沢田研二 「灰とダイヤモンド」
from『架空のオペラ』、1985
1. 指
2. はるかに遠い夢
3. 灰とダイヤモンド
4. 君が泣くのを見た
5. 吟遊詩人
6. 砂漠のバレリーナ
7. 影-ルーマニアン・ナイト
8. 私生活のない女
9. 絹の部屋
-----------------------------
うっかりしている間に、アクセスカウンター50万ヒットのキリ番が静かに過ぎ去ったようでございます。
最近、リクエスト記事を書いてないから、みなさま遠慮なさってしまっている・・・のでしょうか。
ごめんなさいね。
何かひとつでもテーマとなるネタを思いつかないとなかなか執筆にとりかかれない性分で、リクエスト楽曲は溜まりまくっております。
ついこの間は箱のお嬢さんにも、「溜まってるならいいや」と辞退されてしまいましたし・・・。何の曲を書いて欲しかったんだろう・・・。
少しずつでも書いていかなきゃ。
今回のお題も、ずいぶん以前にみゆきママ様から頂いたリクエストです。
先日大成功に終わったという灼熱のジュリワン名古屋、オールスタンディングで盛り上がりました!とのご報告に、この記事にて暑中お見舞いを申しあげたいと思います。
アルバム『架空のオペラ』から。
「灰とダイヤモンド」、伝授!
まずこの曲でどうしても触れなければならないのは、ヴァイオリンの存在です。
これについては、ヴァイオリンパートをご自身でコピーなさったという箱さんの超絶記事が素晴らし過ぎるので、是非ご一読を。
無学の僕としましては、こういったスタイルの洋楽例を紹介するに留めたいと思います(涙)。
弦楽器、または管弦楽器のアンサンブルが楽曲に大々的に絡むアレンジのポピュラー・ミュージック例は数多くありますが、「灰とダイヤモンド」の場合はヴァイオリン・ソロ1本です。しかも、イントロや間奏などのインスト部分に限らず、歌メロ部にもガンガン噛んできます。
このパターンは洋楽でもそれほど多くは見られません。
スタックリッジなどの特殊な編成のバンドを別にしますと・・・僕がすぐに思い起こすのは、ボブ・ディランの『欲望』というアルバムですね。
ディランは基本、ギター弾き語りの歌メロの間を縫うようにハーモニカを吹き、それを骨子に他の楽器のアレンジが組み立てられますが、『欲望』ではハーモニカの出番が他作品と比べ多くありません。そして、従来ならハーモニカが入ったであろう箇所をヴァイオリン・ソロが担っている楽曲が目立つのです。
『欲望』収録曲の中では「ハリケーン」が有名。強いメッセージがこめられた名曲ですので、興味のある方は是非。
あとは、ポール・マッカートニーの「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」という、彼にしては意外と知られていないシングル曲があります。
部分的にオーケストレーションになりますが、要所はソリストが大活躍。
で、上記曲と「灰とダイヤモンド」を比較した時気がつくのは、ヴァイオリンのソロを主に楽曲の短調部分にフィーチャーしているという共通点ですね。
物悲しい雰囲気が似合う楽器なのでしょうか。
さて本題。
今回記事を書くにあたって僕が考察テーマの柱としたいのは、80年代ジュリーの作曲手法です。
(「灰とダイヤモンド」は変名のクレジット=李花幻が使用されていますが、ご承知の通りこれは作詞・作曲ともにジュリーのペンによるものです)
これまでいくつかの記事で書いてきました通り、70年代からジュリーの作曲能力は光っていました。
そして、80年代に入るとジュリーはそれまでの作風(アルバム収録曲に多くの自作曲を積極的に手がけています)に加えて、シングルヒットを狙った(セールス絶頂期ですから、宿命と言っても良いかもしれませんが)アップテンポの短調ナンバーを手がけ始めたのです。
「ス・ト・リ・ッ・パ・-」も「麗人」も尖った短調進行。もちろんいずれもシングルとして大きな成果を挙げたわけですから、ジュリーの能力が職業作曲家のレベルにまで達していたことはハッキリ証明されていますよね。
しかし僕がここでピックアップしたいのは、「ロマンティックはご一緒に」というB面曲なのです。
「麗人」と「灰とダイヤモンド」を繋ぐ線上にこのナンバーが位置づけられるのではないか、と考えているのです。
当時の状況は分からないのですが、ジュリーはこの「ロマンティックはご一緒に」をシングル用として作曲したのではないでしょうか。
「麗人」「おまえに”チェック・イン”」という流れを考えれば、次作として有力な楽曲構成。この曲がA面リリースされたとしてもヒットはしただろう、と僕は思います。
西平さんの作った「六番目のユ・ウ・ウ・ツ」のインパクトがあまりに強く、企画段階でAB面が入れ替わったんじゃないかなぁ。
「ロマンティックはご一緒に」の楽曲構成で、いかにもジュリーらしいガツンとした発想だなぁ、と思うのは、一瞬だけ長調に転調する箇所です。
ほんとに一瞬で
♪ HUSH!好きだから 好き ♪
C G Am
の、CとGの部分。たったの2小節なんですけどね。
進行そのものは何てことないパターンなのですが、その挟み込み方が独特だと思うのです。
みなさま、頭の中で歌ってくださいました?
おや・・・この部分、何か別のジュリー・ナンバーを思い出しませんか?
そうです。
「灰とダイヤモンド」の
♪ Shalalala・・・・・許してあげる ♪
D A Bm
譜割りも一緒。キーこそ違えど、コード進行の理屈もまったく一緒なんですよ。
(「ロマンティックはご一緒に」はイ短調、「灰とダイヤモンド」はロ短調。ギターの2フレットにカポタストを装着すれば、「灰とダイヤモンド」のこの箇所のコード進行は「ロマンティックはご一緒に」とまるっきり同じになります)
サビ部にさりげなくプラスされた隠し味。作曲者がどちらもジュリー、しかも時代がさほど離れていないことから、2曲の狙いは同一のものだと僕は考えます。
「ロマンティックはご一緒に」の作曲アイデアに手ごたえを感じていたジュリーが、記念すべき独立第一弾シングルでその手法を自ら踏襲し、「灰とダイヤモンド」を自信を持って世に送り出した・・・僕にはそのように思えるのですが、いかがでしょうか。
「灰とダイヤモンド」は作詞もジュリーです。
同名小説、もしくは映画からアイデアを得たのでしょうか・・・詞の中に登場しないフレーズがタイトルになっている時点で、どことなく意味深な感じですが・・・。
歌詞の内容は、過去作品では見られない新境地・・・ズバリ「俺様」系!
しかも
「・・・しなさい」「かわいいよ」
の飴と鞭。
まるで、いかがわしい映像を撮っている監督のようだ・・・。
言葉遣いが丁寧語なだけに余計ドスが効く、というのは、やはりジュリーのヴォーカルだからでしょうか。
例えば「ダーリング」の場合だと
「・・・してくれ」の連呼ですが、こちらは荒々しい言葉遣いにも関わらず、懇願系に聴こえます。
いずれもヴォーカル表現力の為せるところでしょう。
あとは、ジュリーの実年齢ですかね。
ずっとジュリーファンを続けてこられたお姉さま方は、それぞれの人生を歩み年齢を重ねながらも、「ジュリーが好き」という点についてはずっと継続しているわけですから、その気持ち自体には「年齢の変化」がありません。
でも、対象のジュリーは年を重ね、目まぐるしく変化していきます。
独立して新たな一歩を踏み出したジュリーの姿は、長年のファンにとってさぞ大きな変化に見えたことでしょう。
そこへきて、「灰とダイヤモンド」のような男っぽく強引に女性を押さえつけるような(いえ、変な意味ではございません)歌詞。
タイガース時代のキュートなジュリーから追いかけ続けてきたファンとしては、惚れ直す、受け入れる、ビビりまくる・・・色々な受け取り方があったでしょうね。
そんな野性味溢れる歌詞を華麗に表現する「灰とダイヤモンド」のヴォーカルですが。
♪ おしゃべりに お戯れに あいつ、こいつ ♪
Bm G A F#7
の「あいつ、こ~いつ~♪」の箇所など、ところどころにジュリー特有の若干フラットするロングトーン(これはこれで大きな魅力です。特に僕などは『LOVE~愛とは不幸をおそれないこと』のヴォーカルが大好きですから)が見られます。
ところが、ライヴ盤『正月歌劇』では、ジュリーの「灰とダイヤモンド」の歌唱にまったくフラット部分が無いのです。スパ~ン!と一発で最高音に辿り着くヴォーカルは、神々しささえ感じられるほどです。
これは、アルバム『架空のオペラ』の他の収録曲についても言えることなのです。
ジュリーが専属のバンドをバックにしたLIVE活動にこだわり、力を注ぎ続けるのは、この辺りに秘密があるのではないでしょうか。
「”歌う”ということが自分の一番したいこと」と、最近も語ってくれているジュリー。
一番自分の声が生かされるシチュエーションで歌いたい、とジュリーが考えるのは当然ですよね。
最後になりましたが、僕は「灰とダイヤモンド」のシングルB面曲「デビューは悪女として」がかなり好きです。
今となっては音源が入手困難という事情もあり、あまり話題にものぼらないナンバーですけど、いつかこちらの記事も書きたいと思っています。
それにしても、「灰とダイヤモンド」がリリースされた年に生まれた人が書いた楽曲をジュリーが歌う日が来るとはなぁ・・・。
毎年新しいものを歌い続けていくというのは、凄いことですねぇ。
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コメント
DYさん、お邪魔します。
この曲を初めて聴いたのは、昭和60年(1985年)の紅白でした。私の両親は、あまり歌番組を見ない人たちで、私は、この年に、ようやく自分の意志で歌番組を見ることができるようになりました。紅白を最後まで見られるようになったのも、この年です。そのため、昭和59年以前のジュリーの歌は「全員集合」がらみでしか、聴けませんでした。しかし、私が歌番組を見られるようになったときには、ジュリーの歌番組出演は激減していました。結局、昭和60年に私が見た歌うジュリーは、紅白の「灰とダイヤモンド」でした。
前置きが長くなってしまいましたが、こういう思い出も含めて、この作品は、ライブバージョンが好きです。詞・曲・歌唱の全てがいまだに好きです。昭和60年12月31日、CO-CoLOのジュリーに、ギリギリで出会うことができて、本当にラッキーでした。
投稿: 74年生まれ | 2010年7月28日 (水) 23時08分
DY様
こんばんわ。
キリ番は10番オーバーでした。
前後にめまぐるしくいろんなことがあったのですっかり忘れてしまいました。
「灰とダイヤモンド」
ジュリーが「自分の意志で本当にやりたいことをやっていく」という強い決意を感じた曲です。
この曲も含めて「架空のオペラ」はダンナがお気に入りです。(他はA面コレクション位しか聴かないんですが)
2・3日前に頼まれてレコードプレーヤーからパソコンに取り込んだファイルでCDを作成し、渡しておきました。皿洗いをしながら聴いているようです。
「他のも聞いてね」とどっさりCDを渡しておきましたが、「どれから聴いていいかわからん」状態のようです。
投稿: nekomodoki | 2010年7月29日 (木) 00時10分
あのエレクトリックバイオリンは、たしか金子飛鳥さんでしたっけ?
コンサートでも弾かれてましたよね…。
84年は父親の死、85年は結婚、86年は子供の誕生、そんな中でもコンサートには出かけてました。
このアルバム、好きなアルバムです。
君が泣くのを見たが僕にとってはいちばんのナンバーですが、ありふれてますかね。
大野さんのメロディー、素敵です。
投稿: 船越誠 | 2010年7月29日 (木) 08時04分
DY様
50万アクセス おめでとうございます。
キリ番はたぶん、日曜日の午後4時前後だったような?
残念ながら私、500001番のニアピンでした。
お題の「灰とダイヤモンド」は、リアルタイムで見ていたはずなのに
「架空のオペラ」の他の曲に名曲が多すぎて、
「灰とダイヤモンド」の印象が薄いのよねぇ~
86年のライブは見に行っているのですが、ほとんど記憶がありません。
あぁ~ もったいない。
投稿: ぴょんた | 2010年7月29日 (木) 08時30分
「ロマンティックはご一緒に」は確かに当時「落選した」とジュリーは言ってたと思います。80年代までのシングルは、きっとシングル盤に向けて数多くの作品が集められて決定してきたのだと思うと、全てのB面のクオリティーが高いのが納得できます。
投稿: クリングル | 2010年7月29日 (木) 10時43分
DYさま
おじゃまします。
キリ番、ひそかにねらってたんですけどね~
ちょっと目を離した隙にあっという間に過ぎてました。
50万、おめでとうございます。
さて、私にとってジュリワン最後の名古屋も終わり、しょぼくれておりましたが なんと嬉しい85年!(ジュリーが二の線捨てた85年)
あはは 元気復活しました。
85年、86年とライブに行きましたが、この曲はぴょんた様のおっしゃっるように名曲に埋もれて、薄幸の美少女風です。
生ウンチク享受できたらよかったのにと思います。
なにしろ「指」で度肝抜かれ「はるかに遠い夢」「眠れ巴里」の次ですから、ほっと一息したのかも。
これもメモ見てるから書けますが、ライブはほとんど覚えていません。刹那主義なもので・・・ほんとにもったいないことです。
この時にネットができてDY様のゴチャゴ・・いや
投稿: ぴー子 | 2010年7月29日 (木) 11時04分
DY様
50万ヒットおめでとうございます!
私はこの「灰とダイヤモンド」好きですよ~!
「指」の演出が、自分的にイマイチだったせいもあり、すごく印象に残りました。
このアルバムは渾身の大名盤ですよね。
「ロマンティックはご一緒に」も曲調がエキゾチックでいいなぁ~と思っていましたが、(イ短調とかロ短調とか)専門的な御解説を伺うと、なるほど~と感心します。
いつもありがとうございます 。
確か紅白で「灰とダイヤモンド」を唄った時は、それまでと違って衣装もシンプルにメイクもナチュラルで、男っぽくなり、「変わった・・・」と思ったモノです。
厳しい顔のアップを今でもハッキリと覚えています・・・。
投稿: oba | 2010年7月29日 (木) 12時00分
リアルタイムでは、紅白しか見ていませんが、きつい目でした。
歌謡界が大事に飼い馴らした、と思っていたゴージャスなペットが、
突然野性に戻ってしまったような。
「灰とダイヤモンド」を検索したら、映画の中の詩がヒットします。
(前略)
永遠の勝利の暁に、灰の底深く
燦然たるダイヤモンドの残らんことを
(19世紀のポーランドの詩人ノルビッドの弔詩)
ジュリーが映画を見たかどうは知りませんが、
この時から、ダイヤモンドのように、摩耗しない価値を求める道に入っていったのか。
ヴァイオリンといい、漂う東欧の香りがとても好きです。
投稿: morie | 2010年7月29日 (木) 20時34分
まずはDYNAMITEさま
50万ヒットおめでとうございます
キリ番ははるか彼方ですが・・・。
そして、ありがとうございます
ずっと秘かにお待ち申しあげておりました甲斐がございました。
ジュリーはきっと「灰とダイヤモンド」を見たと思います。
当時、乳飲み子を抱え参戦もままならずでしたが、原作を必死で読みました。
「君は知らぬ 燃え尽きた灰の底にダイヤモンドがひそむことを」
ワイダ監督は「希望を忘れるな」と言いたかったのでしょう。
テレビでは
♪ Shalalala 許してあげる ♪
♪ Shalalala お前のすべて ♪
の、2回目の Shalalalaを高い音で歌っていました。
もう、ここの所も大好きですわ
ジュリーの作詞作曲のなかでも秀逸だと思います。
某箱主さまのバイオリンとDYさまのキーボード、ボーカルMM○M○でぜひ!
投稿: みゆきママ | 2010年7月29日 (木) 21時16分
74年生まれ様
「正月歌劇」のことを記事にした時の、74年生まれ様の熱いコメント、覚えておりますよ~。
それにしても11歳で紅白最後まで観れるくらい起きていられるなんて・・・みなさまそんなものなのでしょうか。
僕が小学生の時なんて、11時まで起きていることすら無理でしたが・・・。女性の方が成長が早いのでしょうかねぇ・・・。
歌門来福での「砂漠のバレリーナ」級の「アッ」というセットリストが、秋のソロにもあると良いですね!
☆
nekomodoki様
旦那さま、素晴らしい!
「架空のオペラ」をお聴きになる、というのも素晴らしいですが、お皿洗うんですね・・・。
見習った方がいいかな?
僕はたま~に休みの日にやるくらいですから・・・。
10番オーバーはニアピンと言っても良いですね~。
nekomodoki様からは「夢の日常」のリクエストを以前に頂いておりますし、こちらも早いうちに書かなきゃ~。
☆
船越様
タイガース時代からジュリーを聴いていらっしゃる先輩方は、85年前後に結婚などの大きな人生の転機を迎えられた方が多いのですね。
「君が泣くのを見た」は、もちろん名曲です!
大野さんの、ストレートに五感に訴えてくるメロディーを王道進行に載せる作曲手法は、20年、30年以上経っても全然古くなりませんね。
☆
ぴょんた様
それは完全なニアピンです!
是非次のコメント機会に、さりげな~く、ぴょんた様の大好きな曲をチラッと教えてくださいませ。
オールウェイズが来るかな。
エキゾが来るかな。
それとも・・・。
こういう待ちの時間も、僕としましてはかなり楽しみなのですよ~。
☆
お昼休み終わりです。
いったん切ります~。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月30日 (金) 13時31分
クリングル様
貴重なお話をありがとうございます!
「ロマンティックはご一緒に」、やはりジュリーはシングルを念頭に作曲していたのですね。
結局豪華なB面になってしまいましたが、ジュリーの作曲能力を語る上では無視できない1曲かと思います。
時代を問わず、ジュリーのシングルB面曲はレベルが高いですね~。
☆
ぴー子様
「灰とダイヤモンド」は薄幸の美少女曲でございましたか~!
いやいや考えてみますと、アルバム「架空のオペラ」の中、大野さんの楽曲に囲まれてひとりぼっち・・・。
しかし、違和感はまったくありません。
70年代末の阿久=大野時代から考えますと、1985年にジュリーが作曲家としてそのコンビの間に割って入るというのも、先輩方にとってなかなか感慨深いものがあったのではないでしょうか?
☆
oba様
来てくださいましたね~!
「架空のオペラ」収録曲ということで、いらっしゃってくださるのでは、と思いながら書きました。ありがとうございます~。
そして・・・さすがです!
タイムリーの先輩方はやはり違う!
僕は、「ジュリーが男っぽく変わった」ということを書いたのですが、何か他に上手い言い方がないかなぁ・・・と悶々としたものが少し残ったのです。
> 厳しい顔
この表現が出てきませんでした。
本当に、TVに映る85年のジュリーの厳しい表情・・・僕にも想像できるような気がしましたよ~。
☆
morie様
> 歌謡界が大事に飼い馴らした、と思っていたゴージャスなペットが、突然野性に戻ってしまった
おぉ、これまた含蓄のあるお言葉です。
つまり、ジュリーの変化は、ある程度ジュリーを追いかけてきたファンよりも、それ以上に業界を驚かせた可能性がありますね!
摩耗しない価値をジュリーが自身の「歌」に求めたことは、「正月歌劇」を聴いて分かったような気がします。
今でもその道は続いていますね。
☆
みゆきママ様
ありがとうございます!
本当に長らくお待たせしてしまいました。
みゆきママ様も、この時期は人生の転機で大変だったのですね。
「灰とダイヤモンド」にみゆきママ様が惹かれるのは、作品それ自体ももちろんそうですが、
「今までのように簡単にジュリーに会いにはいけない」
という当時の状況が、愛を深めていたのではないでしょうか~?
コンサートに行けない間、「灰とダイヤモンド」の原作を読んでいらっしゃったという逸話だけでも、みゆきママ様のジュリ愛の行き場を思い、泣けてきます~。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月30日 (金) 23時23分
こんばんは。
85年ジュリー、リアルタイムの皆さまのコメントに激しく聞き入っております。
ドームでジュリーに本気になった私は、85年からそれ以後の音源を方々駆けずり回って集め、パソコンに納めたのが第一段階。
第二段階が84年以前へ聴き覚えのある曲を含めつつ遡って、まだ途中だったりしております。
「架空のオペラ」は皆さま同様大好きで、CD音源を聴きまくりなのですが、どうしても手に入らないのがライヴバージョンです。
どーすりゃいいのー?で時が過ぎております。
DYさまどうやって音源を入手されたのですか?
なんだか、よくある質問コーナーみたいで、恐縮ですが、、、
投稿: ジュース | 2010年7月31日 (土) 00時10分
DYさま こんばんわ2。
新参者の切り口で、すでにてんこ盛りのリクエスト伝授に、さらに乗っけようとしております。
「灰とダイヤモンド」のほか、歌詞にダイヤが登場するジュリーの曲として、アルバム「新しい思い出2001」に「C」、翌年リリースの「忘却の天才」に「砂丘でダイヤ」があります(ほかにダイヤが小物として出てくる曲はあるかもしれませんが、この2曲はダイヤが核になっています)。
伝授の鑑で確認しましたところ、2曲ともまだDYさまのウンチクの洗礼を受けていないようです。
両方ともジュリーの魅力満載のシビレ曲で、ダイヤシリーズとして、メディアに3曲続けて入れて聴くという楽しみ方も。
とくに「砂丘でダイヤ」は「灰とダイヤモンド」と浅からぬ関係も、、、ありやなしや?
いつの日か、ダイヤ3曲をテーマにした伝授をお願いいたします。
投稿: ジュース | 2010年7月31日 (土) 03時09分
ジュース様
威張れることではありませんが、僕は「架空のオペラ」をはじめ、「音源のみでの所有」というジュリーのオリジナルアルバムが6枚あります。
無論再発されればキチンと買い直すつもりですが・・・。
「砂丘でダイヤ」は、昨年11月に書いていますよ~。
nekomodoki様のお姉さま(その時は知らなかったのですが、あのチャコ組のチャコ様だったのです)のリクエストでございました。
ということで、「C」承りました!
僕も好きな曲です。しばらく時間をくださいませ。
しかしまた、エロい曲できましたね・・・。ダイヤモンドの意味を説明し辛い・・・。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月31日 (土) 09時29分
あ、途中で送信押してしまいました(汗)
最後の1行だけ訂正します。
”あ、ジュリーの"DESIRE"だ!”と思った次第です。
ちなみにボブ・ディランも還暦コンサート行きましたが、やはりパワフルで驚きました。
明日の川口楽しみです。またお会いできれば。
投稿: ワンが好き! | 2010年7月31日 (土) 09時56分
DYNAMITE様 こんにちは
板橋で唐突に挨拶させていただき、失礼しました。
友人が”あの人がDYNAMITEさんよ”って教えてくれたので、このブログで私は貴兄を存じていたから思わず挨拶させていただきましたが、考えてみたらDYNAMITEさんは私を知らないから(笑)。
このアルバムは去年初めて聴いて、つい2週間前にライブ版を入手して、今ヘビロテ中なのでとてもタイムリーです。私はヴォーカルのパワーが有無を云わせないって感じのライブ版の方が好きです。
それと、ディランの”欲望”、私これを挟んだ3枚が好きですが、特に”欲望”が好きです。スカーレット・リヴェラのジプシー風バイオリンが全編にフィーチャーされていて、中東風のメロディや物語の歌等・・・
正直、去年初めて”架空のオペラ”聴いた時、”あ、ジュリーの”DESIRE"って思いました。
投稿: ワンが好き! | 2010年7月31日 (土) 10時00分
ワンが好き!様
おぉ~!
あの時の!
ようこそおいでくださいました~。
しかし、何と何とディランの還暦コンサートに参加なさったお方でしたか!
それは凄い!
さすが、ジュリーファンのお姉さまには、洋楽もよく御存知の方が多いですね~。
「灰とダイヤモンド」と「欲望」の比較記述に反応が頂けるとは思ってもみませんでした。
嬉しいです~。何でも書いてみるものですね・・・。
これからもどうぞよろしくお願い申しあげます!。
あと、「あれがDYNAMITEさんよ」のご友人がどなたなのか・・・気になります~。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月31日 (土) 11時21分
DYさま
「C」って炭素のことだと思ってたんですけど、
違うのね?タラッ(゚ー゚;
投稿: ジュース | 2010年7月31日 (土) 19時21分
ジュース様
いえ、間違いなく炭素のことですよ~。
しかし。
何故愛がダイヤモンドなのか。
何故ジュリーは「お~ハンニ~♪」と腰砕けに色っぽく歌うのか。
GRACE姉さんと白井さんの狙いはなんなのか。
そのあたりを追求したく。
ちなみに
「C」は分かるのですが「G」がわかりません。
投稿: DYNAMITE | 2010年7月31日 (土) 19時44分
当時「C」の歌詞説明をジュリーがしてましたが…。「C」が炭素だと確実に忘れないエピソードでした。遺骨を海にまき、それが同じ炭素のダイヤにになって、「君がそのダイヤを手にする夢を…」と。「あの日は雨」「Pearl Harbor Love Story」「不死鳥の調べ」と生まれ変わっても、また添い遂げる、年をとる事を決して悲観しない、という歌詞の数々。こういう詩をロックで聞かせてくれるジュリーの一面はファンでよかったと思える作品の一部です。「若者よ」もこの路線?
投稿: クリングル | 2010年8月 1日 (日) 00時33分
クリングル様
またしても貴重なお話を、ありがとうございます!
正直驚きましたです。
僕はどちらかというと「C」は「オーガニック・オーガズム」や「リアリズム」あたりに繋がる楽曲だと捉えておりましたので・・・。
ジュリーの解釈は真逆でしたか~!
しかしクリングル様、過去曲の逸話にお詳しい!
今後も是非!色々教えてくださいませ。
僕はそういう事を教えて頂けるのを楽しみに、ブログを書いているのですよ~。
投稿: DYNAMITE | 2010年8月 1日 (日) 09時27分
DYNAMITEさま こんにちは。
あのー、記事本文と関係ない上に横で恐縮ですが…
>「G」がわかりません。
重力(gravityもしくはgravitation? 違いがよくわかりません)の頭文字「G」ではないかなー?と思っています。
典拠はなく、フレーズから受けた印象による、まったくの私見ですが。
いつか考察をお聞かせください。
(あ、リクエストではありませんからお気になさらず 汗)
あとですね…
「居酒屋」の伝授を受けて、「side-Bの長野レポをもう一回読もうっと♪」と訪ねたところ、どこから入ってもたどり着けません~。
強制的に板橋に連れて行かれてしまいます(泣)。
方向オンチになった気分です…。
投稿: だんぼ | 2010年8月 1日 (日) 18時44分
こんばんは。
頭が悪いのがばれちゃうので書きたくなかったんですが、「G」ってずっとゴーストのGだと思ってました。
投稿: 遊 | 2010年8月 1日 (日) 20時41分
みなさま~。
8月は仕事が本決算月で、残業続きとなります(涙)。
コメントのお返事や記事upが遅れがちになることがあると思います。ごめんなさいね。
☆
だんぼ様
重力のGですか!
言われてみますと、何で気がつかなかったのか・・・おそらく正解でしょうね。
僕はこの曲のラストの歌詞
不自由選ぶ、それも自由だ♪
がたまらなく好きで、「クロックマダム~」の中で一番好きな曲です。
スルー曲、という先輩方のお話が多いので肩身が狭いのですよ・・・。
☆
遊様
ゴーストですか~。
違うのでしょうが、いや、独創的でいらっしゃいます。
ところで、以前遊様にお願いされた、カスタネットの塊り楽器、未だ名称が判明しません~。
「バラライカ」はすぐ見つかったんですけどね・・・。
事典を最初から最後までしらみつぶしに読むしかなさそうです・・・。
投稿: DYNAMITE | 2010年8月 3日 (火) 08時57分
いきなり、すみません!
「裏切り者と朝食を」
という、本記述の流れの中で重要な楽曲を失念したまま書き上げてしまっている事に今さら気がつきました。
いつか「裏切り者~」の記事執筆時にフォローしたいと思います。
投稿: DYNAMITE | 2010年9月25日 (土) 10時42分
DYNAMITE様
いつも楽しく拝見させていただいております。上手く感想が書けないのですが、嬉しいことがあったので、二年前の記事に投稿させていただきます。
何かと言いますと、ザイン・グリフのアルバム二枚が、ようやくCD発売されるんです。ご存じでしょうか?実はザイン・グリフを知ったのは、ジュリーのラジオ番組なんです。そこで掛かった曲が、1980年発売のファーストアルバムのタイトル曲『灰とダイアモンド』でした。『TOKIO』のようなテクノポップだったので、好きになりました。
レコード屋でジャケットを見てびっくり、デヴィッド・ボウイそっくりでジュリーには申し訳ないけどカッコ良すぎました。二枚目のアルバムでは、YMOの高橋幸宏さんが参加されていましたね。
話がそれてしまいましたが、私が思ったのは、ジュリーの『灰とダイアモンド』は、映画のタイトルからの拝借と当然考えられますが、ザイン・グリフの曲を気に入ってた(ボウイつながりで)から、タイトルがチラチラしていたのではないでしょうか。
アプリコLIVEに参戦します。
投稿: し~ず | 2012年10月 1日 (月) 14時05分
し~ず様
はじめまして~。
コメントありがとうございます!
いやぁ…まさかジュリーファンのブログでザイン・グリフという名前が話題に上がるとは…驚きました。渋い!
ただ、僕はザインをレコードで聴いたことがありません。高校生の時に、何曲かエアチェックしていた程度です。
バンド仲間の友人に聞いた話では、ザインは高橋ユキヒロさんの「ホワット・ミー、ウォーリィ」でデビューしているのだそうですね。他人のアルバムで自作曲デビュー、というのが凄い、とは彼の弁。
僕の好みを考えると波長は合うはずなので、再発CD聴いてみたいです。
仰るように、ジュリーもボウイ繋がりで聴いていたかもしれませんね…。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
投稿: DYNAMITE | 2012年10月 1日 (月) 23時46分