[ 伝授・特別編 ] 11.27 CCレモンホール 沢田研二 『秋の大運動会~涙色の空』ファイナル セットリスト&完全レポ
出遅れた~ッ!!
LIVE当日は遅くまで飲んで帰宅後即寝。
翌日の日曜日はカミさんが出かけてる間にバンドのミックス作業、その後・・・レポ書かずに家で一人アコギで弾き語り大会。
何事かって?
これですがな。
先輩が貸してくれたんです~。
打ち上げに行ったら、「はい」と渡してくださって・・・(涙)。
アルバム『JULIE』から『JULIEⅥ』までのオリジナル曲のスコアを全曲(『Ⅲ』『Ⅴ』含む)網羅しているという大変なお宝です!
これとか、自力じゃ起こせないしぃ~。
と言いつつ、「君をのせて」を筆頭に、見る人が見れば解ると思いますが・・・これ、超適当(DYNAMITE以下)な採譜です。
おそらくギター初心者をターゲットにしたものと思われ、全曲簡単なキーになるように、曲によっては大胆に移調してありますね。
しかし、それが最高なんですよ。
こちらがプラスアルファで考える余地が充分残されているスコアというのはね。僕のブログスタイルとしては、これほどありがたいヒント集は無いです。
という事で12月中旬より開始の、”恒例・全然当たらないセットリスト予想”シリーズ中数曲のお題が、この素晴らしい本を参考にしてのバリバリの初期ナンバーに確定したところで、いよいよ渋谷ファイナルのレポートへと筆を進めたいと思います。
当日はまず午後3時より”吉田Q応援シンジケート”主催のお茶会というものがございまして、そこでも色んなおみやげを頂いてしまった・・・。
ケンケンジ様はじめ、大阪や広島からはるばる~な遠征のみなさまに囲まれつつ、本当に久々に千葉フェス組が顔を揃えて楽しくお話できました。
「シンジケート信じてぇよ」
などと言われたのも今は昔。余裕のフェス出場を果たされたQさまも、そろそろ新しいパパの情報をくださるでしょう。
ジュリーファンは一足お先の先輩集団ってわけだね~。
4時半くらいに移動を済ませ、入場。
やっぱりファイナルはどことなく雰囲気が違う。お客さんの気合が入ってるのが伝わってくると言うか、自分の気持ちが昂ぶってるのが解る(爆)、と言うか。
トイレ2回も行っちゃったよ・・・。
男性の姿が目立ちます。だいたいが連れのお姉さまに誘われて、って感じですが、そういった男性陣がどのような反応をするのか・・・どうもジュリー70超えへ向けて、先輩方も地道な下ごしらえを開始なさったのでは。
今、世の中の男性は知らず知らずのうちに振り分け始められてるのかもよ~。
この日僕は、敢えて最後方にお席を代わって頂いての参加です。
後ろを気にせず暴れるためです(爆)。
開演!
1曲目「ROCK' N ROLL MARCH」
鉄人バンドの入場からイントロまで途切れることのない拍手。これはもうみなさま解っていらっしゃる。
ジュリーは若干の掠れ声でのスタートです。今年のツアーは長かった・・・5月に始まったジュリワンからソロツアーへと雪崩れ込み、秋も深まる頃には両ツアーを並行して敢行するというハードスケジュール。
その重みが声に表れているようです。
1回目の間奏、流麗な柴山さんのソロ。バンドも調子は良いようです。
2回目はいつものように(!)ハナから飛ばす下山さんのソロ。2人のギタリストでソロが交互するのは、2回目は柴山さんがずっと「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♪」とコーラスをとっているから。
(後註:グダグダでごめんなさい。1回目が下山さんで、2回目が柴山さん、3回目、ジュリーが歌い続けてるトコが下山さん、という構成のようです)
今ツアー、概ね下山さんのストラトの音が良く聴こえる設定が嬉しいですね。
2曲目「BAMBINO EXCUSE」
イントロでギタリスト2人が歩を揃えてせり出してくるのはもうお約束です。
歌詞こそ怪しかったですが・・・なんと1番歌い出しから早くも上手方向にザザ~ッ!と走り出すジュリー。
この曲ではいつも下山さんのその場飛びを観てしまっていた僕ですが、今思うと今回はずっとジュリーを観ていたようです。
ジュリーは、エンディングの最後の1音にピタッと合わせて静止するんですね。
3曲目「緑色のKiss Kiss Kiss」
この曲「横浜の空から~♪」というフレーズが計4回あるわけですが、ファイナルでジュリーは最後の2回を「東京の空から♪」と変えて歌ってくれました。
ところで、ハンドクラップに気をとられたり下山さんのボトルネックをガン見したりしていて今までまったく気がついていなかった(恥)ジュリーのアクションに、今回は初めてついていきました。
「ブン投げ」と「ボウリング」ですね。
某ブログさんで話題になってて、最初は「?」だったのですが、すんでのトコで「あぁ、緑色のKiss Kiss Kissかぁ!」と思いあたり、心の準備をしていったのです。
普段はバンド演奏と半々くらいに観ている僕も、ファイナルはどうしてもジュリーをメインに観たいんですよね・・・。
~MC~
「ようやくこの日までこぎつけました。感謝、感謝、感謝です。
今年は色々あって忙しかったんですが、今日がそのシメでございます。
たくさんお越しくださいまして本当にありがとうございます。ありがと~!」
4曲目「ス・ト・リ・ッ・パ・-」
千葉で「柴山さんの手数が減ったか?」と書きましたがファイナルを観る限り気のせいだったようです(汗)。
つまり、手数が減っていないのに初日よりもアクションが大きくなっている、というわけです。
この曲は手拍子はやらずにひたすらエキゾなりきりの横揺れなDYNAMITE・・・左隣のお姉さまにガッチリとチェックされてました。
そうそう、僕の周りに空席が目立ったのは非常に残念なことです。抽選に外れて涙を飲んだ先輩を何人も知っているんです。
2階は見ませんでしたが、1階後方では目に見えただけでも5つの空席。お正月コンサートではこんな光景は見たくないですね・・・。
最後のストロークを大きなアクションで決める下山さんが印象に残ったこの日の「ス・ト・リ・ッ・パ・-」でした。
5曲目「ダーリング」
キメの「だ~~~~~~リ~~ンぐ♪」
のトコ、凄まじいリヴァーブがかかってました。
渋谷でもあの設定は初めてじゃないかなぁ。わざわざ変えてきたってことは、ジュリーからのサゼスチョンがあったと考えるのが自然。
リヴァーブってね、そのエフェクトかかってる機材(ここではジュリーのマイク)だけ残らないと、ほとんど気がつかない類の処理なんです。
最後のステージ、掠れ気味の声を考慮してそうしたのか、それともこの「ダーリング」のように、ヴォーカル1本残った時の残響効果を望んだのか・・・いずれかでしょうね。
千葉では、柴山さんに注目すべし!と言っておきながら何ですが、Aメロ部の下山さんの高速ダウンストロークも、相当キていますね。
6曲目「君をのせて」
打ち上げで、先輩方が過去にジュリーからどのような”拍手指南”を受けてきたのか、ってのを伝授されました~。
なるほどそれは身についちゃってるはずだよねぇ・・・と。
ジュリーの指導のおかげで、新し目の曲でも拍手のタイミングが解っちゃうんだそうです。
例えば、「海に向けて」なんかは、演奏が終わってジュリーが視線を落として、下を向くまでが1曲の構成なんですって。
そこで初めて拍手が理想って、深い・・・。
「君をのせて」で僕は間奏拍手をしません。何故なら、下山さんのコードフォームを確認しながら一緒に弾くから(エアですすまぬ汗)。
でも僕としては、間奏に拍手があっても構わないとは思うんです。それは歌謡曲でよくある”歌が一瞬空白になるから、歌い手にヤンヤの喝采を送る”という意味もまぁあるにはあるんだけど。
「君をのせて」の場合はね。
アレンジ上、柴山さんのレスポールは間奏単音のためにある、と言ってよいわけで・・・。
さらに、泰輝さんのピアノ。
まずは泰輝さんが4小節、Aメロと同じ音階をストリングスで弾いてから、満を持してのたった2小節。これが「君をのせて」で柴山さんの音をはっきり聴ける唯一の箇所なのです。それだけに入魂度は高い。
引き続いてのブレイク部、泰輝さんはストリングスではなくピアノに切り替えて2小節。そこへGRACE姉さんのフィル・インが絡みます。
正にバンド・アンサンブルの見せ場です。
泰輝さん、ストリングスについてはイントロ他見せ場が多いですから、この間奏では最初のストリングス箇所で
「よっ柴山さん&泰輝さん!ギター→ピアノ、準備オッケ~?」
という意味の拍手だったりも・・・するのかなぁって。
拍手がサ~ッと退いてからソロをとるのは、柴山さんもリードギター冥利なんじゃないかと。
一方でやっぱりエンディングは、最後の1音が終わってから「うわ~っ」とやった方がいいですねぇ。
僕も今回はそうしましたよ~。
7曲目「I' M IN BLUE」
渋谷ファイナルってのはちょっと異常な雰囲気がある、というのは『歌門来福』で確信したことでしたが・・・それはお客さんの手拍子ひとつとってもね。
「Maybe I'm a loser♪」(74年生まれ様、ご指摘ありがとうございます~)から炸裂する頭打ちの手拍子が・・・。
は、速い!
逆に言えば、相当気持ちが入ってます。
バンドやってると、ドラマーが曲の途中でスネアの4拍連打になった途端に”走る”(テンポが速くなる)って、よくあること。それと同じ現象が起きてるんですね。
まぁそこはGRACE姉さんがしっかりリードして、しばらくすると落ち着きます。
それにしても今回のセットリスト、「I'M IN BLUE」が採り上げられて本当に良かったなぁ、と改めて感動しました。
僕は遅れてファンになった分、LIVE率の高いとされる曲の中でも「まだ生で聴けてない」ナンバーが多いんです。
「I'M IN BLUE」はクリアしたから、お正月には「ジャスト・フィット」を是非~。
信じられないでしょ?僕はまだあの曲を生で聴いてないんですよ!
8曲目「”おまえにチェック・イン”」
う~ん、セクシーイヴに注目してたけど、指差しは微妙・・・。特定の誰かを狙ってるって感じじゃなかったなぁ。ステージが遠かったからそう見えたのかな?
柴山さんは間奏ではさすがに直立だけど、エンディングはあのフレーズ弾きながら交互の足踏みするんだよね~。
かなり神技だと思うんですが、もう何年もやってきたって証ですよね。
で、ジュリー。
冒頭の声掠れはほとんど気にならなくなってきてます。これまでLIVE観てきて思うのは、どうやらジュリーは1曲バラードを歌うと声が復活するという、素晴らしい喉の持ち主なんだなぁ、と。
今ツアーの場合、「君をのせて」がその役割を果たしているんですよね。
ファイナルでは、「ほみたい、うん!」があまりオーヴァーアクションではなかったですね。
全開でやってるこっちが恥ずかしくなっちゃうじゃないのさジュリ~!!
9曲目「明日」
この曲はBメロのGRACE姉さんに渋~い見せ場があります。
小節の頭のキックが2拍3連符になって、曲に独特のタメを作っているんです。元々はCD音源での白井良明さんのアレンジアイデア。GRACE姉さんはそれを忠実に再現してくれます。
サビで、ドラムス以外の楽器が消える箇所がありますが、ココでのお客さんの頭打ち手拍子がまたまた速い!
柴山さんと泰輝さんが揃って頭上手拍子を煽ってるもんだからさらに速く・・・さすがのGRACE姉さんもちょっとテンポアップしたかな?
下山さんが頭を1拍ごとに振りながら「よし、よし」って感じになってるのが、萌えました。
10曲目「我が窮状」
本当に美しい曲、そしてヴォーカルだと思う・・・。
考えてみれば、大野さんがジュリーに提供した一番最近の曲なんですよね。
「大野さんの曲と相性がいい」ってジュリーが言ったのは『架空のオペラ』の時が最初なのかな?
『BALLAD AND ROCK' N ROLL』では、”BALLAD”コーナーで大野さんのナンバーがたくさん聴きたいなぁ、と思いました。
千葉で、「老いたるは無力を気骨に変えて~♪」直後の泰輝さんのピアノアレンジが進化した、って書きましたが、この日は千葉よりも手数が少なかったのです(それでも、16分音符アルペジオは炸裂していました)。
何故なら・・・。
ジュリーが「気骨に変えて♪」の部分で一瞬歌詞忘れちゃって、遅れて歌ったから。
「忘れようとして忘れてるわけじゃないんですよ!」
とは、アンコール前のMCでのお言葉でした~。
11曲目 鉄人バンドによるインスト
僕の周囲は、スタンディング率高かったです。
毎回の素晴らしい演奏・・・鉄人バンドのインスト、過去のツアーDVDを観ると、完成度は昔から凄かったんです。
でも、ここへきてお客さんの反応がグッと上がってきたのではないでしょうか。嬉しいことです。
ファイナルレポとは話が逸れてしまいますが、クリスマスに届くジュリワンのDVDだって、「情熱の渚」~「マーメイド・ドリーム」(最早僕の中ではこのタイトルのイメージがそう簡単には動きません)がとても楽しみ。
で、その「マーメイド・ドリーム」(ゆったりしたテンポの方ね)ですが・・・。
終演後に再会したちこ様が、五反田で
「柴山さんのギターはジェフ・ベック!」
って気がついたんですって。
ちこ様は、ジェフ・ベックの来日コンサートにも足を運ばれたそうです。
で、ジュリワンと言えば。
大変恐縮ながら(もう少ししたら正式に記事に書かせて頂きます)、LIVEレポ記事中で申し訳ないのですがちょっと宣伝しておきます。
現在制作中で、12月に発売予定の『新・うたの大百科2011年版』という厚めの楽譜集があるのですが、その中に、多くのジュリーファンの支持を得た名曲「涙がこぼれちゃう」が掲載されることが決定しています。
ハッキリ言ってメーカー内でこの曲を知っていたのは僕だけでしたが、有線ランキングの実績が収載案の決め手になりました。みなさまのジュリワン応援、これはそのたまものです。
http://www.amazon.co.jp/%E5%85%A8%E6%9B%B2%E6%A5%BD%E8%AD%9C%E4%BB%98-%E6%96%B0%E3%83%BB%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%99%BE%E7%A7%91-2011%E5%B9%B4%E7%89%88/dp/4285128470/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1291017906&sr=1-3
興味のある方は、是非~。
12曲目「涙色の空」
打ち上げで話題となったのは、
「ジュリーの”I believe~~~~~♪”が今ツアー最長のロングトーンだった!」
という。
これは、「ダーリング」の項で触れたリヴァーブ設定をジュリーが最大に生かした、ファイナルステージの大きな聴き所でしたね。
ジュリー自身が、声を伸ばしていて気持ち良くなる設定だったんだと思います。素晴らしかったです。
千葉での、ちこ様の質問にお応えしようと身構えていたのですが・・・マイクの設定は全然違っていたようで。ただただ聴き惚れてしまいました。
柴山さんはこの日も「ちゅくぎゅ~ん♪」ではなく「ぎゅ~ん、ぎゅ~ん♪」と噛みこんできましたが、サビ前の「きゅっ♪」はCDと同じタイミングで再現してくれました。
あとはやっぱり、アコギが残る箇所での下山さんに目を奪われました。
髪をバッサバッサとさせながら、時々32分音符(!!)のストロークまで炸裂させるという、ファイナルにふさわしい入魂の演奏。
個人的には、来年お正月にもう一度聴きたいナンバーです。
13曲目「エメラルド・アイズ」
初日終了から論議されていた
「この曲は手拍子いるのかな問題」
ですが、ツアー後半に来てファンのみなさまは「手拍子はせずに自然に身体を揺らす」という聴き方に落ち着いたようですね。今になってみると、それが一番しっくりくるように僕も思います。
間奏でね、下山さんがソロをとる場合なんですけど。
この曲に限らず、下山さんが前にずずい!とせり出すタイミングが昨年の『PLEASURE PLEASURE』と比べて随分早くなったと思いませんか~?
去年は、最初の1音が始まる瞬間にはまだ歩いていたような・・・。
14曲目「まほろばの地球」
「エメラルド・アイズ」が終わると、
「さぁ次は暴れるぞ!」
といった感じのお客さんの空気がヒシヒシと。
そして闇を劈く柴山さんのギター・リフが・・・。
あ、あれ?
速い!こりゃ速い!
柴山さん、会場の熱気にブッ飛びましたね~。
この史上最速の「まほろばの地球」イントロを受けて、ブッ飛んだお方がもう一人。
他でもない、ジュリーです!
歌詞がぁ~!
でも。
そのおかげで僕は初めて間奏前のジュリーの
「がっとわ!!」
が今ツアーで初めて聴けたような気がする~(実はこの部分の初日の記憶が無い汗)。
直前の歌詞が出てこなくて、カッコいいシャウトで調節した感じ。これは嬉しかったなぁ。
このシャウトですが、CDでは
「がっ、が!」
と聴こえますけど、正解は
「がった!」
だと思います。
何故って、これはジュリーがストーンズ好きで身についてるシャウト発音だと思うからです。
ミック・ジャガーがよくやるシャウトなんですよね。
しか~し一方では!
テンポ速過ぎで(という訳でもないでしょうが)、間奏の一番最後でGRACE姉さんがLIVEの度にキメてくれていた、ジョン・ボーナムみたいなタイミングのスネア+ハイハットのドキリとするほどスリリングな裏打ちは、無し。
ごく普通のフィル・インになってました~。
15曲目「若者よ」
これまた頭打ちの手拍子が速い速い!
ついてくのに必死で、”最後のサビだけは拳振り上げにしよう運動”を忘れてました~。
この日は柴山さんのソロが相当CDとはかけ離れたフレーズでしたよね~。
「若者よ」って、リードギター以外は「涙色の空」と同じく1人1音体制ですから、LIVEでは柴山さんだけが2人分を担当しなきゃいけないんですよ。
確か渋谷初日ではCDに近いフレーズを弾いてたはず・・・ツアーを重ねるごとに、だんだん変化してきたのでしょうね。
ジュリーは「君たちがボスを選べよ♪」のトコで開場を(ジュリーから見て)左から右へとバッシバシと指さし。
本音の歌なんだろうな、と思いました。
16曲目「ひかり」
今ツアーが終わったら、2度と生で聴くことはかなわないナンバーかもしれない・・・そんな思いが込み上げて少し淋しい気持ちに。
「まだまだたくさん曲がある」ジュリー。これからもどんどん他のナンバーで「こんなイイ曲だったのか!」と気づかせ、僕を打ちのめしてくれるでしょうけど。
ツアーをきっかけに好きになった曲って、しばらく鬼のように聴くわけです。そうすると当然、自分の中で特別な曲になってしまいます。
最後かもしれない「ひかり」を、僕はこの日はジュリーだけを見て満喫いたしました。
ライトが凄かった・・・。
僕、それは今まで気にとめていなかったです。やっぱり、ジュリーをガン見してこそ、の照明なんですねぇ・・・。
17曲目「太陽」
この日のお席は僕にとっては神席レベルに盛り上がれる、1階最後方でした。
ちょうど泰輝さんと柴山さんの間くらいでしたが・・・この位置だとギタリストの手元などは、かえって対角線の下山さんの方がよく見えます。
柴山さんのフレットはちょっと見辛かった・・・。
ファイナルの「太陽」・・・至近距離から観た柴山さんはどんな様子だったのでしょう。
僕が観た感じですと、大阪のような陶酔状態には至っていなかったように思えました。どちらかと言うと「オラオラ~」系だったんじゃないかなぁ。
結局、ジュリーばかり観てたなぁ・・・。
「太陽」については、込められたメッセージがどんなものかまだ僕には解っていないんだけど、またいつか聴けるような気がする・・・ジュリーにとって凄まじく大切な曲であることが、今ツアーでヒシヒシと伝わってきましたから。
18曲目「世紀の片恋」
ファイナルの個人的ベストは、まず後述の「愛まで待てない」、そして次に挙げるとすればこの「世紀の片恋」です。
ジュリーの熱唱と身体のキレ、或いは柴山さんの大根切り(「Oh!Sandy」で加瀬さんがやるみたいなアクション)なども印象に残りましたが・・・何より下山さんのハッチャケぶりが凄かった。
最初から追って説明しますと、まず1番の途中で袖からローディーのお兄さんが登場し、GRACE姉さんの背後を回ってから、タムの辺りをメンテし始めたのです。
何があったのか全然気がつかなかった・・・タムの押さえがゆるんでソッポ向いちゃったとか、カウベルが外れそうになっちゃったとか、色々考えられますが、僕の席からだとよく分かりませんでした。
ドラムスのトラブルはこれまで何度か見て、GRACE姉さんってステージでは紅一点だし・・・豪快に見えてもやっぱり乙女なイメージがあって、「頑張れ!」ってハラハラしちゃうんですよね。
今回も「ああっ大丈夫かな?」と余計な心配をしておりますと、いきなり下山さんがドラムセットの前にカッ飛んできました。
GRACE姉さんの正面で腰をクイクイしながらギター弾いて、絡む絡む!
今ツアーでは、下山さんのイメージが変わりました・・・ホントに。
これは僕だけの感覚ではないですよね?
今年春にNHK『SONGS』でジュリワンの放映がありました。
初めて見る、鉄人バンドとワイルドワンズの競演シーンは圧巻でしたね。
そんな中、画面左方でベースの島さんが執拗に下山さんに絡みまくってました。その頃の下山さんは
「いや、俺そういうタイプじゃないですから・・・」
と恥ずかしそうにしてたのが、僕にはすごく微笑ましく印象に残ったんです。
直後、ジュリワンツアーを目前にして下山さんは病に倒れ、ワンズとの競演を生で観る機会はとうとうありませんでした。
島さんにちょっかい出されまくる下山さんを、八王子の神席で見たかった・・・。
そして全快してすっかり元気になった下山さんは、ソロツアーから鉄人バンドに復活したのですが。
いつの間にやら、”ちょっかいを出す方のキャラ”に大変貌していたというワケです!
下山さんに絡まれまくり、GRACE姉さんは
「いつまでやってんのよ~」
といった感じの笑顔が炸裂。
笑ってくれたら、もう安心だよね。
19曲目「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」
前曲「世紀の片恋」エンディングの”おいっちに体操”が長く、腕がパンパンになってるはずなのに、「マンジャーレ!~」イントロの頃には「まだまだ~!」となってしまう不思議(でも一旦腕を降ろして再び間奏部でやる時には反動でキツくなってる)。
最後方から見渡した「自慢の君がいる~♪」の会場のジュリー指差しが圧巻でした。みなさまもやってました?僕はまず圧倒されてしまい、ついていけませんでした。
「あれはいつ頃から?」
と打ち上げで先輩に聞いたところ、結構前からチラホラやってる方はいらっしゃったみたい。
でも今回はかなりの人数でしたよね。
「女神の君がいる♪」でも何かアクションがあったけど・・・。
どんなだったか思い出せません・・・(泣)。
ドームでの”ポカ~ン事件”から待つこと2年(正確には1年半)。今ツアーでこの曲を聴けたことに、感謝。
20曲目「愛まで待てない」
ちこ様が少し前に
”「愛まで待てない」が加速している”
と、お話されていました。ツアーが進むにつれ、このナンバーがどんどん凄いことになってるという。
千葉も確かに凄かったとは思いましたが、ファイナルの「愛まで待てない」は・・・異常!
まず、先程から書いている通り、お客さんの頭打ち手拍子が速い速い。
でもバンドは、この曲では敢えてその猛スピードにのっかっているように感じました。
そして
ジュリー
「ダーリン、ユ~♪」
会場
「ぎゃ~~~~!!」
再びジュリー
「ダーリン、ユ~♪」
会場
「ふぎゃぁ~~~~!!」
も一丁ジュリー
「ダ~リン、ユ~~~♪」
会場
「ふんぎゃああぁ~~~!!」
な・・・・・・。
どういう状況でしょうかこれは。
打ち上げでも話題になり、
「タイガース時代の”君だけに愛を”の指差しの時もあんな感じだったんですか?」
とヒヨッコ組が尋ねますというと、先輩方曰く
「あんなもんじゃないわよ」
ひ、ひえ~。
来年は物凄いモノが観れそうですね・・・。
21曲目「遠い夜明け」
ファイナル直前で深町純さんの訃報。
急遽「遠い夜明け」のお題で思うところを書きました。ジュリーにとって同世代の近しい人達が次々に・・・。
ファイナルでは、そんなジュリーの胸中が反映された歌唱になるのかなぁ、と考えたのです。
安易でした。
この日再確認しました。「遠い夜明け」は決してマイナスのイメージを持つ曲ではないのですね。
「生きる」ことを歌われ、揺さぶられる・・・。
当然ながら僕には「生きることの意味」なんてまだまだ解りません。
でも、「そういうことを考えろよ」と言われたような気もしました。
ちょうど、今。
正社員として会社にお勤めの方々、ジュリーファンにもたくさんいらっしゃるでしょうけど・・・きっと、同じ思いをしている方が多いんじゃないかなぁ、と思うことがあります。
僕の手元には今、健康保険証に貼るためのシールが3種類。
そのうちのいずれかを、選ばなくてはいけません。
扶養家族がいらっしゃる方々は、それがさらに数セットあるでしょう。
僕はまだ迷っています。
ファイナルでのジュリーの素晴らしい「遠い夜明け」のヴォーカルを聴きながら、何故か僕には、まだ何処にも貼られていない3つのシールのうち、ひとつが大きくクローズアップされてきたのでした・・・。
~MC~
LIVE当日から数日経ちましたが、あやふやながらも僕は結構MCの内容をまだ覚えています。
でも、たくさんのじゅり風呂さん達が、僕の記憶以上のご報告をしてくださっていますから・・・ズラッと記述するのは今さらの感が。
ですからここでは、ジュリーの2つの注目発言をピックアップして、それについて思うことなど書いていきたいと思います。
まずはやっぱりアレですかね。
「みなさまずっと立ってお疲れでしょう。ワタシはもうお風呂に入りたい・・・」
「お風呂になさいますか?ビールになさいますか?それとも・・・(一瞬あって)ワタシ?」
「ワタシ?」
で、ぴょん!と右に首をかしげるやいなや、会場は
「きゃあぁ~~」
と騒然→大拍手(笑)。
これ、当然打ち上げでも話題になりましたが、結構バトルトークになりましたよ。
「”ジュリ~~!素敵!”という狂喜の悲鳴に決まってるでしょ!」
と、先輩方。
一方の後追い組は
「”なんてこと言い出すの~!”という大ウケの拍手に聞こえた~」
と主張・・・いやいや面目ござりませぬ。
さて、真面目な話題に移りまして(汗)。
「65から70までの間というのは、これまでには考えもしなかった事が起こってくるんでしょうねぇ」
「耳も聞こえなくなって、声が大きくなる。聞こえてくるのは悪口ばかり。目もかすんでくる。そして、一番怖いのは・・・」
「忘れようとして忘れてるわけじゃないんですよ(歌詞のことですね笑)。新しいものが受けつけない身体になるんでしょうか」
・・・身体のことは、本音でしょうねぇ。
でもそれは、70越えを達成する、そこまでをキチンと決意しているからこその言葉でもあるでしょう。
そして僕は、「新しいものが受けつけなくなったら困るなぁ」という意味に聞こえたんです。つまり、ジュリーはまだまだ新曲を歌いたい、と考えているんじゃないか、と。
歌詞がなかなか瞬時に思い出せなくなったり・・・そういった事が増えてくると思うけど、できれば新しい曲も作っていきたい・・・ジュリーはそう思っているように感じます。
やれるところまでは新曲もやるよ、って決意表明にも思えましたが、みなさまはどうお感じになったでしょうか。
といったところでいつも通りのメンバー紹介。
「それではみなさま、よろしゅうございますか?」
「歌い納め!」
と叫んだ時のアクション、あ~あ・・・。
ガッチリ指を3本立てて、「今日はオマケのオマケは無いよ」って宣言しちゃったよ、ジュリー(泣)。
22曲目「ポラロイドGirl」
この曲も、「愛まで待てない」同様、異常に盛り上がってましたね~。
後方から見てると、会場全体で「フラ~~ッシュ!」のシーンは圧巻でございました。
サビのジュリー・ジャンプは2回+5回で計7回。千葉よりは少なかったですが、会場で一緒になって飛び跳ねてる人数では圧倒的に渋谷!
無論僕もすべてのジャンプについていきましたが、お隣のお姉さまのチラ見チェックに逢ってしまいました・・・。
で、やはりここでも下山さんですよ。
例の2番直前のサイドギターが残る箇所ね。
「ずちゃっ、つ、ちゃっ、ちゃっ♪」
ではなかった!
「ずちゃっ、つ、つっちゃららっつ、ちゃっつらっつっちゃ、ちゃらっ♪」
になってて、若干譜割り無視の暴れ馬状態。
ドラムの「だん、だん、だんつちゃちゃっ」のトコでは
「だん、だん」でバックステップ。
「だんつちゃちゃっ」で見事な3回転ジャンプ!
(擬音がわかり辛くてズビバゼン)
こりゃもう、「例えコケても構わん!」という覚悟をキメてやっているとしか・・・。
ちなみにこれを、例えば1999年正月コンサートの段階でやっていたとしたら、シールドが身体に巻きついて動けなくなってます。
(ジュリーLIVEでギターシールドありだったのは、その頃までですよね?)
あと、細かいことですが1番のAメロ2回し目で、泰輝さんがエレクトリック・ピアノっぽい音とストリングス音を使い分けて演奏するのが、最高に渋いです。
23曲目「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
この日はすぐ右前席に、奥様に誘われて来た、という感じのおじさまがいらっしゃいました。
基本座って観ていらっしゃいましたが、「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」や「ダーリング」では立ち上がってノリノリ。
「太陽」が終わり柴山さんがせり出してきて会場が「うわ~っ!」となった「世紀の片恋」では「おっ、有名な曲が来るか?」って雰囲気で立ち上がりましたが、すぐにお座りに・・・。
その後、爆裂中の隣席の奥様(僕の正面席。たぶん奥様だと思います)とは対照的に落ち着いていらっしゃいましたが、この「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」では「MOTTAINAI!」とばかりにハジけておられました。
やっぱり、力のある曲です。
あの独特のメリハリがLIVEだとまたイイんですよね~。80年代ロック屈指の大名曲ではないでしょうか。
「ハッ、ハッ、ハッ!」を目の前で繰り出されたら、そりゃ参加しなきゃ大損ですからね!誰しもそう思うでしょう。
「ハイ!」も相当の人数がキレイに揃った渋谷でした。
24曲目「いとしの惑星」
ジュリーが歌い出し、「残念だけどこの曲がラストだ」と思いました(オマケのオマケ、ちょっとは期待してたけどね)。
アンコール直前の3本指がね・・・。
「この曲をセットリストのラストに配置した意味は何だろう?」と、ヒヨッコは今さらのように考えるのです。
すぐに思い浮かべるのは、『生きてたらシアワセ』ツアーで歌われた意味との共通点。あの年はお正月LIVEが『ワイルドボアの平和』。
やっぱり、地球規模の切実な思いがジュリーの中にはあるのではないでしょうか。
そして、力強い詞曲の「いとしの惑星」がトリに選ばれた・・・「若者よ、最後は念押しでコレだ!」と言われたような。
ジュリーのLIVEには、いつも考えさせられます。
ファンの立場から全問正解なんて、有り得ない!なんだかよく分からないながらも、そんな事を思った自分がいるのです。
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鳴り止まない拍手に、2度も挨拶に出てきてくれたジュリーと鉄人バンド。
1度目は、いつも「いとしの惑星」の後にやっていたのにこの日は割愛してしまったメンバー紹介を・・・マイク無しの地声で!
しびれた!
マイクを通さないジュリーの地声を、後追いファンの僕はこの日初めて聞いたんです~。
オマケのオマケはね、ファンがその話題をスルーしだした頃を狙ってやることが多いんですって。
僕、思い切り話題にしてたなぁ(汗)。
でも、ファイナルだけに付加価値つけるのも、どうかという気もしますし、僕はヒヨッコだから期待しちゃったけど、今考えてみると普通にセットリスト通りに終わったのは良かったと思っています。
例え自分が観ていなくともね、アッと驚く地方会場で突然オマケがあって良い・・・そりゃワクワクするなぁ、とも思ったり・・・あ、話題にしちゃいけないのか。
ジュリーはMCで、
「今日がいわゆる仕事納め。12月に入ったらゆっくり休んで、お医者さんにも色々診てもらったりしようかと考えてます」
と言っていましたが、どう考えてもお正月のリハは少しでも年内にやっておかねければならないでしょうし、本当に大変ですよね。
ファンにとっては、ツアーが終わって淋しいんだけど、今回はお正月までさほど待たなくて良いという、なんとも幸せな状況。ジュリーにはいくら感謝しても足りません。
ありがとう、と何度も言いたい・・・。
そうそう、お正月コンサートのタイトル、ジュリーは
バラード・アンド・ロック・アンド・ロール
と言ってましたね。
バラードを多めに・・・な~んて言ってましたが、さてさてどうでしょう。
僕としては、まだ生で聴いたことのない曲、バラードナンバーでもたくさんありますからね。
ジュリーが決めたセットリストなら、それでオッケ~!
また意外な曲でガツンとやられることでしょう。
僕は、初日は参加できないんです。
6日の木曜日・・・この日は仕事初め2日目。早退なんて無理だなぁ。
ですから、中日の渋谷で、「ビビッドな反応」を一手に引き受けることが使命だと考えています。
ネタバレ我慢、絶対にやり遂げる!
それがジュリーから提示された、僕にとっての来年最初のテーマだと思い込むことにしよう・・・。
最後に。
今ツアー中も、本当に多くの方々にご挨拶させて頂きました。
「はじめまして」な方々、「お久しぶりです」な方々。
本当にありがとうございます。
みなさまお元気で、また来年お会いできますように・・・。
※ ちょっとした補足
どのフレーズに反応してくださったのか全く謎ですが、本記事に、新型ランドセルのトラックバックを賜りました~。
ありがとうございます~。
今年は脱・ゆとりだそうですよ~。
「ゆとり」批判と言えばあのお方。
個人的にずっと応援しているジュリーファンのプロレスラーがいらしゃるんです。
僕がジュリー堕ちした直後くらいに、某団体史上最悪最高の大ヒール(悪役という意味です)になってしまって、何度かCCレモンでお見かけしたけど怖くて近寄れなかった・・・。
突然のヒール転向は、その選手もベテランになって・・・「夢見る頃を過ぎたから、やりたいように生きる」ことを選ばれたんだ、と解釈してました。
でも実は、依然ヒールと言えど、ちょっと前から同団体での役割的に流れが変わってきたんだよね。
でもやっぱり雲の上の人なので、まだまだ近寄れないと思うなぁ。
来年のお正月も、遠くから見ていよう・・・。
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