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2009年5月24日 (日)

沢田研二 「危険なふたり」

from『ROYAL STRAIGHT FLUSH』
original released on 1973、single

Royal

1. カサブランカ・ダンディ
2. ダーリング
3. サムライ
4. 憎みきれないろくでなし
5. 勝手にしやがれ
6. ヤマトより愛をこめて
7. 時の過ぎゆくままに
8. 危険なふたり
9. 追憶
10. 許されない愛
11. あなたに今夜はワインをふりかけ
12. LOVE(抱きしめたい)

-------------------

今日のお題は、球児ばりの直球!
ド直球!

先日、「おまえにチェック・イン」の記事を恐る恐る書いたところ、数人の方から「これからも時々は有名曲について書けい!」との有り難いお言葉を頂くことができました。

お言葉に甘えまして。
あ、でも、6月5日までは「自分がライブで聴きたい曲」というコンセプトで書いておりますので、頂いております有名曲のリクエストが後回しになって、ゴメンナサイ。

東京ドームの2階席、イントロで一番盛り上がったのはこの曲でした。
70年代ポップスの究極形・「危険なふたり」、伝授!

Img3815

”ソロシンガー・沢田研二”を一般浸透させたのは間違いなくこのシングルでしょうが、これは”作曲家・加瀬邦彦”というステータスを完全確立させた楽曲でもあります。
日本人にウケる洋楽直系のポップス、とはどうあるべきか・・・
加瀬さんが出した答えは、「一度聴いたら忘れられない、明快なオリジナル・リフで押す!」。

タイガース時代のシングルにもリフものはいくつかありますが、どうしても「手本の洋楽をより高度に発展させよう」という気負いとか、「洋楽そのまんまの構成ではいけない」という足枷があるように思います。
無論、それはそれで数多くの名曲を生んできましたが、最先端の洋楽が変わっていけばいくほど、つられるようにこちらも変わっていかざるを得ない、という宿命がついて回った事は確かです。

「危険なふたり」は、”ジュリーはこのパターンを持ってるぞ!”という路線確立の意義が大きいんですね。
その後のシングルで言えば「恋は邪魔もの」「ウィンクでさよなら」などが、「いかにもジュリーっぽい」というリリースイメージを纏ったであろうことは想像に難くありません。
それは、「危険なふたり」の大ヒットがあってこその強味だったワケです。

僕は、あれだけの知名度にも関わらず、実はこの曲をタイムリーで知りません。
1973年4月・・・6歳ですわ。ま、無理もない。

で、いつ知ったのかというと、これが意外や、25歳の時に弟に教えてもらったのでした。
その頃、弟も僕と同じく洋楽オンリーのリスニング、しかも兄の悪い影響でパブロックにハマり、ブルース・トーマスのようなベースを弾きまくって喜んでいるという変わった男だったのですが、ある日

「沢田研二の「危険なふたり」という曲に、ニック・ロウ魂を感じる!」

などとワケのわからない事を言ってきまして。
僕は鼻で笑っておったのですが、弟は何と中古レコード屋を漁り探し、遂にシングルレコードまで買ってしまいました。

聴かせてもらうと、確かに音作りが似ていました。
当時はこの曲のリリース年など知らなかったのですが、今考えると全然ニック・ロウより先輩の楽曲だったんですね。
要は、ニック・ロウも加瀬さんも、影響を受けた音楽が同じで、引き出しが似ていたという事なんです。

珍しく日本語の曲を完璧に覚えた僕が次にした事は、と言いますと。
会社の飲み会カラオケで、歌ってみた(爆)。
そして。

キーが・・・た、高い!く、苦しい!

と、なるワケですね。
別に、音階の最高点が話にならんくらい高い、というのではないんです。
ちょっと頑張らないとスッと発声できない高さ(僕で言うと、高い「レ」から「ソ」まで。「ラ」はハッキリ苦しい)で、メロディーがウロウロするんです。

♪大人のフリを(気合や!)、しても(苦しっ!)、別れるつも~りぃ~(無理!)♪

酒が入っていたので、倒れるかと思いましたよ。
その日以来、僕はこの曲をカラオケで歌っておりません。何回か行ったYOKO君とのジュリカラでも、敬遠しました。

女性のみなさま、ジュリカラではこの曲を是非おススメいたします。女性のキーで歌いやすいはずですよ。

これ要するに、ジュリーのヴォーカルの凄まじさなのです。高いところで擦れたような声になるのがジョン・レノン方式というヤツでして、この歌い方は才能の無い人にはできません。
しかも、あのアクション付きですからね。

僕は、ドームでこの曲を聴いた時のジュリーの動きが、記憶に残っていないのです。
YOKO君と、隣のお姉さまと、半狂乱状態でしたから。逆に、ステージなんて観てる余裕がなかったのでしょう。

「奇跡元年」では、この曲は演奏されませんでした。
何とか、CCレモンホールのあの独特の雰囲気・渦の中で、「危険なふたり」が聴きたい。

更に。
先輩方におかれましては「え~っ!それはイヤだ~」とかクレームの嵐でしょうが、できれば「忘却の天才」ツアーでの「年上のひと・物色ヴァージョン」で、観たい!

だって、楽しそうなんだもん。
ダメですか?

 

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

lovelyキャアーhappy01

おおっっup ジュリーヒットパレード、DYNAMITEさん直球勝負ですか~♪

ジュリーの場合、「年上のひと」は現実でしたからね。
それにしても、6歳とな(;д;)
う~~んcoldsweats01

ここまで来たら「ストリッパー」もご教授よろしくです。
昨年、生まれて初めてsign01「カラオケ店」へゆきまして、
ジュリーの映像で熱唱したのが「ストリッパー」でしたのnote

投稿: みゆきママ | 2009年5月24日 (日) 22時32分

はじめまして。46歳とんとんママと申しますpig
いつも楽しく、時には授業を受けているようで。ワクワクしながら拝見してます。  
コメントも慣れていなく、お恥ずかしいのですが、危険な二人はだ~い好きな曲なので、勇気を出して、出てまいりました。
この歌の紅白動画が マイベストなんです。
これからも応援しています!ありがとうございます。 大阪6月20日もうすぐジュheart

投稿: とんとんママ | 2009年5月24日 (日) 23時27分

みなさま、コメントありがとうございます~。

今回コメントのお二方は、まだ初戦大東まで1ケ月くらいありますねぇ。
僕はもうあと2週間です。
観たい曲が多過ぎて、更新が追いつきませ~ん!

1曲くらいは、伝授曲から当たってほしい…。
という野心のもと、反則気味な直球勝負をしてみましたです~。

みゆきママ様

「危険なふたり」は6歳ですが、「ストリッパー」は中学生ですよ~。
僕は俗に言う「ベストテン世代」ですので、「ストリッパー」は強烈にタイムリーの記憶があります。

近いうちに書きます~。
これも「快傑ジュリーの冒険」の映像が大好きなので、その話になっちゃうかも…。

女性の歌う「ストリッパー」、聴いたこと無い…。
どうなっちゃうんだろ?
機会がありましたら是非。

とんとんママ様

はじめまして~。
同世代ですよ!ベストテン世代ですよね~。

「危険なふたり」の紅白映像は、僕も数年前にYOKO君に教わって観ました。
ファンの間では語られる事も多い、いい絵ですね。
「サーモスタット」ツアーのMCで、
「さすがに80歳になったら足上がらん」
と言っていたあのアクション、是非とも今ツアーにて生で観たい、と思っております。

>これからも応援しています

くぅ~(涙)、ありがとうございます。
頑張ります。

また遊びにいらしてくださいませ~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月25日 (月) 01時40分

いつも以上にマメな更新、瀬戸口さんの
ツアーに向けての心意気が感じられます!!
そして、今回は私のようなヒヨッコ中の
ヒヨッコにとってのオアシス「直球伝授」
ありがとうございます~

疲れたとき、いやなことがあった時聴きます、いいえ、観ます。
紅白の「危険なふたり」。
軽快なイントロだけで楽しくなりますけど
笑顔で歌うジュリーに癒される方、やっぱり多くいらっしゃるんですね~


投稿: シロップ。 | 2009年5月25日 (月) 12時51分

この記事へのコメント代わりに質問をいたします。

近年の米国ポップスCDの歌声に施されている効果音。ディレイやエコー処理でもない人工的なボーカルになってる感じ。米国の[スティクス]1983年のヒット曲『ミスターロボット』を思わせるようなエフェクトと言えば解るかなぁ。カントリー歌手にまでも使用されている。

波及は日本の音楽にも表れてます。安室ちゃん他諸々…。郷ひろみ氏の新曲も歌声がそのエフェクトで録音されています。

…専門用語だと何でしょう?
何故,あれが必要なのでしょう?

(ジュリーは使用してないようですが)

投稿: 鉛筆 | 2009年5月25日 (月) 19時15分

みなさま~。
今日もコメントありがとうございます!

シロップ。様

いつもいつも、僕がちょっとヘマな事を書いて記事修正とかした直後に、朴訥にコメント頂けてどれだけ助けられているか…ありがとうございます。
シロップ。様はもう、恩人のひとりですよ。

ツアー開始までに書いておきたい曲が山積みで、とても間に合いそうもありませんが、6月へ向けて頑張って更新してまいります~。

鉛筆様

郷さんや安室ちゃんはわからないのですが、ミスター・ロボットならわかります~。

イントロのあの声の事でしょうか、それともリードヴォーカルでしょうか?

専門用語は知らないのですが、イントロの声は、ディレイを使って出す音です。
鉛筆様もプレイヤーでいらっしゃいますからエフェクターをお持ちかもしれませんが、ディレイの「TIME」を弱め、「RING」を最小、「REPEAT」を最大に設定すると、あの声になります。
今では、MTRにズバリ「ロボット」という名前のセンドリターン・エフェクトが内臓されているものが多く、ワンスイッチで音作りが可能です。

リードヴォーカルは、おそらくディレイ20、コーラス60くらいの設定での掛け合わせです。
歌のモコモコ感が無くなり、硬質な音になるのです。
僕は、ヴォーカリストの声量レベルが一定しない時などに、それをフォローする意味でこの処理をよく使います。
レベルを手間なく平均化できますので、そういう使い方をしているプロの音源も多いのではないかと思っています。

ご参考になれば良いのですが、僕にわかる範囲ですとこのくらいです~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月25日 (月) 20時37分

瀬戸口さま
エフェクトについての御解説ありがとうございました。
まさに【ロボット】ということですか成程。
「ロボットのような歌声」録音が,ジャンルを問わず氾濫している様子に馴染めないんですよ。[流行りの、ソウル・R&B・ヒップホップ系]ならば許せますが…。

ジュリーにはそれをやってほしくないし、投稿者の好むボーカルは,むらが有ったり高音がかすれたりしたままで定着された音源なんです。

ビートルズ初期のジョン・レノンやホリーズのグラハム・ナッシュの歌声…やっぱり好きですぅ♪

投稿: 鉛筆 | 2009年5月25日 (月) 22時48分

鉛筆様

それはまったく同感です~。

そして、鉛筆様もおそらくそうだと思いますが…。
歌だけでなく、最近のCDは、ミックスが馴染めない…のではないですか?

すべての音がデカい、という。
僕が数年前に「来タルベキ」を真剣に聴かなかった理由が、それなんです。
今は、90年代以降のアメリカのパワーポップに出会えたおかげで、克服しました。

でもやっぱり、イコライザーがハイに寄ったりローに寄ったりするミックスバランスが好きなんです。

「危険なふたり」の頃は、まさにそんなミックスですよね~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月26日 (火) 22時34分

この歌は、やはり井上堯之バンドのギターリフ無くしてはヒットしなかった歌曲だと僕は思います。
井上堯之さんのギターリフ、素晴らしかったですね…。
レコードは別人の演奏ですが、テレビ、ライブでは井上さんのギター無くしてこの歌の素晴らしさは語れません。僕にとっては。
初めて、レコード店で聴いた時のショックは今でも思いだせます。
僕は今のバンドは好きではありません。念のため。

投稿: 船越誠 | 2009年5月26日 (火) 22時38分

船越誠さま

はじめまして。
井上さん関連のサイトにて、お名前を拝見したことがあります。
そんな男性の先輩からのコメント、感激です。どうもありがとうございます。

僕は、ジュリーファンとしては新参組ですが、井上尭之バンドのリスナー歴は長いのです。

子供の頃から、刑事ドラマの挿入歌がすごく好きでした。
中でもやはり「太陽にほえろ」の「青春のテーマ」などが特に。
その頃は、演奏者クレジットに留意することなく、単にサントラという認識で熱心に聴いていました。

その後徐々に井上バンドの凄みを、メンバーそれぞれの特性とともに知っていきました。
今ではその趣味が高じて、自分で架空刑事ドラマのサントラなど制作するほどに…。

ジュリーにハマった時、井上バンドの下地が自分にあった事を感謝した次第です。

今後ともよろしくお願いいたします。
またのお越しをお待ちしております。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月26日 (火) 23時02分

DY様 過去の記事にコメントごめんなさい
ジュリー暦1年と少しの私にとってベスト1は危険な二人です。
一番聴いています。
思春期にロッキングオン(ジャパン)全盛期の私にとっては、自作自演・等身大の表現というのがアーティストとしての条件、
自作の曲じゃないと意味がないという価値観でした。
それが今、ヴォーカリストとしての魅力というものにジュリーを通して出会いました。
初めこそA面コレクション聴いて、「昔の音がする・・・」と違和感を持っていた私(多分DY様と逆の感覚ですかね?)に一番とっつきやすかったのが、危険なふたりでした。
ジュリーに嵌ってから知れば、当時私があこがれてたミュージシャンの方々も幼少期ジュリーの洗礼を受けてた世代なんだなーと思う次第であります。実際カバーしてたりとか。

投稿: みなこ | 2010年4月26日 (月) 23時19分

みなこ様

過去記事へのコメント、とても嬉しいですよ。
ありがとうございます!

そして、大変共感いたします!
僕もまさにそうでした。
すべての楽曲を自分で作っていないアーティストは認めない!などと考えていた時期が、あったのです。
浅はかでした。

「ロッキン・オン」はずいぶん読みました。
「ジャパン」は時々しか…創刊されたのは大学生の頃でしたが、実は邦楽アーティストにはジェラシーがあったりしまして…バカでしたねぇ。

「危険なふたり」は、リフのカッコ良さ、完璧なヴォーカル、非のうちどころがないですね。
ジュリワンLIVEでは、聴けますよ~。
今から楽しみです!

投稿: DYNAMITE | 2010年4月26日 (月) 23時43分

ご無沙汰しています、yayaという者です。以前『勝手にしやがれ』のコメントをさせていただいた…。
さて、今回は『危険なふたり』について。これについては、レコードのF.O.処理が最っ高ですね。イントロのメロディを踏襲しながら、♪ぎゃっっぎゃぎゃっぎゃっ♪という処理…あのエンディングは、編曲の逃げじゃなく、あれがあの曲のため(形として残すため)の名F.O.だと思うのです。名残り惜しいような、でまた針を戻して最初から聴いてしまう、麻薬的な…。どう思われますか?

投稿: yaya | 2014年2月28日 (金) 22時19分

yaya様

ありがとうございます!

仰る通りですね…あのフェイドアウトには中毒性があります。

それまで邦楽の大ヒット曲(歌謡曲と言って差し支えないでしょう。ジュリーナンバーを歌謡曲と表現することもまた大いに正しいと僕は考えています)に、あれだけ明快なギターリフを押し出し、そのギターリフでフェイドアウトする軽快なポップスは斬新だったと想像できます。
ジュリーのヴォーカルと容姿、アクションもさることながら、アレンジやミックスの点においても素晴らしいスーパーヒットですね!

投稿: DYNAMITE | 2014年3月 3日 (月) 12時07分

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受信: 2009年6月14日 (日) 07時36分

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