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2012年1月 5日 (木)

[ 伝授・特別編 ] 12・23 『沢田研二LIVE2011~2012』パシフィコ横浜・国立大ホール セットリスト&完全レポ

毎度お待たせいたしました。
年越しの2012年1月5日、ようやく横浜公演のレポート執筆を終えました。
完成までに2件の記事更新を挟みましたので、一応日時設定も変更し、この記事をトップに移動させました。

九州遠征が目前に迫っているため、駆け足で書きまして・・・ご期待ほどの(?)大長文にはなっておりません。いや、通常記事に比べますと充分大長文なのですが・・・。
年末年始の慌ただしさにふと遠い過去の出来事のように感じられる時がありますが、「ジャスティン」「誓いの明日」「ラヴ・ラヴ・ラヴ」などは今でも鮮明にステージの光景が記憶に残っていますし、「ホワイト・クリスマス」のサプライズもあり、本当に想い出に残る公演でした~。

☆    ☆    ☆

12月23日、クリスマス・イヴイヴ。
待ちに待った横浜公演の日がやってまいりました。
タクトのLIVEでタローが「横浜に参加する人には、お楽しみがあるかも」と予告してくれたという情報もあり、期待は高まります。

僕は、10月の大宮以来の老虎ツアー参加となります。
あの頃はまだまだ暑かったような気がするけれど・・・早いもので季節はすっかり冬ですね。折しも”クリスマス寒波”なるものが日本列島に押し寄せています。

ジュリーLIVEの当日は、いつも自然に、早くに目が覚めます。普段はカミさんに叩き起こされるまで目覚めないというのに・・・やはり人間は気持ちの生き物なんですね。
普通に朝食をとり、ゆっくりと過ごし・・・午前11時少し前。
J先輩のみなさまにお誘い頂いていた昼食のお約束に間に合うように、「じゃあそろそろ出かけますか」と、身支度を整え、いざ外出、という時に。

カミさんに「マフラーして行った方がええよ」と言われ
「はて、俺はマフラーを何処に置いたっけな・・・」
と、シンセサイザーの上に投げ散らかしてあった上着類を、かなり無理な体勢でどかそうとしました。その瞬間

ぴき~ん!

・・・みなさま、「魔女の一撃」って言葉、ご存知ですか?
ギックリ腰を持つ人にとっては、「まさにそんな感じ」として、有名な言葉なんです。普段は姿を見せない魔女の、油断を突いての咄嗟の一撃。
「ぴき~ん!」の「ぴ」ぐらいで防衛本能が働けば大丈夫なんですけど、今回のDYNAMITE、「ぴき」くらいまでイッてしまいました。

「ぐあぁぁぁっ!!」

と、いきなりのたうったもんですから、カミさんもビックリ。

結局ヘロヘロと臥せりながらも「開演30分前までには絶対行く」と無根拠に誓い、カミさんには先に出かけてもらいました。
頭をよぎったのは、昨年の『秋の大運動会~涙色の空』、2列目という生涯最高の神席を、インフルエンザの高熱でリタイヤしてしまった悪夢です。

あの日の二の舞なのか・・・何故、良席の時に限って・・・。
そんな弱気を自ら叱咤し、必死で気合を振り絞り、それでもじっと耐えること2時間。
痛み止めを飲んだ効果もあったのか、何とか動けるようになりました。
何より幸いだったのは、今回の「ギックリ」が腰ではなく背中に留まったことです。まぁ、それはそれで違った感じの痛みが強烈だったりするんですけどね・・・。

会場最寄り駅のみなとみらいに辿り着いたのは、午後3時頃だったでしょうか。
ソロソロと慎重にここまで来ましたが、駅に着く頃には「なんとか今日は大丈夫そうだな」と思える状態まで回復。
改札付近で、ツリーの下で、たくさんの顔見知りの先輩にご挨拶のお辞儀をしているうちに、何故かどんどん良くなってきました。akichanご夫妻、mimina様、nyao様、NOZ様・・・と、どなたかとお会いするたびに、身体が楽になっていきましたね。

結論から言いますと、2日間ほど
痛みを引きずったのですが(今はもう大丈夫です汗)、LIVE前の数時間からLIVE後の数時間は、まったく平気だったのです。
不思議なことです。やはりここでも、人間は気持ちの生き物なのかなぁと思ったものでした。

午後4時を過ぎ、カミさんやいつもお世話になっているJ先輩のみなさまと合流しまして、いよいよパシフィコ横浜へと移動。

一旦みなさまと別れ、開演までの時間、僕は会場隣のインターコンチネンタル・ホテルのロビーまで、ピーファンのみなさまにご挨拶に伺いました。
実は少し迷ってしまい、下へ降りたりまた上がってきたりとウロウロしていたら、snowdrop様とへんちょっぱ様が僕を見つけてくださいました。
短い時間でしたが、みなさまはこんな若輩にも、とても丁寧に接してくださいました。
明日香様にも初めてご挨拶できましたし、偶然居合わせていらしたジュリーサイトの大先輩・公子様を紹介して頂けたり、いつもピーのファンサイトでお馴染みのHNのみなさまとも、たくさんお会いすることができました。

今回のツアーで僕は、ピーファンの方々のテンションの高さがうらやましいのです。
歳月の重みは甚だ劣りますが、『ジュリー祭り』直後から『PLEASURE PLEASURE』までの期間の自分のテンションをありありと思い出すようです。
今のピーファンのみなさまの、すべてを前向きに受け取るエネルギーというのは、その「気」が目に見えるような感じすらします。僕は大いに触発され、刺激を受けています。

大ホールへは、海沿いの通路を通っての入場。会場を外に回るようにして階段を降りると、目の前は、すぐ海なのです。
退場の際にも改めて感じましたが、素晴らしい景色が楽しめる、クリスマス・イヴイヴにピッタリの会場でしたね。

さて、今回の僕のお席は14列目です。
そして・・・何人かの先輩方に聞いていた通り、この横浜では8列目までをステージとして使用のため、最前列は9列目となっていますから、14列目のチケットは前から6列目という1桁席に変身しています。
思ったよりも端の席でしたが、おかげでメンバーそれぞれの立ち位置に横の広がりがあり、特に柴山さんがよく見えそうで、期待はますます大きくなりました。

いつものようにブザーが鳴って・・・しかしそこで、いつもとは違う光景が。
先の「あわて者のサンタ」記事へのコメントで触れたように、白塗りの顔の”横浜の怪人”(74年生まれ様命名)が突如ステージに上がり、パントマイムを始めたのでした。
(カミさんや他の先輩方のお話によりますと、怪人は開場時から場内を徘徊していたようです。僕は出くわさなかったけれど、カミさんは受付の時点で既に見ていたとのことでした)

怪人がステージで何を表現しているのかはよく把握できませんでしたが、横浜限定のクリスマス・ヴァージョンとしての登場だったのでしょう。

「えっ、タロー予告の”いいこと”って、これのこと?」

と誰しもが考える中、怪人は去り、「G. S. I LOVE YOU」が流れました。
余談ですがこの曲、実はミキシングに今回のツアーを象徴するような趣向が(偶然だとは思いますが)あって、僕は自分の席から聴こえる右寄りのスピーカーから流れる音をしみじみと味わいました。
この点については近いうちに、「G. S. I LOVE YOU」をお題に採りあげ、拙ブログ記事として改めて解説してみたいと考えています。

それでは、開演です!

1曲目「ミスター・ムーンライト」

今ツアー1番の良席ということで、当初はなりふり構わずジュリーに合わせてハジける予定でしたが、LIVE途中に「ピキッ!」となると全てが終わってしまうので、やむなくステージング、メンバーの演奏を中心に鑑賞することにしました。
もちろん今回は、そういう面から言っても素晴らしいお席です。

ステージ上手側からだと、ピーがタローの影に隠れて見えないというお話を聞いて心配しておりましたが、大丈夫でした!
前から6列目という距離がほど良かったのでしょうか、ちょうどタローと柴山さんの間に、ドラムセット含めたピーの全身がハッキリ見えます。その奥に、GRACE姉さん。左半身が時折隠れるけれど、足の動きまでよく見えました。

タローを挟んで、僕の方から見て右を向けば柴山さん。左にはもちろんジュリーで、ジュリーの左側にサリー。
一番近いタローを正面に、距離の近さは柴山さん、ジュリー、サリーの順。その3人のたたずまいは、僕の位置からですと何やら遠近法無視の面白いバランスになっていましたね・・・。
ただ、下山さんがジュリーの影に、泰輝さんが柴山さんの影に隠れ、このお二人の手元が見えなかったことは残念でした。

「ミスター・ムーンライト」は、おなじみの短いベース・ソロの間にピーのスティック円舞。
これまでの参加会場では上から見下ろすばかりで、優雅に舞うスティックの先を追うことしかできませんでしたが、近くで観ますとピーの手首の返しが力強いんですねぇ。
休符部分では、もうちょっと楽をしてもよさそうなのに・・・。「魅せる」ということを宿命づけられたタイガースのドラマー・ピーは、本当にそのままの状態で戻ってきたのですね。
スネアが登場せず、両手でタムを流し打つこの曲では、左足でキチンとハイハット・ペダルを踏み、アクセントをつけています。

ジュリーの「And now she's mine~♪」のあたりは、凄まじいジョン声が炸裂。
僕はファニーズ時代、タイガース時代のこの曲のヴォーカルを知らないので、今のジュリー・ヴォーカルの「ミスター・ムーンライト」を自然にそのまま受け取ることができ、後追いファンならではの得をしたかもしれませんね。

2曲目「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」

いやぁカッコイイですねぇ。
僕の位置からですと、タローと柴山さんの音がよく聴こえるんですよ。と言いますか、手の動きと音を連動して把握することができる・・・やっぱり前の方の席はイイよね。贅沢なことだけれど。

あと、ピーがメチャクチャ近くに見えます。
「たかたかたかたかたかたかたかたか、じゃ、じゃ、じゃ、じゃじゃじゃじゃ♪」
のソロ部は、「たかたか」の両手交互、「じゃ、じゃ、じゃ」の両手同時の切り替え間際にすら大きく振りかぶるんですね。細かいところにまで「魅せる」魂が行き届いています。

「ウェ・ドゥ・ユ・ラ~・ミ~♪」の絞り出すようなシャウト・ヴォーカル。
ジュリーは身体を小刻みに横揺れさせながらの熱唱です。これは「ツイスト・アンド・シャウト」のジョンのスタイルだなぁ。
この曲、途中で「I Like It Like This♪」って歌詞があります?そこの部分のジュリーの声と動きが好き!マンフレッド・マンみたいなノリになるんですよね。
ならばやっぱり、観客のハンド・クラップは2・1でやりたいところですが・・・さすがにそこまでは無理かな。

タローのコーラスも曲全編を通して良く聴こえましたし、柴山さんの爆音「テル・ミ~♪」にもしっかりスポットが当たり、目の前であの独特の切なげな表情も堪能いたしました~。

3曲目「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」

Onstage

今ツアー初の良席ということで、この曲では思いきりジャンプ決めるつもりだったんですけどねぇ・・・。ギックリ警戒のため、歯をくいしばっておとなしくしておりました(涙)。

客席の盛り上がりも凄いのですが、この曲はステージも凄いことになっていたんですね・・・。
ジュリーの「Go ahead・・・」から続くリード・ギター部で、柴山さんはカックンカックンと動きながら鬼弾きしてます。見たところフレージングは

Sn390152


シンコー・ミュージック刊 『ローリング・ストーンズ・ベスト曲集』より

コレとほぼ同じっぽかったです。想えば僕が高校生の時に初めて”速弾き”っぽい単音に挑戦し、挫折したのがこのフレーズでございました。
柴山さん、自然な指の移動が素晴らしい!勉強になります・・・。

さて、僕の位置からはピーもよく見えたのですが、これは本当にラッキーだったと思います。
もう少しセンター寄りだったら、タローの後ろに隠れていたでしょう。そして、もう少し前方の席だったらその分だけ見上げる角度があり、ピーの顔がハイハットに隠れていたかもしれません。
ニコニコしながら演奏するピーを、よくやく僕もこの目で観ましたよ~。

で、「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」は、ハイハットが凄いですね!叩いてる時じゃなくて、踏んでる時ね。「Time~is on my side~♪」と歌われる箇所です。
ここでのピーは、左手がロッカ・バラード・アクセントのスネアドラム、右手はトップ・シンバルの3連符連打ですが、右足のキック以外に、左足でハイハットのペダルを踏んでいるんですね。
それが、すごく細かいのよ~。
4つ踏みになったり、裏拍2つ踏みになったり、3連符連打(連蹴?)になったり。3連符の際には、椅子の上で「ずん、ずん、ずん」とピーの身体も縦に動いています。
こういうシーンは、前方席でないと肉眼で確認できません。ようやく巡ってきた良席、やっぱり嬉しかったです!

~MC~

いつものように、ここまでの3曲をそれぞれビートルズ、デイヴ・クラーク・ファイヴ、ローリング・ストーンズのナンバーとして紹介した後
「今年最後のコンサートです!」
ということで、ひときわ大きな拍手。

9月にツアーが始まって、見事ここまで来ましたねぇ。
ツアー前は、ピーやサリーの体力を心配したりしたものでしたが、何の何の、素晴らしい演奏とパワーに圧倒されるばかり。体力がダメダメなのは自分の方でした・・・お恥ずかしい限りでございます。

ゲストのタイガース・メンバー、鉄人バンドの紹介。
「寒い中、たくさんお越しくださって、ありがとうございます!」

どのタイミングでしたか・・・大歓声の中でふとピーを見ると、ちょうど上着を脱ぎ脱ぎしていたのが印象に残りました。

4曲目「僕のマリー

Tigerssingle

大宮同様、テンポが速かったですね。
このテンポだと、ピーの「どこどこどこ♪」が、何てことないフレージングながら意外と神経を使いそうです。ピーはとても丁寧に演奏していました。

今回のセットリストは(と言うかタイガースのヒット・シングルは)ピーのリム・ショット(スネア・ドラムの縁の部分を叩いて「かつ、かつ♪」と言わせる奏法)を堪能できる曲が多いです。
「モナリザの微笑」や「風は知らない」では、右上部の縁にアタックしているんですが、「僕のマリー」では左横部を叩いていました。何か意味があるのかな・・・。
いずれにしても、スティックを上から押さえつけるように打ち下ろす、繊細なリム・ショットがピーの持ち味だと思います。

リム・ショットは優しく、スネア部に入ると力強く・・・これがタイガース・ナンバーの醍醐味なのでしょう。
「僕のマリー」の場合、「愛してる♪」の部分からガラッとドラムスの表現が変わるのです。

さて、以前この曲のタローのリード・ギターについて
「”青い鳥”と、左手の横移動を比べてみて」
と書いた手前、自分の記述が正しかったかどうか、ということもあり、僕はこの曲では主にタローに注目してステージを観ていました。
やはり、「僕のマリー」のソロはほとんど横への移動が無く、タローは余裕を持って演奏している感じです。

Aメロのタローは、ピーのリム・ショットと同じアクセントでのカッティング。
タローも柴山さんも、コーラスまでよく聴こえました。やはり上手側の前方席は、上手のメンバーの演奏やコーラスが聴きとりやすくなるようですね。

5曲目「モナリザの微笑

Tigerssingle_2

無念・・・。
ジュリーとタローを集中して観ておりまして、演奏キーの確認を忘れていました~。
以前この曲の記事で書いたように

オリジナル音源はロ短調
『THE TIGERS ON STAGE』ではハ短調

ということがあったものですからね。
今回のツアーは果たしてどちらかな・・・と、この横浜松席で確かめるつもりでいたのですが。
タローはこの曲、ギターを弾きませんからね。絶対音感の無い僕としては、柴山さんを注意して見なければ判別はできないのです。
鹿児島でリベンジ・・・できるかなぁ。1桁席なんだけど、端っこだから・・・。

初日のレポで、「タローがギターを置いて」と執筆してしまいましたが、どうやら思い違いだったようです。この日の横浜を含め、初日以降の会場ではすべて、タローはギター・ストラップをかけたままハーモニカとコーラスに専念、という形であることを確認しています。

さて、松席のおかげでタローのハーモニカの形状が分かりました。
いわゆるシンプルなブルース・ハープではなく、もっと大ぶりで横に長いです。おそらく2段ハーモニカでしょう。
たぶん形状は、我が家にあるコレと同じ感じ。

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大きさが分かりやすいように、DVD『ジュリー祭り』の上に載せてみました。
キー対応の複音ハーモニカです。

(註:ちなみに写真のコレは楽器フェア特価の100円ですが、タローのは一万円くらいでしょう・・・)

我が家のは「A」(=イ長調)対応ですけど、タローのハーモニカは「モナリザの微笑」の演奏キーに合わせて用意したものでしょうから、「D」(「Bm」=ロ短調に対応)か「E♭」(「Cm」=ハ短調に対応)のいずれかということになるかなぁ。

残念ながら大宮同様、横浜でもハーモニカ演奏にオクターブ移動はありませんでした。安全策ということかな?
10月のフォーラムでは貴重な演奏を聴けた、ということになるのでしょう。

「こころが、欲しい~♪」直後の「woo・・・」というコーラス部でのピーのトップ・シンバル剣舞には、毎度のことながら惚れ惚れしますね~。ス~ッと舞いながらの7つ打ち。
やっぱり男は姿勢の良さですか・・・。

あと、松席で初めて気がついたのは、この曲のエンディングの「じゃらら~ん♪」というのは、トップ・シンバルでもクラッシュ・シンバルでもなく、オープン・ハイハットなんですね。ピーは、擦るような音を出したかったのでしょうか。

6曲目「銀河のロマンス

Tigerssingle

白状しますと、僕は最後まで、まったく気がつかなかったのです。ピーがLIVE開始早々に、小指を怪我してしまっていたこと・・・。

ピーのファンサイトのレポを拝見して怪我のことを初めて知り、驚きました。
ドラムスの演奏に、そんなことを感じさせるフレーズは、まるでありませんでしたからね。
「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」の後のMC時に手当てをしていたそうですが、その時僕はジュリーを見ていたのかな。

血が出て指をなめていたということは、おそらくアタックの時にドラムセットいずれかの金属に小指が当たり、えぐるような傷になっていたものと考えられます。切り傷ではなく、えぐり傷。
相当痛かったはずですが・・・。

怪我には気づかなかった僕ですが、「ん?」と思ったシーンはありました。それが、この「銀河のロマンス」の演奏直前。
これまでの参加会場では、「モナリザの微笑」が終わるとすかさずピーのカウントがあり、「銀河のロマンス」へとなだれ込んでいました。
でもこの日は、なかなかカウントが来ない・・・。
どうしたのかな、と思ってピーを見ると、右を向いてスタッフさんと何やら作業している様子。
てっきり、フロア・タムかキックのトラブル応対しているものと考えましたが、今思うとテーピングをしていたのかな。ピーは痛めた指をガチガチに固定することで、最後までパワフルなドラムスを演奏しきったのかもしれませんね・・・。

さて、今ツアーでのジュリーのヴォーカルの進化ということで言えば、「美しき愛の掟」「ラヴ・ラヴ・ラヴ」を挙げるかたが多く、僕もまったく同感ではありますが、「銀河のロマンス」も何気に初日とはずいぶんヴォーカルが変わってきています。
例えば「シルヴィ~~~~~~」がかなりのロングトーンになり、ほとんど「マイ・ラヴ」と繋げた状態で歌っている時があります。僕は『ジュリー祭り』のこの曲の映像を観ることが多いからでしょうか(註:ドーム当日、新米なりにこの曲のイントロ色々と悔しい思いをしたのですよ・・・リベンジとばかりに復習しまくったものです。そのせいか、僕にとって「タイガース」と言えばまずこの曲なのです)、今ツアーでヴォーカルが「自由に」なっていく感覚を味わっています。

今までジュリーにとってこの曲は、少しかたっ苦しい感じだったのかなぁ、なんて、勘違いかもしれませんけど、これは後追いファンの感想。
自由に解き放たれた「銀河のロマンス」は、ジュリーが「青い鳥」紹介時に言う”名曲中の名曲”であることを、僕に改めて教えてくれたように思っています。

でも、GRACE姉さんのコーラスがよく聴こえなかった・・・。
この辺りはやっぱり、ステージと席の位置関係によるんでしょうかね。

7曲目「坊や祈っておくれ

Tigersbox


初めて松席から聴くこの曲・・・素晴らしいハーモニーでした。
タローのコーラスがよく聴こえたので、2番のジュリーとタローの二声になるAメロ部が特に新鮮でしたね・・・。
タローは

♪シラシ~、ソシラ~ファ#、ラソ~ファ#♪

と歌っているのですね。

最初のサビ部、サリー、タローのコーラスと共に歌うジュリーの「坊やのパパはいる♪」の時の表情がなんとも切なげです。
「ぼう、やの♪」と区切って歌うことで、慟哭を表現しているのでしょうか・・・。
そして、エンディングの3人のハーモニーがまた感動的でした。この曲は間違いなく今回のセットリスト、前半の山場のひとつですよね。

1番のAメロ部でピーをチラ見しますと、暗がりの中で後ろを向き、水をゴクゴク。
ハイハット・ペダルを踏んでいるようではなかったですが、2番途中では口を動かし、声は聞こえないながらも一緒に歌っているのが見えました。

~MC~

4曲目から7曲目までのナンバーを改めて紹介するジュリー。
「坊や祈っておくれ」についてはお約束の
「そして今の曲が、坊や祈っておくれ・・・後期の曲だけに高貴な光を放っております・・・あ、(ギャグに対する)拍手はご辞退申しあげます。甘やかさないでください」
という流れで。

いつも通りにジュリーがまず、30年ぶりにベースを弾くサリーを紹介。
サリーは
「何を言っていいのか分かりませんが・・・やっぱり音楽は楽しいなぁ、と思いながらやってます」
後を受けたジュリーが
「いやぁ、(サリーは)イイ声ですねぇ・・・(低音で声真似して)低いし!」
と笑わせます。

続くタローの紹介ではジュリーが
「タイガースが解散して、タローとアルファベッツというのをやったんですが、それがうまく行きませんで(笑)、しばらく裏方の仕事なんかをして・・・今は、タローとスーパースターというバンドを結成して、月に一度LIVEをやっています。その他にも色々やってるんですよ。高利貸しとか」

「やってないやってない!」
と慌てるタロー。

「あ、高利貸しはやってないのね」
と、ジュリーは悪戯っぽく訂正し
「昔は”純情タロー”だったのが、今では”毒舌タロー”になっています」

「そしてこちらは40年ぶりのピーです」
とタイガース・メンバーのトリに紹介を受けて、ピーは立ち上がりお辞儀。
それを見たジュリーは
「あ、いつも(演奏中は)シンバルの影に隠れて見えにくいですが(僕はよく見えてたけどね)、今立ち上がってくれました。ご覧の通り、昔の体型を留めているのは、ピーだけです!
あと(のメンバー3人)は、それぞれたるんで(だったかな?)きています」
ひと呼吸おいて
「でも、一番成長したのは・・・ワタシかな!」
とふんぞりかえるジュリーに、会場は大爆笑。

「ワタシの肉をあげたい!」
と、ピーに向かって自分の身体の肉ををちぎっては投げるジュリーですが、ピーは笑いながらそれを床に投げ捨ててしまいます。
「このように、肉をあげても(ピーは)いらん、と・・・」

「ピーはタイガース解散のその日に、そのままトラックで京都へ帰ってしまいまして・・・「ふん!」って感じでね(もちろん、面白おかしい口調でした)。
それで、京都に帰って何をしていたと思います?遊び呆けてたんですよ~。
で、しばらく勉強して、慶応大学に入学したんですよ!10代の若者達の中に、20いくつのオッサンが入っていってね・・・。もっと凄いのは、入っただけじゃなくて、卒業したんですよ!(笑)
いやいや笑うことじゃありません、凄いことですよ~。ワタシなんて、門の前までも行ってないんですから」

例によってピーの中国語での挨拶の後、ジュリーは一度
「国際都市横浜のみなさんですから、訳す必要はありませんか?」
と言いますが、すぐにいつものように適当な翻訳を披露。
ジュリーが「合ってる?」と尋ねると
「タァガァ」
と、ピーが答えます。
怪訝な表情のジュリーと会場のお客さんに
「”タァガァ”ってのは、日本語の”大概”と同じ漢字」
と教えてくれるピー・・・いや、人見老師。
ジュリーの通訳が「だいたい(大概)合ってる」という意味だったんですね~。
”大概”で”タァガァ”の発音、僕も今回で覚えました。

この日のジュリーのMCは長めで、特にピーにどんどん絡んでくれましたね。
「ピーは横浜は・・・あ、慶応大学ですから、日吉ですからね・・・地元ですよ!横浜は詳しい?」
「詳しい」と、軽くうなずくピーですが、近くの松席から見る感じだと「それほどでもないけど・・・」みたいなニュアンスまで手にとるように分かったりするのが嬉しいです~。

「ピーはね、日中交流ということでは大変な先生なんですよ。北京にもお屋敷があって・・・・・・アパートです!で、日本にもお屋敷があって・・・・・・アパートです!」

などなど、楽しい雰囲気でのピーとのやりとりがたくさんあって
「(おしゃべりは)このくらいで・・・それでは、メンバーの歌を聴いて頂きましょう。次の曲は、タローが歌います!」

8曲目「ビコーズ」

これまで僕はこの曲でジュリーがどんな様子なのかまるで見えていなかったのですが、今回はさすがの松席。
ジュリーはずっとコーラスに専念しているんですね。

曲が始まる前には自分のスタンドマイクをスッと後方に下げ、「この曲の主役はタローだよ」という意思表示。
ジュリーのこういう動きが自然に見えるのは、やっぱり楽しいです。

泰輝さんのオルガン(太い音です)が心地良く、僕は美しい曲調とタローの穏やかなヴォーカルに身を委ねながら、
「このオルガン、同じ音色を使ったジュリーナンバーがあったっけ・・・何だっけなぁ・・・あ、"God Bless You"だ!」
などと、とりとめもないことを考えたりしていました。

9曲目「サティスファクション

ジュリーの「盛り上がっていくぞ~!」のシャウトと共に始まるお馴染みのイントロ。
僕にとっては「近くで観てみたい!」と強く思い、横浜が楽しみだった曲のひとつです。

いや~凄かった。
これまで参加の遠方席では、とにかくジュリーばかり観ていました。この日はステージのメンバー全員が目の前で迫ってくる感じで、誰に注目すれば良いやら・・・。
と思って観ていると、ふと左奥で凄まじく動き回っている姿が目に飛び込んできました。
GRACE姉さんです。この横浜で初めて気がつきましたが、「サティスファクション」のGRACE姉さん・・・とんでもなく
凄いノリです!
憎みきれないろくでなし」のだっちさんを彷彿させる、鬼のパーカッション。
柴山さん直伝の(違)「ぬお~っ!」という表情で、我を忘れ激しく踊りながら演奏しているんですね~。

まず気がついたのは、GRACE姉さんのタンバリンは2種類あるのだ、ということ。
ひとつは普通の、こういうヤツ。

Sn390155


色は違いますが、形状はこんな感じです。このタイプについては、GRACE姉さんもごく普通に使って演奏してたようです。

もうひとつは、よくカラオケ店などで見かける、半円形の小ぶりなヤツ。
どうやらGRACE姉さん、「サティスファクション」ではこちらを”タンバリンごとクラッシュ”用として演奏しているようですね。
メリケンよろしく、サイドシンバル(=クラッシュシンバル)を、「どか~ん!」とそのタンバリンごと叩く・・・いや、殴るわけですよ。

僕がこれまで気がついていたのは、「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」や「シー・シー・シー」のエンディングで3連符からの”タンバリンごとクラッシュ”でしたが、「サティスファクション」では

「'cos I try♪」
ずこ~ん!
「and I try♪」
ばこ~ん!
「and I try♪」
がしゃ~ん!
「and I try♪」
どか~ん!


これ全部、”タンバリンごとクラッシュ”。
この部分では、ピーのドラムスも同じ拍でクラッシュ・シンバルを「ばこ~ん!」と叩くんですが、見ているとピーとGRACE姉さんは互いを見つめ合いながら、それぞれのクラッシュ・シンバルの破壊力を競うように演奏しています。

これは楽しい!
みなさまも、次の参加会場では是非チェックしてみてくださいませ~。

最後はいつものように、ジュリーの合図でピーの最後のドラム・ソロが炸裂してのエンディング。
もちろん、”X攻撃”も出ましたよ!

10曲目「ジャスティン」

ジュリーの「40年ぶりにピーが歌います!」という恒例の紹介を受け、ピーがタタ~ッ、とGRACE
姉さんの横を抜けてスタンドマイクをトントン、という感じで設置。
今宵も楽しいピーの主役タイムが始まりましたが・・・。

これまでと違う上手側松席の横浜、僕がこの曲で印象に残ったのは、ジュリーでした。
間奏までは、ピーばかり見ていたんですけどね。

パシフィコ横浜の大ホールは、ステージから両端へと繋がる突起した花道がありません。そのぶん、随分横に長いステージなんですけどね。
花道が無いので、「ジャスティン」の間奏でピーとジュリーが両端に分かれて立ち止まり、ダンスを披露する場所は、横長のステージ隅・・・つまり僕の席の眼前ということになります。

間奏に入り、まずピーがジリッ、ジリッとこちらに近づいてきました。
一方のジュリーはスパ~ン!と下手の方に飛んでいったので、ダンス披露時間にラグタイムが生じ、ピーとのハイタッチに備えてタイミングを計る格好になりました。
ピーが、ジュリーが待っていることに気がつき、小走りにステージ中央へ。ハイタッチを交わした二人はそのまま逆サイドへ。

ジュリーが僕の眼前で立ち止まりました。
ここで突然DYNAMITEの本性(結局は一途なジュリーファン)がハジけてしまいました。老虎ツアーではなぜかずっと意識していなかったけど・・・ひ、ひさしぶりのジュリー接近だ~!

ジュリーが目の前で踊ってくれたのは、モンキーダンスです。いえ、僕はモンキーダンスというものをついこの間まで知らなかったんですよ。
少し前までのツアー会場で、「ジャスティン」の間奏ではピーの指名によるメンバーのダンス披露コーナーがありましたよね。僕は大宮でのGRACE姉さんを1回遠目に見ただけなのですが・・・。
で、静岡で柴山さんが踊ったというお話を受けて、しょあ様がブログで描いていらした「動く絵」で、「へぇ、これがモンキーダンスの動きかぁ~」と感心していました。

横浜では、そのしょあ様の絵とまったく同じ動きを、目の前でジュリーが披露してくれたのです!

上半身は、顔の前で左右の腕を交互にふりかざしながらの横揺れ、下半身は膝をカックンカックンさせての縦揺れ。
大変大変失礼ながら、「ジュリー、メチャクチャカワイイ!」と思ってしまいました。

そこから先の楽曲後半、コール&レスポンス・タイムを含めて、まったくジュリーから視線を外せない、という僕にとって久しぶりの、僥倖の魔法がかかりました。

いつもジュリーはピアノ・ソロのあたりでドラムセットに駆け上がるのが、この日は少しタイミングが遅れ、「おっとっと、早く戻らなきゃ!」という感じの表情でドラムセットから全速でスタンドマイクの位置まで帰ってきました。

モップをクルクルッ、と旋回させるピーの向こうで、ジュリーは一瞬も素に返るようなことはなく、自身のリード・ヴォーカルではないこの曲でも、終始ステージングでの立ち位置を護りながらプロフェッショナルな動きに徹していました。和気藹々と他のメンバーがまるで小さなライヴハウスでの演奏のように素に戻る瞬間が楽しいこの「ジャスティン」で、やはりジュリーだけは別世界にいるようでした。

ピーの最後のヴォーカル部の1回しでは、おどけたような裏声で「ピー!」と叫び続けたジュリー。
しかしその楽しげな中に、ジュリーはその奇声をキチンと小節の第2拍で、正確にシャウトし続けました。決して安易にくだけず、流されないジュリーの信念を見たような気がしました。

ジュリーはこれまでほとんどの場面で主役を歩む人生だったでしょうが、ピー主役の今回の「ジャスティン」で、真剣なプロフェッショナル・サポートを観せてくれています。
今まで気がつかなかったことだけど・・・やっぱりジュリーはどんな立ち位置だろうと真剣だし凄いんですね!

~休憩~

再び”横浜の怪人”が登場しパントマイムを敢行。
この時点では
「タロー予告の”お楽しみ”はやっぱりコレのことなの~」
という微妙な空気が会場に漂っておりましたが・・・。

11曲目「淋しい雨

Tigerssingle

初日だったか10月フォーラムだったか、レポに
「ピーのフロアタム連打が堪能できる」
と書きましたが・・・ピーは、フロアタムなんて一度も触れていないじゃないのさ、この曲!
おっかしいなぁ・・・。

『シングル・コレクション』のCD音源ではね、「どこどこ」っていうフロアタム連打の場面が何度も登場するんです。
ピーは「どんたんたたった、たんたたったた!」というフィル・イン部
(←伝わるのかこんな擬音で)こそレコード・オリジナルと同じフレーズを叩きますけど、キックの跳ね方、ハイハットの打ち方など、オリジナルとはずいぶん異なっています。サリーのベースや、柴山さん、下山さんのギターが比較的オリジナルを正確に踏襲した演奏だけに、ピー演奏のオリジナルとは異なる部分が、僕にとっては逆に目立つようになってきました。

今回ツアーの「淋しい雨」でのピーのドラムスが素晴らしいことに代わりはありませんが、この曲のレコード、演奏レコーディングにピーは参加していなかったのではないか、というのが今の僕の推測です・・・。

12曲目「風は知らない

Tigerssingle_2

最初にスネア・ドラムが噛んでくる肝心なフィル・インをモタってしまい、泰輝さんと顔を見合わせながら照れ笑いするピーがハッキリ見えました。
ピーの演奏がモタるのを聴くのは、初日の「怒りの鐘を鳴らせ」の2番直前以来です。「珍しいなぁ・・・」なんてその場では考えたりしましたが、今にして思えば、やはり小指の怪我の影響があったんじゃないかな・・・。

今回は上手側松席で大いに楽しみも多かったのですが、どうやら上手はベースの音量が小さくなってしまうみたい。下手だと真逆になるんでしょうけどね。
「風は知らない」は、朴訥なアコースティック・ギターにうねるベースが絡むアレンジが素晴らしいナンバー・・・ベースが小さくしか聴こえないのは残念でした。
ただ、タローと柴山さんのコーラスがこれまでよりもハッキリ聴こえ、そのためサリーとのコーラス音量バランスが逆に良くなっているように感じました。

下山さんがジュリーの影に隠れてしまっているのも残念。
この曲のアコースティック・ギター・アルペジオは、今ツアーでの下山さんの一番の見せ場だと僕は考えています。

13曲目「散りゆく青春」

Tigerssingle

確か1番だったと思いますが、リード・ヴォーカルのジュリーと、サリー&タローのコーラスが、それぞれ全然違う歌詞を歌っていた、というシーンが。
ジュリーが間違っていたような・・・。
ソロのツアーでもそうですが、ジュリーはある曲の歌詞を一度間違うと、その後の会場まで引きずってしまう傾向があるようです。今ツアーの場合、何故でしょうか、この「散りゆく青春」が一番危ない感じなのかな・・・。

さて、僕の席からは泰輝さんの姿が柴山さんの影で見えませんでした。
でも、2台の色違いのキーボードはしっかり確認。いつものように、下段が伴奏系、上段がソロ系と分けているのでしょう。
ならば「散りゆく青春」の場合は、下段がチェンバロ音のアルペジオ、上段がハモンド・オルガンということになります。
一度自分の目で確認したいですね・・・。鹿児島に期待します!

14曲目「花の首飾り」

Tigerssingle_2

当初、セットリストが分かって、僕はツアーが終わってからブログに執筆する”セットリストを振り返る”シリーズ”の一番手にこの「花の首飾り」を挙げようと考えました。
今は、もう少し書かないでとっておこう、という考えに変わってきています。

何故なら、僕はつい数か月前まで、ファイナルにトッポが現れ、この曲を歌ってくれることを本気で待っていましたから。
ジュリーの歌う「花の首飾り」と、本家トッポの歌う「花の首飾り」を両方体感した上で記事を書く気満々でしたからね。
ジュリーのツアー開始頃の軽口のようなMCには、逆に本気でトッポを引っ張り出すつもりなんだな、と思えました。それが次第にジュリーのトッポやタイガース再結成についてのMCも、ごく当たり前の表現になってきて・・・あぁ、今回トッポはダメなんだな、と。そう思わざるを得なくなりました。

年内に一度トッポのLIVEを、と考えていましたが、それもやめました。
タイミング悪いような気がしちゃってね・・・。老虎ツアーと関係ない時期に観た方がいいかな、と・・・。
言ってみれば、そのくらいの温度差は、僕のような後追いファンだけでなく当然トッポの中にもあったんでしょうね。

僕はアーティスト・トッポの決断をリスペクトしますが、ジュリーの「近いうちに全員揃って」という言葉も信じています。
どうも「タイガースは今回が最後かな」という空気もファンの間に少なからずある中で、僕は愚直に、真のタイガース再結成を待っていようと思います。

ジュリーの歌う「花の首飾り」は、トッポの歌うオリジナルにある「儚さ」「危うさ」の魅力の代わりに「明るさ」「強さ」があるというのが僕の現在の考え方です。
しかしそれも、数年先にまた考えが変わるかもしれません。「答えは最後に・・・」というわけではありませんが、この曲は「トッポも含めたタイガースのステージ」で味わってから、拙ブログ記事のお題に採り上げるべきではないか、と考えています。

いずれにしろ僕は、今回のツアーでジュリーが「花の首飾り」を歌ってくれて嬉しかったです。
長い夏のタイガース三昧の中で、偶然「ひとり」という楽曲を知ったことによってトッポのヴォーカルの魅力を自分なりに気づき、そのおかげで僕は、それまで『シングル・コレクション』の中でも割とスルー気味であった「花の首飾り」の再評価に至り大好きな曲になりました。
そこへもってきてジュリーが、僕の好きになったトッポのヴォーカルとはまた全然違う魅力で「花の首飾り」を提示してくれました。
やはり、今ツアーのセットリストの中で、忘れられない曲のひとつですね・・・。

ちなみに、ジュリーによれば今回キーを1音下げて歌われているというこの曲。「Gm」のキーは、偶然ですが「色つきの女でいてくれよ」と同じなのですね。
タローのコードフォームやコードチェンジが、夏に何度も見たYou tubeの映像とダブります。
トッポがいてこの曲をGMで歌うことはあり得ないのでしょうけど、もしこのキーでの「花の首飾り」の演奏にトッポが加わっていたら、「色つきの女でいてくれよ」と同じように、「D7」だけロー・コードで弾くのかな・・・?

15曲目「割れた地球

Human

一方こちらは、初日の段階から「ネタバレの時が来たら絶対、真っ先に考察お題に採り上げる!」と決意した曲。
決意通り、大宮LIVE直後に記事に書きました。

この日は松席ということで、タローのコードフォームに注目。
きっと「7+9」のコードでカッティングをしているはずだ・・・と僕は予想していて、それを確かめるつもりで臨んでいたのですが・・・。

あれ?
普通にロー・コード・・・?
しかも、カッティングではなく、音は切らずにジャララッ♪とタローは弾いています。

じゃあ、あのトンがったディストーション・ギターのようなカッティング音は一体誰が・・・?

集中してステージ全体を見、音に耳を傾けました。
下山さんではありません・・・これは・・・泰輝さんのオルガンだ!

思い出しました。
「割れた地球」の記事で27年ロマンス様が、「この曲のカッティング音はオルガンではないか」とコメントしてくださっていました。
今目の前で、その通りのアレンジが展開されています。

シンセサイザーのオルガン・パッチには「Heavy」とか「Dist」という種別があり、まるでギターのハードなエフェクターをかけたような音色のオルガン演奏が可能なのですが、今回の泰輝さんの「割れた地球」でのオルガン演奏は、どうやらその手の設定のようですね。
ますます「怒りの捨て場」との共通点が増えたなぁ・・・。

真赤に染まる柴山さんの間奏リード・ギターも、近くで観るとやっぱり凄かったです。
これまでの参加会場で、柴山さんはこの時少し前に出て演奏しているように感じていましたが、少なくとも横浜では、一歩退いたそのままの位置での激しい演奏でした。
これまでの会場での「割れた地球」の間奏で僕は、小さな柴山さんがとても大きく見えていたのですね。
それだけの演奏です。

柴山さんや泰輝さんという鉄人バンドの存在意義も含め、僕は1月18日放映の『Songs』でこの曲が採り上げられることを期待していますが、さてどうでしょうか・・・。

16曲目「怒りの鐘を鳴らせ

Tigerssingle

この曲も、まずはタローと柴山さんをガン見。
サビでは基本、タローは大きく振りかぶっての16分音符でのカッティングで、柴山さんはそれをフォローする小節頭のコード突き放し、というアンサンブルのようです。
つまり、ギター・バッキングに関してはタローの方が手数は多く、柴山さんはサウンドに厚みを加える役割ということでしょうか。

ただ、柴山さんは2番以降Aメロ、Bメロにもリード・ギターとしての絡みがありますから、大忙しですね。ジュリーのヴォーカルに隠れながらの単音弾きまくり状態は、まさに職人といった感じです。

ところで、パシフィコ横浜の音響がそうなのか、それとも何らかのサジェスチョンがあってそういう設定になっていたのかは分かりませんが、この日のヴォーカル・リヴァーブは深かった!
ジュリーもその効果が気持ち良かったのか、サビでは

♪ 怒りの~~鐘を~鳴らせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

と、凄まじいまでのロングトーンを披露。
当然その後もこのフレーズが来るたびに

♪ 鳴らせ~~~~~~~~~~~~~~~~!!

と張り切ってやったもんだから、転調部の「い~ま~こ~そ~~~!」をうっかりしてしまったジュリー。
ピーの豪快なフィル・インにハッとしたように、音階無しの早口で「いまこそ!」と対処しました。

「歌詞が出てこない」パターンではなく「譜割りをうっかり延ばしてしまう」という珍しいアクシデント・パターンでしたから、さすがのジュリーも結構慌てた様子が松席からは窺えました~。

17曲目「美しき愛の掟

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演奏については、すっかり安定してきましたね~。
こういう尖ったタイプの曲は、音数が少なくなり、再び「ガ~ン!」と来る瞬間までのせりあがり部がバンド・サウンドの技術的に一番難しいと思うんですけど、(おそらくピーの)「タイガースであろう」とするアプローチにより、見事に初日から進化しました。

実はこの横浜では、先の「割れた地球」に演奏の乱れがありました。
どちらがずれたのか分かりませんが、間奏後のAメロ部で、ピーとサリーの演奏がちょうど半拍ずれるという事態が起こったのです。タローがピーに合図を送る形ですぐに事無きを得ましたが、ヒヤリとするシーンでした。
そんなこともあってか、「美しき愛の掟」では、メンバーそれぞれが激しさを取り戻そうとするかのような渾身の演奏でしたね。

テンポも、僕が観たこれまでの会場よりも速かったです。
うん!と手を打ちました。
僕は「美しき愛の掟」という曲については、このメンバーで演奏する以上、無理にアトノリのハード・ロックのようなテンポにしない方がいいと思うのです。

あとはやはり、ジュリーのヴォーカルの自己心酔度・・・と言いますか、歌への入りこみ方が凄いです。これまた、『ジュリー祭り』のヴォーカルとは全然違ったアプローチになってきていますね。

18曲目「青い鳥

Human

ここまでの後半セットリストを振り返って
「後半はすべてザ・タイガースの曲ばかりです!みなさまご存知でない曲もあったと思いますが、名曲ばかりです。そして次の曲は・・・名曲中の名曲。森本太郎、作詞・作曲、青い鳥!」
という、ジュリーによる恒例の楽曲紹介。

ピーのカウントから、タローの複音リード・ギターへ。
大宮もそうでしたが、この日もタローのギターに危なっかしさはまったく無く、素晴らしい演奏でした。
近くで観ていますとね、やっぱりタロー、大変そうなんですよ。
それはギターだけでなく・・・第一声からコーラスに入るじゃないですか。
いや、コーラスというか、完全にジュリーとの二声リード・ヴォーカルですよね。ギターで単音弾いて、すぐにヴォーカル移行。その瞬間にはコード弾きにチェンジ。相当忙しいんですね・・・。

「あ~おい、とり~♪」
の部分、ピーは”トップ・シンバル円舞”の途中で一度目をこすりました。
汗が目に入ったのかな・・・。

19曲目「シーサイド・バウンド

Tigerssingle

「青い鳥」が終わり、いつものように左右のシンバルをつまんで残響音を消しながら一礼したピーが、次の瞬間スッ、とサイド・シンバルのセッティング・マイクを自らの口元に寄せます。
これまでの参加会場で、僕が見えていなかったシーンです。
無論これは、間奏前とエンディング2回し目でピーがシャウトする、ということ。

これまで何人もの先輩方が仰っていたように、今回ジュリーはこの曲のエンディング1回し目で、「レッツゴー・タイガース!」とは言ってくれているんですよね・・・。
そうシャウトしておいて、ピー、サリーの合いの手へと繋ぐわけです。
でも・・・今回の松席で初めてしっかり聴けたのですが、ピー、意外とハッキリシャウトしてるんですね~。
CD音源とは若干違っていて・・・。

文字にするなら間奏前は
「ひゃぁ~~~~~~~~~~~!!」

エンディングでは
「わぁ~~~~~~~~~~~っ!!」

って感じかな。
そうそう、この曲でのピーには、他の曲では見せない横揺れの動きがあることは気がついていましたが、それはシャウトしながらドラム叩く瞬間に披露されるものだったんですね~。

僕は今回も松席ながら密集地帯のお席でしたから、例によって間奏は上半身クネクネパターンで対処いたしました。今ツアー、まだ一度も実際にステップを踏めておりません・・・。

20曲目「君だけに愛を」

Tigerssingle_2

他の会場ではどうか分かりませんが、少なくとも今回の横浜では、ジュリーの指差しが1階松席に来ることは無かったですね・・・。
と言うよりも、1階後方にも行ってなかったような。
一方で2階、3階のお客さんは、目一杯悲鳴上げていらしたのでは?

話が逸れますけど・・・。
ファイナル武道館がステージ後方席まで客席解放されることになり、そのおかげで澤会さん枠のチケットは全員当選・・・で、必然のように僕を含め、周囲の先輩方の多くがステージ後方席のチケットを手にされています。
背中しか見えない、とガックリしていらっしゃる先輩も多いんですが・・・僕は、後方席から観る「君だけに愛を」が本当に楽しみ!
ジュリーは絶対何度も振り返って指差ししてくれると思うし・・・特に後方席スタンド1階って、相当凄い状態になると思うんです。ステージと客席の高さがほぼ同じらしいですからね。

もちろんジュリーは、天井席にも念入りに指差しすると思いますよ。
横浜以上の先輩方の悲鳴を期待しています!
この曲に関しては、武道館の光景を踏まえて、ツアー終了後に”セットリストを振り返るシリーズ”にて楽曲考察記事に採り上げる予定です~。

21曲目「誓いの明日

Jiyuutoakogaretoyuujou

この曲はジュリーがリード・ヴォーカルという感じでもなくて、みんなで歌っているんだということに改めて気づかされた松席でした。

また武道館へと話が飛躍しますが、僕はかねてより”伝説の田コロ再来”ということで、「散りゆく青春」を会場一体となって歌うシーンを期待していると書いてきました。
でも・・・「散りゆく青春」をお客さんが歌うとことに、1970年の空気というものが自然にあったのかもしれない・・・。哀しい別れの空気、青春の終わりの空気。
今の老虎ツアーに、そういう空気は無いですね。
ですから、ファイナル武道館で会場が一体となって歌うにふさわしい曲は、「散りゆく青春」ではないのかもしれない、と思えてきました。

ならば、「誓いの明日」こそふさわしい。
元々複数でリード・ヴォーカルというスタイルを持つこの曲が、お客さんの大合唱へと昇華しても、何の違和感もありませんからね・・・。

さて、横浜では柴山さんの演奏を近くでじっくり観ましたよ~。
前半の、軽く撫でるようなストローク。下山さん(見えなかったですが)がガッシャンガッシャン弾いているのとは対照的です。

で、エンディングの”滝昇り”は近くで観ますといっそう感動的でした。
これはオリジナル音源には無いフレージングですよね。ギターを弾く人なら分かると思いますが、「誓いの明日」のキーが「D」だからこそああいうフレーズになるわけで。
「D」のコードは最基本形のロー・ポジションの段階で、1弦~3弦を押さえていますから、フォームを高音に向かって上げていく、とすべるような感じになるのです。ビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」で、ジョージ・ハリスンがわざわざ7フレットにカポタストをつけて「A」の曲を「D」のフォームで演奏しているのも、同様の効果を狙ったもの。
柴山さんのこの曲の滝昇りにはその他に、「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」間奏リード・ギターのアプローチも混ざっています。音階的には上がり下がりしながら、フレーズとしては全体的に上昇していくというパターンですね。

そして。
横浜での滝昇りは、エイト・ビートを刻むピーと見つめ合いながら行われました。
ツアーが重ねられていく中で、ピーと鉄人バンドの間に、互いをリスペクトし合う気持ちが生まれていることは間違いありません。
「誓いの明日」のエンディングは、それを窺わせるシーンのひとつでしたね・・・。

~MC~

「今年は大変なことがあって、こんなことをしてていいのか、という思いもあった」
と語り始めたジュリー。
「でも、こんな時だからこそ」
という気持ちでツアーに臨んでいるそうです。

震災のこともそうだけど
「今起こっていることというのは、自分もいつ当事者になるか分からない・・・いや、もうすでに当事者なのかもしれない」
というジュリーの言葉は、ハッキリ原発事故のことを指していると思われます。
僕がこれまで参加した、2度のフォーラムや大宮では触れられなかったことです。横浜公演が今年最後のLIVEということで、1年を総括した時に、ジュリーとしては触れておかなければならないことだったのでしょう。
「今起こっていること」という表現がすべてだと思います。

タイガースについては
「今回はこういうやり方で、となった時に、それは違う、という人が出てくるのは仕方ない。今度タイガースをやるからには、もうこれは嫌だ、あれは嫌だ、というのがあればやらないようにしよう、というのがあった。今回、参加していない人がおかしい、ということではないんです。むしろ、参加していない人の方がマトモなのでは」
と笑わせたジュリー。
ニュアンスを汲み取った感じだと、ファイナル武道館でトッポ、シローともに揃うのは難しくなったのかな。

鉄人バンド紹介の後、ゲストの3人の入場は

ピー→全速で駆けこみ、ドラムセットの前で急停止
タロー→タオルを振りながら両手をバタつかせる”青い鳥”ヴァージョン
サリー→ピーに負けじと全速で駆けてくるも走行距離が短く、うまく停止できずにつんのめる

サリーに「若いですねぇ~」というジュリーからの感嘆の声がかかったところで、アンコールに突入です。

22曲目「シー・シー・シー

Tigerssingle

ここからアンコールということで、会場の盛り上がりも最高潮。
いや、僕にしろ、こちらに遊びにいらしてくださるみなさまにしろ、アンコールどころか1曲目の段階からすでにデキ上がっているのでしょうが、いわゆる”特別にファンではないけれど、タイガースの曲は知ってる”という層のお客さん、今ツアーでは、昨年のジュリワン以上に多いじゃないですか。そういう方々が爆発するのが、曲順としてはやはりこの「シー・シー・シー」からなんですね。

先に少し触れたように、僕の左隣はカップルさんで、おそらく奥さまが旦那さまを誘っていらした、という感じでしょうか。
最初から周囲に合わせて立ち上がりながらも、ここまでおとなしかった旦那さまが、嬉しそうにハンド・クラップに参加します。そうそう、タイガース世代とお見受けしましたが、先に鉄人バンドの柴山さんが紹介された際に大きな手振りで拍手を送っていらっしゃいましたから、特別なお仕事のかただったのかもしれませんね・・・。

いずれにしても、武道館でも是非「うん・たた・ん・たた!」をキレイに会場全員で合わせたいものです。

23曲目「落葉の物語

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先述の通り、今回は松席ではありましたが泰輝さんの姿が死角で見ることができませんでした。音はよく聴こえたんですけどね・・・。
ただ、キーボード2台のセッティングはしっかり見えました。「散りゆく青春」でも書きましたが、このセッティングならいつものジュリーのソロ・ツアーと同様、左手で下段の伴奏系、右手で上段のソロ系と、泰輝さん必殺の”神の両手”が炸裂しまくっていることでしょう。

キーボードを始め、演奏やジュリーのヴォーカルは完璧ですが・・・この曲の場合は、やはりコーラスが一人足りない、という寂しさもあります。
トッポの高音パートがハッキリ抜けていますからね。
このナンバーはタイムリーなタイガース・ファンの先輩方の人気がかなり高い曲だと思っておりますので、その点はさすがに残念ですが・・・。

「ふたりで、みつけた♪」からのBメロのピーのドラムスが素晴らしいです。
ここはコーラスの見せ場でもありますが、是非ドラムスにも注目して欲しいと思います。

24曲目「ラヴ・ラヴ・ラヴ

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何のためらいもなく、「落葉の物語」からの曲間もほとんど無しにピーのフィル・インからイントロへ。
バ~ン!と他楽器が噛んでまばゆい照明がステージ全体を照らした、と思ったら・・・。

何と、ピーの背後に”横浜の怪人”再び登場、仁王立ち~!

これ、ドラムセットのフロアに立ってるわけですから、ピーのすぐ後ろ・・・ほとんどギリギリのスペースだったでしょうね。
ジュリーも怪人も、この日は打ち合わせがあったのでしょうか、最初から左手を突き上げてのLの字横揺れです。
左手を上げられないDYNAMITEは当然右手で応えます。会場の多くの方々も右手だったのかな?
これまで何度かLの字横揺れはやっているわけですけど・・・1番が終わらないうちに疲れてくる(汗)。ジュリーが降ろさない以上こちらも頑張って耐え抜くのですが、ジュリーだって、怪人だって疲れてるはずですよね。頭が下がります。

さてさて、そんな感じで何とか右手を揺らし続ける僕の耳に、ハッと飛び込んできた重低音。
「ドッドッドッドッドッドッ・・・」
という、エンディングの3連符連打です。

そうだった、この3連符連打が、GRACE姉さんのフロア・タムなんじゃないか、と推測していたんだっけ・・・どれどれ・・・。
と、GRACE姉さんに注目。
あれ・・・動きがフロアタム叩いてる感じじゃないぞ・・・?
ということは・・・。

隙間なく豪快に打ち鳴らされる重低音・・・こ、これは・・・ピーのキックだ!
もちろん、上手寄りの僕の席からは、ピーのバス・ドラムの振動を目で確認することはできません。ピーの右足も見えません。
でも、GRACE姉さんではない以上、この音を出しているのはピーのバス・ドラムに違いないのです。

おそるべし65歳・・・。
ツーバスでもないのにこの連打。
最初からカウントしていたわけではありませんが、おそらくこの連打は転調以降のエンディングのサビ部から始まっているはず。
終わるのが、最後の「愛こそすべて~♪」まで。
とすると、1小節に9つのアタックが32小節続くということになります。

ピー、鬼の右足288連打!?

これね、「Lの字」を最後まで腕上げて揺らしてるのがシンドイ、とか言う問題ではありませんよ。
とてつもなく疲労する演奏です。
逆に言えば、「ラヴ・ラヴ・ラヴ」を演奏してしまったら、もうその日のピーに他の曲を演奏する余力は残っていないのかもしれません。

ファイナル武道館での”オマケのオマケ”に期待していましたが、ひょっとしたらそれは体力的に無理なのかも・・・。
いや、一度退場して少し休めば、何とかなるのかな・・・?

☆    ☆    ☆

そんなわけで、一応(?)いつものようにメンバー1列になってのお別れの挨拶→手を振っての退場。

ジュリーとサリーはともかく、いつも最後まで名残りを惜しむように退場していくピーとタローのあっさりとした仕草に、会場全員「まだ何かある!」と予感したことでしょうね。
21日の銀座タクト公演でのタローの意味深な発言も、知っている方が多かったでしょうし・・・。

僕はホール天井を仰いだり、会場のスタッフさんの動きをチェックしたりして・・・「まだ終わらない」ことを確信しましたが、さて何をやってくれるのか、というのが問題です。
先述したように、「ラヴ・ラヴ・ラヴ」の激しい演奏の後にもう1曲のフル演奏はキツイかなぁ、と考えたこともあり、さすがに「あわて者のサンタ」は無理だろうな、とこの瞬間にも思いました。
公演前に予想したのは、2004年のジュリーのソロ・クリスマス・コンサート『師走-ROMANTIX』のような感じで、会場一体となっての「聖夜」合唱。
やっぱりそれかな、と考えながら・・・僕もみなさまと同じように、手が痛くなるまで拍手。

再アンコールへの大拍手の中、メンバーが再び登場して、まずは横1列に並びます。
”横浜の怪人”も一緒に登場しました。さきほどまでの”怪人”っぽいいでたちから、陽気なサンタクロースの衣装に着替えています。

大声援に呼応するように、ジュリーがひとさし指を立てて
「もう1曲?」
のゼスチャーで客席に打診すると、まさに割れんばかりの拍手が湧き起こります。
するとジュリーは一度そんなお客さんをスカすように、立てた指をそのまま口元に寄せて
「し~っ」
のポーズ。
そうして客席の笑いをとった後、ジュリーがメンバーに手をかざしますと、スッ、と鉄人バンドが所定のマイクの位置へ。
タイガースのメンバーはステージ前方にそのまま残り、心持ち歩幅を広げます(それでもかなり下手寄りにかたまって並んでいましたから、僕の位置からは遠かったのですが)。
下手側から、サリー、ジュリー、ピー、タローの並びです。

ジュリーが
「今日は天皇誕生日!」
と言うと、隣のピーがズッコケながら笑います。
仕切り直したジュリーの口から明らかにされた”お楽しみ”とは・・・。
「クリスマス・イヴイヴですので・・・『ホワイト・クリスマス』を全員で歌います!」

25曲目「ホワイト・クリスマス」

泰輝さんのピアノ伴奏に載せ、タイガースの4人と、鉄人バンドの合唱。
しかも、ただ単に「全員で歌う」のではなく、ジュリーをリード・ヴォーカルとして立て、きちんとしたハーモニーが練られていました。きっと事前にリハーサルも行ったのでしょう。
21日の時点でタローの予告があったわけですから、秋田、新潟公演の時くらいにはもう、この曲を横浜で歌おう、という案が出ていたのかな・・・?

素敵なオマケ、というだけではなく・・・本当に、ジュリーのヴォーカルが素晴らしかった!
ジュリーの凛とした伸びやかな声を、サリーとタローのコーラスが優しく包んでいました。
ピー、柴山さんも僕の席からは歌っているのがハッキリ分かったけど、声の判別はできなかったなぁ・・・。まだまだ修行が足りません。

歌い終わると、万雷の拍手の中、今度は本当にお別れの挨拶です。
”横浜の怪人”も、メンバーの後ろで飛び跳ねています。


ジュリーは、いつものように飲みモードで退散。

最後までステージに残ってくれたのは、やはりピーでした。
クラッカーを何度もパンパン!と鳴らし、すっかりクリスマス・ムードになった会場に花を添えます。
年末お会いしたタイガース時代からのJ先輩が、ピーについて「サービス精神旺盛だった」と教えてくださいましたが、40年の時を経て、後追いファンの僕もそれを大いに味わえています・・・。

☆    ☆    ☆

こうして、クリスマス・イヴイヴの老虎ツアー横浜公演が終わりました。
みなとみらい駅までの帰路で、「あわて者のサンタ」の記事で紹介させて頂いていたクイーンズ・スクエアのツリーが点灯しイベントもやっていましたが、足元が暗くて少し危なかったですね。進行通路には段差もありましたし・・・。

不思議なことにこの日、出かけ際に発症したギックリは、見事なまでにLIVEの前後数時間だけ完全におさまっていました。
何なんでしょうね、まったく。

そして今(1月5日です)。
年始の仕事を忙しくこなしながらも、週末の九州遠征に向け、体調だけは崩さないように気をつけながら過ごしているところです。年明けしばらくは、寒い中での外回りなどもあるものですから・・・。
故郷・鹿児島で老虎のステージが観られるという時に、身体が不調ではもったいなさ過ぎますからね。

鹿児島公演の会場となる宝山ホールの近辺は、予備校時代の1年間、毎日のようにウロウロしていたものです。
すぐ近くに史跡、公園などがありますから、歴史好きのピーが開演前にフラリと散歩していたりして~。

鹿児島の前日、福岡公演も楽しみ。
博多の街を訪れるのは20年ぶりくらいになります。
まだお会いしていない地元のJ先輩もいらっしゃるので、ご挨拶できれば良いのですが・・・。

それでは次回更新、老虎ツアー2012年・九州シリーズのLIVEレポートにてお会いしましょう!

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コメント

DYさま
その後、腰の具合はいかがですかぁ。
快調にレポが進んでいる様子からすると大丈夫なのかな。

みなとみらいでは駅でお声をかけていただき、うれしかったです。
あのあと開演まで近所を散歩しましたが、あまりの寒さに放心状態になり
そのままライブ突入。
ただひたすらジュリーの声に身を任せてました。
耳から入ってくるだけじゃなく全身をふるわせてくれる声でしたね。
あんなの聞いちゃったら、また行きたくなっちゃうじゃないか、ほんとに。

しあわせな幸せな夜でございました。

続きも楽しみにしてま~す。

投稿: mimina | 2011年12月27日 (火) 23時39分

mimina様

ありがとうございます。

だいぶ復活しました。
不思議なことに、みなとみらい駅に着いたとたんに痛みがひきました。
偶然お会いできて良かったです。

横浜レポはおそらく年越しの執筆になると思いますが、引き続き頑張ります~。

投稿: DYNAMITE | 2011年12月28日 (水) 13時00分

DY様
遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
詳細レポ、楽しませてもらっています。
このライブ、私はタイガース時代からの大ファンの親友と二人で、パシフィコの3階中央席にいました。その前にはインターコンチでお茶してましたので、DY様ともどこかですれ違っていたかもしれませんね。
ライブ前半はかなりおとなしめだった3階席も最後には総立ちとなり、さすがタイガース、圧巻のステージングでしたね。「銀河のロマンス」と「ラブ・ラブ・ラブ」はやはり涙なくしては聞けませんでした…。この2曲は別格なのです。顔がぐちゃぐちゃになって困りました。


夜ヒットDVDと、このライブのせいで、私はまた「朝も夜もジュリー!」になってしまっています。今回はちと重症で、ちょっと頭がおかしくなってるんじゃないか…、と本気で心配してます。
でも、ここに来るとほっとします。
だってDYさんはじめ多くの方がおかしくなっているから。(失礼な表現で申し訳ありません。でも、これは最高の賛辞なのです。)
男性も女性もジュリーにおかしくなるのはしょうがないです。ジュリーのボーカルは麻薬ですから。脳内で快感物質が放出され中毒になりますよね。
でもいいのです。
これこそが究極の芸術だと私は思っています。今後も堂々と、ジュリーのボーカル、「究極の芸術」に身をゆだねていきたいと思っています。

とりとめのない文章ですみません。
武道館、2階最前列で参加できることになりました。どこかでお会いできればと思っています。

どうぞ健康に注意なさって、この素晴らしいサイトを末永く続けて下さいね。ここにお集まりになる皆様のお幸せを心より願っております。よいお年をお迎えください。

投稿: みなとみらい | 2011年12月29日 (木) 12時05分

DY様 こんばんは

災難でしたね。来られて良かったです。

「銀河のロマンス」始まる前ヘンだったのはそういうことだったんですか。私達の席からは遠すぎてわからんかった。

「夜ヒットDVD」「タイガース パーフェクトボックス」が来て、おまけにタワーレコードで「生きシアDVD」セトリに魅かれて衝動買い。

今日からお休みでジュリ三昧・・・したいけど、大掃除が!年賀状が!おせちの準備が!

とりあえずCD流しながら掃除してます。
・・・でもボックスの「レジェンド・・」
18曲目以降のセトリ違ってて「あわて者のサンタ」入ってないし。なぜに?
(曲自体はつべで聴きました。)

投稿: nekomodoki | 2011年12月29日 (木) 18時19分

みなとみらい様

ありがとうございます!

そうですか…タイガース時代からのお友達と…。
しかし3階席だったのですね。僕はアンコールの拍手をしながらホールの2階、3階を見上げてみましたが、結構遠い感じがしました。やはり大きな会場なのですね~。

後追いファンにとって、タイガースファンにとって意義深い曲を考えた時、「ラヴ・ラヴ・ラヴ」「銀河のロマンス」はやっぱり特別なのかなぁ、と、想像でしか分かりませんが、強く感じます。

タイガース時代からの先輩方の励ましには、本当にいつも恐縮してしまいます。
末永くジュリーと仲間達の音楽の魅力を語り続けていこうと思います。
みなとみらい様も、どうかよいお年をお迎えくださいませ。

nekomodoki様

ありがとうございます!

やはり後ろから見ていて、あの長い間が開いたのは気になりましたか~。
確かに、僕の席からは「ピーがなにかやってる」というのが見えていましたので成り行きを見守るばかりでしたが、ステージの様子が見えないお客さんは訳も分からず「どうしたんだろう」と不安になったかもしれませんね…。

僕は明日、大掃除の予定です。
ちなみに自らの意志で掃除をするようになって3年目。
『ジュリー祭り』のMCを聞いて、生まれて初めて掃除を思い立った、と言ってもなかなかみなさまに理解して頂けないのですが…。

投稿: DYNAMITE | 2011年12月29日 (木) 21時30分

たった今「銀河のロマンス」の曲前のくだりを読みました。そのようなアクシデントがあったのですね…私の席からは、ジュリーが水分補給をして、タオルで汗を拭いているようにしか見えなかったので、てっきり、ジュリーが、予定外の水分補給をしたために、間が空いたのかと思っていました。ピーさんのアクシデントを感じさせなかったジュリーのさり気ない振る舞いの理由を知って、惚れ直しました。
年明けのレポの完成をお待ちしております。

投稿: 74年生まれ | 2011年12月30日 (金) 00時25分

ピーの美しいスティックさばきを 聞き覚えのある音と共に
信じられない思いで見つめて始まった老虎ツアー。彼の決意と
努力に胸打たれ、サリーのベースに驚愕し、
タローの絶えず全体を気遣う穏やかな魅力と作曲家としての才能
を再認識し、我らがタイガースを 誇らしい気持ちで本当に楽しんできた4ヵ月でした。
でも、この日は余りに遠かったこともあり(泣)一も二もなく
ジュリーの歌声に圧倒されました。全然見えなかったのに
この充足感。帰り道、浜風に吹かれながら
何度も ジュリーは凄い、やっぱり凄い、と心で呟きました。
TGツアーを引っ張り、まとめ、この大成功に導いたのは
紛れもなくジュリーだ、ジュリーの歌声とその長い道のりで
培われた全て(鉄人バンドを含めて)だ と思いました。

こちらも年越し辞さず!レポ楽しみにお待ちしてます。ステージ上はそんなだったのね…

投稿: 真樹 | 2011年12月30日 (金) 11時23分

DY様

横浜は大変な思いで参加されていたのですね。
でも、コンサートの間は魔法の時間だったようで、痛みが出なくて良かったですね。
一日も早い回復をお祈りいたします。

ようやく休みに入ってゆっくりと伝授していただいた「あわて者のサンタ」をもう一度と思ってきたのですが、横浜の様子ものせていただき 2F席から見たステージを思い浮かべながら楽しんでいます。

ピーの怪我をしたのかな?というのも気になりましたが、なんせあまりに遠すぎてピーの表情(オペラグラスの中から)とドラムの♬♬♬♪ばかり見てましたがステージはいつもと同じように進みメンバーが無事に今年のコンサートを終了出来たことに感謝です。来年のコンサートも無事に終了出来ることを祈るばかりです。

今年は本当にしあわせな一年になりました。
来年も 皆様と一緒に良い一年になりますように・・・
 

投稿: TG夢子 | 2011年12月30日 (金) 19時58分

74年生まれ様

ありがとうございます。

確かに、ピーがスタッフさんと何かしている、と思った時間にジュリーはいつもよりゆっくりと水を飲んでいました。

今思えば、74年生まれ様の仰る通り、ステージの進行を気づかってのことだったのでしょうね。
ジュリーの細やかな気遣いは、やはりソロコン以上でしょうか…。

真樹様

ありがとうございます!

仰る通り、この老虎ツアーを大成功に導いたのはジュリーの努力と思いですね。

タイガースのメンバーを最大限にフォローし、裏方の役割もこなし、いつものど迫力ヴォーカルも健在。

僕も横浜の「ジャスティン」でジュリーの隠れた凄さを再確認しました。
あと3公演も観られるのは、幸せの極みです…。

すみません、一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2011年12月30日 (金) 20時53分

TG夢子様

ありがとうございます!

楽しかった横浜のステージを思い出しながら、じっくりと書いています。
今回は、珍しくMCをよく覚えていました。
ジュリーとピーのやりとりが楽しそうだったからでしょうか…。

ピーは、怪我したことなどまったく感じさせない迫力のプレイでしたね!

ピーファンのみなさまにとって、今年は本当に嬉しく、そして慌ただしく、幸せを噛みしめる余裕がないくらいの幸せの連続だったのではないでしょうか。

武道館でひと区切りはつきますが…まだまだタイガースのストーリーは続くはずです。
来年も、きっと良い年ですよ!

投稿: DYNAMITE | 2011年12月30日 (金) 23時20分

私の描いたモンキーダンスと同じ動き・・・
なんて言ったら怒られますよ〜〜ジュリーに。
でも、確かに私も、ジュリーのモンキーダンスにはドキッとしました。
可愛らしかったですよね〜
本当に、ジャスティンでのジュリーの、サポートマンとしてのクオリティの高さに感嘆しています。
本物の主役は、ひとをたてるのもうまいんですね。

投稿: しょあ | 2011年12月31日 (土) 19時05分

しょあ様

ありがとうございます!

いやいや、ドキッとなさったことでしょう…。
本当に、しょあ様の描かれた絵の通りなんですね…モンキーダンス。
ジュリーのモンキーダンスを目の前で観ることができたおかげで、「ジャスティン」の隠れた魅力に気が付きました。
仰る通り、ジュリーは人を立てる力も素晴らしいものがありますね。
真のエンターテイナーだと思います!

しょあ様も、お正月コンサートの鉄人バンドのインスト割愛から始まる大変な1年だったかと思いますが、どうかよいお年をお迎えくださいませ。

投稿: DYNAMITE | 2011年12月31日 (土) 21時06分

おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

初横浜はビフォーもアフターももちろんコンサートも大切な想い出になりました。
DYNAMITEさん 大事にならずに本当によかったです。

年末年始超多忙で 携帯からレポ拝見してます。(いまも移動中です。)

♪モナリザの微笑はオリジナル音源ロ短調でしたよ。
♯2つついてます。
タローには やはりオクターブでハーモニカ希望です。

では 九州でお待ちしてます。

投稿: くれーぷ | 2012年1月 3日 (火) 15時23分

くれーぷ様

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

おぉ、今回の「モナリザの微笑」は、オリジナル通りのBmでしたか~。
さすがは、『ジュリー祭り』で「届かない花々」のキーの違いに気づかれたくれーぷ様!
絶対音感をお持ちなのですねぇ…凄い…。

タローのオクターブ移動、僕は運よく今ツアーで1度だけ聴けていますが、今後はどうでしょう。
まずは九州シリーズ、お会いできるのを楽しみにしております!
もうすぐですよ~。

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 3日 (火) 19時25分

「もうすでに当事者かもしれません」という言葉が胸に堪えました。
人がいっぱいで気づかなかったのですが
会場で「1000万人アクション」署名の呼びかけがあったそうですね。
夢のような時間を過ごしながらも、
ハッとする思いです。

いつもちょっとずれた感想ですみません。

武道館へ、タイガースがずっと好きだったという友人と行きます。
背がやや高い男性なので
私も低いわけではないし、二人で立ち上がったら後ろの人に迷惑かな~

投稿: m・h | 2012年1月 5日 (木) 20時10分

m・h様

ありがとうございます!

僕もジュリーの「もう当事者かもしれない」という言葉は強く印象に残りました。
今回はそのジュリーの言葉があったから、普段よりMCの内容をよく思いだせたように感じます。

男性のタイガースファンって、意外と多いんですね…。
僕はいつも後ろの様子を窺ってから立つようにはしていますが…そんなことをしたって結局立っちゃってるわけですからね…申し訳なく思うことも。

でも、武道館のスタンド席は結構傾斜があるようなので、スタンド席ならば問題なさそうですよ。
アリーナだと気を遣うところですが…。

1・24、今から楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 5日 (木) 22時18分

DYNAMITEさま。お久しぶりです。遅ればせながら、あけましておめでとうございます。いつも長文のライブ・レポート有り難く拝読致しております。これからの九州シリーズも楽しみにしてますよ。さて、私も12月17日の新潟公演に無事に参加できました。新潟も意外に男性客が目立ちましたよ。一番印象に残っているのはタローの「青い鳥」のギターソロでした。もう、DYさんの影響受けまくりですね(笑)。ギターの響きが今も耳に残ります。いい響きでした。「アァこれぞ、エレキギターだ~」って感じました。ジュリー関連の売り場は混んでいましたので残念ですがパスしまして、ピーの『道*老虎再来』、タローとスーパースターの『J.S.T.ROCK'N'ROLL』のCDとタオルをお土産に佐渡へ帰りました。DYさん、いつも私の体調を気遣ってくださってましたが、DYさんもお身体をくれぐれも大事になさってくださいね!

投稿: 秀和 | 2012年1月 6日 (金) 03時21分

秀和様

あけましておめでとうございます!

身体をお気遣い頂き恐縮です…。

新潟公演、盛り上がったようですね~。
本土へは船だったのでしょうか?

学生時代に、突然厳しい日本海が見たくなり、真冬の佐渡を訪れたことがあります。
世間知らずの僕は飛行機便がセスナと知らずに乗り、怖い思いをしました…。

そうそう、秀和様のブログで同窓会期のトッポの貴重なインタビューを初めて読みました。ありがとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 6日 (金) 17時09分

お疲れ様でした。
毎回楽しく読ませていただいています。
今回の横浜、1回40列だったのですが、
傾斜が絶妙なのでしょうか・・私からジュリーまで何の障害物もなく、全身をはっきり観る事ができました。
パシフィコいいです~♪

さて、今頃ですが、実は私10月フォーラムで最前列でした。
恐れ多くて、申し訳なくて、でもやっぱりとてもとても嬉しかったです。
ここでしか観られない何かを皆に伝えようと思っていたけれど、ジュリーが出てきたら私はジュリーを観る事しか出来ませんでした。
手を伸ばせばサリーに届きそうなところだったんですけどね。ただ、最後の1曲で、あまりのベースの音の激しさに、手を揺らしながら一徳さんの手に目がいきました。
武道館は2階の南西スタンドです。
その日が来て欲しいような、来て欲しくないような、そんな気持ちですね・・

投稿: 空桜 | 2012年1月 6日 (金) 17時32分

空桜様

ありがとうございます~。

フォーラムで最前列でしたか~!
それは凄い…僕はまだジュリーLIVEで最前列の経験がありません。
この先も果たしてあるかどうか…。

最前列…それがどんな景色なのか、想像もできません。
やっぱり2列目や3列目では味わえない、特別な景色なのでしょうね。

パシフィコ大ホールは、例えばフォーラムと比べて、傾斜の角度があるように思いました。きっと1階センターは後方でも見やすいでしょうね。

武道館、僕は北東スタンドです。
空桜様がステージを見た時、ちょうどその対角線にいる感じでしょうかね~。
今回のツアーは武道館でひとまず終わりますが、タイガースのストーリーはまだまだ続くように思っていますよ!

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 6日 (金) 20時20分

DYさん、横浜レポ執筆、お疲れ様でした。今ごろは、九州へ向かう準備をなさっているころでしょうか…。
今回のレポは、欲を言えば「割れた~」と「怒りの~」でのジュリーのボーカルの凄さについてもふれてほしかったです。あれは、本当に凄かった…。僭越ながら、あのときのジュリーのボーカルを“サンダー・シャウト”と名付けたいです。「ホワイト・クリスマス」は、本当に素晴らしかったですね。これは、私の母親が大好きな曲で、私にとっても、慣れ親しんだ曲です。ジュリーの歌声を聴きながら『ジュリーも、こういう楽曲が似合うようになったんだな~。』と感慨にふけりました。ちなみに、このことを母親に報告したら「いいんじゃない。でも、ビング・クロスビーの歌が世界一」とのことでした…そんな母は、昭和20年生まれ。ということで、参考までに、ビング・クロスビー盤の音源を貼っておきます。
http://youtube.com/watch?v=GJSUT8Inl14
そして、横レスになりますが、空桜さん、私、10月のフォーラムも、パシフィコ横浜も、空桜さんの近くでした。お会いすることはできませんでしたが、ここに集う人の中に、自分と似た景色を見ていた人がいた、と思うとうれしいです。

投稿: 74年生まれ | 2012年1月 6日 (金) 20時49分

DY様

横浜は圧巻でした。音響がよかったのかジュリーの喉の調子が絶好調だったのか
凄かったですよね。しばらくの間余韻にひたってました。

二回目の主人同行をチャレンジしてみました。
最初のうちはタローってたれ目 サリーは髪が・・・ジュリーは・・・
もう言いたい事言ってました。怒!!!

周囲の男性ファンがノリノリだったのでリラックス出来たみたいです。
双眼鏡離さないんです
私に意地悪してるのかと思いましたよ
マジに見たかったのかな?

つべのジュリけん 毎日携帯で見ているみたいで子供が夜になると隣の部屋から志村けんとあのごま塩ジジイの声が聞こえて来ると言ってます。

どうなんでしょ この現象 興味持って来たかな? 人生の先輩として刺激受けたかな?

DY様ご夫婦めちゃ羨ましいです~いいな~

投稿: キミちゃん | 2012年1月 7日 (土) 09時23分

74年生まれ様

ありがとうございます。

後半は駆け足で執筆してしまいました…。
あと、「割れた地球」「怒りの鐘を鳴らせ」の2曲については、今ツアー初の松席ということで、ギター中心に観てしまっていたかもしれません。

只今羽田空港です。
九州シリーズのレポも頑張ります!

キミちゃん様

ありがとうございます。

旦那さまも、なんだかんだ言いつつ楽しまれたようで…良かったじゃないですか~。
やはり今ツアーは、ジュリーのソロコンと比べて男性の姿が目立ちます。タイムリーで体験できなかったからこそ今、という方も多いようです。

横浜は音響も良かったですね。
サプライズもあり、本当に素晴らしいステージでした…。

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 7日 (土) 12時05分

今年も楽しみにしております。私を幸せにしてくださいませ。
「サティスファクション」、「割れた地球」「怒りの鐘~」、「風は知らない」、「LOVE3」にはぐっとひきこまれました。まさにその鬼の右足288連発、これを振動とともに聞いてるときは鳥肌→震え→泣けてきました。ここはアップで映像が見たいです。
私も武道館は後方のようで、実はほくそえんでおります。サリーのビューティフルコンサートのセリフもよぎりますが、やっぱり、たのしみです。この日のために、まずは元気でいようとおもいますもん。大阪からちゃんと、飛行機が飛ぶように…断じて雪は降らせないとか…。お背中、大切にしてください。毎日、少しだけでも、ストレッチしてくださいね。当たり前のように武道館に座る…って、ほんとは奇跡かも。九州を楽しんでください。

投稿: ジンジャー | 2012年1月 8日 (日) 16時13分

ジンジャー様

ありがとうございます!

1・24武道館に普通に参加できること…確かに奇跡ですね。重いです。
遠征の方々は、交通機関が心配ですね…何事も無いことを祈ります。

もうすぐ鹿児島公演が始まります。
昨日福岡で数えてみましたところ、「ラヴ・ラヴ・ラヴ」でのピーの鬼の右足は254連打でした。
今日も同じ数なのでしょうか…楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 8日 (日) 16時27分

DYさん、
あけましておめでとうございます~。
横浜レポ、ありがとうございました。
すでに忘れていることや、気がつかなかったことがたくさん。
また思いだして感動を反芻しています。
(しかし、こちらにお邪魔したのが三時頃なのに、こんな時間までかかるとは・・・途中、目薬をさしましたわ)

いまはまだ九州ですね。
某Y嬢が、DYさんを「福岡でミタ」と教えてくれました(笑)
福岡、鹿児島とDYさんのレポが読めるなんて嬉しいです~。

投稿: saba | 2012年1月 8日 (日) 17時13分

DYさん、
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

横浜では、お探ししたのですが見つけられませんでした。
無事にご参加できて何よりでした。

私は1階の後ろだったのですが、センターだったのでジュリーが小さいけれどよく見えました。

福岡、鹿児島も盛り上がっていることでしょうね。
レポが楽しみです。
お気をつけてお帰りください。

投稿: anpu | 2012年1月 8日 (日) 20時25分

DY様、遅ればせながら新年のご挨拶を申し上げます。
横浜ライブの伝授、ありがとうございます。毎回の事ながら、DY様の素晴らしい観察眼と記憶力に敬服しながら拝見し、感動を新たにしています。
横浜ライブ当日、ロビーで"1000万人アクション"の呼び掛けをしていた方に話を聞いた所、沢田さんはいいのだが、今回初めて会場側から呼び掛けオーケーの了承が出て活動している、との事でした。
ステージでのジュリーのコメントともあわせて、声高過ぎないけれど、心ある人には確かに伝わるメッセージを感じました。
その歌にもハートにも、シッカリ芯の通ったジュリー、流石です
九州の2夜連続ライブ、羨ましいです。武道館にむけて、お体ご自愛下さい。
今年もご伝授、よろしくお願いします

投稿: yurachan | 2012年1月 8日 (日) 22時04分

saba様

あけましておめでとうございます。

福岡、鹿児島で、またもやそれまでの認識に間違っている点に気づいたり…そういう意味でも、もう僕は武道館しか残っていないのがなんだか寂しい思いもありますね…。
ジュリーもMCで「もうツアーが終わってしまう」と寂しげでしたし…。

福岡で、Y様はわざわざ僕の席まで出向いてくださいました。ありがたいことです…。

只今鹿児島空港…これから帰ります!
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます~。

一度切ります。
細切れすみません~

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 9日 (月) 14時07分

anpu様

あけましておめでとうございます。

只今、福岡でのジュリーのMCにも登場したリクシルの広告ポスターがデカデカと飾られた羽田空港に帰ってまいりました。

横浜では、大変結構なお席にいらっしゃったnyao様、NOZ様とお話しにこられたanpu様をお見かけしましたが、お話する時間はありませんでした。


また本年も、どうぞよろしくお願い申しあげます!

細切れ申し訳ありません~

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 9日 (月) 16時40分

yurachan様

あけましておめでとうございます。

只今、九州シリーズ遠征から無事に帰宅いたところです。

横浜は良席でかなり細かい部分まで確認できたと思っていたのですが、福岡、鹿児島を経て、いくつかまた訂正したければならない部分も出てきました。
本当に奥の深いツアーになっています~。

鹿児島でも1000万人アクションの署名活動を行っていました。
これは主催が南日本新聞だったから実現したのだと思います。
レポはまた大長文になりそうです…。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

投稿: DYNAMITE | 2012年1月 9日 (月) 19時24分

すっかり出遅れてしまいましたが、こちらへコメントさせていただきます。

『花の首飾り』に関しての執筆は延期されるのですね。残念ですが理由には納得致しました。(ご伝授いただけるまで、当方の興味が続いているといいのですが^^;)

以下はご参考までに。
中国語(北京語)で「大概」のピンイン表記は[dagai]なので、「ダアガイ」と発音した方が通じるかもしれません。またこの言葉を単独で使った場合、相応しい訳語は「たぶんね」です。「だいたい(合っている)」とは若干ニュアンスが異なる気がします。

投稿: 出水鏡子 | 2012年1月16日 (月) 22時07分

出水鏡子様

ありがとうございます~。

なるほど「ダァガイ」ですか…。
僕は中国語はまるでダメですので、「タァガイ」に聞こえてしまいました。
で、意味は「maybe」ですか…う~む、となるとジュリーの翻訳はちょっと微妙ということなのでしょうか。

「花の首飾り」については…。
僕は本気で(昨年の10月くらいまでは)トッポが武道館へ参加してくれることを夢見ていました。
ツアーでジュリーの「花の首飾り」を聴いて、ファイナル武道館で本家トッポの歌を聴いて、満を持して記事を書くという流れを本気で考えていたのです。
しかし、鈍感で前向き志向の僕もさすがに「今回のツアーでそれは叶いそうもない」と察するに至りました。

ただ、執筆をあきらめたのではなく、出水様が仰る通り「延期」です。
その時が来ましたら、是非読みにいらしてくださいませ~。

投稿: DYNAMITE | 2012年1月16日 (月) 22時44分

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