良かった。本当に良かった~、ラストプレジャー。
灼熱の日本列島、61歳でこれだけのツアーを無事にこなしてきたジュリーと鉄人バンドに、今は感謝の思いしかありません。
そして、僕は今日2階席後方からCCレモンホールを見渡したわけですが、立錐の余地もなく会場を埋め尽くした多くのジュリーファンの先輩方にも、本当に感謝。
ドーム以降、色々な方との出逢いの中で、僕は間違いなく成長させて頂いたし、自分の道をも変えて頂いた。「前途ある青年(いや、だから自分で言うなって)の道を誤らせた」、なんてとんでもない。
「道を逸れるか、まっすぐ行くか♪」と問われれば、今の僕はまっすぐですから!今後もまっすぐに、ジュリーを応援し続けます。
いやしかし、今日はお客さんの雰囲気が凄かった。
ノッケから地鳴りがしてるっていうのかな・・・僕は参加できなかったけど、「奇跡元年」の最終日もこんな感じだったんでしょうか。
とにかくブザーが鳴って、照明が落ちて、それまでざわついていた会場が一瞬にして息を飲むような静寂に包まれて。漆黒のステージに鉄人バンドの4人の影が登場するやいなや、雷鳴のような拍手が沸き起こりました。
本当に、これが最後のプレジャー×プレジャーです。
開演!
1曲目「ROCK' N' ROLL MARCH」
万雷の拍手の中、劇的にライトが灯り、いつものようにGRACE姉さんのドラムソロでスタート。ツアー最後だという思いからか、会場の雰囲気のせいなのか、この時点で既に鳥肌が~。
柴山さんの武骨なギターが絡み、ジュリーが拳を突き上げながら登場するや、悲鳴のような歓声。今年何度も見てきたシーンのはずだけど、こんなに感動的だったんだなぁ。
「ヘイ、ヘイ、ヘイ!」のお客さんの拳突き上げがね、2階から見るとスゴイのよ。会場全体に右手のジャングルが出現!
みなさまそうだと思いますが、まずはこのポーズをやる事で、気持ちを開放できるんだよなぁ。
例によって「ヘイ、ヘイ、ヘイ!」だけは絶叫参加のDYNAMITE。周囲のみなさま、びっくりさせてゴメンナサイ。
ラスト「ろっくんろ~る、ま~~~~~~~ち♪」のトコの会場の拍手も、凄まじかったです。
2曲目「AZAYAKANI」
大阪で、この曲の柴山さんが大忙しであることを確認したので、これまでと違って聴こえました。
2・1ハンドクラップ、みなさま揃い過ぎ!
ジュリー、2番Aメロの歌詞が飛びます。早口Bメロは完璧でしたが。
ツアー中盤の大宮あたりでは、かすれ声になってたジュリーですが、今日は全く問題ナシ!大阪での好調な喉を持続していましたよ~。
3曲目「銀の骨」
泰輝さんが地味ながら大活躍のナンバー。3つの音色を瞬時に切り替え、使い分けるというキーボードが、やっぱり素晴らしい!
どんどん好きになるなぁ、この曲。
ツアー初日、「う~ん、微妙な選曲だなぁ」とか思ってた自分が情けない・・・。
~MC(順不動)~。
(筆注:当日参加なされた色々な方の情報を拝見しますと、僕はココのMCとアンコール時のMCをゴッチャに記憶しているみたいです。演奏はともかく、MCの完全記憶は難しい・・・)
「今日はなんか身体がだるぅございます。歳のせいでしょうか」
「6月5日に始まったプレジャープレジャーツアーも、無事に千秋楽を迎えました(拍手)。
ツアーに合わせて、「Pleasure Pleasure」というシングルを発売しました。これは6曲入りの満タンシングルでございます。同時に、東京ドーム「ジュリー祭り」のDVDも発売しました。追いかけて、CDも発売しました。って、そんなことはここにいらっしゃる皆様はとっくに御存知でしょうが(笑)。どのくらい売れるか、楽しみです。まぁ千秋楽の今日になって買う人はほとんどいないと思いますが(笑)、お持ちでない方は是非買って帰って。レコード会社を通しておりませんので、売り上げは直でワタシのトコにやって来ます(笑)。・・・ワタシに直、というのは嘘でした。事務所を通して、ワタシのトコに来ます」
* ここで、2階後方下山さんサイドに”頑張ってお姉さん”出現!
「頑張って、は、やめて下さい!61歳ですよ!61に頑張って、は虐待です」
「なんか今日ね、お客さんの感じがヘンなんですよ。これが最後や!みたいな気合がビシビシ伝わりよる。千秋楽、言うてもね、別に大したことナイんですよ。まぁ、無事にツアーが最後まで来れた、というのはめでたいですけどね(拍手)」
「今日も変わらず、みなさまよく御存知の曲、あまり御存知でない曲、ぜんっぜん御存知でない曲、多くの曲を歌ってまいります。たくさんお越し頂きまして本当にありがとうございました。ありがとう、ありがとう、プレジャ~プレジャ~!」
4曲目「Pleasure Pleasure」
僕は、発売直後から一貫してこの曲が大好きなのですが、LIVEに行く度に、加速度をつけて更にどんどん好きになっていきます。特別な曲です。この詞を説得力抜群に歌える、という今のジュリーを、心底リスペクトできます。
思い起こせば、ツアー初日に新譜を買って、帰宅してまずやった事は、この曲の手拍子の練習。その成果もあり、2日目僕は完璧に合わせる事ができましたが、その時は会場の5分の1程度しか手拍子参加してなかったんですよね。
今宵の手拍子は胸に染みる!一糸乱れぬ全員参加や~!
それにしてもジュリー、安城以降すべて「ルート」を「ケース」って歌ってるなぁ。
ラストも大幅に歌詞間違えてたし(平然と正しい歌詞でコーラスをとる泰輝さん、慣れたモンだね)、1番でも「ありがとうね、いつもそばに、いてくれ、君がさ♪」とか、細かいマチガイが・・・。
5曲目「Smash the Rock」
柴山さん、気合入ってます。ライトはジュリー、柴山さん、下山さん、の3人にピンポイントで3つ当たってるんですね。この辺りは2階でしか解らないことです。
いや~ジュリーも渾身。でも今日は渾身が過ぎて、歌詞のトビ率高し!この曲でも何度も遅れて出てきて早口ヴォーカル。
昨日あんなに早口言葉の練習やってたもんねぇ(違うって)。
6曲目「強いハート」
昔のDVD(と言っても結構最近)観ると、この曲のサビで最高音部のフラットが目立ってたんですが、今ツアーは完璧に歌っています。今の声と相性がイイんでしょうね。以前に比べると野太くて潤いのある声。
今日お知り合いになった隣りのお席のお姉さまは、今のジュリーの声が好きなんですって。そういう方々が増えていらっしゃるようですね。同じ事を仰る方々に、この夏は本当にたくさん出逢ってきました。
って、それはイイけどここでも早口言葉が・・・。
オッケ~オッケ~。こういうドキドキも、今年はこれが最後!
7曲目「すべてはこの夜に」
今日一番良かったのは何とコレ!
何がどう違ったのか・・・ハッキリとは分からないんです。ただ、「Smash the Rock」とか、柴山さんはものすごく気合が入っていて、ギターは凄かったんですが、そのぶん笑顔が封印されてました。
そのスタイルが、クールなカッコ良さが特徴のこのナンバーに合っていたのでしょうか。
ソロ部では柴山さんにライトが当たり、いや~渋かった。この日はネックに近い箇所で弾く際にフレットに目を落としていました。
おそらく「今日は1音たりとも間違えるものか!」って感じだったのかなぁ。
8曲目「勝手にしやがれ」
拍手が凄すぎて、「恐縮です!」が聞こえなかったよ~。
壁塗り手旗信号は大宮や神奈川に比べると地味でしたが、「鞄につめこむ」量がハンパじゃなかった!エッサホイサと、大量の思い出をつめこんでおりました。
9曲目「明星」
柴山さんのフォームは大阪で大体解ったし、今日はジュリーに熱視線。
ここで、今宵の会場CCレモンホールのスゴイ点をひとつだけ、挙げておきましょう。
マイクのノイズが、全く無いんです!
例えばこの「明星」。他の会場だと、ヴォーカルに入る直前に「ザ~ッ」ってノイズが入る事にみなさまお気づきでしたでしょうか?
バンドスタイルだと全く聞こえないノイズですが、今ツアーのセットリストで言いますと「明星」「我が窮状」「いくつかの場面」「探偵」の4曲は、いずれもギターかピアノの弾き語りで導入しますから、そういったノイズが目立ってたんです。
CCレモンホールには、それが無い。
強弱のバランスが命!というロック・ミュージックにおいて、それはすごく重要な事だと思います。
音響は大阪厚生に、バランスは大宮ソニックに敵わない。でも、「ロックの殿堂」と言われる渋谷公会堂(CCレモンホール)には、ジュリーが拘るヴォーカルの純度、という点に特性があるんですよ~。
それにしても下山さん、初っ端の渋谷2Daysではほとんど聴き取れなかったコーラスが、ツアー中盤からビシビシ聴こえるようになりましたね。素晴らしかったです。
10曲目「我が窮状」
(泰輝さんへのお手紙)
泰輝さま。
プレジャーツアー、お疲れさまでした。
酷暑の8月、泰輝さんのブログを拝見し、神奈川以降キーボードの演奏の聴こえ方が変わりました。
昨年末から今年にかけてのジュリーの再人気沸騰は、鉄人バンドの皆様の注目度が急速に増した時期でもあったことでしょう。泰輝さんのブログも凄まじいアクセス数になっていらっしゃるかと想像いたします。
そんな中、他ならぬメンバーの泰輝さんの発信は、とても勇気のある行動だったと思います。
お茶目なキャラクターでありながら、演奏や作曲では剣士のような態度で臨まれる・・・そんな泰輝さんのお人柄を、この半年で僕は知りました。
これからも、歌心のあるプレイヤーとして、多くの人を酔わせてください。
また素敵な新曲も、期待しております。
11曲目「届かない花々」
歌の途中で「ゲホッ」ってジュリー。ダルいってのは、風邪をひいてるってことだったのでしょうか。ちょっと心配です。声自体はすごく出てるんですけどね。
ラスト、大阪での大ポカの記憶が残っているもんですからハラハラと。しかしココは無事に乗り切りました。
12曲目「オーバーチェア」
(柴山さんへのお手紙)
柴山和彦さま。
プレジャーツアー、お疲れさまでした。
素敵な笑顔もさることながら、僕としては、鉄人バンドを束ねるバンドマスターとしての柴山さんの姿に酔いしれた夏でした。
柴山さんが作曲し、ドームでも演奏されたこの「オーバーチェア」という楽曲も、今ツアー中に大きく姿を変えていきましたね。
ジュリー着替えタイム、なんていう休憩感覚は、ほとんどの人が持てなくなっていると思います。今日のお客さんのノリが、それを証明しているでしょう。
ツアー前半、各パートのソロをその都度柴山さんが盛り上げていらっしゃったことで、お客さんがこの曲をどういう風に聴けば良いか、という事が解ってきたのでしょうか。ソロパート時のメンバーのみなさまが、明らかに「今、自分は見られてる!」という感覚をお持ちになってきて。どんどんフレーズが進歩していきました。
今日の泰輝さんのソロ、柴山さんもびっくりなさったんじゃないでしょうか。一歩間違えば不協しかねないほどの、かなり高レベルな音階でしたよね。あの演奏を最後の最後に引き出したのは、間違いなくここ数ヶ月の柴山さんの努力によるものだと思います。
大阪での僕のガン見には絶対お気づきだったかと思います。その節は大変失礼いたしました。そして、ありがとうございました。
お身体に気をつけて、来年も元気な演奏と笑顔を見せてください。
13曲目「そのキスが欲しい」
初日・2日目に引き続き、結局渋谷での白酋長はナシ。ちょっと残念です。
実は僕、「き~れいだぁぁ~♪」のトコの指差しがうまくマネできないんです(だったらやるな)。上半身を、グッと突き出すあの感じが・・・難しい。先輩方はみなさま結構できてるんですが。
この日もお姉さま方の「フギャァ~!」が炸裂してましたが、ジュリーは割りとクールにスカしました。
う~ん、大阪の方がサービス良かったぞ。やっぱりオーケストラスペースがあった分、ソコは大阪に軍配が。
14曲目「単純な永遠」
先日とあるサイトで(バレバレ)、柴山さんがこの曲で「ホラ、鐘!」ってポーズをやってると聞きまして注目しておりましたが分からず。2階だったからかなぁ。
しかしこの曲も今ツアーで相当好きになりました。多くの先輩方が「名曲」として挙げていらっしゃるし、ジュリー自身も気に入ってる、という事でしたが、僕はそれほどでもなかったんです。それはドームや奇跡元年の僕のレポを読んで頂ければ解っちゃうんですけどね。
今は、「あぁ、この曲はライブなんだ」と心底思えます。頭上手拍子は、後方の方に気遣って遠慮しました。男性の僕は、立席時にはただでさえ頭半分高いですからね。
決して、手抜きしていたワケではございません!
15曲目「いくつかの場面」
この曲も今ツアー中、今日が一番良かったかな~。
イントロで泰輝さんが一瞬タメを作ったのが印象的でした。
僕は今日のように、ジュリー自身が感極まっている歌い方よりも、聴き手に向かって切々と語りかけるようなスタイルの歌唱の方が好きなんです。
それにしても、渋谷初日・2日目のあのギャグは一体何だったんでしょうか。その後完全に封印されてしまいました~。さすがにやり過ぎか、とジュリーが襟を正した・・・のかなぁ。
16曲目「時の過ぎゆくままに」
ジュリーの言う「みなさまよく御存知の曲」3曲については、今ツアーでもさすがに全く歌詞飛びが無いです。安心して聴けます。
先日の大阪で、ラストのEmハイコード突き放しに7th音が入ってる、と書きましたが、ありゃりゃ、今日は普通に純Em。
日によって違うのか、大阪で勢い余ったのか。問題は小指の動きなんですけど、2階からそこまで見るのは無理~。
17曲目「僕は歌うよ」
大阪レポでも書いたように、とにかく下山さんがカッコいいのよ、これは。
ジュリーにとって、この曲はどういう位置づけなのでしょうかねぇ。今ツアー集中の楽曲なのか、今後もちょくちょく歌い続けていく曲なのか・・・。
無事に来年もお正月コンサートがあるとすれば(あるに決まってるけど、ね?)、満タンシングルからは何曲演奏するんだろう、と気も早く考えてしまいますが、3ケ月の禁断症状を経て、この曲を生で聴きたいファンの方々は多いことでしょう。僕もその仲間入りをさせて頂きます~。
18曲目「睡蓮」
みなさま、見ましたか?柴山さんのヘドバン!
今日は下山さんもGRACE姉さんの近くまで行ってゴキゲンでしたね。
2番と3番の直前にジュリーの静止ポーズがありますけど、僕の斜め前のお姉さまがキレイにマネしてました。いや、そのお姉さまはなかなか強者でして、「そのキスが欲しい」の指差しや、「あなたに今夜はワインをふりかけ」の3連符握り拳(愛の言葉を~♪の直後)も完璧に出来ていらっしゃって。
ジュリーファンに歴史あり、ですね。
19曲目「BAMBINO EXCUSE」
今日初めてご挨拶させて頂いた方々の中に、僕と全く同い年の男性がお一人いらっしゃいました。その方とは早速帰宅後にメール交換させて頂いたんですけど、本当に僕の知らない事を色々と知っていらっしゃって、何ですか、エキゾチックスの西平さんは当時仲間内で「バンビーノ」と呼ばれていたというじゃあないですか!
知らなかった~。これって有名なお話ですか?
当然ジュリーもそう呼んでいた可能性もあるワケで、するってぇとこの曲、「アキラくんのいいわけ」って事かもしれないじゃないですか!ひぇ~。
西平さんの私生活を全く知りませんので、その辺は今後の研究課題ということで。
あ、初めて気づきましたが、柴山さんと下山さんがスキップしてるんですね、この曲。
突き上げポーズも会場一糸乱れず。確かにちょっと異常なノリだ、千秋楽のお客さん。
20曲目「NAPOLITAIN」
例のラジオ番組オンエア以来、どうもジュリー、この曲の歌詞を再度頭に叩きこんだっぽいですね。危なっかしいながらも乗り切りましたよ。
そして、大阪の事故が再現!大阪では「BAMBINO~」でずり落ちたハイハットシンバルが、今日はこの曲で、ずず~ん、と垂れ下がってしまいました。
これは見てて焦った。だってこの曲、「仕事に夢に♪」の部分で、ドラムスのハイハットソロがありますから!まさかココでフロアタムを代用するワケにはいかないでしょう。
スタッフさんもさすがに焦ったか、なかなかセット直しができません。すると上手からもう一人のスタッフさんが応援に駆けつけてきました。二人がかりで、何とか間に合った~。
GRACE姉さん、今夜このシーンを夢に見てうなされなきゃいいけど。
21曲目「緑色のkiss kiss kiss」
大阪では「あれ~、みんなやらないの~?」と思い、打ち上げにてくれトモ様に「アレはさずかるモノです」と伝授され、「仕方ない、渋谷では孤独に一人でやろ~!」と張り切って臨んだ「kiss kiss kiss」ポーズですが。
渋谷ファイナル、ほぼ全員参加って・・・!
そりゃジュリーも「みんな、変。気持ち悪い」と言いたくもなるわな~。
でも、みなさん気持ち良さそうにやってらっしゃいました。きっと、ジュリーにツアーのお礼をしてるんでしょうね。
22曲目「あなたに今夜はワインをふりかけ」
2階のため寄り目が見えず無念。てか、「見せておくれよ~♪」の直後、1階でジュリーと一緒に1回転してる方がいらっしゃいました!
ソコまでやるのか渋谷組!
なんか自分が小物のような気がして参りまして、今までのツアーでずっとやっていた、ギターソロ部のエアギターを自重。
あそこは事実、エアじゃなくても弾けるんですけどね・・・あぁ、最後なんだし、やっときゃ良かった、来年この曲を演るとは限らないじゃん!と今になって思う~。
23曲目「さよならを待たせて」
例の後奏部、ジュリー上向いてた・・・。なんかトンチンカンな伝授をしてしまったっぽいです(泣)。
柴山さんは、大阪の方が良かったなぁ・・・残念。僕のブログにそこまでの影響力はないでしょうけど、柴山さんのソロを楽しみに観ていた人も多かったのではないかと・・・。あんなモンじゃなかったんですよ、大阪。あと、渋谷2日目とか。
それでも、最後の最後、鼻に皺を寄せて「くぅ~っ!」みたいな表情は見せてくれましたけどね。
ところで、ジュリー。この日は歌詞が・・・危なっかしいね~。
2番で、「あふれないこの手がcause my love♪」って!
一瞬、1番の「あばれる」って歌詞が出そうになったんですね。
噂の「あぁ~♪」は、神奈川と同じくらいの吐息ヴァージョンでした。
ここまで来ると「あぁ~♪」と言うより「あは~♪」と表記したくなりますよ~。
~アンコール~
まずはMCから。
「ここまで24曲、楽しんでいただけましたか~!」(って、「オーヴァーチェア」入れても23曲なんだけど、ジュリー)
「お客さんも慣れたモンで、どうせそのうち出てくるやろ~、みたいに適当に拍手して」
「疲れました。今日はココまでタクシーで来て。この会場は楽屋が2階にあるんですよ。外から入ると、いったん地下に下がる感じになってて、そこからまた登ってね。で、このステージはちょうど1階みたいな感じになるのかな?またコレが、エレベーターが無いのよ!」
「さいぜん、今日は身体がダルい、言いましたけど、今、何でダルいのか分かった!ツアー中ずっと伸ばしてた爪を、昨日切ったんですよ。プライヴェートな話でごめんね。いや、昨日たまたまギターなんか弾いててね。そしたら、エエ曲が浮かんだんですよ!(大拍手)・・・で、ギター弾くのに爪が当たって弾きにくいから片方だけ切った。(註:左手=コードを押さえる方の手です。爪が伸びてると、爪先がギターフレットに当たってしまって、指先が弦まで届きにくくなるのです)・・・ずっと伸ばしてたから、マイク持つのも妙に違和感があって。(右手に持ち替えて)こっちで持つと、しっくりくる」
「散髪もずっとしてないんです。今切ったらね、脱色したトコが全部無くなってしまう。ツアーが終わったら切って、春団治になる、と(拍手)」
「あとどのくらい歌っていられるか・・・まぁ、少なく見積もって19年!(大拍手)。いや、あと9年は惰性で行けますよ!問題は70になった時。その時に耳がちゃんと聞こえてるかどうか・・・。耳が聞こえなくなる、いうことは、音程がとれなくなる、いうことで。・・・でもね、年とってきたら、演奏に合わせてね、音程なんかなくても歌詞さえ吐き出していれば、フラットにイイ感じで。だって、みなさんもワタシと同じようにそうなる(耳がきこえなくなってくる)んですから!(笑)・・・まぁそんなワケにもいかないでしょうが」
「あと4年で年金が貰える・・・ワタシらの商売は保証が無いんでね・・・誰も何もそういう事、教えてくれないし、途中ちょっと抜けてるけど、その後はまぁまぁ収めてる。軽く計算したら、年金だけで生活していけないこともないんですよ。でもね、年金というのは、ある一定の収入があると貰えないんです。ワタシの場合は・・・まぁ貰えないでしょうね(拍手)」
「ワタシの会社も、ワタシの代で終わり!コレはもう決まってるんですよ。ワタシのことしかやらない会社ですから。そんなあなた、何処からか若いモン連れてきて面倒見てプロデュースして・・・そんな事がワタシに出来ると思う?出来るワケがない!」
「最後の最後はデナーショーやるんや。でも、アレ70分やで。1時間10分。70分でワタシのすべてが語れると思う?(拍手)」
「年とってひどい仕打ち受けたらね、やめたるわ!そして年金生活」
「韓国で歌う、とか。逆韓流(笑)!あと、ワタシは香港じゃ有名人ですよ!香港から、また来てくれ~いう話がナイでもない・・・って、どういうことだかわかります?・・・(タメにタメて)「来てくれ」言われてんのよ!」
「年とっても、やりたい事をやる、っていうのがね。ワタシの場合は「歌いたい!」いう事ですよ(大拍手)!みなさまも健康には気をつけて頂いて。とにかく、歩けさえすれば!歩けなくなったらココ(会場)まで来れませんよ。足腰だけは気をつけてください」
「(メンバー紹介。下山さん今日は間に合った・・・)さぁみなさん、ようございますか!ようございますね!忌野清志郎くんが僕に作ってくれた唯一の曲です。KI・MA・GU・RE~!」
24曲目「KI・MA・GU・RE」
(下山さんへのお手紙)
下山淳さま。
プレジャーツアー、お疲れさまでした。
真夏の全国ツアー、ステージ上でジュリーやメンバーのみなさまが暑い、暑い、オーラを出している中で、下山さんだけは涼しげに見えていました。ご自身のブログでは「アチぃ~」と仰ってましたけど。
渋谷初日は、僕のよく知っている、昔のままの下山さんでしたね。
もう20年以上も前のことです。LOSERとして泉谷しげるさんとの初ツアー、観にいきました。初日でした。体育館にテント張ってのLIVEでしたね。あの時、泉谷さんのMCの最中、「早く演れ!」との野次に、泉谷さんが「うるせぇこの野郎!」と怒鳴り返したこと、覚えていらっしゃいますか?あの野次、20歳の僕ですよ。僕もずいぶん変わりました。
その頃の下山さんは、ニコリともせず、常にストイックに演奏していらっしゃいました。今回のプレジャーツアー、渋谷初日も、そんな感じを受けたんです。
本当は、清志郎さんのことで、悲しみを抑えてのステージだったのですね。
そして2日目、「KI・MA・GU・RE」直前のMCで、ジュリーが下山さんをイジリ倒しました。「ちゃんと食べないと!」とか言われて。徐々に下山さんの表情が崩れ、最後には、照れながらも背中を逸らせて爆笑なさいましたね。
その直後の「KI・MA・GU・RE」が、初日とは全然違ったんです。下山さんも、他のメンバーも、思いきりこのロック・ナンバーを楽しんでいらして。ジュリーのMCが、そんな空気を誘ったのだと僕は思っています。
2日目が終わってすぐに、下山さんはご自身のブログで清志郎さんの事を初めて書いていらっしゃいました。
その文章の中にある
「俺は今でも沢田さんと一緒に「KI・MA・GU・RE」をヤッっているよ」
という言葉。
それは僕の中で、渋谷2日目の演奏風景の記憶と重なり、とても感動しました。
下山さんはそのまま、プレジャーツアーが終わる頃までずっと笑顔の下山さんに変わりました。明らかに、今までと違う新しいファンがついていますよ!
どうか来年も、スピリットはそのままに、ジュリーの横で、変幻自在の下山さんを見せてください。
25曲目「探偵(哀しきチェイサー)」
(GRACEさんへのお手紙)
GRACEさま。
プレジャーツアー、お疲れさまでした。
思えばジュリー祭りで東京ドームに行った時の僕は、鉄人バンドがこんなにも長い期間、固定のツアーメンバーとしてジュリーの傍にいた事も知りませんでしたし、何よりGRACEさんと泰輝さんは、お名前すら分からないまま、あの伝説の12月3日を過ごしていました。
何故ドラマーに女性を起用したんだろう・・・でも、すごく歌の内容を噛み砕いた演奏をするドラマーさんだな・・・その程度の認識しかなかったのです。
その後すぐに、GRACEさんがジュリーナンバー作詞・作曲・・・特に作詞について重要な役割を果たされている事を知りました。
最近のジュリーがアルバム制作で目指しているコンセプトを次第に知っていくに連れ、ドラマーがGRACEさんでなければならない理由がいくつも見つかりました。今ではすっかり虜にされてしまっています。
GRACEさんの作詞・作曲やドラムス演奏についての素晴らしさは早い時期に勉強しましたが、今ツアー最も目を見張ったのは、コーラスなのです。
あのジュリーに、専属の女声コーラスがいる・・・この事が多くのジュリーファンの先輩方に自然に受け入れられている、ということ自体がまず凄いと思います。
ファイナルでの「探偵~哀しきチェイサー」、ジュリーが「胸の奥の傷を~♪」と歌う部分での美しいコーラス、聴き惚れてしまいました。よく通る女声で、しかも全くジュリーの邪魔をしていない、自然なコーラス。今やGRACEさんのコーラス抜きにジュリーのセットリストは成り立たない・・・そんな域にまで達していますね。
僕は今ツアーで、「探偵~」のドラムスが一番好きでした。タムとクラッシュシンバルの組み合わせが、とても歌に合っていました。
来年のGRACEさんは、どんな意外な曲でコーラスをとってくれるのか・・・今からそれが楽しみでなりません。紅一点は色々と心労も多かったことと思います。お正月まで鋭気を養い、また素晴らしいステージを見せてください。
26曲目「いい風よ吹け」
下山さんのアコギから柴山さんのサスティンリードへ。いつものように、極上のアンサンブルなのですが、どうしたことかこの日は笑顔の比率が下山さん>柴山さん、という。
まぁ柴山さんのはたまたまでしょうが、今ツアー、下山さんはすごく笑うようになりましたねぇ。
あ、でも柴山さんは、エンディングでGRACE姉さんと目を合わせて「じゃ~ん♪」と終わる時には満面の笑みでした~。
ジュリーは「KI・MA・GU・RE」を歌うと喉が一度洗われたような状態になるんですかね(絶叫しながら痰を出してるような気が・・・)。今ツアー、「探偵~哀しきチェイサー」「いい風よ吹け」・・・このバラード2曲の繋がりは、どの会場でも素晴らしいヴォーカルが聴けました。
ラスト部、柴山さんを観てたら、ジュリーの「ふ~」を見逃した~。
27曲目「TOKIO」
他の皆様もそうかと思いますが、いよいよラスト!と思うと、盛り上がる前に寂しさが・・・。それを、強引にハジけてたんですよね。
ここまで、最終日という特別なステージで、バンマスの重圧からか堅い表情が多かった柴山さんも、ひょっとしたら同様の気持ち?・・・これでジュリーと一緒のステージもしばらく無い、という思いからか、むやみにステップ!そして後方蹴り上げその場飛びを連発!あ、危ない・・・転ぶ~!と思ったカズラーの方々が多かった事と思います。
渋谷は例の袖ステージが無いから、端っこのお客さんはガッカリ?
しかしジュリー、たった1回だけ聖水サービス!
最前列・ちょうど下山さんの正面くらいの位置でした。パパ~ッと客席に水しぶきが散っていくのが、2階から見下ろすと非常に美しい図でありました。
あの聖水を授かった方は、お一人で余韻に浸っていないで是非名乗り出てくださ~い!
で、エンディングの指差しは当然の全員参加じゃ~。
メンバー紹介、お約束の「ジジィでした~!」で老人ポーズ。退場までに立ち止まったのは3回。その都度大歓声です。
場内に照明が灯り、「本日の公演はすべて終了しました」のアナウンス。しかし誰もそんなアナウンスなぞ真に受けちゃいません。ジュリーの言う「余裕の拍手」などではない、割れんばかりの喝采。
5分後くらいかな・・・ジュリーと鉄人バンドが揃って出てきてくれました。
中央に1列に並んで声援に応えます。
「そんなに嬉しいの~?」
で、大拍手。
「じゃ、やらせて頂きましょ~かね!」
で、凄まじい轟音大拍手。
「誰も、歌う、なんて言うてないでしょ!アマノジャクなワタシの言う事なんだから、ちゃんと最後まで聞かないと!」
「それではみなさん、ご唱和ください!」
28曲目・・・と思わせておいて、「関東1本締め」
(ジュリーへのお手紙)
沢田研二さま。
「Pleasure Pleasure」ツアーも終わり、今は感謝しかありません。「ありがとう」としか、言えません。
いかなロック好きとは言え、40を過ぎ、いい年になった普通の男性を、突然ここまで夢中にさせ、人生観まで変えてしまうアーティストは、沢田さんくらいなものです。
過剰な反応は、沢田さんはお嫌いかもしれません。せめて自分で、自分が過剰であることを自覚したい、と思うこの頃です。
満タンシングルのタイトル曲「Pleasure Pleasure」はGRACEさんの作詞ですけど、初めてこの曲を聴いた時、沢田さんのヴォーカルが何と言う説得力・・・そして、自分がこれからまさに、歌われている内容の通りの気持ちを、この夏ツアーで体験していくのだ、と思い身震いがしました。
沢田さんの歌やLIVEと真剣に向き合うためには、自分自身の基本的なことからまずしっかりさせないと、と真面目に思ってしまいました。
それで、散らかしっぱなしだった部屋の掃除をしてみたら、数年前に購入したまま紛失していた「耒タルベキ素敵」のCDが出てきましたよ。名盤です。今ツアーのセットリストは、このアルバムからの選曲がありませんでしたね。
来年の楽しみにとっておきます。
夏の全国ツアー、おそらく体調が万全でない時もあったかと思います。
しかし、それぞれの会場で、それぞれのお客さんが違った思い出を作って、今ツアーも終えたのではないでしょうか。
昨年までの僕からすると考えられない事ですが、今は沢田さんのLIVEに出かけると、多くの沢田さんのファンの方々が、僕を激励してくださいます。
沢田さんと共に長い道のりを歩いてこられた先輩方が、僕のような突然湧いて出たような者を、同じファンとして認めてくださるのは、ちょっと信じられないような気持ちです。
ファイナルでは、新たにご挨拶させて頂いた方が9人も。みなさん一様に、ずっと沢田さんと歩いてこられた方ばかりです。
そのうちの2人の方から、「ツアーが終わってもブログを続けてください」とのお言葉を頂いたのです。
いつも沢田さんの音楽について、至らぬ過大解釈ばかりを書いているようなブログですが、もちろんこれからも続けたいと思っています。
沢田さんが「あと19年」と仰るなら、僕もあと19年を、とりあえずの目標にやってみたいと思います。
もちろん、それで終わりでない可能性にも、期待しております。「少なく見積もっても」という気持ちでいます。
お正月までLIVEが無いかと思うと寂しいですが、プレジャーな余韻にひたりながら、また日常に戻りたいと思います。
素敵なプレジャー×プレジャーをありがとうございました!
↑ 6.5渋谷・・・ドキドキした!
↑ 6.6渋谷・・・興奮した!
↑ 7.25大宮・・・待ち遠しかった!
↑ 8.1安城・・・楽しかった!
↑ 8.29横浜・・・感動した!
↑ 9.18大阪・・・我を忘れた!
↑ 9.24渋谷・・・ありがとうね!
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