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2009年7月

2009年7月31日 (金)

沢田研二 「おまえがパラダイス」

~from「G. S. I LOVE YOU」、1980

今週末は安城!
僕にとっては初の関東圏外ジュリーLIVE、遠征です。

~近所の普通のお父さんやお母さんが「ちょっと行ってみるか~」と自転車でやって来て、ロッケン・ジュリーにド肝を抜かれる、の図~

一番観たいのは、実はそんなシーン。
地方の小さな会場で観るジュリー、楽しみです~。

さて、ネタバレも解禁し、どんな曲でも心おきなく記事に書けるようになりました。
溜まっておりますリクエストを少しずつやっていかないとね。リクエストなさった御本人が忘れちゃってるかもしれません。

そんな中から、今日は有名シングル曲シリーズ。
5月に、「大好きな曲」と、あみ様からリクエストを頂いております「おまえがパラダイス」、僭越ながら伝授!

僕は観に行けませんでしたが、あみ様はじめ多くの方々は、今年「きめコン」でこの曲を観ていらっしゃるんですよね。
うらやましい!

最近のジュリーは、往年のロッケンなヒット曲を歌う際、ちょっと(というか、かなり)楽曲自体をイジり倒して照れ隠しのようにおフザケに走る場合が多いですが、「おまえがパラダイス」のヴォーカルは、近年のDVDを観たりしますと、むしろどんどんカッコ良さを増してきていますね。
これはですね。
ジュリーは3連符ロッカ・バラードの絶唱が、大得意なんです!
大得意だから、歌ってて気持ちがいいんだと思います。陶酔の境地に入るんですね。

3連符というのは、1拍が「チャチャチャ」という8分音符三つで構成されている、という理屈でして、この「チャチャチャ」がスローテンポで4つ並んで1小節、というのが「3連符ロッカ・バラード」という奴です。
ロッカ・バラードの譜面は、その昔「4分の4」拍子表記でしたが、最近は「8分の12」拍子と表記するのが主流となっています。

スローテンポかつ3連符構成の4拍子というのは、かつてはムーディーなバラード専門のリズムでした。
オールディーズの名曲「オンリー・ユー」がその代表格でしょう。ダンス会場(いつの時代の話だよ)などでは、このリズムの曲がかかると男女が密着したりしてたワケですよ。
例えば「君をのせて」などは、その手のナンバーですね。
古き良き、洋楽直系のバラードです。

ところがこの3連符構成の4拍子バラードを、敢えてハチャメチャにシャウトしまくる、という新たな試みに挑戦したのが、ポール・マッカートニー。
ビートルズの「Oh!Darling」という曲です。

おそらくポールは、ホワイトアルバムでジョンが歌った「ヤー・ブルース」のヴォーカルからヒントを得ています。
ブルースというジャンルも3連符構成の4拍子ですが、バラードではありません。セブンスコード主体のハードな進行で、ジョンの絶唱は文句なくカッコいい。そのまま同じ事をやっても、自分はジョンに敵わない、ならば・・・とアプローチを工夫するのがポールのスゴイところ。同じリズムのバラードを絶唱シャウトしてしまえ!というワケです。

この試みは大成功し、「バラードなのにギンギンにロックってどういう事?」と世間をアッと言わせ、遂に「ロッカ・バラード」という新たな言葉が生まれました。
リズムマシンの内臓パターンでも、このリズムは「ROCK'A BALLAD」というカテゴリーで登録されています。今やジャンル用語として確立しているのですね。

70年代初期のジュリーナンバーにも、本来ロッカ・バラードに収束するべき楽曲がいくつかありました。「あなただけでいい」「胸いっぱいの悲しみ」などがそうです。
ところがその頃は、アレンジが「ロック」というベクトルを向いていなかった・・・と言うか、それはちょっと冒険が過ぎる、と敬遠されていたようです。せっかくジュリーが3連符のスローテンポを歌うなら、美しく繊細なヴォーカルに仕上げた方が良い、という判断でしょう。

ところが、エキゾチックス(あ、この頃はまだオールウェイズか)を引き連れたジュリーを銀次兄さんがアレンジするとなれば、そうは行きません。
「まずロックであれ」という意識を歌い手・演奏者・編曲者全員が持ち、加瀬さん作曲の3連符バラード「おまえがパラダイス」は、見事にロッカ・バラードに変貌して仕上げられます。

ひとつひとつの拍を強調して、縦にノるリズム表現。
リリース当時の映像を観ても、明らかな縦ノリですよね。ジュリーも、コーラス時の柴山さんも、ガクンガクンと縦に身体を動かしています。

ジュリーは、その頃よりずっと前から、こういうヴォーカルを試したくて仕方無かったのではないでしょうか。
絶対自分に合うはずだ、という確信を抱いていたと思います。

ジュリーが次シングル「渚のラブレター」について、後に「う~ん、ちょっと・・・」みたいな発言をしている事はよく知られていますが、それは、「おまパラと同リズムで、美しい路線のヴォーカルに戻って試してみたけど、やっぱりロックな歌い方の方が性に合うなぁ」という自身の認識によるものだと思います。
もちろん、「渚のラブレター」は大名曲のひとつですし、ヴォーカルも神レベルですよ!これはあくまで、ジュリー自身の歌い方の好みのお話でしょうね。

「おまえがパラダイス」は、いよいよジュリーが本格的にロックへとシフトしたアルバム「G.S. I LOVE YOU」に収録されています。
このアルバムは、イギリスのネオモッズの連中のオハコであった「擬似ステレオもどき」というミックスがなされていて、演奏楽器の各パートいずれかが、左右どちらかのチャンネルに完全に独立して振られているんです。
この辺りは洋楽へのオマージュ、一種の遊び心で作られたアルバムと言えますが、それ故に他のアルバムとは明らかにミックスバランスが違います。例えばベスト盤をヘッドホンで聴いた際、「おまえがパラダイス」のトコだけ、何か脳ミソを半分に割られるような感覚があるはずです。

ですので僕は、「おまえがパラダイス」をベスト盤、編集盤で聴く事はお勧めしません。
是非とも「G. S. I LOVE YOU」という名盤の、同じ音作りの楽曲の流れの中で聴いて頂きたいと思っています。このアルバムが、曲間の隙間を詰めて作られている、という事の意味がそこにあるのです。

最後に。「おまえがパラダイス」の話ではないのですが、ひとつだけ。

今回の記事で、ジュリーはこの頃よりずっと前から、歌い方ひとつで「ロッカ・バラード」へと変貌するはずだった楽曲を持っていた、という事で「あなただけでいい」「胸いっぱいの悲しみ」を例に挙げました。
ジュリーは近年、その思いを実践していたんだなぁ、と思ったのが、2004年の正月コンサート「爛漫甲申演唱会」。
僕はもちろんDVDでしか観ていませんが、このステージでの「あなただけでいい」は完全にロッカ・バラードとして新しいスタイルの楽曲に変換しています。
僕は、美しい慟哭スタイルの「あなただけでいい」ももちろん好きで、どちらが良いとは言えませんが、これは観ておく価値がありますよ。

そして密かに、今後のLIVEで「胸いっぱいの悲しみ~ロッカ・バラード・ヴァージョン」が聴ける事を楽しみにしているのですが、果たして・・・?

あ、今年のツアーでは、「おまパラ」も「あなただけ」も「胸いっぱい」も演ってませんから、念のため(あ~ネタバレって気楽♪)。

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2009年7月29日 (水)

沢田研二 「Child」

~from「REALLY LOVE YA!!」、1993

みなさま、本日もたくさんのアクセス、ありがとうございます。
ここ数日で、新しく遊びにいらっしゃって下さる方々も増えているような気がします。
やはり、毎回のLIVEレポ記事を境に、少しずつ検索ヒットしやすくなっているのでしょう。
ベストテンには入ってこないでしょうが、本日の検索ワードの中には

「もっと太ったろか」

というのがありましたよ~(笑)。
ありがたい事です。

そんなみなさまに支えられ、拙ブログは去る26日未明、累計アクセスを10万の大台に載せました。
ジュリーの歴史に詳しいでもなく、LIVEでの容姿を詳細にお伝えするでもなく、ただ自分が書きたいことを長々と書いてしまうスタイルでずっとやっておりますが、それでも多くのみなさまが支持してくださり、叱咤激励を頂きつつ、ジュリー祭りの記事更新以降の半年ちょっとでここまで来ました。
やはり「読まれている」「応援してくれる方がいる」という実感がなければ、更新を続けては来れなかったでしょう。
改めて、御礼申しあげます。

今日は、10万ヒット記念リクエストの第1弾。
(もうひと方いらっしゃいます。ウモン様、リクエストお待ちしております。さらに、ニアピンのみなさまも是非どうぞ!)
同世代、新規組とのことで、ジュリーファンの中にあって僕と似通ったスタンスでいらっしゃいます、鯛焼き丸様からのリクエストです。
アルバム「REALLY LOVE YA!!」から、いかにも吉田建さんプロデュース期らしいポップ・ナンバー「Child」、感謝を込めて伝授!

吉田建さんプロデュース、(現時点で)最後のアルバムとなった「REALLY LOVE YA!!」は、演奏面において、次作「HELLO」やその後のセルフ・プロデュース時代への橋渡し的な仕上がりになっています。
楽曲提供者や参加ミュージシャンも多岐に渡り、その意味でも過渡期と言えそうです。

そんな中、建さん自身の「これが最後!」という気合が見えている作品でもあります。
「とにかく、ベースだけは俺が全部弾く!」という。

ドラムスが楽曲の土台とするならば、ベースは基本的な楽曲の色を決めるパートと言えるでしょう。
打ち込み嫌いの建さんが、アルバム制作課程である程度の打ち込み音を導入せざるを得なかったのがちょうどこの時代。
ならば、とアレンジとベースラインでグルーブを持たせたEMI期のジュリー作品。このアルバムも編曲に演奏に妥協なき信念を注いでいます。

「Child」のようなエイトビート(8分音符主体の4拍子)のポップス系ナンバーは、ピックベースが主流ですが、ここでも頑なに指で弾く建さん。
指弾きとピック弾きで最も違いが現れるのは、音の粒の揃え方です。
実際、エイトビートで「ドッドッドッドッ」と同音連打するベースラインは、ピックの方が全然弾き易い。
「Child」で言うと「このままっ、じゃいけない♪」の部分。
ここだけなら、ピックの方が全然楽に弾けるはずです。
それでも指で弾くのは、Aメロのグルーブ感あふれるラインのため。これは、指弾きでなければ出せない味なのですね。

どんな楽器にしてもそうなのですが、「次の小節へと向かっていく意識」を持った演奏者はレベルが高いと言われています。
これはある程度キャリアを積んだプレイヤーなら、アマチュアであっても基本的な話ではあるのですが、例えば「Child」のAメロ。
「タクシー、窓に流れゆく♪」の部分。
動き回る独創的なラインもさることながら、Cコード(ドミソの和音)の小節からAm(ラドミの和音)の小節へ移行する際、建さんはCの小節のラスト2拍あたりでもう次のコードAmを意識して、シンコペーションのラインを奏でます。そのラインの中に、CとAmのルート経過音である「シ」の音が噛むのです。
センスに劣る演奏者だと、この部分をピックで、
「ド~ドド~、ド~ドド~、ラ~ララ~、ラ~ララ~♪」
と弾くかもしれませんが、建さんのプレイにそれは有り得ません。
これは、氷山のほんの一角の例なのですが。

ピックベースにはピックベースの良さがありますが、建さんはやはり指弾きならではの発想を持った人ですね。

鯛焼き丸様のコメントにありましたので、「Child」、ジュリー自身の詞にも触れましょう。
ちょうど「BURNING SEXY SILENT NIGHT」の記事で書きましたが、ジュリーの作詞スタイルはここまで目まぐるしく変遷してきました。
2000年以降確立した「些細な日常の素直な投影」というスタイルの片鱗が、「Child」には窺えます。

「生き急いだヒーロー」時代の詞から、CO-CoLO時代の「素直な吐露」へ。
ところが恋愛についての観点で言うと、CO-CoLO時代の詞は、まだ「恋愛」が特別な感情として描かれています。
今のジュリーにとって「恋愛」とは「日常のシアワセ」に包有される感情であり、作詞においてもそれが明らかに前面に出されていますが、「Child」にも部分的にそのスタンスが見受けられます。
「Child」には「サヨナラを決める」というフレーズこそありますが、これは別れの歌ではなく、「気持ちの伝え方が解らない」という、ふとした一瞬を捉えたものだと思います。

また、「不思議ちゃん系」と呼ばれる”ジュリー言葉”ももうすでにこの詞にあって、「君があくび♪」なんてフレーズをあのメロディーに載せてしまうのがジュリー流。
数年経つと、キツネだタヌキだ芋だと言い始めてしまうのですが。僕は、それはそれでジュリーの持ち味だと思うし、何よりも「素直」というベクトルに惹かれています。

あ、最後のコーラス「素直に伝えよう♪」のトコ、先日「影-ルーマニアン・ナイト」の記事で書いた、「トラックを抜き出してエフェクトをかけ、機械的な声にする」という手法を、コーラスパートで使っていますよ。
細かい事ですが、僕はこのようなミックス段階でのちょっとしたお遊びが好きなんです。

蛇足ですが、僕はこの「Child」という曲を聴くと、何故か「DELIC」というアマチュアバンドがイカ天で演奏した楽曲を思い出します。メロディーのアプローチが似ていたんじゃないかと思います。
楽曲のタイトルも覚えていませんが、「個人的には好きだけど、このバンドがブレイクしたりはしないんだろうなぁ」と思いながら観ていた記憶があります。
確か審査員の反応は、建さんが辛口で、銀次兄さんは絶賛してたんじゃなかったかなぁ。

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2009年7月26日 (日)

[ 伝授・特別編 ] 沢田研二「Pleasure Pleasure」2009・7.25 大宮ソニックシティー セットリスト&完全レポ

う~む。
昨日日付が変わって帰宅した時点では9万9千9百ナンボだったカウンターが、知らぬ間に10万超えとります。
10万のキリ番踏んだ方~、リクエストお応えしますよ~。
それとも、普通の通りすがりの方が踏んでいかれたのかな・・・。

さて、当ブログも今日からセットリストのネタバレ解禁となります。
当初、この日を境に渋谷のレポをこちらに引越しさせようと考えていたのですが、それも芸がないので、新たに大宮のレポをアップいたします~。
ネタバレコーナーに置き去りにされております渋谷レポも合わせて、御覧くださいませ。

YOKO君と赤羽で待ち合わせて茶をシバいた後、大宮到着は5時前。
二人とも、相方をアテにして道を全く調べてきていないという非常事態や~。
ほとんど駆け込みでしたわ。

お席は2階の超前方。しかも席のすぐ後ろは通路という恵まれた条件ですから、ハナから立ちます!の意気込み。
さぁ、ジュリーが喜ぶ「ビビッドな反応」代表のYOKO君を従え、真夏の大宮、開演!

1曲目「ROCK'N'ROLL MARCH」

Rocknrollmarch

前夜のYOKO君からのメールには
「明日DA!ジュリーDA!Rock'n'Roll March DA!」と書かれておりました。
「ROCK'N'ROLL MARCH」、この曲はねぇ。
マッサラ状態で大宮に挑むYOKO君、セットリストを色々と予想する中で、「贅沢を言えばキリがないけど、コレは間違いなく演ってくれるだろう」と考えたのでしょう。
僕も渋谷初日の前日は、同じことを考えたものです。
コレが1曲目というのは、何度観てもスリリング。

YOKO君、何度目かの「DA~♪」のトコで、僕の左手を強引に持ち上げます。
そういえばこのフリ、猪木の「ダ~!」がコンセプトだ、ってメイ様に教えて頂いたっけ。

2曲目「AZAYAKANI」

Atarasiiomoide

渋谷と大宮の比較、そのひとつに各楽器の音量バランスがあります。
今ツアーに限ってそういう設定になったのか、それとも箱の問題なのかは解りませんが、渋谷ではドラムスが大きめ、大宮はキーボードが大きめ、という違いがありました。
この点は打ち上げでも話題になりましたが、どちらの設定が良いか、というのは楽曲によるんですよね。
この「AZAYAKANI」などは渋谷の設定の方が良かったし、「強いハート」などは大宮の方が良かった。あくまでこれは、楽器音量設定バランスのみのお話ですけどね。

ジュリー、声がガラガラです。
ツアー中日だもんね。ちょうどそんな時期かも。頑張れ~!

3曲目「銀の骨」

Sur

イントロでYOKO君、「おぉっ?」、な~んて変な声を出します。
おそらく、「曲は解るけどタイトルなんだっけ?」という状態なのではないかと。
だって。
打ち上げで、「鉄の骨がさ~」とか言うんですよ、彼。

今日の席だと、かなり垂直に近い感じでステージを見下ろせます。この場合、演奏を一番把握し易いのは泰輝さんのキーボードです。
「銀の骨」では、下段のキーボードをピアノ音色でメイン使用。
上段の右半分がトランペット、左半分がストリングスと、それぞれ音色設定されています。
イントロではこの3音色を順に使っていきますから、観ていて「あぁ~、そういう設定かぁ~」と改めて感心。
なかなか気づきにくい事ですが、楽曲ごとの設定変更などもご自身の手によるもので、演奏ともども大活躍の泰輝さんなのです。

~MC~

やっぱりここでは、満タンシングル「Pleasure Pleasure」とDVD「ジュリー祭り」のお話。
「晴れたね~」とも。昨日はドシャ降りだったからねぇ。

しかし。
僕、ドームのレポの時からそうですけど、MCとか、全部記憶で書いてるんですよ。
ですので、喋るタイミングとかの記憶違いもありますし、後からあちらこちらで他の皆様のレポを拝見して「あ~そうだった!」と思い出すことの方が多いんです。
僕のドームレポの記事、特にMCのくだりに関して、どんだけ適当に書いとんの!という事は、DVDが発売された今となっては皆様お気づきでしょう。怖くて自分で読み返せませんよ。
例えば、あいら様はちゃんとノートとペンを持参して、びっしりとMC内容をメモしていらっしゃいましたよ。少し見せて頂きました。素晴らしい速記力です。

MCのレポは、僕が曖昧な記憶のまま書かずとも、他の皆様におまかせした方がいいかな・・・。

このMC部分は、渋谷と比べてサクッと短めに終わりました(その分、アンコール時がエライ大漫談タイムでしたが)。
シメは、「サンキュ~、サンキュ~大宮!サンキュ~、プレジャ~プレジャ~!」

4曲目「Pleasure Pleasure

Pleasure

いや~やっぱり盛り上がるわ、これ!
で、会場の皆様、手拍子バッチリですね~。

書いてくれ、と言われたから書きますが、まぁ一番手拍子バッチリだったのは、この曲のLIVEお初のYOKO君ですけどね。
LIVE後に復習した時も、バッチリだったからね。

そこんトコ間違いなく書いとけよ!と脅されたから書いてますけどね、ええ。
4回し目の「うん、たた!うん、たた!」がね、ソコんトコがもう、バッチリなワケですよ。
・・・世界で4名しか意味の解らない事を書いてますね、すみません。

この曲では下山さんのギターのチューニングが若干低かったですが、今回も4小節のソロのために前に出てきてくれました。

5曲目「Smash the Rock

Pleasure_2

柴山さん、バラード楽曲の入魂ソロ部はチョーキング時にお口が「ぬぉ~」となりますが、ロッケン楽曲の場合はと言いますと。
チョーキングと同時に左足が上がります。
この日は、膝でネック支えてるんかい!くらいまで高々と上がりました~。
直球入魂、カッコイイねぇ。

ところでこの曲、メイ様のトコで御記事を拝見して爆笑して以降、僕もすっかり「銀のハンマー♪」が「銀の看板♪」に聴こえるようになってしまい、困っておりました。
ジュリー、まさかその記事読んだ?のかな?
「銀のハンマー♪」と歌いながら、ハンマー降り下ろしポーズを炸裂させます!
これ、渋谷ではまだやってなかったよね?

6曲目「強いハート」

Aimadematenai

渋谷より数段良かったのが、この曲。
渋谷のレポでは下山さんのソロについて書きましたけど、大宮では、ジュリーのかすれヴォーカルが楽曲にピタリとハマって入魂度が増したこと、そして泰輝さんのキーボードが高らかに聴こえたこと、この2点を強調しておきたいですね。
僕はこの曲、イントロのシンセの旋律が好きなんだなぁ、と再確認。

7曲目「すべてはこの夜に」

Nonpolicy

う~ん、YOKO君のビビッドな反応は新鮮ですね。
「Hang On Me♪」のトコ、全員参加で頭打ちの手拍子がありますが、彼、「なんじゃそりゃ、必要性が解んね」みたいな雰囲気をビシビシと発してるんですよ。最後まで参加してませんでしたね。曲は彼も好きなはずですけど。
僕は、喜んで参加するんです。これはキャラの違いだね~。あと、元春パートでハモったり。

8曲目「勝手にしやがれ」

Omoikirikiza

マイクをスタンドにした瞬間、「ヒュ~ヒュ~!」と囃し立てるYOKO君。「ダーリング」とか「憎みきれないろくでなし」を期待してるな、ってのが、長い付き合いの僕には解ってしまうワケですが。
でも、「勝手にしやがれ」なのでした~。
しかしYOKO君、イントロでノリノリです!これがマッサラで挑んだ者の強味ですね。改めて、ネタバレ厳禁を自分に課し、やり遂げた彼の精神力に脱帽します。僕だったら50日間の情報シャットアウトはとても無理!

曲の前に、女性の方のJ友さんに「手旗信号やります?」とお聞きしたところ、「やんな~い」との事で。
まぁ、恥ずかしいのはよく解りますからそれは仕方ない。
僕は、やる気満々で来ましたからね~。仲間が欲しかったんです。YOKO君がやるとは思えないし・・・。
と、思ったら、全開でやってました、YOKO君。

途中、柴山さんのストロークについてYOKO君とひとことふたこと確認。レコード音源とはかなり違ったアプローチなんですよね。

9曲目「明星

Kokuhaku

しょあ様の宿題。
「この曲でプリンスはちゃんと歌っているか?」

歌っていらっしゃいます。
GRACE姉さん、泰輝さん、下山さんのコーラスは、しっかりとした混声3部ですよ。下山さんはバリトンパートですので一番目立たないのです。
でも、確かに渋谷では、下山さんのコーラスは聴き取りにくかったですね。ツアーをこなしていく中でマイクバランスが進化したのか、大宮の箱的な問題なのか、はたまた単純に今日は下山さんの声が良く出ていたのか・・・その辺は謎です。

YOKO君は自分が現役でアコギ弾き語りLIVEをしているだけあって、柴山さんのアルペジオをチェックしまくり状態です。

10曲目「我が窮状」

Rocknrollmarch_2

そうそう、もう速報でも何でもなくなってしまったので記事にはしませんけど、昨日澤会さんから茶封筒が届いておりました。
大宮の入場時にも全く同じモノが配られていましたが、CD「ジュリー祭り」の振込用紙と、澤会さんに在庫のあるCD、DVDのご紹介。
再版などで、徐々にラインナップが増えてきているのは嬉しいですが、この度遂に、アルバム「ROCK'N' ROLL MARCH」がその姿を消しました。
「生きてたらシアワセ」に続き、またしても近年の名盤が絶版状態に。
「Pleasure Pleasure」ツアーでジュリーに堕ちた新しいファンは、「我が窮状」やタイトルチューンをLIVEでしか聴けない・・・気の毒な状況です。

11曲目「届かない花々

Croquemadame

あ、この曲は渋谷の方がバランス良かったです。
下山さんのギター、エレキの音量は問題無かったですが、アコギになると聴き取りにくくて・・・。席の位置の問題かもしれませんけど。
って、我に返ってみたらいつの間にか渋谷2日目の7列目(僕にとっては超神席)と比較しとるわ!イカンイカン。

12曲目「オーバーチェア」

YOKO君、「ドームの曲だよね?」と。

作曲者の柴山さんは、各メンバーのソロパートになると「行け~!カマせ~!」と、バンマスの貫禄を見せつけます。

1階、駆け足でおトイレのお姉さまが数人。2階から見てると目立つね~。ジュリーは「オムツして来い」なんて言ってますけど、実際にはまさかねぇ。女性の場合はある程度仕方ないと思います。
開場から開演までがたったの30分ですからね。ジュリーファンは開演前に親睦を深める事が多いし、1時間前に開場してあげたら~、と思うのですが。渋谷でも感じましたが、女子トイレ長蛇の列はいつ見ても気の毒です。

13曲目「そのキスが欲しい」

Reallyloveya

白酋長、今ツアーお初!渋谷ではコレが無かったんだ~。

打ち上げにてYOKO君が挙げた今日のベストはこの曲。
思えば東京ドーム、YOKO君と散々1曲目予想をやり合って、「ダーリング」(YOKO君)だの「TOKIO」(僕)だのと言い合った中、「そのキスが欲しい」が始まった瞬間に二人で「ずいぶん渋いトコで来たな」なんて苦笑したりとか。
二人揃って、ヒヨッコだった己を恥じ入るナンバーでもあるんですね、これは。

で、例の突き放しヴォーカル部はやっぱり「キャ~!」ではなく「フギャァ~!!」でございました、会場のお姉さま方。

14曲目「単純な永遠」

Simplenaeien

第1部では、2階のスタンディング状況はチラホラだったのですが、「そのキス」からこの「単純な永遠」の流れでようやく総立ちに近い状態に。
ハナからノリノリだった7列33番と8列38番のお姉さま、ここまで僕はすごく助けられました。やっぱり、自分たちだけ立ってる、ってのは居心地悪いですから。
この曲では7列37、38番のお姉さまに助けて頂きました。
手拍子、胸のあたりでやる箇所と、頭上でやる箇所、しっかりついて行かせて頂きましたよ~。

15曲目「いくつかの場面」

Ikutuka

渋谷では結構余裕を持って歌っていたジュリーでしたが、この日は感情たっぷりと。
渋谷直後、「何故間奏で拍手するの?」という件でネット上で疑問が投げかけられていたりしましたけど、この日は一旦起こりかけた拍手を「シッ!」みたいな圧力で押さえ込む雰囲気が会場のあちこちで感じられました。
僕自身は全く気にならない事なのですが、ジュリーファンの輪をリスペクトしていますので、その空気には同調しました。

声を枯らして熱唱するジュリーですが、1番「離れ~ない~♪」の高音が届かず、瞬時にファルセットに切り替え。これはこれで貴重なワンシーンだったかと思います。
2番の同箇所は、渾身の絶唱で切り抜けました。

16曲目「時の過ぎゆくままに」

Ikutuka_2

という事で、今日は「爆睡メドレー」はナシです。
ひょっとしてアレは、渋谷2日目だけ?

YOKO君の反応が楽しみだったんですけどね・・・。

17曲目「僕は歌うよ

Pleasure_3

今回の大宮では、あいら様に初めてご挨拶させて頂く機会に恵まれましたが、やっぱりお互いに話し、質問する内容が・・・マニアックなのでした。
例を挙げますと、「歌謡曲(敢えて、の表現ですよ)のイントロを作ってるのは、作曲者だろうか、編曲者だろうか」とのあいら様のご質問があって。
僕の答えは「曲によると思います」と。
例えば「Smash the Rock」はコードリフにメロを載っけての作曲でしょうから、イントロを作ったのは柴山さん。これは確実。
で、この「僕は歌うよ」などの場合、想像ですがGRACE姉さん作曲の時点では、マッサラなメロディーのみだったのではないか、と思うんです。ですので、イントロのあのオルガン部を作っているのは編曲者の白井さんでは?とお答えしました。
でも、今記事を書きながら思うのですが、満タンシングルは鉄人バンドがフルに参加して制作された1枚ですから、泰輝さんがアイデアを出した可能性もありますね。

18曲目「睡蓮」

Asuhahareru

今日のお席で一番の収穫は、何と言ってもキーボードの鍵盤が上から良く見える事だったんです。
「睡蓮」イントロ、泰輝さんの超絶オルガンがメチャクチャにカッコイイ!
CD音源ではキーボードは入ってないんですよね。これが、LIVEの醍醐味です。

間奏では泰輝さん→柴山さんの順にソロを回しますが、泰輝さんソロの時にジュリーと柴山さんが鍵盤にかぶりつき攻撃。
あと、後奏ではGRACE姉さんの手数が狂乱状態になる箇所がありまして、ココでは柴山さんがドラムセットに急接近してヘドバンです!
ギター以外の各楽器の見せ場をノリノリでフォローするギタリスト・柴山さんは、やはりジュリーLIVEの要だと思います。

19曲目「BAMBINO EXCUSE

Pleasure_4

打ち上げにてYOKO君、「いや~バンビーノは素晴らしい!」。
歌詞がイイ!ってねぇ。いや、確かにイイですが、この詞に共感する男性って、実生活の男としてはどうなのよ・・・。あぁ、でもジュリーはソコまで狙って書いてるかもなぁ。
でもね。
大宮はNAPOLITAIN級に歌詞ボロボロでしたわ、ジュリー。

♪男ひとりがシアワセに出来ない、と
   何が女だ笑われる HA-HA-HA、よ~よ、よ~よ~!♪

そんな詞は・・・CD音源には・・・無い。

20曲目「NAPOLITAIN

Pleasure_5

しょあ様の宿題、「この曲でジュリーは歌詞を間違えたか?」
おそらく全員正解。
解答は「ボロボロ」でございました。

僕は渋谷ではこの曲の歌詞を把握していないまま観たのですが、この分だとジュリー、今ツアー1度も完璧に歌えていない可能性も・・・。
でも、歌詞が飛んでも余裕で走り回って、元気なジュリー。

後のMCで「最近、歌詞間違っても冷や汗が出なくなってきた」と語っておられました。
だからと言って、それを痩せない理由にするとは・・・お姉さま方は苦笑するしかないでしょうね・・・。

下山さんの表情までは見えませんでした~。

21曲目「緑色のkiss kiss kiss

Pleasure_6

「緑色の投げkiss」は確かに開場を飛び交ったのですが。
何とこの曲も歌詞がボロボロ~。
しかもサビ直前で毎回~(泣)。

大宮では本当にキーボードの音量バランスが抜群でした。LIVEで聴くこの曲、泰輝さんのピアノソロは素晴らしい!
ジャングルビートの手拍子、こちらはYOKO君、完璧。
あ、ごめ・・・「Pleasure Pleasure」も完璧だったよ!(しつこい)。

22曲目「あなたに今夜はワインをふりかけ」

Omoikirikiza_2

黄身様にお約束した通り、ノッケから全開でコーラス。
YOKO君にとってこれは特別な曲ですから、彼について行けば絶対に間違いません。
無論、ハモります。

YOKO君も渋谷での僕と同様「ワイン」で一応シメか~、と思ったみたい。
下山さんのアコギチェンジに熱視線です。

23曲目「さよならを待たせて

Sur_2

柴山さんのソロは渋谷2日目の方が良かったですが、大体連チャンLIVEの場合は2日目の方が、演奏に関しては出来が良い事が多いんです。
今日の立川は期待大だと思いますよ!

~アンコール~

24曲目「KI・MA・GU・RE」

Karehanemurenai

YOKO君、MCのあまりの長さにビビっております。

ここでのMCについては多くの方がレポして下さるでしょうから、僕は頼りない記憶を掘り起こした中から簡潔に。
ちょっと珍しいな、と思ったMCに登場した方々のお名前を。

まずは阿久悠さん。
「先日、阿久さんを偲ぶ会ってのに誘われたんですけど、その日私は大阪なので参加できません」と。
「2000年以降はほとんどお会いしてなかったですが、年齢を感じさせない方でした」

次は岸部シローさん。
長々と漫談を炸裂させながら
「こうやって喋ってるのはね、休憩ですから!他のアーティストさんでも、LIVE中に長々と喋ってはるのは、休憩しとる、って事ですよ(笑)。そう言えばタイガース時代、シローが30分くらい延々と喋っとったなぁ」
このお話、タイムリーなんじゃないですか~!
僕が「シローのおしゃべりコーナー」の存在を知ったのは、数日前に遊びに行かせて頂いたブログさんで話題になってたからですよ。

そして最後、吉田拓郎さん。
「今心配なのは吉田拓郎さんや。僕はあの人の言ってはる事とかが好きでね~。1度作詞・作曲を依頼した事もあるんですが、その時は、今は詞が書けないから、という事で、それじゃしゃあないな~とあきらめました」
これは全くの初耳でした。ジュリーが歌う拓郎さんのナンバー、聴いてみたいですけどね~。

あと、「大宮があっと言う間にソールドアウトなんて、今までそんな事無かったんですから!(拍手)。人気が出てきた、いう事ですか~(拍手)。みなさんこういう体型を求めていらっしゃるのですか?(笑)。こんなトシで人気出たら、私は血迷うよ!もっと太ったろか、とか思って」
2階席後方から「ダメ~!」のお声がかかりました。

「さぁ、みなさま、よろしいでしょうか~!忌野清志郎君が僕に1曲だけ作ってくれた曲です、KI・MA・GU・RE~!」

というワケで、YOKO君のダイブ曲が始まりました。
打ち上げで彼が言うには
「MCが長くて心の準備が出来てなかった。もしもこの曲を普通に第1部の途中とかでいきなり演ったら、俺はアンタの肋骨を全部叩き折ってるよね」
だそうです。
まぁ僕としては命拾いをしたワケなんですが、長めの漫談の直後にダイブし辛い、というのは同意できますね。
「勝手にしやがれ」と「KI・MA・GU・RE」を入れ替えて演ってたら、我々二人はかなりスゴイ事になってたんじゃないか、という結論で。

下山さん、渋谷2日目のジュリーのMCで、あの日以降この曲に対する「ロックを楽しむ!」ってスイッチが入ったんだと思います。
何と、キーボードの後ろをピョンピョンと移動して、柴山さんの背後にへばりつき攻撃!「一緒にカマそうぜ!」って感じ。二人とも、カッコイイぞ~!

25曲目「探偵~哀しきチェイサー

Konndohakareina

大宮、僕のベストはこれ!
ここまでガラガラ声で苦労してきたジュリーですが、前曲「KI・MA・GU・RE」で、「きまぐれ~!」の「れ~!」の絶唱で痰出し唱法を敢行(食事中の方、ごめんなさい)。
本来の透き通るヴォーカルが復活し、何よりジュリー自身が歌ってて気持ち良さそうです。

更に。
うわ~、アレンジが渋谷と変わってる~!
一部、柴山さんと下山さんのパートが入れ変わってる箇所がありましたし、何よりも!2番Aメロのリムショットが・・・素敵過ぎますGRACE姉さん。

26曲目「いい風よ吹け

Iikazeyofuke

「届かない花々」ではアコギが小さいな、と思いましたが、この曲での下山さんのアコギは美しかった~!
間奏が終わってしばらくアルペジオが残る箇所、5弦から6弦へとルート音で移行するキレイなクリシェ。
この曲は渋谷より良かったと思います。でも、噂に聞いていたエンディングでのジュリーの「フ~」は無かった・・・。

ジュリー、完全に声が復活してます。

27曲目「TOKIO」

Tokio

あ~うらやましい!
「いくら1階の前の方でも、一番すみっこじゃあな~」とか、微妙な思いを抱えて大宮に参加した、左右ハジッコのお席のみなさま、特に、前から10列目~15列目くらいのお姉さま方!
アレは、相当近いはずだよ!!
思い残すことは、無いですよね?もういつでも引退できますね?うぅ・・・うらやましい!

エンディングで、舞台の両端、非常口近くまで走って行って大サービスのジュリー!
まずは向かって左。えっ、まさか行っちゃうの?と思う間もなく駆けていきます。もう、大騒ぎです、左端の方々。
で、右端の方々、良かったですね~、来てくれて。1度フェイントがあったもんね。
本当に、最後の最後、演奏ギリギリで来てくれたもんね~。

実は会場入りした際にYOKO君と、アソコまで行くかな、ジュリー?って話をしてたんですよ。
すみません!
「今のジュリーの体型だと、端の通路へ繋がってる回廊部分は渡れないんじゃない?」と発言したのは僕です!申し訳ありませんでしたぁ!

鹿児島から始まったと聞いている指差しもキッチリやらせて頂きました。
ありがと~ね~!

良かったです、大宮。
確かに声の調子は今ひとつでした。でも、バンドの音量バランスや、初めて見るサービスが新鮮で。
退場は、何度もじらせたりなんかして。
で、ジュリーがいなくなった後に、1階左前方のお客さんが爆笑していらっしゃるので何かと思ったら、下山さんが直立不動で目を見開いて仁王立ちしてた、という。
僕はLOSER時代、お客さんを睨みつけて威嚇するスタイルの頃の下山さんを観てるから、なにか感慨深いシーンでございました。

今回の大宮では、新たに何人かの方々とご挨拶ができました。お会いできて嬉しかったです。今後ともよろしくお願いいたします。
また、残念ながらお会いできずじまいだった方々、次の機会を楽しみにしております。

そして。
お名前さえ伺うことができませんでしたが、終了後の出口でボ~ッとしていますと、一人のお姉さまが近づいてきて話しかけてくださり、激励の言葉を頂きました。
すごく力を貰いました。どうもありがとうございました~。

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2009年7月24日 (金)

明日、大宮行ってまいります

いや~、50日ぶりのジュリーLIVE。
明日は大宮、心して見届けてまいります。

ところで。
気がつくと、当ブログのアクセスカウンターが、現時点で9万9千を超えるに至っております。
遊びにいらして下さる皆様、本当にありがとうございます。何よりの励みです。

思えば、昨年の12月初旬までは、アクセス累計はたったの千ちょっとでした。
残る9万8千のアクセスは、すべてジュリー祭りの記事を書いた後にお越し頂いた皆様の手によるものです。
12月中旬に、初めて1日のアクセスが100を超えた時は本当に驚きましたが、それも最早過去のお話。
現在、このブログは1日平均800件ほどのアクセスで推移しています。
有り難いことです。

で、ですね。
今までの統計ですと、渋谷、大東、名古屋など、大きなLIVE(いや、大東って果たして大きいのか?)があった日は、アクセスが千を超えたりするんですよ。
それで行くと、明日の大宮、これは油断できません。
明日中に、カウンターが10万に達する可能性があります。

僕は明日、帰宅が相当遅い(YOKO君と飲む)ので、今のうちに書いておきます。
10万のキリ番に当たって、それに気づいた方、もしご要望がありましたら、記念リクエストにお応えします!
カウンターは右下あたりに設置しておりますので、張り切ってチェックしてくださいね。
夜11時くらいが怪しいかと。

よろしくお願い申しあげます!

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2009年7月23日 (木)

沢田研二 「BURNING SEXY SILENT NIGHT」

~from「JULIE SONG CALENDAR」、1983

約1名(YOKO君)のためだけに続けてきた、セットリストに全く関係ない「そりゃ今後もLIVEじゃまず演らんだろう」的な、マニアック楽曲・伝授シリーズ。
解禁の大宮まで、あと僅かとなりましたが。

しかし、いくら僕がマニアック狙いで書いたお題についても、常に僕の数段上を行き、「この曲好きです」攻撃を浴びせてくださる素晴らしき先輩方。
なんとか先輩方を出し抜きたい、という欲望がフツフツと湧いてまいりました今日この頃なのです(無理でしょうけど)。

一体どんな曲について書けば、先輩方をして「そりゃいくら何でもマニアックな・・・」と仰って頂けるのか、と、色々考えた挙句、今日はコレです。
アルバム「JULIE SONG CALENDAR」から大トリのバラード、ジュリー作詞・作曲の「BURNING SEXY SILENT NIGHT」。
今日はこのお題にて、ジュリーが自身の作詞・作曲作品に強く思い入れを抱くようになった経緯などについて、考えてみたいと思います。
伝授!

この「JULIE SONG CALENDAR」は、当初レコードが存在せず、カセットテープのみでの発売だったそうですね。
カセットだけをお持ちの先輩方が多いんじゃないんですか~。
「ちゃんとCDで買い直した!」という方、どのくらいいらっしゃいますかね~。いや、このアルバムは先輩方の作品評価含め、その辺り結構微妙な1枚なのかもしれない、と思って。

これって一応コンセプトアルバムなんですよね(実際は、ジュリーパーソナリティーのラジオ企画が具体的に音源化したもの)。
それぞれの楽曲がカレンダーよろしく1月の歌、2月の歌・・・と順不同にあって、「BURNING SEXY SILENT NIGHT」は「サイレント・ナイト」ってくらいだから、当然12月の歌(てか、少しは伝授に季節感を出せよ、自分)。
で、この曲だけが作詞・作曲共にジュリー。
他の曲は作曲だけがすべてジュリーのペンによるもの。作詞は、職業作詞家さんではなく(湯川れい子さんだけ例外)、当時ジュリーの周囲にいらっしゃった有名な女優さんとか、女性歌手とか、女流漫画家さんとか・・・。

今のジュリーが、自作以外は必ず職業作詞家さんではない身近な女性に詞を書いて貰う、というスタイルを続けていることは、ファンなら誰もが知っています。
20年以上遡ったポリドール時代に、たった1枚だけそういうアルバムがあったのですね。

ジュリーはきっと、敢えて言えば素人っぽい、素直な詞が好きなのでしょう。
ジュリー自身の詞は、例えばアルバム「告白」収録曲などは私小説的と言われますが、基本的には「露出」ではなく「素直」な詞を書きたい、と思っているのではないでしょうか。

ジュリーは70年代初めから作詞・作曲という作業には貪欲でした。
初期の作詞については、安井かずみさんの影響が強く窺えます(「恋から愛へ」「15の時」など)。
一方では、自身を取り巻く状況をカラッとしたタッチで描く、という手法も多く見られ(アルバム「JULIEⅣ」収録曲など)、いずれにしても、完成度を追求するよりは、「歌いたいから詞にする」というスタンスのように思います。

ところが80年代に入ってからのポリドール期は、ジュリーの業界における”気障が似合うイイ男”というキャラクターが強く確立し過ぎ、歌に対して真剣であるが故に、ジュリーは涙ぐましいほどに、そのキャラクターに沿った歌詞作りをしています。
「BURNING SEXY SILENT NIGHT」もその中の1篇と言えるでしょう。
でも、考えてもみますと。

♪離ればなれ、きよしこの夜
  たまにいいぜ、ひとりぼっちも
  俺のこと思って、震えて眠ってみなよ♪

こんなナルシスト系の詞(しかも直球)、書くまではともかく、自分で歌う事までして恥ずかしくない歌手って、ジュリーくらいなモンでしょう。
僕は、この頃のジュリーの作詞は面白いと思いますよ。「ZOKKON」とかも何気に好きだったりします。

ただ、作詞の経験値を増すに連れ、ジュリーとしては「もっと歌いたい事がある!」というストレスが徐々に大きくなっていったでしょう。
この事は、事務所から離れた経緯と無関係でもないような気がしますが、いかがでしょう。
事実、独立直後の「灰とダイヤモンド」或いは「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」の作詞手法は、「BURNING~」とは全く違いますから。
ただ、70年代から80年代にかけてのジュリーの様々な作詞スタイル変遷は、現在の作品に大きな実りをもたらしている事は確かだと思います。

では、作曲についてはどうでしょうか。
こちらについては、天賦の才能を感じるのです、僕は。
「BURNING~」のメロディーは本当に美しい。この曲以外にも、ジュリーの作曲作品にはどんなアレンジにも耐え得る普遍的な美しさを擁するナンバーがたくさんあります。
「BURNING~」で言うと、間奏サックスソロの転調部とかは結構あざといアレンジですが、押しつけがましさはありません。それは、元の歌メロディーが良いからなのです。

アルバム「JULIE SONG CALENDAR」には、ジュリーの作曲キャリアの中で見逃すことのできないナンバーがいくつかあります。何より、アルバム全体を通して、イメージが重複してしまう似たような曲が無く、バラエティーに富んでいる事はもっと評価されて良いはずです。

アルバム収録曲で、「BURNING SEXY SILENT NIGHT」以外の僕のお気に入りは「ボンヴォワヤージュ」(詞・湯川れい子さん)、「Sweet Surrender」(詞・原由子さん)、「ラストスパーク」(詞・青島美幸さん)。
また、「す・て・き・にかん違い」(詞・多岐川裕美さん)については、相互リンクさせて頂いております「僕らは、いつも楽しい驚き!」さんにて、keinatumeg様が素敵な記事を書いていらっしゃいます。

さぁ、「カセットだけ持ってるけど、しばらく聴いてないなぁ」という先輩方、久しぶりにいかがでしょう?
エキゾチックスの演奏も、相当良いですよ!

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2009年7月20日 (月)

沢田研二 「酔いどれ関係」

~from「今度は、華麗な宴にどうぞ」、1978

大宮終わるまでは、メジャー曲&いかにもLIVEで演りそうな曲については、記事書きませんよ~。
ここ最近、マニアック、というかマイナー曲の伝授ばかりで、ごめんなさいね。

でもね。
すごく楽しいのですよ、本当にアルバムの中の何てことない収録曲で、でもその曲がすごく好きで、みたいな記事を書くというのは。

何が楽しいって、そりゃ先輩方が感想をくださるから。

僕は「伝授」なんて言うエラそうなコンセプトで色々と書いてるワケですけど、本当は、記事を書いた後に、ジュリーファンの先輩方(年下の方だって、僕にとってはほとんど先輩です)に、その楽曲にまつわる様々な事を、逆に伝授して貰ってる・・・この状況が、とてつもなく楽しいのです。

よく、御自身は音楽理論を知らないから、とか、演奏についてはよく解らないから、という理由で、当ブログに過分なお褒めの言葉を頂く事があるんですけれども。
当たり前の事ですが、音楽を聴いて楽しむ際に、理論なんて全然必要ないですよね。
だから僕は、ちょっとマニアックな視点を皆様に紹介することで、本当に僕が知りたい事、知りたかった事を、先輩方から引き出しているんじゃないか。
と、最近ようやく気がつきました。

実は「教えて」系のブログを目指していたのですね、僕は。

何かって言いますと、先日の「バタフライ革命」ですわ。
数人の先輩方から、まぁ色々な事を教わりました。てか、通称「バタレボ」って!
深すぎる、ジュリー道。

あと、「勝手にしやがれ」の演奏メンバーについても教えて頂きましたけど、皆様、何故にノンクレジットのレコード演奏者とかについても知っていらっしゃるのか・・・。
これが、ファン歴の違いというヤツでしょう。
で、今日はもう露骨に調子に乗りまして、

どなたか、知っている方がいらっしゃったら教えて!

という記事を、書きます。
アルバム「今度は、華麗な宴にどうぞ」、2曲目収録のこのナンバー。
「酔いどれ関係」、乞逆伝授!

つまり。
この曲のベーシストは、誰ですか~!

という他愛もない事なのでございます。
せっかくですので、以前から時折触れております、このナンバーでの狂乱ベースプレイについて少し書きましょう。

いや、イントロとかはごくごく普通の、8分音符ベタベタのルート弾きなんですよ。
1番の歌に入ると、サイドギターとユニゾンリズムで弾いていらっしゃいます。しかも基本やっぱりルート弾き。

「なんだかツマんないな」と言う、ベーシスト心の叫びが聞こえてくるくらい、何の変哲もない演奏だったりします。
ところが、2番のサビ導入直後。
演奏タイムで言うと、2分05秒くらいから、約10秒間に渡っての部分。
♪今夜のおまえははなから浮かれて~♪
の「浮かれて♪」辺りからです、スーパー・ベーシストの欲求不満が爆発する箇所は。

何ですか、突然のこの暴れ放題の演奏は!
コレ、楽器の聴き分けが苦手な方でも、注意して聴いて頂けたらすぐにわかります。明らかにココだけ、混沌としたフレーズが耳につくはずです。
普通の技量しか持たない人だと、こんな演奏はできません。あと、ピックでは絶対に弾けません。ベーシストさんの指、怒涛の自己主張部になってるんですね。
しかも、間奏とかでやるならまだ解りますが、ジュリーが普通にサビ歌ってる箇所ですからね。反則とも言える乱入のような演奏ですよ

この「今度は、華麗な宴にどうぞ」というアルバムは、数あるジュリーアルバムの中で、最もヴォーカルテイクを前面に押し出したミックス処理が為されていて、正直ヴォーカル以外のバック演奏は、細かいプレイが良く解らん!という仕上がりなんですけど、ミキサーさんもさすがにこのベース演奏は、見逃せなかったのでしょう。

明らかに「酔いどれ関係」のこの部分だけ、ベースのミックスレベルが上がってます!

そのくらい、周囲が「おおっ!」というプレイだったのでしょう。
おそらく、数テイク録ったトラックの内の1つ。

打ち合わせ無しで、アドリブでカマしたものと思います。根拠は、2番の10秒間しかそのフレーズが出現しないこと(じっくり練りこんだプレイだったとしたら、絶対3番でも演ってたはず)。そしてその10秒間のラスト部において、さすがに暴れ過ぎて指が膠着したのか、一瞬のスカがあり、瞬時のスライド奏法で何とか収拾をつけていること、です。

僕にとっての問題は、この絶賛すべきアドリブをカマしたベーシストさんが、一体誰だったのか、という事なんです。
ブンブン言わせる音色から考えると、後藤次利さんのような気もしますが、自信がありません。
どなたか御存知の方~!

さすがにベースだけの話だとナンですから、楽曲について。
阿久悠さんの詞、この曲もスゴイですよね。

♪ネンネのくせして、オイラのことを
  「坊や」と呼ぶなど、行き過ぎだろう♪

って、そりゃ行き過ぎでしょう。

あと、アルバム「今度は、華麗な~」は、壮大なバラードとアップテンポの潔いナンバーの組み合わせが絶妙なのですが、「酔いどれ関係」の潔さはその最たるモノで、3分に満たない演奏時間でリスナーを瞬殺、圧倒します。
「短い演奏時間で」というのは、意識して作曲したものと思います。「スピリット」「探偵」など大作バラードとの対比は、大野さんの頭にきっとあったはずです。

ミックスのレベルが大きい事もあって、ジュリー・ヴォーカルの抜けの良さも抜群。こういうのを、「隠れた名曲・名演(技術スタッフさん含む)」と言うのではないでしょうか。

さて、最後に。
僕はこのアルバムをCDで持っていて、レコードの歌詞カード形態を知らないのですが、歌詞カードの丸々1ページを使って、ジュリー自身の言葉が掲載されています。
曰く、

歌いたい
自分のために歌いたい
声が枯れるまで

死にたい
いつか舞台で死にたい
歌を枕に

今ツアー、各地あちらこちらから聞こえてくるMCの内容と合わせてみると、何とも切ない気持ちになったりもしますが、20代から還暦過ぎの現在に至るまで、「歌いたい」という圧倒的な渇望を自覚し続け、欠かすことなく毎年ツアーを敢行してきたジュリーは、間違いなく有言実行の人。

まだまだ、少しでも長く歌っていたい

という最近のジュリーの言葉を、新規ファンの一人として、改めて胸に刻む次第なのです。

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2009年7月18日 (土)

沢田研二 「バタフライ革命」

「JULIE SINGLE COLLECTION BOX ~Polydor Yeas」収録
original released on 1979
シングル「カサブランカ・ダンディ」B面

いよいよ大宮ソニックを1週間後に控え、昨夜は久々に、YOKO君と長電話で真夜中のジュリートーク。
東京ドーム・ジュリー祭りの相方だった彼は、25日の大宮が「Pleasure Pleasure」ツアーデビュー、ネタバレ厳禁男ですのでセットリストの話とかはできないのですが(でも、「マンジャーレが、マンジャーレが」とさかんに言うので、微妙に素っ気ない返事を返してたら「なんだ、演らんのか」と気づかれた)、まぁ多くのジュリーマニアの皆様と同じく、二人ともジュリーについて喋り始めたら、止まらない。
新譜についてYOKO君、「BAMBINO EXCUSE」が一番好き!なのだそうです。
「詞がイイ!」って・・・変わってると言うか、納得と言うか・・・。

あとは、やっぱりDVD「ジュリー祭り」の話をしましたね。

ポリドール以降のアルバムをほとんど知らずに参戦した12月3日。
改めてDVDであのステージを振り返って、僕も彼も感想は同じ。LIVE当日は半分ボケ~状態で観てしまったdisc-2(「Snow Blind」から「ラブ・ラブ・ラブ」まで)が、とにかく素晴らしい!
こんな贅沢なセットリストを理解できない我々が、あの日2階席だったのは当然だね、と。

そして更に、当ブログについて色々と話しているうちに、何故かポリドール時代のシングルB面曲の話になりました。
B面曲を書いた記事で、先輩方の反応が良いのが嬉しいね~、と。

これまでのB面曲伝授は、「おまえのハートは札つきだ」「遠い旅」「若き日の手紙」。
僕がサクッと
「イイ曲は誰にとってもイイ曲って事じゃん」
と、深く考えずに発言したところ、YOKO君はきっぱりと「いや、そんなんじゃない」と。

60年代から80年代、レコードのドーナツ盤を買っていた先輩方のB面曲への思いってのは、特別なのではないか、と彼は言うワケですよ。
ドーナツ盤ってのはたったの2曲だし、何度も繰り返しリピして聴くんだろうけど、A面曲の方は街歩けばラジオから流れてるは、テレビでしょっちゅう観る事もできるはで、そのうちB面曲のみ激リピになっていくんだよ・・・と。

なるほどなぁ。
言われてみれば、僕もポール・マッカートニーのシングルB面曲には特別の感慨がある。自分よりかなり若い世代が「デイタイム・ナイトタイム」について熱く語ってたら、「まだまだ考察が甘いな」と思いつつも、すごく嬉しいだろうしなぁ。

で、そのB面曲。
本当に名曲の宝庫なのですが、YOKO君イチオシなのは「甘いたわむれ」と「バタフライ革命」!なのだそうで。

いや、「甘いたわむれ」は王道だけど・・・。
「バタフライ革命」かよ!

確かにオモロイ曲です。突っ込みドコ満載。
しかし、さすがは新譜「Pleasure Pleasure」から「バンビーノ・エクスキューズ」をイチオシする男・・・YOKO君は明らかに僕とは違う、独特の視点を持っています。
やはりジュリ友って、基本ジュリー楽曲オール好き!な上で、イチオシの曲が微妙にズレた順番で出てくるってのが、話してて一番楽しいんじゃないでしょうかね。

てなワケで、今日はブログ管理者としても予想外のセレクトになりました。
ギンギン時代のジュリー、「カサブランカ・ダンディ」のB面です。悶絶の名曲・「バタフライ革命」、伝授!

無論この時代ですから、阿久悠=大野克夫=ジュリー・トライアングル作品でして、しかもその中にあって後期。つまり、アルバム「LOVE~愛とは不幸を怖れないこと」収録曲のコンセプトが生きているんです。
以前、「雨だれの挽歌」の記事でも書きましたが、この頃は阿久さん作詞のヤンチャが手をつけられないほどのレベルになっていまして。
確信してますが、完全に詞が先にあっての楽曲作りであったろうと思います。
以下、YOKO君と語り合った、当時の阿久=大野コンビについての妄想。

・阿久さんの達筆な字で、「バタフライ革命」と書かれた原稿が、大野さんのトコにやってくる。

・今度はどんなのが来るんだろう、と恐れおののく日々を送っていた大野さんは原稿を見て
「出たなッ蝶シリーズ!しかも阿久さん、”革命”って!」
と頭を抱えつつも、勇んでピアノに向かう。

♪男は心に百匹の蝶を飼い
  百人の女を愛するものだ、と
  うそぶくお前を殺してやりたい
  殺してやりたい♪

これは・・・どういう状況?
とにかく当時の阿久さん、フレーズ選択、文節連結の突拍子の無さに血道を上げていらっしゃいます。

どんな風に曲をつけても、詞と曲が合ってない!という結果が予想される。そんなアプローチなのです。言うなれば、これは大野さんに対する挑戦状。
この、詞と曲の微妙なズレ加減が、本当にクセになるんです。「ポリドール・イヤーズ」を購入して、アルバム「LOVE~愛とは・・・」と同じ魅力を持った楽曲に再び出逢えたのは、僕も嬉しかったですね~。

この詞で大野さんが決断した作曲ベクトルは、「TWO」(アルバム「LOVE~愛とは・・・」の1曲目収録)に似ています。
ベースラインに16ビートの跳ねる感覚を持たせた、ノリノリでやぶれかぶれな、「破天荒ポップス」。
てか、それしか無い!・・・のかな?これがもしバラードだったら、作品成立するんだろうか?

あと、阿久さん作詞時代の音源、ピアノの音に必ずコンプレッサーというエフェクターをかけて、固い感じに聴かせるのですが、これも大野さんのアイデアなのでしょうか。いや、船山さんかなぁ。

で、サビがさ。

♪バラの花びらにお酒をためて
  お前の帰りを待っているよ
  死ぬ気でおいでよ、バタフライ
  バタフライ、バタフライ、お前は男♪

え~っ!
バラの花びらにお酒って!
お前は男ぉ~って!
あぁ、ヤバい!書けない、これ以上は!

この頃のジュリーって、小学生の男の子や女の子達も、親におねだりしてシングル盤を買ったりしてたワケですよね。
レコード買って帰ってお子様と一緒に聴いていた親御さんは、どんな御様子だったんでしょうか。
真冬の部屋にもかかわらず、何故かじっとり汗ばむ親御さんの横で、お子様は元気に

♪ばったふら~い、ばったふら~い♪

ソコだけ覚えてジュリーと一緒に歌います。
そう、この「バタフライ♪」連呼の部分を思いきりキャッチーな、明快なポップ・メロディーに仕上げた大野さん勝利の瞬間が、ここにあります。

無論それは、この詞と曲を(内心、なんだかなぁと思いつつも)、ポ~ンとハジけて歌うジュリーのヴォーカルがあればこそ。
当時阿久さんは湯水溢れるがごとくの書きまくり時期で、デビューしたての少女アイドルに対しても、同じアプローチでアイデアをぶつけていました。
あまり売れずに姿を消した方もいます。
YOKO君とも話したのですが、そりゃ当たり前、そりゃ無茶だよ、と。
10代の少女がこの頃の阿久さんの詞を消化するには、よほどズバ抜けたモノを持ってないとねぇ。

70年代後期ってのは、歌謡曲の歴史において、絢爛の時代であると同時に、本物こそが輝きを放つことのできた、やっぱり良い時代だったのでしょう。
阿久さん、大野さん、ジュリーのトライアングルは、その頂点に君臨する組み合わせだったのですね。

しかし、いくら先輩方がB面愛に溢れているとは言っても、果たしてこの「バタフライ革命」に食いついてくださるのかなぁ?

心配だ・・・。

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2009年7月15日 (水)

沢田研二 「幻の恋」

~from「REALLY LOVE YA!!」、1993

さて。
今日はまず、シンセサイザーという楽器のお話から。

楽器や音楽機材は世に数あれど、その性能に関して、プロとアマチュアの所持品にはいかほどの差があるのでしょうか。
これはすなわち、(あくまで基本的に、ということですが)お値段の問題と考えてもよいでしょう。
やっぱり、プロの演奏者が格安の楽器を使用する事はなかなかありませんで。なんと言っても、それで食べてるワケですからね。
反してアマチュアの人々は、あくまで趣味の範囲内として楽器を嗜むワケで、そうそう大奮発して大枚ハタくまでにはいきません。

80年代前半までの楽器性能について、プロとアマチュアの格差が最も大きかった楽器は、シンセサイザーでした。
プロの所持品は数百万円、アマチュアは数万円。
当然、出てくる音も全然違いましたね。
60年代末期にビートルズが初めてシンセサイザーを導入した時、この楽器は通称「ムーグ」と呼ばれていました。
ズバリ、ムーグ博士が開発した楽器なんです。以来、長いこと「プロのみが高性能版を扱える特殊な楽器」だったのです。

ところが、80年代後半に、デジタル革命が起こります。
一般家庭にも、どんどんデジタル製品が普及していき、コストは急降下。
90年代には、とうとうシンセサイザー単体の上限価格は10万円台にまで下がります。
ちなみに現在僕が所持しているシンセサイザーでメイン使用しているモノは、KORGというメーカーの中でも最高レベルの性能を擁しますが、お値段は15万円。
本当にお安くなったものです。なんと、ミッキー吉野さんが同じモノを使用しておられます。

管弦楽器・或いはピアノと違い、シンセサイザーというのは誰が弾いても同じ音が出る、というのがミソでして、それ故に一部のクラシック畑の演奏家からは嫌われていたりもするのですが、僕のように技量に劣り、趣味で音楽をやっている者にとっては、こんなに有り難い楽器はありません。

あぁ、またしても前置きだけで大長文になってますね(汗)。
今日は、吉田建さんプロデュース期・最後のアルバムとなります「REALLY LOVE YA!!」から、至高のバラード「幻の恋」を伝授です!

作詞・作曲を担当した高野寛さんは、”日本のトッド・ラングレン”と呼ぶにふさわしい、コアな才能を持ったプロデューサータイプのアーティストです。
トッド・ラングレンというのは、アメリカを代表するレコーディングオタク・アーティスト。音に対する偏執度と、顔の長さにおいてロック史上右に出る者はいない、と言われておりまして。
本職はギターですが、ヴォーカル、ピアノ、ベース、ドラムスなどすべての楽器をこなし、自宅をスタジオに改造してたった一人でソロアルバムを作り続けたという。
当然彼の作品においても、80年代からはシンセサイザーが大活躍。
ドラムス、ベースまでシンセ使用、と言うと眉をしかめる方もいらっしゃるでしょうが、特に「HEALING」というアルバムは、シンセロックの最高峰だと僕は考えています。

そんなトッド・スタイルそのままに、時代の寵児よろしく出現した日本の才能・代表が高野寛さん。トッド・ラングレンと一緒にお仕事もしておられますね。
ジュリーへの楽曲提供は、僕の知る限りこの「幻の恋」1曲のみ。

言ってみれば、シンセ・ロックのスペシャリストとジュリーの融合なのですが、高野さんはトッド・ラングレンと同じく、録音オタク故の「ズレフェチ」でもあって、完全に機械機械した仕上がりの楽曲を嫌い、どこか生の、わざとズレたような感触を味付けする方で。
「幻の恋」では楽曲途中からストリングスが絡んだりしますが、おそらく作曲段階での肝は、イントロ、間奏でのシンセサイザーのオルガン音色です。

高性能のシンセサイザーが数百万した時代。この音色はアマチュアにはなかなか出せなかった。
時代は変わり現在では、例えば僕の持っているシンセだと、「CHURCH」という音色をボタン選択するだけで、全く同じ音が出ます。そう、いわゆる教会オルガンの音なんです。
間奏のオルガンソロ部、とても刺激的で美しいメロディーですが、弾く分にはすごく易しい。バイエル程度の技量で弾けるんです。
もし僕が、「幻の恋」をお好きなジュリーファンの方の前で、この部分をシンセサイザーで演奏したら、「うわぁ~♪」なんて言われるでしょう。それが、シンセサイザーという楽器の魔力。
何ひとつ難しいことをせずとも、プロと同じ音の世界が再現できてしまうんですよね。
この手法はさすがに21世紀に入ると少数派になりますけどね。

「幻の恋」では、そのような音作りだけでなく、これも高野さんのペンによる詞についても触れなければいけません。
高野さんのようなタイプのアーティストは、概ね作詞の才能は今ひとつ、というパターンですけど、これは名作です。

♪手を伸ばせば、遠ざかる
  辿り着けば、もういない
  だけど僕には見えてる
  こんなに近く、あなただけ♪

相手は、川の向こう岸にいます。
距離的には近い。でも触れようとすると果てしなく遠い。
そんな感覚を、過剰な言葉を使わずに、クールに描いています。

詞が良い、という事は、それだけジュリーの入魂度が増すワケで。
DVDで観た「REALLY LOVE YA!」ツアー、この「幻の恋」が本割のトリなんですが、美しい表情で、魂をこめて歌うジュリーのヴォーカルには誰もがヤラレるはず。

アルバム「REALLY LOVE YA!!」には、他にも記事にしたい曲がいくつかあります。一番好きなのは「夜明けに溶けても」なんですけど。
ドーム参戦時、ポリドール時代以外で持っていた貴重なCD数枚の内のひとつでして、大好きなアルバムです。
ホント、「そのキスが欲しい」を知ってるのと知らないのとでは、エライ違いだったと思います、ジュリー祭りって。

また、僕のジュリーリスニングの中で唯一、CDよりもDVDの方が先だった、という1枚でもあります。
DVDがあまりにも良かったので、すぐにアルバムまで買ってしまったという。
2006年だったかなぁ。あの頃はまだ、EMI時代のCDも普通に定価で買えてました。今や大変な貴重盤となってしまいましたね~。

あ、最後に、些細な事なんですが。
「幻の恋」は短調の曲ですが、最後の最後、たった1小節の1音だけ、長調に化けます(トニックはそのまま)。

♪幻の恋は続く 消えることもなく♪

の、最後の「く♪」の部分。
本当に、ココだけ。1音だけ転調して、突き放したような余韻で終わるんですよね。
僕は、こういう作曲をする人が大好きなんです~。

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2009年7月13日 (月)

沢田研二 CONCERT TOUR 2003 「明日は晴れる」

~at 大宮ソニックシティー 2003. 11. 1

あまりのクドい文章量に、ナナメ読み人が多いと聞く当ブログですので、今回は、最初にこれだけ言っておきますね。

このDVD、カズラー必見です!

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ハイ、これで読者のみなさまのうち2、3人の方々は、熟読体勢に入りましたね。
例によって長くなりますが、最後までよろしくおつきあいくださいませ。

実は僕、2000年以降のアルバムの中で「明日は晴れる」って一番聴いてない作品なんです。「違いのわかる男」や「夢見る時間が過ぎたら」は大好きな曲なんですけど、アルバムを通して聴くことが少なくて。
やっぱ、アレですかねぇ。恐ろしくCDが取り出しにくい、というあの形状のせいですか・・・セル部分がうまく出し入れできないんですよ。
あまり聴けてない、という事で、僕は「明日は晴れる」というアルバムについて、これまで積極的に語ることをしないできておりました。

でも、これはどのアルバムについてもそうですが、LIVEを観てしまうと評価がググッと上がるんですよね~。
2003年、大トリは大宮ソニックです!そう、僕も2週間後には同じ会場でジュリーを観ることになります!
「明日は晴れる」ツアーファイナル11.1、伝授!

① 2003年のタイガース(阪神の方)は、信じられないくらい強かった!

LIVEを観てて思い出しました。
この年の阪神は、ヤバいくらいに強かった。なんか、神がかり的に勝ちまくりました。
日本シリーズで負けてしまったけれど、ファンとしては本当に溜飲の下がるシーズンで、まぁとにかく巨人さんを徹底的に、ボコボコにしました。
1985年のような爽快な勝ち方とは違ってて。
巨人さんとやる時は、ほとんど一方的なイジメのような試合展開を繰り返していました。「もうカンベンしたれ」と応援する方が思ってしまうくらいでしたよ。
とにかく、相手が1つエラーをしようもんなら、エラーした選手が立ち直れなくなるくらいに傷口を拡げて蹂躪する・・・そんな感じでしたね。

で、MCでジュリー自身も言ってましたけど、「こんなに上手くハマるとは」、と。
この年のセットリスト、アンコールの1発目が「Rock 黄 Wind」なんですよね。一度引っ込んだメンバー全員、衣裳から何から、全身阪神応援団と化して再登場するという。

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ツアーが進んでいくに連れ、奇跡のようにマジックを減らしていく、神がかり的に強い2003年阪神タイガース。
やっぱり、ジュリーは何かそういう力を持っているのでしょう。
このセットリストで全国を行脚して、肝心の阪神がズタボロだったら(いや、それはそれで別の意味で愉快なMCが聞けたのでしょうが)、台無しというか、厄病神みたいになっちゃいますからね。
結論・・・ジュリーが「Rock 黄 Wind」をツアーで演った年の阪神は強い!

ま、さすがのジュリーも、残念ながら今後しばらくは歌う気も起きないでしょう・・・。

② これは新鮮、アコギ三昧アレンジのセットリスト!

この年は、とにかく柴山さんと下山さんのダブルアコギ攻撃率が高い!
一番感動したのは、前半シメの「PEARL HARBOR LOVE STORY」から、後半1発目「時の過ぎゆくままに」の流れです。
僕は「PEARL HARBOR~」という楽曲が相当好きで、CDヴァージョンも、「サーモスタットな夏」ツアーのLIVE演奏もヘビロテなのですが、まさかこの曲のアコギヴァージョンLIVEが存在したとは!
これは、逆転の発想ですよね。この曲は元々豪華なアレンジで盛り上げるタイプですから、キーボードレスのバンドスタイルでそのまま演ってしまうのはちょっと面白味に欠ける・・・という判断があったのかもしれません。だったら、アコギアレンジのシンプルな形態で演奏し、メロディーと歌詞、そしてコード進行の美しさを際立たせてみたらどうか、という。
下山さんがガッシャンガッシャンと弾き倒し、柴山さんはハワイアン風に解釈した極上のソロを弾く・・・。
「忘却の天才」ツアーを鑑賞した時も思ったことですが、キーボードレスであればこそ、こういうアコギアレンジが光るのです。

そして、着替えタイムへ。
アコギスタイルの楽器編成そのままに、ここでバンドが放つインストは何とビートルズの「サン・キング」ですよ!

ビートルズフリークからしても意外な、センス抜群の選曲。
この曲も「PEARL HARBOR~」同様にコード進行が美しい楽曲で、アコギアレンジがすごく生きるんですね。今までそんな事考えもしなかったですけど。
メロディーをプログレ風に崩して奏でる柴山さんのソロも絶品ですが、GRACE姉さんのドラムスの完璧さ加減には、ちょっとド肝を抜かれました。

「サン・キング」は、ビートルズの「アビー・ロード」というアルバムのB面に収録されていて、前曲「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」という曲と、虫の声で繋がっているメドレーの一部なのですが、ここでは導入部の虫の声が、「PEARL HARBOR~」からの余韻効果音・波の音にとって変わっているワケです。素晴らしいステージ構成です。

で、着替えたジュリーが登場し、楽器編成そのままに、アコギ版「時の過ぎゆくままに」へと雪崩れこんで第2部開幕。
泣けたわ~。

③ 前半は依知川さん、後半は柴山さんが炸裂!

カズラーのみなさま、お待たせいたしました。
でも、まずは前半に見せ場が多い依知川さんのお話から。
髪もずいぶん伸びて、コーラスもすごく上達して、この頃は最早コワイもん無し状態だったんじゃないかなぁ、依知川さん。
オープニング「睡蓮」の間奏では、酋長姿で奇声を上げ続けるジュリーの横までズズッと進み出て、狂乱のベースソロをカマします!

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↑ 動きが激し過ぎて、依知川さんの背後霊・・・と言うか、エクトプラズムのようにキャプチャーされてしまった白っぽい物体が、ジュリー酋長でございます。

依知川さんはこの曲以外でも、「違いのわかる男」のイントロや「愛の逃亡者」の後乗りラインで本領を発揮。素晴らしい演奏をふんだんに魅せてくれますよ~。
ただね。
「シーサイド・バウンド」のフリ、後ろに下がる時には横に揺れちゃいけません。
巨体がバタバタして、やたら目立ちます・・・。

さて、それではお待ちかね・柴山さんについて。
曲は言う間でもなく「おまえがパラダイス」です。アンコールの2曲目。
これも、アコギヴァージョンなんです。僕は「決めコン」を観ていないだけに、このアレンジは嬉しかった~。
間奏で、最高にシブいアコギ・ソロを決める柴山さん。

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お~っと、帽子をかぶっておられますね。
そのために、「Rock 黄 Wind」の後に1度全員引っ込んだのかぁ。柴山さんに帽子をかぶってもらう・・・それだけのために!
これは、この後の展開を期待するな、と言う方が無理。

案の定、後半ギターをやめてコーラスに専念します。
ジュリー、お約束通りズズ~、と柴山さんに接近するや

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↑ K 「うわ~、やっぱりキタ~」
   J 「オラオラ、ツラ貸しな!」

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↑ J 「♪離さないさ、二度と!」
   K 「あぁ、帽子が~!」

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↑ J 「お~、いえぃ(喝)!お~いえぃ(喝)!」
   K 「お~、いえぃ(汗)!お~いえぃ(汗)!」

ジュリーマニアの先輩方でしたら、わざわざ画像貼らなくても伝わるかとは思いますが、やはりというか非常に楽しい展開となりました。

で、曲が終わるとスタッフさんが柴山さんに近づいていきまして、てっきりギターチェンジかと思いきや、渡したのはギターではなく1本の櫛でございました。

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↑ 数十秒間のドアップの間、この表情でひたすら髪の乱れを整える柴山さん。
 このDVDをお持ちでないカズラーの皆さんは、今この瞬間購入を決意しましたね。また世の中のジュリー係数アップに貢献しちまったい!

で、髪復活とともに、そのまま次曲「ダーリング」へ。
って、「ダーリング」もアコギヴァージョンかよ!

・・・てな具合で、大変見ごたえのあるステージでございました。
ジュリー、前半のMCでは「君をのせて」について

「この曲はなんだか難しくて、当時歌うのがイヤでした。
でも、加瀬さん達は、あ~ああぁきみを~のせてぇ♪のあ~ああぁ♪が、沢田らしくてイイ!と盛り上がってまして。

それ以来私は、あ~あ♪と歌う曲が多くなりました」

などと愉快に語っておられます。
「イギリス惨敗・フランス成功」と語る、「愛の逃亡者」~「巴里にひとり」の流れも素敵ですよ。

さぁ、ポチッと!

↓ オマケです~。

Asu4 

「ポラロイドガール」間奏直後の下山さんリフ部。
スライディング座りこみヘドバンで弾きまくる下山さん。
ありえない程の特大アクションで手拍子を煽る柴山さん。
ノッシノッシと所定の位置に歩いて戻る依知川さん。

もひとつオマケです~!(さぁ、メイ様、ポチッと♪)

Asutuika

「Rock 黄 Wind」の間奏。この場面での4人衆の表情を唯一知っているのがGRACE姉さん。
なにやら満面の笑みでドラムス叩いていらっしゃいますが・・・?

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2009年7月 7日 (火)

THE ROLLING STONES「RUBY TUESDAY」

今、多くの先輩方が期待に胸を高鳴らせてやまない、復活のX-DAY。
あわよくばその末席に何とか加えさせて頂こうと、僕は現在タイガースを猛勉強中なのです。
今日は、ライブ・アルバム「THE TIGERS ON STAGE」からのお題にて、おつきあい頂きたいと思います。

さて。
PYGのLIVE音源や、70年代ジュリーのリサイタルを聴いた時も思った事ですが、タイガースもこんなに洋楽のカバーレパートリーがあったのですね。

しかも、僕が昔から好んで聴いているアーティストの楽曲が。
さらに特筆すべきはそのほとんどが、LIVE演奏された時点で、海の向うでもバリバリに流れていた新曲だったって事なんです。
ほとんどタイムリーに、旬な楽曲をカバーしてたんですねぇ。

そんな中から今回は、サイケ期ストーンズの代表曲「ルビー・チューズデイ」、伝授です!

「ルビー・チューズデイ」は1967年にストーンズが放ったビッグ・ヒットシングル「夜をぶっとばせ」のB面曲。
「THE TIGERS ON STAGE」も同年リリースですから、本当にホカホカの直輸入ナンバーとして演奏されたのでしょう。

「THE TIGERS ON STAGE」で演奏されたストーンズナンバーの選曲には素晴らしいものがあります。
「ルビー・チューズデイ」や「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」といった楽曲は、のちのちストーンズの多くのベスト盤に組み込まれ、代表曲として認知にいたりますが、僕がこのタイガース音源を知って本当に感心したのは、例えば1967年の時点では、「ルビー・チューズデイ」は単なるシングルのB面曲、というスタンスでしかない”隠れた名曲”の類だったということ。
これは(少し年代が遡りますが)「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」についても同じ事が言えるのです。

最先端の洋楽を聞き漁っていたであろう、若きタイガースのメンバー。
彼等が「今度のストーンズのシングル、聴いた?B面がカッコいいよな~」とか言いながら、「演ってみようぜ」なんて話をしてたのでしょうか。想像するだけで楽しいですね。

ストーンズの「ルビー・チューズデイ」は、なかなか歴史的意義のある楽曲でもございまして。
ロックミュージックにリコーダー(縦笛のこと。みなさんが小学校で吹いていた、アレです)を導入するという、ヤケクソのようなアイデアが成功してしまった名曲なんですわ。
「ビートルズの連中がハーモニカでウケるなら、こっちは笛じゃ~!」と言ったかどうかは解りませんが、ともかくこんな無茶を考えるのはブライアン・ジョーンズに違いなく、ギタリストとしてキース・リチャーズに大きく水をあけられたブライアンは、この頃から変な楽器を次から次に試しはじめるのです。
「ルビー・チューズデイ」のリコーダーは、その走りなのですね。

ただ、これは想像ですけど、ブライアン・ジョーンズのリコーダー。これはピッチ操作を使い、ゆっくりとしたテンポで吹いたテイクを、回転上げてミックスしてるんじゃないかなぁ。
だってこの曲、オリジナルキーがD♭だよ!そんなん、普通の腕前の男(すまんブライアン)が笛で吹けますかいな!
たぶん、半音テープの回転落として、Cで演奏してますね。

ここまで読んで、ストーンズヴァージョンを御存知ないジュリーマニアの先輩方は、チンプンカンプンになっていらっしゃるでしょうね。本題は、ここから。
つまり。
ライブ音源聴いて、初めて思ったのが。

おおっ、意外や(失礼)上手いバンドだ、タイガース!

先入観というのは恐ろしいもので、僕は少し前までタイガースはじめGSの演奏について、まぁアイドルの範疇であろう、としか想像していませんでした。
よくよく考えてみれば、GS出身の方々の多くが今なお音楽界の中心として活躍されているワケですから、当時から演奏についてもしっかりしていて当然なんですけどね。

タイガース版「ルビー・チューズデイ」では、リコーダーのパートをリードギターが奏でるという入魂ぶり。
左から聴こえるから、弾いているのはトッポなのかなぁ。これはかなり難易度高いです。
解りやすく言うと、2001年~2004年のキーボードレス時代のジュリーライブで、柴山さんが「ヤマトより愛をこめて」のピアノパートをギターで弾いたりしている、あの手法に近いんですよ。
それと、ピーのドラムス。完コピです!
ストーンズのオリジナルでは、チャーリー・ワッツがフィル・インで少し遅れて噛みこんでしまう部分が数箇所あるのですが、そんなトコまで忠実に真似てます。これは、上手い、とかいう以前に、オリジナル楽曲への愛情が無いと絶対に出来ないプレイです。
そして、ピーのドラムスは、上手いですよ。味があります。レコーディング音源を聴いただけでは、そうは思わなかったのですが(録音の場合は色々と細工ができますから、失礼な事に、タイガースもそうなのかな、と漠然と考えていました。どうやらそうではないようですね)。

で、結論。
ジュリーの声は、イイ!

結局、タイガースのLIVE音源を聴いても、行き着くのはソコか~。

お姉さま方、決してお顔に目がくらんだだけでは、ありませんよ。そこは誇ってください。
無意識であれ何であれ、あの声の素晴らしさには、皆様最初から気がついていたはずなのです。
還暦を過ぎた今、ジュリーはそれをも証明しているではないですか!

そうそう、「前夜祭」では、この曲歌ったみたいなんですよねぇ。
あ~あ、うらやましい。
DVDには、ならんのか~!!

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2009年7月 6日 (月)

沢田研二 「影-ルーマニアン・ナイト」

~from「架空のオペラ」、1985

1週間ほど更新が滞ってしまいました。
いやぁ、夏風邪というのはタチが悪うございます。
僕はクーラーが苦手で、それでも東京の夏日(なんか、暑さの感触が変)をクーラー無しに過ごすのも無理な話で。
仕事で残業を続けたせいもあるでしょうけど、「なんか喉が痛いな~」と思っているうちに遂に発熱しまして、ついでに口内炎だらけになり、しばらく文筆や録音作業も控え、おとなしくしておりましたのです。

その間世間では、僕の地元・鹿児島をはじめ、九州各地をジュリーが元気よく飛び回っていたり、いてまえ隊のお姉さま方がタイガース川柳の名作を量産していたり、メイ様のお宅にジュリー祭りDVDが無事に届いていたり(これは本当に心配していた)、色々と動きがあったようですね・・・って、どんだけ狭い世間なんでしょうか。

・・・気をとり直しまして。
どうやら熱も下がり、日曜一日ほとんど寝てたおかげで、かなり早起きしました。

久々だし、大長文になりそうな曲をいっとくか!

今日は、”ジュリー・ヴォーカル徹底分析”のカテゴリー記事。
但し今回のお題に関しては、ヴォーカルそのものの分析ではなく、特殊な録音手法についてのお話になります。
ジュリーの歩んできた奇跡の道すじの中、大きな転換期ともなった1985年。名盤「架空のオペラ」より「影-ルーマニアン・ナイト」、伝授!

当時はレコーディング業界そのものにとっても、大きな転換期でした。
何と言ってもレコードからCDへのパッケージ移行。
録音技法もアナログからデジタルへ。YMOにより一世を風靡した「サンプリング」という形態が当たり前の音作りとなり、むしろそれをどのように音に落とし込んでいくか、という点に、録音技術者のセンスが求められた時代です。

「架空のオペラ」以前のジュリーのアルバムにも当然サンプリングは導入されていますが、「女たちよ」「NONPOLICY」あたりは、サンプリング音そのものの露出が強く、「ジュリーサウンドとしてはどうなのか・・・この音作りが果たしてジュリーに合っているのか」という疑問を抱いたリスナーも多かったようです。いや、どちらも素晴らしいアルバムなのですが。

この「影-ルーマニアン・ナイト」をはじめとする「架空のオペラ」収録曲のいくつかは、サンプリング技術を導入しながらも、演奏それ自体は可能な限り生音感覚に近づけよう、という意図が見られます。
これは、編曲を担当した大野さんの意向が大きいでしょう。

大野さんも当時、御自身のバンドで試行錯誤を繰り返していました。
刑事ドラマ「太陽にほえろ!」挿入歌のアレンジアプローチが、新曲のたびに目まぐるしく変化していくんですよね。
ことレコーディング形態について、大胆なまでにサンプリングに依存してみたり、サンプリングの露出を数種類の音に絞って、生楽器メインで主旋律を目立たせてみたり。
いずれも楽曲を練りこんでいく上で楽しみの多い作業ですし、どちらがベター、という結論は出ません。
リスナーの好みの問題ですね。前者「マイコン刑事のテーマ」・後者「デューク刑事のテーマ」のどちらが好きか、ってのは。

そんな中、久しぶりにジュリーと絡んだ大野さん。
「ジュリー・ヴォーカル」という最高のファクターを得て、御自身のバンドとはかなり異なったアプローチを仕掛けます。
ズバリ、演奏は生っぽく、その代わりに声でサンプラーっぽいモノが作れないかな?という。

これはサイケデリック期のビートルズが開発した「テープ・ループ」という手法を新しい形でやってみよう、という試みであったかもしれません。良い意味での遊び心の産物です。

ヴォーカルレコーディングの基本技術に、「ダブルトラック」と呼ばれるものがあります。主旋律を歌うヴォーカルが、同一人物による2声構成、という形態です。
さらにこの「ダブルトラック」にも2つの手法があり、まずは、

① 歌手に同じヴォーカルをわざわざ2回歌わせて、2つのトラックを合体させる

というもの。
もうひとつは、

② 歌手が歌うのは1度だけで、ミックスの段階でヴォーカルトラックを抜き出し、ほんのコンマ数秒だけズラせて別チャンネルに移植、元のトラックと合わせてリプレイさせる

というものです。

①は歌手が大変。②はミキサーさんが残業。
音の求道者達はこうして、少しでも刺激的な作品たれ、という場合には、寝食惜しんで時間をかけるというワケですね。

解りやすくジュリーの70年代ナンバーで例を挙げますと

①=「人待ち顔」
②=「バイ・バイ・バイ」

聴き比べて頂ければ、理屈は一目かと思います。

で、「影-ルーマニアン・ナイト」。これは②の応用なんですね。
僕は自分の素人音源でもやったことがあるので解るのですが、②の「ほんのコンマ数秒ズラす」という手間は、かなりの労力なのです。相当のミックス好きでなければ、進んでこんな事はやれません。
そして更にこれも経験済みなのですが、面倒くさがって、ズラす事をしないで2つのチャンネルをこさえてリプレイしてみたところで、全体のヴォーカル音量が上がるだけ、という至極当然かつ無意味な結末が待っているんです。ダブルトラックでもなんでもない。ただのピンポン(今で言うところのバウンス)トラックでしかない。そこで、

「やっぱりズラさなきゃダメかぁ、あ~あ、最初から移植し直しだよ・・・」

と言っているようでは、音の求道者たる資格は無し。

盆水還らずの精神、何とか生かす手はないものか、とズラさずに移植したヴォーカルトラックに、矢鱈めったらとエフェクトをかけてみます。
もう、歌詞が聴き取れなくなるくらい、メチャクチャにしちゃいます。
そんな事をしてしまったら、無論そのテイクのみではヴォーカルとして成立なんてしません。しかし、移植元のマッサラなヴォーカルトラックに合体させてみると・・・奇妙な、一風変わったリードヴォーカル処理の完成!

これが、「影-ルーマニアン・ナイト」ヴォーカル・ミックスの理屈。
あくまで、理屈です。アレンジの大野さんやミックス・スタッフの方々は当然、ハナからそういう狙いで作業していますし、僕のようにややこしい経路でやってはいないでしょう。
実際、2009年現在では、こういう作業もボタン操作でホイホイ出来る録音機材が、数万円でお手軽に入手できます。ただ、理屈を知らないと、やってみようとすら思いつかないだけの話。

「影-ルーマニアン・ナイト」のヴォーカルにこんな処理が施されたのは、楽曲が「危うい感触」とか「怪しげな雰囲気」を求めているからで、ただの当て込みでない事は明白です。
大野さん作曲の妖美なメロディーはもちろん、ジュリー自身のキワドイ歌詞(名義は李花幻)に基づいた、必然のアイデアだったのではないでしょうか。

あと、この曲には、僕のレベルでは分析不能な「第3の声」も入っておりまして。
時折、奇妙な低音処理のヴォーカルが噛みこんでくるのです。
これが後から重ねられたモノなのか、元トラックから抜き出された移植音を部分的に加工したテイクなのか、判別ができません。
ループよろしく、一定間隔で切り裂くように絡んできます。「人力サンプリング」の狙いがハッキリと窺え、大変興味深い試みです。
正に、「ナイフかピストル♪」のようなヴォーカル処理ですね。

一定の間合に乗せて繰り返されるサンプリング音。
その耳当たりを逆手にとり、敢えて人力でそれっぽい音色を作り上げる・・・しかもヴォーカルを使って!という野心作。
本当はそんな事よりも、この楽曲にまつわる当時のジュリー自身の背景などを語るべきなのでしょうが、タイムリーでない僕にはそれができませんので、今日は技術的なお話に終始してしまいました。

しかし長文だな!
ナナメ読みしないで、じっくり吟味しながら読んでくれる人なんているんでしょうか。
まぁ僕としては、こういう事を語るのは、楽しい。
ダブルトラックに関しては、いつか①の手法(同じ人が2度歌ってトラック合体)についても「人待ち顔」をお題に語ってみたいなぁ。あの曲のミックスは、それが故のハプニングとかありますしね。

また呆れずおつき合いくださいませ~。

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