« 沢田研二 「灰とダイヤモンド」 | トップページ | [ 伝授・特別編 ] 8・1川口リリア ジュリーwithザ・ワイルドワンズ『僕達ほとんどいいんじゃあない』セットリスト&完全レポ »

2010年7月31日 (土)

沢田研二 「居酒屋」

from『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』、1978

Love

1. TWO
2. 24時間のバラード
3. アメリカン・バラエティー
4. サンセット広場
5. 想い出をつくるために愛するのではない
6. 赤と黒
7. 雨だれの挽歌
8. 居酒屋
9. 薔薇の門
10. LOVE(抱きしめたい)

 

------------------------------

 

いよいよ明日は川口です。

今回のワイルドワンズとのコラボ、最初にスケジュールを見た時には
「2回行けばいいかな」
くらいに考えたのですが・・・あの素晴らしいステージを目の当たりにしてしまいますとねぇ。
結局僕は5会場も参加、ということに。
色々、他のことで節約していかないとね。

川口リリアは、僕にとって最後の参加となるジュリワンLIVEということで、彼等のステージをしっかり目に焼き付けておきたい、と思っています。
メチャクチャ集中するでしょうし、残念ながら”川口の熱視線ギャル”をガン見する余裕はなさそうです。
しかし、個人的な見所でひとつだけどうしても見逃せないポイントがございます。
それは

果たしてYOKO君は、シャララで踊るのか?

彼は川口公演が最初で最後のジュリワンです。
修行僧のように数ヶ月間のネタバレ禁止を貫き、セットリストを知らずにに臨みますから(ワンズの曲だけ予習させた)、ジュリーの好きな”ビビッドな反応”を一手に請け負ってくれるはず。

そんな彼が・・・会場一体となった「渚でシャララ」を観て、どんな状況に陥るのか。
楽しみです~。
あ、YOKO君は175cm以上あるけど、たぶん立っちゃうと思います。
後ろのみなさま、どうか許してあげてくださいね。僕と違って、彼は仕事や自身のLIVEスケジュールの関係上、1年に1度コンサート参加できるかどうか、というジュリーファンなのです・・・。

さて一方、セットリストを知り尽くし今ツアーも完全にリピーターと化したDYNAMITE。
7月には長野にまで遠征の機会を得る、という僥倖にも恵まれました。
見知らぬ土地で夕食の場所に困りウロウロしていた僕とカミさんを(駅前の大きなお店は何処も混んでいたのです)、地元のジュリーファンであるどーも様が助けてくださいました。
わざわざ連絡をくださり、おち合った後案内してくださったのは、路地裏の和食系の小じんまりした居酒屋さん(お店の名前チェックするの忘れました)。
木造りのカウンターとテーブル。お客さんの年齢層は高め。

ここが、美味しかったのよ~!
ニラもやし炒めが一番旨いのは「世界の山ちゃん」だと今まで思ってたけど、上には上があるものですね。
しかもね。
一品一品のお値段はまぁ、東京の普通の居酒屋さんとそう変わりない。・・・でも、運ばれてきたお皿を見てビックリ。
超・山盛りです!
どの料理を注文しても、通常の倍くらいの量がありました~。

そんなシアワセな状況の中、初対面にも関わらず気さくにジュリーのお話をしてくださったどーも様・ご指定のナンバーを、今日はお題に採り上げたいと思います。
アルバム『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』から。
ズバリ「居酒屋」、伝授!

とにかく、『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』の話題が出たというのが、まず嬉しかったのですよ~。
僕がこれまでこのアルバムについて熱く語り合ったのは、YOKO君くらいのものでしたから。
「冬に聴くのが最高」
と、どーも様が仰ってくださっただけで、瞬時にアドレナリンが出ましたね。

で、喜び勇んで
よ~し、どの曲のお話で盛り上がったろか~!
と、僕が一瞬思案した隙に、どーも様がすかさず最初に挙げた収録曲は・・・。
「居酒屋」!

し、ししし渋い~!!

参りました。
僕の中ではまったく心構えのなかった意外な曲の登場に
「ほ~っ!居酒屋できますか~!!」
と素っ頓狂な声を上げてしまいましたがな。

思えば、YOKO君と初めて『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』について長電話した時、彼も”「居酒屋」が意外とイイぞ”と言ってたっけ・・・。
僕はそれに対して
「好きだけど、あのラインナップの中では印象が薄いな」
みたいな返事をしたような。

しかし、実際に『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』・絶賛トークを交わしたお二人までが、揃って「居酒屋」を推すとなると・・・こりゃあ考えを改め、もう一度気合を入れて聴き直してみるしかありません!

ということで、帰京してから聴きましたよ~。
気温35度超えの真夏日に、このアルバムを。
こんなに「冬の冷たさ」をダイレクトに感じる名盤は他に無い。聴けば確実に涼しくなるはず・・・という考えは甘く、かえって汗ダクになったりして。

やっぱり凄まじい作品です。
ジュリーの重厚かつ美しいヴォーカル、大野さんの流麗でツボを押しまくるメロディー、船山さんの的確なアレンジ。
それらすべてを凌駕してしまうような、阿久さんの”超絶”としか言いようのないフレーズ乱舞。

そして8曲目「居酒屋」。
ひえ~!
だ、大名曲ではないですか~!!

見逃してたなぁ。
世の中すごく便利になって、新しいスタイルでの音源の楽しみ方も色々あるけれど、iPodを始めとするシャッフルの魅力に慣れてしまった弊害ってあるんですね。いや、シャッフルって凄く楽しいんですけどね。
やっぱり、じっくり歌詞カード読みながらアルバムを通して聴くというのは、大切なことなんだなぁ・・・。

『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』収録曲すべてに言えることですが、阿久さんのこの歌詞に、よくぞこの曲がついてるなぁ、という感動。
大野さんという人は、王道のマイナーコード進行に抑揚とエッジの効いた美しいメロディーを載せる天才なのだ、と再確認いたしました。

それにしてもこのアルバムの阿久さんの詞は、改めて聴いても凄まじいです。
前作『今度は、華麗な宴にどうぞ』で、「探偵~哀しきチェイサー」「スピリット」など、壮大なスケールの物語創作というスタイルを確立させた阿久さん。
本作『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』では、とにかく刺激的なフレーズ(固有名詞含む)を歌詞の隅々にまで散りばめ、良い意味で”やり過ぎ”ている、ということは、「雨だれの挽歌」の記事にて以前語らせて頂きました。

「居酒屋」も例外ではありません。

♪ タータンチェックのジャケットの老人は
     Dm                                    Gm

  昔、「カサノバ」と呼ばれていたという ♪
     Dm               C                    Dm

出だしからして、非日常。
「タータンチェックの♪」というジュリーのヴォーカルを追って、リスナーは描写通りの老人の姿をなんとなく頭に描きますが、彼が「昔カサノバと呼ばれていた」とか言われると、現実問題、想像力が追いつかなくなるワケです(爆)。
その瞬間「凄ぇな阿久さん・・・」という苦笑に見舞われた人は多いはず。これが決してマイナスの苦笑ではなく、圧倒された証し=賛辞であるというのが、アルバム全体を通して大きな魅力ではないか、と僕は思っています。

そんな荒唐無稽なイメージの怪しげな老人が、たまたま隣席になった若いカップルに声をかけながらくだを巻いている、というのが僕のように平凡な一般人の想像力の限界。阿久さんの目は、まったく違う世界を見ているのかもしれません。

ただ、シチュエーションとしてこのパターンは、実生活でもあり得ますね。
20代の頃、バンド仲間の佐藤哲也君と武蔵関の焼き鳥屋さんに入った時、カウンター席の隣で飲んだくれていたオジサンに話しかけられたことがあります。
僕等は二人ともギターケースを抱えていましたから、これを見て
「お前達バンドやってんのか。俺は昔、フォークギター弾いて店で歌ってたことがあるんだよ」
とか。
最初は、オッサンが適当な話を作って若い奴の気を引こうとしてるのかな、と思い、そっけなく返事してたのね。
そうしたらオジサンはそんな僕等の雰囲気を察したのか、
「嘘じゃねぇよ。触ってみな」
と、自分の指先をさしだしたのです。
針を刺したら「プスッ」と行ってしまう、ギタリスト特有のカチカチの皮膚に覆われた指を触った僕等二人は、急遽直立姿勢になったという・・・。
本当に、ギターの先輩だったワケです。
まぁ「一杯奢れよ」とは言われなかったけど、カサノバ老人並みの人生指南は受けましたね・・・。

おっと閑休話題。
フレーズの突飛さという点で言いますと、「居酒屋」で最も強力なのは
バラライカ
ですな~。

Bararaika

ザ・ジェノバ「さよならサハリン」の歌詞にも登場するこの”バラライカ”という楽器。日本語の歌詞の中に混ざると、何故こうも強烈な語感を主張してしまうのでしょうか。
阿久さんのそういった嗅覚は、「赤と黒」の”エトランゼ”や、「想い出をつくるために愛するのではない」の”イーグルス”にも表れていると思いますが・・・「待てよ」と、ここでちょっと考え直してみます。

「バラライカ」「エトランゼ」「イーグルス」・・・他にも「トラボルタ」とか「メトロ」とか「スーパーマン」とかあるけど・・・突飛とは言え、そこまで(笑うほど)おかしな単語か~?
これ、実は大野さんの付けたメロディーが、フレーズの突飛さを増幅しているんじゃなかろうか。

つい先日、大野さんの作曲は詞先であるという事を、先輩のコメントで教わったばかりです。
「やはり」と納得しましたね。
例えば、阿久さんの追悼番組で色々なエピソードを披露してくださった都倉さんの場合は、お話を伺っているとどうも曲先らしくて。
刺激的で突飛なフレーズが多用されるのは、他アーティストの阿久さん作品も同様かと思います。でも、大野さんとのコンビ(=ジュリーナンバー)での自由度の高さは突出しているように感じるのです。

それは、どんなハチャメチャな詞を書いてもキッチリとジュリー・ナンバーの楽曲にふさわしいメロディーをつけてくる大野さんに挑むような形で、阿久さんがさらに破天荒な詞を書く、というスタンス(=大野さんとのレベルの高いライバル関係、信頼関係)への進化。『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』でのソングライティングは、そんな状況下で行われたのではないでしょうか。
大野さんが、阿久さんの破天荒に自らも破天荒で切り返しているように思われてなりません。

さぁ、仕上げにやはりジュリーのヴォーカルに触れなければなりませんね。
ここで僕が思い出すのは、こちらも以前J先輩にコメントにて教えて頂いたジュリーの言葉です。

歌われている年齢と、自分の実年齢に差があって・・・

という、歌の世界にに入り込むことからヴォーカルに対峙するジュリーらしい発言。無論この場合、歌われている年齢の方が上、ということでしょう。
とすればその意味で、最も年齢差が開いているナンバーが「居酒屋」だったと言えないでしょうか。
何と言ってもここでの歌い手は、「色男のなれの果て」=カサノバ老人ですからね。

しかし、そんな状況でマジックがかかるのがジュリーの凄いところです。
純白の夜明け」の記事でアルバム『JULIEⅡ』のヴォーカルについて語ったことが、ここでも起きているのです。
ある意味「歌わされている」状況。そこで、ジュリー本人も、スタッフも、「歌の神」の降臨に気づかないままリリースされたアルバム(いや、結局「LOVE~抱きしめたい」で最優秀歌唱賞とか取ってるんですけど、僕が感じるのはいわゆる「上手い」というのとは別の意味です)として、僕は『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』に強く惹かれています。

♪ いい女に巡り合うってのは
           B♭                  Am7

    めったに  ないもんだぜ ♪
          Gm7  C7        F

この「めったにないもんだぜ♪」の箇所など、ジュリー史上初のヴォーカル・ニュアンスなのではないでしょうか。

そんなジュリーも、もう62歳。
今だったら、カサノバ老人の言葉をどのように解釈して歌うのでしょうか。
秋のソロで「居酒屋」を歌うことはまず無いでしょうが、「居酒屋」のシチュエーションに近い、62歳のジュリーの心情・・・ひとつの答えを導いてくれそうな曲が、必ず歌われることは、確定しています。

「若者よ」。
どんな曲なんでしょうね~。

|

« 沢田研二 「灰とダイヤモンド」 | トップページ | [ 伝授・特別編 ] 8・1川口リリア ジュリーwithザ・ワイルドワンズ『僕達ほとんどいいんじゃあない』セットリスト&完全レポ »

みなさまからのリクエスト伝授!」カテゴリの記事

コメント

DYさん、お邪魔します。
私も「居酒屋」が大好きです。J-POPにはない詞と曲の世界が好きです。もちろん1番好きなのは、ジュリーのボーカルです。個人的に好きなところはエンディングの“ルル、ル…”のところです。大野さんのメロディーとジュリーの表現力が一体になって、心に沁みます。“あ”だけじゃないんです。ジュリーは。
私も、何年か前から『今のジュリーがこれを歌ったら…』と考えるようになりました。でも、DYさんのおっしゃるとおり、ライブで歌うことはないのでしょうね…。「若者よ」が沢田研二版「居酒屋」かもしれないという説はいいですね。あと1ヶ月が待ち遠しい~。

投稿: 74年生まれ | 2010年7月31日 (土) 15時42分

またまた、どうしても聴きたくなり、ネットで『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』を探し回りました。
なんとか、探し当てて注文完了です。
杯盤につき在庫なしっていうところが多かったので、本当に在庫があるのか、疑問なのですけど、、、。
無事届きますように。
明日の川口レポ、楽しみにしています。
お気をつけて、いってらっしゃいませ。

投稿: メル | 2010年7月31日 (土) 17時04分

74年生まれ様

エンディングの「ルルル・・・♪」良いですね!
ここでひとつだけ寂しげに残るエレクトリック・ピアノは、通常ウキウキとしたラグタイムなどでよく使われる音色ですが、こんなに切ない空気を表現することができるのですね・・・。
・・・と、船山さんのアレンジについても語りたかったのですが、今回はいつもよりもさらに長くなってしまったので・・・。

あと1ケ月で新しいジュリーのCD「涙色の空」が聴けますね。
本当に楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2010年7月31日 (土) 17時07分

メル様

品切れ情報ありがとうございます。
この名盤も、遂に買いにくくなってしまいましたか・・・。

僕も今amazonさんで確認しましたが・・・中古で6000円台ですか~!
ポリドール時代のアルバムが次々に廃盤扱いになっていくのは寂しいです。

メル様が無事に購入できて良かったです。
最初はとっつきにくいかもしれませんが、是非真冬に繰り返し聴いてみてください。
僕は大名盤だと思っていますよ~。

投稿: DYNAMITE | 2010年7月31日 (土) 17時12分

これはLP盤しか持ってません。でも音はやっぱレコードの方が好きだなぁ。

当時は全体的に重い感じがして(色が濃い、というか)あんまり聴きこまなかったのですが。

今聴くといいですね~。

「居酒屋」といっても「わ○み」や「笑○」じゃなくてイタリアあたりのオールドファッションなバーの雰囲気ですよね。

レコードといえば、でてきました!例の輪っか!先週の休みにしまいっぱなしのレコードをすぐ出せるように本棚へ移してたのですがドーナツ盤の袋を持った時ひとつがやけに膨らんでるんです。「おまえにチェックイン」
中身を出すと、輪っかが挟まったまま。
「そっかー、前にB面コレクション」作ってた時最後がこれの裏の「ZOKKON]だったけ。
お騒がせしました。

ついでに出てたきたのが「音楽倶楽部」
「来ルベキ素敵」ツアーのの記事なんですが、バンドメンバーのプロフィールと愛用の楽器がカラー写真付きで紹介されてるんです。皆さんたくさんお持ちなんですね。
私エレキとアコギの違い位しかわからないんですが、こういうのを見るとちょっと解説も聞きたいなーと思います。

投稿: nekomodoki | 2010年7月31日 (土) 19時42分

nekomodoki様

そうそう!その通りです!
最近のチェーン店はね・・・頑張っているとは思うけど、歌の世界にはならないですね~。

輪っか発掘おめでとうございます。
「音楽倶楽部」のお話は、別のJ先輩からも伺ったことがあります。貴重ですよね~。
やはり2000年作品、ということで露出の機会も多かったのでしょう。
次は70超えの時か・・・。

いや、その前に来年楽しいことがあるんでした~。

投稿: DYNAMITE | 2010年7月31日 (土) 19時49分

この頃のアルバムはもちろん、アナログを買ってました。
実家に置きっぱなしです。
当然、ずっと聞いていません。
このアルバムの赤と黒、今でも妻は「…変な歌…」とのたまいます。
婚前たった一度松山市民会館のライブに2人で出かけた思い出のライブです。
子供が産まれてからも、銀座セゾン劇場のお芝居に子連れで行ったのですがね…。途中でぐずって最後まで見られませんでした。
あの頃はチビも本当に可愛いかったな‥

投稿: 船越誠 | 2010年7月31日 (土) 20時21分

船越様

いやいや、奥様のご感想は、ごく普通ではないかと思いますよ~。
「赤と黒」以外にも、「雨だれの挽歌」や「薔薇の門」あたりも・・・”変な曲”です。そこが良いのですが。
奥様が今でも楽曲を覚えている、というのが重要・・・素晴らしいことです!

婚前のLIVEが「LOVE」のツアーとは羨ましいですねぇ・・・。
確かストーンズのカバーなどもあったんでしたよね?

投稿: DYNAMITE | 2010年8月 1日 (日) 09時21分

DY様

居酒屋  ありがとうございます。
真夏に聞いても涼しくなりませんでしたか
バラライカが何かなんて今まで考えもせずに聞いておりました。
このアルバム…どの曲を聴いても小説のようにストーリーがあって、
情景が頭に浮かんきててしまいます。
ジュリーの歌は奥が深いですよね。

いよいよyoko様も初ジュリワンですね!
今まで情報を我慢していた分大きな感動があるでしょうね。
では、またまたレポをお待ちしています。

投稿: どーも | 2010年8月 1日 (日) 09時35分

どーも様

こちらこそ、長野ではお世話になりありがとうございました!
「居酒屋」は今まで気にとめていなかったナンバーで、今回は目からウロコ・・・勉強になりました~。

これから川口です。
ようやく本館にレポが書けますよ・・・。
行ってまいります!

投稿: DYNAMITE | 2010年8月 1日 (日) 12時39分

今晩は。
当時の私の認識では、何故かジュリーの代表曲は「カサブランガ・ダンディ」。
だから、後追いでこのCDを購入した時、おお、1枚丸々あの世界だ、と思いました。
このCD,変ですか?
私はミュージカルなんかもよく見るので、普通にこういう作品集、と思って聞きましたが。

恋愛には歴史のあるヨーロッパ映画。哀愁、熱情、悲壮、洒脱はお手の物。
ジュリーの「居酒屋」の苦み走った表現ときたら、「歌の神様が降りてきた」、まさにそのものですね。
歌で芝居をさせると、なんでこんなにうまいの。天分ですねえ。

一方で、アメリカンなのものは、あまりジュリーには似合わないな、とも…。

投稿: morie | 2010年8月 1日 (日) 21時53分

こんにちは。
仕事柄長い夏休みに突入し、家の大掃除を始めたところです。
昨日押入れの整理のBGMにこのアルバムを聴いてました♪
異空間を飛んでる様に、無心になる効果を期待して(^^)
これをレコードで聴いたのは小5の時になるのかな・・
子どもだった私はシンプルに恋の歌と思い、「赤と黒」や「薔薇の門」を聴き
「思い出をつくるために・・」の~愛したあなた~をリピートしたりしてました。
「居酒屋」はあまり聴き込んだことのない曲でバラライカ・・ロシア民謡の仲間かと思ってました(^^ゞ
何年もたって真実を知るとは申し訳なく恥ずかしい思いですが、何年もたつのに
ここでこういうことを語ってもらえて、とても嬉しい!
子ども達は生まれた時からジュリーを聴かされていますが、いつの間にか覚えて口ずさむのは阿久さんの歌ばかりです。
今のジュリーはなかなか受け入れてもらえませんが、阿久さん時代のジュリーは「めちゃくちゃかっこいい」そうです(^^♪

投稿: 空桜 | 2010年8月 2日 (月) 16時38分

morie様

僕はさらに後追いですが、その感覚わかります~!
「カサブランカ・ダンディー」は阿久さんの言葉が完全に突き抜けてしまった直後のシングル・・・「LOVE~愛とは」の世界はその序章とも言えます。

・・・でも、「LOVE~」収録曲はおおむね”変”ですよやっぱり!もちろん僕はそこに惹かれるのですが・・・。
それに、「カサブランカ」のB面がさらにスゴイですし。

以前から確かにあったジュリーの天分は、阿久=大野時代に世に確立されたのだなぁ、としみじみ思います。

空桜様

おぉ!お子様にジュリーを伝授なさっていらっしゃるのですね!

阿久さん時代の曲は、歌っている内容はかなりキワドイと思いますが、覚え易いのでしょうね。
心に引っかかるフレーズが多いのでしょうか。
大人になってから「なんちゅう歌だったんだ!」と改めて思うことが、きっとお子様にもありますよ。

今のジュリーをお子様に受け入れて頂くには、何と言ってもLIVEです!
10代後半くらいならもう大丈夫!是非親子でジュリーLIVEに参加なさってみては・・・。

ジュリーはまだまだこれからも歌い続けてくれますから、時間はたっぷりありますよ!

投稿: DYNAMITE | 2010年8月 3日 (火) 09時13分

こんばんは。
たぶん「酔いどれ関係」が1番お気に入りの〔ギターの音がかっこいいっと・・)中2の息子が小学生の頃の事。
「勝手にしやがれ」を聴きながら・・この人たちはどんなケンカをしたんだろうね・・と。
一人が引越しをしなければならないほどのケンカの理由とは?
男同士の歌だと思っていたそうです。

以前は1週間に1度くらいの頻度でしたが「恋なんて呼ばない」から、このページを開くのが日課になりました(^^)
つぼにはまると本当に嬉しい。
リクエストしたくなりますが、ワクワクして待つほうが楽しいかな・・期待してます!

投稿: 空桜 | 2010年8月 3日 (火) 23時50分

空桜様

ありがとうございます~。
励みになります。

今月は忙しく、記事数が少なくなってしまいそうですが、秋の運動会セットリスト予想を何曲か書きたいと思っておりまして、その中に、空桜様もお好きだと書かれていらっしゃった曲を組み込むつもりでいます!

それと!

> 一人が引越しをしなければならないほどのケンカ

今の今まで忘れていましたが、「勝手にしやがれ」が大ヒットした時、小学4年生の僕もまったく同じ感想を抱いておりました~!
いや~凄いことを思い出させて頂きました。

それだけ、阿久さんの詞やジュリーのヴォーカルが「男の世界」だったということなのでしょうか。
子供独特の捉え方って、その時にしかない貴重なものなのにすぐ忘れてしまいます。
息子さんの感想、きっとご本人は忘れてしまいますから、空桜様が大切に覚えておいてくださいませ~!

投稿: DYNAMITE | 2010年8月 4日 (水) 08時36分

はじめまして。このアルバムは、TVで見たジュリーの横顔に一目ぼれした私(当時小3)が初めて買ってもらったものです。
「若いの、お連れは恋人かい?いろいろとっかえかっこむよりはそのひととゆっくりやりな いい女に巡り合うってのはめったにないもんだぜ うまくやったな 一杯おごれよ」という歌詞ですよね?
このアルバムの中では覚えやすい曲だったと記憶しています。
全体に暗いこのアルバムを聴いた当時の私の感想は「あのジュリーという人はきれいな顔のお兄さんだと思ったのに、本当はオッサンだったんだ」でした。

投稿: akatsuki | 2018年6月23日 (土) 22時46分

akatsuki様

はじめまして。コメントどうもありがとうございます!
久々に自分でこの記事を読みました~。

akatsuki様は小3でジュリー堕ちですか。そして初LPがいきなりの『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』・・・ある意味衝撃の出会いですね。
確かに小3でこのアルバムだと、テレビの美貌とアルバムのアダルトな内容にギャップは感じられるでしょうね~。

でも考えてみれば、そんな中で子供にも「面白い曲」と思わせるという意味ではこの「居酒屋」でしょう。内容はアダルトですが、仰る通り覚え易く、曲想も子供が掴み易い1曲かと思います。
僕は40代でこのアルバムを初聴きでした。ファンの間でも評価が分かれる作品ですが、個人的には大好きな1枚です。

長文記事ばかりのブログですが、これからも末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿: DYNAMITE | 2018年6月25日 (月) 14時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 沢田研二 「居酒屋」:

« 沢田研二 「灰とダイヤモンド」 | トップページ | [ 伝授・特別編 ] 8・1川口リリア ジュリーwithザ・ワイルドワンズ『僕達ほとんどいいんじゃあない』セットリスト&完全レポ »