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2010年4月 7日 (水)

ジュリーwithザ・ワイルドワンズ 「ハートにズキューン」

ズキュ~ン!
ズキュ~ン!
ズキュ~ン!
ドキュン!
バキュ~ン!(ばきゅ~ん♪)
バキュ~ン!(ばきゅ~ん♪)
バキュ~ン!(ばきゅ~ん♪)
ド・キュ~ン!・・・ぅうう~、あ!あ!あ!

(詞・沢田研二)

~from『JULIE WITH THE WILD ONES』、2010

今日のお題は、「ハートにズキュ~ン」。
で、いきなり汗汗。
冒頭の引用箇所は、これで良かったのだろうか・・・。

みなさま既にお気づきの通り。
このたびの”大名盤『JULIE WITH THE WILD ONES』全曲レビュー”一連の記事冒頭には、各曲の中で僕が個人的に最も感銘を受けた箇所の歌詞をご紹介しております。
元々、「プロフィール」の記事に臨むにあたって、どうしても書き留めておきたい歌詞の一節があったがために始めたことですが・・・。
今日は、いきなりエライ部分を抜粋することに。

先輩じゅり風呂さん達も同じ状況かと思いますが、先週の「songs」放映直後から拙ブログも、ツアー開催期間に匹敵するほど多くのアクセスを頂いております。
TVを観た浮動票の方々が、「ジュリーwithザ・ワイルドワンズ」「涙がこぼれちゃう」といった検索フレーズで、情報を求めているのです。
今夜の放送で、それはさらに勢いを増すでしょう。
僕のブログをヒットしてくださった方々が、いきなり「ズキュ~ン」だの「バキュ~ン」だの、そんな文章で始まる記事を普通に読んでくださるものでしょうか。

でも。
嘘はつけない、大人のひとに♪
僕がこの曲で一番グッとしたのは、まぎれもなくこの箇所での、圧倒的にパワフルで挑発的なジュリーのヴォーカルだったのですから・・・。

ということで、今回は『JULIE WITH THE WILD ONES』収録曲の中でも抜きん出た存在感を持つ、炸裂・爆裂のナンバーが登場です。
「songs」放映の今日までに、この曲までは何としてもやっておきたかったんだ~。
「ハートにズキューン」、伝授!

昨年末にワイルドワンズとのコラボが公になった時、元気なおじさま達の力強い発動に胸を躍らせる一方で、「ジュリーらしさが封印されてしまうのではないか」と心配したファンの方々も多かったですよね。
そんなことは無かった・・・それどころか。

「ハートにズキューン」・・・作曲は加瀬さんですが、なんとジュリーらしいンンバーでしょうか!

GRACE姉さんのドラムスから始まる刺激的なイントロ、曲のタイトルだけ先に知っていたリスナーに、「これから何が始まるのか」と思わせておいていきなり

ばっきゅ~ん!!

この時点ですでに、名曲確定ですよ。
いわみ様が40年後もブログを続けていらっしゃったら、「史上最大最高齢の爆裂バンド」として確実にネタに挙げられるナンバーではないでしょうか。

そして僕の脳裏には、LIVE会場のお客さん全員が指差しポーズで「ばきゅ~ん!」と叫んでいる様子がまざまざと浮かびあがります。
え・・・またしても僕だけ?
みなさまは、おやりにならない・・・?
一人ぼっちはいやです・・・。

曲は進み、本編Aメロの歌詞も、叩きつけるようなフレーズの連続です。

♪ 犯罪だと妬いてやがる ♪

いいねぇ~、この語感とヴォーカル。
「新・センセイの鞄」にちなんでの”年の差愛”がテーマの詞かな?・・・などという真面目な深読みをする間も曲は元気に続き、再び

「ズキュ~ン!」「ドキュ~ン!」

このフレーズがすべての煩悩を吹き飛ばすのです。
わかったよ、ジュリー。
もっともっと続けて言ってくれ!他に何もすることはない!
そんな気持ちになります。

ただ、「ハートにズキューン」は単にエキセントリックな楽曲、ってだけじゃないんだなぁ。
ここで、「ジュリワンアルバム8大感動事項」のお話に移るのですが

このアルバム、ミックスが神です!

このタイミングで語るからにはもちろん、「ハートにズキューン」は格別に素晴らしい。

僕は、90年代に入ったあたりから、巷のロック、ポップスのミックスが好みに合わなくなり悩んだことがありました。
すべての楽器がそれぞれ同じように、音量がやたらとデカくて、楽曲の最初から最後まで常に沸騰点を押しつけられているような感覚があったんですよ・・・。
間が感じられないと言うか。
まぁ、実はジュリーのおかげで今は克服したんですけどね。

『JULIE WITH THE WILD ONES』のミックスは、痛快でした。僕の好みから逸脱する箇所はまったく無く、最後まで安心して聴けましたね。
ここまで”純情武器に正攻法”な楽器構成を、ここまでデリケートにPANを振り、やわらかく軽快な音に仕上げたミックスには、現代ではそうそう出会えません。

みなさまにも解り易い例を挙げるなら、楽器で言えばアコースティック・ギター。音の配置に注目してください。
どの曲も共通して、行儀良く左チャンネルから聴こえます(2本以上になると、逆にも振られていきますが)。
これだけバラエティーに富んだラインナップ(しかも演奏者がそれぞれの楽曲で異なる)を統一し、アルバム全体の流れを心地よく仕上げるのは、プロデューサーではなく、ミキサーの重要な仕事なのです。
ですから『JULIE WITH THE WILD ONES』は、1曲目から10曲目までの繋がりが素晴らしい!

このアルバムのアレンジ・コンセプトにおいて、アコースティックギターの積極的な導入は最大の肝かと思います。
素晴らしいミックスによって、それが最大限に生かされましたね。
特に、「ハートにズキューン」のアコギは刺激的です。
熱愛台風」にしてもそうですが、パワー型の楽曲でアコースティックギターが鳴っているのは、本当に気持ちが良いものです。

またまたイカ天の話をしますと、かつて
吉田建さんも言っていましたよ。
「この曲にアコギが入ってる、というその時点で、既にイイ!」って。
THE WEEDというバンドについてのコメントだったかと記憶しています。

ところで僕は、この曲のアコギが下山さんなのか柴山さんなのか、特定できないんですよ。
「熱愛台風」は確実に下山さんの音だけど・・・。
まだまだ修行が足りませんね。
LIVEではお二方ともエレキで臨むと思います。
中盤間奏の兄弟バトルでは、ワンズのみなさまよりもさらに一歩前に、ずずいっとせり出してきてくれるはず。

そうそう、LIVEでコーラス参加予定のみなさま。
最後のひと回しだけ「ばきゅ~ん♪」のタイミングがそれまでより1拍遅いですから、気をつけていきましょうね!

さぁ、いよいよ今夜は「songs」2週目。
まずは「プロフィール」。
この大名曲を全国にオンエアーし、多くの新たなリスナーを獲得してほしい、という僕の願望が実現します。
SUNSET-OILというクレジットについての紹介はあるかなぁ。
いわみ様の御説が当っていれば、そのあたりのナレーションがあるかもしれません。
加瀬さんは夕陽がお好きだったのですね。期待しましょう。

危険なふたり」「TOKIO」は鉄人バンドがハジけてくれるでしょう。もちろんワンズのみなさんとのバトルも必見です。

そして「FRIENDSHIP」。
過度な期待は禁物ですので一応冷静に臨みますが、やっぱり、先日「アオゾラ」の記事に書かせて頂いた僕の予想・・・というか熱望ですけど・・・そんな歌と演奏であってほしい。
いずれにせよ、次回更新は「FRIENDSHIP」をお題に、200件目の記念記事となります。
テンション高く行きたいものです。

みなさまも、どうぞお見逃しなく!

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『JULIE WITH THE WILD ONES』」カテゴリの記事

コメント

久しぶりにコメントいたします。楽しみに読ませて頂いています当時、30代の ohギャルにも びっくりしていましたが、61才のズキューン素敵です。 今もこうして歌っているよって あの頃のジュリーに教えてあげたくなりました。
今夜のソングス わくわくヽ(´▽`)/

投稿: エリザベス | 2010年4月 7日 (水) 16時57分

こんにちは。
引用箇所、ここでOKです!
今のジュリーだからこそ、の超弩級のヴォーカルですよね。
ただ…SONGSで流れる4曲のイメージを持ってアルバムを買った方が、この曲でひっくり返らないか、心配です~。
なので、心の準備のためにも(笑)、この記事がたくさんの方の目にとまりますように。

投稿: だんぼ | 2010年4月 7日 (水) 17時32分

げっ
ズキューン、伝授これだけ…


な~んて、問答無用のズキュンパュンですからね。
両手あげての指差しポーズはガチです。
ライブが楽し~み♪

投稿: ぬこ | 2010年4月 7日 (水) 17時34分

この曲、初めて聞いたときは
「あははっ、やっちゃってくれましたー。ジュリー丸出しっ!!」
と大笑いしたあと、
「これ、まさかSONGSで一般の人にも聞かせる気じゃ…。」
と一瞬血の気が引きましたよ。
でも、すぐに「それも面白いかも♪」と思い直しましたが。
幸か不幸か(?)SONGSではやらないようですね。
ライブでは異様に盛り上がりそうなので楽しみです。

投稿: nekomodoki | 2010年4月 7日 (水) 18時38分

別名、タマネギサルサと呼びたいこの歌、
A面ヒット時代のように、ジュリーが一体、どんな振りで見せてくれるのか、あれこれ妄想が…。
ワンズの皆さんも、♪皮1枚♪などと、
へーぜんとコーラスしていて、もう楽しいったら。

ジュリワンのアルバム、蓋を開けたら、ライブ志向だったのが嬉しいですねえ。
GSはライブだ!という事でしょうか。

投稿: morie | 2010年4月 7日 (水) 18時56分

DYさん、お邪魔します。
引用箇所、OKですよ!私はこの部分に、特にハマっております。ここは、ジュリーのボーカリストとしての才能が凝縮されていると言っても過言ではありません。近年のジュリー作詞の作品には珍しく、女性ファンが心おきなく感情移入できるすばらしい作品です!ライブでは、コミカルに歌うのか、セクシーに歌うのか…楽しみです!

投稿: 74年生まれ | 2010年4月 7日 (水) 20時00分

みなさま!

本日はお昼休みに記事更新、定時で上がり。
「songs」へ向けて準備は万端でございます。

エリザベス様

おひさしぶりです~。
変わらず読んで頂けているのですね…(涙)。

そうですか、「OH!ギャル」はタイムリーなファンの方々にとってブッ飛んだ曲だったのですね。
ジュリーはあの頃から、「年をとってもロックしている自分」を考えていたとは思いますが、還暦越えてこれだけの充実。
当時の御本人もビックリでしょうね!

だんぼ様

おぉ~ありがとうございます。
力強いお言葉です。

確かに、そう考えれば僕の無謀な「全曲レビュー」も世の新しいリスナーのお役に立つのかも。
多くの方が見つけてくださると良いのですが。

この曲はやはり有無を言わせぬヴォーカルですよね。
新たなリスナーの方々が、「おぉ~、凄い」と思ってくださったら、しめたものです。

ぬこ様

ひえ~!
ぬこ様、この曲の記事では大長文をご希望であらせられましたか~!

だって…本当に思ったんです。
「ズキュ~ン」「バキュ~ン」
それだけでいい、あなただけでいい、何もなくていい。って。

ジュリーが加瀬さんに
「こんなん、どうかな?」
と言ったのはおそらくこの曲。
加瀬さんもびっくりしたでしょうね~。

nekomodoki様

僕の場合は、アルバム収録曲タイトルの全容が明らかになった時点で1度血の気はひいておるわけなのですが…。
期待にたがわなかった、「ハートにズキューン」。
まさしく、ジュリー。

だって、本当に多くのみなさまが、
「これはおそらくジュリーの作詞だろう」
と予想したくらいですものね。

TVでこの曲が流れる緊急事態というのも、ちょっと見てみたかった気もします~。

morie様

ハイ、このアルバムはLIVEありき、ツアーありき、の作品でした。
それがジュリー最大の強みである事を、加瀬さんは当然御存知ですから。
「奇跡元年」でも「歌門来福」でも、会場に加瀬さんの姿がありましたから。
ジュリーの理解者なのですね。

「皮一枚♪」
は確かにスゴイ…。
LIVEでは、morie様もご一緒にコーラスいかがでしょう?

74年生まれ様

やはり!
この箇所ですよね~。

僕は「どっ、きゅ~ん!」の直後の
「あ!あ!あ!」
がもの凄く好きなのですよ~。
あそこ、演奏が消えるじゃないですか。ジュリーのシャウトの残り方がタマラないのです。
エコーがかかってないのが、イイんですよね~。

LIVEでは、是非ともド迫力でシャウトして頂いて、張り倒されるような感覚に陥りたいです…。

投稿: DYNAMITE | 2010年4月 7日 (水) 21時02分

ズキューン!バキューン!ドキューン!
ほんまにもう、打ち抜かれました~~
うちの次女なんか、玉ねぎむきつつサルサってところが
頭の中でリフレインしてる~~って言うてましたよ。
ライブが楽しみで楽しみで!
iPodで繰り返し繰り返しこのアルバム聴きまくってるけど
飽きません!聴くほどに更に良くなってきますね。

投稿: くすくす | 2010年4月 8日 (木) 01時02分

くすくす様

タマネキむきつつサルサがリフレインとは。
素晴らしい娘さまではないですか~。

いや~本当に飽きないんですよね。
僕はシングルの段階から聴きまくっていたので、最初は3曲目から聴いておりましたが、今では1曲たりとも欠けて聴くのはいやでございます。
「涙がこぼれちゃう」で始まり「FRIENDSHIP」で終わる。
それがこの名盤だ、と確信しておりますよ~。

全曲レビューも残すは1曲。
「songs」で感動を貰ったし、コツコツと頑張ってます!

投稿: DYNAMITE | 2010年4月 8日 (木) 22時01分

頑張っている姿に、
実は心打たれています。

投稿: ぬこ | 2010年4月 8日 (木) 22時56分

ぬこ様

うぅ…。
ありがとうございます。

ぬこ様の御心を打ったとあらば、今後もさらに精進せねばなりませぬ。
ヒヨッコながら、「ありえないくらいジュリーの楽曲にこだわる」姿勢を大切にしてまいります。

ジュリワン最後の1曲「FRIENDSHIP」の記事は、今日中にはupできると思います!

投稿: DYNAMITE | 2010年4月 9日 (金) 16時40分

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