~at CCレモンホール 2007. 1. 14
今日は、「明日は晴れる」ツアーDVDレビューに続きまして、カズラーのみなさま必見の1枚をご紹介したいと思います~。
お題は、2007年正月コンサート「ワイルドボアの平和」でございます。
この作品は意外とお持ちでない方が多く、お持ちの方々の間でも評価が低いように思います。
ジュリーのヴィジュアル、柴山さんの銀髪(染めてないってことね)という要素に加え、セットリストにバラードが多め、という特徴も手伝って少し損をしているようですが。
しかし!
「最近、バックの音が聴き分けられるようになってきた」というファンの方々に是非観て頂きたいのです、このDVDは。
現在のジュリーの「鉄人バンドスタイル」。
僕はこのスタイルでの演奏については、DVDで、生のLIVEで比較的数多く観てまいりました。
そんな中、”鉄人バンドの演奏の出来・ナンバーワン”の映像作品が「ワイルドボアの平和」である事は断言できます。
難しいことは解らずとも良いのです。自然に耳に入ってきた音が、限りなく心地よい・・・それが”良い演奏”なのですし、その意味でこの作品は今こそ再評価されるべき。
この機会に、鉄人バンドの凄さをあらためて満喫して頂くべく、推奨いたします。
伝授!
まずは、カズラーのみなさまを、釣ります。
ハイ、これで速攻ポチりましたね?
柴山さんのこの表情、どのシーンに登場するかは、ご購入してのお楽しみということで!
”演奏の出来が良い”というのはどういう事かと言いますと、必然、歌い手がすごく気持ちいい状態になるワケです。
特にジュリーは、「歌にノメリこんでいくうちに無心になる」その瞬間が至福、と考えているはずですから、「ワイルドボアの平和」におけるヴォーカルの素晴らしさは自信を持って請け合えますね。
例えば「いくつかの場面」。
どちらかと言うとこのステージの「いくつかの場面」は慟哭系なのですが、「無心」というファクターが、ヴォーカル或いはジュリーの表情を素晴らしいものにしています。
ちなみにここではプレプレツアーのセッティングと違い、下山さんがアコギを弾きます。
間奏は泰輝さんのピアノ主旋律の間隙を縫って柴山さんが単音をカマす、というスタイル。
アップにこそなりませんが、ジュリーの斜め後ろで「ぬお~」となっている柴山さんが確認できますよ~。
さて、僕がこのLIVEでイチオシの曲は何といっても「堕天使の羽音」です。
演奏完璧、ヴォーカル完璧、カメラワーク完璧!
アルバム「彼は眠れない」の中では、割と普通に聴いていたナンバー。そういう曲がいきなり大好きな名曲へ転換するのが、LIVEの醍醐味なんですよね。
それにしても、このステージでの「堕天使の羽音」のカメラワークは本当に素晴らしい。
まずイントロでは泰輝さんの手元をアップに。
右手がキラキラ・クリスタル、左手がピアノ。鋭角的なリズムの組み合わせを同時に弾いている瞬間を捕らえます。
そして、ジュリーを中心に一旦引いたカメラさんは、直後、当然GRACE姉さんの美しいコーラスパート・シーンを捕獲!
申し訳ないですけど、「渡辺美里さんのコーラスより全然楽曲に合ってる!」と思ってしまいました。
美里さんはご自身がヴォーカリストですから、どうしてもジュリーとのヴォーカルバトルのようになってしまいます。バラードでそのスタイルはやはりジュリーファンにとっては少し厳しい。アルバムの贅沢度に貢献するに留まっているように思います。
GRACE姉さんは、透き通ったよく通る声なのに、全くジュリーの邪魔になっていません。それは僕がプレプレツアーで、「探偵~哀しきチェイサー」のコーラスを聴いて再確認した事でもあります。
歌メロの間は当然ジュリーを舐めまわすカメラさん。
そして間奏へ。これは追いかけてるカメラさんも気合が入ったでしょうね。
柴山さん、爆裂です!
↑ 「あうあう」の図。
↑ 「ぬお~」の図。
↑ 「くあ~っ」の図。
これ、すべて「堕天使の羽音」間奏からのキャプチャー。なんと表情豊かな!贅沢な!
やはり柴山さんはこのメンバーだとバンマスでしょうから、「おっ、今日のバンドは調子いいぞ!」と手ごたえを感じたのでしょう。
何の不安もなく恍惚へと堕ちていってますね~。
「堕天使の羽音」はバラードですが、柴山さん、アップテンポのナンバーになるとジュリーよりも前方にずずいとせり出して大暴れ。
とにかく柴山さんの「せり出し率」が高いんです、このステージ!
当然、せり出した以上、まずはカッコよくソロをカマします。
で、リードギターお休み小節に入っても、そのままステージ最前部に居残るという徹底ぶり。
ギターのヴォリュームを慣れた手つきで素早く落とし、何をするかといいますと、手拍子の煽り!
↑ 「Good Good Day」で煽る!
↑ 「Go-Ready-Go」で煽る!
さすがにジュリーも、「カズ、今日は出過ぎやぞ!」と思ったのでしょうか。
「俺を見ろ!率」も高いんですよね(一説では「俺のカズを見るな!率」という解釈もあるようですが)。
↑ 「Vanity Factory」で、「俺を見ろ!」
↑ 「TOKIO」で、「俺を見ろ!」
やはりジュリーのLIVEは、柴山さんが絶好調である事で楽しさが倍増します。
みなさまも、LIVEで時々柴山さんを注意して観るようにすれば、自然とジュリーが目に入ってきますし、ギターの音もなんとなく聴きとれるようになってきますよ!
是非、お正月にはお試しくださいませ。
・・・と、ここまで書いて。
「プリンスはどうした!」という声が空から聞こえてまいりました(一応ダジャレです汗)。
ご安心ください!
「ワイルドボアの平和」では、下山さんのせり出し率も高いんです。
しかも、リードパートでない楽曲でせり出してきて、ジュリー、柴山さんと横並びになるシーンが数多くございます。
↑ 「明日」で、豪快なカッティング・アクション!
↑ 「30th anniversary~」で、高音部弾き倒し!
でも、アップで捉えたシーンは少ないかなぁ。逆サイドでジュリーと柴山さんが暴れてるから、どうしてもカメラがそちらに・・・。
そんな中、「Everyday Joe」では一瞬イントロで柴山さんに振ったカメラが「あっ、逆だ!」、とばかりに下山さんに振り直して以降は、ド迫力でスゴイです。
動きが激しくてキャプできませんでした・・・。すびばせん。
結論。
CCレモンホールとは思えないやわらかな音があったり(←コラコラ)、激しい曲では楽しいヴィジュアルが観られたり、ジュリーだけでなく、「ジュリー&鉄人バンド」の映像作品としてオススメの1枚です。
お持ちでない方々も、「持ってるけどしばらく観てないなぁ」という方々も。
お正月へ向けて、鉄人バンド・メンバーの見せ場など、この機会におさらいしてみてはいかがでしょうか?
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