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2009年10月

2009年10月30日 (金)

沢田研二 「吟遊詩人」

~from「架空のオペラ」、1985

僕を頼ってくださった先輩からお預かりした春団治チケットの嫁ぎ先も無事決まりました。
まずはひと安心。
しばらくジュリー関連ネット界は春さん一色になるのでしょうか。

11月中旬になりますと、拙ページ右上バナーにてリンクに詳細があります通り、大阪ジュリー映画特集もスタート、この秋は関西ジュリーファンが熱いでしょうねぇ。

関東の新規ファンたる僕はただイジイジと、秋は虚ろで冬は悲しくジュリーを思う♪ことにいたしましょう。

その代わり、年が明けたら爆発するけん!

てなことで今日はこの曲。
アルバム「架空のオペラ」から、「吟遊詩人」の伝授です!

まず「架空のオペラ」という作品について、一介の後追いファンとしての評価経緯から述べてまいりますが、僕は当初このアルバム、確かに時代に残る名盤だとは思いましたけど、先輩のみなさまほどのめりこめないなぁ、という印象でした。
エキゾチックスのロックな期間を経て、その後にまた阿久さんの詞をジュリーが歌うのは、なんとなく逆行のイメージがあったりもしました。
「灰とダイヤモンド」以外のすべての収録曲を大野さんが手がけ、さすがのメロディーを連発・・・当初の僕は主に、大野さんの作曲を重視した聴き方をしていたのですね。

ところが先日「架空のオペラ・ライブ~正月歌劇」を聴いて、「ええっ!」とブッたまげる破目に。
「なんだなんだ!こんなイイ曲が入ってたっけ?」
と、「正月歌劇」を散々聴いた直後に気合を入れてアルバムを聴き直し、見事にハマりました。

僕のアルバムの聴き方が浅かったと言えばそれまでですが、改めてジュリーLIVEの凄さを思い知りましたね。
それまで特にシビレる事のなかった楽曲が、LIVEで息を飲むような名曲に聴こえ、狂おしいほどの感動に早変わりする瞬間・・・きっと先輩方は何度となく体験していらっしゃるでしょうが、僕にとって「架空のオペラ」はそんな楽曲ばかりが集まった名盤となったのです。

いえねぇ、「架空のオペラ~正月歌劇」については、これは僕だけの感想じゃないと思うんだ~。
このLIVEのジュリーのヴォーカルは、ちょっと比類がないくらい凄まじい。
そう思いませんか?

例えば「灰とダイヤモンド」。
「あいつ、こ~いつぅ~♪」の部分、レコーディング音源ではリキを入れて歌い、それが味わいとは言え明らかにフラットしているのが、LIVEだと透き通るような声で、しかも正確な音程で伸び上がります。

さらに、「影-ルーマニアン・ナイト」。
レコーディング音源は遊び心たっぷりのダブルトラック処理。しかしLIVEでは直球!豪快なマイナーコード進行のロック。まったく別の楽曲に聴こえました、僕は。

そしてお題の「吟遊詩人」。
Aメロで和音がFm(ファ・ラ♭・ド)からB♭m(シ♭・レ・ファ)へ移行してメロディーが高音部に跳ね上がる、「ただひとつきらめいた瞬間を♪」の部分ですでにもう・・・。

えぇっ、こんなシビレる歌だったっけ?

とまぁ、つまるところ、驚愕のヴォーカルでございました。
レコーディング音源の「吟遊詩人」でまったく同じメロディーを耳にしているはずなのに、受ける印象が全然違ったんです。
その驚きはその後のBメロ→サビでも受け継がれ、曲が終わる頃には、朝の通勤電車内で大興奮。

やっぱり、ジュリーはヴォーカルだ!コード進行がどうとか、歌詞がどうとか、そういう聴き方の前に、まず歌声に向かわなきゃイカン!
そう思いました。

そうして、改めてレコーディング音源を聴くと、すべての曲が以前と違って聴こえるのがまた不思議なものですね。
今密林さんで、「Pleasure Pleasure」ツアー・セットリストのナンバーが収録されているポリドール期のアルバムが良く売れているようですが、アルバムこそ違えど、同じような思いを噛みしめている人が多いんじゃないかなぁ。

LIVEで感動して、レコーディング音源で復習、というジュリー熱。もちろん、多くの中抜け組のみなさまを引き寄せた”ジュリー祭り”においても、途方もないレベルで同じ現象が起こっていたでしょう。
ジュリーはまずヴォーカル、そしてLIVE。
「架空のオペラ」での2つの「吟遊詩人」(レコーディング音源とLIVE音源)を勉強しまして、僕はその真髄を知ったような気がします。

また、一度ノメりこむと、歌詞の良さもアレンジの良さも、今まで見えていなかった部分が見えてくるんですよね。
レコーディング音源のヴォーカルや演奏の技巧性も、「せっかくだから」と、LIVEとは別の楽しみ方ができるようになりますし、深い味が出てきます。
CO-CoLOはスゴいバンドですよ。しかも、どちらかと言うとLIVEバンド。今まで僕はまったく逆のイメージで捉えていました。”聴かぬは一生の恥”になるところでしたよ。

ところで。
「正月歌劇」でジュリーは”新しいバンド!”と紹介しつつ

コッコロ!コッコロ!

と連呼していますが、「ココロ」ではなく「コッコロ」が正しいのでしょうか?
それとも、レーベルが「ココロ」でバンドが「コッコロ」の発音?
細かい事ですが新参者にとっては大きな謎なのです。ジュリーの「コッコロ!」という雄叫びがずっと頭に残ってしまって・・・。

あと、このLIVEはとてつもなく素晴らしいステージだったかと思いますが(うらやましい・・・)、音だけ聴く限りでは、お客さんが立っている気配が感じられないんですよ。
座った状態で、ジュリーのヴォーカルに圧倒されっ放し・・・と、そんな風景が目に浮かんだのです。

実際はどうだったのでしょう?

なんだか「正月歌劇」をメインに書いてしまいましたけど、このLIVE音源を期に、僕の中で「架空のオペラ」というアルバムが大名盤へと変貌したことを今日はお伝えしたかったのです。
LIVEがきっかけで、ハマる。それがジュリーファンのアルバム鑑賞の醍醐味だとすれば、音だけでそれを体験し、知ることができた僕は今回ラッキーでした。


これからは、ツアーが終わってからその年のアルバムを購入、ってのも、ひとつの手かな・・・。
たぶん、そこまで我慢できないと思いますけど!

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2009年10月27日 (火)

桂春団治 11・3 昼の部に行ってくださる方を探しています!

いよいよ今週末から、京都四條・南座にて「桂春団治」公演がスタートします!
僕はさすがに遠征はできませんが、観に行かれた方々のお話、とても楽しみにしております~。

さて。
実は今、僕の手元にその春団治のチケットが1枚ございます。

11月3日(火・祝日)昼の部・1階12列センター!
(A. M. 11:00開演)

ネットで座席表を確認しましたが、かなりの良席のようですね。
実は、拙ブログでお友達になったお姉さまが、澤会さんの予約で購入したチケットなのです。
良席でもあり、そのお姉さまもとても楽しみにしていらっしゃったはずですが、急な用事が入ってしまい、どうしても行くことができなくなってしまったそうです。

心中お察しいたします。

そのお姉さまは、長い中抜け期間を経て復活なさったばかり・・・現在ジュリ友さんと呼べるのが僕ひとり(光栄なことです)とのことで、「なんとか空席にだけはしたくないので、行ってくださる方を探してもらえないでしょうか?」と、僕を頼ってくださったのです。
僕のことを「ジュリ友さん」と呼んでくださる方が困っていらっしゃるのを、見過ごすことはできません。


そこで、僕がチケットを預かり、なんとか行ってくださる方を探しているところです。
11月3日はちょうど祝日ですし、当日のチケットを既にお持ちの方も、お友達を誘ってみてはいかがでしょうか?

あまり日数がありません。
そのお姉さまは、「代金は期待していません。とにかく空席にしたくないです」と仰ってくださっていますが、定価(12,600円)で行ってくださる方が見つかるのが一番だと思っています。

ご希望の方がいらっしゃいましたら、コメントにて「チケット希望」とひとこと書いていただいて、その際に、携帯もしくはPCのアドレスを書き添えてカキコしてくださいませ。
僕の方から折り返しご連絡さしあげます。

アドレスは、ブログ管理者である僕にしか見えません。外部に漏らすようなことは絶対にしませんのでどうかご安心ください。

また、すでに僕のアドレスを知っていらっしゃる方は、直接ご連絡頂いても構いません。
いずれにいたしましても、一番先にご連絡頂けた方にお譲りしたいと思っております。

何卒、よろしくお願い申しあげます!

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2009年10月24日 (土)

ザ・タイガース「はだしで」

「THE TIGERS SINGLE COLLECTION」収録
original released on 1969 シングル「嘆き」B面

矢継ぎ早のタイガース記事更新でございます。
今回は、現在僕の「タイガース・シングルコレクション」収録曲ベスト1!に輝いております名曲、「はだしで」。

と言いますのも。
先日、「青春」の記事において、ピーのドラムスに絡んで「はだしで」に言及いたしました。
大好きな曲ですがまだ弾き語ってみたことがなく、良い機会だ、とばかりに歌詞カードとにらめっこしながらコード採譜をしていたら・・・。

また発見してしまった、誤植。

この間メイ様に「淋しい雨」のレコード盤の誤植について教えて頂き、「シングルコレでは、ちゃんと校正されてるんだなぁ」と感心していた矢先だというのに・・・今度は正真正銘「シングルコレ」歌詞カードでの誤植ですわ~。

ま、これも「記事を書けい!」という天の声だと思うことにしましょう。
この曲は、もっともっと評価されていいと思うよ~。
タイガースが一流のセンスを持つロックバンドである事を証明する楽曲のひとつだと、自信を持ってオススメいたします。
伝授!


僕は結構歌詞カードについてるライナーを熟読する奴なのですが、「タイガース・シングルコレクション」のライナーは、中村俊夫さんが書いてくださっています。
なんせタイガースについてまるっきり知識のなかった僕ですから、リリース年やレコーディングエピソードなどを、まずは中村さんのライナーで勉強しました。
そうして各楽曲を聴いていくと、最初の頃はどうしても中村さんの解説に同調して鑑賞してしまうのですね。
素晴らしいライナーでしたが、ただ1点。
中村さんのライナーのみが原因ではないのでしょうが、僕は当初この「はだしで」という名曲がほとんど印象に残りませんでした。

ちなみに・・・ライナーが。

  全盛期に比べ低迷を余儀なくされていた
  頃の作品のせいか、全体的に元気がない

なんて文章で締めくくられておるのですよ。
「そうかぁ、全盛期を過ぎて、ショボンとしてたんだなぁ」
と、何の予備知識もない僕は純粋にそう思ってしまったのです。
いや~、繰り返し聴いて良かった、危なかった~。


元気がないどころか!

とにかく、最初から最後まで一切妥協のないドラムスがまず絶品です。
ミックスが右に振られているせいもあって、キック、タム音の輪郭も素晴らしく、楽曲のヴァースを繋ぎ合わせるように繰り出されるロールが、カントリー&ブルースタッチの楽曲コンセプトを、見事なまでに「タイガース・サウンド」へと昇華させているのです。
コーダ部のフィルインなんて、鬼神のようですよ!
今の僕は、このドラムスに賛辞を贈らずして「はだしで」という楽曲を語れませんね。

また、ベースにも注目です。
この曲のような演奏自由度の高いベースプレイは、タイガースにおいてはかなり珍しいパターンのように思います。
2番の「つかみきれない平和をもとめて♪」の2小節目から3小節目にかけてのフィルインは、「生き物のように動く」と評されたポール・マッカートニー・スタイルと、「ドミナント音を軸に展開」というブライアン・ウィルソン独自の音階を彷彿させる、一瞬の美学。
1番、3番では普通に流す箇所でこのプレイ(3番もカッコいいけど)は、「オイシイとこ狙い」な洋楽一流のベースライン・エッセンスを踏襲したものでしょう。

曲構成もカッコイイ。
間奏だけ、ブルース音階なのです(3番目と7番目の音がフラットする)。「はだしで」はヘ長調ですから、通常のフラット音であるシの音に加えて、ラとミの音がフラットします。
フラット音階を強調させるように、間奏ではルーズなホーンセクション(←これがブルース楽曲の肝)がフィーチャーされていますが、タロー(たぶんね)のアコースティック・リードギターは、この間奏部分以外でも終始ブルーススケールを弾き、「はだしで」という歌の内容を、嫌味なく爽やかなテイストで表現。
特に、フェイドアウト間際の破天荒なまでのおチャメなプレイが、これまた素晴らしい!

ジュリーのヴォーカルは・・・こりゃ、後に「船はインドへ」で本格化する「崇高なまでに気だるい」歌唱法が、この曲で既にしっかり主張されていますよ!
これは「元気がない」んじゃないです。

オマージュの源は、アメリカンロックでしょう。ザ・バンドやCSN&Yといった、カントリーを土台にした、「明るくて切ない」ヴォーカルスタイル。
思えば、60年代中盤はイギリスに押されっぱなしだったアメリカンロックが逆襲を開始したのがちょうど60年代終盤から。それが70年代の幕開けと言うこともできるでしょう。
彼等がタイガースに与えた影響も大きかったはずです。
2番から噛みこむやる気のない(←ソコがイイのよ!)コーラスも、当時のアメリカンロック独特のニュアンスなんですよ。

そして、安井かずみさんの詞がまた・・・傑作!
自作曲への渇望を求め始めた当時のジュリーがお手本とした歌詞構成、これはその代表格のパターンでしょうね。
難しい単語など一切出てこない、丁寧に語感を揃えた1番・2番・3番の同尺のフレーズが、こんなにも深い表現力を持つという。
書いていない事を想像させ、思いをかき立たせる、ZUZUならではの潔さ。

だからこそ、(細かいですが)イタイのが歌詞カードの誤植!
1番の詞です。

♪ それでも昨日を歩いてきたんだから
    はだしで昨日の街角を過ぎてきた ♪

これが本当の歌詞。イイよね~。
でも歌詞カードだと

♪ それでも昨日を歩いてきたんだから
    はだしで明日の街角を過ぎてきた ♪

未来人かよ・・・(泣)。

さぁ、今回もまたまた、先輩方にお尋ね申しあげます。
この誤植は・・・レコード時代の名残りなのでしょうか?



(追記)
タイガースと言えばこの御方!
みゆきママ様より、レコード盤の歌詞カード写真をファイル送付して頂きました~。
問題の箇所のみ抜粋いたしますと

Hadasidewordsrecord

素晴らしい!
これが、僕の所有するCD「ザ・タイガース/シングルコレクション」を見てみますとですね・・・

Hadasidewordscd

未来人参上!

これは、完全なケアレスミスですね・・・。
タイガースはこれからまた盛り上がるんですから、再版時にキチンと修正される事を祈ります~。

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2009年10月22日 (木)

ザ・タイガース「青春」

~from「自由と憧れと友情」、1970

「歌門来福」とツアータイトルも決まり、いよいよか~!
と、そんな感覚になってきますが、実際には、お正月コンサートまでまだ3ケ月もあるのですね。
プレプレツアーの3ケ月前にも、同じこと書いてたような気がする・・・。

今まで(とは言ってもドーム以降1年未満の期間ですが)、ジュリーLIVEへ向けての先輩方のご様子を、ブログを通じて、或いは実際にお話したりして感じていたのが、みなさま意外と初日にはこだわらず、ファイナルに重点を置いていらっしゃるなぁ、という印象。
ところが今回の「歌門来福」。僕の周りの先輩方に「初日、初日」と仰る方が多くて。
「奇跡元年」や「Pleasure Pleasure」の時はそんな空気は無かったように思うのに、何でだろう・・・と考えていて、ハタと気がつきました。

1・24!

これか~!この日付が重要なんだ、きっと!

ということで、本日の記事は、”タイガース=青春時代”なお姉さま方に捧げますよ~。
keikoj様からリクエストを頂いております。アルバム「自由と憧れと友情」から、ズバリ「青春」、伝授です!

「青春」という言葉を投げかけられた時・・・みなさまは、はっきりと自分の人生において時代の線引きがおありでしょうか?
僕は、あります。大学進学で上京し、環境が大きく変わったので。
鹿児島のド田舎から東京へ。凡人の僕にとって初めての大都会は、とにかくワケもわからず邁進するだけで、精一杯。

だから僕が、ゆるやかでありつつはかなく短い「青春」のイメージを問われたならば、それは上京前の故郷の風景・・・10代後半のイメージなんです。
「青春」にはっきりした時代の線引きを自分の中で持っている人は、このように何か特別な環境または心境の変化を体験しているのではないでしょうか。

そうしますと、タイガースをタイムリーで体験した先輩方にとって、1971年1月24日・・・この日が「青春」を区切った日であっても、おかしくない・・・そう思いました。


楽曲の「青春」では、それが淡い恋の思い出と重なり、まだ年を重ねてもいないのに振り返らずにはいられない・・・そんな心情を歌います。

イントロからバリバリのオーケストラ装飾。これがインタルードとなって、いざ本割に入ると、独りで振り返る、というイメージを狙ったのでしょうか、静かなピアノが。

ファ・ラ・ド→ファ・ラ・ド・ミ♭→ファ・シ♭・レ→ファ・シ♭・レ♭

シンプルな和音演奏に合わせて、ジュリーのヴォーカルが美しい~。
これがAメロですが、この時点でかなり深めのディレイ処理が施されています。
オケに加えて、女性コーラスが途中から加わり、う~ん、こりゃ、ジュリーのソロって趣きだなぁ。バンドの音が聴こえてこない・・・。
などと油断しておりましたら、サビ直前に独特のドラムス・フィルインがドカ~ン!と噛みこみます。

あぁ、このアレンジはビートルズの「ヘイ・ジュード」だ!

そうすると、アレンジの一番の肝は、最初に噛み込むドラムスに他なりません。
タイガースの演奏の中で、「あぁ、この人のプレイだ!」とハッキリ解るのは、ピーのドラムスなんですよね。

例えばギターについては、トッポとタロー、或いはシローの区別はなかなかつきにくく、そもそも曲によってはゲストプレイヤーが弾いてるんじゃないの?という音が(特にアルバム「自由と憧れと友情」には)結構ありますし、ベースにしても、タイガースすべての楽曲がサリーのプレイだ、と言い切る耳は、残念ながら僕にはありません。

しかし、ピーのドラムスは解る。
「あれっ、このドラムス誰?」って曲は1曲も無いんです。
独特の間を持つ、正統派マージービート。リンゴ・スター直系のスタイル。僕はこういうドラムスが大好きなのですね。
ちなみに、僕がタイガースの楽曲の中で一番「ドラムス最高!」とシビれるのは、「はだしで」。
次点が「怒りの鐘を鳴らせ」かなぁ。この2曲については、いずれ記事を書きたいと思っているところです。

この「青春」という楽曲、タイガースメンバーに限ってはほとんどジュリーとピーの二人舞台と化しておりますが、実は「ヘイ・ジュード」もそうなんですよ。あちらは、ポールとリンゴ。
アコギのミックスが極端に小さいのは、「ヘイ・ジュード」を意識しての作業だと思われます。

しかし、「ヘイ・ジュード」がエンディングに向かって怒涛ににぎやかになりフェイドアウトするのに対し、「青春」は安井かずみさんの歌詞構成を最大限に生かした起承転結があります。

♪ 振り返るにはまだ早すぎる
    初恋の愛とその涙 ♪

最後の最後まで「初恋」という言葉をとっておくのです。

1番において「青い風の物語」というフレーズで聴き手にイメージを投げかけ、2番で「いつの日にか泣いて読み返す♪」と表現される「日記」という言葉が重要な「承」の役目を果たしているのですね。
だから3番で「幸せとは何か」と問いかけた後の、最後の「初恋」というフレーズが生きる。
最初から「恋」と言ってしまっては、聴き手のイメージを束縛してしまいます。

タイムリーでタイガースを体験したお姉さま方にとって、「初恋」がタイガースそのものであったのかもしれません。それが「青春」であり、1月24日という日が、ひとつの結末であったのかもしれません。
しかし、ですよ。
ジュリーと同世代のアラ還の先輩方も、ジュリーのファンである限り、正に「振り返るにはまだ早すぎる」のです!

「若者は未来を夢に見、年老いた者は過去を夢見る」
という言葉がありますが、ジュリーは未だ現役。ジュリー自身が、まだ未来へ向けて夢を見ている限り、ファンである我々も、未来を夢に見続けられるのです。
ジュリーが「セルフカバーなんてやらん!」と言ったり、「いい曲ができた!」と語ってくれるのが、どれほど素晴らしいことか。それらの言葉は、ジュリーが今も常に未来へ向かっている事の証明ではないでしょうか。
ファンは、そんなジュリーに導かれています。

線引きは、一度払拭してみよう。
先輩方も、僕も、同志のみなさまも、今が「青春」!しつこく青春!
「歌門来福」というメッセージを受けた直後だからでしょうか、僕は今日「青春」という曲を聴き直して、そんな事を考えたのでした。

ってことは、中抜け組のみなさまは、突然の青春復活、ということになりますか。
ある意味うらやましい~。

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2009年10月21日 (水)

歌門来福!

「歌う門には福来たる」?
はたまた「ライブにおいでよ!(Come on LIVE)」?

というワケで、ジュリーお正月コンサート・ツアータイトル決定!との情報が入ってまいりました。
ズバリ、「歌門来福」!

まぁジュリーらしいというか、NAPOLITAIN系の不思議ちゃんタイトルですが、何と言っても、明るい、前向きなイメージなのが、イイじゃぁないですか!

いかな鉄人ジュリーと言えども、このハードスケジュール。年齢的にシンドイ事もたくさんあるでしょうし、同世代の方が亡くなったり、とか、落ち込む事も多いはず。
それでもこうして、自らを鼓舞し、自らが楽しみ、ひいてはそれが僕らジュリーファンにとって、とびっきり陽気なメッセージとなる・・・さすがジュリー。こんなに強靭な人は、他にいないですよ~。
ありがたや。

僕も先日、澤会さんにチケットの申し込みを済ませました。今回は2公演。
渋谷初日と、渋谷ファイナル。
第2希望は両日ともにラス前の渋谷で記入いたしました。
僕の名前は画数が多いので、あの小さい枠に書き込むのにエライ緊張するんだよね。
あと、金額記入欄書く際に手数料足すのをうっかりして、後から「0」を「6」に書きかえたりとか~。

両日とも、抽選の匂いがプンプンですけど。
夏のツアーであまりにも良い目を見ましたから、ハズレも仕方ない、とは思っています。
ただねぇ。ファイナルはハズレたらスッパリあきらめますけど、初日!
初日だけは!

ハズしたら、かなりあがくと思います。それでも、オークションには絶対手は出しませんけどね。

僕は、会場の誰もがセットリストを知らない・・・その空気が大好きなのです。
夏のツアーも、やはり渋谷初日が一番ドキドキしました。ブザーが鳴って、イントロが流れるまでの、会場全体に漲るあの緊張感は、初日でしか味わえません。
初日の1曲目を待つ、至福。

これだけは譲れな~い!

しかし、ツアータイトルが決まっただけで、なんでこんなにテンションが上がるんでしょうかね~。みなさんそうだと思いますけど。

では最後に、気が早いですけど「歌門来福」ツアー・セットリスト1曲目など予想してみますか。
さ~て何が来る?
「奇跡元年」は、まんま「奇跡」だったからなぁ・・・。
「歌門」、ってことは・・・。

「薔薇の門」・・・・・・?

う~~~~~ん、ありえな~~い♪
ベタですが、「カモン、カモン」でいかがでしょう?

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2009年10月19日 (月)

沢田研二 「愛しい勇気」

~from「愛まで待てない」、1996

振り返ってみますと、多くの先輩方の足元には及ばないまでも、東京ドーム・ジュリー祭り以降、拙ブログも多くの楽曲について記事を書いてまいりました。
気がつけば、これまでジュリー関連だけで50曲以上のお題をご紹介させて頂いております。それでも、まだまだ先は長いんですけど。

その中で、再三「ジュリーナンバー・女性作詞家陣にハズレなし!」という確信のもと、安井かずみさん、覚和歌子さん、岡田冨美子さん、GRACE姉さんなどの素晴らしい詞についても多くの言葉を費やしてまいりましたが、まだ記事に書けていない、大好きな女流作詞家さんがお一人残っております。
朝永彼方さんです。

彼女のジュリーナンバーにおける代表作は、何といってもまず「そのキスが欲しい」ということになるでしょうね。
しかし、僕が初めて朝永さんの詞に強く惹かれたのは、同じ「Really Love Ya!」収録の「夜明けに溶けても」という曲でした。
「夜明けに溶けても」については詞のみならず、曲・演奏・ヴォーカルすべてがとてつもなく好きで、いつか必ず記事を書きますので、この曲についての詳しい考察は次の機会に譲るとしまして。
今日は朝永さんの作詞作品の中でもう1曲、やはり
「詞も、曲も、演奏も、ヴォーカルも大好き!」
なナンバー、気持ちが優しく奮い立つ名曲・「愛しい勇気」を採り上げようと思います。
アルバム「愛まで待てない」より、伝授!

朝永さんの詞はどの楽曲も「優しさ」というやわらかいテーマが基本にありながら、必ずその中に力強い意思を持つ主人公が存在しています。その主人公の気持ちの躍動が感じられる詞なのです。
まさに、ジュリーにぴったりの作詞家さんだと思われませんか?

この曲では、ズバリ「愛の真髄」という直球勝負を挑んだ朝永さん。
愛することの「愚かさ」「危うさ」・・・乗り越えたその先に、バカでかいスケールの「何か」があるらしいよ、待ちかまえてるらしいよ!
という、これは下手な作詞家さんが手を出したら逆にトホホな楽曲になってしまいそうですが、「愛しい勇気」のこの躍動感はどうでしょう!
それ故、「愛」というテーマを、他のテーマに置き換えても成立する詞とも言えます。
大げさに言えば、「生きる」というテーマに置き換えても良いですし、細かい日常の営みに置き換えても良い。

例えば、「ジュリーファンである」という事だって、そうでしょう。
僕はこうしてブログを続けていますが、時にはね、「自分の愚かさに立ち直れ」なかったり、「危うくそれだけに満たされて」いったりするワケですよ。
些細な障壁に出くわし、心が折れそうになることもありました。
そんな時、「どこかにあるらしい」「その後くるらしい」・・・「それ」に向かってもう一度走り出せるのは、ジュリーが好きだから、です!

先輩のジュリーファンのみなさま、ジュリー関連のブログをやっていらっしゃるみなさまはとうにお気づきかもしれませんけど、ちょっと立ち止まってしまった時には、「愛しい勇気」!この朝永さんの詞を聴く・・・それが、想像以上のパワーを自分に与えてくれるんですよね。

また、詞だけじゃないんだなぁ、この曲がスゴイのは。
作曲は、先日「さよならを待たせて」「Whisper」の記事で触れた、八島順一さん。本当に詞と一体化した、前向きな作品です。パワフルな中に、極上のメロディーが紛れこんでいるのが八島さんの持ち味ですね。

♪ どこかにあるらしい それは ♪

「あ~るら~しい♪」と歌うんですけど、この部分など、「こりゃ、ジュリーが歌ってくれたらシビれるぞ~!」と、八島さん御本人が大盛り上がりだったのでは・・・と想像してしまいます。

そして、僕が一番気に入っている部分は。
これは、他のみなさまも「そうそう!」と仰ってくださるのではないか、と秘かに期待しているんですけど。
この曲、最後にサビを2回繰り返すじゃないですか。
その繋ぎ目です!

"woh"が1個少ない!

これ!
え、マニアック過ぎる?やっぱり・・・(泣)。

この曲のサビは基本、「woh, woh, woh, woh~」と4回目の"woh~"を伸ばして間奏へと連動する作りなのですが、最後はサビを2回繰り返すために、「woh, woh,woh」と3回で止めて、間髪入れずに「果てし~なくて~♪」と次のサビメロへとなだれこむのです。
初めて「愛しい勇気」を聴いた時、この瞬間のジュリーのヴォーカルには背中に電気が走りまくりでした。
それは、八島さんの作曲時のアイデアが最も生かされる形で、詞・ヴォーカルが一体化する瞬間でもあったのですね。

ジュリーの曲で、「落ち込んでいる時に元気が出る曲は?」と聞かれたら、僕は真っ先にこの「愛しい勇気」を挙げます。

”愛しい”「勇気」とは何か?
それは、この曲を聴いたそれぞれの人が、それぞれの答えを持てば良いのでしょう。
「他人(ひと)には見えなくてもいい」んですよね。
しっかりと、自分の中に持ってさえいれば、ね!

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2009年10月17日 (土)

(参考記述曲) 沢田研二 「風に押されぼくは」

~from「ROCK' N' ROLL MARCH」、2008

え~と、突然ですが新カテゴリーです。
例によりまして長~い枕から。

昨夜、拙ブログに思いもかけなかった方からコメントを頂きました。
「DELIC」というバンドを率いてイカ天に出演し、伊藤銀次さんより「ベスト・コンセプト賞」を贈られたmasato様です。

ネットの繋がりというのは本当にスゴい。
まず、僕がジュリー祭りの記事を書いて、それを機に多くの方々が拙ブログを読んでくださるようになり、望外の繁盛で調子に乗った僕は10万アクセス記念のリクエストを募集、鯛焼き丸様が10万番をヒットしてくださり、「Child」のリクエストを頂きました。それを受けまして僕が「Child」の記事を執筆、その際にふと思い出したのが「DELIC」の楽曲。その「DELIC」について少しだけ書かせて頂いた記事が昨夜、「DELIC」のヴォーカリスト(ギター、作詞、作曲)御本人の目に止まった、という数珠のような今回の流れなのでした。

早速masato様のサイトにお邪魔し、懐かしい楽曲を聴かせて頂きました。
初めて聴く他の楽曲も素晴らしく、近々にもリンクのお願いをさせて頂くつもりです。masato様やDELICの楽曲は、「G.S. I Love You」「ストリッパー」などがお好みのジュリーファンのみなさまにとっても、大変耳馴染みの良いであろう優れた作品だと確信するからです。

masato様と比べますと数段の低レベルではありますが、僕も高校時代からずっとオリジナルの音楽をやってきまして、LIVEは20代後半でやめてしまいましたが、作曲やレコーディング活動は、多くの昔ながらの仲間と共に未だ現役です。
憧れのイカ天バンドを指をくわえて観ているしかない、能力・技術の低さは自覚していまして、それ故、自らが作ることだけに楽しみを見出し、多くの方に聴いて頂く、という点には全く関心を持たずにやってきました。

ところが、昨夜masato様のサイトで多くの楽曲を聴かせて頂き、身が燃え立つ感覚を久々に味わいました。
やっぱり自分で音楽を作ったからには、できる限り多くの方々に聴いて頂き、その批評と対峙すべきなんじゃないか、と思いました。
幸いというか、僕は今、多数の人々に発信可能な状況に恵まれています。
長年の積み重ね(それだけですが)もあり、レコーディングしたオリジナル楽曲は、ソロ、バンド、仲間の楽曲(YOKO君など)のアレンジ&プロデュースも合わせますとゆうに300曲ほど存在します。
それらを少しずつ(いや、本当にたまに、ですよ)ご紹介させて頂こうかと。
1曲丸ごと全部ではなく、記述に関連するサワリ部分だけにしときますけれど。

ただ、それだけの記事では普段読んでくださる生粋のジュリーファンのみなさまが退屈でしょうから、畏れ多いことですが毎回ジュリーナンバーの中から1曲を選び、その考察に関連する形で進めていこうと思います。
ですので、興味のない方々は僕の曲など無理に聴かずとも、普通にジュリーナンバーの記事として楽しんで頂き、お題のジュリー曲についてのみのコメントも、従来通り書いてくださいね。
どうかよろしくお願い申しあげます。

では、今日の関連お題のジュリーナンバーは、アルバム「ROCK' N' ROLL MARCH」から。
「風に押されぼくは」、(一応)伝授!

「そっとくちづけを」「僕は歌うよ」という強烈な2曲の影に隠れていますが、この曲も安珠さん独特の優しさに満ち溢れた作詞がまず印象に残ります。
この詞がジュリー祭りの年に書かれた、というのが奇跡的な事で、ジュリーはあのドーム大成功までの道のり、何ら特別に豪華な仕掛けを行うことなく、本当に「風に押され」ているような感覚だったのでは、と想像しています。

♪ まばゆい光に抱かれ 絶えず揺らぐ心
   再び扉はひらき 風に押されぼくは ♪

最後のこの1節は、デビュー以来継続して活動し辿り着いた2008年のジュリーの足取りを、そのまま象徴しているように思えます。

「ROCK' N' ROLL MARCH」というアルバムは、大野克夫さんが「我が窮状」を作曲したり、と鉄人バンド&白井良明さん以外の方のクレジットが目を引く作品でもありますが、「風に押されぼくは」は、あの吉田光さんの作曲。
吉田さんは、「Shangri-la」など、90年代ジュリーの核となったナンバーを多く手がけていらっしゃいますから、長いファンの方々にとっては嬉しいクレジットだったのではないでしょうか。

さて、それでは自作曲との関連項目に移ります。

① ワルツのリズムには、鈴が合う!

ロック&ポップミュージックにおいて、(クリスマスソング以外)「鈴」なんていう楽器が導入されるのはごく稀なことですが、その数少ない使用楽曲例が、ワルツのリズムを擁するナンバーに集中しているのは特筆すべき事です。
長くアレンジ作業をやっていると、その辺りの感覚が分かってきます。4小節に1回、拍の頭、或いは3拍目で鈴を鳴らすと、妙に臨場感が出るんですよね、ワルツの曲って。
「風に押されぼくは」においても、その手法が取り入れられています。全編に渡ってはいませんが、注意してお聴きになれば、左サイドで鈴が鳴っているのがみなさまにもお分かり頂けるはずです。

で、僕の曲だとこんな感じ。

「gyu-013-12.wma」をダウンロード
(瀬戸口雅資「ふたりの、ひどく年老いた姉妹」 from ソロアルバム「ベッドでマリファナ煙草は吸わないで」、2003)

② 鼻を使って裏声にチェンジ!

「風に押されぼくは」を初めて聴いた時に僕が一番ゾクゾクしたのは、

♪ 一瞬に 永遠の~

と歌う箇所の、ファルセットチェンジするヴォーカルでした。
ジュリー、こんな歌い方するんだ~!ってね。
とか思ってたら、アルバムの次曲「神々たちよ護れ」でも

♪ まもっれ~

の箇所で同じ歌唱法が出てきて更にノックアウト。
僕は90年代後半から2000年代のジュリーのアルバムについては、ほとんど東京ドーム以降に聴きましたので、「あの日は雨」という怒涛のファルセットチェンジをフィーチャーした楽曲を、この時にはまだ知らなかったんですよ~。

まぁコレは、ジュリーの声だからこそ説得力があるワケなのですが、ひとつだけ言わせてください。
この歌唱法、世の中にはできる人とできない人がいまして、エッヘン、僕はできます!(だからと言って歌が上手いワケでは決してない)
例えば、ジュリ友のYOKO君は僕などより100万倍くらい優れたヴォーカリストですが、この歌い方はできません。

コツとしては、ファルセットに切り替わる母音の直前に「はひふへほ」の子音を挟みこむんです。
極端に言いますと

♪ 一瞬に 永遠のほ~

というニュアンスの語感になります。
ところが、できない人が無理にやろうとすると、子音のハ行が強く残ってしまうのですね。
「はひふへほ」発声のまさにその瞬間に、鼻で空気を抜き、自然に裏声に移行しなければならないのです。
ソコがどうも、できる・できないの別れ道みたい。

僕の曲では、これ。極端に言うと
「できるふ~ことはあまりない♪」と歌っております。

「gyu-010-12.wma」をダウンロード
(瀬戸口雅資「泣ける日没」 from コンピレーションCD「牛人物語」、2003)

え、ファルセット云々以前に、声自体が良くない?・・・それは重々承知しております(涙)。
今日ご紹介の2曲はいずれもすべての録音作業を独りで、しかも自宅で行いましたので、思いっきり歌えておりません。

丸々1曲をフルで通して聴いてみたい、という奇特な方がいらっしゃいましたら、コメントにアドレスつけて頂ければ(アドレスは管理者である僕にしか見えませんのでご安心を)、ご返信いたします~。

あ、でもくれぐれもこのカテゴリー記事で無用にお気遣いなく。お願いいたします。
自作曲紹介は今回試験的にやってみた事ですので、いつものように、普通に「風に押されぼくは」についての従来通りのコメントも、お待ち申しあげておりますよ!

そうそう、「風に押されぼくは」のワルツリズムなんですけどね。
この曲、「愛に、縛られて♪」の部分が混沌としたアレンジになりますよね。
スネアの入る位置や、ギターの絡み方で、リズムが変わったような感覚に陥りませんか?
でもこれは、アレンジ担当の白井さん、オハコとも言えるフェイクな遊び心なのです。テンポもリズムも、実はAメロとまったく同じなんですよ!

やっぱり、こういう事を中心に熱く語った方が、ブログとしては有意義ですかね・・・(汗)。



追記
たった今、加藤和彦さんの訃報が・・・・・・絶句。

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2009年10月13日 (火)

元気な研ちゃん、正月行くで!

さて!
お題は、今日聴きたてホヤホヤの「架空のオペラLIVE~正月歌劇」にてジュリーが放った衝撃のカウント、

「元気な研ちゃん、まだ行くで!」
(わん、あ・つ~、あ・わん・つ~・すり~!というタイミングで、「気になるお前」コーダ部再演奏の頭出しカウントになっとります!ウケました~)
(これは、頭出しカウントをセリフでキメる!という当時の洋楽ロックのステージ流行を踏襲したアイデアだと思われます)

より引用させて頂きました。
このLIVE、最高でしたわ~!

てなことで、茶封筒さんが参りました!
ジュリーファンのみなさまは情報が早いから、とうに御存知の方も多いでしょうが、あらためて拙ブログからも御報告させて頂きます。

     ☆ ☆ ☆

沢田研二 正月コンサート2010

まずは1/24(日)、渋谷CCレモンホールが18:00開演。これは日程的には問題ないなぁ、僕は。

さて、うらやましいけど今回は行けそうもないです、1/27(水)そして1週間後の2/3(水)が大阪厚生年金会館・大ホール。
いずれも18:30開演ですか。楽しいステージになるでしょうね。いいなぁ。

その間に挟まって、1/30(土)が愛知県芸術劇場・大ホール、17:00開演。
僕はコレ、一応第2希望の候補ですね。土曜だし。

そして。
2/5(金)&2/6(土)が連チャンで渋谷CCレモンホール。金曜が18:30開演、土曜が15:00開演。
6日は是非是非行きたいです。
5日は行くとなれば会社を早退しなきゃなりませんから、一応第2希望候補ですかねぇ。

で、やはり、と言いますか・・・今となっては当然なんですけど。
申し込み数が澤会枠を超えた場合は、抽選にて返金、もしくは第2希望に振り替えだそうです。
渋谷ファイナルはどう考えても超えてしまうだろうなぁ。
ヘタすると、日曜開催の初日も危険なんじゃ・・・。
僕が行けるのは、まずその2日でしょうから、こりゃよくよく念を込めて申し込まないとね~。

席の贅沢は申しません。
ただただ、ジュリーがとにかく元気で、こうして無事に正月コンサート告知を受け取れた事に、感謝!

奇跡元年やプレジャーツアーでご挨拶させて頂いた方々との再会、そしてまだご挨拶させて頂いていない方々との新たな交流も、LIVEと同じくらい楽しみです。
是非会場でお会いしましょうね!.

勢いにまかせて「生きてたらシアワセ」ツアー・Tシャツ(メンズSサイズのみ在庫あり、だそうです)を購入してしまいそうなDYNAMITEでした~!

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沢田研二 「書きかけのメロディー」

~from「JEWEL JULIE 追憶」、1974

僕は実際観る事ができませんでしたが、先日、覚和歌子さんが母校の子供たちに作詞のレクチャーをする、という内容の番組が放映されたこと、御存知の方も多いでしょう。
親切な先輩がこのブログのコメント欄にレビューを書いて下さったので、僕も僅かながら放映の雰囲気を味わうことができました。
どうもありがとうございます。

ハッ、と思ったのは、番組内での覚さんのスタンスが、「詞と曲が一体となって歌が完成」というものだったという事です。
「歌ありき」「メロディーありき」・・・それはもちろん「演奏ありき」でもあるでしょう。
ただカッコイイ詞を書けば良い、という事ではなく、歌として、メロディーとして人の口から発声されて初めて、心の奥から拾い集めた言葉たちに光が当たる・・・その至福、楽しさ。覚さんが子供たちに伝えたのは、そういう事だったようです。

ジュリーが覚さんの詞を高く評価しているのも必然だったんだなぁ、と思いました。
何故なら、曲作りという作業に関して、ジュリー自身が覚さんと似た感性を20代の頃から持ち続けていたからです。
自分独りで作詞・作曲をする場合ももちろんそうですが、どちらかが詞を書き、どちらかが曲を書く、という共同作業の魅力。詞と曲の相互作用による魔法・・・これをジュリーは、驚くほど早い段階で、音楽人として自覚していたと思うんですよね、僕は。

今日は、そんな魔法を存分に感じることのできる井上バンド期、幾多の初期ジュリーナンバーの中から、正にそのものズバリ!のテーマでジュリーが詞を書いたと推察される名曲、「書きかけのメロディー」を採り上げてみたいと思います。
アルバム「JEWEL JULIE」から、伝授!

この曲では、詞・曲という崇高な共同作業を、そのまま若い男女の立場に置き換えて歌っています。
歌の中で、ジュリーはメロディーを書き、「君」が詞を書く(ややこしいけれど、実際にはジュリーが詞を書いて、大野さんが作曲)という形で、若い恋人たちの結びつきを表現。
「僕」(ジュリー)が奏でるメロディーが、「愛の言葉とたわむれて♪」やがて歌となってゆく至福の時間。

しかしいつしか二人の愛に亀裂が生じると

♪ 君が散りばめた言葉の続きを書こうとして
  君のように上手く書けはしないと
  ひとりごとをいっている♪

という事態に陥ってしまうのです。

♪ 二人の未来に光をそそぐのは
  互いの暖かい愛だけがすべてと
  信じていたけれども 今ではもう♪

このサビ部、決して大ゲサに嘆くのではなく、淡々と語るように描かれるのがジュリー作詞の真骨頂。大野さんの作曲も相乗効果となって、切ないながらも美しい名曲に仕上がっています。
メロディーと詞が一体化する事によって導かれる、シンプルながらもキラキラと光る詞の中の言葉。
その意味で、この曲での作詞家・ジュリーは、師である安井かずみさんの域に肉迫したと言えるのではないでしょうか。
特に「信じていたけれども、今ではもう♪」という倒置法の1行が、美しい旋律も相まって、ZUZUの作詞作品を聴いているかのようです。

またこの詞作は、覚さんの言う「心の奥底から言葉を引き上げる」という手法とも合致します。本当に、うわべではなく、ジュリー自身の体内から生まれ出た言葉である事は、詞を読めば誰でも分かります。
2009年、覚和歌子さんが子供達にレクチャーした奥義を、若きジュリーが30年以上前に早々と実践した「書きかけのメロディー」というナンバーは、もっともっと高く評価されるべき名曲です。

大野さんの作曲も、阿久さんとのコンビ時代とは趣が異なり、非常にみずみずしい繊細なものです。
井上さんの「遠い旅」に対して、大野さんの「書きかけのメロディー」。
お二人の若い感性が純粋に剥き出しとなったこの2曲は、井上バンド期のジュリーナンバーにあって貴重なトラックだと言えますね。

「JEWEL JULIE」は、セルフプロデュース初の作品「JULIEⅣ~今僕は倖せです」と同じく、井上バンドという仲間と楽しく角突き合わせながら制作されたアルバムで、良い意味で荒削りな演奏・ミックスが魅力ですが、そんな中この「書きかけのメロディー」の演奏が突出した真面目モードである事も、非常に興味深い点です。
70年代アメリカンロック屈指の実力派であるザ・バンドの音作りを彷彿させる名演。
将来作曲家として大成する大野さんの根幹にあった何かが、バンドのメンバーをしてそうさせたのでしょうか。
特にベースは、サリーのプレイヤーとしてのキャリア中最高の出来映えと言ってよいでしょう。

無論、ジュリーのヴォーカルの素晴らしさは言うまでもなく・・・サビで「愛だけが」と歌う部分で必殺のかすれ声が炸裂し、誰もが心をわし摑みされますよね。

しかし・・・。
ジュリー渾身の作詞であるだけに、歌詞カードの誤植は許し難いものがあります!
1番の初っ端の歌詞が

♪ 僕がピアノとたわむれて 弾き出すメロディーに
  僕がピアノとたわむれて 弾き出すメロディーに  ♪

全く同じフレーズがそのまま2行続けて表記されているんですよ。
本当の歌詞は

♪ 僕がピアノとたわむれて 弾き出すメロディーに
  君が言葉を散りばめていた 夢見るような毎日  ♪

という、とても重要な導入部なのです~。

この誤植はCDのみなのでしょうか?もしかして、レコードの時代からこういう誤表記だったのかなぁ?
もしもCDのみの誤植だとしたら、完全なコピペミスでしょうからねぇ。
今後の再プレスの際には、キチンと直して頂きたいところですね・・・。

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2009年10月 8日 (木)

沢田研二 2004 NEW YEAR CONCERT  「爛漫甲申演唱会」

~at 渋谷公会堂 2004. 1. 18

DVDレビューもこれで6本目です。
某箱さんが推奨なさっている「越えよう、2000年代の壁!」キャンペーン。
これは僕も是非是非便乗させて頂きたく。

以下、序文(長いよ!)

現在僕は、ジュリーについて記事を書き始めた頃の初心に戻ろう、と考えている最中なのであります
自分が人気者になったかのような錯覚(勘違い)を振り払い、冷静になって、何故僕のブログが多くの方に読んで頂けているのか、ということを考えました。
内容が特に優れているというワケでもないのに・・・。大体、僕はユーモアのセンスが無くて、いけません。

では何故、みなさん読んでくださるのか。
昨夜、僕がよくお邪魔するブログさんの記事を拝見して、ひとつだけその要因が解ったような気がしました。
長くジュリーと歩んでこられた先輩方、そして中抜けながら熱い思いを取り戻した先輩方・・・そんな先輩方の、ジュリーの音楽に対する楽しみ方が、ここへきて少し変化しているのではないでしょうか。


例えば、渋谷でお会いしたある先輩のお姉さまは、
「昔はジュリーのお顔に目がくらんでいた。でも今になって、何ていい声なんだ、という事に気がついた」
と仰っていました。
似たようなお話は、今ツアーにて、何人もの方から伺いました。
また、僕が拝見したそのブログさんの記事は、
「昔はジュリーの声以外は平たく認識していたのが、最近はバックの音の重なりをも聴き取るようになった」

という内容のことを書いていらっしゃいました。

僕のブログはジュリーのヴィジュアルをそっちのけに、ヴォーカルがどうの、演奏がどうの、詞・曲・アレンジがどうの、と、一種マニアックなことばかり書き連ねています。
それが、本当に偶然タイミング良く、今のジュリーを以前とは少し変わった角度からも楽しんでいらっしゃる先輩方の空気に合ったのかなぁ、と思います。

それでもやはりみなさん、ビジュアルは重要のようでして。
某箱さんでも何人かの方が仰っていましたが、僕もよく「2000年以降のDVD作品は、怖くて手が出せない」と仰る先輩方のお話を聞きます。
すなわち、大きいジュリーを直視できない、という事のようですね。

その方々、生のLIVEに行くこと自体は大丈夫だったらしいのです。
聞くところによりますと、先輩方の多くは「ジュリーフィルター」と呼ばれる特殊な武器をお持ちで、生のジュリーを前にすると即座にフィルターのスイッチが入り、タイガース時代の容姿が見えるんだそうです。ひえ~。

ところが、自宅でDVDを観る場合だと、そのフィルターが作動してくれないんですって!(笑)

でも。
せっかく、ジュリーの歌唱表現そのものや、バンドの音に興味をお持ちになったとすれば、2000年以降のLIVEって、どれも必見だと思うんですよ。
もちろん、バンドの音を楽しむからと言って、僕がいつも書くような理屈なんか全く必要ありません。
ただ、画面を見ていて、柴山さんと下山さんのギターは、二人の立っている位置と同じ方向からステレオで聞こえてくる(もしも、あれ、逆じゃん?とお思いの場合は、配線の赤白をご確認ください。ライン入力が間違って逆にセットされていますから)と、そんな事が解るだけで、充分楽しいのです。
今まで聞こえていなかった音が、聞こえてくるんですからね。

2000年以降のコンサートは特に、ちょうどDVD作品の音質技術が向上したタイミングですから、そういった楽しみ方が一層際立つのです。

今日はそんな中から敢えて、「モフMAX」の有力候補でもあります2004年正月コンサート「爛漫甲申演唱会」を取り上げたいと思います。
ブログを通じてお友達となり、日頃仲良くさせて頂いているSさんに、「是非書いて」と以前よりご依頼のあった作品でもございます。
伝授!

①美醜紙一重?2004年、タケジさんの挑戦!

2004年と言えば、あの「CROQUEMADAME & HOTCAKES」ツアーでのトカゲを思い出す方も多いでしょう。
更にこの年は、「師走-ROMANTIX」というクリスマスコンサートも敢行され、そこでは(僕には)ハリネズミにしか見えない衣裳がお披露目されました。
どちらも拙ブログのDVDレビューにて伝授済みのコンサートですので、この機にお読み頂けると嬉しいです。

トカゲ→ハリネズミ・・・こりゃ動物シリーズだなぁ、と常々思っておりましたが、何とまぁ、同年お正月のこの「爛漫~」にもそれがあったのです。
って、これはSさんに言われて「あぁ、そうかぁ!」と初めて気づいたんですが。

まずはオープニング「Good Good Day」で登場した時の衣裳の様子はと言いますと

2004good

↑ 生っきる~気持ちが~湧き上がったら~♪

え、どこが動物かって?
確かにこの段階ではよくわかりません。ただ、衣裳にまんべんなくブツブツみたいな突起が見えていますよね。
これが、5曲目「キューバな女」の間奏でいきなり

2004cuba

光る!しかも赤く!

え、(再度)どこが動物かって?
実は僕も全然気がつかなかったのですが、Sさんの分析によりますと

これ、「風の谷のナウシカ」に出てくる”オーム”じゃないですかぁ?

と。
確かに!
御存知ない方のためにご紹介しますと、”オーム”というのは巨大なダンゴムシ的甲虫でございまして、怒ると体躯にまんべんなくついている突起が赤く光るんです。
動物ってか、虫です、虫!

ダンゴムシ(虫)→トカゲ(爬虫類)→ハリネズミ(哺乳類)

ジュリーの体型を最大限に利用し(失礼・・・)、その衣裳にて「生物の進化」という崇高な表現に挑んだタケジさん(いえ、例によって深読みです)。
2004年だけ、何でこんなことに・・・。

更に後半の衣裳にも言及しますと。
後半1曲目は「マッサラ」。どことなく不気味とも言えるイントロの楽曲ですよね。
そんなおどろおどろしいイントロに載せて、ヌ~ッと再登場するジュリー。

2004massara

出た~!
恐怖、鉄仮面!
ホラー映画観に来てんじゃないんだから~!と、悲鳴を上げたお姉さまもいらっしゃった・・・かなぁ。
さすがにコレは、この1曲で脱ぎます、ジュリー。

②恒例!キーボードレスならではのアレンジ特記曲

2004年お正月は、キーボードレスのバンドスタイルです。
「CROQUEMADAME~」や「忘却の天才」でも書きましたが、楽曲によっては、「キーボード無しでどうやって表現するのか?」と興味深々のマニア・DYNAMITE。

まずは、このDVDセットリストでSさん一番のお気に入り、と仰る「CANDY」。
柴山さん、ホーンセクションの主旋律をリードギターで完コピです!
その分、下山さんも大忙し。丁寧に丁寧に、カッティングと単音を切り替えて弾いています。
下山さんは、若い頃からそうなのですが、ギターをかなり低い位置で構えるスタイルなんですね。
腰よりも高い位置で、抱きかかえるようにして弾く柴山さんや依知川さんとは好対照。

2004candy

↑ 依知川さんとお二人並ぶと、下山さんの低めに構えるスタイルがよく解ります。
あ、前方に見える物体は、「きゃんでぃ~♪」と絶唱しながら猛スピードで走り回るジュリーの勇姿でございます。

「CANDY」は、ジュリーマニアでもそうでしたが、最初のジュリーのヴォーカル一発で、お姉さま方が「フギャア~!」と反応しますね。
今ツアーでの「そのキスが欲しい」を思い出します。

キーボードレスアレンジ、もう1曲のご紹介は、「あなただけでいい」。
これは、この時のバンド編成が必然的に生んだ貴重な演奏が聴ける、という意味で本DVDでは僕のイチオシのナンバー。
何と、ロッカ・バラード・ヴァージョンです!
3連符を強調した、ヘヴィーなアレンジ。つられてジュリーも超・熱唱!一見の価値アリ、ですよ~。

2004anatadake

↑ 「あなただけでいい~♪」・・・黄金のひとさし指!

ちなみに3連符楽曲の主役はまずヴォーカル、次にドラムスです。
この曲ではキャプチャーできませんでしたが、同じ3連符ブルースロック「砂丘ダイヤ」での、GRACE姉さん渾身プレイをどうぞ。

2004sakyuu

↑ 柴山さん直伝?GRACE姉さんの「ぬお顔」炸裂!

③ スゴイぞ!カバー曲は怒涛のハード・ヴァージョン!

アンコールで演奏されるのは、おなじみの洋楽カバーなんですが、この「爛漫~」ではアレンジの自由度が相当高く、ジュリーのヴォーカル、メンバーの各楽器演奏ともにアドリブ満開の、激しい演奏が楽しめます。
まずは、「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」の間奏でイク柴山さん。

2004time

そして「もひとつオマケです~!」で「サティスファクション」。
凄まじいハードなアレンジです。ベースソロあり、長尺の間奏あり。
その間ず~っと走り回っているジュリー。バンドも底抜けに楽しく演奏しています。

2004daytrip

当然、メドレーで「デイ・トリッパー」へと続きます。
これがまた、アドリブの嵐。こうなると、ハードロック畑の下山さんは、血がたぎってまいります。ヘドバンしながら足を開いたり、ピョンピョン飛び跳ねたり。
この時期の下山さんがここまではしゃぐのは珍しいのではないでしょうか。
思わず依知川さんが「ハジけてますね~♪」という感じのスマイルで下山さんを見つめたりしていますね。

2004daytrip2 

で、ジュリーのヴォーカルもアドリブ満開。
「歌詞?そんなもん、自分の知っとる洋楽のタイトル連呼してりゃ~何とかなるわ!」
と考えたのか否か。
「キ~ポン、ラヴイン!」とか「ユ~ノ~マイ、ネ~ム!」とか歌って元気に乗り切りました。

2004daytrip3_2   

こんな感じでにぎやかに展開した極上のコンサート。
大トリがリリース前のニューアルバムから「届かない花々」ってのもイカしてましたね~。

「ギターの音とか、少しわかるようになってきた!」
と仰る先輩方には是非オススメしたいDVDです。

みなさんで越えましょう、2000年代の壁!

↓ オマケですぅ~

2004manatu

↑ 「真夏・白昼夢」の間奏。
ジュリーと柴山さん、左右逆とは言え、後方蹴り上げステップの息がピッタリ!
柴山さんの「豪快にステップしながら弾くリードギター」は、相変わらずの神技でございました~。

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2009年10月 4日 (日)

沢田研二 「君の憂鬱さえも愛してる」

~from「PANORAMA」、1991

先日「whisper」の記事を書きながら改めて考えた事があります。
それは、僕が熱心にジュリーを聴くようになってから、それまでよく知りもせずに「食わず嫌い」をしてきた多くの作詞家さん、作曲家さん、プレイヤーさんを大いに見直す機会を得たという事です。
その実力を見過ごしていた自分を恥じ入る次第なのでして。

例えば、「whisper」の作曲者である八島順一さん。
この人の元いたバンドなんて、僕はず~っと完全スルーでしたから。
今では、そんな八島さんが書いた「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」「愛しい勇気」という2曲が、どうしようもなく、圧倒的になまでに好きになってしまっている自分がいるワケです。

ジュリーのアルバムを聴く楽しみのひとつは、それぞれの作品ごとに制作、作曲、演奏に関わっている方々の、渾身の取り組みの成果を味わうこと。
それがようやく分かってまいりました。

ジュリーには、制作に携わった方々のベストを引き出す天賦の才があるのでしょうね。
クリエイティブな人間を、トコトンやる気にさせてしまう、というね。

そんな中、本日の伝授は、1991年リリースのアルバム「パノラマ」から。
このアルバムもまた、僕に多くの驚きと再評価を与えてくれた名盤なのです。

お題は、収録曲で一番好きになった曲。この曲も、僕のジュリーベストソング・日替わり1位の常連さんになりました。
シングルでもない、アルバムの中の1収録曲。先輩のみなさまも、ひょっとしたら意外と見過ごしていらっしゃる名曲かもしれません。
「逆イジイジ・ソング」とジャンル指定しましょうか。ある意味、”男子の本懐”を歌った内容ですね。
「君の憂鬱さえも愛してる」、伝授!

以前、「光と花の思い出」の記事に頂いた先輩のコメントによりますと、ジュリーの楽曲には「イジイジ・ソング」というジャンルがあるらしく、なるほどそんな雰囲気の名曲は数限りなく存在します。
では、僕の言う「逆イジイジ・ソング」とはどんな曲か、と申しますと。
歌う対象の相手・・・「君」がちょっと精神的に弱っておりまして、そんな「君」に対する素直で優しいメッセージ・ソングなのですね。

一種の応援歌なのでしょうが、弱っている相手に「頑張れ」なんて野暮は一切言いません。
「君」の存在意義=それは「僕」に思われていること・・・と、まぁ結論を文章にしてしまうといささか赤面なのですが、無論歌詞でそんなストレートな物言いをしているワケでもなく。
優れた詞というのは、言いたい事を表現するのに、結論そのものは書かないんです。

さて、その優れた作詞。これは森雪之丞さんです。
まいりましたね。
数年前までの僕は森さんについて、”時代に迎合した流行作詞家”、なんていう甚だ失礼なイメージしか持っていなかったのです。

そんな僕が初めて森さんの詞を「スゴイ!」と思ったのは、アルバム「Really Love Ya!」に出逢った時ですね(DVDの方が先だったけど)。

森さんはこのアルバムで「憂鬱なパルス」「DON'T SAY IT」「F. S. M」という計3曲の詞を担当していますが、それぞれ切り口が異なり、鋭くもあり、肉感的でもあり・・・こんな才能を見逃していたとは・・・やはりよく吟味もしないで食わず嫌いは、いけません。
そして最近になって、アルバム「単純な永遠」収録の「気にしてない」という楽曲での独特な表現にヤラれたりとか。

さらに。
「Really Love Ya!」を聴いた時点では、基本、言葉遊びの達人なのかなぁ、と森さんの詞を分析していた矢先に、この「君の憂鬱さえも愛してる」ですよ!

正直、アルバム「パノラマ」って、購入当初はとっつきにくかったんです。
ドーム以降、セルフ・プロデュース期を怒涛に大人買いしていた流れの中で聴くと、ちょっと作風に違和感があって。

ただ、吉田建さんプロデュース期の5枚については「じっくり聴けば絶対に何かある」という確信もありましたので、焦らず、自分の気持ちがそちらに向かうのを待ちました。
ヘッドホン装着、歌詞カードとにらめっこしながら聴いたのが、ちょうど”きめ今”直後くらいの時期でした。
素晴らしい!

と、当然のように手のひらを返すワケです。

特に「君の憂鬱さえも愛してる」。何と言ってもまず、シビれる表現が惜しげもなく注ぎ込まれた森さんの詞に惹かれました。

♪ テラスで枯れてたダリアの蕾を
    細い指先で暖めて

    迷子の自分を呼び戻すように
    空に手をかざす君がいる

弱っている「君」の様子や仕草が、あざやか過ぎるほどに浮かんできますね~。
続くBメロ部で、恋の対象を「ライバル」と表現することで、微妙な関係をも浮き彫りにさせます。
主人公は「君」に恋をしているんでしょうが、まだ自分の気持ちに半分くらいしか気づいていない。それが、イジイジ状態の「君」を見て瞬時にスイッチが入ってしまう、という歌なのです。

この詞がまた、絶妙のメロディーに乗っかっています。
作曲は陣内大蔵さん。これまた、以前の僕なら名前だけ見て完全スルーだった人ですよ。
キャッチーでしっかりとした旋律を書く方だったのですね。

Aメロ、Bメロ、サビそれぞれに個性的なうねりがあって、短いヴァースの中にいくつもメロディーの仕掛けがあります。
それでいて、意表をつく構成にはせず、AメロからBメロへ、Bメロからサビへと、音階が自然に繋がっていくように工夫されていて。
白井良明さんの垂直落下式とは好対照のアプローチとも言えます。僕はどちらの手法も好きですけどね。

転調は間奏の1回だけ。これは編曲を担当した建さんのアイデアかもしれません。
間奏のエレガット・ソロは柴山さんかなぁ。美しい。

アルバム「パノラマ」はそのタイトルが示す通り、「メリーゴーラウンド・ロック」の要素を感じさせるコンセプト・アルバムと言えます。
「君の憂鬱さえも~」のエレガット、「SPLEEN~」でのビートルズ「エリナー・リグビー」へのオマージュ、「Don't be afraid to LOVE」の刺激的なスネアドラム・アプローチ。
収録された全ての楽曲にアレンジの主張があるアルバム。
極彩色に包まれたようなイメージの、一風変わったテイストを持つ名盤ではないでしょうか。

吉田建さんプロデュース期の5枚はそれぞれ際立った特徴を持っていますが、「変なロック」「ねじれポップス」がお好きな方におススメなのがこの「パノラマ」、或いは「単純な永遠」。この2枚は必ず気に入るはずですよ。

貴重盤にて、入手できずお困りの方も多いことでしょう。
再発を切に希望します。

ここまできたら、「建さん期BOX5枚組」でもイイんじゃないの~?
ボーナスはシングルカット両面、ジャケ付きで、ね。
(「Hello」の立場は~!)

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2009年10月 2日 (金)

沢田研二 「whisper」

~from「CROQUEMADAME & HOTCAKES」、2004

本日は何と、2月の”きめ今”直後に頂いておりましたリクエストを、今になって(お待たせしてすみません)・・・。

あみ様、シロップ。様、そしてYOKO君。
多くのみなさまから熱烈な支持を受けております、ビートルズ直系のパワーポップ・ナンバー、「whisper」です。!

イイ曲なんだよねぇ。
しかしながら、「すろ~だんす♪」の部分の進行とリズム割りがビートルス「NO REPLY」のオマージュ、というくらいしか記事ネタが思い浮かばず、しばし熟慮(というか放置)期間を頂いておりました。
いえね、全体のメロディーやアレンジの雰囲気が、僕の知ってる何かの洋楽に似てるんだけどなぁ・・・とずっと思ってはいたのですが、それが何の曲なのか把握できないままだったんですよ。

そしてつい先日。
ファイナル渋谷からの帰り道、いきなり「!」と思い当たりましたので、遅ればせながらその事を書きたいと思います。
アルバム「CROQUEMADAME & HOTCAKES」から、伝授!

唐突ですが、ブログというスタイルは更新が簡単で、執筆者にとってはとても便利な情報発信源なんですけど、読者のみなさまからしますと、なかなか過去記事にまで遡っての閲覧は面倒な作業のようです。
ですから拙ブログ、完全にジュリー専門の場所だと思っていらっしゃる方々がすごく多くて。

それはそれで嬉しい誤算なのですが・・・まぁ実のところ、以前は全然ジュリーとは関係の無い洋楽などを伝授していたんですね。

ジュリー祭り(東京ドーム)のレポを書いて以降、あまりの反響に執筆者が調子に乗ってジュリーブログに化けた、というのが正直なところでございます。
それ以前に記事にしたジュリーの楽曲は「バイバイジェラシー」ただ1曲でした。

そんな過去にまで遡って読んでくださっている方はそういらっしゃらないだろう、と思っておりましたところ・・・。

渋谷終演後にご挨拶させて頂いた黄身様が、ふと、バッドフィンガーというバンドの「デイ・アフター・デイ」なる楽曲をお題に僕が書いた過去記事について、お話をしてくださいました。
そして、
「瀬戸口さんが一番好きな「JULIEⅡ」の時期に、ジュリーはLIVEであの曲をカバーしてたんですよ」
と、仰るではありませんか!
思わず
「ええぇ!! ウィザウト・ユー(コレもバッドフィンガーの曲なんです)じゃなくて、デイ・アフター・デイですかぁ?」
と素っ頓狂に叫んでしまいましたよ。

僕はこのブログで、基本的に自分の好きな楽曲しか記事を書きません(ジュリーの曲は全部好きだからどんなリクエストも大丈夫。さぁかかって来い素肌極楽!)。
ドーム以前に書いたお題の洋楽も、僕にとってはすべて思い入れの深い歌ばかりです。
そんな中の1曲を、70年代初期のジュリーが歌っていた?あの声で?
ひえ~!

黄身様にお会いできて、素敵な逆伝授を頂いたのです。
帰りの電車内で
(そう言えば、バッドフィンガーのCDも長いこと聴いてないなぁ・・・)
などと考えておりましたら、パッと気がつきました。どこか「whisper」に似ている、と気になっていた楽曲。
バッドフィンガーの「NO MATTER WHAT」だぁ!何という見落とし!
僕にビートルズを伝授してくれた著名人の一人、松村雄策さんをして「初めて聴いた時、ポールの新曲だと思った」とまで言わしめた、ビートルズ直系・パワーポップ不朽の名曲なのです。

「whisper」は単独で聴くと、リキの入ったガンガン系のパワーポップですが、何と言っても収録アルバムが「CROQUEMADAME~」ですからね。
流麗なメロ、コード進行を擁しているため、ハードな他収録曲に混ざると、ものすごく胸キュン系に聴こえます。
この”胸キュン”というのが実はビートルズ直系のパワーポップの肝でして。

ビートルズが解散し、多くの熱心なリスナーが新たな心の寄り処を求めていた時期。
その頃ノシてきたレッド・ツェッペリンやキング・クリムゾンなどが、どちらかと言うと「ビートルズなんてもう過去のモンなんだぜ」というスタンスで躍進したのに対し、バッドフィンガーは、愚直なまでにビートルズの幻影を追い求めたリスナー達にこそ受け入れられたバンドでした。
僕はどちらも好きなのですが、ツェッペリンではなくバッドフィンガーを選んだ人達は、パワーあふれる演奏の中にも、どこか胸キュンなメロディーを擁した楽曲に惹かれたのだと思います。
「CROQUEMADAME~」を初めて聴いた時、僕が「whisper」に抱いた印象は、まさにそんな感じでした。

作曲の八島順一さんは、本当にジュリーにピッタリの作品ばかり書く人です。
ジュリーに提供した楽曲数はそれほど多くありませんが、八島さんのジュリーナンバーはLIVEで歌われ続けているものが多いし、どの曲もメロディーに「泣き」の要素が含まれています。
また、覚和歌子さんとの相性がやっぱり抜群でね。

「whisper」はおそらく曲先の作品だと思うんですけど、一番の謎は「スローダンス♪」ですよ。
これは覚さんが作ったフレーズではないと思います。歌詞カードにも記載されてないし。
ジュリーの考案かもしれませんが、僕は、案外八島さんがデタラメ英語か何かで作曲した際のフレーズがそのまま残った可能性を考えています。
LIVEでは、この部分でジュリーがクルクル回ることによって、ちょっとエロティックなフレーズに昇華していますね。

とかエラそうな事を書いてまいりましたが・・・ご承知の方も多いでしょう、僕は「whisper」を生で聴いた事がありませ~ん(号泣)!
まさか”きめ今”でこの曲が採り上げられるとは・・・。
あのコンサートは、「星空、それより贅沢な一度きりの夜♪」だったのでしょうか。
そんな殺生な。DVDにもならないなんて。

裕也さん、加瀬さん、是非またお願いします!

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