沢田研二 「やわらかな後悔」
from『ROCK'N ROLL MARCH』、2008
1. ROCK'N ROLL MARCH
2. 風に押され僕は
3. 神々たちよ護れ
4. 海にむけて
5. Beloved
6. ロマンスブルー
7. やわらかな後悔
8. TOMO=DACHI
9. 我が窮状
10. Long Good-by
11. 護られている I love you
--------------------------
先日、次のお題は・・・と考えていてハタと気がついたことがあり、一瞬焦ってしまいました。
「自分、今年に入ってから『ジュリー祭り』のセットリスト曲を書いたっけ?」と・・・。
拙ブログでジュリーの歌全曲を記事にすることは、一生かけても無理。しかし、ささやかながらの現実的な目標として僕が掲げた
ジュリー70越えまでに、『ジュリー祭り』セットリストを全曲網羅する!
という計画を覚えていらっしゃる読者の方がどのくらいおられるのかは分かりませんけれど。
『ジュリー祭り』記事制覇・・・今の時点では途方もなく先の見えない話です。
でも、だいたい1年に10曲ずつ書いていけば間に合うという計算で、これは努力すれば実現可能な大目標。頑張ってやってみよう、と決めたのでした。
今年に入って、『Balld and Rock'n Roll』ネタバレ我慢とかやってる間に、すっかり忘れてた!
遡って確認してみると。
おぉ、まったくの偶然ながら『ジュリー祭り』セットリストから、「彼女はデリケート」と「美しき愛の掟」を今年すでに書いてるじゃないか!
今は4月・・・大丈夫だ、ペースは順調と言ってもいい。
しかし、よく考えますと『ジュリー祭り』を全曲網羅するということは、イコール『ROCK'N ROLL MARCH』を全曲網羅するってことなんですよね。
アルバムからも計画的に、1年に1、2曲の執筆ペースを持続させなければなりません。
そこで今日は。
アルバム『ROCK'N ROLL MARCH』の中で僕が最も好きなナンバーをお題に採り上げたいと思います。
「やわらかな後悔」、伝授!
『ROCK'N ROLL MARCH』・・・このアルバムは、僕がYOKO君と友に『ジュリー祭り』参加を決めた直後に購入した作品です。
とにかくベースレスってのに驚いてしまって、YOKO君に「あり得ん!」と電話したこともあったほど・・・アレンジフェチのヒヨッコDYNAMITEは、このアルバムを当初真剣に聴いていなかったのです。
僕がもしもジュリーのLIVEを体感していなかったら、後に正当な評価に至っていたかどうか。
おそらく全国各地にそういう人達が少なからずいるような気がします。たまたまジュリーのアルバムを聴いたけど、「ベース入ってないじゃん」とその後繰り返し聴くことを敬遠してしまっている人達が・・・。
一度LIVEを観てください、と大声で叫びたいなぁ。
つまり僕がこの『ROCK'N ROLL MARCH』収録曲について、個人的な考察を持つほどに聴きこんだのは、『ジュリー祭り』が終わってからのこと。
「Long Good-bye」や「我が窮状」といった、ハッキリした明確なコンセプトを持つナンバーですら、それを咀嚼できたのは2008年12月末という状況だったのです。
お恥ずかしい・・・。
『ROCK'N ROLL MARCH』はジュリーの歴史の中でも意義深い名盤。
僕のように遅れてでも良いですから、何とか多くの方に正当な評価をして欲しい作品ですね。
さて、アルバムの中で一番好きな曲でもあり、一番好きな、柴山さん作曲のジュリー・ナンバーでもあります、7曲目収録の「やわらかな後悔」。
いかにもロック畑の人が書いたバラード、という感じなのですが・・・実はこの曲、多くのみなさまがお気づきでないであろう大きな特色を持つナンバーなんですよ~。
だから今回の記事は、理屈っぽい内容になってしまうと思うんだ・・・。
何かと言いますと。
「やわらかな後悔」は間違いなく、すべてのジュリーナンバーの中で最も転調する回数が多い曲なのです!
この曲、譜面表記するならば「#4つのホ長調」に落ち着くかと思いますが、イントロとエンディングでそれぞれ一回ずつ展開される近親調への移行(この場合は嬰ハ短調との相互移行)を転調に含めて考えると、「やわらかな後悔」に登場する転調箇所は何と10回を超えてしまいます。
これがおそらく、最後のサビ繰り返し部で全体が半音上がる箇所以外、まったく計算ずくではない転調だと思うんですよ~。
何故なら、柴山さんはこの曲をギターで作曲しているはずだから。
「やわらかな後悔」に登場する転調は、理論的に構築されたものではなく、柴山さんが気持ちの良い進行と考えて移動させたギターコード・フォームの組み合わせが為せる技だと思います。
いかにもギタリストならでは、の作曲ですね。
まずイントロのホ長調部。
E→F#→F#m→E
と進行します。
この「F#」の箇所は”臨時記号による一時的な転調”と言えますが、さすがにそこまで厳密に数え上げるとキリのない曲ですから、まぁここはホ長調で通しましょう。
Aメロヴォーカル部は、近親調への転調。嬰ハ短調となり
♪ 呆れるほどに 空はからっぽで ♪
C#m F# F#m B
イントロの進行がそのまま哀しい感じに変化したような作り。
ここまではまぁ、よくある転調なのですが・・・。Bメロはちょっと異常!
出だしの
♪ 照り返す陽射しが ♪
Bm7 E7 Amaj7
この部分はイ長調。
続いて
♪ 白く飛ばす影 ♪
Dm7 G7 Cmaj7
ここが、ハ長調。
落ち着く間もなく
♪ 儚く 募る予 感 に
Fm7 B♭7 E♭maj7 Cm
心を震わせ ♪
A♭ G7
この部分は変ホ長調。
「照り返す陽射しが♪」の部分はBメロ3分節すべてに登場する進行で、これは3種の移調転調という理屈になりますが・・・半音上がるとか1音上がるとかそういうセオリックなものではなく、単純に押さえてるギターコードのポジション移動のヴァリエーションから編み出された転調に違いありません。
ギターで弾いてなぞっていけばそれが分かるのです。特に「白く飛ばす影♪」とDm7に移動する瞬間は、ギタリストならではの美しい作曲構成に、とてもシビれます。
で、話はこれで終わらず・・・。
「心を震わせ♪」の最後のG7は変ホ長調の近親調であるハ短調のドミナントになっているので、サビは
♪ やわらかな 後悔 を
A♭maj7 B♭ Cm
またひとつ 僕は負う ♪
A♭maj7 B♭ E♭
と、ハ短調から入って再び変ホ長調→ハ短調とうねりのように転調が繰り返されます。
この進行が2番で1番と同じ調に戻っているのは一瞬信じ難いことですが、オルガンが「A7→C#7」と半音下降することで収拾がつけられています。このオルガン部については、白井良明さんのアイデアかもしれません。
2番も同様に進行し、最後のサビリフレインでハ短調→嬰ハ短調の半音上げ。それがそのまま近親移調となって、イントロとまったく同じホ長調に回帰するという・・・半音上げが偶然にしては出来過ぎの着地。
終わってみればおそろしく辻褄の合っているバラード、ということになっているんですよね~。
右サイドで終始鳴っているアコースティック・ギターのストロークは、曲全体を通しての整合性をアピールするにはピッタリ。さぞかしレコーディングしていて気持ちが良かったでしょう、白井さん。
柴山さんは、他作曲作品を見る限り、さほど転調にこだわって作曲するタイプではなさそうです。どちらかと言うと下山さんの方が凝った転調を好んでいるように思われます。
ですから「やわらかな後悔」は柴山作品としては異色なのでしょう。
その後が「Smash The Rock」→「若者よ」と続くわけですしね・・・。
また、アルバム『ROCKN'ROLL MARCH』には、「風に押されぼくは」「海に向けて」「Beloved」といった”幻想的な曲調・構成を擁したバラード”が居並んでいることも大きな特徴。
中でも、つかみどころがないほどの幻影性を持つのが「やわらかな後悔」だと思っています。これは、柴山さんの複雑な作曲、コード進行に加えて、GRACE姉さんの歌詞によるところでもありますね。
「Beloved」→「ロマンスブルー」→「やわらかな後悔」と続くGRACE姉さんの作詞作品。
僕は『ジュリー祭り』が終わってしばらくするまで、この”GRACE”という作詞クレジットが女性であることも、そしてジュリーのバンドのメンバーであることすらも知らなかったわけです。完全に、男性の職業作詞家さんだと思いこんでいました。
今考えると・・・聴きこみが足りないねぇ。
特に「やわらかな後悔」は、女性らしい詞ですから。
男性が思いつかないような、”男たるもの忘れてはならないこと”・・・それがこの「やわらかな後悔」というタイトルの中にはあるような気がします。
GRACE姉さんの紡ぎだすフレーズの多くは、抽象的なものが多いです。それゆえ、幻想的な曲、クールなメロディーとの相性が良いんですよね。
『忘却の天才』収録の「不死鳥の調べ」を初めて聴いた時は
「あぁ、『ROCK'N ROLL MARCH』に似たような感覚の歌詞の曲があったなぁ」
と思ったものでした。
それが「やわらかな後悔」だったのです。
抽象的であるがために、様々な受け取り方ができる・・・聴く時の状況によって感動が変わる・・・そんな詞です。
今改めて聴くと・・・「後悔」「からっぽ」「小さな嘘」「真夏の残像」といったフレーズが、何か新しい意味を持って自分の中に響き落ちていくようです。
「詞」を考えるならば、やはりそこで同時に、ジュリーの素晴らしいヴォーカルにも触れておきませんとね。
最近のジュリーのヴォーカルは「声が太い」と言われることが多いようです。声圧がある、ということなのでしょう。
僕はよくジュリーのヴォーカルの魅力を語る時、”歌に心ごと身体ごと入り込む能力”ということを書きますが、実はその対極とも言える魅力もあったりします。
クールに、自分と歌との距離を客観的に見つめて絶妙のバランスをとる能力・・・これまたジュリーの大きな才能ではないでしょうか。
このパターンは吉田建さんプロデュース期の楽曲に多く見られると僕は思っていますが、「やわらかな後悔」はこの時期突発的にそれが押し出されたように感じます。
ただ、2008年のジュリーに、かつて(それが逆に素晴らしい効果を発揮していたとはいえ)多くのナンバーで見受けられた「歌わされている」イメージというのは微塵もありません。ですからこの曲のヴォーカルに「突き放したクールな視点」を感じるのは、ひょっとしたら僕だけかもしれません。
いずれにしても、セルフ・プロデュース期としては珍しいタイプのヴォーカルニュアンスが聴ける楽曲のように思われるのですが・・・いかがでしょうか。
ベタベタとした感情を入れないジュリーのヴォーカルは、それ故に理知的な進行の「やわらかな後悔」という楽曲に様々な解釈を付加していきます。
「後悔」というフレーズ。
何に対しての後悔なのか。
そう考えた時、ジュリーのヴォーカルによって、2008年リリース時には誰も思いもしなかった感覚が浮かび上がってくるようです。
GRACE姉さんの詞には、感情があり、情景があり、迷いがあり、決意があり・・・しかしそれは人間を含めた「生きているもの」独自の感覚に特化しています。
人工的な要素、人造物の描写は、見当たりません。
だから逆に、ジュリーの声で「後悔」というフレーズを聴くと、制御不能になったあの巨大な人造物のことを考えてしまうんだ・・・。
今だから、の飛躍した解釈なんですけど。
人は、世界は、生きている間にどのくらいの後悔を負うものなんでしょうかね・・・。
さて。
今後のお題なんですけど、もう2、3曲くらいは続けて『ジュリー祭り』のセットリストからの記事執筆を済ませておくかな~、なんて思っているところです。
年の瀬になって慌てふためかないように。
とりあえず、アルバムで一番の曲じゃなくてもいいですよね?
「大好きな曲」でありさえすれば・・・。
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コメント
DYさん、お邪魔します。
ベースレスで引く人って、そんなに多いんですか…もったいないですね。私は“ボーカルフェチ”なので、あまり違和感は感じませんが…。ジュリーがやることだから、ベースレスは単なる異端で終わらないと思っています。
今回も、素晴らしい伝授をありがとうございます。そんなに転調が多かったんですね!ジュリーのボーカルは、そのようなことを全く感じさせない艶やかで、なめらかな歌唱ですよね。そして、この楽曲に限っては“クールに突き放した視点”というよりは、詞に深い共感を抱きながら、あえて、それを押し出さない文学的な視点を感じさせます。伝えたいからこそ、クールに歌ったのだと思います。
投稿: 74年生まれ | 2011年4月10日 (日) 22時26分
74年生まれ様
伝えたいからこそ、クールに歌った・・・きっとそうですね!
僕はまず、この曲のヴォーカルをクールと感じるファンがどのくらいいらっしゃるのか、と思ってこの記事を書きましたので、74年生まれ様が「クール」と仰ってくださり嬉しかったです。
ベースレス音源は、元バンドマンの男性などは正直キツいでしょうね・・・。
が、それはあくまでLIVEを知らずに音源のみ聴いた場合、ということです。
LIVEを観て評価がガラリと変わる・・・それを実践したのが、不肖このDYNAMITEでございます!
投稿: DYNAMITE | 2011年4月10日 (日) 22時41分
DY様
こんばんは。
実は私もRRMで一番好きな曲なんです。
「やわらかな後悔」とはどんな後悔なんだろう、と考えて思いついたのが、「自分自身だけが知っているある種の後ろめたさ」
じゃないかと。
思うような結果がでなかったり、不用意に人を傷つけてしまったりした時、あるいは見るべきことに目をとざして不測の事態を招いてしまったり。
こんな時、もっともらしい言い訳をして相手や周りを納得させられたとしても、一番納得していないのが自分自身だったりすることがあります。
ホントはもっと努力も気遣いもできたはずなのにって。
GRACEさんの詞と柴山さんの曲、ジュリーの歌がスーっと寄り添って胸にしみこんできます。
投稿: nekomodoki | 2011年4月10日 (日) 23時50分
沢田さんの今後の活躍がすごく楽しみです。
投稿: hiromi | 2011年4月11日 (月) 11時35分
今、沢田さん、自分の曲は自分で作詞しているでしょう。以前のようにすばらしい作詞家の方との出会いはないのでしょうか?
まだまだ、いろんな曲をうたってほしいとおもっています。アルバムも曲数をふやしてほしいなーと思います。
投稿: hiromi | 2011年4月11日 (月) 12時02分
DYさん、今晩は。
「聞き飽きない」曲というものがありますが、
「やわらかな後悔」もそのひとつです。
引き付けられるのは、転調が多いからなのかな?
歌詞を聴くたび、「ここはどういう意味だろう」と思わされるのも、
聞き飽きない理由の一つです。
(一から十までわかりきった歌って、そのうち耳タコになってしまう。)
淡々と歌い、曲は静かなクライマックスへ。
声をはる歌い方じゃないのがまたいいです。ブレスが色っぽい。
投稿: morie | 2011年4月11日 (月) 18時59分
DYさま
これはまたまた渋い選曲!
>転調する回数が多い曲
そうかぁ~妙な気持ち悪さは
転調だったのかーーー~
護られているアイラブユをお目覚め曲にして、
海に向けてもロクンマーチも友達も大好きなのに、
どうも「Beloved」「ロマンスブルー」「やわらかな後悔」のグレース三部作は苦手意識が強くて...
圧倒的な声圧なので、
俺たち最高とか、若者よとか、ロクンマーチとか、
そういうガツンとくる曲の方が
ガツンとくるような気がしていたのです。
こういう繊細系の歌は、
もう少し声の線の細い歌手の方があっている・・・
な~んていいませんよ!
顔を洗って出直してきます!
投稿: ぬこ | 2011年4月11日 (月) 19時59分
nekomodoki様
おぉ!素敵な解釈です。
きっとその通りではないでしょうか。
歌の主人公は男性ですが、女性作詞ならではの視点…それを見切るのはやはり女性ファン…感動です。
なるほど~!
この曲はこの先LIVEでの選曲はありますかねぇ…
もう一度、生でしっかり噛みしめたい名曲です。
☆
hiromi様
ジュリーはきっと、伝えたい思いがたくさんあるのでしょうね…。
昔、自分の作詞だとうまく歌える、と言っていたようですから、セルフプロデュースの今はそれを実践しているのでしょう。
でも、僕もhiromi様と同じように考えることもよくあります。
特に、佐野さんの曲をもう一度、と願っています。
☆
すみません、一度切りますね。
投稿: DYNAMITE | 2011年4月12日 (火) 12時47分
私の大好き曲、やっと来た~!
どこがどう好きなのかよくわからなかったんですけど、大好きなんです。
やわらかな後悔という微妙な心の揺れに、複雑なコード進行がピタリと合ったからでしょうか?
DYさんの解説で、目から鱗です。
カズさんの曲では、「天使に涙は似合わない」も好きです。
投稿: ミカン@ | 2011年4月12日 (火) 15時53分
morie様
まったく同感です!
聴き飽きないナンバーですよねぇ・・・。
やっぱり、和音進行の仕掛けが多いですから、そうシンプルには全容がつかめないと言いますか・・・。
それに加えてGRACEさんの詞、そしてジュリーのヴォーカルですから!
声をはらないジュリー、これまた魅力に満ちています。
僕は記事にも書いた「白く飛ばす影」のヴォーカルが好きです。
手をひかれ、幻想の世界へ連れていってもらえるような、そんな気にさせてくれるヴォーカルだと思います。
☆
ぬこ様
ダメですか・・・この曲(泣)。
大阪でお会いした際に「六番目のユ・ウ・ウ・ツ」のお話になった時にも思ったのですが、ぬこ様、絶対音感がおありになるんじゃ・・・。
これは超能力みたいなもので。
音楽の勉強をしていないと、自分でそんな力を持っていることに気づかないままの人、結構いるみたいですよ。
転調しまくるので、「なんか疲れる」と超能力者は考えてしまうのでは・・・。
まぁ僕は全くその才能は無いので、あくまで想像でしかありませんが・・・。
☆
ミカン@様
おぉ、ミカン@様はこの曲お好きでしたか!
なかなかファンの間でも評価が分かれる曲というのもそれ故に興味深いですが・・・。
心が揺れている曲ですよね。
迷いや逡巡が見え隠れする詞、複雑な進行の曲、解き放たれるように淡々と進むヴォーカル。これこそ「最近のジュリー」を代表する魅力のひとつだと僕は思っています。
「天使に涙は~」もイイ曲ですよね。
柴山さんはジュリーナンバーにあっては寡作のイメージがあるのですが、それだけに1曲入魂状態なのでしょうか。
投稿: DYNAMITE | 2011年4月12日 (火) 22時38分
こんにちは、DYさま、ご無沙汰です。
お題がお題ですので、ちょいと出て来てみました。
そうなんだ、10回も転調してるのね。
全然わかってなかったわ〜3回くらいはしてるかな〜と
漠然とは思ってたけど。
そう思ってた人、正直に手をあげてー。
まあ、私なんて、転調ってなに、それおいしいの?
あ、ごめんごめん、偉い人だった?という
レベルですけど。
転調すると、シロート耳にも、
「おっ、なんか変わったな、新展開か?」と、思いますよね。
でも、10回もしたら、落ち着かないかも・・・
あ、そこなんですね、この、不安な感じ。
曲の主人公の、迷って、諦めて、でも納得いかなくて
揺れまくる感情。
続けざまの転調によって、よく伝わって来ます。
これ、詞と曲、どっちが先なのかしら。
個人的にはこの曲の主人公さん、本当は強引でわがままなのに、
いい人になろうとし過ぎだと思いますね(笑)。
ギターのコード進行のセンスがなせる技の作曲、
そんなこと、私には知るすべもありませんでした。
ありがとうございます、DYさま。
で、それを聞いて思い出したのが、トリヴァンドラムです。
拙ブログで以前紹介しましたが、
フリージャズ、いわゆる即興演奏のバンドで、
レギュラーメンバーは打楽器、ベース、サックスの構成に、
カズさんが時々ギターでゲストに加わります。
まったくの、即興ですから、
そりゃあもう、素のカズさんの音、
カズさんがキモチイイ!とおもう生の音のながれが聞けるわけです。
そりゃあそりゃあ、すごいですよ。
DYさまにも、ぜひいちど見てもらいたいなあ。
ギターを弾く人が見たら、いろんな発見があると思うな〜。
投稿: しょあ | 2011年4月13日 (水) 11時24分
しょあ様
お待ちしていましたよ!
この1ヶ月…大変な震災があったその時に、しょあ様もあいら様もお休み中で、心細かった…。
これからもよろしくお願いいたします~。
転調はおいしい…その感想で合っていますよ~(笑)
この曲は特にBメロの転調連発が本当にギタリストならではの美しさ。感動的です!
最近の傾向から考えると、曲先ではないでしょうか。
不安げに揺れ動く心情を描いたGRACE姉さん、やっぱり歌心がありますね…
曲の雰囲気にピッタリです。
柴山さん達、新宿あたりでライヴやってくれないかなぁ…横浜はちょっと遠いです
投稿: DYNAMITE | 2011年4月13日 (水) 12時29分
横レスですが、
しょあたま
戻ってきてプリーズです。
震災前のフツーの時間に、
戻れないけど精神的に戻すために、
生きている者はフツーに話、しませんか?
そうやっているうちに被災地のファンの方々が、
「戻ってきたぜ、こんにゃろー」
という日が来ると信じたいのです。
投稿: ぬこ | 2011年4月13日 (水) 16時21分
ぬこ様
しょあ様は、志を新たにお戻りになられています。
あたたかく見守っておりますゆえ、爺とプリンスのキャラは、まだお返ししておりませんが
投稿: DYNAMITE | 2011年4月13日 (水) 19時57分
>志を新たに
マジですか!
ありがとうございます。
痛恨のチェックミスでした。
もうあきらめていたので…うれしい♪
投稿: ぬこ | 2011年4月14日 (木) 01時12分