沢田研二 「RED SUMMER」
from『JULIE CM SONG COLLECTION』
SIDE-A
1. アルファ クリエーション
2. 素敵な気分になってくれ
3. 渚のラブレター
4. I DO LOVE YOU
5. I am I (俺は俺)
SIDE-B
1. あなたに今夜はワインをふりかけ
2. 愛は炎
3. 二人なら翔べるのに
4. RED SUMMER
5. 熱い想いだけ
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小平のみなさま、お疲れさまでした。楽しんで過ごされたことと思います。
にしても、今日は暑かったですね~。
あまりに暑いので、僕もさっきコンビニでビール・・・ではなく、コカ・コーラを買ってまいりました。
コーラなんて飲むの、ずいぶん久しぶり。
と言うか、積極的に飲みたくなったのが、久しぶりです。
赤くぬれ!夏を燃やせ!コカ・コーラ!
今日のお題はこれなんです。
実はこの度、「JULIE CMソング・コレクション」を聴く機会に恵まれました。
いい曲がたくさんありましたが、真夏のタイミング・ドンピシャで大いにハジけて聴いたのがお題の「RED SUMMER」なのでした~。伝授!
と、言いながら、僕はこのCM覚えていないんですよ~。
年代的に絶対目にしているはずなんですが。
楽曲自体は、Rock'n TourのLIVE音源で聴いたことがありましたが、正規録音ヴァージョンをフルサイズで聴くのは今回が全くの初めて。
カッコ良かった~。
ジュリーのあの声で歌われると、「コカ・コーラ♪」の連呼がちっとも気にならない。むしろ、もっと聴きたい!と思っている間に終わってしまう、3分足らずのイカしたロッケン・ジュリーなナンバー。
作曲は大野さんです。
70年代後半、阿久さんとのコンビで短調のセクシー系ナンバーを次々に大ヒットさせた大野さんですが、僕は大野さんが作る、長調のアップテンポ・ナンバーが好きなんです。
すでに記事を書いております「おまえのハートは札つきだ」などが、それに類します。
それらのタイプの楽曲は当時の商業戦略的にランク付けが低かったのか、シングルのB面であったり、アルバムの1収録曲であったり、というパターンが多いようですね。
あの時代、長調アップテンポのシングル曲は、「OH!ギャル」くらいなモンですから。
その扱いの低さがかえって、大野さんの作曲作業にほど良い遊び心を加えさせた、というのは穿った見方なのでしょうか。
本当に、ヤンチャでウキウキとした曲が多いと思うのです。
「RED SUMMER」も、いかにも日本的な解釈のロッケン・ナンバーなのですが、チラッと洋楽のエッセンスも盛り込まれていたりして、80年代に完全に洋楽路線へとシフトしたジュリーナンバーとはまた違った不思議な魅力が感じられます。
「RED SUMMER」については、”CMソングを作る”という事が最初から大野さんの頭にあったのでしょう。ちょっと変わった構成になってます。
Aメロが2パターンあって、いかにも熱い太陽の下でハシャいでいるような冒頭のガツ~ン!というキメのAメロは、何と1度しか登場しません。
2回し目からはAメロが愁いあるコード進行にとって代わります。ココのG→Ddim→Amの流れがキレイなんですよ~。でもCMだと、この部分は聴けないんです(CMの動画は見たことある)。
反して冒頭のキメのAメロは明らかにTVで流れる事を前提に作曲されていて、その対比がとても面白いです。
作詞は阿久さんではなく、マノまことさんという方です。有名な方でしょうか?僕、知らない人なんです・・・。
この人の詞も非常に面白い。簡潔に、と心がけて作ったとは思うんですけど、そんな中、サビ前に歌われる「赤くぬれ♪」。
これは「濡れ」ではなく、「塗れ」だと思います。ローリング・ストーンズの「黒くぬれ」にインスパイアされたフレーズでしょう。
”ジュリーが歌うとカッコイイ”言葉を書いてくれていますね~。
編曲も大野さんで、「この人はセンスあるなぁ」と思うのは、2回の間奏を倍尺のテンポに落として、波を表現している部分です。
で、これが並のセンスのピアニストの人が編曲担当だと、どちらかの間奏に超絶鍵盤プレイを配置して自己主張してしまうでしょう。
大野さんはそんな野暮は致しません。波と言えばエレキ!とばかりに、2度の間奏はいずれもエレキギターのツイン・リード。これがまたカッコイイ!
そして、歌メロにぐいぐい絡むようにして、目立たないながらも陽気なピアノを挟み込む編曲は素晴らしいのひと言。
きっと、ストーンズの楽曲でニッキー・ホプキンスが弾くピアノが好きなんですね、大野さん。まさにそんな感じです。
とまぁ、「RED SUMMER」は大変ゴキゲンな、何よりもジュリーが気持ち良さそうに歌っている隠れた名曲かと思いますが、残念ながら「JULIE CMソングコレクション」はCD化されておりません。全曲の音源を入手するのは至難の業です。
ただ、詳しくは解らないのですが、数年前に「コカ・コーラのCMで使用された楽曲を集めた編集盤」なるCDが発売されていて、その中に「RED SUMMER」が収録されているらしいです。
興味のある方がいらっしゃいましたら、この機に探してみてはいかがでしょうか?
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コメント
立秋を過ぎて、やっと夏らしくなってきたようですね。
「RED SUMMER」を取上げてくださって有難うございます。
このカセットは当時入手し最近やっとCDにいたしました。
79年のライブ盤にもありましたが
カセットのみという事で現在では入手困難なのですね、、、
私もあまりTV放映の記憶はありませんが
赤いTシャツで瓶コーラをらっぱ飲みする画像をどこかで観て
ほぉ~と思いました。
マンズワイン・日産などの数年に渡る契約とは違って
たった一度のCM契約なので貴重ですよね。
このカセット音源から引き続き楽曲選んでみてくださいね。
楽しみにしています。
※コカコーラCMソング集、下記で見つけました。
ボーナストラックというとこが、レアな感じですね。
↓
http://www.tsutaya.co.jp/works/20173546.html
投稿: やっこ | 2009年8月 9日 (日) 13時26分
商品名の入った歌がライブで歌われたのはこれだけかな。珍しいです
CMソングコレクションの中でもちょっと異質な感じがしませんか?
(「明日は晴れる」の中のRock黄Windみたいな?)
あるいは79年のツアースポンサーだったのでしょうか
ステージにおっきい(ジュリーと同じぐらいのサイズ)コカコーラのハリボテを置いて歌ってました
CMの顔が(まだ髪のあった)志村けんに似ているとか言われてたしw
楽しい想い出(?)のある曲です
投稿: メイ | 2009年8月 9日 (日) 20時37分
お暑うございます~。
今日もコメントありがとうございます!
あと、あちらこちらで雨がスゴイようですね。
東京は雨はさほどではなかったですが、大きな地震がありましたわ~。
地球、大丈夫かな…。
☆
やっこ様
「コカコーラCMソング集」お探し頂いてありがとうございます!
僕は以前、どこかのブログ様でそんな御記事を拝見しただけでしたが、ボーナストラックなのですね。
「初CD化!」というのが泣けますね~。
ひょっとしたら僕の記事とやっこ様の情報で、「RED SUMMER」1曲のためだけにポチッとする方がいらっしゃるかもしれません。
いい曲ですからね。やっぱり新しいジュリーファンの方(てか僕がそうなんですけど)聴いて頂きたい1曲です。
☆
メイ様
「'79 ROCK'N TOUR」は僕も大好きな音源で、実際生で観た先輩方をうらやましく思っておりましたが…。
やはり観ると聴くとは大違い!なのですね。
なんですか、でっかいコーラのハリボテと一緒に歌っておられましたか、ジュリー!
いい時代ですね~。
「RED SUMMER」は確かにCMソング集の中でも異色ですが、もう、いかにも大野さん!な感じが良かったです。
あと、今の気候にぴったりの曲だと思いますよ!
元気が出ました~。
投稿: DYNAMITE | 2009年8月 9日 (日) 23時22分