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2012年5月15日 (火)

沢田研二 「シャワー」

from『S/T/R/I/P/P/E/R』、1981

Stripper

1. オーバチュア
2. ストリッパー
3. BYE BYE HANDY LOVE
4. そばにいたい
5. DIRTY WORK
6. バイバイジェラシー
7. 想い出のアニー・ローリー
8. FOXY FOX
9. テーブル4の女
10. 渚のラブレター
11. テレフォン
12. シャワー
13. バタフライ・ムーン

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短めの記事(あくまで拙ブログ的には、ですが)で、ガンガン続いております”今度のツアーでは絶対に聴けそうもない曲”シリーズ。
このテーマですと、やっぱり70年代、80年代のアルバム収録曲たちが多く頭に浮かんできてしまいますね~。

今日は80年代です。
枕もそこそこに、エキゾティクス期の渋いナンバーを採り上げたいと思います。
大名盤『S/T/R/I/P/P/E/R』から。
「シャワー」伝授です!

昨年・・・ちょうど僕が老虎ツアーのセットリスト予想を頑張っている頃でしたが、伊藤銀次さんがブログでジュリーのアルバム『G. S. I LOVE YOU』制作秘話を連載の形で書いてくださっていました。
その際、「今度はアルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』のことも書こうと思う」と仰っていたのだけれど、まだなのかなぁ・・・。かな~り、楽しみにしているのですが。

『G. S. I LOVE YOU』『S/T/R/I/P/P/E/R』の2枚は、アレンジャーである銀次さんのリスニング・センス抜きには語れないナンバーがたくさん収録されています。
僕もこれまでいくつかの曲で、そうしたことを中心に考察記事を書きました。今回の「シャワー」についても、そんな内容になります。

『G. S. I LOVE YOU』も『S/T/R/I/P/P/E/R』も、銀次兄さんのアレンジには洋楽ロックへのオマージュがふんだんに盛り込まれているのですが、『G. S. I LOVE YOU』ではビートルズやストーンズが核になっていたのに対し、『S/T/R/I/P/P/E/R』ではさらに渋くマニアックなサウンド・アプローチが為されています。その分、ミックスは正攻法になっているんですけどね。

曲で言うと、例えば「ス・ト・リ・ッ・パ・-」はストレイ・キャッツ、「バイバイジェラシー」はロックパイルという、明確なオマージュ元があります。
では、「シャワー」はどうでしょうか。
当たっているかどうかは銀次兄さんの解説を拝見できる時まで分かりませんが、これはザ・キュアーじゃないかな、と僕は考えています。
エコー&ザ・バニーメンの線も大いに考えられるとは言え、アレンジでの、特にギターの音階やカッティング、エフェクトなどはキュアーの手法だと思うんです。

ザ・キュアーというバンドは、ヴィジュアル系としてはカリスマのような存在。ただ、容姿や過激なキャラクターだけではなく、バンドを率いるロバート・スミスのヴォーカルと音楽性は当時刺激的に新しかったらしい、と僕も後追い認識しています。
それに・・・ロバート・スミスのギターって、いかにも銀次兄さんの好みのように思いますし。

ちょっとおどろおどろしい、と言うか退廃美のような楽曲の雰囲気こそ、キュアーの真骨頂。
「シャワー」のアレンジが凄いのは、キュアーがその後に辿る進化形(アルバム『ポルノグラフィー』など)をも彷彿させるような、ダーク・サイケデリックのアプローチまで先取りしてしまっていることです。

また、オマージュ元の大物としては、一瞬「おっ、ドアーズ!」と感じた箇所もあります。
2分55秒くらいの、リズム隊が無気味に残るところに噛み込んでくるオルガンですね。銀次兄さんはブログで、ジュリー作曲の「HEY!MR. MONKEY」のコード進行がいかに斬新かという説明の際に、ドアーズの「ハートに火をつけて」を引き合いに出していましたし、ドアーズの雰囲気は常に引き出しに持っていたでしょう。
ドアーズはダーク・サイケデリックの元祖とも言うべきサウンドですし、キュアーっぽいギター・アプローチと相性も良かったことから採用されたアレンジだったのではないでしょうか。

しかし、こういったことも結局、一介の素人ファンの推測に過ぎません。
何処までその推測が的を得ているのか、或いは全然見当違いなのか・・・銀次さんの『S/T/R/P/P/E/R』制作秘話を本当に心待ちにしているところです。最近のブログでのご様子を拝見していますと、銀次さんはとてもお忙しそうなのですが・・・。

さて、それでは銀次さんのアレンジで変貌する以前の、純粋に吉田建さん作曲時点での「シャワー」はどんな曲だったのでしょうか。

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新興楽譜出版社・刊 『ス・ト・リ・ッ・パ・- 沢田研二楽譜集』より

写真集として有名ですが、スコアとしても素晴らしい1冊です。少し前に、神保町の古書街で見かけた時には凄まじい値段がついていましたね(『水の皮膚』ほどではありませんでしたが・・・)。
「シャワー」の掲載ページは「DIRTY WORK」と抱き合わせです。
ちなみに、そのページの見開き右の写真はこちら。

Sn390347

この本のモノクロ写真のジュリーって、なんだか怖いお兄さんショットが多いように感じるのですが・・・。

ということで、スコアを参考に紐解いてみると・・・「シャワー」という曲は、作曲者こそ違えど前作『G. S. I LOVE YOU』収録の「NOISE」に近い曲想のように思います。
加瀬さんはギターリフ、建さんは当然ベースラインが骨子になっていますけどね。進行や構成はよく似ています。
「シャワー」のサビも「NOISE」同様、それまでじりじりと粘り強く展開してきた曲調が一気に視界を拡げるような解放感(「プリティ・ウーマン」のような単音のギター・フレーズが小気味良く噛んでくるアレンジで、それがさらに強調されています)が素晴らしいですね。

そんな中での2曲の大きな違いは、「NOISE」の”陽”に対して「シャワー」の”陰”とでも言いますか・・・。
「シャワー」は役割的には『G. S. I LOVE YOU』で言うと「THE VANITY FACTORY」のような重心をとる位置に収録されているのでそう感じるのかもしれません。でも本質的には「NOISE」に近いアプローチの曲作りだと思っています。

ジュリーのヴォーカル、切れてますねぇ。こういうヴォーカルのナンバーが収録されていることで、アルバムの構成がグッと引き締まります。
ここでの歌い方は、佐野元春さんに刺激された部分が大いにあるように思います。例えば

♪ ここは   海の底 ♪
  Gm  E♭7  Gm    E♭7

語尾を投げっ放しにするような発声や、トーキング・スタイルももちろんそうなんですけど、細かいながら強調したいのは、「海の底♪」の「そ」の発音。
限りなく「す」に近い「そ」なのです。これは佐野さんのヴォーカルの個性でもあります。
高校時代、佐野さんの「ダウンタウン・ボーイ」という曲で「ここにもひとり、あそこにもひとり♪」というくだりの「あそこ」が「あすこ」に聴こえるのがロックとしてカッコいいのか悪いのか、という激論を友人と交わしたものです。無論僕は、「カッコいい」派ですよ!

あと、この曲ではバッキング・コーラスについても触れておきましょう。
Aメロ冒頭の「Baby♪」の箇所が一番分かり易いと思いますが、抑揚を抑えた平坦な感じの低音コーラスが加えられていて、これがとても効いています(エキゾティクスでこの低音出すメンバーは誰なのでしょうか)。

この手法は、アルバムの他収録曲のいくつかでコーラス参加しているポール・キャラックが在籍していた、スクイーズというパブ・ロック・バンドが得意とするコーラス・ワークです。
リード・ヴォーカルのグレン・ティルブルックの艶のある主旋律に、渋みばしったクリス・ディフォードの無機質な低音を重ねることで、メロディーの要所要所にエッジを効かせる、という独特の技。

「シャワー」では、こんなところにも銀次さんの手腕が表れ、当時タイムリーな洋楽ロック・サウンドへのオマージュが一層楽しめる名曲となっているのですね~。

さて・・・次回の更新ですが、今度は90年代後半に飛んでみようと思っています。
『sur←』以降のセルフ・プロデュース期のアルバム収録曲は、ほとんどの曲がいつセットリストに選ばれても不思議ではないという感じです。そうした中、一握りの「これは当分やらないだろうなぁ~」と思われる曲(僕の個人的な判断ではありますけど)を探していくのも、これまた楽しい作業だったりして。

それでは、また週末(たぶん)に!

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『S/T/R/I/P/P/E/R』」カテゴリの記事

コメント

DY様 こんばんは

「何か不穏なアルバム」ってのが全体の印象ですが、特に「テレフォン」~「シャワー」の流れが妙に気分をざわつかせるんですよね。
不実な恋人の電話を出ないままぶち切って剥き出しのコンクリートのシャワールームで洗い流す自分がそのまま海の底をなりゆきまかせに漂いながら何かを待っている・・・。
そんな妄想にかられました。
で、次の曲では羽化してどっか飛び立ってるし・・・。
ジュリーはいつもどおりたんたんと普通にその世界の住人になっちゃってますが。

この曲もいつかやるとしても(可能性は低そう)単独でやる、というのは考えづらいです。
それにしてもスコア見るとこの曲もえらく声高くないですか?

投稿: nekomodoki | 2012年5月15日 (火) 23時49分

nekomodoki様

ありがとうございます!

確かに「テレフォン」との繋がりは重要ですね~。
ラスト前の2曲がメドレー形式で、ラストがアンコール的なナンバー、という構成って、洋楽ロックのコンセプトアルバムでは良くあるんですよね。
銀次さんはそうした曲順にも関わっていたのではないでしょうか。前作の「シー・セッド」~「バニティ~」の流れもそんな感じですよね。

「シャワー」は仰る通りの高音ですが、ヴォーカルスタイルが、昔の業界用語で言う「講釈」のパターンですから、さほど苦しむことなく声は出せます。
ただし、ジュリーはそれを突き抜けて歌っているのが凄くて、誰にでもできることではないと思っています!

投稿: DYNAMITE | 2012年5月16日 (水) 08時50分

DY様、エキゾティクス時代の曲の中でもかなり渋い所の伝授ですね。ジュリーナンバーの中でも「次のデイト」と並ぶグレイシーさが好きです。アルバム「ストリッパー」でのロックンツアー、参加しましたが、確か衣装替えの間にレコードが会場に流れていたような記憶が…。その記憶が正しければ、リアルタイムでも演奏してない曲かと。お題にふさわしく「今度のツアーでは…」確かに聞けない率高いかもしれませんね。

投稿: クリングル | 2012年5月16日 (水) 13時35分

アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』大大大好きですっ!!!
レコード聴き過ぎて、歌詞カードしわしわ~、
「渚のラブレター」では針が飛びますが…。

で、その歌詞カードを見ると、
ふつう1曲ごとの演奏時間が書かれているのに、
「シャワー」は「テレフォン」と2曲合わせた時間が書かれている。
nekomodokiさんとDYさんがおっしゃるように
「テレフォン」と「シャワー」は1本の繋がりで制作されているんですね。

「テレフォン」ではその歌詞通りのクレイジーなギターが大好物ですが、
「シャワー」ではドラムが好きなんですよー。
特に、3:10過ぎの ♪ドタダトドタダトドタダト♪が好きなの!!

ジュリーのボーカルも、これまでのイメージとちょっと変わって
写真集のモノクロの写真のような 怖いお兄さんというか
ぶっ飛んだロック系の歌い方が何ともカッコいい!


銀次さんのレコーディング秘話 ホントに待ち遠しいです!
「柴山君のロンドンレコーディングでのエピソードは忘れることが出来ない」って
『S/T/R/I/P/P/E/R』秘話の予告をしてくれたんですよね~。
(お兄さまの好正さんのお話も確か予告のままだったような…)
首を長~くして 待ちましょうか。

「ダウンタウン・ボーイ」の『あすこ』が
ロックとしてカッコいいのか悪いのかと友人と激論、
DYさんはロック青年だったんですね!
私、江戸っ子の元春さんの発音のせいかと思ってた…。
あぁ~夢も何にもない発言だわ~。

投稿: ぴょんた | 2012年5月16日 (水) 21時20分

DYさん、お邪魔します。
この曲のジュリーのボーカルは、本当に不思議です。DYさんがおっしゃるとおり、佐野さんに近いロックンロールそのものともいえる歌唱なのですが、熱も情感も抑えていて、ジュリーの声とサウンドだけが、耳に入ります。まさに、水底から風景を見ているような感じ。個人的には、この質感が大好きです!後に続く「バタフライ・ムーン」は、歌唱映像(ロックンロール色が強くなってます)が残っているのに、この楽曲が、ツアーでも歌われていなかったのは残念!

投稿: 74年生まれ | 2012年5月16日 (水) 22時58分

クリングル様

ありがとうございます!

ほぼ同世代のクリングル様が『ストリッパー』の時のツアーに参加なさっているとは…。
年長の先輩方から伺うのとはまた違うこの感覚…本当にうらやましい限りです!

「シャワー」はライヴ向きの曲のようにも思うのですが、この先もなかなか生で聴くのは難しそうですね。
最近はエキゾティクス期のアルバム収録曲をやってくれるだけで貴重、という感じになっていますが、今度のツアーでは果たしてどうなりますか…。

一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2012年5月17日 (木) 10時16分

DY様。このアルバムも、実はdy様のブログを読んでから購入しました。どの曲も好きです。このころの彼は音楽一筋な感じです。
ジュリーのことを好きになったのは YOUTUBEを、たまたま見てからのことで、とてもミーハー的だったのです。(年齢的には彼のソロ時期知ってるのですが、そのころ、あまり、テレビを見なかったのです。)ジュリーのあまりの美しさに惚れてしまいました。でも、今の彼も好きです。今、アメリカのフロリダに住んでいて、年に1回くらいしか日本に帰れません。今年は3月の終わりに帰国してしまって(どうしても日本の桜が見たかったの)、初ジュリー体験は音楽劇ジュリー でした(チケットは ○かりんご様から購入しました。)
本当は3月8日の雲 コンサートにいきたーーーい。
でも、いけそうにないので、 DY様のレポを楽しみにしています。来年こそ、ジュリーのコンサートの時期に帰国するつもりです。
今はジュリーのアルバムをアマゾンで買いまくる毎日です。皆様の言うとうり、ジュリー貧乏を海外にいても感じますわ。

投稿: nekorin | 2012年5月17日 (木) 10時50分

初めて買ったジュリーのアルバムが、この大大大好きな「ストリッパー」です!
条件反射で踊れた他の曲と違って、当時、中1だった私には「シャワー」が「何じゃ?こりゃ???」でした(笑)が、
聴いていく内にどんどん虜に。全曲通しで聴かないとダメなアルバムになってしまいました。
翌年、中2の時に地元にツアーで来てくれたのが初のジュリコンでしたので、ストリッパーのツアーに参加出来たクリングルさんが
羨ましくて仕方がありません…。
DY様、「ストリッパー」と「G.S.I LOVE YOU」は全曲伝授されたい…。

投稿: kobokkorin | 2012年5月17日 (木) 15時50分

はじめまして。ささぼうと申します。ジュリーはじめ洋邦問わずいろいろ聴いている者です。コメントは初めてなんですが、こちらのサイト様の「伝授」いつも楽しませて頂いております。

さて、お題の「シャワー」なんですが、なるほど言われてみればキュアーっぽいかも・・・。それほど詳しくはないですが、「Other Voices」という曲とか、似てるような。同じ年でしかも二ヶ月しかリリースにブランクがないので、直接的な影響は微妙かもしれませんが・・・。

只、この時期って、YMOとかもそうですが、所謂ニューウェーブのミュージシャンがあっちこっちで共振してたような(、後追い世代からすると信じられないほど羨ましい)時期だったようなので、この曲も(もちろんアルバムも)そのような現象の顕われのひとつだったのかも・・・なんて、考えると楽しくなってきますね。いつものように歌謡曲を聴いてるだけのつもりだったお茶の間に、実はもっといろんなものをジュリーはふりまいていった!という。

投稿: ささぼう | 2012年5月17日 (木) 22時49分

ぴょんた様

ありがとうございます!

『GS』『ストリッパー』は銀次さんのアレンジの方向性同様に、ジュリーのヴォーカルの雰囲気もずいぶん違いますね~。それぞれ素晴らしい!
『ストリッパー』では、ぴょんた様仰るように荒々しく鋭いロックのヴォーカルです。
いずれにせよこの大名盤、銀次さんの解説が本当に待ち遠しいですね…。

佐野さんの「ダウンタウン・ボーイ」は…実は僕、「サムデイ」よりこちらの方が好きだったんです。
友人との激論は、どちらの曲が良いか、ということから端を発したもののでした…。

74年生まれ様

ありがとうございます!

「シャワー」と「バタフライ・ムーン」の曲調、ヴォーカルの対比は面白いですよね~。
銀次さん達は、前作同様にアルバムのラストをジュリー作曲のナンバーで飾る、という構成踏襲を考えたのではないでしょうか。
不穏なまでに激しい「テレフォン」からの流れが、すがすがしいハッピーエンドになるのが良いですね!

このアルバム収録曲はすべて生で聴いてみたいですが…なかなかこの先の機会は少ないような気がします…。

たびたびすみません~。一度切りますね。

投稿: DYNAMITE | 2012年5月18日 (金) 08時59分

nekorin様

ありがとうございます!

フロリダの気候はいかがですか~?
こちら日本は、極端な天候が続き、最近ちょっとおかしいんじゃないか、と考えたくなるような日々です…。

年に一度の帰国では、なかなかジュリーのスケジュールに合わせるのも大変ですね…。
ひとまず音楽劇には参加なされたとのこと…次回は是非是非、ライヴに参加できますように。

今は海外からでもネットがありますから…大人買いも楽しいでしょうね!
僕もほんの数年前に通った道…ジュリーアルバム制覇を目指して、頑張ってください!

kobokkorin様

ありがとうございます!

いやぁ…中学生でタイムリーにジュリーのツアーにご参加というだけで、僕には充分うらやましいですよ!

『ストリッパー』は統一感があり、最強にロックな名盤だと思います。
『G.S~』もそうですが、いつかは収録曲すべての記事執筆を目指しているアルバムですよ~。達成までには何年かかるか分かりませんが、どうか末永くおつき合いくださいませ。

細切れ申し訳ありません
また一度切ります。

投稿: DYNAMITE | 2012年5月18日 (金) 17時23分

ささぼう様

はじめまして!
ようこそいらしてくださいました~。

ジュリーファンのみなさまにとって、さすがにキュアーは相当マイナーな話題かと覚悟して書きましたが、反応してくださるかたがいらっしゃって嬉しいですね~。

仰る通り、「シャワー」はタイムリーなキュアーばかりでなく、その後のキュアーが確立する雰囲気までをも持っているんですよね。
でも…2ケ月あれば銀次兄さんなら充分やれますよ、きっと!(笑)

ニューウェイヴの共振という状況は、確実にあったと僕も思っています。

> いつものように歌謡曲を聴いてるだけのつもりだったお茶の間に、実はもっといろんなものをジュリーはふりまいていった!

ささぼう様のお言葉…とてもいいですね!
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます~。

投稿: DYNAMITE | 2012年5月18日 (金) 20時29分

DY様

来ました大・大名盤

中学時代、このアルバムをコピーしたカセットを放送部に持ち込んで昼休みの学校中に流してもらったのもいい思い出です。

放送部部長の同級生はビートルズ好きで、前日は「ア・ハード・ディズ・ナイト」を流してましたが、「ストリッパー」を初めてフルで聴いたその同級生は「曲が格好いい」と言ってましたね〜。

エキゾ時代は前作「G.S…」と合わせて、この2枚に尽きると言っていいぐらい聴き込みましたよ〜。「渚のラブレター」もアルバムバージョンの方がROCK色が強くて好きですね〜。

ただ30年前から聴き続けているのに全く認識していませんでしたが、今回、お題の楽曲を聴き直してみて、間奏のドアーズ、サビのロイ・オービンソン、納得です
いやぁ楽しいこういったROCK好きの心をくすぐるご伝授もどんどんお願いしま〜す。

追伸
「ダウンタウン・ボーイ」は、後に佐野さん自身も「80年代に書いた曲の中でも間違いなくベストなROCK曲」だと語ってます。

この曲は私が知っているだけでも4バージョンありますが、個人的には「Moto singles」に入ってるアレンジがお気に入りですね〜。

ちなみに当初のシングルバージョンは大雨の日に川の近くの湿気の強いスタジオで満足いくレコーディングが出来なかったので、アルバム「サムディ」収録時に再レコーディングしたとの話を聞いたことがあります。

私も大好きで、よくカラオケでも歌います。当然、「あすこにもひとり〜」ですけどね(爆)

投稿: Mr.K1968 | 2012年5月19日 (土) 13時36分

こんにちは。きましたね〜、「シャワー」!!これはドえらい曲ですよね。ロバートスミスとエコバニ。それにジギー以降のボウイのアレンジ面があるかと。それ以外にも当時の自分には知り得ない(今も知らないけど)ニューウエイヴからの影響がガンガンあるでしょうね。Exoticsとか伊藤銀次とか、音楽ジャンキーだからね。
 さて、アルバムリリース当時僕は完全なるA面派でした。後々そっからストレイキャッツ、ロックパイル行きました。B面は実は、この曲とか「Foxy fox」とか最初わからなかった。中学に入って段々わかって来た。で、いつからかB面派になってました。「渚のラブレター」なんて今でもシングルvir.を聞くと当時のCMとかラジオ用なのか?とか思ってしまう位アルバムのはロックしてる、と思います。
 この曲の浮遊感というか、何とも言えない世界、たまらないですね。歳を重ねるとこの歌詞から見える情景が変わってくる。うーん、こういった曲、ロック好きとしては今のバンドでやってもらいたいですね。ベースレスでどうするのか?下山(Roosters時代からみてるのであえて「さん」は付けません)のギターはこういうのに効くと思う。
Exoticsで低いのは、風貌でいったらユカリかヤッサン。でも、ヤッサンだと思います。それは単純に「Library」で低い声で歌ってたから。でも、この「stripper」というアルバムは書かれてる通りクレジットが無いだけで、結構現地の人使ってるらしいですけどね。「バタフライムーン」の出だしでも聞かれるあのリフは最初管楽器使いたくて、現地で口だけは達者なおっさんを誰かが連れて来たけど、まったく使い物にならなかった(多分、酔っぱらってたんでしょう)らしいです。
 それともういっこだけ。このアルバムのCDってちょっと音がLPと違いすぎると思いませんか?僕が持っているのがダメな時のやつなのかな(90年代中頃には持っていたけど)?
 このLPは当時ジュリーだけでなく、日本でリリースされたロックアルバムの中で図抜けた音像があった。それと、特にこの作品はそうなんだけど、LP時代のA,B面をどうにかメリハリつけられないですかね?・・・ここに書く事じゃないだろうけど、誰か、アイディアないですか?
 CDでだけで聞いてる方、一回、面倒でも6曲目で切って、トイレでも行って改めて聞いてみて下さい。まったく曲の印象が変わってきます!制作者達の魂がそこにあります。他のアルバムも。

 

投稿: Keiji | 2012年5月21日 (月) 07時18分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

いやぁ、さすがに僕らの世代でタイムリーにジュリーを聴いていらしたロックな男性ファンは、エキゾ時代には敏感…熱いですね~。
後のコメントでkeiji様も書いていらっしゃいますが、「渚のラブレター」のアルバムヴァージョンには、シングルとのあまりの印象の違いに、僕も後追いながら驚いたものです。

「ダウンタウン・ボーイ」にはそんなにヴァージョン違いがありましたか!
佐野さん自身がこの曲に深い思い入れを持っていることは、僕も大昔に何かで読んだ記憶があります。
佐野版「Nowhere Man」のような意味合いの曲かな、と僕は受け取っています。

細切れのお返事で申し訳ありません
一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2012年5月21日 (月) 09時20分

keiji様

ありがとうございます!

いやぁ、嬉しいことを書いてくださる…。
まったく仰る通りです。

恥ずかしながら僕はなんとなく、このアルバムは「アニーローリー」までがA面だと思いこんでいましたが…違うのですね…。
レコードを聴いたことがないので音質の違いはわかりませんが、僕のCDは最新のリマスター盤ですので、多少の改善はなされているのではないでしょうか。

今月中に、keiji様よりのリクエスト「素敵な気分」を執筆したかったのですが忙しくなってしまい、「ライヴで聴けそうもない曲」シリーズは、あとタイガース1曲が精一杯のようです…。
「素敵な~」は、夏に必ず書きたいと思います。
しばらくお待ちくださいませ~。

投稿: DYNAMITE | 2012年5月22日 (火) 09時07分

失礼しました。「アニーローリー」までがA面です。だから7曲ですね。

投稿: Keiji | 2012年5月22日 (火) 15時52分

keiji様

いえいえ、わざわざありがとうございます~。
やはりそうでしたか。
なるほど…「FOXY FOX」から一変する雰囲気が、レコードだと一層際立つのでしょうね!

投稿: DYNAMITE | 2012年5月22日 (火) 16時35分

興奮が冷めません…。

確かにB面でいきなり「FOXY FOX」は、中1には難しすぎました。今では、大好きなんですけどね(笑)。
ロカビリー好きな同級生男子達にもこのアルバムは評判良かったですね~。その男子達は、バンドを組んで、「ジャンジャンロック」のカバーも演ってくれました!!!

投稿: kobokkorin | 2012年5月23日 (水) 15時40分

kobokkorin様

ありがとうございます!

「ジャンジャンロック」のカバーとは凄い!
あの曲は僕が考える「ベースが一番難しいジュリーナンバー」ですよ~。
でも、ロカビリーが好きなバンドマンなら必ずカバーしたくなる曲です!

『ストリッパー』、僕が中学生で聴いていたら、やっぱりみなさまと同じく最初はB面の魅力が今ひとつ分からなかったかもしれないですね…。
ともかく全曲好きで、いつかすべて記事を書きたいアルバムです!

投稿: DYNAMITE | 2012年5月24日 (木) 13時07分

DY様

>佐野版「Nowhere man」…

「ラバーソウル」よく聴いてましたぁ〜

歌のテーマはまさしくそうですね〜。ただ出だしのハーモニーのカッコ良さが好き過ぎて、この大名曲と「ダウンタウン・ボーイ」が私の中でつながったことはなかったです

そうなると、「Now Here Man」は、タイトルがオマージュになっているだけでなく、テーマ的にも成長して「ひとりぼっち」ではなくなった主人公からのアンサーソングになってるとの解釈も成り立ちますね〜。

今ごろ気付きました〜(遅)

追伸
今ごろはテンションMAXでしょうか〜?同時に私もネタバレ我慢期間に突入です

投稿: Mr.K1968 | 2012年6月23日 (土) 14時02分

Mr.K1968様

ありがとうございます!

そして…すみませんテンションMAXです!
今回のツアー…ロックですよ、ロックです!
汗を飛ばすごとにどんどんカッコ良くなっていくジュリーです!

この、「シャワー」と何にも関係のない興奮コメで、少なくともセトリに「シャワー」は無い、ということだけはバレてしまったような気もしますがお許しください。

とにかくネタバレ我慢応援しています!

投稿: DYNAMITE | 2012年6月24日 (日) 11時57分

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