて恥ずかしいですが、お越し頂き嬉しいです。

本当に仰る通りです。
愛のバラード、荘厳なアレンジ、ジュリーの歌。僕は「約束の地」「絹の部屋」「護られているI love you」の3曲に、それぞれ作曲者が違いますがコード進行の理屈も似通っているので、何か共通するジュリーの「唯一無二」を感じます。
そしてその根本となった最初の1曲が、カバー曲の「愛の出帆」だと思っています。
『ジュリー祭り』堕ちのファンですので、「約束の地」以外はまだ生の歌を聴いたことがありません。夏からのツアーでどれか1曲、と切望していますが…。

またいつでも遊びにいらしてくださいね。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿: DYNAMITE | 2015年6月11日 (木) 13時11分

DYNAMITE様

こんばんは。
まだ『Beautiful World』も入手していないのですが、『ジュリー祭り』DVDは毎晩お風呂で流していて、この曲も歌詞を見ずに何度も流していました。
ちゃんとした歌詞の流れも分からずに聴いていて、最後の「明日世界が終わる〜りんごの種をまくだろう」のところで、あ!なんだっけこれ?聞いたことある・・・そうだ、ルターだ!と思い出しました。
以前本で読んだことありました、「たとえ明日世界が滅びようとも今日私はりんごの木を植えるだろう」という言葉です。
色々な解釈があるようですが、たとえ実らなくても、あきらめず放棄せず、淡々と自分がやるべきことをこなしていく、という意味のようです。
お風呂で聴いててその歌詞だけが印象に残ってたので、勝手にルターの言葉と関連付けて、ジュリーにとってのりんごの木は歌うことかな?きっと明日世界が滅びようとも今日ジュリーは歌ってくれる、と勝手な解釈をして、勝手に胸熱くなっておりました(笑)
『Beautiful World』買ってちゃんと聴きます!!

投稿: かあさん | 2018年5月13日 (日) 00時29分

かあさん様

ありがとうございます!

仰る通りですね。あきらめず放棄せず、ということをジュリーは常にその時代と重ねこの名曲を歌ってきたと思います。

ちなみにルターの林檎の話をテーマに突き詰めますと、やはりかあさん様にこの曲をアルバムで聴いて頂きたい、と思いますよ~。
歌詞については次曲「courage」との繋がりが非常に重要になってきます。

『Beautiful World』はEMIの建さんプロデュース期のアルバム中、派手さでは他4作品に譲る部分がありますが、歌詞についてはその後(現在に至る)のジュリーに受け継がれるテーマ性が突出していて、僕は名盤だと思っています。お勧めですよ!

投稿: DYNAMITE | 2018年5月13日 (日) 19時36分

DYNAMITE様

ありがとうございます。
早速本日『Beautiful World』注文いたしました。
「courage」と繋げてじっくり聴いてみます。

CDはコンプリートがだんだん近づいてきて、早く揃えたいような、もったいないような、という感覚になってきています。
そして先日、姉がリサイクルショップでLP『FOREVER』を見つけて送ってくれたのですが、レコードプレーヤーを持っていないので、毎日ウズウズしています。とりあえず眺めて楽しんでいます。どんな人が持ってたのかな〜なんて思いながら。

投稿: かあさん | 2018年5月13日 (日) 23時29分

かあさん様

ありがとうございます!

おぉ、LP『FOREVER』購入されましたか~。
当時のCD化されていないLP作品の中では比較的見つけ易いと聞いていますが、それにしたって貴重です。ブックレットはそのままついている状態でしたか?
なんと譜面つきなんですよね~。いいなぁ・・・。

「約束の地」「courage」は既に記事を書き終えていますが、現在取り組んでいる”作曲家・ジュリーの旅”シリーズ、次の次のお題はアルバム『Beautiful World』から採り上げる予定でいます。
アルバムの魅力についてもこの機に書いてみたいと思っています!

投稿: DYNAMITE | 2018年5月15日 (火) 09時03分

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