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2009年5月13日 (水)

沢田研二 「月のギター」

from『単純な永遠』、1990

Sinpurunaeienn


1. a・b・c...i love you
2. 世界はUp & Fall
3. PLANET
4. プライド
5. 光線
6. New Song
7. この僕が消える時
8. 不安にさせよう
9. 気にしてない
10. ジェラシーが濡れてゆく
11. 月のギター
12. 単純な永遠

---------------------

そして。
今日は告知がきました。澤会さんから。
入会5日目のことでございます。今はまだ、帰宅して郵便受けに茶色の封筒を見ると「おぉっ!」ってな感じですが、まぁなんせ唐突に来るモンですから、先輩のお姉さま曰く、「慣れるにしたがって定期的な請求書のように思われてくる」らしいです(爆)。

内容は、ツアーの追加スケジュール、アルバム「Pleasure Pleasure」、そしてDVD「探偵~哀しきチェイサー」の発売告知でした。
目を引いたのは、アルバムの紹介文。

「演奏も、ツアーメンバーと白井良明氏が行っています」

という、ひと言ですわ~。
これはつまり、柴山さん下山さんがギターを弾き、泰輝さんが鍵盤を弾き、そしてそして、GRACE姉さんが生のドラムスを叩いてる、って事・・・ですよね?
今ツアーにて演奏されるであろうニューアルバムの曲、リハの時間が充分あったのかなぁ、なんて心配は全くの杞憂だったワケです。

封筒には、みゆきママ様のおっしゃっていた、タックシールもしっかり貼られておりました。

これ、みゆきママ様が、印刷済みのモノがいっぱいあったら・・・と心配されていらっしゃいましたが、それは大丈夫。
仕事で定期雑誌とかを扱っているので解るのですが、こういうのって、データだけ登録してあって、随時メンテしておき、発送日前とかにザザ~とまとめてプリントするもんなんです。雑誌の場合はシールじゃなくて、スリップ(短冊)なんですけどね。

さぁ、ツアー初日まで1ケ月を切ってますよ。
これからしばらくは、個人的にLIVEで聴きたい楽曲を伝授してまいりたいと思います。

僕はジュリーLIVEについては新参者ですが、この半年(もうドームから半年経つのか~)DVDを観まくったりしまして、勉強してきました。
で。
柴山さんエレキギター、下山さんアコースティックギター、というスタイルでの演奏が、スゴく好きになったんです。

今日のお題は、生のLIVEはもとより、DVDでもまだ観た事がない楽曲の中で、おそらくギターのお二人がそのスタイルで演奏されるであろうナンバーを。
渋いですが、心にグッと染み入る隠れた名曲です。

アルバム「単純な永遠」から、「月のギター」、伝授!

僕、このコード進行にヨワいんです。無条件で好きになってしまうんだよなぁ。

初めてこの進行を広く世にしらしめたのは、ジョージ・ハリスンがビートルズ時代に書いた唯一のシングルA面曲「サムシング」。
当時ビートルズは解散目前の末期。色々あったことはあったのでしょうが、常にロック・ミュージックの旗手・最先端であったビートルズが、さすがに後進のバンドにその座を譲らざるを得なくなってきた、そういう時期でもありました。
そんなバンドのひとつが、レッド・ツェッペリン。
ジミー・ペイジの発言に、こんなのがあります。

~ジョージ・ハリスンが、俺等について「君達はいいバンドだけど、バラード曲が無いのが欠点だね」とか言いやがるから、「レイン・ソング」で「サムシング」のコード進行をパクってやったんだよ~

なんとまぁ大人げない。
しかしながら、「サムシング」同様、「レイン・ソング」も大好きな曲です。ツェッペリンの中で一番好きかなぁ。

「月のギター」は、いわゆるバラード楽曲、ではありません。
作曲のNOBODYさんは、銀次兄さんとも通じる「ポップスの達人」でいらっしゃいます。バラードではなく、良質なポップス。メロディー重視の、ミディアムテンポ・ナンバーなのです。
この手のナンバーは、ブリッジやサビの振り分けが構成上ハッキリしているにもかかわらず、一番オイシイのはAメロである、という特徴を持っています。
ジュリー自身もそういう作曲が好みらしく、アルバム「ビューティフル・ワールド」収録の「懲りないスクリプト」など、Aメロ命!な曲をいくつも手がけていますね。

話を戻しますと、「サムシング」でお披露目され、「イズント・イット・ア・ピティ」というソロ時代の楽曲で結実するジョージ流コード進行が、「月のギター」のAメロにオマージュされているのです。
NOBODYさんはビートルズフリークですから、おそらく狙って作曲しています。
この進行は、とにかくアコースティックギターでジャカジャカ弾くのが気持ちいい。当然、LIVEでもそういうアレンジになるはずです。
なんたって

♪背中合わせに、弾いてるアコースティック♪

ですからね。

下山さんは超一流のセンスを持つギタリストで、早弾きとか演ってもスゴイのですが、全身に漲るストイックな雰囲気・・・アコギがとても似合うと僕は思っています。

「月のギター」、とは意味深かつロマンティックなタイトルですが、作詞は西尾佐栄子さん。
僕の大好きな「時計~夏がいく」の詞を書いた人で、「ジュリーナンバー・女性作詞陣にハズレ無し!」を証明されているお一人。サビがなんとも切なくて、

♪こんな風に、ただねじ切れて ずっと心持て余してる~♪

ジュリーが歌ってこそ、なんですけど。

いわゆる”奇跡のジュリー”は、「歌う曲はたくさんあるから」ということで、今までリリースしてきた膨大な楽曲をLIVE伝授していく、というコンセプトらしいですから(と言いながらアルバムは出すのね。ま、6曲ってトコがポイントだわな)、意外な曲を演ってくれるかも、というファンの期待も大きいでしょう。
「月のギター」、予習しといて損はないですよ。
ただ、何度も言いますが僕のセットリスト予想は全く当たりません。ひょっとしたら、僕が記事に書いてしまった時点で、それらの楽曲はオミットされてしまう運命なのかも・・・(爆)。

最後に、アルバム「単純な永遠」について。
多くのファンの方が、EMI期の最高傑作として推しています。
実は僕は、吉田建さんプロデュース期のアルバムの中では一番聴く機会の少ない作品なのですが、決してキライというワケではありません。他の4枚が好き過ぎるのかも。
建さんやジュリー自身の評価は高いようで、ジュリーは特にタイトルチューン「単純な永遠」がお気に入りのようです。
他にもLIVE率が高い曲があって、「a.b.c・・・I Love You」「ジェラシーが濡れてゆく」「光線」の3曲はしょちゅう演ってますね。

ただ・・・。
廃盤なんだよねぇ。
再版、というか復刻っていうのは、やっぱり市場の力が必要なんです。
ファンの熱い要望だけでは、どうにもならない。

みなさま、大変でしょうし面倒かもしれませんが、この先なるべくジュリー関連の商品を、お店(中古屋さんではダメ)で買うよう心がけてみてはいかがでしょうか。
市場に「おっ、沢田研二って、売れるんだ」という感触を持たせてあげる事が、稀少商品の再版へ向けて大きな動きを呼ぶんです。

ジュリーではないですけど、再版具体化のシステムについては、自分の仕事で身を持って常に知らされていますから、これは確信があります。

どうかひとつ。

でもまぁ、渋谷初日・2日目参戦のみなさまは、仕方ないですね。
CD「Pleasure Pleasure」、およびDVD「探偵~」の会場販売・売店モッシュ、頑張ってくださいませ。

見守ってますよ~。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

>定期的な請求書

一昨年からジュリヲタになりましたが、
この言葉、実感します

今回も伝授、
ベンキョーになります。

投稿: ぬこ好き太郎 | 2009年5月14日 (木) 03時00分

「♪サムシング」で沢田さんが参加した
ジョージ・ハリスン追悼トリビュートアルバムCDを思い出しました。
試聴したら,良い伴奏と巧い歌唱でしたが、それ1曲のために買うのもなぁと思い入手してません。

本とCDは、出会った時点に買っておくべきですねぇ…。

投稿: 鉛筆 | 2009年5月15日 (金) 03時43分

DYNAMITEさんのところにもタックシールで届きましたか? 茶封筒

私の名前、
もう少し落ち着いた頃に「澤会」に訂正の連絡をしてみましょう。
ここしばらくはチケット発送とかでお忙しそうですものね。

ところで、DYNAMITEさんご伝授の「単純な永遠」
昨日から車の中でガンガン聴いています。
ヘッドホーンが苦手なので、車の中で聴くことが殆どです。

こちらでご伝授された曲は、次の日の通勤音楽になっております。
しかし、音楽的素養にかける不肖の生徒ですから、ただ聴くだけですが

いつもありがとうございます!

ところで、昨夜の「BSアンコール 沢田研二の寒中見舞い」ご覧になったでしょうか


投稿: みゆきママ | 2009年5月15日 (金) 20時32分

みなさま、コメントありがとうございます!

そして

ごめんなさい!

今、新記事アップしたんですけど、今日アルバム「単純な永遠」聴いて、今までの自分の評価が大マチガイであったことが判明(汗)。

大名盤です、これ。
全てのジュリー作品の中で、日替わり2位に上昇いたしました。日替わりですけどね。
1位は不動の「JULIEⅡ」ですが(しつこい)。

ぬこ好き太郎様

レスが遅れてすみません~。
実は昨日風邪をひきまして、PCチェックせずに早めに寝ちゃったんです~。
いつもありがとうございます。

「請求書」という表現はまだカワイイほうで。
「振り込め●欺」という言い方もあるみたいです。

でもすでに、「何となく解らんでもないなぁ」と思っている自分がいます~。

鉛筆様

ジョージのコンピにそんなのがありましたか!

ジョージが亡くなった頃というと、僕はジュリー堕ちよりだいぶ前ですからねぇ。
まったくノーマークでした。

>本とCDは、出会った時に買っておくべき

その通りですよね。
特に今はこの不況、哀しい事ですが市場の入れ替わりが激しく(メーカーは突っ込む、市場は返す)、なかなか長期に渡って良いものが残っていきませんから。

少なくともジュリー関連の作品は、手に入るうちにすべて購入していきたいと思っています。

みゆきママ様

そうですよねぇ。
おっしゃりたい事、今日になってよ~く、解ります。
つまり

「単純な永遠」をナメたらいけませんコトよ!

ですね。
ホント、名盤だと認識しました。
素晴らしい曲がたくさんあります。
「気にしてない」「月のギター」の他では「PLANET」「プライド」「この僕が消える時」…。
どれも、ちょっと危うい感じがイイんですよね。
これまでの不勉強、恥じ入る次第です(汗)。

「寒中見舞い」、観ていないのですが、さる筋から入手できそうです。

自分の事ではありますが、
「この果報者~♪」

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月15日 (金) 23時23分

是非「巴里にひとり」のコード譜お願いします!!

投稿: | 2009年5月17日 (日) 13時13分

ありがとうございます。

ギリギリセーフのコード表でしかアップできませんし、僕の個人的な拙い採譜ではあるのですが、一部のみなさまにご支持いただいているようで、とても励みになります。
その多くが男性ファン、というところに、僕としてはやり甲斐を感じている次第です。

しかし、「巴里にひとり」!
確かに難解でした。
カポタストを1にするか3にするか迷いましたが、「パリ、ラ・セ~ヌ♪」以降の転調部の弾き易さを重視し、1カポのAプレイ表記にしてみました。
当ブログ2008年12月5日付の東京ドームレポ第1部の記事、18曲目の部分にアップいたしました~。

早く僕がこの役目を終えられるよう、ジュリーの譜面が正式に発売されることを願ってやみません。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月17日 (日) 16時08分

 ありがとうございます!!

 どうしてもコードがわからなくて情けなくなっておりましたが、さっそく確認させていただいて参考にさせていただきます!!

 37才、男子ジュリーファンより

投稿: tweedledamanddee | 2009年5月17日 (日) 21時35分

tweedledamanddee様

いえいえ、とんでもないです。
基本どの曲も、自分が弾き語って気持ちの良いように都合よく採譜してしまっていますので、怪しい箇所も多々あるかと思います。
ご参考になればよいのですが…。

「巴里にひとり」はCdimの部分がちょっと(汗)。
鍵盤だと雰囲気バリバリなのですが、ギターで弾くと「アレレ?」みたいな。
理屈はこれで合っている筈なのですが…難しいですね。

やはり男性ファンでいらっしゃいましたか!
同志です、頼もしいです。
しかも30代!ますます頼もしい~。

今度のツアー、どこかでお会いできると良いですね~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月17日 (日) 22時45分

Cmajor7等がおフランスの雰囲気を出すんですね~。

思い切ってお願いしてよかったです。自分では一生分からなかったと思います(笑)

今回のツアーは大宮と横浜に参加予定です!

投稿: tweedledamanddee | 2009年5月18日 (月) 07時47分

tweedledamanddee様

ありがとうございます!
お役に立てたならとても嬉しいです。実は…結構時間かかったんです(汗)。

やはり日本人作曲作品とは、コード進行の発想が微妙に違いますね。
下地にシャンソンがあるんでしょうか。

大宮、神奈川、ドンピシャです。
男性ファンはなかなか会場で肩身が狭いので、頼もしい限りです。
お会いしたいですね~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月18日 (月) 22時29分

お会いできるといいですね!

投稿: tweedledamanddee | 2009年5月19日 (火) 00時06分

tweedledamanddee様

僕、大宮は開演前とか結構目立つと思いますよ。
男2人で行きますから。

痩せてメガネ、が僕で
帽子でガッチリ、が相方のYOKO君

ちなみにYOKO君も、その日が今ツアー初参戦です。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月20日 (水) 22時41分

瀬戸口様
「月のギター」、私も大好きな一曲です。
91年正月コンサート「新春値千金」以来、ライブでは歌われてないので、
また生で聞きたいな~、とずっと願っているんですが・・

久しぶりに覗いたらこの映像がありました(90年放送のTV番組)
当時はTVでもよく歌っていましたね。

ttp://www.youtube.com/watch?v=PHggReBa4QQ&feature=channel_page

ジョージ・ハリスン追悼アルバム「Gentle Guitar Dreams」に収録、
ジュリーの「SOMETHING」ですが、良明さんプロデュース&アレンジです。
探し出して?ぜひ聞いてみてくださいませ!

投稿: くれトモ | 2009年5月22日 (金) 09時13分

くれトモ様、いらっしゃいませ~。

ありがとうございます!
ご教授いただきました~!

白井さんって、ジョージ大好きだと思うんですよ。
例えば、初めて白井さんがフルでアレンジを担当したアルバム「サーモスタットな夏」。

「愛は痛い」で「マイ・スウィート・ロード」。
「マンジャーレ!~」で「ヒア・カムズ・ザ・サン」。

とても愛情をこめてアレンジアイデアに盛り込んでいます。

白井さんアレンジの「サムシング」、是非聴いてみたいと思います~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月22日 (金) 23時07分

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