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2009年5月28日 (木)

沢田研二 「Shangri-la」

from『HELLO』、1994

Hello

1. HELLO
2. DON'T TOUCH
3. IN BED
4. YOKOHAMA BAY BLUES
5. 卑怯者
6. RAW
7. ダーツ
8. Shangri-la
9. 君をいま抱かせてくれ
10. 溢れる涙

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さて。
木曜日になりました。来週の今頃、自分はどんな心持ちでいるんでしょう。
「奇跡元年」の前日は、全然眠れなかった割に、翌日早く起きちゃったんだよなぁ。

ツアー開始までに書ける記事も、もう僅かでしょう。当てに行くことはせず、「コレ演ってくれたら涙」なお題を、可能な限りやっときますか!

で、今日のお題なんですが。
ファンの先輩方の多くは、ジュリーのエロティックな楽曲に惹かれている、という話を聞いたことがあります。
ですから、近年のアルバムの中だと「クロックマダム&ホットケイクス」の人気が高いんだとか。
「久しぶりにエロティックなジュリーに会えた!」という感覚なのだそうです。

と、すれば。
ちょっと見逃しがちかもしれませんが、時代を少し遡りまして、この曲はどうでしょう?

今日はアルバム「HELLO」から、ハードコア路線(いや、意味違うって)の神髄とも言うべき名曲「Shangri-la」、伝授!

ジュリー自身の作詞曲の中で、「Shangri-la」と「PEARL HARBOR LOVE STORY」。
この2曲が僕にとっては双璧です。
詞のタイプは、全く違います。「PEARL HORBOR~」の叙情性に対し、「Shangri-la」は官能的・肉感的。ちょっとイッちゃってる感じですね。

♪愛を欲しがる哀しい人
 求めよ、さらば与えられる
 汚れてゆくけなげな人
 二人は夢だ、シャングリラ♪

本能のままに、というイメージが伝わります。エロいです。
これがまた、吉田光さん作曲の武骨なメロディーによく合っていて。
おそらく曲先じゃないか、と思います。ジュリーは、曲先の作詞の方がその才能を発揮しやすいのではないでしょうか。

ヴォーカルは、ジュリーの大好きなミック・ジャガー路線。
舐めるように叫び、吠えるように囁く。
変幻自在のヴォーカルは、ただでさえ怪しい楽曲を、さらに怪しくしております。

ところで。
この曲は、是非とも演奏について触れなければなりません。
僕がこのアルバムを聴く直前でしたが、いてまえ隊のいっけん様がこの曲について、「ドラムがええねん!」という感想を書いていらっしゃいまして。
最初から、そういう心構えで聴いたんです。

た、確かに・・・。

アルバム収録曲ほとんどのドラムスを叩いているのが、湊雅史さん(まさふみ、さんです。まさし、ではありません)。
元DEAD END。僕はこのバンドについては詳しくないのです。でも、湊さんのドラムスは有名ですよ~。
「Shangri-la」にしてもそうなのですが、とにかく、スネアドラムのチューニングが考えられないくらい高いんです。

大体、スネアロールってのは、どちらかと言うと低いユルユルのチューニングの方が楽なんです。
それを、あのセメント・ガチガチのチューニングでロール連発。
「トゥルルルル・・・」ではなく、「ドシュタタドロタン!」みたいな。

当然他の楽曲も、セメントチューニングのスネアです。それだけで、アルバム全体の色が決められちゃってる。
2000年リリースのアルバム「耒タルベキ素敵」も、ハイチューニングのスネア設定楽曲が多く収録されていますが(「君のキレイのために」とか)、ここまで全体を通して徹底されてはいません。
中でも「Shangri-la」は、出し惜しみのないスネアロールの嵐で、また楽曲がそれを求めていたような気がします。間違いなく、アルバムの核になっているナンバーかと思います。

また、「気にしてない」の記事で触れたパターンと同じストリングスの絡み方が僕のツボでもありまして、この曲は、最近の僕のマイ・ジュリー・ベスト日替わり1位の常連さんになっております。

それでは、アルバム「HELLO」について。
現時点で、最後の第三者プロデュース作品、として位置づけられる重要な1枚。プロデュースは後藤次利さんで、相変わらずのビンビン系です。前年の「Really Love Ya!」ツアーでベーシストとして参加した流れを汲んで、ジュリーとのコンビが復活したと聞きます。

タイトルチューン「HELLO」はシングル曲でもあり、B面「YOKOHAMA BAY BLUES」と共にDVD「ZU ZU SONGS」のアンコールで映像を楽しむことができます(てか、「HELLO」ツアーDVDの存在をまだ確認できていません)。

ジュリーが作曲を担当した「君をいま抱かせてくれ」。これ、名曲なんですが、ドームで演ってるんですよねぇ。しかも、すごくオイシイ、ラスト近くで。
30th Anniversary Club Soda」同様、ポケ~と聴いておりました。リベンジしたいです。

「IN BED」「溢れる涙」は隠れた名曲ですよ。決して目立ちませんが、完成度はかなりのモノだと思います。

あとね、「ダーツ」。
ある意味、同じく後藤さんプロデュースのアルバム「TOKIO」収録の「KNOCK TURN」的な脳天気ソングですが、こういうのを、LIVEで演って欲しいんだよなぁ。

そして、最後に。
今回この記事を書くにあたって、演奏クレジット等確認のため歌詞カードを見ましたが。

よ、読めん箇所がある(汗)・・・。

これが噂のローガンですか!
とりあえず、もう自分のことを「男子」などと言うのはよそう・・・。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

伝授、ありがとうございます。
この曲、大好き!

大好きなあまり、Distortion Love
ゲットしようとしてあまりの
値段の高さに手が出ず、
結局、廃盤CDを揃えて行くうちに
いつの間にか揃っていたという…

投稿: ぬこ好き太郎 | 2009年5月28日 (木) 23時56分

〔R&R〕という言葉は(特に男子側の)性愛行為を隠喩する要素を含んでいる、との説を耳にしたことがあります。
となれば、ストーンズの歌詞なども,音楽表現として妥当といえましょう。

さて、アルバム『HELLO』収録曲には投稿者が好きな作品も幾つか有ります。官能的な世界を押し出している意図も判ります。
当歌手の年齢でそれを魅惑的に形づくれるぎりぎり或いは最後の時期,だったのではないかと思います。
その前年作『REALLY LOVE YA!!』収録の[DON'T SAY IT]を聴いた時に投稿者が感じたのが「ジュリーは、男性ホルモン分泌が減少しているなぁ。声にエロティックパワーの芯,が無くなりつつあるぞ」ということ。

瀬戸口さま

ろうがん,のみならず、そろそろ来ますよ〜。
40代なかばを過ぎるとね,身体的下降が…(とほほ)。

今回は音楽的ではない伝言になっちゃいましたぁ。

投稿: 鉛筆 | 2009年5月29日 (金) 00時32分

こんばんは

「光線」と並び好きな曲です!

>これが噂のローガンですか!

いやいや、そうではないですよ、そんなこともないですよ、「HELLO」の歌詞がとても読み辛いと思うの私も...><

投稿: 04 | 2009年5月29日 (金) 01時20分

みなさま、コメントどうもありがとうございます!

レスが遅くなり申し訳ありません。
今までYOKO君と長電話にて、ネタバレ専門ページの新規開設について、色々と相談しておりました。
何とかツアー初日までには…。

ぬこ好き太郎様

「Distortion Love」の選曲は渋いですよね。最近まで僕はこの編集盤について知りませんでした。「Aftermath」は知ってたんですけど…。

「Shangri-la」は、是非ともLIVEで聴いてみたい楽曲のひとつですが、ちょっとマイナーかなぁと思っておりました。
「大好き」と言って頂けたのは、頼もしい限りです~。

鉛筆様

うぅ…やはり、来ますか、40代は。
覚悟はしています…。

「HELLO」というアルバム、確かにストーンズのコンセプトに近いんですよね。
ガンズなのではないか、という見方もあるみたいですが、僕はそちらは詳しくないので。

作品的には素晴らしいですアルバムですけど、ジュリー自身が「そろそろこういう見せ方は…」と考えてしまった可能性はあるかもしれませんね。

04様

そうでしょうか?
そうだといいんですけど…。

実は「HELLO」の歌詞カード、ピンクとイエローの文字ページがすごく読みにくいんです(泣)。

みなさんそうだ、とおっしゃって下さるなら救われますが…。
若干ショックを受けておりますです。

「光線」と「Shangri-la」はどちらも吉田光さんの作曲、という共通点がありますね。
武骨で、官能的なメロディーだと思います。

投稿: DYNAMITE | 2009年5月30日 (土) 03時23分

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