沢田研二 「ロンリー・ウルフ」
from『TOKIO』、1979
1. TOKIO
2. MITSUKO
3. ロンリー・ウルフ
4. KNOCK TURN
5. ミュータント
6. DEAR
7. コインに任せて
8. 捨てぜりふ
9. アムネジア
10. 夢を語れる相手がいれば
11. TOKIO(REPRISE)
from『ROYAL STRAIGHT FLUSH 2』
1. ス・ト・リ・ッ・パ・-
2. おまえがパラダイス
3. 恋のバッド・チューニング
4. TOKIO
5. OH!ギャル
6. ウィンクでさよなら
7. 渚のラブレター
8. 酒場でDABADA
9. ロンリー・ウルフ
10. さよならをいう気もない
11. 立ち止まるな ふりむくな
12. コバルトの季節の中で
------------------------------
早いもので今年ももう残り1週間ほどになってしまいました。
お正月コンサート『BALLAD AND ROCK'N ROLL』へ向けて敢行中の”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズも、残すところ執筆はあと2曲かなぁ。
時間があれば最初期作品からもっと書きたかったのですが・・・。まぁどのみちセットリスト予想としてはいかがなものか、という感じですし、それらはいずれ機会があるでしょう。
今回含めてあと2曲。で、最後に書く1曲(たぶん年末ね)は、アルバム『チャコールグレイの肖像』の収録曲をもう決めてあります。
では今回はどのようなベクトルでお題を選ぶか・・・迷った末、”最近歌われていないヒット・シングル”の中から1曲採り上げることにしました。
僕が語るにはまだまだ早過ぎるお題かもしれませんが、僭越ながら。
「ロンリー・ウルフ」、伝授です!
間違いなく名曲。大名曲です。
お正月コンサートのタイトルにある”バラード”というフレーズから、「ひとりぼっりのバラード」と共に、すぐに連想したのがこの「ロンリー・ウルフ」。
そして僕が記事を書くにはなかなか荷が重い曲・・・「ロンリー・ウルフ」に格別の思いを持っていらっしゃる先輩方が多いことも知っていますから・・・。
そしてこの曲は、ずっと以前に3人もの先輩方から記事執筆のリクエストを頂いていたナンバーでもあります。
お3方とも、もうこちらに遊びに来て頂けていないかもしれませんし、もし来て頂けていたとしても、リクエストなさったことも忘れていらっしゃるかもしれません。
それほど、昔に頂いたリクエストです。申し訳ないことです・・・。
何故ずっと記事が書けないでいたのか。
大きく2つの要因があります。
ひとつは、詞の解釈。
この曲で歌われている「男」。果たしてジュリーはその生き様に感情移入しているのか、それとも達観しているのかが、未だに解りません。
もちろん「ロンリー・ウルフ」の詞の世界観は素晴らしく
♪ これで愛なら 抱くんじゃなかった ♪
E♭ Cm Fm7 B♭7
など、退廃美とも言える鋭い表現がジュリーにふさわしく、阿久さんの世界を踏襲しているようにも思えるし、全然違う世界のようにも思えます。
胸をかきむしられる、とても沁み入る歌詞なのですが、僕のような凡人にとっては、細かい解釈が難しい。
例えば人称ひとつとっても
♪ もっ と素直に 笑ってみせろ ♪
Fm7 B♭ E♭maj7 Cm
この部分などが、「愚かな女」「夢見る女」に対しての言葉なのか、それとも「ただ愚かな男」「汚れている男」たる歌の主人公自らに言い聞かせている言葉なのか・・・判断しかねています。
本当は何か解釈の指針を見出してから記事にしたかったのですが・・・みなさまはどのように解釈していらっしゃるのでしょうか。
書けないでいた理由、もう1点は。
「ロンリー・ウルフ」のアレンジって、何かオマージュ元があるように思えるんですよ・・・でもそれが特定できない。
でも、何かよく似た雰囲気の曲を知っているような気がして。
おそらく僕がさほど詳しくない洋楽曲ではないかと想像しているのですが、すみませんこちらの点についても何も書くことができません。
では、今回僕が書けることは何か。
これも2つございます。
まずは、独特の和音進行について。
実は、今年になって「ロンリー・ウルフ」の譜面を手に入れることができたのです。
カミさんに誘われて行った門前仲町の古物市で、何気なく覗いたなんでも屋のような露店先に、灼熱の真夏の太陽を浴びてカピカピになっていた歌本を発掘しました。
雑誌・平凡の1980年4月号付録、『HEIBON SONGS』です。
(表紙は、「異邦人」が大ヒットした久保田早紀さん)
「ロンリー・ウルフ」は、バラードでありながら少し焦点を暈かしたような和音が大きな魅力。しかしそれは自力で完全に採譜するのが困難、ということでもあります。
ですからこれは、貴重な譜面です(まぁ、採譜されているのはコードだけなんですけどね。同ページの「TOKIO」は見開きで五線譜も掲載されています)。
この時代だから適当なコード割りかな、と思いチェックしてみるとそんなことはなくて、「おおっ!」という発見もあり、即刻購入した次第です。
500円でした。
カミさんは「ジュリー2曲載ってるだけ?高いな~」と言っていましたが、他の収載曲もなかなか珍しいものが多くて、とても良かったんですよ。
(SHOGUNの「友よ、心に風があるか」とか、ゴダイゴの「リターン・トゥ・アフリカ」とか、極めつけはポール・マッカートニー&ウィングスの「アロウ・スルー・ミー」!)
「おおっ!」と身を乗り出した部分というのは
♪ 夜の ベッドの 片隅に ♪
E♭maj7 C7 Fm B♭13
この「C7」と「B♭13」。
軽い気持ちで採譜していると、うっかりそれぞれ「Cm7」「B♭7」と、次の1節「背中を向けた男と女♪」の部分と同じ王道なパターンで起こしてしまいそうです。
特に「B♭13」(シ♭・レ・ファ・ソ・ラ♭)の和音は自力では考えつけていなかったと思います。
譜面を入手していなかったら、よくあるドミナントパターンとして単に「B♭7」(シ♭・レ・ファ・ラ♭)で弾いて満足していたでしょうね。
勉強になりました。
そして、もうひとつ書きたいことはですね~。
みなさま、この記事の冒頭で「んっ?」と思われたのではないでしょうか。何故「ロンリー・ウルフ」収録CDとして、アルバム『TOKIO』だけでなく、わざわざ『ROYAL STRAIGHT FLASH 2』を載せてるんだろう?・・・と。
実はこの2枚のCDは、僕にとってちょっと特別な作品です。
これまでにも何度か書かせて頂いているように、僕には30代後半に”第1期ジュリー堕ち”という大人買い期間がございます(まぁドーム直後=永遠に続く第2期ジュリー堕ち”に比べれば緩やかなものでしたが汗)。
きっかけは仕事絡みで
「沢田研二の昔のCDがリマスター再発されるらしい」
という情報が回ってきたことでした。
「沢田研二か・・・懐かしいな。ちょっと聴いてみるか」
と思い、手にとってじっくりと聴いてみた作品が、たまたま『ROYAL STRAIGHT FLASH 2』だったのです。
そして僕は、久しぶりに(と言うかヘッドホンで入念に聴いたのは初めて)味わった「ロンリー・ウルフ」の、ジュリーのヴォーカルの完成度・表現力の高さに本当に驚いたのでした。
上手い、という言葉では全然足りない・・・なんだこれは!凄いぞ!只事ではない!
それが当時の僕の、そのままの感想です。
思わず
「沢田研二が最優秀歌唱賞をとったのはこの曲だったっけ?」
と、調べてしまったほどです。
違いましたけど。
で、バンド仲間でやっているHPの掲示板に突然、
”ロンリー・ウルフの沢田研二のヴォーカルは神”
と書き込んだら、その夜YOKO君から電話がかかってきた(笑)、というのも今にしてみれば懐かしい話ですが。
(・・・ちなみに、その頃YOKO君は既に「ジュリー」と言っていましたが、僕はまだ「沢田研二」と呼んでました)
そこで、ベスト盤だけでなくアルバムも聴いてみようと考え、「ロンリー・ウルフ」が歌われた頃のヴォーカルを求めて『TOKIO』を最初に購入しました。
やはり、沢田研二というアーティストは只事ではありませんでした。
「ミュータント」「捨てぜりふ」の2曲は、僕が幼少の記憶だけで描いていたイメージを根本から覆すようなヴォーカルでしたし、また一方で、想像通りの魅力がさらに倍化したような「MITSUKO」「DEAR」にも感動しました。
そして、ポリドール時代再発CDの大人買いに至る。
その頃に一度でもLIVEに行ってさえいれば、このブログはもう少し早くじゅり風呂になっていたでしょうけどね・・・。
つまり何が言いたいのかと申しますと。
『ROYAL STRAIGHT FLASH 2』は、さほどジュリーに興味の無かった音楽好きの中年男性をオトす、最高のきっかけになる1枚だと考えるわけです。
「ロンリー・ウルフ」・・・あぁ覚えてるよ、それほど売れなかったみたいだけど、渋い名曲だよね。
その程度の事を言う男性は、まだまだ「ロンリー・ウルフ」をナメています。『ROYAL STRAIGHT FLASH 2』を聴く前の僕などはまさにそんな感じです。
これが、最初に『A面コレクション』だとおそらく駄目なんです。興味が薄い状態で聴きますから、曲数が多過ぎて、すべての曲を集中して把握しきれないと思うのです。
僕の場合でもそうだったでしょう。
『ROYAL~』で言うと、『1』は同じ初心者でも女性向き、『3』は導入編としては少し楽曲の印象が四散するでしょうか。
もちろん、『2』を聴かせておいてから『1』『3』、或いは『A面コレクション』と続けるのは大アリ、さらなる堕ちアイテムとして有力ですけどね。
まずは『2』。
中でも「ロンリー・ウルフ」のヴォーカルは、特にジュリーファンでなかった男性を虜にするきっかけになると思います。
クリスマスに、ジュリーファンでない男性に何か手ごろなプレゼントを、と考えていらっしゃる方・・・『ROYAL STRAIGHT FLASH 2』がイチオシですよ!
そして、僕は考えるのです。
加瀬さんの「TOKIO」案がありながら、何故ジュリーが「ロンリー・ウルフ」をアルバムからの最初のシングルカットに踏み切ったのか。
雰囲気のこと、時代のこと、それまでの流れ、この先のヴィジョン・・・色々あるでしょう。
でも最も大きな要因は、自身のヴォーカルには厳しいジュリーが、この「ロンリー・ウルフ」については「なかなか良い感じで歌えた!」という手応えを持っていたからではないでしょうか。
♪ いつか言い出す さよならを
E♭maj7 C7 Fm B♭13
隠して 眠る 男と 女 ♪
E♭maj7 Cm7 Fm7 B♭7
ジュリー以外の誰が、こんなふうに歌えると言うのでしょう。
最近LIVEで歌われていないヒット・シングル群にあって、ジュリー自身が好きな曲(というのは個人的な想像ですが)「ロンリー・ウルフ」は、そろそろセットリストに加わるんじゃないか・・・と思っているのです。
演奏も、見どころが満載の曲ですしね。
前半抑え目で、2度目のサビ後の4小節のソロから、最後のサビ繰り返し部にかけて情熱的に手数が増えていくリードギターを弾くのは、柴山さんか下山さんか。
いかにも大野さんらしい、落ち着いたピアノを基調にした進行に絡むストリングス・・・泰輝さんの”神の両手”が炸裂することは間違いなし。
GRACE姉さんのドラムスは、『PLEASURE PLEASURE』での「探偵~哀しきチェイサー」や、『歌門来福』での「LOVE~抱きしめたい」のような素晴らしい熱演になることでしょう。
”全然当たらないセットリスト予想”シリーズと言いながら今回は・・・。
自信あり!(←この表現は、解る人だけ解ってください汗)
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コメント
またもや一番のり?でしょうか
ロンリーウルフは自分にとっても「もっと売れていいのに売れなかった」曲ですね…。
カラオケで時々ジュリーをたしなむのですが(笑)これは相当の難易度の高さに入ると思います。
音が外れる外れる(汗)
売れなかった理由は恐らく「当時、皆の求めるジュリーとは違ってた」のだと思いますが、逆にこの曲今出してたらどうなってたのかちょっと興味深いです
後後藤次利さんのアレンジの幅広さにも驚かされる曲ですねー
TOKIOを聞いたあとだと特に…
もしも、この曲がTOKIOのB面だったら…。
あなたに今夜はワインをふりかけと同じくすごく評価されたB面曲だったかもしれないな、とそんなことを思いました。
投稿: せーさん | 2010年12月23日 (木) 16時31分
DYさま、500円賭けましょう
ロンリーウルフ、渋い!
しかーし、500円賭けますとも。
チャンスやミュータントを歌ってくれないのと同じ確率で、
この歌はないっしょ。
実はキャベツかじっているビンボー
生活なのに、
つい百恵ちゃんのザ・ベストテンDVDをポチりました。
パンフレットのランクイン欄に
「沢田研二」の名まえを見つけ
いやん、やっぱりジュリーだね♪
と、思っていたら、
ある数週間だけがランキン名まえなし。
それがロンリーウルフ期間だったと。
超名曲なのに、歌ってくれない…。
そして、それでもついていくと、
どんどんドMになる自分…いやん
投稿: ぬこ | 2010年12月23日 (木) 17時53分
せーさん様
一番乗りありがとうございます~。
何故この名曲が売れなかったのでしょうね・・・。
とは言っても一定の売り上げには達していたのでしょうが、ベストテン世代の僕も、この曲をジュリーが歌っているのをテレビで観た回数は当時の他の曲と比べてかなり少なかったように思います。
仰るように、その頃の業界が求めていたジュリー像と少し離れていたということなのでしょうか。
後藤次利さんのアルバム「TOKIO」「BAD TUNING」での入魂の仕事ぶりは素晴らしいですね。
後藤さんは、同時期の八神純子さんのアレンジも素晴らしいですよ~。
☆
ぬこ様
な、なぜに500円・・・。
いや、「ミュータント」はナイでしょうけど、「ロンリー・ウルフ」もナイですかね・・・。
「CHANCE」だってそろそろ来ても良さそうに思いますよ!
でも、「ミュータント」はナイでしょうね・・・。
メチャクチャ聴きたいですけどね!
ベストテン、そんなに苦戦だったのですか・・・。
尺の問題かなぁ。
2番が割愛されたヴァージョンをつべで見かけることが多いように思うのですが、ベストテンでもそうだったのでしょうか・・・。
投稿: DYNAMITE | 2010年12月23日 (木) 18時38分
これも70年代の洋画のタイトルみたいですね。
「狼たちの午後」、「狼の挽歌」、みたいな邦題がよくありました。
(往々にして、原題には「狼」の「お」の字もなかったりしますが。)
タフガイがミストレスと一緒に過ごす最後の夜か…。
でも当時は、80年代にはちょっと古くない?と感じましたね~。
どんどん軽いほうへと動いていた時代でした。
それに、男性が自分を重ねるには、ジュリーはまだピカピカでした(笑)。
少しくたびれて、無精髭でも似合いそうな外見の方が、この味が伝わったかも。
「LOVE」に続いて、「ドームでやらなかったシングルシリーズ」っていう線ならありそう?
ああ、でも、ドーム落ち曲も一杯あるんだった!
「魅せられた夜」、「灰とダイヤモンド」、「酒場でDABADA」etc.
投稿: morie | 2010年12月23日 (木) 19時02分
morie様
なるほど、「ロンリー・ウルフ」には、あの時代に逆行した「重さ」があったということですね。
「狼」はやはり連想なさいますか。
僕の場合ですと映画ではなく、平井和正さんのウルフガイ・シリーズですかね~。
何故か”神明”のイメージです、この曲。
あ、解らないかもですね。すみません。
グイン読んでいらっしゃるならひょっとして・・・と思ったものですから・・・。
ドーム落ち曲、シングルだけでも本当に多いですね。
一体どれだけ曲があるんだという・・・。
全部聴きたいです!
投稿: DYNAMITE | 2010年12月23日 (木) 19時41分
ウルフガイ・シリーズ!!
またまた横道に食いついてスビバセン。
どはまりしておりましたわ~。
そうそう、犬神明じゃなくて神明のほうですね、どう考えても。
あるいは少年犬神明の成長した姿というか・・ってマニアにしかわからないですね(汗)。
で、やっぱりバラッドじゃなくてバラードなんですかね~、ジュリーがそう発音してましたもんね~。
バラッドならパールハーバーだと思ったんだけどなぁ。
投稿: ひいきゃん | 2010年12月23日 (木) 20時12分
瀬戸口様
遅れに遅れて、お誕生日おめでとうございます。
いまから思えばって、ジュリーにはたくさんあるけれど、この曲でジュリーは70年代を閉じたんですね。
そう思うと、まさに70年代の雰囲気に満ちています。
暗い夜の中の都会の明かりのような。
さびしいような、苦くて甘いような、切ないようなものをジュリーの歌い方に感じます。
恋愛関係をニヒルに感じているオトコは80年代にはもう、出てきません。
直前まで来ているバブルを予感させるような、楽しくもインチキっほい衣装でのトキオッ!」で80年代が幕を開けるんですもの。
当時、作詞の喜多条さんが「沢田さんは自分が作った詞以上のものを表現してくれる」って、ラジオで言ってました。
投稿: momo | 2010年12月23日 (木) 21時09分
DYNAMITEさま
こんなことをコメントするのは場違いかな…と思いつつ。
前記事で、DYさんが
<ネイティヴでない発音が魅力的な場合って、多々ありますよね~
とレスなさっているのは承知の上です。
が。。。私はこの歌詞の“ウルフう~~♪”のあまりにも日本的な発音がどうも・・・(汗
ええ もちろん、狼を日本語として、ウルフというのは当時だって当たり前でしたし、
そんなことにいちいち拘っていたらきりがないとはわかっていましたが。。。
この“ウルフう~~”で ひどく気落ちしてしまい、素敵な曲なのに憂鬱になったものでした(泣)
これを歌うジュリーがたまらなく素敵だっただけに。。。
年月を経て、もうトラウマは消えたかと聴いてみたら・・・やっぱり辛い。
名作詞家の喜多條忠さんや大野さんに 何をたてついてるんでしょうか、私は。
必然もあるに違いないのに、芸術ですもの…
こんな気持をこの名曲に抱いているのは、きっと私だけですね。。。
投稿: りんだ | 2010年12月23日 (木) 22時02分
DY様
こんばんは
実は私も当時りんだ様と同じような違和感を感じたひとりです。「ロンリー・ウルフ」というタイトルと曲イメージがベタにリンクし過ぎているのが気になりました。
「TOKIO」や「サムライ」くらいスコーンとぶっとんじゃってるんならいいんですが。
多分まだ私がヴォーカルやバンドサウンドの完成度を素直に楽しむより「この曲が一般オーディエンスにどう受け取られるか?」なんて余計な心配をしてたせいかもしれませんが。
でも今ならいらんこと考えず、生で聴いてうっとり脳内妄想を楽しみたいです。
投稿: nekomodoki | 2010年12月23日 (木) 22時57分
ひいきゃん様
心の準備はできておりました(笑)。
やはりロンリーウルフと言えば神明でしょう。
だから、この歌の主人公のイメージ色は、灰色の狼。
それに彼は、闇に目覚めて煙草吸うキャラですからね。
「PEARL HORBOR~」は、今回の僕のセットリスト予想に入っております。
2年前にもう記事書いちゃってるから…。
その記事、短っ!
今なら携帯20分割くらいは軽く語れそうです~。
☆
momo様
ありがとうございます~。
あぁ、この曲が70年代のラストシングルなのですね。
象徴的ですよねぇ…。
逆に言えば「TOKIO」では見事なまでに時代にマッチした、と言えますね。
僕は「TOKIO」というアルバムは、誤解を恐れずに言えば歌謡曲からロックへの転換期だと考えています。
それはすなわち、70年代と80年代それぞれの魅力が融合しているということなのですね。
☆
りんだ様
はは…解りますそれ。
邦楽に英語詞の載せる際に、余計な母音をくっつけちゃうパターンですね。
他アーティストでもよくあります。
僕はこの曲に関しては何故か大丈夫なんですけどね。
個人的想像なのですが、この曲は詞が先だったと思うんです。
で、サビ部、詞の段階では「ロンリー♪」は1回もしくは2回だったんじゃないか、と。
大野さん、阿久さん時代にもこういったいじり方は多々あるように思えるのです~。
☆
nekomodoki様
なるほど、当時のジュリー・ナンバーとしてはちょっとばかり現実感が強かったわけですね。
確かにそれまでのシングルは、突き抜けまくっている曲が続いていましたからね。
いきなり歌い手とリンクした、と。
とすれば、ジュリーがシングルに推したことも逆に納得かも。
でも・・・今のジュリーだとリンクしない・・・。
急に予想の自信が無くなってきました~。
さて、当たるや当たらざるや・・・。
投稿: DYNAMITE | 2010年12月24日 (金) 14時18分
「嫌でしょうがなかった」という「OH!ギャル」と井上バンドが離れてしまう「TOKIO」の間の曲ですね。ジュリーが実年齢以上の歌の世界を歌った最後の曲という印象があります。「一匹狼」というタイトルが候補だったと思います。
投稿: クリングル | 2010年12月24日 (金) 14時53分
クリングル様
ありがとうございます。貴重なお話です。
とすれば、ジュリーは井上バンドのことを思って「ロンリー・ウルフ」をシングルに、と考えたのでは…。
「OH!ギャル」を嫌だったと言っていたのも、そんな理由があったのでは、と、今さらのように考えてしまいます…。
「TOKIO」のB面が「I am I」というのも何か理由があるような…。
原案は「一匹狼」ですか。
歌詞段階での表記はどうだったのでしょうね…。
投稿: DYNAMITE | 2010年12月24日 (金) 17時31分
ウルフガイ、好きでしたよ~。
欧米の狼男は、変身したら凶暴なだけですが、平井和正版は完全な狼になってくれました。
野生の誇りがジュリーに通じます。
それにしてもこの歌唱法。
狼がじっと身を伏せて、最後の一瞬の跳躍に賭ける、その呼吸に近いような粘り強さ。
正規の音楽教育を受けてしまうと、
できない歌い方ではないでしょうか?
投稿: morie | 2010年12月24日 (金) 19時05分
morie様
おぉ、やはり読んでいらっしゃいましたか!
でも…ウルフガイシリーズって、その…女性もお読みになるのですね。何となく男性オンリーなのかな、と考えていました。
ヴォーカルについては正にmorie様の仰る通りです!
単に上手いという言葉では全然評価の仕方が違う・・・。
これこそが「歌」ですよね。
そして、まさにこのmorie様へのお返事を書いている最中に、今夜はもう遅いから来てくれないだろうとあきらめていたジュリワンDVDが無事到着したことを御報告したいと思います~。
投稿: DYNAMITE | 2010年12月24日 (金) 20時43分
DYさん、お邪魔します。
実は、私、アルバム「TOKIO」は大好きなのですが、この作品だけは、今ひとつピンとこなくて…2000年のライブver.は好きなのですが…。で、79年ver.を聞き込んでみました。抑えて歌う声と、パワー全開にしたときの声の落差は、凄いと思うのですが…個人的には、79年ver.は『声が青いな…』と思ってしまいます。すいません m(_ _)m
ちなみに♪ロンリーウルフぅ~♪は2000年ver.でも歌われていました。おそらく、狼の遠吠えの余韻を表しているのだと思います。
投稿: 74年生まれ | 2010年12月24日 (金) 20時48分
DYさま
ロンリーウルフ茶色のシャツから見える胸にキュン!!
次は何すんの?ってハラハラドキドキさせてどうじゃ~今度はこれやで~
皆ついて来れるか~
だったのが なんや おとなしいやん
渋いやん 男やなあ まあ たまにはええかって思った曲でした。
ジュリーはこういう曲が好きなんだよね
詩を考えさせて聞く側がどんな風にも解釈できる曲
私は深く考えずに聞いてました
人生経験浅く当時はちっともわからんちん
今聞きたい曲ですね
投稿: キミちゃん | 2010年12月25日 (土) 07時41分
74年生まれ様
おそらく、大野さんの曲調やアレンジの雰囲気から、無意識に74年生まれ様がジュリーに目覚めたCO-CoLO時代の楽曲と比較してしまって、「青い」とお感じなのでは・・・。
僕はアルバムヴァージョンが大好きですが、何となく仰る事は解るような気もいたします。
2000年お正月のセットリストは素晴らしいですね!
いわゆる往年のヒット曲がこの「ロンリー・ウルフ」だけですからね・・・。
☆
キミちゃん様
なるほど、「ついてこれるか~!」がいきなり普通に「渋いやん」になった落差ですか。
当時タイムリーでジュリーを応援していた先輩ならではの気持ちなのでしょうね~。
確かにこの詞は聴く側の想像力によっていかようにも世界を変えられるのかもしれません。
今の年齢で、生でこの曲を聴けたらどう考えるのか・・・僕もすごく楽しみにしていますが・・・。
歌ってくれないことには~!
投稿: DYNAMITE | 2010年12月25日 (土) 14時22分
初めまして。
急に「ロンリーウルフ」が歌ってみたくなり歌詞コードを検索して、こちらにたどりつきました。ジュリー大好き40代です。
洋楽で似た雰囲気なのはもしかしたらイーグルスの「Despelado」な気がします。
曲調は違いますが、イメージの源は近いんではないでしょうか。
ともあれ自分にとってこの歌が一番、ジュリーらしさを感じる歌です。
投稿: チューマ | 2011年1月 4日 (火) 20時04分
チューマ様
はじめまして!
お立ち寄り頂きありがとうございます。
急に「ロンリー・ウルフ」を歌ってみたくなる40代、と仰るだけでもう、共感沸きまくりの上、素敵なHPも拝見させて頂きました。
沖縄にお住まいで、作詞・作曲もなさる…いやぁ素晴らしいですね!
イーグルスの件、おそらく当たりだと思います。
僕はあまり詳しくないのですが、同じジュリーファンの男性が、「イーグルスじゃないか」と言っていたことがありましたから。
ありがとうございます。
是非また遊びにいらしてくださいね!
投稿: DYNAMITE | 2011年1月 4日 (火) 20時19分
ダイナ様
なんかうれしいコメント返し、ありがとうございます。
追伸っすけど、もし、これをアコギでやるんだったら、カポ1で、GM7 A DM7 からでやれば楽に弾けます。
弾くと分かるんだけど、実はけっこうおもしろいコード進行ですね。
投稿: チューマ | 2011年1月 5日 (水) 02時15分
チューマ様
そうそう、そうなんですよね!
僕もこの曲をアコギで弾く際には1カポしてますよ~。
そのままだとやっぱりEM7が厳しい(汗)
1カポだと、B7に行く箇所がすごくイイんですよね。
A13の鳴りも、弾き語ると何とも言えない味わいが♪
チューマ様は沖縄ですからなかなか難しいとは思いますが、いつかジュリーのLiveでお目にかかりたいですね。
ジュリーは今でもまだまだロックしていますよ!
投稿: DYNAMITE | 2011年1月 5日 (水) 12時47分
この歌を当時歌っているときのジュリーの姿はそれこそ”神”。
歌自体を評価してくださるならそれこそすべてが神がかりだった。。
でもいつもジュリーのやることはあとになってわかってもらえるようで
売れなかったのはとても残念でした。
当時強くこの曲を推したのがジュリ自身でまわりは反対だったとのこと。
売れなかったので次の曲は周りの意見を聞いたというようなことを聞いたような。。
次の曲はなんだったかな。。?アップテンポだったような。。。
いつもジュリーはスローバラードをシングルで勝負したかったんじゃないですか?
いつも歌がヘタだヘタだと言われて悔しかったみたいなこと言ってますよね。
で、結局売れなかった、、
そんな記事を読んだ記憶があります。
私もこのTOKIOのアルバムは大好きで
なんどもなんどもすりきれるほど聞きました。
ロンリーウルフ 神だといってくれたので
あらためて耳をよーくこらして聞いてみます。
ありがとうございました。
投稿: ナタリー | 2011年3月 9日 (水) 19時19分
ナタリー様
「ロンリーウルフ」のヴォーカルは、ジュリーの長い歴史の中でも1、2を争う素晴らしさだと思っています。
バラードなのですが歌謡曲的な直球バラードとは一線を画していて、その点も素晴らしいのですが、逆にセールスには結びつかなかったのでしょうか…。
次シングルは「TOKIO」ですね~。
加瀬さん、してやったり!
投稿: DYNAMITE | 2011年3月10日 (木) 18時21分
ダイナムさんへ僕がリクエストしたこと、忘れてませんよ。
これには短くコメントしますね。
『ROIYAL STRAIGHT FLUSH 2』を僕は、ジュリーを知らない若い女子へのプレゼントとして選ぶ。ここ数年間そう考えてきました。今でも、この選択意思は変わりマセン。
投稿: 鉛筆 | 2012年4月28日 (土) 19時13分
鉛筆様
ありがとうございます!
「ロンリー・ウルフ」は、なかなかの難題でした。そして、僕はこの記事を2011年のお正月コンサートのセットリスト予想として執筆したわけですが、予想は見事に外れました。
しばらく間、ジュリーはこの曲を歌っていませんね…。
アルバム重視の僕も、今でも『ロイヤル』の2と3は勤務移動中のBGMとして持ち歩くことがあります~。
投稿: DYNAMITE | 2012年4月29日 (日) 19時02分
はじめまして。久しぶりに「ロンリーウルフ」を聞いていて、何気なくネットで検索していたらこちらに行き着きました。いやー、とても詳しく楽しいし。素晴らしいサイトですね。
僕は今42歳で、ジュリー無しで今の自分はあり得ない。ジュリーにハマり中学生の頃ラジオでストーンズを教えてもらい、そっちに行っちゃってましたが、またジュリーのカッコ良さに惹かれて戻って来た・・・そんな感じです。
さて、永遠の名作「ロンリーウルフ」なんですが、81年頃からTBSラジオの火曜深夜にジュリーがDJをやっていたのですが、そこで「ジュリーのシングルベスト10」みたいのをリクエスト形式でやっていて、そこでこの曲のコメントとして、「どうしても、この曲をシングルで出したい」とジュリーがスタッフにおして、決まったそうです。いままでよくがんばったし、いいよ。とご褒美のような感じだったらしいです。その前に嫌いな「OH!ギャル」歌ってるし。で、大野克夫さんが曲を書き上げたときショーケンにもデモを渡したらしく、ジュリー、ショーケンで取り合いになったそうです。結局ジュリーが歌う事になったのですが、この時点でどうしてもシングルにしなければいけないし、歌にも気迫が入って行ったんではないかと、この話を聞いた時からずーっと思ってます。この曲もしショーケンが歌っていたら・・・聞きたい!でも、この二人の関係って凄いですよね。憧れてしまいます。ちなみに、僕の周りでは(この当時)ショーケンが歌っていたら、ジュリーを超えたはずという意見が結構あります。「演歌になっちゃう」と言う意見も。
「Royal straight flush」は1・2とも最高だと思います。ストーンズで言えば「big hits」「through the past,darkly」。ベスト盤でありオリジナル扱い。しかし、3はいけません。あれは苦肉の策、という感じがリリース当時からありLPもCDも買った事がありません。「魅せられた夜」「恋は邪魔者」は、これでジュリービギナーに聞かれるチャンスが限りなく無くなってしまった。この2曲は若いヤツらに是非とも聞かせたい!のです。
投稿: Keiji | 2012年5月 7日 (月) 18時57分
keiji様
はじめまして!
ようこそいらして下さいました。
年齢の近い男性ファンとは嬉しいですね~。
僕の場合は70年代、80年代タイムリーではジュリーの魅力に気づかず、東京ドーム公演を観てようやくその素晴らしさを知った、ファンとしては新米です。
ドーム参加に至る最初のきっかけとなったのが正に『ロイヤル2』のリマスター盤。特に打ちのめされたのがこの「ロンリーウルフ」のヴォーカルでした。
keiji様の仰る通り、ベスト盤にしてオリジナル扱い…確かにストーンズのあの2枚に匹敵しますね!
それにしてもショーケンのお話には驚くばかりです。もし実現していたら、どんな「ロンリーウルフ」になっていたのでしょうね。
まだまだ知らないことの多い後追いファンのブログですが、これからもどうぞよろしくお願い申しあげます!
投稿: DYNAMITE | 2012年5月 8日 (火) 09時33分
とにかく感動的な作品。この辺りはリアルにテレビで見ている世代ですが、シンガー・ジュリーの魅力満載で大好きな曲です。
投稿: 三上卓也 | 2012年11月 2日 (金) 10時28分
三上卓也様
コメントありがとうございます!
僕もこの頃のジュリーをテレビで観ていた世代…には間違いないのですが、その魅力に気づかないまま…。30半ばにしてたまたま聴いた『ロイヤル・ストレート・フラッシュⅡ』で初めて「こんなに凄いヴォーカルだったのか!」と驚いた次第です。
『ジュリー祭り』近年のジュリーのLIVEは欠かさず行っていますが、この「ロンリー・ウルフ」はまだ生で体験できていません。
来年早々のお正月コンサートに期待しています。
新規ファンの至らないブログですが、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿: DYNAMITE | 2012年11月 2日 (金) 21時52分