ジュリーwithザ・ワイルドワンズ 「いつかの”熱視線ギャル”」
年齢(とし)重ねてもグレそうになるよ
「バカ」と罵られそう
遊び慣れずに臆病なまま
内緒の午後にビビりまくる俺
(詞・吉田Q)
~from『JULIE WITH THE WILD ONES』、2010
本日は「新・センセイの鞄」観劇にお出かけのみなさまも多いでしょうが、こちらは気持ちも新たに、アルバム『JULIE WITH THE WILD ONES』全曲レビューを続行いたします。
元気百倍なのでございます。
あとね、「ジュリーの事で心が苦しくなるのは、真のジュリーファンになった証」なんですって。
J先輩が、そう仰ってくださいました。
ひえ~。前途洋洋にして多難ですわ~。頑張ります。
今日はアルバム8曲目収録の、完全無欠のポップチューン。
収録曲の中、「プロフィール」と共に僕の強力推薦ナンバーですから、大長文は確定してます。あんまり長いと途中で寝てしまう方(カミさん)がいらっしゃるらしいので、枕もそこそこに、いきなりまいりましょう。
「いつかの”熱視線ギャル”」伝授!
まずは恒例、”ジュリワンアルバム8大感動事項”。
今回は僕にとってかなり重要なポイントなのですが。
ジュリーが、自身以外の男性作詞家のペンによる楽曲をレコーディングするのは、「夢見る時間が過ぎたら」(2003年)以来7年ぶり!
コレです。
しかも、ジュリーはそれ以前(90年代後半)から、おそらく覚和歌子さんとの出会いを契機に「自分自身の作詞曲意外は、女性の作詞家に限定したい」というスタンスを貫いていました。
「夢見る時間が過ぎたら」の場合は、大物・伊集院さんが「どうしてもジュリーの詞を書きたい」と猛烈にアピール、例外的に実現したワケで。
(後註:あまりにもプライヴェート感が強過ぎたせいか、サリーとの共作「Long Good-by」という重要な曲を失念しておりました。これも例外ということで・・・汗)
そして今回、ワイルドワンズとのコラボによって、本当に久しぶりの例外パターンが再び産まれました。
これは当初、「涙がこぼれちゃう」の記事で書こうと思ったことなんですよ。
しかし、グッと堪えた。ジュリワン公式サイトで、アルバムのクレジットを見てしまったからです。
「いつかの”熱視線ギャル”」
作詞・作曲・吉田Q
おぉ~っ!
常に詞の考察を不可欠として楽曲に入れ込むスタイルの僕にとって、これは大事件です。
Qさんの尋常ならざる「完全男性視点」な才能による詞については「涙がこぼれちゃう」である程度考察できましたが、僕のような凡人に、Qさんの楽曲タイトルだけで内容を予測するなど不可能。
「いつかの”熱視線ギャル”」・・・なんですかそれは!
と、楽しみにする以外、手の打ちようがないのです。
しかも、みなさま。
事もあろうに”ギャル”ですよ!
ジュリーがかつて「OH!ギャル」について語った言葉は、僕などよりみなさまの方が詳しく御存知でしょうね。
「”ギャル”って単語が、ちょっと・・・」
というワケで、あのカッコいい大名曲が「一番嫌いな曲」とすら言われてしまったのです。
あれから30年余。
今再び眼前にした”ギャル”という単語に、ジュリーはどのように挑んだのでしょうか。
大丈夫なんです。
ジュリーとしてもOKなんです、これは。
以下、得意の深読み体勢に突入いたしますが、吉田Qさんの書いた”ギャル”は、歌われる物語の時点ではもう既に・・・ちょうどジュリーファンのお姉さまくらいのお年に達しているのではないかと。
”ギャル”ではなくなっているのですよ。
「いつかの」というタイトル部分を、「あの日の」と置き換えることができると思います。
この『JULIE WITH THE WILD ONES』というアルバム、「あの日」というキーワードを核にしたコンセプト・アルバムである事はみなさまとっくにお気づきでしょう。
「いつかの”熱視線ギャル”」は、その中でも特に重要な1曲なのです。
タイトルを知っただけでは内容を憶測すらできなかった僕は、初めて曲を聴いた瞬間、ひっくり返りましたからね。
なんと、夫婦讃歌!
面白おかしく言葉を散らしていますから、一目では解らないように作られていますが、その実、何という豪快な直球であることか。
「真実の愛」がテーマなんですよ、この曲は(爆爆)!
そしてそれは、ジュリーwithザ・ワイルドワンズが歌っているが故に、Qさんの描いた世界よりもさらに時空が広がってしまう(いや、歌の主人公の現在年齢が上がってしまうだけ説もありますが)という、「涙がこぼれちゃう」と同じ現象を引き起こしています。
「いつかの”熱視線ギャル”」、1番→2番→3番と進むに連れて、時代が進んでいく事はみなさまお解かりでしょう。
1番の段階で物語に登場するのは、バリバリの「ギャル」ですね。当然歌い手=主人公も「バッドボーイ」であるワケです。
絵に描いたような、二人。
バッドボーイがタイトジーンズ娘にに目移りしたりもしますが、どうにかこうにかうまくやっているようです。
ところが転機は2番です。二人の間に温度差が生じてくるのです。
「ギャル」はこの次点で「ギャル」である事を卒業していると思われます。
「♪絵に描いたような暮らし」を支えられるだけの、充分に成長し、分をわきまえた素敵な女性になっています。
ところが男という生き物はどうしようもない。
「バッドボーイ」の血は未だに騒ぎ落ち着かず、「絵に描いたような暮らし」は時に窮屈。
慣れてるワケでもないのに、若き日同様の刺激的な恋を求めて、海へ!
ところが。
♪ 夏の恋 待ちぼうけ ♪
若い娘に相手にしてもらえません。
それで良かったんじゃあない?
いいオヤジが、万が一うまいこと若い娘をつかまえたとしても、それこそその娘の元カレに
「しょっぼい男と見かけた街で♪」
なんて歌われかねませんからね。
3番でようやく、「恋心それなりにいつまでも♪」の境地を真に知る主人公。
とうにその域に達していた「いつかの”熱視線ギャル”」は、「やれやれ・・・やっと落ち着いたかこのガキは」と、かなりの御年になってようやく胸を撫で下ろすのでありました。
かくして夫婦は円満に。
・・・って、合ってるのか、僕のこの解釈は?
調子に乗って、歌詞について思ったことは、ほぼ語ってしまいましたが・・・。
でもね、加瀬さんは、そういう風に受け取ったと思うんだ~。
「海」がキーワードになっていますし、かつての「湘南ボーイ」加瀬さんの琴線に触れまくるナンバーだったのではないでしょうか。
そして
「まだまだ若いな・・・よし、俺がこの物語の、さらに続きを書いてやろう」
てなことで作ったのが「僕達ほとんどいいんじゃあない」なのではなかろうか・・・という大胆な仮説も打ち立ててみましたが、いかがでしょうかね~。
あ~あ、詞の考察だけで、すでに大長文になってます。
まだまだお話は半分程度しか終わっていません。
吉田Qさんは不思議なお方で、作詞については、ド直球のコンセプトを少しからかったような愉快な雰囲気に変えてしまいます。この点は僕が説明せずとも伝わりそうですが、実は作曲についても、そうなんですよ~。
高度なメロディー、シンコペーション、コード進行・・・それらを、最も聴きやすく、最も作者自身の気持ちの良い形にまで、噛んで噛んで、なだらかに丸めていくのです。
まずは楽曲として徹底的にいい曲であれ、ポップであれ、という究極の職人技。
あまりにも完璧なポップチューン過ぎて、隠された工夫に気づきにくい仕上がりになっています。
王道のメロディーのようでも、「ちょっと一味違うのよ」という細かい点を拾ってみますと
♪ 誰より熱視線ギャル 俺を好きと言って ♪
C Cm G E7
太字で表記した「Cm」と「E7」が渋い!
ここは通常ですと「C→D7→G→Em」という進行が常套。
このパターンをどのようにひねっていくか、というのはポップス職人永遠のテーマとも言えますが、例えば白井良明さんだと
♪ 君 素敵過ぎるよ もう 遠のいていく夏 ♪
C D7 G E7
(沢田研二 「グランドクロス」
便宜上、ハ長調をト長調に移調して表記)
この進行は、ポップ解釈としてかなり「いつかの”熱視線ギャル”」に近いかなぁ。
ちなみに「グランドクロス」は、名盤『第六感』に収録されています(と、さりげなくダメを押しておこう)。
まぁこのあたりは実は序の口でございまして、僕が一番シビれたのは、間奏です。
♪ 夏の恋 待ちぼうけ ♪
Am7 D7 Cmaj7→Gmaj7→Cmaj7→Gma7
海~な感じのツインリード・アンサンブル。
さらにmaj7コード独特のポヨ~ンとした和音が、待ちぼうけ~な感じをも醸し出していますね。
そして、ハッと我に返る主人公の気持ちの動きを表現したのでしょうか、この後いきなり転調します。キーボードのソロに切り替わって
Dm7→G7→Em7→Am
で、遂に大悟し、奥さんの元へ駆け出します・・・な感じで元調に舞い戻ってコーラスが加わり
A7→D7sus4→D7
以上が間奏の流れ。これはAメロにも、サビにも出てこない、間奏だけのために特別に作られた進行なのです。大変凝った構成だと言えます。
そんなに凝っている楽曲なのに、解り易く表現しまくろうとしうアレンジの心意気もまたスゴイ!
僕は90年代以降、最近のJ-POPのアレンジを聴いていて、「それはどうか」と微妙な感想に陥ることがままあります。
何故無理矢理にでも16分音符の装飾音が強調されなければならないのか。
それは、シンプルなリズム装飾だと、メロディー作りの貧しさが露呈してしまうからではないのか。
シンプルなエイトビートの威力をナメてはいけません。
おそらく吉田Qさんの作曲段階から、本当に良いメロディーが作られた時の最も効果的な”魅せ方”を狙っている・・・「いつかの”熱視線ギャル」は、そんなナンバーでもあります。
Aメロの楽器構成は
・突っ込むドラムス
・動き回るベース
・アコースティックギターの元気なストローク
・エレキギターの繊細なカッティング
それだけです。
キーボードやパーカッション、それにオーバーダブのギターは、「キメ!」という部分にしか出てきません。
これこそがビートルズ直系、エイトビートの正しき道。
だからこそ、Aメロ以外で登場するキーボードのオルガン音色がオイシイ。
そして、左サイドに姿を現すオーバーダブのギターは、シンプルな音階ながら抜群の威力を発揮します。
何よりもこのギターアレンジ、加瀬さんの12弦ギター単音が似合いそうではありませんか。つまりこの曲のリードギターは、2008年のNHK「songs」出演時に加瀬さんが弾いた「危険なふたり」に匹敵する素晴らしさを感じさせてくれるのです。
さらに、パーカッションとしてハンドクラップ(手拍子の音)が登場。
これは「涙がこぼれちゃう」でも導入されている、シンセサイザーで出している音なんですけど、とにかくビートルズの洗礼を受けた者にとって、
「うん、たた、うん、た!」
というハンドクラップの使用は・・・揺るぎない信仰心を示すようなものなんだなぁ。
♪ 黄昏電車で肩を落として ♪
E7 Am
この部分から始まるBメロ部で導入されるのですが、ここはちょうどジュリーから植田さん(ですよね?)へとリードヴォーカルが引き継がれる箇所ではないですか!
ということは・・・。
LIVEでは、ジュリーがこのリズムで手拍子を煽ってくれる!
みなさま、これは是非とも予習を~。
サビ直前に演奏が一瞬ストップする
「♪灼熱の浜辺♪」(2番だと「ビビりまくる俺♪」)
のトコで、このハンドクラップ音が継続して残っているのが、メチャクチャ楽しい、重要なアレンジの肝なんですから!
会場全体でやりましょう、それを!
「涙がこぼれちゃう」でも、サビを歌い終わった後の演奏部でジュリーは同じ手拍子を煽ると思います。
こちらはプレプレツアーの「AZAYAKANI」と同じタイミング、同じリズムですから難しいことは何もありません。その場でジュリーに身をまかせましょう。
・・・本当に大長文になってきました。
すみません、あと少しだけ。ジュリーのヴォーカルに触れさせてください。
ジュリー最大の魅力は、心ごと、身体ごと歌の世界に入り込む能力。これは僕の中で譲れない絶対のものです。
先に述べたように、かつて”ギャル”というフレーズに違和感を示したジュリー。
”ギンギン”という形容詞が「虚構」を意味するならば、今「現実」を最大の武器にしているジュリーはどんな姿勢で「いつかの”熱視線ギャル”」に臨んだのでしょうか。
「OH!ギャル」の場合は、若い女性の奔放な様を、男性の猥雑な視点で描いたもの。
それはそれで素晴らしいですしまぎれもない名曲ですが、ジュリーにとって消化し難い部分が確かにあったのでしょう。
「涙がこぼれちゃう」「いつかの”熱視線ギャル”」の2篇を知り、僕の中には吉田Qさんの詞についてもまとまった感想が芽生えてきました。
女性には見せたくはない「男心」を敢えて晒す
「枕を濡らしちゃう」であったり「遊び慣れずに臆病」であったり、恥ずかしながらの「男心」の真実を、敢えてコミカルなフレーズで描いていますが、Qさんは相当に自分自身の気持ちを追い込んだ状態で作詞をされているのではないでしょうか。
2篇ともに、ギリギリの線で揺れ動く気持ちを捉えた名作でしたからね・・・。
それは、「心をさらして歌う」というジュリーのヴォーカル・スタイルと何ら反することではありません。
加瀬さんが見つけてきた吉田Qさんという若い才能は、ジュリーが自然に気持ちをこめられる楽曲を書く人でもあったのです。
♪ 街で見かけたよその タイトジーンズのあの娘に
G Bm
ぐらついてしまいそうさ ♪
C Cm
この部分などは、ジュリーが初めて見せるようなヴォーカルニュアンスが聴けたり、楽曲との相乗効果も大きいです。
曲のあちらこちらに、普段ジュリーが歌わないような類のフレーズもたくさんあって、新鮮ですしね。
年齢を積み重ねていく「絵に描いたような=普通の」連れ添った男女の絆。
その境地を吉田Qさんのように20代の若さで到達し、作品にしてしまう・・・それが音楽という、歌というジャンルの素晴らしい点であり、理屈で解明できない不思議な点でもあります。
アルバム『JULIE WITH THE WILD ONES』に収録された吉田Qさんの2篇「涙がこぼれちゃう」「いつかの”熱視線ギャル”」は、若い作曲家の作品にもかかわらず、ジュリーwithザ・ワイルドワンズの「年齢を最大の武器にする」というコンセプトとズバリ合致し、大きな光を放ちました。
今回「songs」を観て「涙がこぼれちゃう」を知りアルバムを買った方々は、「いつかの”熱視線ギャル”」という、「吉田Qさんの作ったもう1曲」を、大いに期待して聴くことでしょう。
そして「やっぱりイイ曲を書く人だ」と思ってくださるはず。
確固たる作風を持つ、という強みが、そこにあります。
僕の場合は決して「内緒の午後にビビりまくる」ような行いはしておりませんが、人間的成長度は大きくカミさんに水をあけられていますし、男のどうしようもない面が解るだけに、「いつかの”熱視線ギャル”」には相当肩入れしてしまい、余計なゴタクを並べてしまいました。
でも、「良い詞が良いメロディーと良いアレンジに載っている」というのが、聴き手に解るただひとつのことなのです、結局。
そんな曲を、ジュリーが歌ってくれた。
それだけ書けば、良かったんだなぁ・・・。
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コメント
ワイルドワンズとのアルバム、ジュリーの今までと違う一面がみられたような気がする。ジュリー自身としては、新しいアルバムは(ワイルドワンズとは別)ださないといわれているけど、まだまだ、たくさんの曲をつくってほしいなとおもっています。
投稿: hiromi | 2010年4月 5日 (月) 10時34分
DYさん、Qさんが、待ってましたよ(*^_^*)
「DY兄、「熱視線ギャルの伝授」まだですか??って。待ちくたびれちゃう・・って(*^^)v
このQさんの2曲は特にお気に入りでした。
読んでいて、ふん、ふんとそう、そうの連続。男心なんやね・・・複雑・・やね。
加瀬さんは何処で、Qさんをみつけてんやろう?さすがの加瀬さんですね。
良いアルバムを作ってくれて、有難うといいたいです。
投稿: kumiko | 2010年4月 5日 (月) 20時18分
DYさん、お邪魔します。熱い伝授をありがとうございます。
私にとって、この作品はジュリーのボーカルが引っかかるんですよ。全体的には、ジュリーのロックンロール魂が息づいているすばらしいボーカルなんですけど、どこか哀愁を感じさせるんです。具体例を挙げると「夏の恋、待ちぼうけぇ~」と語尾の力を抜くところに、私は夕暮れどきのような哀愁を感じるんです。植田さんのボーカルが爽やかだから、ジュリーの哀愁がよけい際立つんです。私は、ジュリーは、中高年の男性の気持ちを表現したいのかな…と思うんですけど、どうでしょう?
投稿: 74年生まれ | 2010年4月 5日 (月) 20時32分
DY様 こんばんわー。
待ってましたー。
アルバム発表以来、プロフィールと並んでリピート率が一番高い曲です。SONGSでこれも聴きたかったけど、さすがにQ様2曲はないですよね。
オトコの本音って…光源氏の時代から、自分はフラフラしてるくせに「キミはしっかり支えてくれているハズだと勝手に信じてます」なんですかねー。
でもこんな歌聴くと、「しょーのない人ねー。」と言いながらも怒れなくなっちゃいますしねぇ。JULIE、こういう歌似合いすぎ!
投稿: nekomodoki | 2010年4月 5日 (月) 21時03分
みなさま。
今回も早速のコメント、どうもありがとうございます。
強烈推薦曲、やはり「プロフィ-ル」同様、大長文になってしまいました…。
☆
hiromi様
長いファンの方でも、まだまだ新たに違った魅力を味わうことができる…ジュリーの凄味ですね。
アルバムは出さないようですが、やっぱりコンサートを続けるからには新曲にこだわりのあるジュリー、今年も4曲入りのシングルをリリースとのことですから…。
創作意欲がある限り、ジュリーは常に新しいものを見せてくれることでしょう。
☆
kumiko様
そうなんです!
ずっとお待ちだったようなのです。
ちょうど僕が気弱に立ち止まりかけていたタイミングで、雲の上の人が叱咤してくださったように思え、はかりしれない元気を頂いたのですよ…。
これは、男気のあるQさまの男心を何とか解説せねばならない!と勇んで色々とくどくなってしまいましたが…曲の良さはお聴きになればわかるはず。
「涙がこぼれちゃう」の検索で拙ブログに来てくださった方々を意識しつつ書かせていただきましたよ~。
多くの人がこの名曲に辿りつけますように。
☆
74年生まれ様
さすがに、ジュリーのヴォーカルニュアンスについては敏感でいらっしゃる~。
> 「夏の恋、待ちぼうけぇ~」と語尾の力を抜くところ
本記事でも少し触れましたが、この部分はQさま渾身のコード進行で、maj7というぼんやりした感じの響きを持つ和音を導入しているんです。
力を抜くヴォーカルは、その進行が作り出す曲の空気をジュリーがモノにしている証です。
楽曲の本質を瞬時に知る能力。
やはり天性のヴォーカリストですね。
☆
nekomodoki様
この曲の凄いトコはですね~。
そんなどうしようもない男が、大げさに言えば真実を悟るまでの年月をすべて描ききっていることではないでしょうか。
女性の方が真実にたどり着くのが早く、そのぶん男というのはいつでも道化を演じますね。
素敵に年齢を重ねてきたジュリーwithザ・ワイルドワンズが歌うことによって、一層説得力を増しています。
新たなジュリーの魅力を見せると同時に、本当にジュリーに似合っている、と思わせてくれる名曲ですよね。
投稿: DYNAMITE | 2010年4月 5日 (月) 23時14分
DYさん、4月5日付の加瀬さんのブログによると、テリー伊藤さんがジュリワンのC.C.Lemonライブに来られるそうです。
投稿: 74年生まれ | 2010年4月 6日 (火) 12時07分
DYさん、今晩は。
吉田Qさんは、まだ20代半ばというのに、
既にこんな心境の歌詞を書かれるのですね。
「連れ添える」、「それなりに」という言葉など、
もっと上の世代から聴きそうな感じです。不思議、不思議…。
紫の上に不足はないのに(絵にかいたような夫婦、と解釈してみました)、
浮気を繰り返す男、さしずめ、湘南の光源氏ですか。
(そういえば、平安時代の男性は、よく恋に枕を濡らしたりしておりました)
この歌、○田○祐あたりが歌うと、きっと、もっとHに聞こえると思います(笑)
ジュリーは、歌詞を転がすようにソフトに歌っていますね。
しょうがないんだよ、男って、という感じで。
「ギャル」のところの歌い方が好き♪
投稿: morie | 2010年4月 6日 (火) 19時16分
レス遅れました~。
昨夜は大残業帰宅のち、ズキュ~ンな記事の下書きを大体終えたところでバタンQ。
なんとか本日の「songs」を観た後に書く記事が「FRIENDSHIP」、という形に持っていきたいので、頑張ってます。
☆
74年生まれ様
初日のCCレモンホールには、豪華な顔ぶれが集結しそうですね。
テリーさんはジュリーから離れていた期間が長いようですし、是非とも今のジュリーのLIVEを体感して頂きたいと思います。
初日、当ってほしい…。
でも、顔なじみのみなさまが八王子で集ってしまっているような予感も…うぅ…。
☆
morie様
おぉ、その通りですね!
ジュリーの声にはデリカシーがありますから、こういった歌の世界もスケールが大きくなるのではないでしょうか。
上品なのは容姿だけではない、と。
それにしましても。
アルバム「女たちよ」からの最初の記事をどれにしたものか迷い続けてはや数ヶ月。
思わぬ形で「紫の上に不足なし」なレビューを書いてしまいましたが、果たしてこの解釈で合っているものか…。
「ギャル」の発声、イイですね!
そして、やはり「ロッケンロール」と歌うのですね、ジュリー。
おそらくQさんヴァージョンは「ラックンロール」だと思います。
投稿: DYNAMITE | 2010年4月 7日 (水) 09時01分