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2010年7月 6日 (火)

沢田研二 「サムライ」

from『思いきり気障な人生』、1977

 

Omoikirikiza

 

1. 思いきり気障な人生
2. あなたに今夜はワインをふりかけ
3. 再会
4. さよならをいう気もない
5. ラム酒入りのオレンジ
6. 勝手にしやがれ
7. サムライ
8. ナイフをとれよ
9. 憎みきれないろくでなし
10. ママ・・・

 

--------------------------------

 

前回記事にて、どうやらDYNAMITEは『思いきり気障な人生』というアルバムを軽視しているらしい、という話が沸き起こり、物議をかもしている(いや、ただ単に「意外よねぇ~」というお話らしいのですが)ようでございます。

まぁ正直に申しますれば。
ジュリーにとってある意味”最強”の時期とも言える、阿久=大野時代のオリジナル・アルバム3枚について。

僕はまず『今度は、華麗な宴にどうぞ』は、間違いなく大名盤だと思っていて、ジュリーに興味を持った普通の人にはこのアルバムを最初に薦めます(すでにロックに浸かってしまってる男性だと、それが『BAD TUNING』になります)。


そして、ファンの間ですら一部に「クドい」という批判すらも聞かれる『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』については、個人的に凄まじく嵌ってしまい、敢えて多くの人には薦めませんが、自分の中ではとても大切な1枚、というスタンスです。
特に真冬に聴くこのアルバムの質感は最高で、「この感覚が分からない人は気の毒だ」といった高慢なことを考えてしまうほどです。

で、『思いきり気障な人生』。
実は、ジュリーのすべてのアルバムを個人的に評価する際、このアルバムは下から数えた方が早い・・・それは事実です。
原因は、自分なりにいつくか考察できます。

まず、1曲目のタイトルチューン「思いきり気障な人生」。
良い曲だとは思いますが、『今度は、華麗な宴にどうぞ』の完璧な世界を先に堪能してしまった僕としては、この時点で大野さんはまだ阿久さんの歌詞のすべてを咀嚼に至っていないような気がしてしまったのです。
本当に、それを感じるのはこの1曲だけなんですけど。

 

そして、これが最も大きい要因なのですが。

「既に知ってる、有名な曲が多過ぎる」

という贅沢きわまりない感想が、僕の『思いきり気障な人生』の評価に大きく影を落としてしまっているのですよ・・・。
しかしながらこの感想が、後追いの新規ファン独特の悪しきものだ、という自覚はしっかりと持っています。

タイムリーで聴いていたら、これほどまでにショッキングで心躍る決定的1枚に、震えるほどに身を焦がしたことでしょう。
そして、その中でも大好きになった1曲のアルバム収録曲が、アレンジも新たに追加でシングル・カットされ大ヒットする・・・そんな事態を迎えたことでしょう。
先輩方は、必ずその道を通ってこられたのではないか、と確信いたします。

ということで。
アルバムの1収録曲から、日本歌謡界を代表する、誰もが知っている大ヒットシングルへ。
これこそジュリーナンバーの中で、最大の成り上がり曲でしょう。
「サムライ」、伝授です!

 

アルバム『思いきり気障な人生』のリリースは、1977年11月ですから、その時点で、「さよならをいう気もない」「勝手にしやがれ」「憎みきれないろくでなし」の3曲は既にシングルとして世に出ていたことになります。
飛ぶ鳥を落とす勢いの、77年のジュリー。
タイムリーなファンは、残る7曲を楽しみにアルバムを購入したことでしょう。
そして、多くの先輩方がB面2曲目の「サムライ」に痺れただろうなぁ。

 

LPのB面1発目が「勝手にしやがれ」。その後を受けて、流麗なピアノのイントロから始まる渋いバラードが「サムライ」です。
そう、シングル化される前の「サムライ」は、美しくも迫力のある3連符バラード。つまり、泣きのナンバーだったのですね・・・。

 

♪ ありがとう、ジェニー お前はいい女だった ♪
          G        Em             G                 Em

 

この導入部ヴォーカルのセクシーなことよ!
阿久=大野時代の幕が開き、まさに今始まったばかりの、ジュリーの新たな「男」っぽい世界。
ありえない程に気障な歌詞を歌って違和感の無い、ジュリーの途方もなく大きな才能とスケール。このアルバムに至って、全人類がそれに気がついた。
中でも「サムライ」は、そんな条件を最初から充分に備えていたのです。

 

演奏・歌唱ともに徐々に力が入って行き、沸点を迎えるのが

 

♪ 片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 ♪
     Em                  D            C

 

という、あまりにも有名なフレーズ部分。
そしてみなさまご承知の通り、シングル化にあたって「サムライ」がガラリと様相を一変させた最も大きなアイデアは、この強力なサビ部をいきなり冒頭に配置するという、今考えてみれば大ヒットへ向けての絶対的な手法でした。

 

アルバムヴァージョンでは、それまでピアノの物悲しげな演奏に合わせて淡々と進んできた気障なジュリーのヴォーカルが、一気に”3連符ロッカ・バラード”へと転換する衝撃のサビ部到達感が味わえます。
「頂点」とか「境地」に達するヴォーカルが大好きな僕にとっては、実はアルバムヴァージョンの「サムライ」の方が好みだったりするのですね。

 

あと、アルバムヴァージョンは演奏の自由度が高くて、各パートにちょっとした遊び心があったりします。
そんな中で僕が一番シビレるのは

♪ 男はいつでも 悲しいサムライ ♪
      C                 G  B7 Em

の部分で、「えっ?」というタイミングで「ドコドコドン!」と暴れるドラムスです。
歌で言うと2番ですよ。
3分36秒あたり。
この「突然オカズ」って、90年代のLIVEで、ポンタさんが3連符ナンバーでよくやる必殺技なんですよねぇ。
この「サムライ」レコーディング音源のドラマーがポンタさんってことはないのかなぁ・・・。キックの圧力とか、いかにもなんですけど。

と、アルバムヴァージョンばかりに肩入れしているようですが、楽曲としての完成度で言うならば、やはりシングルヴァージョンが上でしょうね。

 

アルバムヴァージョンとの比較、サビ部の冒頭配置以外の大きな相違点として挙げられるのは、テンポです。
シングルヴァージョンの「サムライ」はかなりテンポアップして演奏され、最早”バラード”とは言えなくなっていますね。
楽器編成はほぼ同じですが

♪ 寝顔にキスでも してあげたいけど ♪
   C                        B7     Em

 

から始まるBメロ部に、ビートルズ「アイ・ウォント・ユー」ばりのメチャクチャにハードな音色でエレキギターのアルペジオが絡みます。これが抜群に効いていて、シングルヴァージョンに慣れている方々は、アルバムヴァージョンの同じ箇所を聴いた際、「なんとなく音が薄いなぁ」と感じてしまうのではないでしょうか。
シングルヴァージョンでは、ホーンセクションやベース、ドラムスはカッチリと演奏されます。「譜面通り」といった演奏ですね。
ただ、1番と2番の間のピアノ・ソロの2回し目がお洒落に音数を多くしていたり、タンバリンの手数とミックス音量が強調されていたり・・・これらは楽曲の全体像をハキハキさせるためのアイデアでしょうか。

 

僕もねぇ、『思いきり気障な人生』をタイムリーで聴いていたなら、「サムライ」は相当特別な曲になっていたと思うんですよ。
まずアルバムで好きになって、シングルヴァージョンを聴いて更に「うぉ~!」っていう感じでね。
でも、僕が40歳を過ぎてからこのアルバムを聴いた時、すでに「サムライ」は”超”がつく有名な曲。
「あなたに今夜はワインをふりかけ」も合わせ、アルバム収録中半分の5曲までが、言うなれば「スタンダード・ナンバー状態」だったワケです。

後追いファンとしては、何と贅沢なことにその点が、アルバムの評価をいまひとつ上げ切れない要因になってしまったんですよね。
通して聴いてみて惹かれた楽曲と言えば、まったく初体験の「ナイフをとれよ」と「ママ・・・」。
いや、この2曲は今でも相当に好きなんですけどね。

 

しかしここまで語ってきたように、「歴史的大名盤」だということは、きちんと理解しておりますので・・・どうぞご容赦くださいますよう・・・。

 

そうそう。
僕が「サムライ」で一番好きな箇所は

 

♪ はんぱなワインより 酔わせてくれたよ ♪
            C        Cm             G         Em

 

と、優しく歌うジュリーのヴォーカルなんですけど。
C→D7→Gと行かずにC→Cm→Gと柔らかく進行するのは、今で言うところの「Qさま流」ってヤツですね。「いつかの”熱視線ギャル”」の記事で、このコード進行について書いたっけ・・・。

 

以上、「サムライ」についての複雑な思いを伴った個人的評価が象徴しているように、後追いファンの僕は、ジュリーがソロアーティストとして日本歌謡界のトップ中のトップへと駆け上がった最初のアルバム『思いきり気障な人生』を、正当に評価する機会を逸してしまっています。
ただ、それでもリリース当時の先輩方の
「どうだ見たか、これがジュリーだ!」
という会心の手応えを、時代を越えて僕などが容易に想像できるなんて、音楽としてスゴイことですよね。

 

そういえば、『ジュリー祭り』で「勝手にしやがれ」を聴いた時
「なんだかんだ言っても、やっぱり名曲!」
と、しみじみ思いました。
『思いきり気障な人生』って、そんなアルバムなんでしょうね。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

これはあくまでもワタクシとワタクシのダチの思ったことなので、誤解のないようにお願いします。

リアルタイムで買った派ですが、当時まだ親にお小遣いをもらってレコードを買っている身分です。

買った感想
「シングルに入って歌が多すぎる~!! 持ってるのに・・・。」494949・・・
なんか損した気分・・・。
サムライがシングルカットされた感想
「(まったくの)新曲ちゃうのん・・・・・・・?また重なった。」
友人の感想
「あなたに今夜は・・・のほうがええ。絶対アレが新曲やと思たのに。」
共通の感想
「ジェニーって・・・なんでや?」

別にアルバムが悪いと言っちゃあいませんよ。当時大野さんの大ファンで全曲大野さんの作曲と聞いて待ち遠しかったのは事実だし、不可思議な歌詞カード(切りとって重ねて折って作る)は楽しかったし(コドモのやることなので大事に取っておかず切って作った)・・・
ただ、コドモでしたから大人的感想は持てません。曲のつくりがどうとか、歌詞がどうとか、歌い方がどうとか、そんなのわかりません。ていうかどうでもいい。ただただ「わあい、ジュリーのLPやあ~!」というだけで、とにかく聞いて楽しい嬉しい、それだけでした。(理屈はないんよ。分析なんかしないのよ。)
シンプルイズベストな楽しみ方だよ、子供にしかできないかもね。

だからこそ思ったのよ!「重なりすぎや、腹立つ!!」と(笑)

ま、あくまで当時コドモだったワタクシの感想ですので。
長くてごめんなさい。

投稿: ちゃちゃ | 2010年7月 6日 (火) 19時23分

DYさん、お邪魔します。
実は、私、「思いきり気障な人生」は買おうと思えば、買えたけど、買いませんでした。“ザ・歌謡曲”という感じのジャケットデザインが、どうしても受け入れられません…。で、私「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと~」が大好きなんですよ。あれは、楽曲のみならずジャケットデザインも最高なので、よけい「思いきり~」から遠ざかる…。
でも、シングルの「サムライ」は好きですよ。♪ありがとう ジェニー お前は いい女 だった♪ の部分については、DYさんと同じ意見です!ここの部分の情感は素晴らしいです。特に“いい女”のところに優しさがあります。

投稿: 74年生まれ | 2010年7月 6日 (火) 20時35分

ちゃちゃ様

あ・・・それが普通の感想かも、です!
思い出しました、その感覚。

例えば僕は高校の頃佐野元春さんを聴いていましたが、「カフェ・ボヘミア」というアルバムの前に、シングルリリース攻勢があったんですよ。
で、アルバムを買った時
「何曲かぶってんの~!」
とガッカリした覚えがあります。
アルバム自体が悪い、という話ではないんですよね。
少ないお小遣いの中から、シングルも買って、アルバムも買って・・・。ダブリがあったらそりゃガッカリです。

「思いきり~」については意外と、タイムリーな先輩方の中にそういう人が多かったのでは・・・。

74年生まれ様

言われてみて初めて気がつきました!
確かに仰る通り、このジャケットのジュリーの笑顔はなんとも・・・やらされてる感が強いですね。
しかしやっぱりみなさま細かいところまで見ていらっしゃいますね。僕、全然気がついてませんでしたよ。

でも74年生まれ様、「LOVE~」の世界がお好きなら、「ナイフをとれよ」「ママ・・・」の2曲は是非聴いて頂きたいなぁ・・・。

投稿: DYNAMITE | 2010年7月 6日 (火) 20時52分

DYNAMITEさま 再びこんばんは。

>これほどまでにショッキングで心躍る決定的1枚に、震えるほどに身を焦がしたことでしょう
 ↑ はいっ

当時はレコードですよ。シングルだとすぐにひっくり返したり、取っ替えたりしなきゃでしょ。 
一枚で「名曲宝庫・気障男シリーズ堪能」ですから。

「サムライ」どっちのバージョンも大好き!
「夜のヒットスタジオ」の畳、一生忘れられませんわね~。

投稿: みゆきママ  | 2010年7月 6日 (火) 21時29分

DYさん、再びお邪魔します。
つべで「ママ…」を聞いてきました!つべって便利ですね~。「ママ…」、大名曲じゃないですか!しかも、ジュリーの歌唱力が素晴らしい!「思いきり~」を探して、買おうと思います。

投稿: 74年生まれ | 2010年7月 6日 (火) 21時45分

後追い大人買い期には最後回し、今はリピート率最下位争いですね~、このアルバム。
ちなみに最下位争ってるのは「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと」、「女たちよ」あたりですね~、それぞれ理由は違うけど。
聴き込まないと好きになれないタイプのワタクシ、この機会に重い腰を持ち上げましょうかね~。じゅりのアルバムを好きじゃないまま放置するのはイヤですからね!

投稿: ひいきゃん | 2010年7月 6日 (火) 22時25分

DY様
私も当時はかぶる曲多すぎ!とちょっと不満でした。
それに好きな曲が多いんですが、ちょっと聴くには重いっていうか。
「サムライ」は衝撃的でしたね。ファッションも含めて。
これだけは後にも先にも100年後でもほかに歌える人はいない!と断言できます。

投稿: nekomodoki | 2010年7月 6日 (火) 23時03分

瀬戸口さま

「サムライ」シングル、アルバム両バージョン好きです。
阿久悠3部作は当時よりも今の方が聴きこんじゃいます。
どれもこれも凄い詞と凄い声。
声の中にある力に圧倒されます。

「思い切り気障な人生」の初め何小節かを関西弁で歌ったことがありました。
日劇で転んじゃったの「次がこの気障な歌なのにどうしようかと思ったよ。カッコ悪く歌いだそうと関西弁にした」とか何とか言ってました。

投稿: momo | 2010年7月 7日 (水) 00時02分

私もリアルタイムではちゃちゃさんと同じ感想でした
ファンの間では「あなたに今夜は…」>「サムライ」だったと思います
でもシングルアレンジでかなり違うイメージにはなりました

なお、LPにはミュージシャンがクレジットされていて
ドラムは田中清司さんになっています
ピアノは羽田健太郎さんなんだ。へえ ←今さら


投稿: メイ | 2010年7月 7日 (水) 00時14分

またお邪魔・・・

「ママ・・・」
で、思い出したんですが、
このLPが出た直後のコンサートでこの歌を歌った後のジュリー・・・
「日頃ママなんて言わないもんですから、歌い終わった後になって、こう・・・
ぞわぞわぞわって・・・!(笑)・・・ああ、気持ち悪っ!!!」
名曲の余韻を吹き飛ばすコメントでした。

当時この歌の謎「僕の膝に残る傷跡はなんやろう」と、神秘的に考えていたら、
友人のジュリーファン(男性)が「小さい頃階段から落ちたんやで。
別にウラなんかないって。」と、一刀両断してくれました。
「かあちゃんが何もいわんかったのは、何もないからや。」
・・・確かに。古傷はトラウマなんてなくても寒い日にうずくことはよくあるし・・・。

イヤイヤイヤ!・・・イメージぶち壊し発言でごめんなさい。
m(. ̄  ̄.)mス・スイマセーン

投稿: ちゃちゃ | 2010年7月 7日 (水) 08時24分

そうですね!
言われてみればかぶってる曲多いし
なんていうか重い雰囲気で、ジュリーは
言い切る感じが嫌い!って後から聞いて
そうなんだって思いましたけど
その好きじゃなかった感じがビリビリ
のアルバムですね

う~ん当時は事務所では稼ぎ頭で背負ってるものが重くて余裕なくてジュリーもビリビリしてたのを覚えてます。

ラム酒入りのオレンジが好きです。

投稿: キミちゃん | 2010年7月 7日 (水) 08時26分

この当時の阿久さんの詩の世界を、ジュリーは後に「実年齢より大人過ぎて」というような発言をしてますね。同じような理由でユーミン作の「静かなまぼろし」もお蔵入りになったのはこの頃でしょうか。

投稿: クリングル | 2010年7月 7日 (水) 11時30分

DYNAMITEさま

ずっとジュリーから離れることなく応援していらしたファンの皆さまと 
私はちょっと違った思いがある曲です、「サムライ」・・・。

1977年といえば 私はもう大学も卒業していました(歳バレバレ(^^ゞ)。
そのせいか、当時、あの衣装、パフォーマンス、曲よりもそちらに・・・
そして、感想は「ううう~~~ん。。。」
ジュリーが、遠くに行ってしまうような気がしたのかしら・・
「憎みきれないろくでなし」は大好きでしたが、「勝手にしやがれ」は好きになれず。
歌謡曲っぽいなんて、表面的にしか捉えれなかったのでしょうね。

中抜け期間長すぎましたので、忘れ去っていたことだらけですが、
この当時の 何とも微妙、複雑な思いは忘れられません。

ですから、ジュリーに舞い戻ってからも中々これらの大ヒット曲を聴こうという気持ちになれず。。

ところが、今はどうでしょう~~!!
あらあ、まあ、こんなに名曲だったのねぇ(感嘆)と。^^
そして 今に至る・・・で、ジュリーのおかげで楽しい幸せな50代です。(^^ゞ

思い返せば、タイガースの頃も、シングル曲より
コンサートやジャズ喫茶での洋楽を歌うジュリーのほうが好きでした。
王子様キャラのジュリーには、ちょっと同情していた生意気なファンでした。
(もちろん、お顔に目がくらんでいたのは確かでしたが(^^ゞ)

投稿: りんだ | 2010年7月 7日 (水) 17時18分

みゆきママ様

お~、肯定派はみゆきママ様がいらっしゃいましたか~。
黄金の1枚、ということですね!
その時のジュリーがギュッと詰まって凝縮されているという感じでしょうか。

タタミは有名ですね~。
僕は、映像的な斬新さは分かるのですが、あのジュリーがことさら美しい、というのはいまひとつ・・・やはり男性はこの辺が甘いですねぇ・・・。

74年生まれ様

お聴きになりましたか!
「ママ・・・」は大名曲ですよ~。質量ともに。
ピアノのアルペジオも素晴らしいですし、普通では考えられないような転調をしますし、なにせ壮大です。

僕は、仕事の飲み会でこの曲をカラオケで絶唱し、場を凍らせたことがございますよ~。

ひいきゃん様

あいや、「LOVE~」「女たちよ」は超名盤でございますれば何とか乗り越えて頂きとうございます~。

ただ、「LOVE~」は真冬に聴いた方が良いですね。

「女たちよ」は、とにかく繰り返し流すことです。
僕も最初、ダメだったんですよ。
エンドレスで流していたら、ある瞬間からとてつもなくクセになりました。
名盤ですよ!

nekomodoki様

仰る通りでございます!
確かに「ワイン」の方がシングル向きではあったでしょう。
しかし、この頃はきっと、ジュリー本人以上にスタッフが盛り上がっていたように想像します。

ジュリーでなければあり得ないシチュエーションの曲を!
ということで、「サムライ」がシングルに選ばれたのではないでしょうか。

momo様

おぉ~、貴重なお話ありがとうございます!

「思いきり気障な人生」を歌う直前に転んでしまったのですか~!
それはさすがのジュリーもバツが悪かったでしょう。
それで関西弁・・・なるほど。

歌の世界と等身大の自分の狭間で揺れるジュリーを少し垣間見た瞬間だったのではないですか~。
うらやましいお話でございます!

メイ様

羽田さん!
そうそう、実はLP盤とシングル盤でピアニストが違うような気がしているんですよ。
で、LP盤の方がクラシック寄りと言いますかタッチが柔らかいと言いますか。

自信はないですけど、シングル盤の方はロック寄りに聴こえるので、こちらは大野さんなのかなぁ、なんて。

ドラムス、田中さんでしたか~。
いやぁ名演です。ミックスも、キックだけ目立つように処理されていますね。

すみませんお風呂入ります。
一度切ります~。

投稿: DYNAMITE | 2010年7月 7日 (水) 21時12分

続きます~。

ちゃちゃ様

いやいや大丈夫ですよ~。
名曲は名曲ですし、ジュリーってそういうパターン多いですよね。
泣かせた直後に・・・ってパターン。

僕はそれ、全然平気!そのあたりは後追いならではの強味かなぁ・・・。
例えば、ジュリー祭りの「ラブ・ラブ・ラブ」→テニス鬼コーチの流れも純粋に楽しめちゃいますからね~。

キミちゃん様

はは・・・阿久さんの詞って、とにかく言い切る!決め付ける!というのが味ですからね。特にジュリーの詞は・・・。
それが苦手ですとこのアルバムはなかなか受けつけなかったのではないですか~?

仰るようにその頃は、ジュリーが歌えば儲かる、という図式の絶頂期でしょうから、逆にジュリーも神経質にはなったかもしれませんね。

「ラム酒~」は、確か相方のYOKO君がこのアルバムで1番好きな曲だったはずですよ!

クリングル様

なるほど、阿久さんの詞を中年男の世界と踏みましたね、ジュリーは!
確かに、例えば「探偵」なんてのはあの当時のジュリーの年齢とは合っていません。
しかし、それを表現できてしまうジュリーの凄さに、阿久さんはどんどん手管を極めていったのでしょうね。

ジュリー自身には葛藤もあったのでしょう。
そう考えると、今は本当に「歌いたい歌を歌っている」という感じなのでしょうね。

りんだ様

なるほど、「歌謡曲」の匂いと共に一旦ジュリーを離れる、というパターンもあったのですね・・・。
それはわかるような気もしますよ。
ストーンズなどを歌うタイガースのヴォーカリスト、ジュリーのカッコ良さとは、種類が違ってきているわけですし。
また、大学失業というタイミングも・・・。

思うに77年のジュリーはその一方で、おそらく多くの新しいファンをも獲得したのでしょうね。
ファン層拡大のための「黄金のLP」として「思いきり~」というアルバムは意義深かったのかもしれません。

でも、りんだ様はこうして還ってこられたのですからね!
それだけでオ~ケ~♪です。

投稿: DYNAMITE | 2010年7月 7日 (水) 22時36分

では、コメントが落ち着いたところで端的に・・・

阿久悠さんは、とにかく偉大だってことで(笑)

投稿: いわみ | 2010年7月 7日 (水) 23時11分

いわみ先輩!

いや~、いわみ先輩の御記事はいつも面白いですが、昨日はたっぷり笑わせて頂きました。

阿久さんの隠れた名作と言えば、僕は「マッハバロン」の主題歌を思い出します(子供番組なのに「蹂躙されて」などというフレーズが出てきます。しかも曲がパンク。)が、「コケコッコー」には敵いません。
本当に驚きました。

で、疑惑の1枚ですが。
縁起の悪そうな2曲を外してカセットテープに録音して、好きな女の子にプレゼントしたんじゃないですか~?

投稿: DYNAMITE | 2010年7月 8日 (木) 13時01分

こんばんは。

リアルタイムで見ていたので
どのアルバムも 今度はこうなのね。と思って聴いていました。

ちょうど先週からCS夜ヒットで
77年5月23日♪勝手にしやがれ が放送されたのですが
あきらかに何か変わってきたと思います。
前年が色々ありましたから、相当な覚悟だったのでは?
もちろんファンもそうでした。
だから レコ大の『う・れしい~』に

加瀬さんが「来る仕事は全部受けた」と言ってましたし
1ヶ月で60本TVに出たそうですよ(くれトモさん情報)

『思いきり気障な人生』
唯一1位になったアルバムです。
歌謡大賞 有線大賞 FNS大賞 レコード大賞等々たくさん受賞しました。
一般の方たちがたくさん購入されたということなのでしょうね。

投稿: くれーぷ | 2010年7月 8日 (木) 23時21分

訂正です。

FNS歌謡祭グランプリ(大賞)

77年 石川さゆり『津軽海峡・冬景色』

78年 沢田研二 『LOVE(抱きしめたい)』

 77年 『勝手にしやがれ』では受賞してませんでした。
くれトモさんと話してて TV見ながら悔しかったの思い出しました。

投稿: くれーぷ | 2010年7月 9日 (金) 11時45分

くれーぷ様

> 今度はこうなのね

いやぁ深いお言葉ですよ!
つまりくれーぷ様には、ジュリーの進んでいく道、作り出す音をすべて受け入れる体勢が自然に備わっている、ということですよね。

仰るように、「勝手にしやがれ」の大ヒットを受けて、アルバム「思い切り気障な人生」は、多くの新しい購買層を開拓したのでしょう。
実は僕と同世代の男性ジュリーファンって、この時期ジュリー堕ちしていらっしゃる方が多いんですよね。

ジュリー、男性から見ても相当カッコイイ男だったのでしょう。
あ、もちろん今もカッコイイですよ!
それを証明しているのが、僕のような新規男性ファンなのです!
と、ちょっと世間に胸はりたい気持ちです~。

投稿: DYNAMITE | 2010年7月 9日 (金) 17時39分

もう見ました、とても好きです

投稿: テニスの王子様 | 2010年10月13日 (水) 17時08分

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