沢田研二 「sur←」
from『sur←』、1995
1. sur←
2. 緑色の部屋
3. ZA ZA ZA
4. 恋がしたいな
5. 時計/夏がいく
6. さよならを待たせて
7. あんじょうやりや
8. 君が嫁いだ景色
9. 泥棒
10. 銀の骨
----------------------------
板橋のレポートを執筆途中なのですが・・・。ここで本館の楽曲記事をひとつ。
今回の板橋LIVEの打ち上げは、偶然居合わせた5人のうち4人までがブログなど何らかのジュリー発信源を持つメンバーだったのですが、そのせいか、「他のブロガーさんに刺激されて記事を書くことがある」なんていうお話も出ました。
それは当然ながら僕にもあって、一番分かりやすい例は、あの物語の件。
でも、実はしょっちゅう刺激をいただいているブログさん達の中には、お互いに連絡を取り合うようなことはまだ全然無いのだけれど、そういった「刺激を受ける」という意味では、日々楽しく拝見していたりするじゅり風呂さんがいくつかあったりします。
それは、そのブロガーさん達が、あるアルバムや曲について記事をお書きになると、僕はそれを無性に聴きたくなる、という非常にシンプルなことなのですが・・・その逆パターンもどうやらあるみたいで・・・ほぼすべてのそんなブログ様は僕にとってジュリーファンの大先輩でいらっしゃいますから、とにかく大変光栄なことです。
というワケで、毎度のそんなパターンのおかげで昨日久しぶりにじっくり聴いたアルバム『sur←』。
今日はその中から、タイトルチューンの「sur←」をお題にお届けしたいと思います。伝授!
突然ですが、僕はロックファンであると同時にSFファンでもありました(過去形なのは、最近の新作はほとんど読んでいないからです)。
一緒にバンドを組んで以来25年になろうかという幼馴染・ウンベルケナシ君とは、元々はSFファン同士としての友人だったりします。
ロック・ミュージックとSF文学は非常に相性がよろしい。
それぞれが辿った歴史も似ています。黄金の60年代、狂乱の70年代、そしてニューウェーヴの台頭。
ジュリーの作品の中にも、SF的なものがたくさんあります。
『TOKIO』『BAD TUNING』の頃にはそれっぽい楽曲が目白押し。時代を経て、吉田建さんプロデュース期では、『BEAUTIFUL WORLD』以外の4枚すべてに、アルバム全体を通してSF的コンセプトが感じられますよね。
この辺りはまぁ、一般的に言う「SF=サイエンス・フィクション」の世界なワケです。
ところが、SFというのは「サイエンス・フィクション」にあらず、「スペキュレイティヴ・フィクション」(=思弁小説)である!などという主張の元に、ブライアン・オールディスやハーラン・エリスン、J・G・バラードなどのニューウェーヴ作家達がノシてきて以降、SFというジャンルも複雑な細分化を見せます。
で、80年代中頃には、「ファンタジー」「サイバーパンク」という2つの柱が新たにニューウェーヴにとって代わり、SF界を牛耳ってしまうのです。
「ファンタジー」についてはみなさま、お分かりですね。
ジュリーと縁の深い大作家・栗本薫さんも、日本を代表するファンタジー作家の旗手でした。僕にとっては、Qさま言うところの「桑田先輩」にあたるのが栗本さんだったりします。
栗本さんのライフワークであった『グインサーガ』(細かい分類で言うと、”ヒロイック・ファンタジー”と呼ばれるジャンルの物語です)が完結しなかったのはとにかく残念。御本人の無念もいかばかりか・・・。
この壮大な物語に登場する”イシュトヴァーン”という戦士は、20代のジュリーそのもののイメージなんですよ。
何故なら、幼少時代に船乗りとしての成長過程を体験している孤児、というキャラクター設定が・・・僕にとっては『JULIEⅡ』の少年を喚起させるワケです。
しかも、本人まったくノン気なのに、色男も醜男もこぞって彼に群がってきます(いや、決してそういう話がしたいわけでは)。
・・・するってぇと30代のジュリーはアルド・ナリスで、40代がスカール、50代がカメロンで60代がアキレウス。来るべき70代がアンダヌ・・・いえ何でもありません。
あ、分かる人にしか分からない話をしてました。ごめんなさい。
話を戻します。
それでは一方の「サイバーパンク」というのはどんな代物か。
これが、僕にとってはジュリーの曲で言うと「sur←」ということになるのですね(アルバム『第六感』収録曲のいくつかも、それに近いイメージがあるのですが)。
「sur←」という曲には、文字通り”シュール”な歌詞がついています。
・唇にキスのたび薔薇が開く
・空にしたグラスから羽根が生える
・カタログの時計からベルが響く
・ウィンドーのギターから波が寄せる
このようなカッ飛んだフレーズが、最初から最後まで羅列し続けて疾走するのです。その止まることのないアイデアの泉・・・これは、さすが覚和歌子さん。
そんな覚さんのフレーズには、SF小説をヒントにしたと思われる箇所が(他の楽曲でも)多くありますが、「sur←」で最も目を引くのは
♪ 塞いだ君の空を こじあけるニューロマンサー ♪
F#m D C#7
ここです。
「ニューロマンサー」というのは、サイバーパンクという新たなジャンルを創出し、80年代中盤、SF界の話題を独りでさらっていった作家、ウィリアム・ギブスンの出世作大長編のタイトルなのです。
最大の神秘は人間の内面にある、というテーマのみならず、今でいうヴァーチャル・リアリティーをいち早く小説で描いた作品と言われています。「ニューロマンサー」「カウント・ゼロ」「モナリザ・オーヴァードライヴ」と続いた作品群が映像・音楽といったジャンルに影響を与えた例は邦洋問わず、数知れません。
またギブスンはかなりの日本贔屓で、YMO『テクノドン』のレコーディングにも関わりを持ったほどです。
サイバーパンクSF小説は、刺激的で才気に満ちた”言葉”を無数に散りばめて内へ内へと展開させていくのがその醍醐味のひとつで、ギブスンの「ニューロマンサー」はまさしく「sur←」で覚さんが連打するシュールなフレーズ群を彷彿とさせるような名編なのですね。
様々な極彩色のイメージが精神世界で四散するような「ドギツさ」。それが「sur←」で覚和歌子さんが狙ったコンセプトだと思います。
相当に突き抜けている歌詞だと言えますが、70年代後半の阿久=大野時代のスーパーマン的な突き抜け方ではなく、もっと聴き手の地肌に直接浸み込んでくるようなジュリーの「匂い」や「存在」を表現してくれるような詞です。
”スーパースター”と呼ばれる者が抱えるごく当たり前の、それでいてすこぶる危険な苦悩と絶望・・・かつてデヴィッド・ボウイが演出したそんなテーマは、ジュリーにも当然ながらピッタリのコンセプトと言えます。
それは、『単純な永遠』で一度掘り下げられた後、セルフ・プロデュース期最初の作品『sur←』で再び触れられることになったのですね。
「sur←」の作曲は大村憲司さんです。
このアルバムの段階では、白井良明さんとジュリー・ナンバー・アレンジメントの覇権を争ってガチンコ勝負しているように感じます。気合の入ったプロの仕事ですね。
基本的にAmのワンコードでグイグイと押し、ブリッジで嬰ヘ長調→イ長調と転調を経て再びAmに舞い戻る。それが「sur←」の楽曲構成です。
嬰ヘ長調部では
♪ 煮つまりかけてる そのイメージをビッグ・バン ♪
F#m D E7
イ長調部では
♪ 途方もないのが愛だから
A F#m
理解しようとしちゃ駄目さ ♪
D C#7 E7
このように、E7コードを利用して何度もAmのトニックである「ラ」の音に回帰しようと、楽曲が尖った動きを見せます。
トランスするAmの繰り返しと、突然挟み込まれる転調の変化。
作られた”クール”ではなく、情熱の行き場を求めて迷い戸惑うように歌われる「sur←」のひんやりしたヴォーカルは、ジュリーが到達したいくつもの境地の一角だと言えるでしょう。
『sur←』にはタイトルチューンのこの曲以外でも、曲間無しで続く「緑色の部屋」がやはりサイケデリックなナンバーで、サイバーパンクな「sur←」と表裏一体の魅力を持っています。
実はこの「緑色の部屋」という曲も、あるSF小説を想起させるのですが、それはまたいずれの機会に。
ところで。
よくジュリーのLIVEで、「お腹が見えた」というのがことさらに話題になり狂喜乱舞され、果ては物議を醸し出す、という状況がさかんに起こっていることを最近になってようやく僕は覚えたのですが・・・。
みなさま、ジュリーのお腹が大好きなのですね。
ということは、このアルバム『sur←』の歌詞カード。
ちょうど「泥棒」と「銀の骨」が記載されてある見開きページのジュリーの腹出しショットも当然大好物である、と思って間違いないですか?
眼福ショットなのですよね?
僕、この写真初めて見た時はちょっとショックでしたけど・・・。
ヒヨッコですか?
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コメント
このアルバム、私ももっています。
曲もすてきで、ときどききいていますよ!
投稿: hiromi | 2010年7月20日 (火) 10時29分
DY様の長~いSF語りを読んで思い出したことが・・・。
就活時、最終面接でのこと。サークル活動=SF研に反応した役員のオジサマに「UFOとかですか(鼻で笑う)」と聞かれ、「そんな単純なもんちゃうわっ!」と心で叫んだワタクシ。もちろんオトナの対応をして内定ゲットしましたけど~。
当時から思えばずいぶんとSFも市民権を得ましたわね~ってワタクシが語ってドースルですが。
80年代も翻訳ものも疎いので、サイバーパンク=「sur←」ってそーなんだとしか言いようがないのが残念ですが。
ところでこの曲、ライブで歌詞大丈夫だったんでしょうか。いかにもやらかしそう。
投稿: ひいきゃん | 2010年7月20日 (火) 15時33分
>僕、この写真初めて見た時はちょっとショ>ックでしたけど・・・。
自分もかなりショックでしたーー~
「いくらコンセプトがシュールな歌謡曲ったって、
写真、なんでわざと色落とすねん。
せっかくのジュリーがもったいないぜ、ちっ」な~んて。
伝授、ありがとうございます。
sur←、ウィリアム・ギブスンのニューロマンサー、
知らなかったーー~~。
SFはスミスやクラークあたりで停止してしまっていて、
超人ロックと寺山修司を足して二で割った感じ?とか思っていました。
投稿: ぬこ | 2010年7月20日 (火) 16時04分
「グインサーガ」も読んでないし・・SF事情には疎いですが、
当時、SFっぽい歌詞だな~と印象がありました。
このアルバムの「あんじょうやりやコンサート」、なんと実家から15分の地元開催。
私が小学校音楽会で出た会館にジュリーが来る?!まあ~驚きでしたw(゚o゚)w
あの田舎町であの銀髪にあのメークで、のっけから「sur←」でバリバリ飛ばすジュリー!
観客の反応にどぎまぎでしたが、ステージ後半は「ジュリー!」の声もかかり大盛り上がり~
確か、最後はポンタさんがスティックを客席に投げてたような・・
ジュリーが終始楽しそうで、とても印象深いステージでした。
もう、14年も前なんですねえ~
故大村憲司さんについてポンタさんが、「不世出のギタリスト、掛け替えのない人だった。」と語っていました。
いらっしゃればジュリーと更に関わりがあったかもしれませんよね。。
投稿: くれトモ | 2010年7月20日 (火) 17時17分
ジュリーは、リアルな日常性を排していた分、SF的なアプローチも多いのでしょうか。
私がSFぽいと思いながら聴いていたのは、「約束の地」。
大きな(時の)河、リ・インカーネーション、終末と希望のイメージですね。
少女漫画のSF育ちなもので…。
このツアーの時は、プラチナブロンドに黒のスーツ、水色のネクタイにキャーっとなっていました
実物が格好いいのに、何故にあの写真?
ハヤカワさんはクリエイタ-だから、何を考えつこうと驚きませんが、それを受容するジュリーが謎です。
任せるなら100%という事なのか…。
トカゲと並んで、多分永遠にミステリーです。
栗本世界って、メンタル面が虚弱な人物が多くて、ジュリーを重ねられるキャラ…います?
ちゃんと両親に愛されて育って、食べて、愛して、歌ってが好き!というのは一人いますが、彼は軟派だし~。
あ、アンダヌ○発言は、不問に処して差し上げます。
投稿: morie | 2010年7月20日 (火) 19時51分
DY様 こんばんわ。
はい、ジュリの腹、大好きです。(笑)
腹より髪型とポーズがショックでしたわ。 「sur←」の歌詞よりシュールだし・・。
栗本さんの小説はもっとヤバイ(?)物ならよく読んだのですが、グインサーガはあまり壮大過ぎて、育児で手いっぱいの時代には手も足もでませんでした。
昔はいろんな小説の主人公にジュリーを重ねましたが、自分的に一番ぴったりだと思ったのはF・サガンの「優しい関係」の美青年・ルイスです。優しさと残酷さ、怜悧と狂気、究極の純愛って恐ろし~。
話は突然変わりますが、最近のライブ情報ヨダレを垂らして読んでるだけだったんですが、ガマンしきれず落ちてたチケット拾ってCCレモン行くことになりましたー。
最後になりましたが、このアルバムで一番気になる曲が「君が嫁いだ景色」なんです。「君」と「僕」の関係ってどーゆーんでしょう?
投稿: nekomodoki | 2010年7月20日 (火) 21時40分
hiromi様
仰る通り、素敵な曲が詰まったアルバムですね~。
中でも僕は「時計/夏がいく」が抜きん出て好きなのです。
この曲はジュリーファンの間でも好き嫌いの分かれるナンバーのようですが、hiromi様はいかがでしょうか。
☆
ひいきゃん様
あぁ、確かに少し前までは、SFファンに市民権は無かったですね~。
僕も突然、幼年の記憶を思い出したことがあります。
「ザ・ベストテン」に出演した西城秀樹さんが、「本をよくお読みになるんですって?」という振りに
「ええ、よく読みますよ。SMとか」
と、真顔で応えたのです(これ、マジです)!
無論「SF」と言い間違ったワケですが、一瞬石像のようになる徹子さんと久米さんを、ハッキリ映像で覚えております。
確かその時の西城さんのランクインしていた曲は、「愛の園」だったかなぁ・・・。
☆
ぬこ様
おぉっ!
クラークは普通にしても、スミスの名前を挙げるとは、ぬこ様素晴らしい!
SF作家でスミスという名は数人おりますが、ぬこ様の仰るのは、スペースオペラ元祖・レンズマンのE・E・スミスのことでございましょう。
いやいや渋い!
ちなみに私、現在「第二段階ジュリーファン」くらいかな、と自分では思っておりますがいかがでしょうか・・・。
そして、やはりぬこ様もショックでございましたか。
少し安心いたしました~。
☆
くれトモ様
> 私が小学校音楽会で出た会館にジュリーが来る
それはスゴイ話です!さぞ興奮なさったことでしょう。
さて、大村憲司さん。
あまりにも偉大なお方で、ついでのように記事に触れることができませんでしたが、素晴らしい職人肌のギタリストでした。
実は僕のロック歴はビートルスよりもYMOの方が少し先で、そういった意味でも、大村さんは思い入れのあるミュージシャンです。
大村さんについては、いつか「強いHEART」の記事で詳しく語りたいと思っています。
あの曲の大村さんのアレンジは、本当に素晴らしいですから・・・。
☆
morie様
うわぁ~っ!
ジュリーファンはあまりグインは読んでいないみたいだな・・・という見切り発車の記述だったのですが・・・。
morie様、不問に処して頂きこの上ない僥倖でございます~!
いやぁ焦りました。
未読の方には、僕がどれだけ失礼なことを書いてしまったかお分かりにならないでしょうけれど・・・。
「加瀬さんだから」実現した今回のジュリワン・コラボ。
同じように、タケジさんでなければ実現しなかったことも多々あるのでしょうね・・・。
ジュリーがタケジさんを、人柄含めて信頼し、すべて任せているということなのでしょうか・・・。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月20日 (火) 21時44分
nekomodoki様
あいや、タッチの差で申し訳ありません!
髪型とポーズ、ですか・・・。
(と、歌詞カードを見直してみる)
なるほど、確かにお腹だけなら何ら問題なさそうですねぇ。
そして、何ですか何ですか。
渋谷のチケットを拾いあそばされた、と?
うぅ・・・うらやましい・・・。
でも、僕はその日はどのみち仕事ですので・・・参加されるみなさまにすべてを託します!
DVD録りがあったかどうか・・・一番の関心事はそれですね・・・。
「君の嫁いだ景色」は、そのままの意味かと思いますが、何か意味がこめられていそう気も、確かにします。
作曲が堯之さんというのも・・・。
これは僕も大好きな曲です!
投稿: DYNAMITE | 2010年7月20日 (火) 21時50分
DYさま、こんばんは。
SFといえば、このジャケ写、映画「時計仕掛けのオレンジ」みたい~
…と思いませんか?
いや、下まつげだけのイメージです。
映画はシュールっちゅうか何ちゅうか、脳みそがシビレましたわ。
この歌詞は、覚える事放棄曲NO.1です!
横レスですがmorie様。
私もジュリーの歌う世界に少女漫画SF(大別して)を感じることがあります。
大好きな「約束の地」、萩尾望都さんっぽい、と勝手に思って聴いてます。
そして「ママ…」に、メッシュシリーズの「銀の矢」を連想しちゃいます。
(男の子が、夜中に不倫相手と家出しようとするママを見つけて、ママを
ボウガン?か何かで撃とうとして、誤って自分を傷つけてしまう…。
で、大きくなるまで思い出せずにいるの。ぴったり!)
あら、なんか横道それてすみません。
投稿: wine | 2010年7月21日 (水) 00時35分
このアルバムは去年初めて聞きました。
私はスルー中だったのでジュリーこんなに
派手な化粧して頑張ってたのねって
しみじみしました。
驚くという事はなかったです。
ジュリーは荒野を掻き分け掻き分け先頭に立って開拓する人でしたし、ジュリーが始めてやった事って多いでしょ。
みんなその真似してますよね
でも下まつげを書くのはやったね~エライ!ってリアルタイムで見たかったな~
私が気になるのは 君が嫁いだ景色です
誰の事を想いながら歌ってるんだろうって
気になる~
投稿: キミちゃん | 2010年7月21日 (水) 10時21分
DY様、1度だけ横レスお許し下さい。
名前をあげていただいたので…。
WINE様、萩尾望都氏は私も大好きです。
「幻の恋」を聴いた時も、「ポーの一族」の感性に似ている気がしました。
覚和歌子氏も私と同世代なので、カルチャーが似ているのかも。
「グイン」は、世界最長の小説を標榜してはじまった時、おおいにはまったので、後はやめるにやめられず…。
「俺様」なイシュトヴァーンは、どっちかというと、ショーケン型かと。
ドラマも小説も、長いものが好きです。
ジュリーは絶好調で現在進行形、なかなか、掴みきれるものではないですね。
ところで、「君が嫁いだ景色」、父と娘の歌に聞こえるんですが、どうなんでしょう?
投稿: morie | 2010年7月21日 (水) 18時32分
訂正:
「幻の恋」の作詞は高野寛氏でした。
かようにロマンティックな詞は覚氏、と思い込んでいました。すみません。
おや、高野氏も一応、同世代です。
投稿: morie | 2010年7月21日 (水) 19時17分
wine様
お~、「時計じかけのオレンジ」。
懐かしいですね~。
いやいや申し訳ございません。実は不肖DYNAMITE、当記事への先輩方のコメントで初めて、ジュリーのまつげに気がついたという次第でございまして・・・。
そして、morie様のみならずwine様まで・・・ということで「約束の地」を聴き返してみました。
なるほどこれは・・・確かにSFの世界観です。
バラードという要素にシビれ過ぎて、これまで歌詞の考察が甘かったようですね。
勉強になりました~。
☆
キミちゃん様
ジュリーは開拓者。
その凄さは新規ファンの僕にも何となくわかります。
今でもきっと、そうなんですよね。
ジュリーの歩いた道を、多くのアーティストがこれから歩くでしょう。
「君が嫁いだ景色」はmorie様仰るように父娘の歌なのでしょうが、現実の日々を描くジュリーの作詞スタイルからの逸脱と考えて、何かの書物なり光景なりにインスパイアされたものかもしれませんね・・・。
☆
morie様
いえいえ~。
このブログでは横レス大歓迎でございますよ~。
どうぞ今後ともご遠慮なさらず。
僕の場合、イシュトとジュリーがダブるのは、本文にも書いたように、港町の船乗り少年だったという点でございまして・・・。
まぁ、DYNAMITEは一体どんだけ「JULIEⅡ」が好きなんだよ!というお話なのですよね~。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月21日 (水) 20時30分
「君が嫁いだ景色」は「時計~夏がゆく」と同じような感覚―懐かしい景色の時間の狭間にいつのまにか迷い込んだような不思議な気分にしてくれます。これは「遠い夏」にも言えますね。
ところで昨日の毎日新聞の川柳欄に
「なぜ沢田研二がジュリーなんだろう」
と素朴な疑問がベタな五・七・五で載ってました。
Q様ばりに私も五・七・五でお答えしようかと頭をひねりましたが、うまく出てきません。どなたかベタベタな五・七・五でまとめてくださいませんか?
投稿: nekomodoki | 2010年7月21日 (水) 22時23分
nekomodoki様
分かります!
「君が嫁いだ景色」は、郷愁をそそる楽曲です。
そして、なんとなく夏に聴くのがイイんですよね~。
ジュリーは時々このような情景描写で淡々と、それでいて胸キュンな詞を書きますよね。
「行列」というフレーズが特に効いているような気がします。
一応、5・7・5をお返ししておきます。
瀬戸口が ジュリーだったら 困るでしょ
投稿: DYNAMITE | 2010年7月22日 (木) 18時56分
DY様も 後ろ姿は 在りし日の・・・
やめときます・・・。
50万のキリ番近づいてきましたね。万が一ヒットしたらリクエストはもう決まりです。
投稿: nekomodoki | 2010年7月22日 (木) 19時25分
DYさん、お邪魔します。
うが~!出遅れた~!この楽曲は、もちろんリアルタイムで聴きました。個人的には歌い出しの“くちびるにキスのたび 薔薇がひらく”の部分と“あきらめさえ夢に 裏返すテロリスト”の部分が大好きです。特に“テロリスト”のところ!
私、この記事を読む前に、自分のブログと箱さんのコメントに栗本薫/中島梓さんの仕事をまとめた本の宣伝を書いたんですよ。偶然にしては出来すぎのような偶然!ジュリーファン同士の阿吽の呼吸でしょうか?
ちなみに、歌詞カードのロン毛姿を見て、痛感したこと。『ロン毛で決め手になるのは、顔の造りより、顔の大きさだ…』
投稿: 74年生まれ | 2010年7月22日 (木) 20時29分
nekomodoki様
えっ?
もう少しで50万ですと・・・?
ほんとだ・・・早っ!
アクセス数は日に1500前後ですから、週末には辿り着くかも・・・。
で。
例の後ろ姿ネタなのですが・・・。
お嬢様方からは、ブーイングの嵐です!
(と申しましても、一番激しいブーイングはカミさんだったりする・・・。「申し訳ない」という気持ちがあるのでしょう涙)
☆
74年生まれ様
情報ありがとうございます!
栗本さんが世に出た時代はまだまだ、女性が強く主張をすることが何かと言われるような時代でした。
それでも栗本さんは、常に自分の思ったことを、そのまま発言したり、文章にしていました。
有名な話ではないですが、一時同業者の男性作家とある件で論戦になったことがありましたが、栗本さんは一歩もひきませんでした。
ただ、
「本当は物語を書きたいのに、こんなことに必死に文章を書いているなんて・・・」
といったような、悲しみが見てとれました。あくまで僕の個人的な感想なのですが。
栗本さんは、僕が最初に尊敬した女性なのです・・・。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月22日 (木) 22時00分
みなさま~。
先程、日頃お世話になっておりますあるJ先輩から、「君が嫁いだ景色」についてメールを頂きました。
先輩は「個人的な推測ですから」と仰っていますが、僕はその考察にメチャクチャ心を打たれました!
いかにもジュリーらしい、と思ったのです。
「君が嫁いだ景色」は僕も大好きな曲ですから、秋くらいまでには楽曲構成も紐解いて、記事を書きたいと思います。
そこで、その先輩に教わった考察についても少し触れようと思います。
どうぞお楽しみに~。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月22日 (木) 22時43分
DY様
ほんとはあの句、5・7・5でおさまらなくて、下の句があるんです。
で、下の句は・・・。
せめて7キロ ジュリとシェアして
奥様、ごめんなさーい!
投稿: nekomodoki | 2010年7月23日 (金) 19時10分
nekomodoki様
何故に7キロ・・・?
7キロシェアでは、僕もジュリーも60キロ台には届きませ・・・あわわ何でもありません~。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月23日 (金) 21時54分