何から話せば良いのでしょうか。
とにかく、興奮醒めやらず・・・。予想だにしなかった僥倖で参加させて頂いた2.6渋谷ファイナル。これが何と、2階席奥・あと少しで最後壁、という状況だったにも関わらず、いやはや・・・。
今まで観たジュリーLIVEの中で一番良かった!
僕が持ち帰った思いは、抽選に漏れた方々に本当に申し訳ない感想。
しかし、僕の中ではそれが圧倒的な真実でした。
今までは、良席という条件がなければ「生涯最高!」なんていうLIVEには巡り合わないと思っていました。
プレプレファイナルもとても感動したけれど、LIVE自体の感想を求められるならば、大阪厚生年金や安城の方が上でしたから。
しかも今回は2days、5日は1桁席を頂いていましたから、純粋にLIVEとしての楽しみについては、5日の方が期待が大きかったのでした。
申し訳ありません。
ファイナルはスゴかった。
特に「あんじょうやりや」「砂漠のバレリーナ」「忘却の天才」の完成度、「愛しい勇気」の客席の一体化、そして・・・「TOKIO」のイントロで炸裂する歓喜。
あぁ、まだ冷静に筆が運びません。
今回も記事完成までには数日をかける予定です。
(註:2日で終わった爆)
どうぞよろしくお願い申しあげます。
さて、本記事の渋谷レポは、基本的に6日ファイナルを中心に、5日の特記点を随所に散りばめながら進行させていきたいと思います。
と言うのも、5日の方はですね。
レポやコメンターの方々が濃ゆ~いメンツで勢揃いしておりまして、わざわざ僕などが詳しくレポ書かずとも・・・というメンバーが集結しました。
お会いしただけでも、いてまえ隊、箱ラー、カズラーの精鋭陣。
それぞれのみなさまの、個性的な感想が多く聞けるでしょう。
あとね。
1桁席で散々ハジけまくる自信で臨んだのですが、僕の斜め前方にハンパでなくノッリノリのお兄さまがいらして・・・。不肖DYNAMITE、「負けた・・・」と肩を落としているように見えたとか見えないとか。
ですから僕は、とりあえずファイナルのレポートで頑張ろう。
そう考えております。
さて、その2.6渋谷ファイナル。
はからずも前日5日、みゆきママ様が「オマケのオマケでTOKIOとかやってた頃が懐かしい・・・」と仰っていたり、6日当日直前の喫茶店にて、九州から大遠征のJ先輩達が帰りの飛行機の時間のお話をされていて、「オマケのオマケがあったら焦りますね~」「いや、それはナイでしょ~」なんていう会話があったり。
結論から言えば、それが言霊となっていたのかどうか。
ともあれ、「TOKIO」1曲追加のファイナル限定セットリストにて、順に御案内させて頂きます!
1曲目「光線」
5日は、どうしたわけか相当圧しました。10分ほどの遅れで開演でしたね。
6日はほぼ予定通り。
1階にサリーの姿がありました。
コーラス(声のことではなくエフェクターの名称です)を効かせたギターに続き、7拍子の刺激的なイントロ。両日ここでヘドバンのDYNAMITE。
もちろん1曲目から総立ちの渋谷でございました。
ジュリーは舞台中央から雷光に晒されたシルエットで登場します。
間奏で1曲目からせり出す柴山さんと下山さん。飛ばしてましたね~。
基本、柴山さんはすべてダウンストロークで8分音符を刻み、下山さんは「ジャ~ッ、チャッ」というアクセントで音を長く伸ばします。
ソロは柴山さん。ツアー期間通して、この1曲目から早くも足を大きく上げるアクションが見られました。
この曲、今回の歌門来福を契機にヘビロテ中。
6日は勢い余って最後の「うぉ~お~お~お~♪」のコーラスにも参加して参りました。
2曲目「彼は眠れない」
イントロ、頭上での手拍子を煽るジュリー。
プレプレでも思ったことですが、ツアーファイナルは、こういう時の雰囲気が違う。
もう、「これで最後!」というお客さんの激しい参加意思がね、ビッシビッシと伝わるのです。
初日、5日に歌詞忘れがありましたが、6日は即興作詞しながらヴォーカルも声量全開。
あと、6日は柴山さんの後ろ足蹴り上げが終始連発で繰り出されておりました。
3曲目「ハートの青さなら 空にさえ負けない」
ジュリーの身悶えは日を追うごとに派手になっていきます。
初日よりも5日、さらにファイナル。
5日は中央、ファイナルでは下山さんサイドでの立ち止まり身悶えが多くて・・・どちらの日もその近辺神席に、お世話になっている先輩がいらっしゃったんですが、無事だったかな?ヤラレてしまったかもしれません。
さて、松席の5日に確認しましたが、泰輝さんはシンセでベースパートを弾いていらっしゃいますね。
あと、GRACE姉さんのコーラスが素晴らしいのです。
間奏の「love you~」だけでなく、ラストのサビ繰り返しでの追っかけコーラスが美しい!
すべてのコーラス部、GRACE姉さんとユニゾンで参加させて頂きました~。
~MC~
(基本的には話の内容は初日から変わらず。
6日の記憶で書かせて頂きます。)
「今日もたくさん来ていただきまして、ありがとうございます!
歌う門には福来たる!(5日は、「笑う門には福来たる」と噛みながらおっしゃっておりました涙)
今年は例年よりだいぶ遅い1月24日に、このお正月コンサートが始まりました。
忘れもしません。39年前、我がタイガ-スが日本武道館にて解散したというその日から、今年のツアーが始まりました。
その後、大阪、名古屋、大阪と回りまして、昨日・今日の渋谷でこのお正月コンサートも終わりとなります。
節分も過ぎ、立春も過ぎたというのに、今朝はなんだか大変に冷え込みまして・・・。
良いお天気の中、こんなうっとおしい所においで頂き(笑)、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。お願いします(と、四方に頭を下げる)。ありがとう。ありがとう、渋谷!CCレモンホール!」
4曲目「SOMEBODY'S CRYIN'」
まずは5日、松席で細かい演奏分担をチェック。
カウベル(メイ様曰く、イントロでカポカポいう音)がこの曲の肝、と初日のレポに書きましたが、プレイヤーはGRACE姉さんでしたね。
ハイハットが変則の刻みですし、手数の負担を考えると泰輝さんのシンセかもしれないと思っていたのですが。
しかしこの曲、初日は多くのお客さん方が「???」って雰囲気だったんですよ~。
ところが5日、6日はノリノリでございまして。
柴山さんも思わず背伸びしながらせり出してきたりなんかしまして、大変盛り上がりました。
エンディングでキーボードとカウベルが残り、音が薄くなったと思わせておいて、2拍目と4拍目に「どか~ん!」とアクセントをつけるギターとドラムスのキックの迫力は、CD音源では普通に聴こえる箇所なのに、LIVEだとビンビン来るんですね。
5曲目「あんじょうやりや」
ファイナル、スゴかった~!
即興作詞家・ジュリーの大活躍。
歌詞を忘れて黙ってしまったり(他の曲も含め、5日はそのパターンが多かった)、早口言葉で急いで後追いするジュリーにハラハラする人は多いと思いますが、6日の即興作詞は安心して身を委ねられましたし、メロディーと言うよりドスの効いたセリフのように変わっていたのがシビれました~!
「オマエな、ワケわからんメチャクチャやで!」
とかね。
で、初日・5日よりも「な?」がしつこかったのよ~。
「な?おい、な?な?」
と、にじり寄るジュリー。でも、いつも最後には
「エ~~~~ッ?」
これ・・・まだ慣れない・・・。
慣れる前にツアー終わっちゃったなぁ。
ネクタイをほどいて首をこすりながらの
「エ~~~~ッ?」
ですからね。記憶には残るでしょう。
演奏に発見もありました。これは5日の段階で気づいたこと。
基本のリフについては、間奏を柴山さん→下山さんと回すため、両者が同じフレーズを別々の箇所で弾くことになるのです。
最初の「ズッズッ、チャッ」というフレーズを、柴山さんはダウンピックで「ズッズッ」は小さく「チャッ」は大きく振り下ろしますが、一方の下山さんは「チャッ」の部分だけアップストロークで大きく跳ね上げて弾きます。
「ウキウキ」と「ギスギス」・・・音の出し方で、お二人のこのナンバーに対する解釈が違うように思えてしまいます。
いや、実際は単なる演奏のクセだと思いますけど。興味深い発見ではありました。
ファイナル、間奏でギターに渡す直前の、泰輝さんの不協スレスレのエレクトリック・ピアノ・ソロが特にカッコ良かったですね~。
6曲目「胸いっぱいの悲しみ」
さぁリベンジや~!
side-Bの初日レポにおいて、「胸いっぱいの愛を」と間違えてタイトル明記したまま5日間ほど晒され続けておりましたもので(←ソレかい)。
ちなみに「胸いっぱいの愛を」というのはレッド・ツェッペリンの楽曲でございました。
5日の松席で発見したこと。
イントロ・間奏・後奏に登場する「チャ、チャ、チャ、チャ~♪」から始まるテーマメロディーのオーケストラパートですが、これ泰輝さんのキーボードとGRACE姉さんのコーラスによる合体技だったのですね。
2小節目までがユニゾン、3小節~4小節目は対位法で、GRACE姉さんの方は徐々に音階を下降させています。美しかった!
ファイナルでもバッチリそこは聴けましたから、初日に気づかなかったのは、興奮し過ぎていたか、GRACE姉さんのマイク設定が小さかったからでしょうね。
「こ~れでもう~♪」
「お~ちば舞う~♪」
ジュリーがこの部分で、手刀を振りかざしながらドスを効かせて吠えるように歌うこのナンバーは、歌門来福の大きな見所のひとつ。
70年代には無い良さでもあるし、一方で懐かしい優しさも垣間見られます。
「胸いっぱいの悲しみ」は、完全なロッカ・バラードの一歩手前で立ち止まって歌うのが良いのですね。
その点、同じリズムの「ハートの青さ~」とは、ハッキリ歌唱スタイルを区別してきていました。さすがジュリーです。深い!
7曲目「ジンジン・バンバン」
ツアー大づめの5日やファイナルあたりまで来ますと、お客さんもイントロのギターで「えっ、何?」ってのが無くて、「来るぞ来るぞ~」みたいな雰囲気なのですね。
そう考えますと、イントロ当てクイズ連発だった初日のステージも、ファイナルと同じくらい貴重だったと思います。
で、笑い箇所(で通じるでしょうか)。
5日は「きゃっきゃっきゃっ」→「ウッハッハ!越後屋、オヌシもワルよのう・・・」。
6日は「うひゃひゃひゃひゃ」→固まった顔で客席を凝視。
いずれも会場の笑いをとっておりました。
なるほど、「鉄人バンドがやってくれないから、お客さん手伝って!」という事だったのね。
この曲は、アップテンポの箇所になるとライトがかなり明るいので、2階後方からは、神席で大ハシャギの方々が丸見えだったのですが。
間奏で下山さんが相当前方までせり出してきているのに、サイドで走り回るジュリーの動きに合わせてみなさまの首が動いていらっしゃるのが、何とも面白かったです。
8曲目「落葉の物語」
初日に比べると、5日、ファイナルともに柴山さんのマイク音量が小さくなっていましたね。
その分GRACE姉さんの声がよく聴こえました。
初日から通して、泰輝さんの声があまり聴き取れなかったのは残念です。泰輝さんはこの曲の追っかけコーラスを担当して歌っていたと思われますので。
「忘れ~られませ~ん~、あ~あ~♪」
の「あ~あ~♪」を、ジュリーはこの2days、アルトで歌いました。
もちろん僕はタイガースなんて後追いも後追いですから、当時からの決め事はまったくわかりません。
一応初日・5日の勉強を生かして、Aメロは横揺れ、「ふたりで、見つけた♪」からのブリッジ部は腰ひねり、で「す~て~きな、す~て~きな♪」から再び横揺れに戻る、というヴァリエーションでファイナルを乗り切りましたが・・・これで合ってるのでしょうか。
9曲目「スマイル・フォー・ミー」
さぁ、5日の下山さん側松席で一番「ええ~っ!」と思った曲がこれです。
調がオリジナル音源と違いました。半音低かったんです。
オリジナルは、ハ長調→嬰ハ長調の転調。
ところがこの日、ふと気がつくと転調後に下山さんのフォームがローコードになっています。嬰ハ長調でローコードはありえない!と考えているうちに、先日カオリー様と話題にしておりましたGフォームもバッチリ登場いたしまして。
つまりこの日(ファイナルも遠くからガン見しましたが、同じでした)「スマイル・フォー・ミー」は、ロ長調→ハ長調というキーで演奏されていたのです。
したがって、「ふぉ~・み~♪」の最高到達音は「ソ」という事になるのですね。
残念ながら僕には絶対音感が無いので、初日のキーが元調だったのか、それとも最初から半音下がって演奏されていたのか、不明なのです。
ただ、ジュリーがすごく苦しそうにしていたのは覚えていて、「もうこの曲は今年が最後なんじゃないか」とすら考えてしまいました。
初日(あるいは直後の大阪)までが元調で、その後「声が出ていた」と多くの先輩方のご報告があった名古屋から、半音下げて演奏するようになっていた、という事も充分考えられると思います。
謎を残したまま、ツアーは終わってしまいました・・・。
ちなみに下山さんのアコギですが。
転調後がハ長調となって、ローコードで弾いているのですが、最後の「so smile~♪」のB♭は6フレットのハイポジションへ移行、そのままずらして昇っていく形で「for me~♪」のCを8フレットで弾きます。
そうかと思ったら、直後の「for me~♪」の連打は一転してローポジションに舞い戻って、残響音を強調するのです。
調を半音下げていなければあり得なかったアプローチ。これが見られただけでも、5日松席には感謝しなければなりませんね。
10曲目「LOVE~抱きしめたい」
初日に続き、またGRACE姉さんのドラムスの話をしますけど、本当に素晴らしい。
僕は普段から、超絶テクニックよりもまず、楽曲にどれだけ合致しているか、全体のアレンジにどれだけ貢献しているか、という観点で音楽の演奏を聴きます。
ジュリー祭りでの「コバルトの季節の中で」「ヤマトより愛をこめて」、プレプレツアーでの「探偵~哀しきチェイサー」、そして歌門来福ではこの「LOVE~抱きしめたい」。GRACE姉さんのドラムスにヤラれました。
おそらく「落葉の物語」や「スマイル・フォー・ミー」、或いは「ロータスの子守歌」に合わせたのだと思いますが、今ツアーはスネアドラムのチューニングが少し柔らかめなのです。
そのため、硬いリムショットと柔らかいスネアドラムの対比が美しく、リムショットを多用する「LOVE~抱きしめたい」と「砂漠のバレリーナ」は随分得をしたなぁ、と思います。
情念溢れるフロアタムのフィルインも素晴らしい。タムを両スティックで微妙にずらすようにして力いっぱい打つんですね。こういうのも、松席の5日ならではの発見です。
慟哭のヴォーカル。ジュリーは今ツアー、誰かを思い出してこの曲を歌ったのでしょうかね・・・。
情念の楽曲、という印象のある「LOVE~抱きしめたい」。
浅川さんのイメージとも重なります。
「さよなら~」とゆっくりと手を振り、感動的に終わらせておいて、いきなりプイと横を向き去っていくのは、初日からのお約束です。
11曲目・鉄人バンドによるインスト
結局、未だオリジナルなのかカバー曲なのかすら明らかになっておりませんが、イイ曲です、これ!
5日には、下山さんのフォームから和音進行をさらってみました。
便宜上、イ短調に移調して柴山さんのリードギター音階(記憶のみの採譜ですので細かい部分は怪しい)と合わせて表記しますと
(ラドミソ)Am(ラ~、ラシラ)→E7(ソ#~)
→G(ソ~、ソラソ)→D7(ファ#~、ミレ)
→E7(ミ~)→F7(ファソファ)→E7(ミ~)
これが「テーマ」とも言うべき主旋律。
柴山さんは2回し目から超ハイポジションの高音に移行します。
「ぬお~~~」「ぐあ~~~」の連発。
カッコ良かったですよ~。
その後、テーマ旋律以外のアドリブ部は、柴山さん→泰輝さん→下山さんと回すのですが、問題はその後!
これも5日松席で気づいたのですが、ソロを回し終えた3人が混沌とした崩しメロを奏でる中、次の4小節はGRACE姉さんが、両手のパターンはそのままに、キックだけ8分音符で連打してるんです。「ドッドッドッドッドッドッドッドッ!」と、かなりの強打でして、僕の8列目からは、バスドラムが大きく振動しているのが肉眼でも確認できました。
そして演奏は再び柴山さんのテーマ旋律・ソロへ。
カッコいい曲です。是非クレジットの詳細が知りたいですね~。
「やわらかな後悔」と似通ったコード進行。柴山さんのオリジナルかなぁ。
クリシェするメロディーが得意な、泰輝さん作曲の線も捨てがたい・・・。
12曲目「神々たちよ護れ」
鉄人バンドのインストが終わると、間髪入れずにGRACE姉さんのフィルインから、「還暦ロック」なナンバーのカッコいいイントロが始まります。
駆け込んで登場のジュリー、とにかく動く動く!
アクションをマネしたいんだけど、僕はあの「スタンディング腕立て伏せ」(この表現で伝わるでしょうか)に瞬間反応できないんですよ(泣)。
そう言えば、ファイナルでは僕の斜め右前に、よくジュリーLIVEでお見かけする白スーツ&白帽子のお兄さまがいらっしゃいました。で、通路を挟んでさらにその右斜め前方が、箱ラーのno-aさま。
後半1曲目のこの曲あたりから、お二方ともかなりスゴい状態になっていらっしゃって、僕も追随する勇気を頂きました~。
「右脳左脳がさしあう~♪」のトコ、ジュリーが自分の頭を交互に指差すのがカッコいいです。
あと、か~みが~みたちよ~♪」のポーズは、お客さんでやる方は少ないのですね。勿体ない。
斜めに掻き切るように右腕を振り上げるポーズ、僕は大好きです!
13曲目「BAMBINO EXCUSE」
この指突き上げポーズについては、当然の会場全員参加でございます。
しかも、「最後は6回!」と全員承知しているのがスゴイですわ。
演奏部では、ジュリーが頭上手拍子を煽ります。左のお姉さまがすごく頑張っています。若手(すまん一応)男子としては、こりゃ負けていられません。
ジュリーが煽る中、ギター兄弟もそれぞれ前にせり出してきます。
この曲で「あの下山さんがピョンピョンジャンプをしている」というのはプレプレツアーからの有名な話でしたね。
14曲目「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」
「奇跡元年」との細かい相違点を求め、5日松席ではバンドメンバーのガン見タイム。
するとイントロから発見が。
あのガムランみたいな音は、サンプリングだったのか~!
泰輝さん、無茶なほど手数が増えとる、と初日に感じたのはそのためだったようです。
GRACE姉さんは、どこからテンポを拾ってるんだろう・・・。
サンプリングはイントロだけでなく、エンディングにも登場しますからね。
下山さんのリードギターはね、これはLOSERの音なんですよ。
LOSERヴァージョンの「春夏秋冬」のイントロで、リヴァーブの効いた拡がりのある音色と、16分音符の細かく刻んだピッキングが聴けますが、あの手法の応用なのですね。
CO-CoLO時代のオリジナル音源とは趣を異にします。
このようなエキゾティックな音作りは、下山さんの最も得意とする手法のひとつで、DVD「1999正月コンサート」収録の「Courage」でも、同じアプローチを堪能することができます。
興味のある方は、是非。
15曲目「砂漠のバレリーナ」
ファイナルでしみじみ・・・美しい曲ですねぇ。
なかなかサビに行かないトコがイイんだよなぁ。
この曲がセットリストに連なって、一番悩んだのは泰輝さんだと思います。
原曲音源では、イントロとラストでヴァイオリンの見せ場がありますよね。ここをどうするか。
シンセサイザーの音色技術は1990年代にはほぼ出尽くし、ヴァイオリンの音もかなり近い音にまで出せるようにはなったのです。
しかしながら、ホーンやストリングス・アンサンブルと違い、「やはりどこか偽者っぽい」というイメージは残されたままなのですね。実はギターもそうなんです。弦楽器音色の技術的再現の宿命とも言えます。
泰輝さんが最終的に出した結論は、「偽者っぽい」ヴァイオリン音色は避け、新たな音色で勝負するというものでした。
「砂漠のバレリーナ」、ひいてはアルバム「架空のオペラ」のオリエンタルな退廃美的雰囲気を壊さない、という条件を踏まえつつ、今回のLIVEに相応しい音色は何なのか。それを泰輝さんは探しました。
選ばれたのは、木管楽器系の乾いた音でした。
僕の所有するシンセサイザーで言いますすと、フルートと尺八のパッチを掛け合わせた時に出る音が、近いでしょうか。
少し機械的な感じを残してあげることで、硬質で冷たい感触も醸し出されていました。
セットリストの貴重さ、ジュリーの比類なきヴォーカルについては多くの方が語っておられるので、僕はキーボード音色の隠れた工夫について書かせていただきたい、とファイナルでこの曲を聴きながら考えていました。
泰輝さん、素晴らしい演奏でした~。
16曲目「Pleasure Pleasure」
まず、5日のお話をしておきましょう。
昨年のプレプレツアーから、この歌門来福に至るまで。
このナンバーでここまでボロボロになった下山さんを初めて観ました・・・(泣)。
まず1番が終わり、ジュリーの「へ~い!」を合図に前方へと歩を進める下山さん。
が、いつもならここでセンターへと戻るジュリーが、この日は何故か「俺のJUNを見るな!」とばかりに左サイドに仁王立ちのまま。
でね。
これまでの下山さんなら、そのままジュリーの影に隠れて我が道・リードギターをうつむきながら弾いたはずなのですよ。
ところが下山さん、ここ数ヶ月でのプリンスト大量増殖を肌で感じ取っていらっしゃったのでしょうか。
「沢田さん、ここはオレの見せ場ですから!」
と、ジュリーをひょいと避けて、瞬時にセンター方向に移動したんです。
そのコンマ数秒の動きが、染み付いていたはずのフレット感触を鈍らせたのでしょうか。
4小節のソロで間違えまくり・・・。
なんとか最後の1音で辻褄を合わすも、「俺としたことが・・・」と退散する後姿は、涙を誘いました。
話はそこで終わりません。
2番では通常より早くせり出してきた下山さん。
「1番と同じテツは踏まんぜ!」
という気合に満ちた表情です。あぁっ、なんだかいつもより肩に力が入っていらっしゃるのでは・・・。
案の定、また間違えた・・・
さすがの下山さんも、これにはご自分で苦笑していらっしゃいました。
非常に珍しいシーンでしたね。
さて、ファイナルです。
5日しか観ていらっしゃらないみなさまには申し訳ないことに、演奏は文句なく素晴らしく、もちろん下山さんのソロも完璧。
プレジャープレジャー♪(ぱんぱん!)
この部分の手拍子を、何の打ち合わせもないのに、会場全員が頭上でやったのよ~。
これがファイナル独特の雰囲気なんですよね。
チケット競争率が高いのも、頷けます。
17曲目「溢れる涙」
大阪、名古屋ではこの曲の高音が苦しそうだった、とのご報告が多く心配しておりましたが、5日、ファイナルともに、僕はその点気になりませんでした。
LIVE後、いつもお世話になっている先輩から
「師走-ROMANTIXの時に、この曲をやるんじゃないか、ってみんな言ってたんだけどやらなかったのよ~」
と、「溢れる涙」についての逸話を教えて頂きました。
「忘れた頃に」というセットリストだったのでしょうか。
てことは、「Come On !! Come On !!」もいずれ、来ますかね。
18曲目「忘却の天才」
5日は歌詞がズタボロでございました。楽しかったですけどね。
一方のファイナル。これが、前日のグダグダが嘘のように絶好調でして~。
唯一、エンディングが遅れて
「いいじゃん夢みたい~で~♪」
が早口言葉になり焦りましたが、ファイナルの場合はね、歌詞を忘れて遅れたんじゃないんです。
「天上交互指差し忘却爺踊り」
ジュリーがコレに夢中になってしまいまして。歌そっちのけで踊りまくり。
何でしょうか、あの愉快な動きは。
後で聞くところによりますと、下山さんが必死で笑いを堪え、ジュリーの方を見ないように見ないようにしてたんですって。
結局この歌門来福では、指差し上げクルクルポーズは無し。残念。
まぁその代わりにあの忘却音頭が誕生したと思えば・・・。
19曲目「この空を見てたら」
リベンジや~!
大阪の後、メイ様が「この曲もタイガース」と書いていらして、「何の話だっけ?」と、歌詞カードのクレジットを見まして・・・なるほど!と。
とにかくこの曲は僕にとってはエアポケットなナンバーで、歌詞をほとんど覚えておらず、初日は悔しい思いをしました。
翌日からは、歌門来福セットリストCDで毎日復習。
その甲斐あって・・・と言いたいトコですが、5日の方はとにかく斜め前方にもの凄いノリノリお兄さんがいらして。
「ぽ~いぽ~いぽ~い」とか「す~いす~いす~い」を大きいアクションでやるんですよ。参りました。
ファイナルでお会いしたOさんが、5日は2階席から下が良く見えたとかで、そのお兄さんが僕だと思っていらしたそうです。
まぁ、ファイナルはその分取り返しましたけどね。
やっぱり僕は、ジュリーの動きやポーズについていくよりも、演奏のリズムにシンクロする方が、自然に気持ちを開放できるみたい。
だったら、CCレモンの場合は2階席の方が、ってことになるねぇ・・・。
20曲目「愛しい勇気」
ハイ、これスゴかったです、ファイナル。
ファイナルのみご参加のみなさま、前日まではあんなの無かったんですよ。会場が一体となっての揃いまくりの手拍子。
歌メロの1番・・・最初は1階の一部の方でリードされたそれは、滾って優しく心の地下から2階にも伝染しまして。
見事に!
サビのみ、1小節4拍全連打の手拍子(プレプレツアーでの「すべてはこの夜に」の「Hang on me~♪」から始まるサビ部のタイミングと同じ)が会場すべてに浸透!
2番からは完全に揃いました。
当然、ブリッジを挟んでサビが2回繰り返される部分は、
全拍連打手拍子→「Wow,Wow,Wow」の拳突き上げ→全拍連打手拍子→再び拳突き上げ
と、忙しい忙しい。
オマケのオマケ「TOKIO」のインパクトが無かったら、ファイナルで一番印象に残った曲はダントツでこの「愛しい勇気」だったでしょう。
なんせこの僕が、これだけ好きな曲なのに、バンドの演奏をまったく観ていませんからね。
あ、ボトルネックが柴山さんなのは、5日に確認いたしました~。
☆☆☆☆☆
一度ステージを去るジュリー。熱狂的な拍手。
思えば、この時点で予感はありました。何か尋常でない空気が漂っている感じ。
それが結実する瞬間を、会場の全員が作ろうとしている連帯感。
今だから言えるのかもしれませんが・・・。
再登場時のMCは、ファイナルの記憶を振り絞って書きたいと思います。
5日はあいら様に任せた!
あ、でも5日のMCでひとつだけ。
ジュリーwithザ・ワイルドワンズの活動についてのお話で、
「これが今年の大きな目玉と言ってもよいでしょう。まぁしかし、ワイルドワンズのメンバーで大きな目玉の人はいないんですよ。鳥塚さんがちょっと・・・というくらいでね」
というくだりが、妙に僕のツボでございました。
さぁ、では脳を全開にして記憶を掘り起こします!
☆☆☆☆☆
ジュリー、単独で再び登場。
「ありがとう~ありがとう~。最後まであたたかい声援、ありがとうございます~。オジサンはボロボロです。頭がボ~ッ、足も棒~(初日と同じオヤジギャグです)。疲れた~(と、目を閉じてユラユラと)・・・あ、失礼いたしました。眠ってしまいました。2夜連続、というスケジュールは今ツアー初でございまして、今日は声が心配でしたが、何とか最後まで出たようでございます・・・と言いながらいつの間にか目を閉じてしまっております(笑)・・・あ、失礼いたしました。また眠ってしまっておりました」
このタイミングだったと思います。
プレプレファイナルに次いで、また「頑張れ~」のかけ声が~(涙)。
なんでいっつも2階左サイドからなの~。
「こんなに頑張ってるのに、頑張れと言われる・・・まだ言ってる~。こんなに頑張ってる奴、おらんよ!」
「これが終わりますと、テレビに出るのでございます(拍手)。今年の目玉、ジュリーwithザ・ワイルドワンズ。10日にシングル「渚でシャララ」が発売されます。アルバムももう完成しています。え~のが出来たよ~(拍手)。ワタシが目を行き届かせましたからね。逆にそれが心配なんや、という方もおられるでしょうが・・・。ともあれ、シングル「渚の・・・でシャララ(苦笑)」、アルバムのプロモーションとして、テレビ出演するワケです。まずNHKソングスが2夜連続。「やってみないか~」という話がありまして「そうですか~♪」と(笑)。そしてSMAP×SMAP・・・(拍手)。これはフジテレビのプロデューサーの方からお話を頂きまして、「出てみないか~」(笑)と。たったの4分間ではございますが、いろんなことを覚悟の上で!出演するワケですよ。少ない時間の中で、「シーサイド・バウンド」「想い出の渚」、そして「渚でシャララ」と3曲歌う予定です(大拍手)」
DY註:「シーサイド・バウンド」を演るのかぁ。てことはツアーでも演るよな~。あの曲は立って聴かないと意味が無い・・・やっぱり初日の渋谷行こう!)
「シングル「渚でシャララ」、どんな曲かと申しますと・・・(と、横を向いて腰を落とし、指を鳴らしながらイントロを口ずさむと、場内から手拍子が)・・・なんで手拍子やねん!やめ!(と言いながらも、振り付けを披露。マネするDYNAMITE爆)。この振り付けを、ワタシがSMAPにも教えんで~。いや、ウソです。振り付けを考えたのは、オカマのタナカ君。(裏声になって)ボク、オカマのタナカです!ジュリー、ハグして~(固まった表情をするジュリーに場内爆笑)」
「5月に入りましたら、ジュリーwithザ・ワイルドワンズのツアー稽古が始まります。ツアーは9月まで続きまして、その後、いつものようにソロのコンサートも30ケ所ほど予定しております。この不景気な時代にこんなに仕事があるというのはありがたいことでございます。いやね~、ワタシもこの仕事の量、仕事を求めてる人達に分けてあげたいよ!でもね・・・残念ながら、生のLIVEは、ワタシじゃないとアカンのよ!(大拍手)」
「え~ワイルドワンズの加瀬さんとワタシは、ただならぬ仲でございまして(笑)・・・と申しましても肌を合わせたことはございませんが(爆笑)・・・まぁ、フランスにいったりした時はね、よくひとつのベッドで寝たりもしまして、「男同士♪」とか言いながらジロジロと身体を見られたことはあるんですが(悲鳴)、決して肌は合わせていませんので(スゴい爆笑。みなさんこういう話がお好きなのでしょうか)。加瀬さんはワタシにとって、プロデューサーであり、友達であり、兄であり、弟であり(笑)。そんな加瀬さんが「オリジナル・コンフィデンス・・・オリコンチャートの1位を取ろう!」と言ってくださったので、ワタシも乗ってみようかなと」
「そんなこんなで、今年もよろしくお願い申しあげます(深々と一礼)。それではメンバーを紹介いたします。ジュリーwithザ・ワイルドワンズも、このメンバーと一緒にやります!(拍手)・・・それではみなさん、ようございますか~、ようございますね~。オ・マ・ケ・で・すぅ~!!」
21曲目「明日は晴れる」
5日松席では、キーボードレスのこのナンバーでの泰輝さんの動向をチェック。最初のうちはオルガンで、途中ピアノの8分音符連打がありました。
僕の希望としては、この曲ではベースラインを弾いてほしかったです。他楽器がエイトビートで、ベースが16分音符で跳ねる、というのがこの曲の醍醐味だと思っているものですから・・・。
ジュリーの咆哮は、2段階に分けて上がっていきますから、途中でひっくり返る心配は無いのですが、それでもシャウトの連続はキツそう。
脳にビンビン響いているかと思うと、やっぱりあんまり無理はしてほしくないなぁ・・・。
ともあれ、無事に歌い終えました。
22曲目「届かない花々」
5日はねぇ。ヴォーカル自体は良かったんですが歌詞飛びが多くて。
この曲では最後の最後のキメ「世界中の~♪」が飛んでしまいまして、ほとんどバンドの演奏が「ジャ~ン!」と終わるくらいのタイミングで「ごにょごにょ・・・届かない花々~♪」と早口で追いかけていました。
下山さんのアコギフォームがプレプレとは変わっていました。
キーはドーム→プレプレと同じイ長調だったようです。オリジナル音源は変ロ長調ですけどね。
ファイナルはヴォーカルも演奏も完璧。
この曲もキーボードレスですが、泰輝さんはオルガンを弾きます。この音色選択については、最高に曲に合っていると思います。
23曲目「A. C. B.」
これがまたファイナルの一体感がスゴかった。
会場の皆が、「思いきりノれる曲はこれで最後!」という思いを抱いていたのでしょう。それは良い意味で裏切られることになるのですが。
柴山さんの煽りは、お客さんがなかなかついて来ずに諦めたのか、ファイナルは普通の裏拍のみの手拍子になっていました。
5日は1箇所だけ
うん、たん!うん、たん!うん、たんたん!
って、やってくれたんだけどな~。
そうそう、5日に気づいた事で、しょあ様ともマニアックなお話をしたんですけどね。
この曲、柴山さんのギターはSGなのです。
しばらく前に「ジュリーな毎日」のtomi様が「SGはヘッドが下がって、ヘタすると「くるん」と1回転しそうになる」と書いていらっしゃいましたが、その通りの事が柴山さんを襲っていましたね~。
両手をギターから離して手拍子煽っていると、どんどんギターのヘッドが下がってきて真っ逆さまに。
2回し目直前で「えいやっ!」とヘッドを拾い上げ、右足でボディーを跳ね上げてスタンバイする姿には、「あぁ、カズラーはこういう仕草に萌えるんだな・・・」と納得!
5日、ファイナル共にジュリーは「2010年でもくたばってなかった♪」の部分で、2本指と両手のひらで数字のゼスチャーを盛り込んでおりました。
ちなみに、レポとはまったく関係ありませぬが、12月に、明治通りが甲州街道と交わるあたりの家具屋さんに行ってきた際、写真を撮ってきましたので貼っておきます。
「A.C.B.」の詞に描かれている建物で、現存しているのはコレだけです。
24曲目「ロータスの子守歌」
とうとう最後の曲になってしまった・・・
そんな会場の吐息の中、泰輝さんの印象的なキーボードが流れます。これは「砂漠のバレリーナ」よりもやわらかい木管系の音色で、クラリネットのパッチではないか、と僕は推測しています。
柴山さんのソロは、このタイプの楽曲では王道の音ですね。
ウイングスの「ベイビーズ・リクエスト」のような、素晴らしいピッキングテクニック。5日はちょっとトチりましたが、ファイナルでは鳥肌モノでした。
ジュリー、5日はエンディングの「シーっ」あり。
ファイナルは両手を広げての大団円。
☆☆☆☆☆
改めてメンバー紹介をし、腕時計確認のゼスチャーで、おどけて去っていくジュリー。
最後まで声援に応える鉄人バンド。
飛び交う悲鳴。拍手。「ジュリー!」の嬌声。
帰り支度をし、階段へ向かう数人の観客の姿。
その一方で、僕も含め、まったく席を立つ気もなく、拍手を送り続ける大勢のファンの熱気。
プレプレファイナルでも観た光景です。
でも、何か違う。
ライトは一応明るくなってるけど、アナウンスは流れない。
1階左端の最前列に陣取っている男性の会場スタッフが、動く気配すらない。
「これは、ジュリーがもう1度最後の挨拶に出てきてくれるんだな・・・」
と、その時は思いました。
今考えると、ステージの様子も怪しかったんだけどね。
10分くらい経った頃でしょうか。
手を振って、出てきてくれました、ジュリー。
「ありがとう、ありがとう~。○○○の引退、どう思う~?」
から始まる軽~いノリのおしゃべり。
しばらく話した後、
「あ、全然関係ない話をしてしまいまして・・・
それでは、もう1度メンバーに登場して頂きましょう!」
拍手の渦の中、再登場する鉄人バンド。
この段階ではね、メンバー全員で関東1本締めのパターンかな、と僕は思ってましたよ。
多くのみなさまも、そうだったでしょう。
しか~し!!
あれ?
GRACE姉さんが、ドラムセットに着席。
下山さんが、ローディーさんからギターを受け取り、ゆっくりとストラップに身を通す。
柴山さんと泰輝さんが、ニコニコしながら所定の位置へと歩を進める・・・。
「やるんだ?!!?!」
僕は思わず叫びましたよ。
5メートル四方の方々には、そのエキサイトし過ぎて裏返った素っ頓狂な男の声を聞かれたと思います。
ジュリーはおどけて
「じゃ、最後にバンドの音でも聴いて頂きましょうか!」
と、「自分はもう何もしないよ」みたいな仕草。
柴山さんが「ジャッ、ジャッ」と適当な音を鳴らして呼応します。
「ウソやて!最後がコレやったら怒るやろ~?そりゃ怒るわな~。散々、自分の代わりはいない、みたいな事言うたばっかりやからな!」
その時僕は・・・まだ、信じられない。
目の前で何が起ころうとしているのか。
たぶん、会場全体もそうでした、この時までは。
「じゃぁ、行くで~!!!」
ここで、会場は沸騰し、一気に爆発。
大きなうねり。耳が痛くなるほどの歓声。CCレモンホールが揺れている!続けて、歓声をもつんざくジュリーのシャウト。
「トキオ~!!」
25曲目「TOKIO」
大きな感動が、一定の場所にいる人達全員に襲い来る場合、その沸点というのはあるものでして。
ジュリーの「じゃあ行くで~!」から「TOKIO」のイントロまでが、そうだったのでしょう。
まぁ、冷静になれというのが無理な話で。
後ろのお席のみなさま、本当にごめんなさい。
僕は、イントロの柴山さんのギターの段階から、全開で、遠慮なくピョンピョン飛び跳ねていました。だって、柴山さんの動きもハンパじゃなかったですもん!横に揺れておりました。
ホント、この時ばかりは全く遠慮していません。高校生時代の、体力テストの垂直飛びより高くジャンプしていたかもしれません。しかも連続で。
今、その感動を振り返りながら文章を書いているワケですが、僕は「TOKIO」の演奏中、思考自体はほぼストップしていたと思います。
ステージを駆け回るジュリーや、会場全体の凄まじいまでに爆発したその光景は目に焼きついていますが、何を考えながらそれを見ていたのか、ほとんど覚えていません。
ただ、夢中で
「そ~らを飛ぶ♪(チャ、チャ!)」を、思いきり頭上でやったこと。
「ト~キ~オ!」ポーズを、腕を真っ直ぐに伸ばして、振り上げたこと。
最後の指差しポーズが、いつまでも終わらないでほしい、と思っていたこと。
そして、皆が僕と同じようにしていたこと。
それを、辛うじて覚えています。
あっという間に終わった、「TOKIO」。
プレプレツアーで、「またTOKIOですか~」なんて、セットリストにちょっとひねくれた思いを抱いていたりした僕が、半年ぶりに聴く生の「TOKIO」で昇天しました。
曲が終わるとジュリーは、スッと、にこやかに去っていきました。
満足の歓声、感動のフィナーレ。
心からの、惜しみない拍手。
最後の最後に、皆で声を揃えて歌った「TOKIO」。
歌う門には福が来ました。
☆☆☆☆☆
濃密な2daysが、濃密に終わりました。
お会いできた方々は、書ききれないくらい。みなさま僕のような者に非常に丁寧に接してくださり、あらためてジュリーファンで良かった、と思いました。
2daysで新たにご挨拶させて頂いたのは、しょあ様、カオリー様、ジュリ友Y様、azur様、yuki様ご姉妹、74年生まれ様、みなとみらい様。ぴょんた様も何処かにいらっしゃったはず。おそらくあの方かな、と目星をつけていたりとか。あと、6日直前に合流したお二方。お顔は覚えておりまする~。
5日の打ち上げは、関東・関西・東海・九州のいてまえ勢が箱主・箱ラー、そして伝授者(何様だ?)と一堂に会した大人数でしたが、先輩方が色々な貴重な資料を回覧に回してくださったり、ジュリーについての話題は本当に尽きることなく、気がつけば23時を回っていましたね。
遅くまでおつきあい頂き、ありがとうございました。
そして6日。
ファイナルに参加できなかった、日頃リスペクトしている先輩や同志の方々に、どうしてもこの感動を伝えたくて、数人の方に
「TOKIOやった~!!」
と、幼稚園児のようなメールを送りつけてしまいました。
申し訳ございませんでした。
反省するし♪
チケットを譲ってくださったAKI様には、何とお礼を・・・。
いつか必ず、直接お会いして、お礼を申しあげたいです。
歌門来福は終わりました。
燃えつきた感で満たされているのですが、そうも言っておられません。
ジュリーはもう、次なるステップへと向かっています。
僕も、微力ながら、応援していきたい。ジュリーのやろうとしている事を、広めていきたい。
もう、その一歩を踏み出しています。
次回更新、2月10日にお会いしましょ~!
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