沢田研二 「親父のように」
from『JEWEL JULIE -追憶-』、1974
1. お前は魔法使い
2. 書きかけのメロディー
3. 親父のように
4. ママとドキドキ
5. 四月の雪
6. ジュリアン
7. 衣装
8. ヘイ・デイヴ
9. 悲しい戦い
10. バイ・バイ・バイ
11. 追憶
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1日遅れですが、「父の日」に記事を捧げます。
と言ってもいつもの感じの楽曲考察記事ですけどね。お題を「父親」を扱ったジュリー・ナンバーから選ぼうと思い立った、というだけのことで・・・。
で、”父親”を歌ったジュリーナンバーって、結構あるんですよね。
すぐに思いつくのは、アルバム『告白-CONFESSION-』収録の「DEAR MY FATHER」と、『耒タルベキ素敵』収録の「あなたでよかった」。
パターンは異なりますが、『JULIEⅡ』収録の「男の友情」も、ジュリーの分身のようなアルバムの主人公の少年が、港町で出逢った年上の船乗りと友人になり、
「顔さえしらないけど、親父を思い出すよ♪」
と歌う一節があります。
どの曲も素晴らしく採り上げるお題に迷うところですが・・・今回は、アルバム『JEWEL JULIE 追憶』にひっそりと収録されている佳曲を選ばせて頂きました。
「親父のように」、伝授です~。
(註:このお題、shamrock様に見事に先を越されてしまいましたが・・・それが逆に嬉しかったです。最近更新が滞っていらっしゃったから・・・お元気そうで安心しました~)
息子から見た”親父”。
ジュリーファンはやはり女性が多いですから、男性ファンの僕としては、まずそのあたりの感覚から語ってまいりましょう。
先日、同僚M君の結婚披露宴に出席してまいりましたが・・・まんまと泣かされてしまいました。
最後の新郎挨拶でね。
かしこまった言葉じゃなかった分、響いた・・・。
M君の左隣には親父さんがひとりだけ。
まずはそちらを向いて
「親父、今日はありがとう。長生きしてくれ」
と。
親友に語りかけるような口調でした。
(父親と息子って、息子がある年齢に達すると、友達同士のような関係になるんですよ。これは女性には分からないことかも・・・)
そして、今度は空を見上げて
「おふくろ~!やっと結婚したよ。喜んでるかな?これからも、天国から見ていてくれ~!」
これでノックアウトされたDYNAMITE、滂沱の涙、涙。
M君自身は、少し声が上ずっていたけど、最後まで泣かなかったなぁ・・・凄い。
僕とM君は家庭の境遇が似通っていて、二人とも長男であるにもかかわらず家を飛び出て上京し、バンド活動などしつつ、そのまま都会にいついてしまいました。
そうこうしているうちに母親を早くに亡くし、父親を遠く離れた故郷に一人残しているという・・・(M君は北海道、僕は鹿児島)これも一緒。
「帰ってこなくていい。オマエの好きにしろ」
二人とも、父親からはそう言われています。
有り難いことですし、”親父”というのはやっぱり大きいなぁ、とも思います。
僕はずっと前から父親に
「女性は一人でも大丈夫。だが男は結婚してなきゃ所詮半人前だ。無理に結婚しなくてもいいが、自分が半人前だという自覚はしておけ」
と言われてきました。
楽譜の仕事で東京に留まることを決めた時も
「帰ってこなくていい。ただ、お母さんには時々手紙を書け」
と。
母を亡くした時には
「俺も半人前に戻ったなぁ」
というようなことを言ってたっけ・・・。
男3兄弟の中、長男の僕だけがいつまでも独身でいましたが、ご存知の通り僕は年齢的にもちょうど『ジュリー祭り』で厄を超え(というか吹き飛んだ)、父親すら「ええっ!」と驚くほどに、突然の結婚をしました。
安心したんでしょうね・・・父は今、70越えて元気に走り回って遊んでいますよ。
柔道などで身体を鍛えていますし、僕と違って健康的に太っています。そんな父を見ていると、ジュリーの元気な70越えの姿も想像できる・・・と言ったら失礼かもしれませんが・・・。
ジュリーは長男ではありませんが、早くに母親を亡くして、故郷に父親を残し都会で頑張っていることは共通していますねぇ。
だから、「親父を思う」気持ちはひょっとしたら近いものがあるかもしれない・・・なんて、不遜なことを考えたりします。
父の日にジュリーはどんな贈り物をしたのでしょうか。
僕は、ウケを狙ってステテコを贈りましたが・・・。
さて、「親父のように」という楽曲。
これはサリーの作詞。
ジュリーの父親については何となく想像していた僕でしたが、ついこの間までは、「サリーの父親」に思いを馳せることなどなかった・・・。
ついこの間・・・というのは、みなさまならもうお分かりでしょう。ピーがラジオで、サリー(とシロー)の親父さんについて少し語っていましたね。
「サリーの親父は口が上手い。シローも上手いけど親父さんはもっと・・・」
といった内容のことを、ピーが教えてくれました。
何も知らない後追いの僕としては
「えっ?シローは口が上手かったの?・・・あぁそうか、ステージでおしゃべりコーナーとかあったんだっけ。本人も、トークに活路を見出した、とか言ってたんだっけかな・・・」
と、まずはそこらあたりから認識し直したりする時間を必要とするわけですが。
♪ なにげなく 変わらない
G D
優しさ 教えた
Em Em(onD) C C#m7-5
小さかった私 達に
G B7 Em C#m7-5
愛される人になれと ♪
G D C7
”私達”とは、姉弟全員でしょうか。サリーとタローのことでしょうか。
それとも、「東京の奴らなど怖るるに足らず」とピーが教えてくれた逸話を知った今では・・・タイガースのメンバーなど、サリーの周りにいた仲間を含めてのことだろうか、とも考えてしまったりしますが、まぁこれは岸部兄弟幼少のイメージなのでしょうかね。
とにかく、男はなんだかんだ言っても、親父の背中を見て成長するわけです。親父に何を言われて来たかで、人生の岐路を選ぶと言っていいでしょう。
僕も色々と言われました。
兄弟の中では一番手のかかる奴だったと思います。それだけ、受けた言葉も弟達より多かったと言えるかもしれません。
♪ あなたは 歩いて来た
C Cm G Em
この人生の舞台を ♪
Am7 F D7
光も当たらない、拍手もない・・・こんなことは普通の世間一般の平凡な父親像としては当たり前ですが・・・。
何気ないありきたりの言葉を切実に聴かせるというサリー作詞の個性は、この曲でも随所に味わうことができます。
嫌味がなく、余分な力が入ってなくて淡々としているのが、特に70年代の空気に合っているのです。”自らを俯瞰して突き放す感覚”の詞がロックと言われ始めた時代ですからね。
歌詞中、「あなたを手本に」みたいなことはまったく言っていないわけですが、タイトルは「親父のように」。この奇妙な距離感がイイのです。
ジュリーは当然、自らを投影して歌ったのでしょう。
アルバム『JEWEL JULIE 追憶』では、バンドメンバーの作品をジュリーが我が事のように歌う、という大きな特性があります。この特性を見出せる作品は、長いジュリーの歴史上でも、この1枚きりではないでしょうか。
作曲は速水清司さんですね。
実は僕は『ジュリー祭り』参加の頃、ポリドール時代のアルバムはすべて聴いていましたけど、この『JEWEL JULIE 追憶』について正統な評価ができていませんでした。
聴きこみが足りなかったんでしょうねぇ・・・”良い意味で荒削りなアルバム”という、うわべだけの感想を持っていたのです。
そんな中、当時の段階で気に入った収録曲として「ジュリアン」「バイ、バイ、バイ」「ヘイ・デイヴ」をYOKO君と語る際には挙げていました。
偶然にも3曲中2曲までもが、速水さんの作曲作品なんですよねぇ。
その後アルバムを聴きこみ、『JWEWL JULIE 追憶』は僕にとっても格別好きな作品となっていますが、新たに「親父のように」を含めた速水さんの3作品を特に評価している点は変わりません。
まぁ、1番好きな曲は「ジュリアン」から「衣裳」(大野さんの作曲作品)に変わってしまったのですが・・・。
「親父のように」は3連符のロッカ・バラード。
アルバムをタイムリーでお聴きになったジュリーファンの先輩でしたら、この曲の演奏や譜割パターンは、「LOVE IN VAIN」が馴染み深く思い出されるのではないですか?
しかし僕は同じローリング・ストーンズのナンバーの中でも、「親父のように」に近いのは「LOVE IN VAIN」よりも「I GOT THE BLUES」というナンバーだと考えています。
「LOVE IN VAIN」よりも少し後にリリースされたアルバム『スティッキー・フィンガース』に収録されている曲です。
速水さんは「親父のように」の作曲で、「アイ・ガット・ザ・ブルース」の雰囲気に加えてプログレッシブ・ロックのエッセンスも取り入れており、コーラスワークも含めかなり凝ったバンド・アレンジを引き出していますね。
大野さんのオルガンなど、たまらなく渋いです。
ギターのフレーズはかなり泥臭いブルース音階を繰り出します。
ブルースらしいコード進行はAメロからすでに登場していて、先述した歌詞部に登場する「C#m7-5」という和音が特徴的。
「C#m7-5」(=C#m7♭5)なんて言うと、なんだか複雑そうな印象を受けるかもしれませんが、フォームは簡単なローコードで押さえられます。
『PAUL McCARTNEY CHORD SONGBOOK COLECTION』収載
「HERE TODAY」より。
覚えておくと何かと便利なコードフォームのひとつです。
「親父のように」のギター・アンサンブルは左がブルース・リード・ギター、右がアルペジオと分かれてミックスされていますので、聴き取りやすかったです(ただし、ピッチが少しおかしい。まぁ、絶対音感のある方以外にとっては、その点まったく問題ありませんが・・・僕もギターで合わせてみて初めて「あれっ?」と気がついたくらいですから)。
『ジュリー祭り』参加時にはまだまだ分かっていなかったこのアルバムの魅力・・・改めてアルバムを通して聴き込むきっかけを作ってくれたのは、『奇跡元年』で歌われた「ヘイ・デイヴ」。
今考えると、奇跡の選曲だったのですね・・・当時、ネット各地で先輩方が「ヘイ・デイヴ」を激賞なさっていたのを、懐かしく思い出します。
「ヘイ・デイヴ」も3連符のブルージーなロッカ・バラードということで、「親父のように」と似たグルーヴがあります。
結局この『JEWEL JULIE 追憶』というアルバムは、バンドサウンドの魅力ということになるんですよね。
ですから、いかな大ヒット、いかに大名曲と言えど、アルバムのラストが「追憶」というのは違和感がある・・・僕は最近、そっちの方が気になり始めましたよ・・・。
「バイ・バイ・バイ」で終わっていた方が潔かったんじゃないかなぁ。「追憶」は確かに素晴らしい名曲ですけど、このアルバムのコンセプトには合致していないような・・・。
ただ、じゃあここでは割愛して、リスナーが「追憶」を聴くのは『A面コレクション』で・・・、というワケにもいきません。このアルバムに収録された「追憶」のヴァージョンは、シングルとはまったく違うスペシャルなものなのですから。
仕方なかったのですか・・・。
「追憶」は多くの先輩方が絶賛のナンバーですし、案外この8枚目は先輩方にとって『追憶』というアルバムなのかもしれません。
「親父のように」「ジュリアン」「バイ・バイ・バイ」収録のこのアルバム、速水さんにとっても思い出深い作品なのでしょうね。
僕は速水さんについてはまったくタイムリーな知識が無く、過去のジュリー・ナンバーで勉強するしかありませんが、先輩から「おまえは魔法つかい」のリード・ギターが速水さんだと伺ったりしますと、なかなか考えさせられるものがあります。
屈指のテクニッシャン・ギタリストであり、その一方で、素晴らしい作曲家。
ジュリーの周りには、若い頃から本当にバラエティーに富んだ才能が集結していたのですね・・・。
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コメント
DY様 こんばんは。
岸部兄弟のお父さんについて何かで読んだ話で印象に残っているのは「月一回給料日のすき焼き」です。この日は牛肉を1人100g分買ってきてきっちり計って分けて食べたそうです。家族が多く、(全部で10人だっけ?)豊かとは言えない家庭の月一回の贅沢。だからこそ子供達がひとりも「えこひいき」を感じないようにという心遣いだったんじゃないかと思います。ジュリーもサリーも父親について語る歌はどこか切なく温かいですね。
投稿: nekomodoki | 2011年6月20日 (月) 22時09分
瀬戸口さま、こんばんは。
「親父のように」とても好きです。
他の父親を歌った曲もいいですが、わたしはこれが詞も曲もジュリーの歌い方も一番好きです。
サリーとジュリーの共通の環境や思い出や価値観が込められているような印象があります。
この時より少し前の彼らのいた時や場所に連れて行かれるような懐かしさと切なさ。
それを当時から感じました。
「祈る」に共通したなにかを感じます。
「ジュエルジュリー」は井上バンドとジュリーの甘い関係の中でできた大事な1枚。
大・大好きです~
宝石箱。
発売当時、加瀬さんや早川さんも混ざってこのアルバムのことガヤガヤ話していたラジオ番組を思い出します。
早川さんは「ママとドキドキ」がすっごく好きだ!と言ってました。
「衣装」ステキです。
この短さが余韻と想像を呼びさまします~
投稿: momo | 2011年6月20日 (月) 22時48分
DYNAMITEさま こんばんは
律儀に、なか2日空けての登板 お疲れ様です!
はい。明日から暫く、このアルバムが通勤のおともになりましょう。
バラエティに富んだアルバムだと思いません?
録音時の楽しげな雰囲気が想像できそう
ワタクシ、父親は「暴君で恐いもの」でしたので、父の日は完全スルーでした。。
DYNAMITEさまの親子関係、微笑ましいですね。
>「女性は一人でも大丈夫。だが男は結婚してなきゃ所詮半人前・・・」深いお言葉です。
九州地方大雨、お気をつけられますように。
投稿: みゆきママ | 2011年6月20日 (月) 23時41分
このアルバムは大好きな曲がいっぱいで本当に宝石箱
ジャケットもかわいいしジュリー作品も詰まってるし愛おしいアルバムです。
親父って私にとっては敵でした。
13歳の娘と自分の間に突然前触れなく傍若無人にジュリーが割り込んできて強引に連れ去った
中抜け中はいい感じでしたけど私が結婚してしまいましたから会う機会が減って・・・
親父ってセンチメンタルな存在ですね。
今私が同じ経験をしてます。
息子は前田あっちゃんに夢中!!!
焼きもちなんて焼いてませんよ
大切なあっちゃんを捨てたりしません。
だってジュリーがいますもの
投稿: キミちゃん | 2011年6月21日 (火) 08時30分
DY様
お父さんを歌うロックって、ジュリーがねえ、派手で綺麗なジュリーが、親父っつうのも何ていうか、うーん。
私は、勝手な夢追い親父に痛い目にあわされて、「父」には複雑な思いが。しかし、いちばん迷惑したはずの兄が、今は同じ仕事(要するに政治家ですが)をしていて、男ってアホやなあ、と思いますね。
そうですか、お父さんだけのジュリーとお母さんだけのトッポって、やっぱり合わなさそうですね。ジュリーがお父さんになってあげればよかったのに。(もう支離滅裂)
ていうか、今度は自分が父になってプレゼントもらう立場ですよ。そうなると、また感じ方も変わるんでしょうね。
私は母になって母の苦労がよりわかったけど。
投稿: アン | 2011年6月21日 (火) 11時04分
nekomodoki様
早速のコメント、ありがとうございます!
そうですか、サリーの家庭にそんな逸話が…。
100gはちょうど良いかも…もう少し食べたい、くらいの感じですね。家族一人一人が、大事に大事に食べる様子が想像できます。
サリーはとてもバランスの良い気質の人、というイメージが僕にはあります。
ベースを弾く姿がまだうまく想像できない分、秋からのツアーが楽しみです!
☆
momo様
宝石箱のようなアルバム…本当にそうですね。
ジュリーは、気の合った仲間と音楽をやっている時に一番輝くのでしょう。
そして、仲間の作った曲を我が事のように大切に歌うのですね。
それが分かるアルバムが『JEWEL JULIE』…僕もなんとかそれが身にしむところまで追いつきました。
先輩方の境地までにはまだまだ先は長いのですが…。
「衣裳」はジュリーのヴォーカルばかりでなく、音楽的にもすごく高度な素晴らしい曲で…いつか熱く語りたい1曲です!
☆
すみません仕事に戻ります~
投稿: DYNAMITE | 2011年6月21日 (火) 12時59分
映画『炎の肖像』の中で、
この曲のライヴシーンが観られるのはとっても嬉しいですね!
(曲の途中で終わってるのと、照明が暗すぎるのが惜しいですが)
映画の終盤、ロックンロールサーカスのステージでの
サリーのベースプレイも大好きです。
投稿: ちこ | 2011年6月21日 (火) 18時43分
みゆきママ様
いやいや畏れ入ります~。
父も僕もどちらかというと大らかなタイプで・・・その代わり、衣食住のセンスがゼロなのも同じです。
『JEWEL JULIE』は本当にタイムリーな先輩方の人気が高いアルバムですね。
ジュリーのヴォーカルが一番ハスキーなのはこのアルバムかと思いますが、そんな要因もあるのでしょうか。
雨は大丈夫ですよ~。
僕の実家は結構な坂の上にありますから・・・。
☆
キミちゃん様
う~む。やはりジュリーの前では、娘を持つどんな親父も嫉妬してしまうのでしょうか・・・。
その当時・・・教育上良くないとか、あんなのは音楽じゃないとか、そういうのって本当は二の次だったんじゃないでしょうかねぇ。
娘さんがテレビの向こう側の男性に夢中になる、というその姿勢そのものが異空間のように思えたのではないでしょうか。
結局焼きモチなんでしょう・・・センチメンタルと言えば確かにセンチメンタルですね!
☆
すみません・・・・・・ズバリ寝ます!
レスお待たせして申し訳ありません・・・また明日~。
投稿: DYNAMITE | 2011年6月21日 (火) 23時14分
お返事遅くなりました~
☆
アン様
分かりますよ…ジュリーのイメージからくる違和感…。
でも、実はジュリーは昔から、家族や友人といった、身の回りのささやかな題材を歌ってきたのです…。
今のジュリーはそれ一色と言ってよいほどです。
僕も『ジュリー祭り』参加以前は、「スーパースター」のイメージが先行していて…ドームで見事に「人間」ジュリーに堕ちたという次第でして…。
ですから今回お題のアルバムなどは特に、2009年を境に聴こえ方も一変しました。
僕の祖父も町会議員でしたが…僕の親父は見事にそういう事に反発していましたね…
☆
ちこ様
あわわわ…ヤバイです!
し、知りませんでした
「炎の肖像」はカミさんも褒めていますし、ドーム直後に偶然訪れた男性のサイトで「ロックンロールサーカス」が大絶賛されていて(アドレスも覚えておらず、そちらがジュリーファンサイトだったのかどうか今は分かりません。でもジュリーのことはたくさん書いてありました)気になってはいました…。
どうも僕は音源やライヴに興味が偏るんですよね…。
近いうちに見なければ…(汗)
投稿: DYNAMITE | 2011年6月22日 (水) 12時40分
『炎の肖像』、ぜひぜひ絶対、ご覧くださいね!
必見です!!
私にはライヴシーン以外も興味深いですが(濡場ならずとも^^)、
何と言ってもこの映画の存在意義は、
74年当時のジュリーのステージが記録されていることです。
速水さん、サリー含め、井上バンドの面々ももちろん全員出演。
ドラムは、この映画のステージでは田中清司さんです。
そもそも私は、アルバム『ジュエル・ジュリー』の「四月の雪」を聴いた時、ドラムに大感動しまして(ヴォーカルはもちろんですが)、このドラム誰!?と思って調べたら、田中さんでした。
『炎の肖像』では残念ながら「四月の雪」の演奏シーンはありませんが、
田中さんの演奏シーンが観られるのも、私個人的にはたいへん嬉しいです。
劇中、ライヴシーンは断片的に何回か挿入されますので、
ストーリー?部分にご興味がなくとも我慢して(笑)、
一度は通して観てくださいませね。
この時代すでに、ジュリーのステージングには
もといオマージュだし。 ストーンズナンバーじゃないけど、CCライダーあたりのステージングも、やっぱりミックっぽい。
ミック・ジャガーの影響がみてとれますね。
だいたいロックンロールサーカスからして、ストーンズのパクr…
ラストシーンの「アイ」のジュリーの歌唱は、何十回観て聴いてもゾクゾクします~~
非常に惜しむらくは、
ほとんどのステージシーンがブツ切れなことですね。
この映画、もしも編集前の撮影フィルムがどこかに全部残っているなら、
ぜひともライブシーンの完全版を新たにDVD化していただいきたいです!!
投稿: | 2011年6月22日 (水) 18時55分
ちこ様でいらっしゃいますね?
ありがとうございます!
なるほど当時のバンド演奏が観られるとあっては俄然興味が沸いてまいりました!
確かに”ロックンロール・サーカス”と言えば一般的にはストーンズ、という認識ですし、僕もそうでした。
ジュリーのミック・ジャガーへの思いは確かですね。「お前は魔法使い」のヴォーカルなどは全編ミックですし・・・。
それにしても「四月の雪」のドラムスに着目なさるとは素晴らしい・・・。
僕ももう一度聴いてみます~。
投稿: DYNAMITE | 2011年6月22日 (水) 19時43分
ごめんなさい、上のコメントに名前書き忘れました。
お題からちょっとそれてしまって恐縮ですが、アルバム収録の「四月の雪」は、ジュリーのヴォーカル、田中さんのドラムスはじめ、井上バンドのメンバー全員の力量&センスがひときわ輝く、このメンバーによるレコーディングバージョンとしては指折りの1曲だと思っております。
『炎の肖像』ライヴでの「親父のように」ももちろん素晴らしい歌唱・演奏ですし、「悲しい戦い」なども聴けますよ!
まさに『ジュエル・ジュリー』リリース当時の収録曲のライヴVer.が聴けるという点でも、本当に貴重な映画ですね!
投稿: ちこ | 2011年6月22日 (水) 20時00分
DY様
「炎の肖像」映画館で見ました。
配給が日活で新宿歌舞伎町の当時普段はロマンポルノ(知ってます?)やってた映画館だったんす。入るのすごーい勇気が必要でした。途中でヤーサンみたいな方といっぱいすれちがったし。ライブシーンは見ものでしたね。あとで又DVDをじっくり見ようっと。
投稿: nekomodoki | 2011年6月22日 (水) 23時39分
ちこ様
「四月の雪」は絶賛なさる先輩が多いですが…演奏に着目なさるのはさすがですねぇ。
ストーンズの「ウィンター」みたいな雰囲気もありますし…。
ただあの曲についてはヴォーカルが凄過ぎて、これまで演奏を深く分析しないでいました
今回のコメントで、本当に良い課題を頂きました!
☆
nekomodoki様
怪しげな映画館に勇気を振り絞って入り、「炎の肖像」を観た、と仰る先輩方、何人もいらっしゃいます。
nekomodoki様もそうだったんですね~。
サリーのベース予習にはうってつけの映像のようで…近々観てみようと思います~。
投稿: DYNAMITE | 2011年6月23日 (木) 11時13分
DY様
こんにちは すっかりご無沙汰しております.
3月11日の昼休みにスキャンダルの記事を見つけて,「あのダイナマイトの連呼をまさかご存知なかったとは!あとで家でゆっくりコメントしよう」と思っていました.
そして…
今週「親父のように」を取り上げてくださったことに気がつき,ようやく今日コメントを書いています.
この曲を話題にしているサイト等を見たことがなかったので大変嬉しいです.
私は皆さんが話題にしている「炎の肖像」を観てこの曲を一発で気に入って,即効アルバムを買いました.ヘイ・デイヴも悲しい戦いも皆大好きな曲ばかりです.
ブログの事を気に掛けていただいてありがとうございます.
超マイペースでいいから続けてみようと思っていますので,また遊びにいらしてくださいね.
それでは今日はお誕生日をお祝いしましょう☆
投稿: shamrock | 2011年6月25日 (土) 12時58分
shamrock様
ありがとうございます~。
最近は毎日更新していらして、お元気になられたのかなぁ、とホッとしています。
でも、ご無理なさらず、気ままに続けてくださいませ~。楽しみに拝見していますよ~!
そう・・・あれは「SCANDAL!」の記事を書いたすぐ翌日のことでしたね。
しばらくブログを更新する気持ちになれませんでしたが・・・今はあの日以前よりも少しだけ頑張って、何とかやっています~。
投稿: DYNAMITE | 2011年6月26日 (日) 11時48分
先程、ラジオ深夜便二時台のビートルズ特集で、アビイロードB面に収録の《ビコーズ》が掛かる前に、
「小野洋子がピアノで弾いた《月光》に、ジョンレノンがインスパイアされて作曲したそうです」という説明を耳にし、
速水さん作曲《ジュリアン》の伝授を探したら、まだ無いのかなぁ、ってことで、
岸部&速水の名曲《親父のように》解説を今更に拝読しました。私見を述べまぁす。
先ずは歌詞にリアリティが有ります。
実際、僕が自宅通学の大学生だった頃 、 母が笑いながら言いました。
「後ろから見てたら、おとーさんと歩き方がそっくり」
若い僕は、やだなぁそれ、と感じましたよ、当然。と同時に、この歌がアタマに浮かんできたのをハッキリ覚えています。
さて、生ギターでコード耳コピを試みた曲でもある作品ですが、フォークソングに馴染んでいたゆえ、かなりコピまちがえ箇所があったなぁと、伝授を拝読して気づかされます。
ブルージーな三連ロッカバラードなんですね、この曲。
若い時期の僕は「さだまさしがコレをシングル盤として歌ったら、絶対に大ヒットして紅白歌合戦に出場するだろう」と確信してたんです。 空想ですが。
あながち、マトハズレではないでしょ(笑)。
付記:《ジュリアン》+《衣装》~で、プログレ解析、御願いします。まだそれ、記事になさっていないようなので。
(探せば文面をどこかにちらっと記載なさってるでしょうけどね)
投稿: 鉛筆 | 2015年12月13日 (日) 04時20分
鉛筆様
ありがとうございます!
「ジュリアン」は鉛筆様以外のかたからもリスエストを頂いている曲ですが、なかなか書けません。
人によって解釈がまるで変わる曲のようです。僕自身は「そこまで考えたこともなかった…」という感じで困惑しています。相当に大好きな曲なのですが…。
「衣裳」は採譜さえうまくいけば書けそうです。
クリムゾンの小品のような感じで、こちらもかなり好きな曲です!
投稿: DYNAMITE | 2015年12月13日 (日) 18時08分