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2009年8月26日 (水)

ザ・タイガース 「誰れかがいるはず」

from『自由と憧れと友情』、1970

 

Jiyuutoakogaretoyuujou

1. 出発のほかに何がある
2. 友情
3. 処女航海
4. もっと人生を
5. つみ木の城
6. 青春
7. 世界はまわる
8. 誰れかがいるはず
9. 脱走列車
10. 人は・・・
11. 海の広さを知った時
12. 誓いの明日

--------------------

4日間ぶっ通しで、タイガースの「自由と憧れと友情」ばかり、繰り返し聴いています。

 

ここまで徹底的なヘビロテは、ポリドール時代を懸命に集めていた5、6年前まで遡る、本当に久しぶりの事なんですよ~。独走状態の「JULIEⅡ」との差を3、4馬身詰めてしまおうか、くらいの勢いです。
アルバム収録曲、というスタンスでしかあり得ない変テコなナンバーの数々が、愛おしくてなりません。

 

実は先程、頻繁におじゃましているブログさんに遊びに伺ったら、

 

・・・・・・よくお邪魔するブログで、アルバム「自由と憧れと友情」の曲が紹介されていて、すぐに聴きたくなった・・・・・・

 

と、書かれた記事を拝見しました。

 

これ、僕の事かな?メイさんの事でしょうか?それとも、未だ僕の知らないブログさんのこと?

 

僕のブログの事だったら、嬉しいなぁ。
自分のお気に入りのブログさんから、「こちらもよくお邪魔してますよ」と仰って頂ける事は、執筆者にとって大きな喜びのひとつですから。

 

で、その先輩が、アルバム「自由と憧れと友情」の中で「誰かがいるはず」が一番好き、と書いていらっしゃっていて、僕も実はイチオシはこの曲だったりしますから、こうして調子に乗って更新しているワケでございます。

 

この曲はレコードで言うとB面の2曲目ですか・・・コンセプトアルバムとして、重要な位置に収録されていますね。
伝授!

 

まず最初に、タイガースに詳しい先輩方にお尋ねしたい事があるんですよ。
親切なJ先輩が、CDのタイトル・インデックス部分をコピーしてくれたものを持っているのですが、それによりますとこの曲、「誰かがいるはず」って表記されてるんですよねぇ。
一方、ネットでCD収録曲をサーチするとどちら様も「誰かがいるはず」となっていて、「れ」は抜けてます。

 

普通に考えれば、CD歌詞カード・ほんの一部の些細な誤植。
でもこの曲って、安井かずみさんの詞じゃないですか。
彼女なら、わざと「誰れかが~」といった独特の表記をしそうな気がして・・・。「誰かが~」が正しいタイトルなんじゃないか、と考えながら、4日間悶々と過ごしておる次第です。
どうか真偽の御伝授を~!

 

本題です。
「誰れかがいるはず」・・・この曲は、アフター・サイケデリック・ロックなのですね。
クニ河内さんの楽曲構成や全体のアレンジは、同時代のドアーズやピンク・フロイドと遜色無い、正に1970年当時における、最先端のロック的解釈によるものです。
ビートルズの「ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」「カム・トゥゲザー」「アイ・ウォント・ユー」(すべてジョン・レノンの楽曲)が融合してるんだよなぁ。この合わせ技はスゴい。

 

ピーのドラムスが「カム・トゥゲザー」或いは、「サン・キング」風のアレンジなのですが、ただそれだけのために、ドラムスは2テイク録音されています。この事だけでも、アルバム制作が練りに練られた妥協無き作業だった、という証明になるでしょうね。
2つのテイクは左右に分かれてミックスされていますから、ヘッドホンで聴けばみなさまも判別できるはずですよ。
「ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」ばりに豪快にリズムチェンジする直前は、2つのテイクいずれも肉感的で、ドコドコドン!と鬼神のようなドラムスが聴けます。

ビートルズのラスト・アルバム「アビィー・ロード」で一世を風靡し、70年代サウンドに受け継がれていく、「タムとキックの音色を限りなく近づける」というドラムス録音手法は、こういったアレンジでこそ真価を発揮するのです。

 

あと、間奏と後奏のリードギター・ソロ部で左チャンネルから聴こえるタンバリン。
これはジュリーのプレイではないでしょうか?
テイクの磨り減り具合から考えて、初期段階で何かの楽器と同時録音したトラックをピンポンしたものと考えられます。

ただ歌うだけじゃない・・・タイガースのアルバム制作として、ジュリーが多くの時間をスタジオで過ごしている事を想像し、しみじみと聴き入ってしまうのです(いや、何もタンバリンでソコまで深読みせんでも)。

 

Aメロ「誰かがいるはず~♪」の後、「Hoo,woo」ってコーラスが入りますよね。これが尋常でないほど美しく正確なハーモニー。一体誰・・・。
今ならシンセサイザーの「SHN-BOX」というパッチでそっくりな音が出せますが、1970年にそんな機能は無かったはずです。
プロのコーラスさんの声をエフェクト処理したのでしょうか?この曲で最も大きな謎ですわ(ただ、サビの「呼んでる♪」コーラスはもうちょっと何とかならんかったのかと思う笑)。

 

そして、何と言ってもジュリーのヴォーカルに触れないワケにはいきません。
この退廃的なヴォーカルニュアンスは、かなり過激なアプローチだと思うんですよ。
前回の「処女航海」の記事で、「自由と憧れと友情」を「アビィー・ロード」の帯から引用し、”野性味と叙情性の融合”と評しましたが、僕にとって「誰れかがいるはず」という曲は”野性味”の方に分類されてしまうのです。

 

ジュリーは「叫ぶように囁く」ことができるヴォーカリストだと思います。
地の底を這うように、グツグツとマグマを溜め込んで歌う・・・僕にはこの曲がそんな風に聴こえます。ドアースのジム・モリソンがバラードを歌う時もそんな感じ。
サリーのベースも合わせ、この曲はPYGの音楽性と直結しているような気もしてきます。
タイガースはもはや洋楽を追いかけているのではなく、70年代ロックの旗手へと変貌していく過程にある・・・そんなジュリーやメンバーの姿が、このアルバム、この曲からは感じられるのです。

 

このままタイガースが継続していたら、サディスティック・ミカ・バンドやはっぴいえんどを凌駕するアーティスティックなロックバンドへと昇華したのでしょうか。
しかし、運命がそれを望まなかったのですね。

 

僕にとっては、それは結果として良かった。
30数年後にジュリー祭りが開催され、色々な人と出逢い、今こうしてジュリーの過去を遡って楽しめている、という現実がありますから。

 

ただ、ひょっとしたらあり得たかもしれない、ひと筋のロック・ミュージックの歴史を想像してしまう・・・。
「誰れかがいるはず」はそんな名曲だと僕は思うのです。

 

 

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タイガース復活祈願草の根伝授!」カテゴリの記事

コメント

DY様、未熟な私のために数々の情報をありがとうございます。ただ、一つ謝らなければならないことがあります。
「自由と憧れと友情」を知らなかったわけではないんです。あのメールを送った後、考えたら思い出したんです。
ザ・タイガースBOXが出たときに、音楽誌のレビューで読んでいたのです。ただ、BOXは高価&限定品だったので、あえて忘れようとしたんです。忘れないと買えない現実が悲しくなるから(泣)それゆえ、「自由と憧れと友情」は記憶の底に埋もれていたんです。
でも、DYさんに数々の情報を教えていただきネットの凄さを再確認しました。
お手数かけてすいませんそしてありがとうございました。

投稿: 74年生まれ | 2009年8月26日 (水) 06時54分

はじめまして。
いつもお邪魔しているのに、挨拶もせずごめんなさいね。

今回、私の好きな曲を取り上げてくださって、お礼を言わなくてはと思い出てきました。
とても嬉しいです。ありがとうございます。

音楽的なことはよく分からず、ただただJulieの美しさに魅せられた私ですので、瀬戸口さんの伝授は、いつも目を見張る想いで読ませていただいています。

>「叫ぶように囁く」ことができるヴォーカリスト
この表現が心にすとんと落ちました。
素晴らしい表現ですね。感動しました。

これからも楽しみにお邪魔させていただきます。

投稿: 星のかけら | 2009年8月26日 (水) 10時55分

おはようございます

大宮のレポのところでおじゃました keikojです。

「誰れかがいるはず」  さっそく古いレコードを引っ張り出して確認しました。

帯、歌詞カード、ともに全て 「誰れかが...」 になっています。


前回の「処女航海」 曲がおもいだせませんでした。 歌詞を見ても、だめでした。
まったく頭から抜け落ちています・・・・
もう1曲 「脱走列車」もです。 このアルバムは直後に、タイガースが解散したこともあって、あまり熱心に聞かなかったからでしょうか、それとも 記憶力の問題か……ほかの曲は大丈夫だったんですがね~~  

というわけで、「誰れかがいるはず」は脳内で再生しながら読めました。わたしには難しすぎましたが・・・・(泣)

当時 世間一般的には あまり評価されなかった タイガースの音楽について 専門家の方が このようにくわしく分析して 高く評価してくださるのを読むと とってもうれしくなります。

「自由と憧れと友情」からは まだ続くのでしょうか。 私は 「青春」が好きです。


これからも 楽しいレクチャー 宜しくお願いします


   

投稿: keikoj | 2009年8月26日 (水) 10時57分

こんにちわ。
DYちゃん、ちょいとお久しぶりです。
先日は奈良プレジャーに無事行ってこれました。

私、TGの時代は小学校~中学校時代で
TVを見て、TGを知っている程度で…
資金的に苦しく、レコードもシングルを買うのがやっとの子供時代でした。
確か…LP持ってるはずですが…??
「ヒューマンルネッサンス」も「自由と憧れと友情」も
大好きなアルバムですが、keikojさんと同じ理由なのか??
「処女航海」「脱走列車」も…?? ポカン曲です。
でも「誰れかがいるはず」はすぐに歌えました。
青い青い思い出のTG曲。
現代的なご伝授、今後もお願い致します。

もし現在もTGがずーっと続いていたなら…
世界に通用するロックバンドになっていたのでしょうか??

>「叫ぶように囁く」ことができるヴォーカリスト
この表現、とっても大好きです♪♪
素敵なお言葉ありがとうございます。

投稿: のん | 2009年8月26日 (水) 11時57分

DYNAMITEさん こんばんは~♪

連日のタイガース特集、感激、感涙、感謝の三感(?)です。
当時は録音も、もちろん録画も出来なくて、レコードを買うしかなかったんですよね。
大好きなタイガースのレコードは、お小遣いを貯めて全て買いましたよ。
小さな街に一軒だけあった小さなレコード屋さんで。
このアルバムは独特な形態でしたね。
好きな曲一杯です。

特にアルバムタイトルの「自由と憧れと友情」
それは 自由と あ~こがれと 友情~

DYちゃん いつかご伝授、お願いいたしますね

のんちゃんに同じく、
>「叫ぶように囁く」 
素敵でナイスな表現です!! センスがいいですわ!
さすがDYNAMITEさん

投稿: みゆきママ | 2009年8月26日 (水) 20時41分

みなさま~。

さすがにTGとなると熱い!
今日もコメントたくさんありがとうございます~。

74年生まれ様

いえいえ、お役に立てたなら何よりです~。

いや~分かりますよ、「忘れるしかない」という感覚。
僕も、対象はジュリーではありませんが、20代の頃には同じように無念の涙を飲んで、無理に無かった事にしてしまったレコードがたくさんありました。

時代は変わりましたね~。
当時とてつもなく貴重だった音源が次々にCD化されていくのを見て、何か複雑な思いすらしたものです。

でも、ジュリーはまだまだ貴重なアイテムが数多く残っていますね。
今後に期待しましょう~。

星のかけら様

はじめまして!
お越し頂けて嬉しいです~。ありがとうございます!

この数ヶ月、TG時代からのファンの方々とお話する機会が多いのですが、当時のTGやジュリーの音楽性が正当に評価された記憶が無い、とのこと。
ですからみなさま一様に、「自分はジュリーの容姿に惹かれていただけ」と謙遜なさっていますが、そんな事はないのですよ!

前にも書きましたが、ビートルズだって、最初に彼等の音楽を認めたのは10代の女の子達です。
その頃彼等の音楽性を否定していた評論家さん達も、年月を経て前言撤回していったのです。

僕もタイムリーな世代だったら、よく吟味もせずに、そんな評論家さん達のような反応をしてしまっていたかもしれません。
そして、そんな時代の僕が前言撤回するタイミングはおそらく、この「自由と憧れと友情」というアルバムを聴いた時だったと想像できます。
本当は、そんな事を記事に書きたかったんですよ~。

現実の僕は本当に後追い組の若輩ですが、どうか末永くおつきあい頂けますように…。
今後ともよろしくお願い申しあげます~。

keikoj様

いらっしゃいませ~。
”keiko”さまでいらっしゃったのですね。
”j”はジュリーのJなのですね~。

「誰れかがいるはず」が正式タイトルなのですね!
ご伝授ありがとうございます。

コメントはこれから修正しておきますので、ご心配なさらず。
結構、他のみなさまのコメントの誤字脱字も、コソッとその都度何も言わずに直したりしているんですよ~。
その辺りは、誠意を持ってやっていきたいと思っておりますので、どうかお気になさらないでくださいね。
僕自身も、かなり誤字脱字は多くて、翌日とかに直したりすり事、多いです・・・。

「青春」、承りました。
イイ曲ですよね。A面ラストにふさわしい!
レコードで聴いた事のあるみなさまが羨ましいですよ~。

これから神奈川→大阪→渋谷とプレジャーが続きますので、ツアー終了後にまたこのアルバムに舞い戻って記事を書いて行きたいと思います。
楽しみにお待ちくださいませ~。

のん様

奈良、お疲れさまでした!
いてまえbbsでのレポ、読ませて頂きましたよ~。

「自由と憧れと友情」は、同時期のアフターサイケデリック系洋楽の新譜と比べても遜色がなく、サリーが「世界一を目指す」と発言する気持ちも分かるくらいの作品だと思います。

TGが継続していたら、全編英語のアルバムとかも作っていたのではないでしょうか?
世界に名を馳せる日本のロックバンド…ひょっとしたら、ひょっとしたかも、です。

のん様とは、大阪でお会いできますね。
楽しみにしていますよ~。

みゆきママ様

毎度、過分なお褒めのお言葉、恐縮です!

僕は昨日初めて、このアルバムのジャケ形状をメイさんの記事で知りました。
斬新だったんですね~。
この封筒みたいなレコードが町の小さなレコード屋さんにド~ンと並んでいる光景を想像すると、なんだか微笑ましいです~。

「友情」、承りました!
これまた名曲。
1箇所、すさまじい高音がありますね。
ジュリー、作曲者のタローに「高っかいよ~!」とツッコんだでしょうね!

ツアーが終わったら、またTG記事期間を作りたいと思います。
どうぞお楽しみに~♪

投稿: DYNAMITE | 2009年8月27日 (木) 00時02分

DYNAMITE様

修正 ありがとうございます

もうひとつ 今気付いたのですが、
歌詞の全文を写してしまいましたが、これは もしかして 著作権法に触れるでしょうか? そうでしたら すみませんが、削除してください。

重ねがさね お手数かけます。
宜しくお願いします。

投稿: keikoj | 2009年8月27日 (木) 10時27分

こんにちは。
二曲続けてTGのしかも後期のオリジナルアルバムからの選曲はうれしい限りです。
僕も今から19年程前にリリースされたTGのパーフェクトBOX-CDを奮発して買い、この曲が含まれたアルバムを初めて聴きました。
率直な感想は、トッポ在籍時とシロー在籍時とでは全く別のバンドである印象が強く、僕は荘厳でクラシカルな『ヒューマンルネッサンス』もコンセプトアルバムとしてのクォリティーの高さに驚きましたが、ロックというジャンルで括ると『自由と憧れと友情』の方が好きです。ジュリーの肩の力が抜けていてそれでも激しさも前面にだしたボーカル。サリーの渋いベースフレーズと粋なボーカル。シローの良く伸びたハイトーンボーカルとコーラス。モチベーションが下降線ではあったもののボトムを支えるピーのドラミング。そしてソングライターとしての才能を如何なく発揮したタロー。解散間際のアルバムだったのが残念でなりません。
ジュリーは数々のインタビューやトークショーで、「タイガースが解散するなんて自分は考えてもいなかった。ピー以外のメンバーはみな次のバンド活動に向け着々と進めていたが、人気は落ち目になっていたけど、僕はタイガースがずっと続くと思ってた

投稿: 27年ロマンス | 2009年8月27日 (木) 20時01分

みなさまいらっしゃいませ~。
今日から、週末の神奈川へ向け、TGを一旦離れました。
本日のBGMは「sur←」でした。

でも、なんだかジュリーばかりでなく、シローの声が聴きたくなる自分がいます(爆)。

keikoj様

わざわざありがとうございます。
著作権には、触れますね~。

実はつい最近まで、さほど気にしていなかったのです。
仕事柄結構詳しいし、「この辺までならまぁOK」と、コード譜アップしたりしてました。
音符が入るとヤバイですけどね。
ジュリー以外でも、結構そういう方々はお見受けしていました。
ただ、それは個人的な日記感覚のブログのお話で、実はココ、つたないブログながら最近結構名前が売れてしまって…。
多少なりとも責任ある立場になってきたものと自覚し、コード譜はすべて削除しました。

歌詞も…念のため削除しておきますね。
keikoj様が気にされるのも申し訳ないですし。

ちなみにコード譜については、あくまで個人的なやりとりであれば問題ありません。
「ジュリーを弾き語る会(現在会員2名)入会希望」と、コメントにアドレスつけて頂ければお返事いたしますよ~。
「風は知らない」とか「ジョセフィーヌのために」とか、シブイのがたくさんあります。

keikoj様、気を遣って頂きありがとうございました。
僕は歌詞フェチなので、きちんと読ませて頂きましたよ。
ありがとうございました!

27年ロマンス様

そうそう、そうなんです!
僕はまさに、27年ロマンス様と同じ感想を持ちました。

その後の素晴らしい可能性を夢想せざるを得ない名盤…確かにこれが解散間際の作品というのは残念なことです。

でも、逆に考えますと、それぞれのメンバーがそれぞれの今後に向けて活動を開始していたからこそ、個性のぶつかり合いが良い方向に反映されたアルバム、とも言えるかもしれません。
「ザ・タイガース」がプロデューサーとしてクレジットされているみたいですしね。

音のみで言うと、サリーのベースがかなり激しく自己主張していますね。
「ヒューマン」と最も違う点はそこだと思いますが、いかがでしょうか?。

投稿: DYNAMITE | 2009年8月28日 (金) 00時35分

コメントが途中で切れてしまいました。失礼しました。
大先輩ファンの皆様の間でもこのアルバムの評価は分かれておりますが、僕もサリーのベースがいい感じだなと思います。全体的にリラックスしてやりたいことをやっている印象です。もう既に解散も内定していたのでしょう。ジュリーは「(事務所の先輩の)クレージーやドリフのようにタイガースを継続させながら、それぞれソロ活動をやって、またタイガースとして集まってもいいんじゃないか」ともコメントしていたことがあります。もしもタイガースが続いていたら、ジュリーのシンガーとしてのその後はどうなっていたのでしょうか?
それと『ジュリーを弾き語る会』僕も興味があります!

投稿: 27年ロマンス | 2009年8月28日 (金) 08時24分

DYNAMITE様

削除してくださって ありがとうございます。
なにしろ ジュリーに復帰するまでは、パソコンとは無縁の生活をしていましたので(今やパソコン使用時間 家族でNO.1ですが・・・・)ご迷惑をおかけしました。これからは注意します。

「ジュリーを弾き語る会」 ステキですね。 でも残念ながら わたしはギターもピアノも弾けないのです。無念の涙をのんでおります。


また 時々 出てくることもあると思いますが、よろしくお願いします

投稿: keikoj | 2009年8月28日 (金) 10時05分

みなさまいらっしゃいませ~。

関東圏は、また異常に暑くなってまいりまして、明日の横浜が心配です~。
北とぴあから中一日ですから、ローテ的に声と演奏は期待大。
あとは、ジュリーのご機嫌ですね。

27年ロマンス様

やはりサリーのベースに耳がいきますか~。
非常にロック的なんですよね。枠にとらわれてもいませんし。

「弾き語りの会」は、マニアなジュリー楽曲の譜面を自力で作り、あくまでそれぞれ個人が部屋でくら~く独りでジュリーを歌うための会でしたが、相方のYOKO君は、「いつかDYNAMITEブログで集まった弾き語り軍団でスタジオに入りたい」と言ってます。

27年ロマンス様に期待大!

keikoj様

いやいや、みなさま仰いますが、ジュリーファンの先輩方のPCノメリコミ率はすごいみたいですね~。

好きこそものの上手なれ、と言います。
細かい事は気にせず、どんどんチャレンジしていきましょう。

今後も」コメント、どんどんくださいね~。

投稿: DYNAMITE | 2009年8月28日 (金) 23時52分

DYちゃん、こんにちは
今日は横浜ですね!
レポ、よろしく~!

あ、タイガースBOX、ポチしちゃいました

投稿: みかん | 2009年8月29日 (土) 12時29分

深夜にポチったCDBOXの解説によると
サビの♪呼んでる はシローのファルセットだそうです
え~、えっ、えっ??40年間女声コーラスだと信じていました

そういえば「Hoo,woo」とは全く声が違うけど
なんかの処理をしたものと思ってましたわ


投稿: メイ | 2009年8月29日 (土) 23時10分

みなさま、ただいま~♪

横浜のジュリーはおおむねゴキゲン。
お声もだいぶ戻られたようで。
あと、助格コンビは、明らかにツアー前半に比べて動きが派手になってますね。

詳しいレポは後日。

みかん様

今日の横浜は暑かった~。

にしても、う~む。
アレを見てTG-BOXをポチした方は、これで3人目。
世の中のジュリー係数上昇に貢献しております。

メイ様が記事に書いておられますが、TGタイムリーのファン世代にとっても、お買い得の商品のようですね。

ご紹介が役立って、何よりでございます。

メイ様

えええ~っ!
シローの声ですか、あの「呼んでる♪」コーラス!
想像もしていませんでしたよ。勉強になりました。

実は僕、「自由と憧れと友情」の中で、シローのリードヴォーカルの3曲がかなり好きになったんですよ。
この辺りからしても、タイムリーなTGファン世代の方々とは別の認識を持ってアルバムを聴いてしまっているようです…。

あ、別件ですが、ジュリーは今、ちょっと夏ヤセしてきていますね。
このままキープして、メイ様のご意向に沿った状態で大阪入りしてくれると良いですね~。

投稿: DYNAMITE | 2009年8月30日 (日) 01時28分

DYNAMITE様

こんばんは。
実は私も先日TG-BOXをポチッとしてしまい本日届きました^^
三分の二以上手持ちのレコードとダブるのでどうしようか迷いましたが、これは絶対に買いですね。
懐かしい曲、初めて聴く曲、どれも素晴らしいです。
紹介して下さってありがとうございました。

投稿: hayami | 2009年8月30日 (日) 20時34分

hayami様、いらっしゃいませ~。

いやぁスゴイ。
この1週間で、最低でも4名の方々が楽天ショップさん経由でTG-BOXをお買い上げ。

僕はもう、無責任なブツを気軽におススメする事ができない状態ですよ~。

まぁ今回は重鎮のメイ様が「お買い得」と仰って下さった事が、皆様への信頼を上積みしたのでしょうねぇ。

hayamiの良いお買物のお手伝いができて良かったです。
確かにレコードの方が味わいは上でしょうけど、手軽な必聴保存盤として大いに価値があるTG-BOX。
名盤「自由と憧れと友情」の音源をはじめ、他の多くの皆様にも、TGの作品を聴いて頂きたいと思っております~。

投稿: DYNAMITE | 2009年8月30日 (日) 22時11分

DYNAMITEさま、またもや記事とまったく関係ないライブレポです。
小樽イカ電祭での井上尭之さんライブに行ってまいりました。

7、8月は小樽夏祭りシーズンで、最後がイカ電なのです。イカ釣りの電気=イカ電で、小樽市手宮地区の商店街の、小さな小さなお祭。イカ焼きとホタテ焼きが山のようにある他は露店もなく、ミニステージ付ビアガーデンなのですわ。子供も来るからジュースもあるけど。
特設ステージがそもそもイベント用のトラックだし(ははは・・・)

今回はエレキ1本、青のストラト。40分の予定が50分やってくれました。
1)命の花
2)愚か者(ショーケン用のロックバージョンではなく、井上さん用の弾き語りバージョン)
3)時は流れて~Time in changes~元歌は「さわやかカントリー」
4)夕陽が泣いている
5)時の過ぎゆくままに
6)Diamond Drop
7)I Stand Alone
8)赤とんぼ
9)夕焼け小焼け
10)ふるさと
11)雨降りお月さん
12)Everlasting Love
~アンコール~
13)里の秋
14)手ぶらが一番

2)はショーケンバージョンで聴きたかったなぁ。3月にもこのバージョン聴いたし。違うの聴きたかった・・・。ロック調にした方がギターを楽しめると思うんだけど、だめかしら。

4)は観客のリクエストだったのですが、「歌詞覚えてません!」と言い切りましたね。
いわく、あれはマチャアキの歌だから。それで最初イントロだけでいい?って弾いたんだけど、お客さんが歌いだして、結局最後までみんなで大合唱。
まあ、客の年齢層高めだし、みんな歌えましたよ、ええ。
ここでマチャアキの離婚の時の話など、MCあり。

5)は、「こんなのもやってたんですよ~。本物ですよ、本物!」と言って弾き始める。
するとお客さんみんなで歌う。ええ、歌いましたとも!
他の人たちもみんな、歌詞がとぎれることなく最後まで。
ある意味とんでもない贅沢です。井上さんの生ギターで『時過ぎ』歌うなんて。
・・・でもね、あまり本物本物って言って欲しくはなかったなぁ。
そりゃ井上さんがオリジナルだけど、まるでカズさんが偽物みたいじゃない?
ギターも確かに上手いんだけど、凄い!って鳥肌立つでもなく、聴いててなんかこう、琴線に触れてこないというか。それは井上さんのこの曲に対する思い入れが既に過去のものになっているからか、歌い手としてジュリーがそこにいないからなのかは、私は分からない。でも今回聴いた中では一番好きな曲であるにも関わらず、心に響いてこなかったのです。

6)はインストロメンタル、7)は歌付。この2曲はとても井上さんらしいギターが聴けたと思います。ご本人もちょっと得意そうに弾いててお茶目(笑)。6)は私も好きな曲♪

8)以降は最近のブーム、童謡シリーズになります。童謡に取り組み始めた経緯など、ちょっとMCあり。この童謡CDは11月くらいに発売される予定とのこと。アマチュアになったと言いながらけっこう宣伝してました。

アレンジがポップで面白かったのは9)かな。手拍子しちゃったり。夕焼け小焼けに手拍子って意外でしょ。でもテンポも速くして明るい感じに仕上げてあり、違和感なかったです。

10)では会場で涙ぐんでた人もいたみたい。でも私個人としては、これはエレキギターではなく男声合唱で聴きたい曲なので、感情移入がいまいちできなかった。

14)は、きっと今のご自分の心境なのでしょう。リラックスした感じで楽しそうに歌ってらっしゃいました。

こんなところでございます。井上さんファンで東京や新潟や北九州(!)から来た方もいたらしい。・・・すごい。日曜夜のライブって、北海道からはその日のうちに帰る手段がないというのに。

>東京の皆様
11月3日にお寺の本堂でライブがありますよ。井上さん好きな方は聴きに行って下さいませ。

投稿: 白兎 | 2009年8月30日 (日) 23時20分

白兎様、いらっしゃいませ~。

井上さんのレポ&貴重な情報、ありがとうございます!
元気にギターを弾いていらっしゃる井上さんの姿が目に浮かびましたよ。

「時の過ぎゆくままに」の「本物」というご発言、ファンの皆様の中に複雑な思いを抱かれる方々も多いようですが、そんなに皆様がお気になさるようなことではないと思いますよ~。

井上さんが仰るのは、「レコード作った時はこうだったんですよ」という事なんです。

例えば、井上さんが単独音を独立させて弾いている部分で、柴山さんだとスライドで弾く箇所があるんですよ。
おそらくほとんどの方は気がつかないような、細かい部分で。
それで、「こちらの指使いが本家」と仰っているワケで、決して柴山さんを否定するご発言ではないのです。

「本物ですよ」というのは、「みなさんが知ってるあの有名な曲のギターを、当人がそのまま同じようにして今、弾いてるんですよ~」という紹介の意味だと思います。

井上さんご自身が考案したギター演奏を、ご本人が大切に思っていらっしゃる、という事なんですね。
僕等リスナーは、白兎様の仰るように、それを贅沢な時間として、素直に感じて耳を澄ます…それで幸せな気持ちになれば…と思います。

僕も是非、その贅沢な時間に立ち合いたいと思っている一人ですよ~。


投稿: DYNAMITE | 2009年8月31日 (月) 23時00分

瀬戸口さま、

今頃、お邪魔してすみません。
TG酔いから醒めないので、そのまま「自由と憧れと友情」を聴き倒しています。
「最終盤のTG」の姿がくっきりと浮かび上がって来ます。
「最終盤のTGのジュリー」がここにいて、どこかを見ている様な。
その先にはPYGが待っているわけですが・・
TGとPYGはバンドとしての性格は違うのですが時代の音が共通していて、このアルバムを聴いているとサリーとジュリーがこの後向かっていく方向の正しさ、自然さを感じます。

PYGのステージで「やすらぎをもとめて」の凄い歌唱に出会って忘れられないのですが、でも、TG最終盤の「誰れかがいるはず」からわたしがぶっ飛んだPYGライブの「やすらぎをもとめて」までほんの一歩、半歩かも・・の距離だなと感じます。
この「自由と憧れと友情」から「PYG」への流れはとてもリアルでスリリングです。

最後にタイガースは凄いアルバムを残してくれたと、当時「ここからの別れ」にばかり気をとられて聴いていた自分を反省しています(笑)

投稿: momo | 2012年3月 6日 (火) 01時36分

momo様

ありがとうございます!
やはりまだ醒めませんか…(笑)。

僕のこの曲の記事、考察は甘いです~。
これを執筆した2009年、僕にとってまだまだタイガースは「昔ジュリーがいたバンド」のスタンスであったように思います。

ただ覚えているのは、アルバム『自由と憧れと友情』を聴いて、「なんて凄いロック・アルバムなんだ!」と驚き、その感動と高揚感をしばらくおさめられなかったこと…。
この記事は、完全にその勢いで書いていますね~。

僕は昨年夏に「怒りの鐘を鳴らせ」や「誓いの明日」の記事を書き、ようやくクニ河内さんの凄味を知りました。
この「誰れかがいるはず」も今書けばまったく考察内容は違ってくるでしょう。

momo様の仰る通り、ニュー・ロックの志はこのアルバム、この曲にはハッキリとあって、PYGとの距離が短いこと…僕はその点については、うっすらとではありますが、この記事を執筆時点で掴みかけていたような気がするのです…。

投稿: DYNAMITE | 2012年3月 6日 (火) 22時47分

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