佐野元春 『Someday』 『No Damege』
さて。
名古屋、或いは来週の大阪、果ては渋谷の5日・6日まで、じっと「歌門来福」情報断ちをなさっている方々が、「ここなら安心」と、遊びに来てくださっているかもしれません。
ところが、ここ数日の本館更新は無し。
僕は今現在、ネタバレリンクの方(side-B)に初日のレポをこまめにアップしながらの執筆途中で、もうすぐ完成、といったところなのですが、本館のみ閲覧のみなさまには当然それも伝わらず。
もしかしたら、淋しく思っている方がいらっしゃるかも・・・。
そこで、新しいカテゴリーでございます。
ズバリ、「ジュリーをとりまくプロフェッショナル」。
これは、昨年の「Pleasure Pleasure」ツアーをブログ執筆者として(まだまだ末席ですが)経験したことがきっかけで、考案したものです。
コンサートツアー期間のため、ネタバレリンクとしてB面サイトを作成したのですが、その間、本館の更新ネタに詰まってしまって。
で、何かないかな~、とずっと考えておりまして、年末になってようやく思いついたのがこのコーナー。
ジュリーに楽曲を提供したことのあるアーティスト、ジュリーナンバーにプレイヤーとして絡んだことのあるミュージシャン。
例を挙げますと、アルバム「ストリッパー」のロンドンレコーディングでゲスト参加したパブロックの面々が残した名盤であったり、建さんや下山さん達がLOSERとして参加した頃の、泉谷しげるさんの作品であったり。
そういった人達の作品を、みなさまに紹介させて頂くというものです。
その趣旨から、このコーナーは1曲のみについて深く語るのではなく、アーティスト、或いはミュージシャンのアルバムやDVD作品、そしてLIVEレポまでを網羅した内容にしようと考えています。
例えば僕は今後、鉄人バンドのみなさまのジュリーLIVE以外のステージも体験するつもりでいます。そのレポートもこのカテゴリーにて記事を書いていきたいなぁ、と。
今回の「歌門来福」ツアーのようなお正月コンサートは期間が短いですから、ネタバレ禁止中にたった1、2件の記事を書くのが精一杯にはなりますが、夏ツアーではこのカテゴリーも貪欲に書いてまいります。
みなさまのジュリー活動に、少しでも広がりがあらんことを。少しでもそのお手伝いができれば嬉しいなぁ。
どうぞよろしくお願い申しあげます。
さて初っ端の今回は、オールウェイズ~エキゾチックス時代のジュリーにピッタリのナンバーを提供、光輝く名曲群を残した佐野元春さんのアルバムを2枚、ご紹介したいと思います。
伝授!
僕が佐野さんのアルバムで最も好きなのは『Time Out!』という作品ですが、ココはじゅり風呂ですから(おおっ大胆な発言)、という事で、ご紹介したいのがこの2枚。
『Someday』
『No Damege』
いずれも80年代初頭の作品。ジュリー&エキゾチックスと連動の時期、その時代を切り裂いた名盤です。
『Someday』は佐野さん3枚目のオリジナル・アルバムであり、『No Damege』の方はファーストからサードアルバムまでの代表曲に加え、リマスターやシングルB面などを加えた企画盤。
で、何故この2枚をお題に選んだのか、と言いますと。
『Someday』には
・「I'm in Blue」
・「Vanity Factory」
『No Damege』には
・「彼女はデリケート」
・「Bye Bye Handy Love」
が収録されているからです!
いずれもジュリーヴァージョンとはまた違った味わいが楽しめますよ。
「I'm in Blue」はジュリーヴァージョンよりかなり長めで、ミディアムテンポのキラキラな良質のポップス。
レコードですと、この曲がB面の1曲目でした。
「Vanity Factory」は、ジュリーがジャジーにキメるのに対し、佐野さんはエイトビートを強調したストレートな攻めのアレンジ。
なお、この曲ではジュリーもコーラスで参加しているんです。「バニティー!バニティー!」ってシャウトしまくってますよ。これは押さえといて損はないかと。
「彼女はデリケート」はジュリーヴァージョンよりもややテンポが遅めですが、ハンドクラップを強打した、ビートと疾走感が心地よいサウンドに仕上がっております。
この曲は佐野さんヴァージョンも2つあって、もうひとつは「ナイアガラ・トライアングルVOL.2」という、大瀧詠一さん、杉真理さんとのコラボ作品に収録されています。僕はそちらのヴァージョン(冒頭にセリフあり)の方が好きだったりします。
「Bye Bye Handy Love」は、「Can't Buy Me Love」などのビートルズナンバーのオマージュである事が、佐野さんヴァージョンだとハッキリ解る作りになっていますね。
ジュリーの方は、ストレイキャッツのようなアレンジとヴォーカルで組み立ててあるので、そう思う方は少なかったでしょう。
その他収録曲についても、エキゾチックス時代のジュリーが好きな方でしたら違和感なく聴けるはずです。
どの曲も、「ジュリーが歌ったらどうなっただろう」とか想像すると楽しいですしね。
佐野さんならではの、ビートの効いたロックナンバーももちろんそうですが、僕が「ジュリーが歌ったら・・・」と妄想してしまうのは、バラード楽曲なのです。
それも、佐野さん独特の、日本人離れしたクールなサイケデリック・バラード。
『Someday』ならば「真夜中に清めて」。『No Damege』なら「モリスンは朝、空港で」といったあたりですね。
あと、アルバム『Someday』には、佐野さんのキャリア中でも重要な楽曲のひとつ「Rock'n' Roll Night」が収録されており、この曲は多くのみなさまに知って頂きたいという思いがあります。
今後、ジュリーが新たに佐野さんの作品を歌いレコーディングする可能性は低いと思いますが、実現すればきっと素晴らしい楽曲に仕上がるはずです。
そんな事を考えながら、今回はジュリーナンバー以外の記事を書かせて頂きました。
興味のある方は、この機会に是非ともお聴きくださいませ。
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