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2010年12月20日 (月)

沢田研二 「Courage」

from『Beautiful World』、1992

Beautifulworld


1. alone
2. SOMEBODY'S CRYIN'
3. 太陽のひとりごと
4. 坂道
5. a long good-bye
6. Beautiful World
7. 懲りないスクリプト
8. SAYONARA
9. 月明かりなら眩しすぎない
10. 約束の地
11. Courage

------------------------------

え~、じゅり風呂界では若手若手とみなさまに仰って頂いていますが・・・実は全然そんなことはなくて、僕も今年の12月20日をもちまして44歳でございます。
「おじさん」という呼称がいよいよ板についてまいりました。
まぁ、「働き盛りということだ」と勝手に良い方に解釈いたしまして、このじゅり風呂界でもさらに勉強していきたいと思います。

昨年の誕生日には、ジュリー43歳の年にリリースしたアルバム『パノラマ』より「BACK DOORから」を採り上げて記事を書かせて頂きました。
これは、ジュリーが自分と同じ歳にどのような楽曲を制作していたのか、という主旨でして、これは今後も年間行事として拙ブログでずっと取り組んでいこうと考えています。どうしようもないことですが、本音は、もっと若い頃からそれをやり続けていたかったなぁ、と思っていますけどね・・・。

ということで今回はジュリーが44歳になった年にリリースされたアルバム『Beautiful World』からお題を採り上げます。
現在ここではお正月コンサート『BALLAD AND ROCK'N ROLL』へ向けて”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズを開催中ですので、そちらにも見合った楽曲ということで・・・。

今のジュリーならどのように歌うのか、鉄人バンドがどのようなアレンジを披露してくれるのか、とても興味があるアルバム大トリのバラード・ナンバーです。
「Courage」、伝授!

実は僕、20代の頃に『BEAUTIFUL WORLD』『パノラマ』の2枚を聴いたらしい形跡があるんですよね・・・。
当時熱心にイカ天観てましたから、たぶん吉田建さんの影響だと思うのですが。
30代後半の第1期ジュリー堕ち時代(ポリドール時代の再発盤すべてを大人買い)に、ジュリーの曲を録ってあった古いMDを発掘したんです。

でも、2曲だけなのよ・・・。
「夜明け前のセレナーデ」と、そして「Courage」。

たぶんレンタルCD店で借りてきて、ササッと聴き流して、ちょっと引っかかりのあった曲を録音したんじゃないかなぁ。20代の頃はよくそういうことをしていましたからね。
アルバムをじっくり聴いてはいないと思う・・・もしそうなら覚えてるはずですから。今にして思えば、どうにもお恥ずかしい次第です。

ただ、どうやら「Courage」というナンバーが、トンガリまくっていた若きDYNAMITE青年の琴線に最初から触れていたことは確かのようです。

当時の僕は、ベタベタと感情を押し付ける、爆音で煽る、といったタイプの楽曲が苦手で、どちらかというと斜に構えたようなコンセプトや、クールなアレンジに惹かれていました。
「Courage」は、当時の僕の好みに合致していたナンバーだったと言えるかもしれません。
ジュリーのヴォーカルにしても、「Courage」は官能的でありながらもどこかクールで硬い感触もありますよね。それが良かったのだと思います。

”Courage”という単語は高校時代にエルヴィス・コステロの歌詞で覚えていて、僕としては「平凡な男が、大切な誰かのために腹をくくった状態」というイメージを持っています。
ジュリーの「Courage」も、そういう内容の歌詞だと言えそうです。

そこでこの『BEAUTIFUL WORLD』というアルバムの特徴を考えざるを得ないのです。
ジュリーはこの作品を「歌詞からアルバムのイメージを組み立てていく」と発言している記事を以前に読んだことがあります。
僕としては大歓迎のコンセプトですけど、ちょっとそれは吉田建さんの意向とは離れているような気がします。二人の温度に差が生じてきた、と僕などは感じてしまうのですが・・・。

ジュリーはきっと前作『パノラマ』で「Don't be afraid to LOVE」を作詞し仕上げた時点で、自らの作品制作へのスタンスを変えたのではないか、と僕は想像しています。
セルフ・プロデュース時代突入への布石。
『BEAUTIFUL WORLD』はそんなジュリーの渇望が最初にハッキリと表れたアルバムとして、重要な1枚と言えるのではないでしょうか。

そこで覚和歌子さんの全面起用となり、すべての収録曲に覚さんのクレジットが連なるわけですが、唯一この「Courage」のみ、覚さんとジュリーの共作詞曲として表記されています。
どういう形での共作だったのでしょうね。

前々作『単純な永遠』についてのインタビューを読むと、この頃はほぼ曲先で、後から詞を載せるパターンだったようです。
『BEAUTIFUL WORLD』制作にあたって、覚さんにはまとめて依頼が行ったでしょうから、「Courage」もまずは覚さんが詞をつけたと考えるのが自然です。その後、ジュリーが詞曲から何かインスパイアされて、言葉を加えたり、或いは詞の続きを書いていったのではないでしょうか。

♪ テーブル越しに 優しいアーチ ♪
    F7               Gm D7          Gm               

の辺りは、覚さんらしいフレーズのように思えますけど・・・。
ただ、この曲はジュリーの作曲作品ですからね。
覚さんに渡す段階で、いくつかのフレーズは既に存在し決まっていたのでしょう。

タイトルを連呼する

♪ oh,oh oh・・・・・・・・Courage ♪
            E♭maj7          B♭

というサビ部(「レ」の音を延々と刻み続けるストリングスアレンジが効果的です)が覚さん、ジュリーどちらのアイデアなのかは不明ですが、ひとつの根から枝が果てしなく分かれていくようなイメージが、「Courage」の作詞世界にはあると思います。

一方、ジュリーの作曲・・・クールですねぇこれは。
王道バラード進行ながら、独特の粘り(着地点に到達するまでにじらすような技が冴えています)、うねりがありますね。
「SOMEBODY'S CRYIN'」の記事で書いたように、僕はアルバム『BEAUTIFUL WORLD』収録曲の中では、ジュリーが作曲を担った3曲が特に好きなのです。他曲作家陣の豪華な顔ぶれを考えますと、作曲者としてのジュリーを確立させたそれぞれタイプの異なる3曲の収録意義は大きいですね~。

・・・と色々不安定な考察を重ねてきましたが、結局この曲は冒頭の

♪ 君と一緒に過ごすことを 神様に感謝したい ♪
  B♭                                                  E♭
                                    
という歌詞の一節がすべてを決定づけているのかもしれません。
ジュリーにとって思いを込めたい一節であったことは確かでしょうし、ファンにしてみれば”君=ジュリー”ととらえて聴くことができるわけで・・・。
ジュリーを追いかけ続け、求め続けて過ごす日常に感謝したい。そんな思いが抱ける曲なのかなぁと考えます。

もし「Courage」がお正月のセットリストで採り上げられたら・・・歌い出しからジュリーへの感謝が身体から溢れ出て、グシャグシャになりながら聴いてしまいそうです~。

LIVEの「Courage」と言えば・・・僕はDVDで観た『1999正月コンサート』のアレンジが強く印象に残っていますね。
CD音源とはまったく印象が変わり、ホットなバラードになっていました。それは、下山さんのギターの為せるところなのです。
この時の下山さんのギターは、90年代にLOSERで出していた音、アレンジなんですよ。「春夏秋冬」とかね。あのギターがあってこそ、フォークソングが”吠えるバラッド”へと転換したのです。


今の鉄人バンドだったら、どういうアレンジになるのかなぁ。
下山さんはやっぱりLOSERのような音を出すのか・・・いや、敢えてアコースティック・ギターを投入するかもしれません。
イントロですぐに”「Courage」だ!”と解らないようなことが起こるかも。それもまた楽しい驚きです。

最後に。
wikiで知ったことなんですけど、『BEAUTIFUL WORLD』のジャケットって、デザインがタケジさんではないんですね。
そして

当初のジャケットデザイン案は、新宿の大ガード下でジュリーがホームレスの格好をしている、という過激なものだった

だそうではないですか!
で・・・その案はジュリーの意向によりボツったとのこと。

結果それが良かったのかどうか、今の僕にはわかりません。
ただ、20代の、泉谷しげるさんのLIVEに行っていた頃の僕は絶対好きなはずです、それは。

もし、『BEAUTIFUL WORLD』で”ジュリー=ホームレス”ヴァージョンのジャケットが実現していたとしたら。
僕はもっと若い時に、このアルバムをジャケ買いして聴き込んでいたかもしれませんね・・・。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

こんばんはー
これは…この前の東京出張の時にTSUTAYAでレンタルしようとして手に入れ損ねたアルバムです(涙)
いつになれば再販してくれるのかなあこの頃のアルバム陣

これだけで終わったらアレなので余談ですが、以前ルーシュの緑色の部屋が某SFを彷彿とさせるとありましたが、私は最初聞いたときA氏の同色の題名のものを思い出しました(多分DY様のものとは違うだろうなーとは思いますが
栗本薫さんのグインも確か30巻あたりまで読んで同じくジュリー=イシュトかなと思いましたよ(笑

投稿: せーさん | 2010年12月20日 (月) 00時57分

DYさん、お邪魔します。
いいですね~。「Courage」。詞も曲も大好きです。特に、ジュリーの“Courage”の発音が好きです。で、終わらせようと思ったら…ジャケットのエピソードは、ジュリー自身の話ではWikiとは逆です!
2000年の雑誌“composite”No.17のインタビューで「『ビューティフルワールド』っていうタイトルも決まって、“新宿のガード下のところでホームレスの格好して写真撮りたい”ってバカ言ったことがあるのよ。だけど、結局、河口湖かなんか行ってニューファミリーみたいなパステル調の服着てっていうような、しょうもないものになっちゃったんだけど。」と話しています。
私が在宅している日の記事でよかったです。

投稿: 74年生まれ | 2010年12月20日 (月) 08時44分

お誕生日おめでとうございます!
どうやら案じたほど お疲れはないようで…^w^ 安心いたしました。

さて このCDジャケットの件ですが、
ジュリー三昧を録音したのを聴きかえしてみましたら、
やはり Wikiにあるように ジュリーは、びっくりして即、断り「もう少し若かかったらやってたかなあ」なんて言っていました。
その74年生まれさんご指摘の雑誌の発言は、もしかしたら編集者の勘違いかな…
その類の間違いがあっても、ジュリーはずーっと後になってさりげなく訂正しますね。後からいろんなことが繋がる、ぶれないのだと、先輩ファンからお聞きしました。
また、このアルバムからジュリーが選曲して流れたのは
『a long good-by』でした。「吉田建さんの作ってくれた中では三本の指に入る曲でしたねぇ、大好きだなあ」と言ってますよ。
ちなみに最後の「チュチュ♪」は吉田建さんの声です‐ヘヘェ~^^ ですって。
たびたび、失礼しました。

投稿: りんだ | 2010年12月20日 (月) 10時42分

りんださん、訂正をありがとうございます。
私、手持ちの機材の不備と家庭の事情で「ジュリー三昧」を全て聞くことができなかったんです。それにも関わらず、狭い知見で書き込んでしまい、申し訳ございませんでした m(_ _)m これからも、間違い・勘違いがあったら、どんどんご指摘してください。
それにしても…私の手持ちの記事のライターは、保母さんというかたで、現在もMマガジンで新譜レビューをやっているのですが…謎です。

投稿: 74年生まれ | 2010年12月20日 (月) 11時38分

リピート率高いです。
地味に大好きなアルバムです。
地味にというのは他に派手に大好きなアルバム群というのがあるからなんですが・・・。
地味群(新しい思い出とか生きてたらシアワセとか・・)のなかでもたぶんトップに君臨しますが、世間的な評価ってこれらどれも微妙ですよね~、ワタクシの耳っておかしいのかしら~と思ってました。

イントロ聴いても曲名出てこないみたいなのが(失礼)続くんだけど、なんかね~、気持ちいいんですよ。
アルバムの世界にゆったりといつまでも浸かっていたいなあと・・・、朝聴くと、そのまま仕事なんかしたくな~い!になっちゃって困るんだけど。
そういう意味では、1曲だけ切り取るよりもトータルで聴きたいですね。

投稿: ひいきゃん | 2010年12月20日 (月) 12時06分

お誕生日おめでとうございます!
「Courage」ってジュリーの作曲なんですね。リアルタイムで聴いていないせいか、その辺りの情報が全く頭にインプットされていないです(汗)。
「ジュリー三昧」の話を引っ張らせていただきますと、そのジャケットの話のとき、(断ったのは)老化現象の始まりでしょうか?なんてお話しています。ほんの少々年上の私は老化現象の真っ只中って感じですが、DY様は見た目もお若く見えますし、そんなことはないのでしょうねぇ…
「働き盛り」ますますのご活躍を。

投稿: shamrock | 2010年12月20日 (月) 12時57分

「彼は眠れない」で建さんと再びタッグを組むと聞いた時は嬉しかったのを覚えています。「ストレンジャー」「muda」と柴山さん率いる元エルタバスコス(クリスクリングル)からの流れにも心躍りました。建さんの「ジュリーとはやり残した事がある」という意気込みを思い出すと同時に、レコードのアレンジに忠実に再現した「勝手にしやがれ」を紅白でやりたい、という建さんの要望をジュリーが却下したエピソードなども今回の伝授で思い出されました。「A Saint In The Night」という大好きなアルバムも建さんとのタッグがなければ生まれてないでしょうし、建さん期が当時もっと(売れて)評価されてもよかったのにと思います。

投稿: クリングル | 2010年12月20日 (月) 15時35分

DYさん、お誕生日おめでとうございます
☆さんと1日違いなんですね♪
だから相通じるものがあるのかな?

自分の年、ジュリーがこの年の時には、、、って考えますよね。
私の場合、太りだした時期とかですがw
このままいくと、今からどんどん・・・

「トンガリまくっていた」DYさんがちょっと想像できないんですが・・・

下山さんはこんな頃から参加されてたんですね。
柴山さんはレコーディングには参加されてない?

詞はまたまたお母ちゃんに出会えてよかったソングかぁ、と思いますが、
DYさんと逆に、あまりに露骨で覚さんが手を加えたとか?
君=おかあちゃん、と言われた時はちょっと・・・でしたねぇ
君=ジュリーですか、それはいいですね

投稿: toko | 2010年12月20日 (月) 18時10分

お誕生日おめでとうございます。
このアルバムを聴いた時、さらりと何かが吹き抜けるイメージでした。
優しい曲ばかりなのにどこかとりつくシマがない、というか。
だから逆に心地よく聴けるのかもしれませんが。
「クールで硬質」「平凡な男が腹をくくる」というDY様の解説で何となく納得しました。
「大切なあるもの」を守るためにウゾウムゾウの雑音はしなやかに決然とスルーする、その最たるものが「Courage」に歌われているように思います。
このアルバムで一番良く聴くのが「SAYONARA」ですが、この歌もにっこり笑って「もう、終わりだよ。」って結構ドSかも・・・。


投稿: nekomodoki | 2010年12月20日 (月) 21時32分

DYさんが「Courage」を選ばれたのがわかるような気がする…なあんて。

これだけ軽やかなジュリーのボーカルは
ほかにはないのでは?
(ついでに言うと、これだけ普通っぽいジャケットも他にないですね~。)
当時の心情や、40代前半のジュリーの、未来を視野に入れた力も感じますね。

新婚とは何年目までなのかはともかく、
まだ子供がいなかったので、
自分も思い入れたっぷりに聞いていました。
当時のお気に入りは「坂道」、「月明かりなら眩しすぎない」、「約束の地」。
覚さんの言葉の豊かさにため息ものでした。

「Courage」は最後に独白しているよう。
やはりこのアルバムはトータルで好きです。

投稿: morie | 2010年12月20日 (月) 22時59分

せーさん様

本当に、この時期のアルバムは再発が待たれますね。
こもままずっと廃盤のまま、ってことは考えにくいのですが…。
僕はこの「Beautiful World」、たまたま中古1000円で購入できました。ジュリー祭り後のことでしたから、ラッキーでしたね。

グインお読みになるのですね。
栗本さんは、ヴァレリウス辺りに自己投影なさっているように思いますが、イシュトについては絶対好き好きで書いていらっしゃいますよね。

74年生まれ様

僕は何も知らないものですから…バタバタしてしまってすみませんでした…。
74年生まれ様がお読みになった記事の

> “新宿のガード下のところでホームレスの格好して写真撮りたい”ってバカ言ったことがあるのよ

の部分、ジュリーのアイデアとして編集の方が受け取ってしまったということなのでしょうかね…。

ミュージック・マガジン、以前74年生まれ様に別の情報を頂いた時に立ち読みした以外、もうかれこれ20年ほどチェックしていません。
大好きなロックパイルにひどい点数つけられたことがあるんですよね…。

りんだ様

おかげさまで…(笑)。

ジュリー三昧の録音、部屋のどこかにあるはずなのですが、すぐには探し出せません~。
ジュリーは「a long good-bye」がお気に入りでしたか!

ファンが「Long Good-bye」に意識が行っている中、お正月コンサートでは敢えて「a」のついた曲の方を歌う…。
う~ん、ジュリーなら充分ありえるパターンではないでしょうか。
これは予習しておかなければなりませんね!

ひいきゃん様

仰る通り、アルバム通して聴くと不思議に気持ちが落ち着き、暖かくなる作品です。
冬に聴くのが良いですね。

しかしひいきゃん様、冬の厳寒の中、敢えて身も凍るようなコンセプトのジュリーアルバムを聴くのも最高ですよ~。
この冬は是非、「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと」を攻略なさってくださいませ!

すみません、お仕事始まります。
一旦切らせて頂きますね~。

投稿: DYNAMITE | 2010年12月21日 (火) 09時26分

DYさま、こんにちは。

しげGの話題が出たので、しゃしゃり出てきてしまいました。
IZUMIYA・SELF COVERSは、絶対におすすめです。
もしも、津波が来るから逃げろと言われたら、
IZUMIYA・SELF COVERSは、
私が持って逃げるCDの中に必ず入ると思います。
ルーザーを生で聴いた事があるDYさまがうらやましいです。
ああ、90年代は、東京にいたのにと、唇をかむ私。

投稿: azur | 2010年12月21日 (火) 12時52分

DY様

1日遅れましたが
お誕生日おめでとうございます!!

この曲はジュリー作曲ナンバーで3指に入る好きな歌です。(ちなみに、あとの2曲は 「夜のみだらな鳥たち」と「ストリッパー」です。)

硬質な透明感のある美しいメロディー
抑えた歌い方で、けっして張り上げたりはしないけれど、ひそやかな力がこもったボーカル
そういうところが好きです
静かだけれど、力強いラブソングだと思います。

最後の「愛すること それを勇気にかえて」では、いつも キュンときて、涙がじんわりと滲みます。

歌詞は 覚さんがジュリーの話を聞いて、その時ジュリーが使った言葉を基に書いたので、2人の名前なのかな。。。と思っていました。

投稿: keikoj | 2010年12月21日 (火) 15時08分

お誕生日おめでとうございます。
44歳、『ジュリーマニア』の頃ですね。
たしかジュリーもあの中で「そうだよ、44歳のおっさんだよ!」と言っていたような気が…(笑)

この曲もアルバムもとても好きです。
声の美しさが際立っていて、激リピして飽きることがありません。いえ、他のアルバムも飽きませんけど。

ところで月蝕!
北の大地は晴れでした~~♪
美しゅうございました。久世さんや覚さんがこれを見てジュリーをイメージして詞を書くとどんなになるかしら…と脇見運転しながら帰宅しました。

投稿: 白兎 | 2010年12月21日 (火) 20時09分

shamrock様

ありがとうございます!

なるほど、「老化現象」というのは大ゲサにしても、44歳・・・なるほど・・・と今まさに同い年の僕は考えました。
僕自身、20代の頃は新宿のガード下でウロウロするのなんて何てことありませんでしたし、恥ずかしながら普通に風景に溶けこめていたかなと思います。
でも、今それができるかと言われれば、できません。
なるごどそういうことか~!

なんだかもの凄く納得してしまいました。
ジュリーもそりゃ断るでしょ!と初めて思えました~!

クリングル様

本当にもう、知らないことだらけでお恥ずかしいのですが・・・。
クリングル様のハンドルネームにはそのような意図もおありだったのですね!

EMI時代のジュリーのアルバムは、作家陣、演奏の完成度から考えても、「何故売れなかったのだろう」と考えざるを得ません。
いや、僕の場合はタイムリーでこの時代のジュリーを見ていなかったわけですから、「本当に売れなかったのかなぁ」と疑念すら沸くほどなんです。

再発を切に願います。

toko様

ありがとうございます!
18日、19日とJ先輩のお誕生日が続くのです。なんだかそれだけで嬉しいものです~。

お母ちゃん発言は、僕は実際聞いたことがありませんが・・・「説明が必要」という気持ちがジュリーにあったのではないでしょうか・・・。
これは「Don't be afraid to LOVE」の考察になってしまうのですが、非常に個人的な意味合いのフレーズを使っているんだよ、というそんな気持ちが発言になったのでは、とヒヨッコは考えているのです・・・。

nekomodoki様

ありがとうございます。

そして、またまた仰る通りです!

> さわやかな曲ばかりなのにとりつくシマがない

これは「Beautiful World」をドンピシャに言い当てた言葉ですね~。
そのとりつくシマの無さは、「ジュリーがまた変わった」とnekomodoki様の意識にあった最初のアルバム感想なのだと思います。

建さんのアレンジが、ちょっとオシャレ系なんです。
極端に言えば、肉感的にではなく理論的に楽曲をとらえているような感覚を僕は受けます。
それはそれで、僕は楽曲解釈としては好きなのです。
ただ、二度とこういうアルバムは無いでしょうね・・・。

morie様

ありがとうございます。

「Courage」がアルバムの最後に独白しているかのようだ、という考察・・・さすがですね!
言われてみれば本当にそうです。
他の曲は、歌い手として徹しているように思えるのに、「Courage」だけは何となく違いますものね。

僕にはこの曲に”沈着なラヴ・ソング”というイメージがずっとあります。
それがおそらくLIVEだと変わるのではないでしょうか。
それが見たいです!

すみませんここでお風呂でございます~。

投稿: DYNAMITE | 2010年12月21日 (火) 22時12分

1日遅れになりましたが、DYさん、お誕生日おめでとうございます。
あらためて「Courage」と、アルバム「Beautiful World」についての私の感想を書き込ませていただきます。
アルバム「Beautiful World」は、CO-CoLO期の挫折を克服したアルバムだと思います。私には、作品のクールなボーカルから、歌う喜びが伝わってきました。
「Courage」で、私が好きなところは“Courage”の歌い方です。敢えて、ネイティヴとは違う発音で歌うところに、ジュリーのボーカリストとしてのセンスを感じます。ネイティヴに近い発音では…曲に合わないと思います。

投稿: 74年生まれ | 2010年12月21日 (火) 22時32分

こんばんは。

「Courage」は99’正月コンサートで歌っていましたね。
久しぶりにDVDを引っ張り出して見ました。
正月コンは行けなかったのですが、この時のセトリがすごく好きで、
発売からしばらくは激リピDVDでした~。

当時のバックはベースの依知川さんが在籍でしたが、
今だとどんな演奏になるでしょうか?聞いてみたいですね。

Beautiful Worldツアーは、アルバムの世界観を反映して、
ちょっとクールな感じの選曲だったと思います。

しかし・・私が見たステージでは、
そのクールさとは裏腹に??
MCでは大相撲ネタが満載でして、嬉々として喋るジュリーに
30分間たっぷり笑わしてもらいました(*^-^)
当時ジュリーの注目力士は「玉海力」でしたね~。

投稿: くれトモ | 2010年12月22日 (水) 00時22分

DY様こんにちは。
以前にも言いましたが、私はジュリ友がいたことがないので、ジュリーについて誰かと語ったという経験がありません。
今回は私と同じように感じていた方がたくさんいたんだ・・という嬉しさがこみあげてきました。
ジュリーと離れたことはなかったけれど、
90年代前半は慣れぬ仕事に振り回されていたこともあり、思い入れが薄くなっていたのも事実。
「架空のオペラ」が頂点だった・・とつい過去形にしてしまいそうなところでした。
このアルバムを聴いたとき、ジュリーが久しぶりに隣に降りてきた・・そんな感じだったんですよね。
私に寄り添ってくれそうな・・でも身近に感じるとかそういうのではなくて、ジュリーは心を込めて歌を歌ってくれるけど、どこか硬質で結局はここにはいてくれないと思わせるんですけどね。
当時職場ではトレンディドラマの話題でよく盛り上がっていましたけど、ジュリーの歌1曲にもかなわないと思っていましたね。1曲が本当に素敵な世界を作り上げていると思います、

投稿: 空桜 | 2010年12月22日 (水) 09時18分

azur様

20歳の時、しげGにLIVEで怒鳴られるという至福を体験しているDYNAMITEです。

しげGのLOSER時代のLIVEでazur様にも観て頂きたかったなぁ、と思う曲は…。
ポンタさんを除く4人全員がアコギに切り替えて(建さん含めて)横1列に並んで演奏された「野良犬」です!
それまでさほど意識していなかった下山さんのギターに釘付けになった瞬間でした…。
その時も、一番下手にいらっしゃいましたよ~。

keikoj様

ありがとうございます!

そうですか~。
とすると、僕はこの「Courage」の記事で、keikoj様の3大フェイバリットソングスすべての記事を執筆したことになるのですね…。

そして、共作の考察もお見事です。
確かに、当時ジュリーは覚さんとコミュミケーションをしっかりとっていたと思われる逸話が多いですし、keikoj様の考察通りの流れで共作クレジットになった可能性は高いですね!

白兎様

ありがとうございます~。
アルバム「Beautiful World」のヴォーカルは美しいですね。
しかも、70年代とは全く違う美しさ…44歳にふさわしいような、44歳とは思えないような、どちらとも言えない不思議な美しさだと思います。

北の大地の月蝕…これまたさぞ美しいことでしょう。
でも、寒いのでしょうね…。
お身体ご自愛くださいませ~。

すみません一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2010年12月22日 (水) 14時12分

>azurさま

しげG…ではないのですが、下山さん、で思い出しました。
先日の渋谷楽日に 私の親戚の連れが ただジュリーの歌が聴きたい!とその夫の羨望を振り切り参戦しました。
ライブ後、凄い勢いで『あの下山淳ですかっ?!ルースターズのっ!?』と聞いてきました。30代ですが、以前は大ファンでライブにも出かけていたのに結婚子育てで遠ざかっていたとか。
『凄い人ですよ~ジュリーすごいですね!』と 後日も感想を聞きました。
下山さん 本当に実力ある憧れのギタリストなんだ~と わかっていたけれど とても嬉しく思いました。

横から失礼しました。

投稿: りんだ | 2010年12月22日 (水) 15時32分

74年生まれ様

ありがとうございます!

クールなヴォーカルに歌う喜びを見る・・・深いですね。
歌に専念できる体制、ということもあったのでしょうか。この時代のジュリーは、前に出るというより、一歩下がって自らの背中を見る、という面があったのではないか、と思います。
あくまで音だけでの推測なのですが・・・。

ネイティヴでない発音が魅力的な場合って、多々ありますよね~。

くれトモ様

仰る通りですね!
99年お正月コンサートのセットリストの素晴らしさは、後追いファンとしては信じがたいほどです。
この先もう「遠い旅」を歌うことなんてないのでしょうか・・・あきらめきれません!

ジュリー、相撲好きですね。
そういえば運動会でもありましたね、相撲ネタ。でもお客さんの食いつきがイマイチだったような・・・。

しかし玉海力とはかなり渋いですね。正統派の体型の、いかにも相撲とりらしい力士でした。

空桜様

同じことを仰る先輩方、多いですよ~。

みなさまずっと、一人きりでジュリーを追ってきたんですって。
ジュリーについて誰かと語り合う、なんて想像もしていなかったようですよ。

ところがこのネット時代。
実際にお会いしていなくても、ファン同士で語らいができますし、ネットを通じて、驚くほど近くにジュリーファンがいた事を知った、と仰る先輩方、大勢いらっしゃいます。
空桜さんのお近くにもいらっしゃるかも・・・。

りんだ様

僕の参加した運動会、千葉での同行男性が正にそんな反応でしたね~。
「えっ、下山淳がギター?」
と。

そしてそれは、東京ドームの僕とYOKO君もそうだったのです。

ジュリーの建さんプロデュース期に、LOSERとの関連性に気づく機会はいくらでもあったはずなのに・・・。
勿体ないことをしました・・・。

投稿: DYNAMITE | 2010年12月22日 (水) 22時05分

大好きな曲が目白押しのアルバムです。
「alone」「a long good-bye」「坂道」も大好きですが、
特にこのアルバムのラスト3曲は、
40代以降のジュリーが歌ってこそ!の曲という気がしています。

「A SAINT IN THE NIGHT」で覚さんが日本語詞を担当し、
そのスタンダードバラード・ライブを建さんがプロデュースし、
ジュリーは覚さんの詞をたいへん気に入って、
「Beautiful World」で覚さんが全面起用された、という経緯を思うと、
ジュリーと建さんと覚さんの関係を考えるうえで、
この時期、このアルバムはとても興味深いですね。

「♪君と一緒に過ごすことを 神様に感謝したい」と、
「♪巡りあいは遅れたけれど 遅すぎはしなかった 
  運命に偶然はないから」 の部分はジュリー、
「♪青い林檎を螺旋にむけば 回りはじめる宇宙」 は覚さんが
お書きになった詞句かな? と私は想像しております。
(何の根拠もないけど、「林檎」は『約束の地』にも出てきますね)
特に「♪巡りあいは~…」の部分、出遅れファンの私は、
作詞者の意図とは関係なく、一方的に感情移入して聴いてしまいます。

ジャケット写真がホームレス姿のジュリーで、
アルバムタイトルが『Beautiful World』―
というのもエスプリが利いてたかも!?
と思わなくもないですが、やはりこのアルバムには似合わないかな?

投稿: ちこ | 2010年12月22日 (水) 22時10分

DYさま、りんださま

下山さんのお話、なんだかとってもうれしくて、
思わず顔がほころんでしまいました。
私は、ミーハーazurなので、
ギターのことなどはほとんどわからないのです。
ただ、下山さんが弾くギターが好きだということ、
そして、ギターを弾く姿がとてつもなくかっこいいと
思えること、
ただそれだけでファンになりました。
こちらでこんなふうにお声をかけていただいて、
本当にうれしかったです。
ありがとうございました。

投稿: azur | 2010年12月23日 (木) 09時08分

ちこ様

ありがとうございます!
歌詞共作の考察・・・さすがです。いやいや単語で推測するという方法がありましたね。
「林檎」は確かに覚さんのように思えてきました。

そして、僕はちこ様よりもさらに遅れてきたジュリーファンですが、感情移入してしまうという思いが同じで嬉しいです!
「ジュリー=君」として、ジュリーとの出逢いが遅れたけど、運命に偶然はないから、と僕も考えます。
「Courage」という曲に関して、後追いファンならではの捉え方なのかもしれませんね。

azur様

いえいえ~。
ギターのこと解らない、と仰いながら、「!」と言葉を飲むほどに鋭い観点から作品を解釈するazur様には、いつも教わることが多いのです。

僕は下山さんが加入して以降のルースターズを若い頃にあまり聴いていませんでしたからね・・・。後追いも後追いです。
大江さん中心の頃はよく聴いたのですが・・・。

しげGは、LOSER以前もすごく良いですよ!
下山さんはいませんが、「オールナイト・ライヴ」を是非聴いて頂きたいなぁ・・・。

投稿: DYNAMITE | 2010年12月23日 (木) 11時33分

沢田さんの来年の活躍に、今から、期待している私です。職場の忘年会で”渚でシャララ”を歌いました!!

投稿: hiromi | 2010年12月23日 (木) 12時11分

hiromi様

来年のジュリー、ますます楽しみですね。
お正月コンサート、遠方で参加できないみなさまに少しでも雰囲気が伝わるようなレポを書きたいと思っています。

そして、忘年会でシャララですか!
振り付けもなされのでしょうか・・・気になります~。

投稿: DYNAMITE | 2010年12月23日 (木) 15時34分

DYさま、はじめまして。
音楽に疎いわたしは、ジュリーの曲をもっと知りたい時には検索で辿り着いて、よくDYさまのお世話になっています。ありがとうございます☆
それで今、最近YTにアップされたジュリー動画に「Courage」が使われていたので、このページに来て読んでました。そしたら、泉谷さんのお名前が!?
嬉しいです〜♪
DYさまは泉谷さんもお好きなのですね!

投稿: minoru | 2013年5月19日 (日) 02時21分

minoru様

はじめまして!
コメントありがとうございます~。

minoru様も泉谷さんお好きですか~。
僕はとにかく『オールナイトライブ』が好きで、スタジオ盤ですと『80のバラッド』が一番好きです。曲は「波止場たちへ」「遥かなる人」「旅から帰る男達」…まだまだありますが…。

二十歳で参加したLOSERとのステージでの泉谷さんとの怒鳴り合いは、若気の至りであると同時に一生の思い出です。
あの時クールにギターを弾いていた下山さんを、20年経って毎年のように観ることになるとは…なんだか不思議な気持ちになりますね…。

ジュリーとは別に、泉谷さんの曲についてもいつかは書いてみたいです。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

投稿: DYNAMITE | 2013年5月20日 (月) 09時11分

DYさま
ご親切なお言葉、ありがとうございます☆
そりゃあ絶対良い思い出でずっと忘れられないですよね! 二十歳の若者は何を泉谷さんに叫んでたのだろ?って想像しました。(泉谷さんの、お客さんにマメに対応しちゃうところも好きです〜)
わたしは三、四年前に動画サイトでジュリーにハマって、そのうちに泉谷さんにも懐いてしまって、って感じでジュリーにも泉谷さんにも(若いわけじゃないですが)後追いで、詳しくないんです。
泉谷さんにも こんな曲解説の場が有ったらいいな、って思ってたので、「いつか」を楽しみにします♪

投稿: minoru | 2013年5月21日 (火) 08時34分

minoru様

こちらこそありがとうございます!

僕の思い出の怒鳴り合いは…泉谷さんがちょっとゼーゼーと息を整えながらのMCの最中に「早くやれ!」。それに対して泉谷さんが「うるせぇこの野郎!」でした(汗)。
その後「どうして俺のライブは昔からこう下品な奴ばかり来るんだろうねぇ…」とお話されていましたね…。
もちろん、野次は他のお客さんも皆飛ばしまくってましたから、僕一人が下品というわけではないですよ!

ジュリーナンバーで言えば過去に、泉谷さん作詞・吉田建さん作曲の「STOIC HEAVY」という曲のお題で、記事中泉谷さんについて書いたことがあります。
お暇な時にお読みくださいませ~。
http://gyujin-information.cocolog-nifty.com/11/2011/05/stoic-heavy-76d.html

投稿: DYNAMITE | 2013年5月21日 (火) 20時15分

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