僕にとってはラスト・ジュリワンとなる川口に参加して参りました。
ジュリーwithザ・ワイルドワンズ&鉄人バンドの演奏・歌唱はともに完成度が高く、素晴らしいステージを見せてくれました。
ただ1点・・・これはバンドそれ自体の問題ではなく会場の音響的なことなのですが、ミックスバランスに疑問が残るシーンがいくつかありましたが・・・。
そういったことも取り混ぜながら、僕のラストジュリワン、気合を入れてレポートさせて頂きます。
まずは川口駅近くのライオンにて、カミさんとYOKO君を引き合わせ。
ごく狭い世間で懸案とされ注目を浴びていた、現妻×元彼バトルも無事終了いたしました。
それにしても会場内外でのYOKO君の知名度の高さには驚きましたわ~。しかも大人気だし。
挙句、「西城秀樹に似てる」などと言われたり。
(本人の弁によりますと、ヒデキはヒデキでも、数十年前に弾き語りLIVEの先輩と打ち合わせ中、突然「YOKOって松井に似てるよね」と言われ思わず胸ぐらを掴んだとか掴まなかったとか)
カミさんが撮ったツーショットの写真(後姿だけどね)が何人かの地方の先輩にご開帳されたようですが
「元アイドルとその付け人」
という感想が・・・。
無論僕が付け人です(泣)。
さてさてそんなこんなで会場入り。
川口リリアは10年以上ぶりかなぁ。仕事関係であまり好きではないバンドを良席で観たんだっけ・・・。
開演前にも書ききれないほどの先輩方にご挨拶させて頂きました。
特に、『歌門来福』ファイナルのチケットでお世話になったAKI様(体調を崩して不参加となったチケットの嫁ぎ先を、J先輩を通じて声をかけて頂き、僕はあの素晴らしいLIVEに参加できたのです)に直接お礼を申しあげることができて、良かったです。
今回のお席は、加瀬さん寄りのブロック。
センターブロック隣の通路側からYOKO君、僕、カミさんと並びます。まったくの偶然ですが目の前に某箱方面の”川口の熱視線ギャル”がいらっしゃって、左手センターエリアは何とミックス機器が並ぶモニタースペース。
YOKO君早くも「最高」と興奮してます。彼はこれまで参加したジュリーLIVE(ジュリー祭りとプレプレ大宮)がいずれも2階席でしたからね。
ちょうどYOKO君が最近購入したという、コンパクトサイズのコンデンサーマイク内臓MTRと同じものがミキサーの右端に取り付けてあって、「何のためだろう」とひとしきり談義。
モニターの返しに客席の音を拾っているのかな?
ブザーが鳴り、お馴染みの波&カモメS.E.が流れます・・・っと、お馴染みじゃない男が横にいるんだった!
そう、セットリストをまったく知らないYOKO君は
「おお~っ!1曲目はパールハーバーか!」
・・・・・・・・・・・・違うから。
開演!
1曲目「シー・シー・シー」
イントロが始まるとYOKO君は、「ベース!うぉ~ベース来た!」と叫びながら立ち上がります。
やっぱり立つか~、177cmのお兄さんが。
後ろの先輩方、ホントすみません。どうか勘弁してやってください。まぁ、そう言いながら僕も立つわけですが。
まったく予習ができていないYOKO君、「うん・たた・ん・たた!」の手拍子が出来ません。意外とハンドクラップ駄目だな、この男。「Pleasure Pleasure」の時も結局出来なかったし。
会場全体的に、板橋の方が手拍子は揃ってましたね。6日の渋谷はもっとスゴイんだろうけどさ(悔)。
2曲目「セシリア」
ジュリーナンバーの予習はまるっきりのYOKO君ですが、事前にワイルドワンズの楽曲は僕から教授しておきました。この「セシリア」は「夕なぎ」の別歌詞ヴァージョンということもあってノリノリの様子です。ファニーフェイス(YOKO君談)・柴山さんのソロが炸裂しますしね。
で、前述した会場のミックスバランスについてなのですが。
ここまでの2曲は完璧だったんです。理由は簡単に推測できます。
通常、開演前のリハーサルは「逆リハ」と言って、セットリストを逆から行うのですね。全曲はやらないにしても、例えばリードヴォーカル担当や楽器編成が異なる楽曲や、コーラスパートが中心となる楽曲など、要点を確認しながら、エンディング曲→1曲目の順に抜粋してバランスやモニターの確認をするワケです。
何故逆にやるかと言うと、最後に確認した1曲目の設定そのままの状態で、本番を迎えられるからです。
2曲目「セシリア」も、鳥塚さんのヴォーカル確認のため、リハが行われたのではないでしょうか。
楽器の音量バランス含め、ミキサーさんの作業記憶も新しいということなのですね。
~MC~
まずはジュリーが
「ギッシリ満員のお客さんです。ありがとうございます!」
と丁寧に3方に礼。必ず2階のお客さんを見上げてから頭を下げるのが、ジュリーらしいと思うのです。
引き継いだ代表取締役プロデューサー恒例の
「こども店長の加瀬邦彦です!」
の後、
「若い女性が多いから緊張で声が高くなっちゃったよ。実際は暗くてよく見えないんだけど・・・若いよね?」
と、とうとうお客さんイジリのネタを繰り出してきた加瀬さん。何故ジュリーwithザ・ワイルドワンズが結成されたか、というくだりでは
「僕らは皆、60を超えています。中にはもう70に引っかかっちゃってる人もいる!」
と自虐ネタまで披露。植田さんがスティックで突っ込みを入れます。
いつになく饒舌な加瀬さんは、続くトマトの味噌汁ネタについて
「60年間生きてきて初めて食べた味だった」
と言うと、ジュリーと植田さんが
「えっ、60?おかしくない?」
みたいなゼスチャーで突っ込み。加瀬さんは動じず
「いや、初めて味噌汁飲んだのが小学校高学年だったからね」
ということで
「今日は、そんなトマトの味噌汁のように、みなさんが今まで味わったことのないステージです!」
3曲目「熱愛台風」
え~っ?
加瀬さんのアクションがスゴイ!
いつから?初日からそうだったの?
初めて気がつきました。ジュリワン5回目となる僕ですが、考えてみれば加瀬さんサイドのお席は川口が初なのです。
おそるべしワイルドワンズ!おそるべし加瀬さん69才!
さすが現役のLIVEバンドです。
打ち上げでYOKO君が言ってました。
「やっぱり、GS出身の演奏表現力はスゴイんだなぁ。現代からすると考えられないような劣悪なモニター、セット環境で何度も演奏を経験してきた人達なんだから。しかもワイルドワンズは現役・・・俺達、ちょっとナメてたよな・・・」
仰る通りでございます(恥)。
4曲目「いつかの”熱視線ギャル”」
ここでDYNAMITEは、まず気がついたのでございます。
ヴォーカルのミックスバランスがこれまでと違う、ということ。この曲ではそれが効を奏していたように思いましたが、ワイルドワンズのコーラスがかなり鮮明に聴こえるんですよ。
特に加瀬さんのマイク音量の設定は相当上げていますね。
ただそれは裏を返せば必然的に、一番声量の大きいジュリーの設定が下がっているわけです(この状態でジュリーのマイク設定を上げたら間違いなくハウりますから)。
イントロの前に泰輝さんが「ソシレソ~♪」とガイド音を鳴らし、GRACE姉さんのカウントに続いて「woo~♪」とコーラスが始まった瞬間は素晴らしかったですね。当たり前ですが、キチンとハモっていて。
で、ジュリー。
「ロッケンロ~・ミュージック♪」の腰ヒネリが小じんまりしていたのは残念でしたが、「ビビりまくる俺♪」の下半身ブルブルが激しい~!
しかも、最前方にせり出してきてやりましたからね。
あの勢い以上の動きが6日の渋谷で披露された日にゃ・・・・・・チャック、飛ぶよ。
乞ご期待!(違)
5曲目「ハートにズキューン」
カミさん、YOKO君とお茶してた際、この曲の話になったのね。
なんでもYOKO君、高橋ゲタ夫さんのベース教則ビデオを見たことがあるらしくて。
「あの人はスゴイ!ベースの教則ビデオなのに、いきなり踊り出す!」
と言いながら怪しげな腰使いを伝授してくれました。
で、ビビッドなYOKO君、ズキュ~ンなイントロの瞬間にすかさずゲタ夫ダンスを踊り出します。仕方ない、僕も付き合っとこう。
・・・カミさんに笑われました。
で、ここでまたミックスバランスの話をしなければならないのです。
先に述べた通り、ジュリーのヴォーカル音量設定がいつもより小さいのね。
「熱視線ギャル」は問題なかったのですが、この曲では
「ズキュ~~~~ン♪」
の「~~~~♪」のロングトーンを、マイクが拾いきれていなかったのですよ・・・。
ジュリー自身は絶好調でよく声が出ていたのに、細かいところでそれが生かされない設定と言いますか。
確かに、ワンズの追っかけコーラスは今までよりハッキリ聴こえましたから、こういうヴォーカル設定もアリだと思いますけど、畏れながら完全に曲を覚えてるミキサーさんであれば、「ズキュ~ン♪」の箇所だけフェーダー操作して欲しかったところです。
あとね、間奏直後のハミング部の柴山さんのユニゾンギターが小さかったのです。
あそこはジュリーがカッコ良く裏声で「tu~♪」ってやるのが見せ場ですから、この段階では「仕方ないかな」とは思っていましたが、この日のギター音量バランスが
加瀬さん>柴山さん
という状態になっていることにも、この曲で気がつきました。
ところでYOKO君、「ズキュ~ン♪」のたびにひとさし指で僕の横腹を突き刺すのは、やめてくれ。
~MC~
鳥塚さんと加瀬さんのコーナー。
ここは、ほぼ板橋と変わらないトークだったかなぁ。
加瀬さん苦心のセットリスト・・・「色々なところからかき集めてきた」というワイルドワンズの名曲群。僕はもう今ツアーですっかり覚えてしまいました。
6曲目「白い水平線」
打ち上げでYOKO君が「”想い出の渚”のマイナーコード版だよね」と。
言われてみれば確かに。テンポとか、サビのコード進行とかね。
この曲は「ワイルドワンズ再結成時の曲」ということですから、敢えて加瀬さんがそういうメロディーやアレンジ、楽曲の雰囲気を作り上げたのでしょう。
さすがに音楽仲間と一緒に観てると、これまで見落としていた要素にも気づかされることがありますね~。
7曲目「追憶」
コーラス、バッチリ聴こえました。
植田さんはなかなか難しいパートを歌ってますね~。
ジュリーの「オ~、ニ~ナ~♪」の「オ~」がシャウト系と言うか、ジョン声だったのが印象に残りました。若干声がかすれたかな、といった場合にジュリーはこの唄法を多用しますね。
8曲目「海にむけて」
この日の柴山さんは、プレプレの「いい風よ吹け」に近い音でした。観るごとにギター設定が微妙に変わっていますよ、この曲。
そして、ここでさらに今回のミックスバランスの特徴に気がつくDYNAMITE。
柴山さんのギターが小さかったこともそうですが、ベースの音量設定が最初から同じなのですね。
いや、この曲の場合それは歓迎なのです。この日の設定は基本的に低音強めのバランスでしたから、オリジナルヴァージョンがベースレスの「海に向けて」で島さんの重厚なルート音が聴けたことはとても良かったです。
ジュリーのヴォーカルはサラリとしていました。もちろん良い意味で。
僕はこの「海にむけて」に関しては、慟哭系の歌唱よりも、サラリと歌うヴァージョンの方が好きかも・・・。
9曲目「夕陽と共に」
おもむろにYOKO君は一度座ります。コラコラ。
・・・と思ったら加瀬さんの手元ガン見ですか。さすがは、こちらもLIVE現役のYOKO君。大先輩から何かを得ようとしているようです。
加瀬さんのリードギター・パートはさほど難易度が高くはありませんが、12弦の特性をフルに生かしたフレーズ考案こそ、この楽曲の肝でしょう。ストーンズの「黒くぬれ」をお手本にしたのではないかと僕は思うのですが、どうでしょうか。
無論、「およげ!たいやきくん」とは何の関係もございません。
10曲目「涙がこぼれちゃう」
立ち上がるYOKO君。
それにしてもイントロで「キャ~」みたいな雰囲気が会場に充満するのは、初日から変わっていません。「涙がこぼれちゃう」という楽曲は、間違いなくファンから圧倒的な支持を受けているのです。
そして、加瀬さんのブログを読むと、加瀬さんもこの曲が大好きのようです。
僕は、思わずステージに語りかけてしまいます。
加瀬さん・・・もしも年末にあの番組に出演なさるのでしたら、やっぱり「涙がこぼれちゃう」で行きませんか?
シングルの売れ行きにも、第2のムーブメントが来るかもしれませんよ・・・。
そう、この曲では加瀬さんが情感たっぷりにリードギターを弾くのです。柴山さんはバッキングに徹しています。
もしもジュリワンツアーに下山さんが参加していても、このスタイルは変わらなかったはず。下山さんはアコギを持った可能性が大きいんじゃないかなぁ。
そうそう、アコギと言えば開演前にYOKO君がこう言っていました。
「鳥塚さんって、今まで”歌のお兄さん”のイメージしかなかったけど、映像予習してみたら、アコギのストローク凄いわ。16ビートでガガ~ッ!とかき鳴らすのが意外だった」
う~ん、僕なんかより全然予習バッチリじゃないですか、その点。
今ツアーの「涙がこぼれちゃう」は、どうやらCDよりも半音下げて、ハ長調で演奏されているようです。
鳥塚さんのローコードならではのアコギストロークは決して目立ちませんが、例えばこの曲のブレイク部など、YOKO君の言う通り16分音符のリズムで激しく弾いていたのですね。
これもまた、YOKO君が参加したからこその発見でした。
板橋に続いて、ジュリーは完璧なヴォーカルとアクション。
「声もかけられず♪」のトコで、遠くを切なそうに見つめる仕草が好きだぁ!
11曲目「懐かしきラブソング」
え~と。
これからこのレポートでは後半、ミックスバランスに苦言を呈する記述がいくつか登場する予定でいるのですが・・・。
この曲のミックスはズバリでした!本当に素晴らしい!
(と言うより、この日のミックス設定が最も生きたのがこの曲だったと言うべきですか)
とにかくBメロ部のジュリー&加瀬さん&島さんの、男声三部バランスが絶妙!
特に加瀬さんの高音は、ジュリーの艶やかな声とあいまって非常に聴き取りやすく、感動のあまり電気が走りました。
板橋のレポで、「懐かしきラブソング」が今までで一番良かった、と書きましたけど、川口ではあっさりそれを超えたのです。
加瀬さんは後半になると、追っかけコーラスを担当しているのですね。今まで気がつかなかったことです。ハッキリ聴こえていなかった、ということでしょう。
この点については、ミキサーさんに大感謝。
Aメロを歌う鳥塚さんと植田さんも最高の出来でした。特に鳥塚さんの急激な進歩は見逃せません。
鳥塚さん自身も、「思いをこめて歌えている!」という手応えがあったのでしょう。1番と2番の間の演奏部で、ず~~っと右手を上げて、力強く拳を握っていました。
ワイルドワンズが誇る大名曲であることを確信すると共に、ジュリワンツアーで最も進化した楽曲は「懐かしきラブソング」である、と僕は断言したいです。
6日渋谷では、おそらくこの川口をも超えるでしょう。
映像を観るのがとても楽しみです。
終演直後、「懐かしきラブソング」のこの日の素晴らしさについて、たまたま某組長にお話をしたのですが、組長はひとまず”激しく同意”しながらも
「でもアタシ、この曲になると次のインストが気になって気になって、それドコじゃないの」
・・・・・・だそうです。
12~13曲目 鉄人バンドによるインスト
なんか、ジュリワンメンバー一旦退場のタイミングで、あちこちから
「カズさぁ~ん!」
の声が。
まぁ、ひとりは確実に誰だかわかってますけど。
で、「懐かしきラブ・ソング」のミックスを絶賛したばかりだというのに、ここで落とし穴です。
インスト2曲目(組長命名の仮題・「マーメイド・ドリーム」)では、思わずミキサーさんに
「代わって!」
と言いたくなりましたよ。さすがにそれは身の程知らずな発言ですけどね・・・。
いや何かと言いますと、出だしで柴山さんのギター音量が、明らかに、極端なまでに小さかったのです!
さすがにミキサーさんも気がついて音量調整したと思ったら、今度はハウりそうになるし。
僕の感覚からしますと、「音が小さい」と気がついてからの設定修正にかかる時間が、長いんですよ。対処が遅い、と思ってしまいました。ワンフレーズの時間があれば充分なはずだと思うのですが・・・。
まぁ、右側の卓のお兄さまはそれでも、必死に対処してベストを尽くしたものと信じます。
ショックだったのは、左の卓のお二方がそんな状況にも関わらず、雑談をしていたことです・・・。
少なくとも僕の席では会話の内容まで聴こえていました。お仕事の話ではなかったですね・・・。
実は僕は、板橋でもミックススペースの隣の席でした。
川口と同じように、(僕の見立てだと)右がバランス卓、左がモニター切替の卓という配置。
板橋ではね、ミキサーさんは時々、最後列だった僕の席のさらに後ろに移動して、会場全体の音の鳴りを確認しながら、要所要所で設定を変えていましたよ。
すごくリラックスしながらも、押さえるべきところはキチッと押さえていらっしゃって、「さすがプロだなぁ」と思ったのです。
ミキサーさんって、各会場で違うのでしょうか?
確かに川口でも、この鉄人バンドのインスト部はお客さんが席を立ってトイレに、という光景がありましたし、ミキサーさんの集中力は途切れてしまいがちかもしれません。
でも、ステージで音が鳴っている以上、僕はより良いバランスで聴きたいと思いますし、それは特別贅沢な望みでもないと思うのです。
鉄人バンドの演奏それ自体は素晴らしかっただけに、残念な思いが残りました。
14曲目「想い出の渚」
というワケで、ジュリー達より一足早く、「気をとり直して・・・」てな感じで後半戦。
カウントはGRACE姉さんが小さな音で出してるっぽかったけど、ハッキリ確認まではできませんでした。
イントロが流れた瞬間、YOKO君がガバッ!と僕の肩を抱いて、横揺れを強要。
恥ずかしいからヤメテ~!
と、振りほどくDYNAMITE。
いえ、決してYOKO君の愛を拒絶したのではありません。だって、僕とYOKO君が密着したら、後ろのお姉さまがステージ見えなくなっちゃうじゃないですか。
YOKO君は「いつま~でも♪」の箇所で、「C7→B7」と一旦半音上がってからドミナントに着地するコード進行がお気に入りみたい。
そういや、彼の自作曲でもたまにあるね、このパターン。
15曲目「あなたへの愛」
YOKO君の大好きソングなのですが・・・。彼はどうも、オリジナル音源のアレンジに相当の思い入れがあるようです。
打ち上げの席で
「柴山さんに、あのギターフレーズを弾いて欲しかった・・・」
と嘆いていました。
確かに今ツアーの「追憶」「あなたへの愛」の2曲は思い切ったアレンジです。僕としては、ジュリーのソロでは聴けない貴重なテイクとして楽しみましたけど・・・YOKO君の主張もなんとなく解るような気がします。
しかしながら
「my love~~~♪」の追っかけコーラス後の一瞬の静止、空白だけですぐさま一気に跳ね上がる転調部など、今ツアーのアレンジならではの素晴らしいジュリー・ヴォーカルが聴けるのですから。
僕としては、”ジュリワンスペシャル”として大いにこのアレンジを評価したいと思います。
~MC~
植田さんのMCにも今回ちょっとアドリブがありました。
「女性の声援の中に交じって、時々、野太い男性の声で”ジュリ~~~っッ!”って聞こえてきます」
それはつまり植田さん、男性から声援を受けるジュリーが羨ましい、と・・・?
そんな植田さんをヨソに、この日もジュリー&加瀬さんによるラブラブなやりとり&楽曲紹介は変わりません。
16曲目「僕達ほとんどいいんじゃあない」
打ち上げで、例の年末番組出演があるならば是非「涙がこぼれちゃう」を演ってほしい、という大多数の意見の中、たった一人だけ
「僕達ほとんどいいんじゃあない」で出てほしい!
と堂々主張するYOKO君。
ある意味凄いアイデアですがさすがにそれは・・・。いやでも、加瀬さんに聞かせてあげたいお話です。
~MC~
ジュリーの「気をとり直して」「口直しに」に加瀬さんが突っ込むスタイルは不変。
このシーン、映像も非常に楽しみなワケですが・・・何ですか、トークショーでジュリーが、「6日にカメラ入れるのはNHK」って言ったのですか?
「songs」?
だったら最初から最後までは、観られないんじゃ・・・。楽屋裏とか貴重な映像はありそうですけど。
みなさまそうだと思いますが、やっぱりDVDを発売して欲しいのよ!
加瀬さん、どうかお願いいたします。
17曲目「アオゾラ」
どうやらこの日のヴォーカル・エフェクト設定、ジュリーのリードヴォーカルはナチュラル、ワイルドワンズのコーラスはかなり深めのリヴァーブ、といった具合に割振られているようです。これはまったく問題なく、イカした設定だと思いました。
植田さんのスタンドマイクは、その中間くらいの設定でしょうか。これも良かったですよ~。
「立って歌うのは2曲が精一杯」と言う植田さんですが、何をご謙遜仰いますやら!
あれだけ激しいドラムを叩きながらのリードヴォーカルを炸裂させる植田さんですから、ヴォーカル1本に集中できる「アオゾラ」に立ち向かう体力は充分。
川口でもまた、入魂の歌声を聴かせてくれました。
拙ブログでは以前から、「アオゾラ」のキーワード検索でいらっしゃる方がとても多いのです。
「涙がこぼれちゃう」と共に、「アオゾラ」もまたアルバムの中で人気が高い曲なのではないでしょうか。
~MC~
川口では、鳥塚さんもたくさん喋ることができました~。
ジュリーがMCで触れる「カックラキン大放送」って、野口五郎さんが「刑事ゴロンボ」とかやってた番組でしたっけ・・・?
DYNAMITEは小学生ですねぇ、たぶん。
18曲目「プロフィール」
これは板橋や長野の方が数段良かったなぁ。まぁ決して川口が悪かったわけではなく、初日のグダグダは何だったのか・・・と、バンドの進化を改めて感じた次第です。
でも、僕にとってやっぱりこの曲はLIVEよりもCDの方がグッと来る、という珍しいパターンの楽曲ですね。
下山さんがいたらなぁ・・・。最高だったと思う。
ジュリーのそこはかとない2番Aメロの8分音符連打は、すっかりお馴染みのアクションでございます。
19曲目「Oh Sandy」
毎回盛り上がりますねぇ、これは。
何たって加瀬さんがスゴイから!
ジュリーがね、加瀬さんの動きを注意しながら移動いてるのが微笑ましいです。一度ぶつかっちゃった事があったらしいですからね。
でも、加瀬さんはジュリーが近づいてくると、スス~と寄ってっちゃうのよ~。
で、間奏では柴山さんが「僕も、僕も」といった感じの激しいアプローチ。加瀬さんに肘打ちせんばかりに迫りまくります。
この柴山さんの行為、アンコールで加瀬さんの倍返しを食らうことになるのですが・・・。
20曲目「青空のある限り」
演奏が終った後、YOKO君が
「カッケ~~~!!」
と大興奮していましたよ。
「い~つも~、ヘヘヘイ!」の拳振り上げも、僕の真似して参加してたし。
まだツアーが始まる前、いわみ先輩がこのナンバーを強烈に推していたんですよね。
「LIVEのこの曲は、ロックだぞ!」
と。
間違いなかったですね。何度観ても、ワイルドワンズの底力を見せつけられる曲です。
21曲目「TOKIO」
で。
もう大盛り上がり・・・だったことは確かですけど・・・。
イントロから僕は
柴山さんのギターが小さいって!!
とミックスのお兄さんに必死で念を送っていたのですよ・・・。
これはね、ステージのメンバーも同じことを感じていたと思うんです。
みなさま気がつかれましたか?
1番では加瀬さんが、「そーらを飛ぶ♪チャ・チャ!」の手拍子も、「と~き、お!」の拳振り上げも煽らずに、黙々とギターを弾いてたでしょ?
「カズのギターが小さい!」
という加瀬さんの判断だった、と僕は解釈しています。
修正されたのはBメロ部になってからでした。
「海に、浮かんだ♪」のトコで、加瀬さんが小節の頭で8分音符を3つ弾くんですが
「ジャララ♪・・・ラッ・・・ラッ・・・ラッ・・・」
という深いディレイがハッキリ聴こえちゃってたのよ・・・。これ、間奏のS.E.の設定なんです。あらかじめローディーさんが用意して渡してくれた設定の音なのでしょう。
その設定が、Bメロでここまで聴こえてはバランスが悪いのでは・・・ということでやっとここで加瀬さんと柴山さんの音量が修正されたのですが。
今度は間奏で、加瀬さん渾身のS.E.ギターが聴こえな~い!!
再び修正されるまでに4小節もの時間がかかってるし・・・。
僕だけかもしれませんが、ちょっと残念でした、この日の「TOKIO」は。
打ち上げでYOKO君に
「全体的にワイルドワンズの音が主役で、鉄人バンドは一歩引いてるんだね」
と言われたのがねぇ・・・。何か心が痛かったです。
ジュリーは下手の花道進出、上手がフェイント。
そうそう、下手進出時に後ろから全速で駆けていらっしゃったお姉さま。お気持ちは解りますがちょっとアレは危ないです~。ハラハラしましたよ・・・。
22曲目「FRIENDSHIP」
八王子のハプニング体験後、僕はこの曲を長野、板橋、そして今回の川口と3回聴いたことになりますが、いずれも素晴らしいものでした。
歌詞は完璧、演奏は充実。
差をつけるとすればエンディングの「Sail Away~♪」のお客さん参加率ということになるでしょうか。
その点川口はとても良かったように思います。
ジュリーのヴォーカルはもちろん、植田さんの追っかけコーラスが強く印象に残るLIVEヴァージョン。
是非、CD音源とは違うこの生演奏の「FRIENDSHIP」を全国放映して頂きたいですね。頼みましたよ、NHKさま!
~アンコール~
23曲目「渚でシャララ」
さぁ、この時が来ました。どうするYOKO君?
「え、何?カラオケ・・・・・・・・?」
と一瞬たじろぎながら立ち上がるYOKO君ですが・・・おぉっ、踊った~!素晴らしい!
ハッキリ言ってこれは、普段付き合ってる音楽仲間達にとっては信じ難い光景でありましょう。黙っといてやるからな!
板橋ではカミさんにダメ出しされた僕のダンスですが、初参加のYOKO君はそれに輪をかけてグダグダです~。
で、最後の最後にまたしても間違うジュリー。
その瞬間、会場がド~ッと沸きます。「あぁっ、間違えちゃった!」というどよめきではなく、「やった~、間違ってくれた~!」と言わんばかりの嬉々とした喝采なのは何故だ~。
皆(加瀬さん含む)、ジュリーの地団太が見たいのですね・・・。
期待に応えて「また間違えた!」と地団太を踏むジュリー。この時の声は、LIVEで「あの日は雨」の「いと~しい日々~♪」と歌うあの部分で使うファルセットヴォイスです(CDでは伊豆田さん・・・のように思うのですがどうでしょう?)。
~MC~
ジュリーがひとしきり悔しがった後(今となってはワイルドワンズ&鉄人バンドのダンスが完璧なだけにね)、メンバー紹介。
残念ながらここでも柴山さんはごくごく普通にお辞儀。長野のアレは一体何だったんだろ・・・。
で、終演後にカズラー3名様の前で、”長野限定・カズさんアイドルポーズ”を僭越ながら伝授させて頂きました。
24曲目「危険なふたり」
「オマケです~」に続いての大盛り上がり。
でもね・・・。
ジュリーのヴォーカルと柴山さんのギターが小さいってば!!
その分、「おぉ、加瀬さん細かいことやってるなぁ」ってのは分かりましたから、まぁ良かったですけどね・・・。
島さんが必死にモニターの前で耳を傾けて・・・しばらくして首をかしげながら定位置に戻っていくのを見たりするとさ。演奏者にもよく聴こえていない音があったんじゃないかなぁ。
島さんが確認したかったのは、ジュリーのヴォーカルの返りだと思うのですが・・・。
でも、ジュリーも柴山さんも楽しそうにしていましたから。こちらも楽しまないとね。
ということで、板橋に続いて披露された柴山さんの前方交互蹴り上げステップを、今回も一緒にやってきました~。
25曲目「愛するアニタ」
はは・・・これはかえって今回のミックスバランスが逆に面白かったです。
島さんの「アニタ~~~~~~!!!」のリヴァーブが物凄いのよ。で、YOKO君も注意して観てたらしいけど、ミキサーのお兄さんが丁寧にフェーダー操作していました。
念入りにリハしたんでしょうね。照明さんの確認も絶対必要ですからね、この曲は。
で、ジュリーの「アニタ~~~!」がほぼリヴァーブ無し、という対比が新鮮だったのです。やっぱりジュリーの声量は凄いですよ。マイク設定が下げられている分、地声が聴こえていましたから。
前の方のお客さん、得してますよ!
26曲目「気になるお前」
もうここまで来たら
「せっかくのジュリー&加瀬さんの1本マイク・パフォーマンスのヴォーカルを拾いきれてないじゃん!」
とか、ミックスに文句をつけるのはやめましょう(って、結局書いてるんですが)。
本当に楽しいエンディングを、味わいつくしました。
特筆すべきは何と言いましても間奏のギターバトルで、柴山さんに出番が来たその瞬間
加瀬さんが柴山さんに接吻を迫る!
という空前絶後のシーンですわな~。
柴山さんは素でビックリしてましたねぇ。組長はもっとビックリしたかもしれませんが。
それでも柴山さん、ギターはしっかり弾いて、なおかつニコニコしながら口唇5秒・あと2センチのところでスルリとかわします。さすが!
ジュリーは「TOKIO」でフェイントした上手花道に進出。律儀ですね~。
そういえば渋谷にはこのような袖部の花道が無いですから、このシーンは映像には残らないわけか・・・。残念。
演奏が終わるといつものように全員一列になって、三方に礼。
これでジュリワンも見納めなのか・・・と感慨深いものがありましたが、何故かこのシーンで最後の最後に僕は変なチェックをしてしまいました。
全員の身長差を確認!(何をやってる~)
一番小さいのは柴山さんで、やや加瀬さんの方が高い感じ。
この2人に次いで、鳥塚さんとGRACE姉さんがちょうど同じくらいですね。で、泰輝さん→ジュリー→植田さん→島さんですか。
考えてみれば、ハッキリ僕より身長が高いのは植田さんと島さんだけですか・・・。なんだか信じられないなぁ。ステージ上のメンバーは皆、あんなに大きく見えるのにね。
打ち上げでYOKO君が名言を吐きました。
「みんな(特に柴山さんはあんなに小さいのに)、ギターに負けてない」
と。
彼は常々、日本人はどうもギターを弾いてる姿を見た時、ギターのボディーに負けちゃってる感じがするんですって。
でも、ステージのメンバーは、ギターが身体に馴染んでると。それは・・・経験によるものだと。
今回のジュリーwithザ・ワイルドワンズのツアー、鉄人バンドも含めて全員が現役のミュージシャンだということ。
それを改めて思うのです。そうでなければ、ここまで成功したかどうか。
見習わなければなりません。60を超えたオッサンバンドに、学ぶべき点は山ほどあるのです・・・。
終演後、某シンジケート関連の方々と待ち合わせのため出口付近で待機しておりますと、通りがかりの人が、リリアからゾロゾロと出てくるお客さんの様子を見て
「今日は韓流かしら」
と仰っていました~(爆)。
確かにお客さんの層は似てるだろうけどさ。僕はともかく、韓流のコンサートにYOKO君みたいな男はいないでしょ~に。
僕のジュリワンは川口で終わりました(たぶんね)。
今、6日の午後9時ちょっと過ぎ。
渋谷も終わった頃ですね。
速報をくださったJ先輩によりますと、ピーが観に来てたんですって?
(すみません、訂正が入りました~。正解はトッポだそうです。僕の勘違いで失礼いたしました。トッポは1階にいらっしゃったようです。今の僕なら見つけられるなぁ・・・。これまたスゴイことかと)
そうかぁ。
お楽しみはまだまだこれからってことね。
ありがとう、ジュリーwithザ・ワイルドワンズ!!
楽しい夏でした~。
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