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2009年11月

2009年11月25日 (水)

ちょっとちょっと!

帰宅しまして、
「さ、引越しに備えてPCを格納するか!」

と思って最後のブログチェックをしたら。

様子がおかしい!
調べたら、なにやらココログさんが勝手にデザインを変えてグダグダになっております。
いや、記事の見え方とかは、いきなりいじってもいいけどさ(それはそれでビビったが)。

何で本館のテンプレートがネタバレコーナーと同じになってんの!
しかもリンクの並び方までおかしいし。

迷惑千万!
抜き打ちはカンベン~。頼むよニフティ!

(今、ココログさんのページに行ったら「11月25日決行!」とずいぶん前からお知らせがあったみたいだけど・・・そこまで毎日チェックしないし読まないよ~)

しばし格闘します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ふ~。
修復した・・・。

あせったよ~。ここまで膨大な記事量になっておりますと、大きな不具合が生じた瞬間、肝が冷えます。
全然バックアップしてないのよ、実は。
まぁ、部分的に消滅しても悲しむのは僕本人くらいかもしれませんが。やっぱり書き溜めてきたモノには、それなりに愛着があるのです。
ことに、ジュリーについて書き始めてからは、ね。

他のココログ主さん達、無事だったかな・・・。

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お宝ですか?③

みなさま~。
引越しのため、しばらく更新お休みいたします。
次回は、東京ドーム1周年にお会いできるかと。あくまで、予定ですが。

多くの先輩方のブログを拝見しますと、「しばらくお休みします」の際には、ごぶさた期間用に、とっておきのジュリー画像を貼って置く事が読者のみなさまへの礼儀のようですね・・・。

ならば。
先日、nekomodoki様の御好意によりお譲り頂きました、楽譜付写真集「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」の中からいくつかのショットを。
この本はサイズが特大ですので、僕の所有するスキャナですと完全な読み取りができず、若干四方がカットされた画像になっておりますこと、お許し願います。

File0474

↑ これとか、80年代を感じますな~。

ちなみに僕は、多数収録の中、どのショットがみなさま好みなのかサッパリ解りませ~ん。
適当に選んでみました

File0475

↑ これなんざ、僕としては「?」。結構謎のショットです。

File0476

↑ こういうのが、いいのかな?

File0477

↑ こんなのとか?


まぁ、美的センス皆無の僕は、主に楽譜の方に垂涎!な書物なんですよね、これ。
特に「彼女はデリケート」のコード表記は、高校生時代に覚えた佐野さんの譜面よりも譜割りが親切で、とても良かったです。
nekomodoki様、あらためまして、ありがとうございました~。

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2009年11月21日 (土)

沢田研二 「立ちどまるな ふりむくな」

~from「A面コレクション」とか シングル、1976

え~、明日からの3連休、お留守にします。
で、月曜の夜に帰ってきまして、みなさまのコメントをチェックしたのち、今度は1週間ほど更新をお休みします。
月末に引越しなんですよ~。部屋、全然片付いてない・・・(汗)。PCもそろそろ厳重に格納しなければ。
引越し代を浮かすべく、職場同僚の力持ちのお兄さんを二人ほどコキ使う予定でおりますが、なんせその二人、男気はあれど運転は荒い!

ブログ復帰予定日は、12月3日に間に合わせたい。

そう、僕が完全にジュリー堕ちした東京ドーム1周年の日に、と考えています。
頼むよ、ニフティさん。

これまで僕の住所をお知らせしてきたJ先輩やJ友さん達にも、折を見て新住所の御報告をしてまいりたいと思っております次第。
しばしのお別れの前に。
本日は、先頃見事ニアピンの20,0001アクセスをヒットなさったhayamiさまのリクエストにお応えしたいと思います。

渋い曲が来ましたよ~。嬉しいですね。

大ヒットした「時の過ぎゆくままに」の後を受けて、同じ阿久=大野ナンバーでヒット連発を目論んだものの、セールス的には今ひとつだった、マニア以外には印象の薄いであろうシングル曲。
しかし僕たちジュリーファンは、このナンバーが、あの70年代後半に大爆発した楽曲群の幕開けとも言える曲であることを、知っています。
今回はその意味合いを、サウンド面から紐解いてみましょう。
「立ち止まるな ふりむくな」、伝授!

リクエストを頂きましたhayami様が、こう仰っています。
「ジュリーナンバーとしては異色の演歌調に聴こえ、それでいて自分が何故この曲が大好きなのか説明できない」

そりゃ、ヴォーカルでしょ~。
え?そんな事は先刻ご承知ですか・・・。

いやいや、結構秘密があるんですよ、この曲のヴォーカルは。

まず、レコーディング技術面。
「思いきり気障な人生」で開花するヴォーカル処理の手法が、ジュリーナンバーで最初に試されたのがこの「立ち止まるな ふりむくな」なのです。
いわゆる「お風呂エコー」の最先端の形(当時ね)で、バックの音に対してすごく山盛り状態に聴こえるのが特徴です。
マイク自体の進歩も関係しているでしょうが、ジュリーのヴォーカルにこの処理が施された最初の理由はおそらく

徹底的に、レコード向けの声になる

という事だったと思います。
ですから、デジタルCD全盛の今の時代、このヴォーカル処理は多少の古くささを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。


レコーディングの技術革新が次々に起こった70年代。
それ以前の楽曲では、耳元で囁くようなヴォーカル処理だったのが、少し離れた位置から大声で恫喝するような(って、他に上手い言い方がないのか?)処理にとって代わりました。
好みはそれぞれでしょうが、ジュリーならばどちらの手法でも魅力はあるワケで。

そして、録音技術ばかりではない、ジュリーが「天性のヴォーカリスト」である事を証明する箇所が、この曲にはひっそりと存在します。
おそらく、大野さんの作曲段階とは違ったメロディーを歌っている箇所が。

1番
♪コートの襟を立
て~走っていけよ~♪

2番
♪あてなく揺れながら~歩いてゆけよ~♪

お分かりでしょうか。
生粋のジュリーファンを集めてカラオケでこの曲を歌って頂いたとしても、この部分をジュリーと同じように歌える人は10人に1人くらいだと僕は踏みますね。
音階で表記しますが、ほとんどの方は

♪ラシレレレレレ~シラ~、ララッソラソソ~♪

と、歌うでしょう。
でも、ジュリーが歌っているメロディーは

♪ラシレレレレレ~シラ~、ララッソラソソ~♪

なのですよ。
しかも、この太字の「シ」の声を、吐息のようにしてスッとさりげなく歌っています。

これはジュリーがまさにこの当時、フランス語の歌唱を勉強していた事と無関係ではないでしょう。

みなさまが、耳で聴いてこの曲のメロディーを覚えてはいても、いざ自分で歌ってみるとその通りには歌っていない・・・そしてそれに気づかない。そんな事態が、多くのベテランのジュリーファンの方々にさえ起こり得る、と思っています。

さらに、ジュリーのヴォーカル秘技はそれに留まらず。
さりげない吐息があれば、一方でははっきりとしたセクシー声もある、ということ。
日本人については、「たちつてと」をセクシーに歌うヴォーカリストに僕は惹かれます。
女性だと、刑事ドラマ「Gメン75」のエンディングを歌った頃の、しまざき由理さん。
そして男性では当然、阿久=大野時代のジュリー。この「立ち止まるな ふりむくな」では、ジュリーの「タ行セクシー声」の全貌が露出します。

何と言ってもこの曲の歌詞、「たちつてと」率が異常に高いですから!
初っ端の「立ち止まるな~♪」は言うに及ばず、「ちぎれた糸を~♪」とか、「うわ~」って感じ。
でも、これは僕だけの感覚かもしれません。

しかしながらこの路線はその後しばらくお休みとなり(当時のジュリーの置かれた環境をようやく認識した今日この頃)、「ウィンクでさよなら」の加瀬さん路線や、アルバム「チャコールグレイの肖像」での囁き路線をもう一度経たのち、「立ち止まるな ふりむくな」のパターンを踏襲した、阿久=大野=ジュリーのセールス黄金時代がやって来るのですね。

それ故、「立ち止まるな ふりむくな」というナンバーは、アルバム「思いきり気障な人生」に収録されていたとしてもおそらく違和感はありません。
つくづく、面白いシングル盤だなぁと思います。だって、一方のB面曲は、「いくつかの場面」以外のどのアルバムに収録されていても違和感バリバリであろう「流転」なんですから。
この2曲がドーナツ盤のカップリングってのは、ジュリーの歴史、2つの大きな波が交差した時代の産物とは言え、スゴ過ぎますわ。

最後に。
「立ち止まるな ふりむくな」が、なんとなく「演歌っぽく聴こえる」原因を説明いたしますと。
これ、実際に演歌でよく使われるパターンなのですが

キメのリードギターとストリングスがユニゾン(同じメロを弾いている)!

というアレンジの為せる業なんです。短調の曲でそれをやる、ってのがポイントね。
試しに・・・そうだなぁ、「恋は邪魔もの」とか「追憶」のイントロ。
リードギターに、脳内で全く同じメロディーのストリングスを重ねてみてごらんくださいませ。
演歌っぽいでしょ~?

でも、ジュリーが歌うと演歌にはなりえない。
アレンジに左右される歌手ではなく、アレンジを噛みくだいて飲み込んでしまうヴォーカリストなんですよね、ジュリーは。

ちなみに、相互リンクさせて頂いておりますkeinatumeg様のブログ「僕らは、いつも楽しい驚き!」さんに、「立ち止まるな ふりむくな」の季節感について書かれた御記事がございます。
keinatumeg様の流麗な文章群の中でも、僕が個人的に大好きな内容の御記事です。
みなさまも是非、お読みになってくださいね。

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2009年11月17日 (火)

沢田研二 「君をのせて」

~from「A面コレクション」とか シングル、1971

キリ番のお方が現れてくださらない・・・。
もしかしたら、ほんの通りすがりの方が踏んでいかれたのかもしれませんね。

ブログが繁盛するのも善し悪しでございまして、拙ブログは今や、ジュリーと何ら関係ない検索フレーズでも、記事文中に同フレーズがあれば検索結果上位に表示されてしまうようで・・・。
例えば、9月くらいでしたか、検索フレーズランキングに「ガードルチラ」というのがありまして、「なんだ~?」と思いクリックしてみたら、「酔いどれ関係」の記事に飛びました(泣)。
検索なさった方は、大層気を落とされたことでしょう。

さて、リスエスト週間に入っております。
今回は、特別に「リクエスト」という形で承ってはおりませんが、「君をのせて」について書きたいと思います。

つい先日、日頃お世話になっております先輩と、この曲についてメールのやりとりをする機会がありました。
その先輩は僕などより数百倍もの知識をお持ちで、いつも色々と知らない事を教えてくださいます。
そして、先日のやりとりでは、最後になんとなく「機会があったらこの曲の記事も書いてみて♪」というメッセージを僕に送ってくださったように思いました。
僕なりの考察しか書けませんが、この機に思うところを記したいと思います。常々、世紀の大名曲だと思っておりましたから。
言わずと知れた、ジュリーのファースト・ソロ・シングルです。
「君をのせて」、僭越ながら伝授!

今回の執筆は、いつにも増して気合が入ります。
ジュリーの「普遍性」と「絶対性」について語ろうと考えるからです。

「普遍性」とは。
ちょうどメイ様のお家で、シングル売り上げランキングでみなさまがショックを受けていらっしゃいましたけど・・・。

例えば、現時点でジュリーより上位にランキングしているバンドなりアーティストが、20年後今と同じようなペースでシングルリリースし、かつ売れ続けていくとは思えません。
ジュリーがその気になって、これから毎年年に3枚ずつシングル出して行けば80歳でトップ帰り咲きでしょう(でも、満タンシングルのスタイルだと、アルバムに部類されちゃうんだなぁ)。

そして、極端な話。
200年後にも聴き継がれていると思うんだなぁ、ジュリー。「かつて人間がこんな美しい声を出していた」みたいな聴かれ方かも知れませんが。
その楽曲は、少なくとも僕の中では「勝手にしやがれ」ではなく、「君をのせて」なのですよ。イメージの問題でしょうかねぇ。

そして、「絶対性」。
僕は、「君をのせて」を歌えるのはジュリーのみ!という観点に立ちます。

この曲を歌うに際して、やってはいけない事が2つあるように僕は思うのです。

・これは、いい曲!という事を主張しようとして、上手く聴かせようとしてはいけない
・これは、いい詞!という事を主張しようとして、感情的に表現しようとしてはいけない

求められるのは、無垢な心で曲と対峙すること。
詞・曲・アレンジに自然に身を委ね、無防備とも言える裸の姿で歌う・・・それがこの楽曲の良さを伝える最も有効な歌唱なのではないでしょうか。
すると、あの時期のジュリーが、初のソロシングルとして「君をのせて」を歌ったという事が、奇跡のように思えてきます。
果たして他の歌手にこの曲が歌えるモンでしょうか?
ジュリー唯一無二の曲と言えませんか?

ジュリーは比較的最近のLIVEで、当時「君をのせて」は歌うのが難しくて・・・と言っていますよね。
本能的に、この曲とどのように対峙しなければならないか、を若きジュリーは分かっていたのだと思います。その心境を思い起こしての発言ではないでしょうか。
加瀬さんが「あ~あ~ああ君を~♪」のトコが沢田らしくてイイ!と絶賛したのも、そういう事を感じとったのだと思うのです。

では、「君をのせて」をジュリーが無垢に歌唱すると、どのようなことが起きるかと言いますと。
まず、詞の世界に拡大解釈が起こります。

多くのみなさまもきっと賛同してくださるでしょう。「君をのせて」の詞で一番グッとくる箇所は

♪肩と肩をぶつけながら♪

ココです!
なんとも危うい、幼い、美しい表現です。
この詞は普通に、若い男女の物語ですよ。作詞の段階では、それは明らかです。「肩と肩を~♪」の箇所は、抜群にセンスの良いフレーズ・・・詞だけ読むと、そうなります。
ところが、ジュリーが歌うと雲行きが怪しくなる(爆)。

男同士の友人の親愛表現の代表的行為と言えるのですが(いや、ごく当たり前の、普通の親愛の情、ですよ!)

”ポケットに手を突っ込んで、肩から相手の肩に激突する”

そんな絵が、浮かぶんですな~。
僕も実際、やった事ありますもん。
女性のみなさまはなかなかこういう経験は無いでしょうから、想像しにくいでしょうねぇ。

ソコに過剰に反応したのが、かの久世さんであり、栗本薫さんだったと思うんですよね。
別にそういう解釈が絶対なのではありません。と言いますか、少数派で良いんです。
ただ、そんな想像を掻き立てているのが、詞よりもむしろジュリーのヴォーカルだという事が、スゴイのであって。

そして、曲。
これほど、どんなアレンジにも耐え得る楽曲というのも特筆モノです。
レコーディングヴァージョンの段階では、古き良きオールディーズ(「オンリー・ユー」など)テイストのバラード。
PYGという新たな、過激とも言えるスタイルで再出発したジュリー。オロオロと見つめるしかないタイガースファンのお姉さま方を、ググッと鎖で繋ぎとめるに相応しいアレンジだったかと推測する次第です。

その後、幾度もLIVE演奏されたのでしょうが、僕は一気に時代が飛びまして(汗)。
「サーモスタットな夏」ツアーでは、各楽器起承転結を配した、よりドラマティックなアレンジに。

「いい風よ吹け」ツアーでは、まさかまさかのロッカ・バラードに。
「songs」では、白井さんの手によるより豪華で鋭角的なオーケストレイションに。
そして「ジュリー祭り」では、タイガース、PYGのナンバーからの流れを重視した、時代的統一感のあるアレンジに。

それらのアレンジ、それぞれジュリーのヴォーカル・アプローチが異なっているのが驚異としか言えません。
どんなアレンジ、どんなヴォーカルにも耐え得る「君をのせて」の普遍性。それはしかし、ジュリーが歌う、という絶対性の元に成り立っているわけです。

なんか、熱く語り過ぎて汗かいてきた・・・。
最後に、ド~デモイイお話でお茶を濁します。

「君をのせて」の作曲者・宮川泰さん。
息子さんの彬良さんも、今第一線で活躍されていますね。
彬良さんが携わっていらっしゃる素晴らしいお仕事は多々ありますが、その中に、NHK教育テレビで放映中の音楽番組「ゆうがたクインテット」というものがあります。御存知の方も多いでしょう。

で、何が言いたいかと申しますと。

僕は、行く先々で
「ゆうがたクインテットのお兄さんにソックリ」
と言われます。
容姿のみならず、姿勢も似てると言われます。

いや、最後に無駄なお話をしてしまいましたか。
ごめんなさい。

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2009年11月15日 (日)

ザ・タイガース 「素晴しい旅行」

「THE TIGERS SINGLE COLLECTION」収録
original released on 1970、シングル

(11月16日註:以下の本記事にて、タイガース音源に関して大変無知な考察を記述してしまいました事、お詫び申しあげます。
サポート無しで演奏された田コロLIVEの「スペル・オン・ミー」にてギター音源を勉強しました結果、「素晴しい旅行」レコーディング音源の間奏は、間違いなく森本タローさんの音である、との結論に至りました。「世界はまわる」も同様です。
無知ゆえの想像・・・お恥ずかしい次第です。)

(11月17日註:この曲のタイトルなのですが「素晴らしい旅行」ではなく「素晴しい旅行」という表記が正しいようです!う~、今まで全然気づかなかった~。そうだ、あいらさんもこの曲の記事を書いておられたはず(と、チェックしに行く)・・・うぅ、さすが!ちゃんと正しく書いていらっしゃいます・・・後追いだから気づかなかった、というのは理由にならないようです。すみません!ただいま修正いたしました~)

20万ヒットのキリ番の方~!
リクエストお待ちしておりますよ~!

と叫んでみました。
いや~、nekomodoki様から「トイレに行ってる間に20万超えてた」とのコメントを頂きましたもので。
「どうなっとるん?」と思って、ココログさんのサービスを使い、拙ブログの「11月14日・1時間ごとのアクセス推移」ってのを見てみたんですけどね。

091114

「午前0時~午後1時」が、60人で277アクセス?
こんな状況、初めて見た・・・。
この推移グラフは、一番高い棒線を基準に自動的にデザインされるので(ちなみに黒っぽい棒線が前日値)、一見他の時間帯のアクセスが少ないように見えますが、これはいたって通常の数字です。
つまり、午前0時台のアクセスだけが異常!という事です。
まさか、みなさんキリ番のために競争してたの・・・と一瞬思いましたけど、まぁおそらくワイルドワンズの記事を書いたから集中したんでしょうね。
狙っていらした方々、すみません・・・到達予想時刻が大幅に外れてしまって・・・。

キリ番の方をお待ちしつつも、他のお待たせしておりますリクエストにもお応えしていかなければ。
これから12月にかけては、みなさまから頂いたリクエスト曲を中心に記事を書いていきたいと思います。
年が明けたら、歌門モードになりますけどね。

さて今回は。
このお方のリクエストだけは、年を越すまでお待たせするワケには参りません。
本当にこの奇跡元年、ず~っと、めいっぱい、お世話になったんです。
大恩人(って書くと怒られちゃうけど)・fuji様からタイガース・ナンバーを頂いております。
「素晴しい旅行」、伝授!

この曲の構成は、まぁ当然ビートルズなんですよ。
「デイ・トリッパー」と「ペ-パーバック・ライター」と「アイ・フィール・ファイン」の複合技。
だから、生粋のビートルズフリークたる僕は、イントロの瞬間「おぉ~っ、リフ一発系ビートルズ!」と盛り上がるのが自然だったのでしょう。

しかし。
この曲を初めて「タイガース・シングル・コレクション」で聴いていた頃の僕はと言いますと、ですね。
毎日毎日、ジュリーばっかり聴き続けて早数ヶ月・・・という一番濃い時期でございました。頭の中は完全にジュリー・ナンバーで埋め尽くされ、それまで聴いていた洋楽の記憶が薄れてきていたのでしょうか。
イントロの瞬間・・・いや、ほんのギターリフ・ワンフレーズの瞬間なんですけど。
条件反射のようにいきなり

「ダメ」

が、脳内でかかりました。
「ダメ」・・・「サーモスタットな夏」の収録曲ですよ。みなさま、すぐにイントロ出てきますか~?

キーは全然違うんですけどね(「素晴しい旅行」はホ長調、「ダメ」はト短調)。
でも「素晴らしい旅行」のイントロは長調とは言え7th進行(「ロック」ってことよ!)なので、ギターリフのみの演奏段階だと短調音階に聴こえるんです。
まさか「素晴しい旅行」と「ダメ」が似てるなどとは、先輩方もお気づきございますまい。みなさまは当然、後追いの僕のように、短期間で「サーモスタット~」とタイガースを合わせ聴くような事はなかったでしょうから。

ま、似てるのは本当に、イントロのリフほんの一瞬。
ふ~、良かった(何が)。

このギターリフ、音階が「デイ・トリッパー」のアナグラムで、音の進行は「アイ・フィール・ファイン」で、音色が「ペ-パーバック・ライター」というスゴイ状況なのですが、作曲者のジュリーから演奏者へ、リフのサジェスチョンがあったんじゃないかと僕は思っています。
ホ長調(キーがE)の7th進行、ってのがポイントですよ。

ギターのチューニングは上弦からミ→ラ→レとなっていますから、一番太くてヘヴィーな音は、最上6弦の「ミ」ということになります。
以前に「デイ・トリッパー~サティスファクション」の記事でご紹介したように、これはリフ一発ロックとして一世を風靡した進行で、ある程度ギターが弾ける人なら、似た感じのフレーズを量産できます。
そしてそれは、ギターの6弦を起点とするポジションのため、ホ長調に仕上がるのが必然となります。僕は、このリフロックの発想からジュリーが作曲に着手した説(細かい音階構成・ポジショニングは編曲の井上さんでしょうが)に一票ですね。

あと、リードギターの演奏者なんですけど・・・。
これ、タローですか?

後追いで、しかもタイガースのレコーディング関連知識を持たない僕にはいずれにしても断言はできないのですが、この曲のリードギターは、かなり指圧が強いギタリストの音なんですよ。
井上さんの姿が目に浮かぶんです。
リフだけなら、タローかも知れません。しかし、間奏は・・・かなりエグイ最先端の演奏ですね。
日頃からザ・フーとかを丹念にコピーしているギタリストが弾いている、としか思えません。

ジュリー自身の作曲作品がシングル、という点にしても、当時としては相当な事だと思うんですよ。しかも、できる限りハードに作ろうという意図が見えます。

「豚のように虐げられても、自分達のやりたい音楽をやるんだ」

・・・あまりにも有名なキーワードが、初めてタイガースに持ち込まれた楽曲が「素晴しい旅行」だったのではないでしょうか。ジュリーの自作だからこそ、そんな気がします。

以下、付記ながらアレンジについて。

ベースの音量レベルを、レコードの針が吹っ飛ぶくらいに上げてミックスしているのは、「ペーパーバック・ライター」と同じ試み。
タイガース後期のサリーのベースには、「俺はベースで食っていくんだ!」という気概が窺えます。役者になろうなんて、まったく考えていませんよね~。そういう音ですよ!
ギターとユニゾンで噛みこむ箇所が特にオイシイです。

また、トランペットのミックス及びイコライジングは、ザ・バーズの「ロックンロール・スター」。
わざとチープにして、バンドサウンドに埋めこんでしまおう、という手法です。僕はこの処理、大好きです。

ただ、Bメロなどはどうしてもそれまでのタイガースの作りを引きずり、徹底的なシリアス路線には至っていません。
プロデュースの束縛も、あったかもしれません。
しかし、そんな柵を一気に取り払った伝説のバンドの誕生が、この時点でほんの先にまで迫っていたワケですね。

PYGの夜明け。
タイガース・ナンバーながら、「素晴しい旅行」は、僕の中ではそんな位置づけとなっている名曲なのです。

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2009年11月13日 (金)

ジュリーwithワイルドワンズを応援します!(あ、キリ番リクエストも受けつけます~)

全国のジュリーファンの間を駆け巡った1大ニュースでしたね。
ジュリーwithワイルドワンズ。

みなさん、色々思うトコがあるのは分かるんだ~。
僕も最初「え~っ?普通に鉄人バンドと一緒のロッカン・ツアーじゃないの?」と思いましたもん。
でもね。
一過性のニーズに迎合しないのが、ロッカーですしねぇ。

僕は後追いですから、実際の感覚は分からないのですが、独立以降のジュリーって、ファンの期待通りには動かない・・・その繰り返しだったんじゃないか、と想像するワケです。
で、数年或いは数十年経過してから「あぁ、あの時にジュリーがやっていたのは、こういう事かぁ!」とポンと手を打つことがあったり。
ジャストで全てのファンのニーズにピタリだったのは、「ジュリーマニア」と「ジュリー祭り」くらいじゃないのかなぁ。

プレジャーツアーでジュリーは、「ワタシの70超えを見届けてください!」と言いました。
たどり着くまでには、色々ありましょう。
後追いたる僕の年代のファンの使命は、その道程を必死でついていく事。
そう思ったんですよね。
「まだまだ勉強せぇよ!オマエ、もうワシの全部を分かった気でおるんか?」

と、ジュリーに喝を入れられたと言いますか。

今回のニュース、ひとつポイントとして”メジャーから音源が出る”、という点が挙げられますね。
業界に、沢田研二の価値を再認識させるに足りましょう。
今までのジュリーに、そんな必要などなかった・・・スポンサー無しで、自分のやりたい事が出来てきたワケですから。
でも。
大きなスポンサーがつかないと実現できない、やりたい事
というのがジュリーの頭に芽生えたとしたら、どうでしょう?
来年は、この上ない萌芽の年となりましょう。
僕らは、メジャーからリリースされるジュリーwithワイルドワンズのCDを買わねばなりません。コンサートにも行き、ジュリーの底力を世間に知らしめなければ、なりません。
その結果、ジュリーがその次にやろうとしている事に、スポンサーが飛びつくでしょう。

今日の新聞の「G.S.復活」なんて煽り文句がね。どういう意味を持つか、まだ世間は気がついていませんよ。
今こそジュリーファンが力を見せなきゃ!

考え過ぎでしょうか?

メジャーのスポンサーがついた時の、業界への影響ってのはかなりなモノです。
例えば、僕は仕事で毎月大手の楽器店さんから、様々なアーティストの関東圏コンサートスケジュールのデータを頂きます。
もちろん僕などは末端で、その楽器店さんは、各CDメーカーさんやグッズメーカーさんに、同じデータを送っていらっしゃるワケです。「お宅さまでは、このスケジュールに関連してイベント販売する商品は無いですか?」と販促なさっておられるのですね。

昨年のジュリー祭りは、そのスケジュールデータに掲載されていました。
ここまでジュリー堕ちする以前の時期だったけど、見つけた時は嬉しかったなぁ。「もうすぐだ!」と、気合が漲ったりして。
でも、「奇跡元年」「Pleasure Pleasure」のスケジュールは一切回ってきませんでした。ジュリーが公演する日だけ、CCレモンホールの欄が空白になっているんですよね。

でも、ジュリーwithワイルドワンズのコンサートスケジュールは、しっかり掲載されるでしょう。
これはほんの一例ですが、メジャーからリリースされる、とはそういう事なのです。

それが多くの業界人の目にとまり、もしもジュリーwithワイルドワンズの企画が大成功に終わった暁には、業界の間で
「G.S.は盛り上がる」
というイメージが浸透する・・・ジュリーはそこまで考えている、と思うのは間違っていますかねぇ。

こうなったら僕は、まったく知らない「ワイルドワンズ」というバンドのサウンドを、これから真剣に勉強しますよ~!
ジュリーファンである、というのは、そういう事の繰り返しなのかもしれません。

さて。
拙ブログ右下のアクセスカウンターを御覧ください。
またキリ番が近くなってきました。本当に有り難いことです。信じられないことです。いつの間にやら20万ですよ!

思えば10万アクセスは、プレジャーツアー7.25・大宮ソニックシティーの直後でした。
その時は、「この調子だと来年の正月コンサートで20万まで行くかなぁ」と考えていましたが、予想より2ケ月も早い!
ありがとうございます。
キリ番ヒットの方は当然、ニアピンの方も記念のリクエストにお応えしたいと思っております。
記念のリクエストは、できる限り優先して記事にさせて頂くつもりです。グズグズしてると、次のキリ番が来ちゃうからね。
たぶん20万到達は、明日の夕方くらいですよ~。

ちなみに、これまでリクエストを頂いていて、まだ執筆できずにお待たせしております楽曲を挙げておきます。別にカブっても問題ありませんが、一応ご参考までに。

「ハートブレイカー」
「アイ・アンダスタンド」
「素晴らしい旅行」

「友情」
「人は・・・」
「ジュリアン」
「ロンリー・ウルフ」
「CHI SEI」
「灰とダイヤモンド」
アルバム「True Blue」から1曲
アルバム「サーモスタットな夏」から、藤井尚之さんの曲をどちらか

「ベンチャー・サーフ」

「凡庸がいいな」

以上・・・だと思う・・・。
みなさまからの気合の入ったリクエスト、僕も楽しみにしております。
よろしくお願い申しあげます。

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2009年11月11日 (水)

沢田研二 「砂丘でダイヤ」

~from「忘却の天才」、2002

「ブルース」と言いますと、多くのみなさまが短調のコブシの効いた切ない曲を想像なさるでしょうが、いわゆるロック界で「ブルース」(ピーター・バラカンさんは頑なに「ブルーズ」と濁ります)と言えば、1小節に8分音符の3連符4つ並びの武骨な7th・コードスケールのナンバーを指します。
リズムのニュアンスは”ロッカ・バラード”と近いものがありますので、「おまえがパラダイス」の記事も参照して頂ければ。

ブルース・ロックの楽曲は、ハッキリ言って歌い手を選びます。生半可な歌唱表現力では、どんなに優れた詞曲のブルースであっても、無残なゴミ曲と化してしまうんです。
ズバリ、僕では無理です。

じゃあジュリーはどうか、と言いますと・・・これがもう、ブルースを歌うべくして生まれたのではないか、というくらいの適性があるんですね~。

しかし若い頃のジュリーは、そのあまりに美しい声に多くの人が耳を奪われ、泥臭いブルースナンバーのヴォーカルにジュリーを起用する事は、なかなか発想し辛かったのでしょう。
例えばですね。タイガースのアルバム「自由と憧れと友情」収録の「世界はまわる」というブルースロック・ナンバー。
派手なリードギターをフューチャーし、サリーのトボケたヴォーカルもあって愉快な佳曲ですね。これはこれで相当良いですが、もしジュリーが歌っていたら・・・と考えてみてください。
ヴォーカルが、楽曲のすべてを支配してしまったでしょう。リードギターはとてつもなくハードに聴こえるでしょうし、ベースはアグレッシブな生き物のように耳に残ったはず。
優れたヴォーカリストにはバックの演奏を昇華させる力がありますが、それが最も形に現れやすいのが「ブルース」というジャンルなのです。

今日は、ヴォーカリストとして円熟期に入ったジュリーの、ド迫力なブルース・ナンバーを採り上げたいと思います。

先日「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」楽譜付写真集を譲ってくださったnekomodoki様より、「姉のリクエストです」とご依頼を頂きました。
「送料はこのリクエストで」と仰られては、何を置いても速やかに書かねばなりません。語り甲斐のある楽曲を指定して下さり、僕も大変嬉しく思っております。
アルバム「忘却の天才」より、「砂丘でダイヤ」・伝授!

作詞・覚和歌子、作曲・沢田研二

・・・これはある意味黄金コンビなんじゃないですか?
ちょっと言葉の意味は違いますけど、相思相愛のお二人。

♪ いいんだ笑って、思いっきり
  煤けたジャケット、虚ろな目
   ふられた男は、こうでなけりゃ ♪

ジュリーが”フラれた直後のダメ男”を歌うと、何故こうもカッコイイのか!
どうして朝」とかもそうだよねぇ。
もちろん覚さんの詞(「どうして朝」は岡田冨美子さん)の豪快な作詞表現も要因としてありますけど、ジュリーの潔いヴォーカルのなせる業でしょう、このカッコ良さというのは。
こんなにガツンと歌っているにも関わらず、まったく押しつけがましくないんです。
LIVEで聴いたら卒倒モノでしょう。「歌門来福」・・・微々たる可能性ながら、期待しちゃうなぁ。

この曲は詞先のような気がします。
他の作曲家さんなら、メロ作って覚さんに依頼という流れでしょうけど、このナンバーはまず詞があって、ジュリーが「俺が自分で曲つける!」と意気込んだパターンなのでは?
根拠は、ブリッジ部の譜割りです。

♪ ひとつダメな時は
  何もかもがすべる~~ a-ha ha ha ha♪

ココ!
分かるかなぁ?

通常、ロックやポップスってのは、小節4つ(あるいは2つ)の偶数でひとくくりに作曲するのが自然です。
ところがこの部分は「3小節+4小節」。奇数なんですよ。
歌詞に合わせた曲作りだと思われます。
これがもし曲先だと

♪ ひとつダメな時は~~ あ、はぁ、あんあ、あぁ
  何もかもがすべる~~ あ、はぁ、あんあ、あぁ♪

てな風に歌メロが載っていた可能性が高いワケで、いきなりマヌケな曲になります。そりゃフラれるわ!みたいな感じ。

あと、このブリッジ部分はブルース進行ではなく、ちょっと泣き系のコードで展開されています。
この曲はイ長調なので原則として「ド」「ファ」「ソ」の音に#がつきますが、1箇所だけジュリー作曲ならではの面白い箇所があって

ド#・ミ・ソ#(ひとつ♪)→レ・ファ#・ラ(だめな♪)→ド#・ミ・ソ#(ときは♪)→ファ#・ラ・ド#(なにも♪)ファ#・ラ・ド#・ミ(かもが♪)→ソ[ナチュラル]・シ・レ(すべる~♪)→ミ・ソ#・シ

この「ソ」の音がナチュラルするソ・シ・レの和音(G)を経てから、ドミナントのミ・ソ#・シ(E)へと辿り着くのが、なんともルーズな雰囲気を醸し出していて良いんですよ~。
直球のブルース進行ではなく、こうした仕かけを入れることで曲が刺激的に聴こえますし、伊豆田さんの甘いコーラスも自然に溶けこんでいけるのですね。

ヴォーカルがスゴいと、その分演奏も盛り上がるのがブルースナンバーの醍醐味。
「爛漫甲申独唱会」DVDの記事でご紹介したように、LIVEでGRACE姉さんの「ぬお~」が出たり、ブルースのリズムは、腕に覚えのあるドラマーさんの大好物なんですよ。
洋楽の例ですと、レッド・ツェッペリンのファーストアルバムとか、全9曲のうち4曲までもが強いブルース色を持っているのは、明らかに演奏してて気持ちが良かったからだと思います。特に、ボンゾさんがね。

さて、ジュリーはこの「砂丘でダイヤ」以降、ここまで明確なブルースナンバーはずっとリリースしていません。
そろそろ来るんじゃないかなぁ、と思っておる次第なのです。
今の声でブルース歌ったら、スゴイ事になるよきっと!

来年も新譜が出ることを期待しましょ~。

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2009年11月 9日 (月)

ザ・タイガース 「銀河のロマンス」

~from「世界はボクらを待っている」(サウンドトラック)、1968

こちらに遊びにいらしてくださるほとんどの方はすでに御存知かとは思いますが、大阪シネ・ヌーヴォさんにて開催されますジュリー映画特集・・・14日の初日まで1週間を切りました!
まだ詳細を御存知ない方は、当ブログ右上のUFOバナーをクリックしてくださいね。

「いてまえジュリー」のみなさまの熱い情熱と比類なき行動力によって実現しましたこの素晴らしい上映企画は、当ブログ以外にも多くの方々に応援・支持されておりますが・・・僕にも何か出来ることはないか、と考えました結果、ですね。
タイガース映画から今回チョイスされた「世界はボクらを待っている」の挿入曲を伝授いたしまして、機運を盛り上げようか、と。

で、少し前に「イエロー・キャッツ」の記事を書きました。
その際に、期日が迫ってきたら自分のキャラ度外視で「銀河のロマンス」を伝授する!と宣言したワケですよ・・・。

その直後でございました。
あいら様に先を越されてしまいました~!

まぁ、あいら様はご自身の予定通りTGシングルコレを順番にレビューなさっていらっしゃるワケで、全く他意はないのでございますが。
しかし、僕にとってはこれは痛い!

何故ならタイガース初期作品というのは、何と言いましてもストリングス・アレンジが肝なのですね。
初期の段階では、まだメンバーによるバンド演奏の主張はほぼ皆無で、「こう弾きなさい」という指導の下に忠実にプレイした(ある程度ね)タイガースのテイクを、すぎやま先生が豪華なストリングスアレンジで完璧な形に仕上げる、というスタイルだったのです。
あいら様はストリングスに関しては専門家でいらっしゃいます。ですから僕が普通に初期タイガースを楽曲解説したところで、あいら様の御記事に勝てるワケないんですよ(いや別に勝負とかしてませんよ~。すみません汗)。

なので今日は、楽曲解説ではなく、「銀河のロマンス」についてのささやかな思い出を書かせて頂きたいと思います。
時は2008年12月3日。処は言う間でもなく東京ドーム。
伝授、もといフラッシュバック!

僕には、できることならもう一度お会いしたい、と思っている先輩ジュリーファンのお姉さまがいます。
具体的に申しますと、東京ドーム「ジュリー祭り」にて、”2階1塁側4通路3列268番”にお座りだったお姉さま。ちなみに僕は269番。YOKO君が270番。
もう一度お会いして、色々な非礼をお詫びして、今度こそ濃ゆ~いジュリーのお話がしたいなぁ、と。

繰り返し書きますが、ジュリー祭りを観にいった時の僕は、ジュリーファンとしてはまだまだ・・・と言うかかなりのヒヨッコで、約3分の1のセットリストをポカ~ンと聴いていた若輩者でありました。
で、何と・・・当時はそんな自覚すら無かった!

「自分は、ポリドール時代のアルバムは全部聴いてるから、相当濃い部類のファンだろう」とすら考えていました。う~お恥ずかしい。
で、蓋を開ければあのセットリストです。
繰り出される”21世紀の名曲達(byYOKO君)”を「知らんな~」と思うだけならまだしも、隣のお姉さまも自分達と同じような反応・・・みたいなとんでもない感覚で、レポート記事を書いてしまった!

ドームの記事を書いたことによって、僕はジュリーの歴史を勉強するきっかけを、多くの先輩のみなさまに与えて頂きました。
「ハンパなことは書けん」という意識はありましたけど、今思えばあのジュリー祭りレポはちょっと・・・穴があったら入りたいですわ・・・。

あの記事が先輩方にいくばくかの支持を頂いたのは、「キチンとレポしてくれた」という事ではないのですよね。
”とにかくみなさまの余韻醒めやらぬうちに、強引にでもセットリスト80曲を全部レポする”という無謀な挑戦・・・つまりはその文字数に「若造ながらよくやった、努力だけは買おう」という寛大なるお仲間認定を頂いた、という事だったわけで。

それに気づいたのは、まぁ年が明けてからくらいだったでしょうか。
LIVEの最中にそんな自覚はまったく無かったんです。当時の自分のつたないレベルですべてを考察してしまいました。隣のお姉さまのことも・・・。

ジュリーについて一心不乱に勉強してきた今だから解ることですが、そのお姉さまは、おそらく相当キャリアの長いファンの方だったと思います。
根拠のひとつは、「彼女はデリケート」でガンガンに盛り上がっていらっしゃったから。
「彼女はデリケート」はシングル曲でもないし、普通に音源だけ聴いていれば、アルバムの中の1収録曲に過ぎません。僕はたまたま高校生の頃に佐野元春さんを聴いていたので、強く心に引っかかっていただけ。
ただ、長いファンの方は当然、このナンバーがジュリーLIVEの定番である事を知っておられるし、この曲が演奏されれば、条件反射的に、存分におハジけになる(どういう敬語だ?)。
隣のお姉さまも、きっとそんなファンのお一人だったのですね。

そのお姉さまは、おそらく普段のコンサートでも、さほど全身で盛り上がるタイプの方ではないように思えます。お顔も覚えておりませんけど、上品な雰囲気は強く感じましたしね。
なので、セットリスト前半の「銀の骨」でも「すべてはこの夜に」でも、きっと「あ、この曲歌ってくれた!」と内心は嬉しさでいっぱいになりながらも、しみじみと聴いていらっしゃったのだと今では思います。

そんなお姉さまが、最初に爆裂(失礼)したのが、「銀河のロマンス」だったんです!
グッと身体に力が入ったのでしょう、思わず・・・といった感じでお姉さまの肘が僕の横腹に突き刺さりました(いや、全然痛くなかったですよ。むしろ「えっ?」と意外な盛り上がりが嬉しかったです)。
その時、浅はかな僕が思ったのは、

あぁ、タイガースの曲かぁ。きっと懐かしいんだろうなぁ・・・。

すみませんすみません!

還暦を迎え、「2大ドーム興行」という大勝負に打って出たジュリー。長年自分のペースで、ファンを裏切ることなくLIVEを続けてきたジュリーが「今日は80曲歌います!」と宣言して始まった夢のコンサート。
そんな中、タイガース・レパートリーの初っ端で歌われたのが「銀河のロマンス」だったという、その意義を、僕はまったく理解していませんでした。

「銀河のロマンス」のイントロが始まった時・・・それがどれほど感動的な瞬間であったかを最初に僕に教えてくださったのが、そのお姉さまの反応だったのだなぁ、と思うのです。
タイガースをはじめとするジュリーの歴史を勉強するに連れ、「あぁ、あのお姉さまは、あの時どれほどの感動の中にいたのだろう・・・」と、ドームの「銀河のロマンス」を思い出すことがしょっちゅうありました。

本当に、できることならもう一度お会いして、お話がしたい。お詫びしたい。大体僕は、ドームレポ記事の頃には先輩のお姉さま方を「おばさま」なんて表記してるんですよ。失礼千万!

・椅子の間にお姉さまのおみ足を挟んでしまったり、とか。
・隣でYOKO君と素人同然の会話をしたりとか(ゲストで井上さんや大野さんは来ないのか、とか、「ROCK'N'ROLL MARCH」にはベースが入ってないから今日はこのバンドスタイルなんでしょ、とか、ドラムスが女性だねぇ、とかそういうトンチンカンな事です)。
・有名な曲でしか盛り上がらず、場の空気を乱してしまったりとか。

そういうことをすべてお詫びしたのち、お話がしたいなぁ。
何も気づかず、このブログを読んでくださってるかなぁ。
春さんや、映画特集には行かれるのかなぁ。

今だからこそお話したいことが、たくさんあります。
もちろんドームのお話も。まずは、「銀河のロマンス」のお話からね。

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2009年11月 4日 (水)

お宝ですか?②

御存知の方も多いかと思いますが、明日から8日まで、横浜みなとみらいにて「楽器フェア」というイベントが開催されます。
http://musicfair.jp/

毎年、池袋サンシャインシティーでの「楽器フェスティバル」と交互に行われるこの催しは、楽器業界・年に一度の一大イベントとして定着しております。
「一体どれだけの数があるんだ?」とばかりに陳列されるギターは圧巻ですが、他楽器ブースも充実し、クラシックの専門家からロック兄ちゃんまで、幅広いジャンルの音楽好きが集まるこのイベントのため、今週は大忙しなのですよ~。

僕が関与いたしますのは、楽譜のコーナー。
各出版社さんがズラ~と既刊本を並べる楽譜出版協会のブースはそれだけで圧巻です。
また、毎年”楽譜ブースの目玉”と言われておりますのが、「絶版本コーナー」ですね~。
既刊本は出版社ごとに分かれて陳列しますが、絶版本は特別にスペースを設けまして、全出版社さんが渾身の隠し玉を持ち寄ります。
しかも・・・特価です!
去年は、ドラクエのブラス関連本が一瞬で消えたっけ・・・(お一人の方がまとめてご購入)。

普段楽器や楽譜に興味のない方にとっても、このイベントは見どころが多いと思いますので、お時間のある方々は是非お越しくださいませ。
僕は、7日の土曜日には1日中現場(楽譜出版協会のブース)にいる予定です。
いてTは無理にしても、キーホルダーはぶら下げていると思います。見つけたらお声をかけてくださいね!

さてさて。
絶版本と言えば、僕の勤務する出版社も、遠い昔にはジュリーの楽譜を出していたんですね~。

ピアノとギターのスコアが、各1アイテムずつ。

もちろん僕が入社するよりも、ずっと前。ジュリーの言う「人気があった」頃のものです。
さすがにここまで古い商品は絶版本すら存在しませんので、楽器フェアにも並びません。会社の資料本として、各1冊だけ保管されているという状況です。
その資料本が昨年12月以降、資料室から場所を変え、一介の社員宅に保管されているのはどういうワケだ~!
すみませんすみません。大切にしてます。

ピアノスコアの方は、今年の初めに「いてまえジュリー」さんの鴨居に表紙写真を上げました。機会がありましたらチェックしてみてくださいね。
で、今日はギタースコアの外回りだけ、ちょろっとご紹介します。
(当然、「写真提供=渡辺プロダクション」のクレジットが記載されています)

Julieguitarscore

これが表紙。「レコード・コピー」って!!
井上さんが映ってます~。

「イン・コンサート」というのは僕の勤務する社の、当時のギタースコアのシリ-ズ名で、別に何かのコンサートのセットリストそのまま、という事ではありません。
選曲基準が・・・よく解らない。万一僕が担当だったら全然違う内容になるなぁ。
でも、「熱いまなざし」とか「スピリット」とか「叫び」とか、なかなか渋いナンバーが収録されています。
ちょうど出版のタイミングでリリースされたのでしょう。新曲(!)「LOVE~抱きしめたい」の収録が大々的にフィーチャーされてますね~。

で、目次の次ページに3枚だけモノクロの写真が掲載されています。

Juliescore1

Juliescore2

Juliescore3

僕のつたない知識では、どの写真がどのLIVEのどれ、とかは確定できないのですが、まぁ先輩方なら特定はチョロいでしょう。
写真自体がお宝というより、この写真が同じ本の掲載ショットとして使用された、という事がお宝なんじゃないかなぁ、と思うわけです。

基本的に字ばっかりのブログですから、たまにはこういう記事も、ね!

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2009年11月 1日 (日)

沢田研二 正月コンサート2007「ワイルドボアの平和」

~at CCレモンホール 2007. 1. 14

今日は、「明日は晴れる」ツアーDVDレビューに続きまして、カズラーのみなさま必見の1枚をご紹介したいと思います~。

お題は、2007年正月コンサート「ワイルドボアの平和」でございます。
この作品は意外とお持ちでない方が多く、お持ちの方々の間でも評価が低いように思います。
ジュリーのヴィジュアル、柴山さんの銀髪(染めてないってことね)という要素に加え、セットリストにバラードが多め、という特徴も手伝って少し損をしているようですが。
しかし!
「最近、バックの音が聴き分けられるようになってきた」というファンの方々に是非観て頂きたいのです、このDVDは。

現在のジュリーの「鉄人バンドスタイル」。
僕はこのスタイルでの演奏については、DVDで、生のLIVEで比較的数多く観てまいりました

そんな中、”鉄人バンドの演奏の出来・ナンバーワン”の映像作品が「ワイルドボアの平和」である事は断言できます。

難しいことは解らずとも良いのです。自然に耳に入ってきた音が、限りなく心地よい・・・それが”良い演奏”なのですし、その意味でこの作品は今こそ再評価されるべき。
この機会に、鉄人バンドの凄さをあらためて満喫して頂くべく、推奨いたします。
伝授!

まずは、カズラーのみなさまを、釣ります。

Wilduncore

ハイ、これで速攻ポチりましたね?
柴山さんのこの表情、どのシーンに登場するかは、ご購入してのお楽しみということで!

”演奏の出来が良い”というのはどういう事かと言いますと、必然、歌い手がすごく気持ちいい状態になるワケです。
特にジュリーは、「歌にノメリこんでいくうちに無心になる」その瞬間が至福、と考えているはずですから、「ワイルドボアの平和」におけるヴォーカルの素晴らしさは自信を持って請け合えますね。

例えば「いくつかの場面」。

Wildikutuka

どちらかと言うとこのステージの「いくつかの場面」は慟哭系なのですが、「無心」というファクターが、ヴォーカル或いはジュリーの表情を素晴らしいものにしています。

ちなみにここではプレプレツアーのセッティングと違い、下山さんがアコギを弾きます。
間奏は泰輝さんのピアノ主旋律の間隙を縫って柴山さんが単音をカマす、というスタイル。
アップにこそなりませんが、ジュリーの斜め後ろで「ぬお~」となっている柴山さんが確認できますよ~。

さて、僕がこのLIVEでイチオシの曲は何といっても「堕天使の羽音」です。
演奏完璧、ヴォーカル完璧、カメラワーク完璧!
アルバム「彼は眠れない」の中では、割と普通に聴いていたナンバー。そういう曲がいきなり大好きな名曲へ転換するのが、LIVEの醍醐味なんですよね。

それにしても、このステージでの「堕天使の羽音」のカメラワークは本当に素晴らしい。
まずイントロでは泰輝さんの手元をアップに。

Wilddatensitaiki

右手がキラキラ・クリスタル、左手がピアノ。鋭角的なリズムの組み合わせを同時に弾いている瞬間を捕らえます。

そして、ジュリーを中心に一旦引いたカメラさんは、直後、当然GRACE姉さんの美しいコーラスパート・シーンを捕獲!

Wilddatensigrace

申し訳ないですけど、「渡辺美里さんのコーラスより全然楽曲に合ってる!」と思ってしまいました。
美里さんはご自身がヴォーカリストですから、どうしてもジュリーとのヴォーカルバトルのようになってしまいます。バラードでそのスタイルはやはりジュリーファンにとっては少し厳しい。アルバムの贅沢度に貢献するに留まっているように思います。
GRACE姉さんは、透き通ったよく通る声なのに、全くジュリーの邪魔になっていません。それは僕がプレプレツアーで、「探偵~哀しきチェイサー」のコーラスを聴いて再確認した事でもあります。

歌メロの間は当然ジュリーを舐めまわすカメラさん。
そして間奏へ。これは追いかけてるカメラさんも気合が入ったでしょうね。
柴山さん、爆裂です!

Wilddatensikazu1

↑ 「あうあう」の図。

Wilddatensikazu2

↑ 「ぬお~」の図。

Wilddatensikazu3

↑ 「くあ~っ」の図。

これ、すべて「堕天使の羽音」間奏からのキャプチャー。なんと表情豊かな!贅沢な!

やはり柴山さんはこのメンバーだとバンマスでしょうから、「おっ、今日のバンドは調子いいぞ!」と手ごたえを感じたのでしょう。
何の不安もなく恍惚へと堕ちていってますね~。

「堕天使の羽音」はバラードですが、柴山さん、アップテンポのナンバーになるとジュリーよりも前方にずずいとせり出して大暴れ。
とにかく柴山さんの「せり出し率」が高いんです、このステージ!

当然、せり出した以上、まずはカッコよくソロをカマします。
で、リードギターお休み小節に入っても、そのままステージ最前部に居残るという徹底ぶり。
ギターのヴォリュームを慣れた手つきで素早く落とし、何をするかといいますと、手拍子の煽り!

Wildgood

↑ 「Good Good Day」で煽る!

Wildgoready

↑ 「Go-Ready-Go」で煽る!

さすがにジュリーも、「カズ、今日は出過ぎやぞ!」と思ったのでしょうか。
「俺を見ろ!率」も高いんですよね(一説では「俺のカズを見るな!率」という解釈もあるようですが)。

Wildvanity

↑ 「Vanity Factory」で、「俺を見ろ!」

Wildtokio

↑ 「TOKIO」で、「俺を見ろ!」

やはりジュリーのLIVEは、柴山さんが絶好調である事で楽しさが倍増します。
みなさまも、LIVEで時々柴山さんを注意して観るようにすれば、自然とジュリーが目に入ってきますし、ギターの音もなんとなく聴きとれるようになってきますよ!
是非、お正月にはお試しくださいませ。

・・・と、ここまで書いて。
「プリンスはどうした!」という声が空から聞こえてまいりました(一応ダジャレです汗)。
ご安心ください!
「ワイルドボアの平和」では、下山さんのせり出し率も高いんです。
しかも、リードパートでない楽曲でせり出してきて、ジュリー、柴山さんと横並びになるシーンが数多くございます。

Wildasita2

↑ 「明日」で、豪快なカッティング・アクション!

Wildasita

↑ 「30th anniversary~」で、高音部弾き倒し!

でも、アップで捉えたシーンは少ないかなぁ。逆サイドでジュリーと柴山さんが暴れてるから、どうしてもカメラがそちらに・・・。
そんな中、「Everyday Joe」では一瞬イントロで柴山さんに振ったカメラが「あっ、逆だ!」、とばかりに下山さんに振り直して以降は、ド迫力でスゴイです。
動きが激しくてキャプできませんでした・・・。すびばせん。

結論。
CCレモンホールとは思えないやわらかな音があったり(←コラコラ)、激しい曲では楽しいヴィジュアルが観られたり、ジュリーだけでなく、「ジュリー&鉄人バンド」の映像作品としてオススメの1枚です。
お持ちでない方々も、「持ってるけどしばらく観てないなぁ」という方々も。
お正月へ向けて、鉄人バンド・メンバーの見せ場など、この機会におさらいしてみてはいかがでしょうか?

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