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2009年5月27日 (水)

沢田研二 「30th Anniversary Club Soda」

from『愛まで待てない』、1996

Aimadematenai

1. 愛しい勇気
2. 愛まで待てない
3. 強いHEART
4. 恋して破れて美しく
5. 嘆きの天使
6. キスまでが遠い
7. MOON NOUVEAU
8. 子猫ちゃん
9. 30th Anniversary Club Soda
10. いつか君は

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DVD「ジュリー祭り」の発売が遅れているようですが、「鋭意編集中」との確かな情報がありますから、首を長くして待っているところであります。
みなさまもきっとそうでしょう。

僕は、ジュリー祭りのあのセットリストがどれだけ贅沢な選曲だったのか、という事に、あとになってから気づいたクチです。
当時の僕の知識では、馴染みのない曲が半分くらい。
なんと勿体ないことでしょう。そんな奴に、アリーナ席が回ってこなくて良かった、と今は客観的にそう思います。

実際にあのLIVEで観ているのに、ポカ~ンとしていた記憶しかない・・・情けない話ですが、そんな曲がたくさんあります。
あの80曲は、ジュリー自身が練りに練ったラインナップであり、当然ご自身も大好きな楽曲が選ばれたはずですから、またこの先のツアーで演奏されることもあるでしょう。
是非ともリベンジしたい、と、気合充分なこの頃。

中でも、一番ポカ~ンとしてしまったのが、ドーム2曲目「30th(60th)Anniversary Club Soda」。
今日は、「Pleasure Pleasure」ツアーで何としてもリベンジを果たしたい、と逸っておりますこの名曲について。
アルバム「愛まで待てない」から、伝授!

 

東京ドーム参戦前、浅はかなYOKO君と僕は、ノッケから往年の大ヒット曲連発!を当然のように期待しておりました。
それが2曲目で早くも崩れたのです。

「知らんなぁ。還暦がどうとか言ってるね」
「即興の曲じゃない?」

 

二人が交わした言葉です。事実そのまま再現しました。情けない。
後に、アルバム「愛まで待てない」を聴き、「こんなイイ曲を演っていたのか!」とひっくり返ることになるワケですが、考えてみれば、この曲がジュリー祭りの2曲目ってのが、何と意義深い選曲であることか。

 

♪終わらぬショウへ さぁ、ようこそ
 レディ-ス&ジェントルマン 愛してます♪

 

♪今宵のシンガーは ロマンスグレーに
 七歩手前の 泣かせる奴♪

 

このとても素敵な導入部分を(メロもイイんだココは)、ドームでどんな風に変えて歌っていたのかが、謎のまま。
聴き取れたのは「還暦」ってフレーズだけだったんです。

 

「そのキスがほしい」で派手に顔見せした直後、「ようこそジュリー祭りへ」というある意味王道の、金字塔的な曲順。
これにとまどっていたんじゃねぇ・・・。

 

架空のバンド(シンガー)になりきって歌う、という楽曲コンセプトは、言うまでもなくポール・マッカートニーがビートルズ時代に「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で編み出したもの。その後、幾多のバンドやアーティストが、このコンセプトを踏襲してきました。
そして「サージェント~」は、その卓越したコンセプトアイデアだけでなく、「ズシンズシンと刻む16ビートのロックは、カッコイイんだ!」という認識を、多くのロックファンに植えつけたのです。

 

無論「30th Anniversary~」もその路線。作曲の朝本浩文さんはキーボーディストですが、イカした引き出しをお持ちです。ちょっと泣かせメロを足しているのが、この曲をドラマティックなナンバーへと昇華させています。

 

詞先か曲先かはまったく想像できませんが、覚和歌子さんの詞もまた、楽曲と一体となった素晴らしいフレーズの連発で。
この曲を好きな人は多いでしょうが、それぞれ「ココの詞が大好き!」という部分が違うでしょう。それだけオイシイ言葉が散りばめられているんです。
ちなみに僕のお気に入りは

 

♪王室カップルも 別れる御時世
 永遠ひとつ うけあいます♪

 

ココですね。

 

まぁ、曲全体を通してもう完全にソラで歌えますし、もしも今ツアーでこの曲に出逢えたなら、最後のコーラスもしっかり全うしようと意気込んでいます。

 

そして、例の部分を、ジュリーがどう変えてくるのか。

 

DVDで鑑賞した「ワイルドボアの平和」だと

 

♪今宵のシンガーは ロマンスグレーに
 ドップリつかった 笑える奴♪

 

これがアンコール1発目ですからね~。
これはこれで、とても楽しい。でも僕は今回の「Pleasure Pleasure」でこの曲を演るなら、ジュリーは自虐的ジジィネタは持ってこないような気がするんです。多少トボケた味付けはあるにせよ・・・。
まだまだロックしてやる!ジュリーはその意気で今ツアーに臨んでいる、と思うから。
あと数年は、そんなスタンスで攻めてくるのではないか、と。

 

しからば、「30rh Anniversary~」のアノ部分はどうなるのか。
僕のヒヨッコな推測は全く当たらない事を承知の上で歌詞を予想いたしまして、今回の伝授を締めくくらせて頂きます~。

 

♪今宵のシンガーは 去年還暦
 相も変わらず 元気な奴♪

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

記事とは 関係のないお話なんですが、
他のジュリーブログに (とんとんママさん)が すでにいらっしゃって 知らずに同じ名前を使っていることに 気付きました。
これからは エリザベスと名乗らせて頂きます。 エリザベスなんて ガラではないですが  
新曲楽しみですね(・∀・)ニヤニヤ

投稿: エリザベス | 2009年5月27日 (水) 21時32分

瀬戸口様


その替え歌部分ですが、
わたくしの記憶が確かであれば

今宵のシンガーは ちょうど還暦 金髪だけど イカレたやつ

ですよん

投稿: しゃん | 2009年5月27日 (水) 21時59分

みなさま、本日もコメントありがとうございます~。

エリザベス様

え~、そうだったんですか?
僕はまだ他ブログ様で拝見したことはなかったですが…。
まだまだ知らないジュリー関連のブログがあるのでしょうねぇ。
一体いくつあるんでしょうか。

エリザベス…いいじゃぁないですか!
ハンドルネームは、ちょっとズレてる方がいい♪かも、です。
僕も先頃「どこがダイナマイトや」と言われたばかりですわ。

今ツアーは「実物は全然ダイナマイトではない」という事を晒しに、あちこち参戦するようなモンです…。

しゃん様

ありがとうございます~。
さすがアリーナ組!

「30th~」が2曲目に演奏された時には、
「アリーナの連中、気合入ってんなぁ。こんな知らん曲であんなに盛り上がって…」
などと考えていた馬鹿者です…。

渋谷でリベンジの機会はあるのでしょうか。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月27日 (水) 22時17分

あ~、私もこの曲大好きです
私の好きな部分は

♪つかの間の恋 それよりいいもの
 この世にはある 見ときなさい♪

いい年になった今、この言葉の重みが分かります。
北の大地に住む白兎は、6月11日に地元参戦いたします。あと、24日の井上尭之さんの病院ロビーコンサートにも行ってまいりますので、レポしますね。

投稿: 白兎 | 2009年5月28日 (木) 21時20分

白兎様、いらっしゃいませ~。

尭之さんの病院ロビーコンサート、24日ですか!
北海道…遠いです。
行くことはできませんが、こうして尭之さんの元へ駆けつける方々のお話を伺うことで、お元気な姿を想像することはできます。
レポ、楽しみにしております。


♪つかの間の恋 それよりいいもの
 この世にはある 見ときなさい♪

イイですよね、ココも。

「見ときなさい♪」って表現、ジュリーにすごく合ってると思います~。

投稿: DYNAMITE | 2009年5月28日 (木) 23時33分

DYNAMITE兄さま
お初です♪チャコと申します
ジュリー検索としゃんさまのサイト、Wで発見してからずーーっと楽しみに拝見していました

毎回さすがのご伝授にな~るほど★♪と感嘆のタメ息をつくばかりで
気の利いたコメも思いつかず…
ありがたや~と読ませていただいてました

でも大好きな「30th Anniversary Club Soda」キターーーー!!
思わず出てきちゃいましたよ
もうね、イントロから”ジュリーのライブにようこそ”
っていうワクワク感がたまりません

1番お気に入りは、やはり
♪つかの間の恋 それよりいいもの
 この世にはある 見ときなさい♪
すでに白兎様が書かれてましたね
なぜか初めて生ジュリーのライブを見に来た若めのカップルがキラキラした瞳で
ライブを見ている光景が浮かんでしまうんです

DYNAMITE様、これからもよろしくです!!

投稿: チャコ | 2009年5月29日 (金) 01時16分

チャコ様

はじめまして~。コメントどうもありがとうございます!

「30th~」お好きとの事で、嬉しいです。
最近は記事を書くたびに、それぞれ「この曲好き!」と言ってくださる方がいらして、大変励みになっております。

そうそう、いてまえさんのBBS、くれトモ様のレスは御覧になられましたか?
「忘却の天才」DVD再発のようですよ。あれは、おススメです。僕もしばらく前にレビュー記事を書いておりますので、よろしければ参考にしてくださいね。

僕は、「糸車」「LOVE AND PEACE」を行かせて頂きます!

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします~。

投稿: DYNAMITE | 2009年5月30日 (土) 03時04分

DYNAMITEさんなら、情報入手にぬかりはないと思うのですが
上記DVD、Amazonさんがお求め易い価格
になってましたのでご報告~

それと
ローガンの可能性も否定できないものの、
目を酷使してはいないですか?PCで。
お大事になさってくださいね~

投稿: シロップ。 | 2009年5月30日 (土) 15時00分

DYNAMITE兄さま

思わず3月まで繰って、あらためてDVD「忘却の天才」伝授されてきました~
CD「忘却の天才」をBGMに伝授を読むのは最高です!!

シロップ。さま
さっそくAmazonのDVD情報ありがとうございます!!感謝します!
こうして私も底なしのジュリー貧乏になっていくのだな…

投稿: チャコ | 2009年5月30日 (土) 15時36分

今日もコメントありがとうございます~!

シロップ。様

う~ん、本気で言って…ませんよねぇ。
シロップ。様ならもうお気づきの通り、僕は「情報にぬかりがありまくる奴」です。
素早い情報、いつもありがとうございます!

とにかく「鉄人バンドwith依知川さん」のステージは、全て観ておきたいのですよ。
これを「トカゲホリック」と言います。

チャコ様

早速の記事チェック、ありがとうございます。

「忘却」ツアーでの、色んな意味で”偉大”なジュリーを堪能なさる日が近い事を、祈っていますよ~。

”グレイト”か”ダブル”か。
それは観る人によります。
どうかチャコ様にとって、忘却ジュリーがグレイトでありますように。

投稿: DYNAMITE | 2009年5月30日 (土) 23時25分

謙虚なキモチで書こうとしたらそうなった
だけで。。
本気かどうかは別として
嫌味っぽかったですか?
ごめんなさいね~

私も3枚とも予約しました。
DYNAMITEさんとはきっと違った視点で
依知川さんのファン(になりました)です~
もうwith鉄人バンドはDVDでしかお目にかかれないのが残念です。。
なるほど~トカゲホリックね(*^m^)

投稿: シロップ。 | 2009年5月30日 (土) 23時55分

シロップ。様~

ぜ~んぜん、嫌味だなんて思っていませんよ。
どうかお気になさらず。

しかし、情報をぬかりまくっているのは事実です。
ブログをやっているおかげで、最近は色々な情報の恩恵にあずかれております。

依知川さんは、年を重ねるごとにLIVEパフォーマンスが進化していくんですよ。
ベースの表現だけでなく、立ち振る舞いや表情なども。
僕はそこに興味があります。
特にコーラス!素晴らしい!

投稿: DYNAMITE | 2009年5月31日 (日) 10時05分

DYNAMITE様
はじめまして。SONGS直前からジュリーののめりこんでる@sakiと申します。
この曲、聞けば聞くほどじわじわと歌詞が沁みる曲です。最初このアルバムは図書館で借りたのですが、すでに歌詞カードがなかったのです…でも、そこはジュリー。カードなしでも十分聞き取れるのはさすが、です。
一番のお気に入りはベタですが「ほっといても本物(おんがく)は最後に残る 時を越えてずっと」ですね~。約三十年前にサザンにハマってからというもの歌詞は気にせずメロ重視だったのですが、ジュリーを聞くようになって変わりました。ジュリーはやっぱり本物!!

投稿: @saki | 2009年6月 2日 (火) 00時36分

@saki様

はじめまして~。

散々大人買いをした後になって、図書館に気づいた新参組です、僕は。

まさにおっしゃる通りで、ジュリーの楽曲は歌詞が聴き取りやすいんですよ~。
僕も「架空のオペラ」や「生きてたらシアワセ」などは歌詞カードがないのですが、充分歌の内容に浸ることができます。

「30th Anniversary~」は、本当に珠玉のフレーズが連発します。

やはりヴォーカルなのでしょうねぇ。

歌詞の良さを最大限に表現するのが、ジュリー最大の、表現者としての武器かもしれません。

また遊びにいらしてくださいね~。

投稿: DYNAMITE | 2009年6月 2日 (火) 07時14分

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