瞳みのる 「道」
from『道/老虎再来』、2011
1. 道
2. 老虎再来
3. 道(カラオケ)
4. 老虎再来(カラオケ)
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(註:今回は色々と迷い悩みながら書き、修正を繰り返し、記事はやっとこの胸を張れる最終形になりました。やっぱり音源というのは聴きこめば聴きこむほどに、自分の誤った認識、思い込みを修正してくれます。執筆修正途中でお読みになったみなさま、記述が二転三転して申し訳ありませんでした・・・)
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さて。
久しぶりの大長文楽曲考察記事でございますが。
まずは簡単なお知らせから、と言いますかお願いからと申しますか。
10月2日の東京国際フォーラム(僕も参加できることになりました!)も目前にせまってまいりましたが、『沢田研二LIVE 2011~2012』ツアーもすでに数回の公演を終え、各地じゅり風呂さんはおおむねネタバレ解禁状態です。
僕のトコはね・・・いつも一番最後なの。
毎回、J友・YOKO君(ネタバレ厳禁男)の予定に合わせているものですから・・・。
ただ、今回の記事を機に、コメント欄についてはネタバレを解禁しようと思います。
と言うのも、今回のお題がね。
ピーの新曲「道」ですよ。
僕は、前々から予告しておいた通り、今年の老虎ツアーを前に遂に発売となった瞳みのる(=ピー)の新曲CD&DVD収録の2曲を、こちら本館にて1曲ずつ採りあげて執筆していくわけで、今日はまず、「道」について書くのです。
(「老虎再来」については、書きたいことがセットリストのネタバレに若干抵触しそうなので、11月以降に採りあげる予定になったのですが・・・)
すでにツアーに参加なさった方は、「道」「老虎再来」というピーの新曲が今回のセットリストに採り上げられたかどうかは当然ご存知で・・・そこをスルーすることに気を遣って頂くことは、やはりコメントをくださる方々に対して失礼にあたると思いました。
ですのでみなさま、今日からコメント欄ではご自由に、今回のセットリスト内容にも触れてくださいね。「道」や「老虎再来」に限らずにね。
一方で、まだネタバレ我慢中のみなさまにおかれましては、大変難儀で申し訳ないことなのですが・・・でも、僕の執筆する記事本文に限っては絶対にセットリストの内容には言及しませんから、その点だけはご安心ください。
さて、「道」です。
「Long Good-by」へのアンサーソング。『道/老虎再来』の歌詞カード下部には、それぞれの楽曲に関するピー自身の解説があり、「道」では「タイガースのメンバーに捧げる」という言葉でしめくくられています。
この言葉から考えても、今回の記念すべきツアーが実現するまでの過程で、「道」が重要な役割を果たした曲であることは間違いありませんね。
歌詞の内容について僕はリリース前に、「懐かしい友とまた会えて嬉しい」というメッセージが核になっているものと想像していましたが、違いました。
もちろんそういう要素もあるにはありますが・・・「道」の歌詞を踏まえて、この曲に仮に別のタイトルをつけるなら、「ロング・グッバイのあとで」ということになるでしょう。
タイガースが解散し、長い別れの後、
「僕はこんな気持ちで過ごしていたんだ、こんなふうに暮らしていたんだ」
という独白が核になっているのです。
しかも、具体的な描写より気持ちの吐露(でも、冷静に俯瞰しているのがピーらしいなぁ、とも思えました)をひとつひとつのフレーズに込めているようです。
僕が受けた全体のイメージとしては
「後悔は全然無いけど、色々あったなぁ。今考えると、少し淋しかったのかなぁ」
とピーが語りかけてくるように思えたのですが、先輩方はいかがでしょうか・・?
きっと、僕のような表面的な浅い思いでは済まないでしょうね・・・。
そうなんです。
この曲は本来、僕などの手には負えない。新規ファンが、したり顔で解説するような曲ではないのです。
「道は」、大衆的な普遍性を持つ曲ではありません。ピーという人を良く知り、愛した人・・・そんな人が聴くほどに、胸を打つ曲。
万人にアピールするポップスとはかけ離れた、”聴き手を選ぶ楽曲”と言って良いかと思います。
僕は今、「ピーに選ばれた人」をうらやむばかりです。生まれた時代が違うから、仕方ないことなのですが・・・。
ですから「道」という曲は、シングルCDとして普通に一般発売され、ヒットチャートを駆け上る、という類の作品ではないのですね。
この曲はそういったことを承知で、踏まえた上でリリースされています。
潔いですよ。ピーだからそれができたのでしょう。
決して上手いとは言えないピーのヴォーカル・・・この良い意味で枯れた味わいは、だからこそ、ズバリ曲の主旨にマッチしています。
この曲は何と言ってもそれが良いんですよね・・・。
そんな「道」を、例えばジュリーが歌ったとしたら、意味合いがガラリと違ってきます。
「タイガースのニューシングルとして一発かまそうか!」という話になるでしょう。
歌詞それ自体の普遍性はあるわけですし、アレンジ、メロディーともに、素晴らしい楽曲ですから、充分その狙いには応えられるはず。
でも、この曲はピーが歌うことによって完成するもの。ピーが歌わないと意味が無い・・・おそらくジュリーもそう考えるのでは、と僕は思います。
このことは、以前に「嘆き」の記事で少し書いたんですけどね。
40年待ったファンだけが真価を味わえるナンバー。
2011年という、タイガース・ファンにとって待ちに待ったメモリアルな年に、そんな曲があっても良いではないですか。
あのピーが帰ってきたんですからね。「帰ってきたよ」という曲なのですから。
ただ・・・だからこそ。
こればかりは、僕のような新規ファンには到底追いつくことのできない思いが込められているであろうことも、特に最近になって痛感しているところです。
ですから、「道」を聴いてピーに、タイガースに馳せた幾多の思いについては、是非ともタイムリーなタイガースファン、ピーファンの先輩方のコメントをお待ちすることにいたしまして・・・。
拙ブログでは純粋に「道」という楽曲の持つ素晴らしさを紐解いていくに留めたいと思います。
新米の僕にできる範囲で、「道」という稀有な楽曲の素晴らしさを語ります。
畏れながら、伝授~!
まず、ですね。
2011年9月8日、記念すべき老虎ツアー初日の国際フォーラム、僕はステージの上手位置が見辛い席での参加だったため(タローと柴山さんが見え隠れし、キーボードの泰輝さんにいたっては全くの死角)、side-Bに執筆したLIVEレポートでは、サリー、ピーについての記述が多く、タローについてはあまり触れることができなかったのですが、今回の記事では一転しまして、楽曲作者のピーと共に、とにかくタローを大絶賛することになります!
何と言っても「道」は、タローのアレンジが素晴らしいのです。
いえ、ただ素晴らしいというのではない・・・ベタな言い方になりますが、僕は「道」でのタローの手法を、”友情注入アレンジ”と呼びたいです。
作詞・作曲のピーは、この「道」のメロディーを北京や東京の街を歩きながら、何度も繰り返し吟味して纏め上げたそうです。
ただそれは、自分で口ずさみ、頭に叩きこむ形での作曲だったでしょう。
どんなメロディーであろうと、当然「演奏」というファクターにより多少ニュアンスが変わるのは世のポップ・ミュージックの習い。
そこで重要な役割を果たすのがアレンジャーということになるのですが・・・。
あくまで楽曲のいくつかの特徴的な箇所から推測することなのですが、タローはほぼ、ピーの考えた通りのメロディー、リズムをそのまま生かして和音(コード)を当てはめていると考えられます。
これは、編曲作業としてとても珍しいパターンです。
僕が「そうに違いない」と最も強く感じる箇所は
♪ こだわったのは何か 分ってる 友よ ♪
Am Dm C F
この「友よ♪」のメロディー。
すぐに後に続く
♪ あの頃 戻らない ♪
Am Fsus4 C7
という一節への繋がりから導き出される和音は、一般的には
♪ 友 よ
C C7
というドミナント進行が自然であり王道。
正統的なポップスにおける手法です。その場合のメロディーは、「ラ、ファ、ソ♪」に書き換えることになるでしょう。
しかしタローはここで、多少(アレンジとしては)落ち着かない感じの「C→F」の進行をあてがい、一度和音をトニックに戻す(途中着地する)という結論を出しました。ピーの作った「ラ、ソ、ファ♪」を重視したのです。
この部分のメロディー、「へぇ、ちょっと変わってる感じだな」という印象を抱いた方も多いのではないでしょうか。普通のポップス・パターンとは少し違う、不器用ながら凛とした進行です。
もちろんタローには、ごく一般的、正統とされる「ラ、ファ、ソ♪」の解釈はすぐに見えたはず。
僕はこんな風景を想像します。
レコーディングの具体化を前提に、ピーとタローが楽曲の詰めの打ち合わせをしています。
まずタローがピーのヴォーカル音域を吟味し、曲のキーをヘ長調に決定。
その上で、ピーがメロディーを歌い、タローがギターで丁寧に、根気良く和音をつけていきます。
そして、先述の箇所。
タローは
「ちょっと待って、ここは普通のパターンだとね・・・」
と、「C7」のコードを弾きながら「友よ♪」を「ラ、ファ、ソ♪」のメロディーで歌います。
「こうする手もあるけど、どう?」
するとピーは
「なるほど・・・でも”友よ♪”のところは下がる感じでサラッと歌いたいんだ」
「分かった。だったらFだね」
タローはピーの作ったメロディーをそのまま生かすべく、楽曲構成上、本来なら着地地点でないこの箇所に、敢えてトニックへと着地するFのコードを採用し
「友よ♪」
と、ギターの伴奏を合わせて「ラ、ソ、ファ♪」と復唱してみせます。
「うん、そうそう!ギターコードはそんな感じ!」
と、笑顔のピー。
・・・いや、すべて想像ですよ。
でも僕はこの風景、自信あります。タローほどの作曲家であれば、一度はピーに「C→C7」和音でのメロディーのアレンジ展開を提示したはずです。
しかしタローはプロフェッショナルであると同時に、ピーの楽曲に友情で応えようという決意を強く持っていたに違いありません。
そんなことを思わせてくれるのが、「友よ♪」のメロディーと、そこにあてがわれた「F」のコードなのです。
歌詞の観点から考えても、この箇所は「道」という楽曲の”命”たる部分。
そこに施されたのは、単に「編曲」という作業だけではない・・・「友情」であったのだ、と僕は自信を持ってそう分析しています。
「道」は特別に難解な転調もありません(ヘ長調からニ短調という王道の平行移調が登場するだけ)し、いたってシンプルな曲です。
だからこそ、アレンジャーとしては「腕の見せどころ」とばかりに様々な工夫を凝らすことが可能です。
もしも名だたるアレンジャー達が競作していたら、まるで違った形での、魅力あるいくつもの「道」が居並んだことでしょう。
しかし、ピーのメロディー本来の作りを汲み取り、自分の領分に引きずりこむことなくそれを生かすという、友情注入アレンジ・・・それができるアレンジャーはこの世にたった一人、タロー以外にありえません。
僕は今回「道」のアレンジを紐解きながら、38年ぶりに再会した渋谷で、会うなりタローが泣いてしまった、というピーの話を思い出さずにはいられませんでしたよ・・・。
さて、ピーのメロディーを生かしきってコードを振り当てたタローは、次に楽曲全体の構成を固めます。
イントロとエンディングをどうするか。
ここでタローは、ヴォーカル部には登場しない、カノンっぽい「テーマ」とも言うべきコード進行を編み出しました。
これがまたズバリ!「道」という曲に合致するアイデアです。タロー自身の作曲作品である同窓会時の大名曲、「朝焼けのカンタータ」にも通じる雰囲気になっていますね。
1番が終わった後の間奏は、サラッと短めに。
この間奏部・・・PVでは、一人街角に佇むピーが、素知らぬ体で行き過ぎる人達を、何かを思い出すような表情で静かに見送る屈指の名シーン。
映像の素晴らしさもあって、その「短さ」が最大限生かされているように感じます。
そんなタローの友情溢れる幾多のアイデアに基づき、スーパースターの演奏も包み込むように穏やかで、哀愁あふれるものになっています。
ヴォーカル、コーラス以外の演奏トラックは以下の通り。
・ドラムス
・ベース
・エレキギター(サイド)
・エレキギター(リード)
・ピアノ
・シンセサイザー(ストリングス)
・シンセサイザー(オルガンとオカリナを合体させたような音色)
高音部の「ラ」の音から徐々に下降してくるイントロのベースが、まず効いていますね~。
僕はスーパースターのメンバーの勉強を全然していなくて・・・判別できていたのは速水清司さんだけ。
ただ、ベースの「清水仁」さんのお名前の漢字並びに無意識に引っかかりを覚えていたのですが、フォーラムでお会いした27年ロマンス様に「元オフコースの・・・」と伺って、内心「ア~ッ!!」と(遅)。
あのオフコースの清水さんが、スーパースターのベーシストだったのか~。本当に僕は、こういう重要な知識が足りていません。
オフコースと言えば、高校時代に組んでいたバンドで、「愛の唄」(名盤『ワインの匂い』収録曲)をカバーしたりしたっけなぁ。
そして、速水さんのリード・ギターがやっぱり素晴らしいですよ!
「道」のアレンジ全体像として見れば、リード・ギターは黒子役に徹しています。しかし、2番Aメロの「振り向けば♪」と「見えるよう♪」の2箇所でピーのヴォーカルを追いかけるように噛みこんでくるギターは、音色、フレーズともに、あのミック・テイラー(60年代末~70年代前半、ローリング・ストーンズのリード・ギターだった人)を思わせる名演!
ストーンズの曲で言うと、「デッド・フラワーズ」みたいな音。渋い、渋過ぎます!
そしてそして・・・いよいよ。
「道」での、ピーの本職・ドラム演奏に着目してみましょう!
以下の考察では、ドラムスという楽器に馴染みのないみなさまにも、「道」のドラムスをピーが叩く姿を
「この箇所ではピーがドラムセットのここを叩いている、こんな動きをしている、こんな姿勢になっている」
・・・と目に浮かべて頂けるように、頑張って解説してまいります!
タイガース時代のピーのドラムセットは、リンゴ・スターなど当時のマージ・ビート・スタイルを踏襲した、いたってシンプルなものだったようですが、『道/老虎再来』DVD、そして現在のツアーでのセッティングは、タムとサイド・シンバル(クラッシュ・シンバル」がそれぞれ増強されたスタイルになっていますね。
参考までに、世間一般的なドラム・セッティングをご紹介しますと、、下画像のような感じです。
(自由現代社・刊 『初心者のためのドラム講座』より)
各部の名称は
①スネア・ドラム
②バス・ドラム(キック)
③タム(タムタム)
④フロア・タム
⑤ハイハット(ハット)
⑥サイド・シンバル(クラッシュ・シンバル)
⑦トップ・シンバル(ライド・シンバル)
と言います。
ピーの現在のセッティングは、使用キットの数こそ画像とまったく同じですが、セッティング配置が若干異なります。
画像でお分かりのように、⑥=サイド・シンバルは基本2つある形が現在の王道セッティングなのですが、ピーの場合は、図では最左位置の⑥を、⑦より前方、ちょうど③と⑦の中間くらいの位置にセットしています。この⑥横並びは、多くのドラマーさんも愛用するパターン(ただし、⑥を3つに増設してそうする場合が多いです)。
そしてピーの⑦=トップ・シンバルは、図よりもかなり低め・・・④のすぐ上くらいの位置に設定しているようです。
僕が、今回のツアー・セットリストで演奏されたあの曲やあの曲で
ピーが、サイド・シンバルを向かって左から右に「ぱんぱ~ん!」と連打するのがとてもカッコいいよ!
とレポに書いたのは、直線で並ぶようにセッティングされた2つの⑥を、瞬時の移動連打でなぎ倒すように叩いている演奏を指しています(まだside-B読めていみなさま、ごめんなさいね汗)。
さらに細かなピーのセッティングの特徴は、⑤=ハイハットにあります。
ハイハット、というのは近くで見るとこんな感じ。
(ドレミ楽譜出版社・刊 『ロック・ドラム早わかり』より)
二重になっていますよね。
このシンバルの開き、ピーは通常のドラマーよりも広めに固定してあるのです。
これは、初日の国際フォーラムにも足を運んでいらした吉田Qさんがまず気づかれて、言われてみて僕も「確かに!」と思いました。
上画像に明記の通り、「1cmから3cm」というのがハイハットの開きの目安のようですが、ピーは上限の3cmくらいの設定を好んでいるようですね。
ハイハットは、演奏中に足元のペダルを使って閉じたり開いたりと操作します。
ペダルを完全に踏めばハイハットは閉じて「チッ、チッ」という音になり、完全に足を離すと設定値まで最大限に開いて「シャ~、シャ~」という音になるのですが、どのくらい足を踏んでいるか(どのくらい上下に開いているか)によって、微妙に鳴る音が違ってくるのです。
これはタイガース時代からそうなのですが、ピーはこの微妙なハイハットの鳴り方の違いを有効に使って演奏表現するのを大の得意としているようですね。
足の踏み込みの強弱で、楽曲を盛り上げたり、鎮めたりするわけです。
分かりやすく「道」の演奏で言いますと・・・。
歌が始まるAメロ部で、中央やや右から聴こえてくるのがハイハット。「チッチッチッ・・・♪」と鳴っていますね。
これは、左足でペダルを完全に踏んでいる状態。二重のシンバルは、固く閉じています。
ところが、Aメロはずっとペダル踏みっ放しかというとそうではなくて
♪ 時に 誤まり 涙し た ♪
B♭maj7 C B♭ F
の部分の最後。
「もうすぐBメロ!」というところ。「なみだした♪」のちょうど「なみ♪」という言葉に重なる部分で、かすかに足を緩めてほんの少しだけハイハットを開く形にしているのがお分かりでしょうか・・・。
「チッ」ではなく「シャ~」でもなく・・・敢えて表記すると、2打だけ「シャシャ」と鳴っているんですよ。
そういうメリハリをつけてから、直後にオカズに移行するのです。
これはテクニックとしては基本ですが、この微妙なニュアンスは、”その一瞬”でしか味わえない、まったく同じようには二度と叩けない、という、機械のドラム・プログラミングでは絶対にあり得ない演奏なのです。
初日フォーラムを観て思ったのですが、ピーはたぶん、打ち込みドラムは嫌いですね。演奏するたびに微妙にニュアンスが違って当然、それがドラムスというもの・・・そう考えているような気がします。
ジュリー・ヴァージョン「Long Good-by」のレコーディング音源を聴いて
「機械じゃなくて俺に叩かせろよ」
くらいのことは考えてる・・・かも?
勝手な憶測ですが、いつか実現するといいなぁ。
イントロとエンディング、そして先程「PV中で屈指の名シーン」と語った間奏では、ハイハットに代わってトップ・シンバルがリズムを刻みます。
最初の画像を参照して頂ければお分かりのように、トップ・シンバルは向かって左端の方ににありますね。当然ピーは右手でこのトップ・シンバルを刻み、左手でスネア・ドラムを叩くことになります。
この「両手を広げた姿勢での演奏」がとてつもなく可愛らしい、というのもピーの大きな魅力ではないでしょうか。
笑顔ならば、なお最高。
でも、その辺りについて語るのは「老虎再来」の記事にとっておきましょう。
あの曲はトップ・シンバルが大活躍ですし、何より「老虎再来」のPVには、実際に両手を広げた姿勢で、しかも笑顔でピーが演奏するシーンが観られるのですからね!
最後に。
まだこの『道/老虎再来』をご購入でないみなさま。
我こそはタイガースを愛している、ピーの大ファンである、という方であれば、あなたはこの作品を聴くために選ばれた人です。
うらやましい人です。「道」を聴けば、僕のような若輩が想像もできない境地に、簡単に辿り着ける人なのです。
音源だけ、どこかで聴いて済ませてはいけません。
DVD映像を目にしながら、詞やメロディー、そしてピーの決して上手くはないヴォーカルを噛みしめることで、予期せぬ涙が襲ってくるはずです。
「道」とは、きっとそんな曲なのですよ・・・。
是非!
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