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2009年1月31日 (土)

沢田研二「あんじょうやりや」

from『Sur←』、1995

Sur

1. sur←
2. 緑色の部屋
3. ZA ZA ZA
4. 恋がしたいな
5. 時計/夏がいく
6. さよならを待たせて
7. あんじょうやりや
8. 君が嫁いだ景色
9. 泥棒
10. 銀の骨

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このブログに遊びにきてくださっている皆様のために何かできないか、と考えまして、新たなカテゴリーを開始しました。
ズバリ、伝授請け負いコーナーです。

他の人が「この曲が大好きだ!」と言っているのを知り、あらためて聴き返してみる、というのは僕自身よくある事です。それまで普通に聴いていたその楽曲が全く違って聴こえ、とても好きになる瞬間って、なんとも言えずイイものです。
そこで!
多くのジュリーマニアの皆様が「この曲、いろんな人にもっとよく知ってもらいたい!」と考えていらっしゃる楽曲を、不肖瀬戸口がこの場を借りて伝授、ジュリーファンの輪を拡げるとともに、今後のライブでその楽曲が演奏されたあかつきには、是非とも全員で盛り上がろうではないか、という遠大なプランであります(本当かよ?)。

ただ、肝心の瀬戸口がまだまだ勉強中の身ですので、全てのリクエストに速攻でお応えするのはなかなか難しい。
できれば2、3曲挙げて頂いた中から瀬戸口が1曲選んで(汗)・・・というスタイルが有り難いです。
なにとぞ御慈悲をお持ち頂きまして、どうかよろしくお願い申しあげます。

さて第一回は、Alice様からのリクエスト。
「最近のお気に入り」とコメントを下さった中から、アルバム「ルーシュ」収録の関西弁ブルースナンバー「あんじょうやりや」、伝授!

関西弁の、かなり悪そうな男がこの歌の主人公。
ちょっと浮気でもしてたのか、はたまた飲んだくれてたのか、それとも博打でもブッてたのか、とにかくある日、その男が朝帰りになりまして、眠らずに男の帰りを待っていた同棲の女性(なんか、正式に結婚していないような気がする、この二人)が、怒り心頭の御様子。
男は、作り話でゴマかすやら、そうかと思えば逆ギレするやら、果ては謝り倒すやらと、手管を重ねて彼女の御機嫌を直そうと努力しますが、一向に効き目がありません。

これねぇ、世の中では結構よくあるケースかと思いますが、何で手管の順序を逆にしないのか、と(爆)。
謝るより先に、まず言い訳してしまうのですね、何故だか。
困り果てた主人公は、遂に最後の手段に出るわけですが、これはジュリーが歌っているから説得力があるわけで、一般男性の皆様は決してマネしないように。最悪の事態を招くかもしれませんので、一応。

そんなクドキ文句が、正当なブルース進行にのっとって歌われます。
ジュリーの楽曲には、8分の6、8分の12譜による正統派ブルース進行のものが多く見受けられます。洋楽ロックでは今尚さかんに採り上げられる進行、楽曲構成です。
ちょっとヒネリがありますが、「奇跡元年」で演奏され多くの方の感動を呼んだ「ヘイ、デイヴ」もそのタイプ。あと、洋楽的解釈度の強い「砂丘でダイヤ」(アルバム「忘却の天才」収録)なども忘れてはいけません。
ブルース進行の楽曲、最大の特徴として「くずしメロ」という重要な要素があります。
言葉の隙間を圧縮したり、伸ばしたりして、歌の感情を表現するのです。ライブで歌う場合では、表現を変えてみたり、より伝わりやすいようにアドリブも必要になってきます。ですからこの手の楽曲は、相当表現力に長けた歌い手でないと、情けないほどにショボく聴こえてしまいますし、また歌い手自身も楽曲を楽しめない、という状況が生まれてしまうのです。
その意味で、ジュリーがブルースナンバーを好んで歌い、見事な表現で聴き手をひきつけている事に、ファンは誇りを持って良いと思います。

少し話がそれますが、瀬戸口は最近になって一応定価で購入可能なジュリーのアルバムを買い揃え終わりました。貴重盤となっていた「HELLO」も、こちらに遊びに来てくださっていたみゆきママ様の大変な御好意により入手する事ができました。これでCD購入については、しばらく様子見の状況になっております。
だからと言って「大人買い期間」が終わったのかというと、そうでもないのです。CDの他にもうひとつ、DVDという素晴らしい作品群が待ち構えているのですね。

「奇跡元年」に感動した僕は、過去の正月コンサートの雰囲気を味わってみたい、という欲求に駆られ、つい最近「祝2000年正月大運動会」DVDを購入しました。この年を選んだのは、アルバム「いい風よ吹け」ツアー直後ということで、「奇跡」を演っているんじゃないか、と想像したからです(瀬戸口はDVD作品についても、できるだけ事前に曲目を把握する事は避けています。タイムリーでライブを観るような感覚で鑑賞したいのです)。
素晴らしい作品でした。
そして、この年のライブでは「あんじょうやりや」が演奏されていて、強く印象に残ったのです。
実際生で観た方も多くいらっしゃるかと思いますが、ここでの「あんじょうやりや」のエンディング、凄いですよねぇ。
最後の歌詞「俺の目見ぃや♪」の後、客席に向かって、本当にクドいているかのように
「見ぃや、な?」「な?」「な?」
と、スゴイ表情で何度も何度も語りかけます。
男の僕がDVDで観て背筋に電気走ったくらいですから、生で、実際にその場でこのシーンに出くわした女性ファンの皆様は、エライ事になっていたのではないですか?
感電死寸前、それこそ蛇に睨まれたカエルのように、カチカチに固まってしまっていたものと思われます。

御機嫌直すどころの騒ぎではない、と。

「あんじょうやりや」、僕もいつか生のライブで聴いてみたい曲のひとつです。
そしてこれは、かなり可能性が高いような気がしているのです。その日が今からとても楽しみです。

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みなさまからのリクエスト伝授!」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。また来ました。

え。伝授していただけるのですか?
瀬戸口節で? くぅ  聞きたい。
していただきたいhappy01

あのー あのー 激しく好きな「感情ドライブ」なんです。

breadクロックマダム・・・ に入っています。

これを聴いて ジュリー近年代さらにハマりました。間のインストなんてクリムゾンですよ。
どうなっているんでしょうか。。この曲は。

よろしく伝授お願いいたします。そして、ジュリー&鉄人バンドにぜひ演っていただける日が来ることを望みます。

投稿: しゃん | 2009年1月31日 (土) 19時48分

そうなんです。エライ事になっていたんです

ちょっと毛色の変わった曲だし、関西弁とメロディがミスマッチだし
はいはい、一人であんじょう歌っててねとか思いながら聞いてたら
最後の「な?」「な?」攻撃が執拗で
「わかったわかった。ちゃんと聞いたげるから」と言わせられてしまいました

最後の1行だけでいいんじゃないかこの歌は^^

投稿: メイ | 2009年1月31日 (土) 22時44分

大恩人のお二方、そろい踏みでいらっしゃいませ~。

しゃん様。
僕がしゃん様のリクエストを断れるワケないじゃないですか!
近いうちに伝授させて頂きますよ~。
しかし…
さすがはロッケン女子!いきなりスゴイ曲から来ましたね!
本気で語ったら、この曲は相当濃いですよ~。
どこまでの伝授がセーフなのか、慎重に検討させて頂きます(おいおい)。


メイ様。
やはりあの場にいらっしゃいましたか~。
スゴかったでしょうねぇ。かなり前の方の席だったりしたら、ちょっと怖いかもしれませんね、あれは。
確実に客席に視線向けてますもんね。
間近でジュリーと目が合った方々、無事だったんでしょうか(笑)?
メイ様は、羨ましい話が多すぎます。
今日のメイ様のブログ記事、続きが楽しみです~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年1月31日 (土) 23時42分

え?え~~!!
私のリクエストを記念すべき最初の
「伝授請負コーナー」の曲に選んでいただいたんですか?
嬉しい~!むちゃくちゃ光栄です。
そうですか、この曲は、ブルースなんですね。勉強になりました。
(と言うか、そんなこともわからへんのです。すんません。)
関西弁の曲でも、TOMO=DACHIはちょっと、私的には、??なんですが、
この、「あんじょうやりや」は聞いたとたんに、
ガツンと心に入ってきて、好きやねん!なのです。
曲は、イントロからかっこええし、時々入るジュリーの
ため息も、ギターも全部かっこいいです。
その上、この歌の中の関西弁、ほんまリアルで、
まるで私の男友達と会話をしてるみたいな錯覚におちいります。
これは、やっぱり、ネイティブ関西弁スピーカーでないと歌われへんと思っているのですが・・
やっぱし、ジュリーのすごい表現力には脱帽ですね!

瀬戸口様、私も復活組なので、ドームに行って以来「大人買い」の日々が続いています。
今も、DVD「祝2000年正月大運動会」ポチッと購入してしまいました。^^
また、いろいろ伝授してください。楽しみにしています。
ほんまに、ありがとうございました。
またお邪魔させてもらいます。

投稿: Alice | 2009年2月 1日 (日) 14時25分

いえいえ、そんな。

実はAlice様には、「BAD TUNING」ビデオの件でガッカリさせてしまいましたので、
お詫びというのではないけれど、何か出来る事はないかな~、と考えていて思いついたコーナーなのです。

2000年のライブ、イイですよ~。
しかし「來タルベキ素敵」収録曲のライブ率は他のアルバムに比べてかなり高い!
早く何とかしなければ…

また遊びにきてくださいね~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年2月 1日 (日) 23時40分

 もう長~い次のお題に入っているのに、ぶら下がってしまい、すみません。
「あんじょうやりや」を好き、というのは関西出身者なのでしょうか。
 方言なわけですが、そもそもあちらのブルースの楽曲の英語だってなまってるんではないかと思うし。
なによりこのダメ男の愛嬌のあること。
 でも、標準語に訳してしまうと、面白くも何ともなさそうです。
 発表当時より今の方が好きという事は、私もその分年輪を重ねたという事でしょう。
 この大人の遊び心、芝居っ気、ジュリー、グッジョブです。
 歌えば歌うほど味が出てくるナンバーだと思うので、ギンギンの中に時々紛れ込ませてくれると嬉しいですね。

投稿: morie | 2009年2月 4日 (水) 22時29分

morie様、コメントありがとうございます!

ジュリーにハマってから、色々な意味で、関西の方をとても羨ましく思っている毎日です。

おっしゃる通り、向うのブルースも、英語訛ってますよね。
「あんじょうやりや」は僕も大好きですが、関西弁の感覚が解っていれば、もっともっと好きになったはずなのです。やっぱり、羨ましい…。

ライブでは、近いうちに聴けるような予感がしてます。ご一緒に盛り上がりたいですねぇ。
また遊びに来てくださいね~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年2月 5日 (木) 00時47分

「タンタンタースタ、スタタンター」
このリズムパターンが好みなんです。

そのような曲には必ずエレキギターがブルージーなオカズを駆使するわけですが…。
ロックの場合は、曲のキイと同じ調のブルーノートで,即興等あれこれ奏でますよね。普通な音階のペンタトニックで済ますことはブルースやR&Bふうな曲では,しないでしょ。

最近の疑問なんですが、ブルースロックの場合,曲のキイより四度高い(短調の場合は二度低い)キイでオカズを弾くテクニックを使うことは多いんでしょうか?ということ。
ブルースハープを吹くときは、その[ブルーステクニック]を用いますよね。

Eクラプトン好き友人に訊いたら「それ知らなかったな。曲と同じキイでブルース音階を弾いてただけだから」といわれて唖然としまして。

ジュリーの曲には、[正にブルース]な作品は少ないし,こてこて味のブルースを追求する必要ない歌手だから、

他のミュージシャンの曲やジャズの曲で,各々の楽器が異なるキイで弾いているような感じ、を聴いたときに「この部分は、どのブルーノートでフレーズを弾いてんだ?曲の調と同じか?四度上か?…とか、ベースと鍵盤とギターと唄が同じキイではないよねぇ…」
という謎が沸くんですよ。特にジャズとブルースには。

ジュリーの演ってる音楽には要らぬ質問ですけどね。小曽根真のFM番組にメールしたほうがいいのかな。
音楽理論に浅いんもので、何を訊きたいのかさえ混乱してきましたぁ。

お暇でしたら以上の事をこの欄に御教授おまち申しあげます。

投稿: 鉛筆 | 2009年4月 4日 (土) 21時34分

鉛筆様、いらっしゃいませ~。

いやぁ、神出鬼没でいらっしゃる。
過去記事にコメント頂くのって、実はスゴイ嬉しいのです。

ブルーノートは、ペンタトニックの応用ですから、「あんじょうやりや」に限らず、ブルース以外の楽曲でも、結構頻繁に使われてます。
Eがキーの曲でAのスケールを弾くとか。
これはハープと同じ理屈ですよね。
ただ、ジュリーの楽曲の場合、どうしてもヴォーカルメインですから、歌メロの邪魔をしないように、コソッとやってますね。

ただ、豪快にブルーススケールが全開で取り入れられてる曲も、あります。
アルバム「新しい想い出2001」収録の「ハートの青さなら、空にさえ負けない」。
この白井さんのリードギターは、かなり。
こちらも、ジュリーのヴォーカルとタイマンはっておりますです~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年4月 5日 (日) 23時57分

くずしメロ、勉強しました。
ありがとうございました。

投稿: ぬこ好き太郎 | 2009年5月13日 (水) 10時39分

ぬこ好き太郎様、いらっしゃいませ~。

過去記事へのコメント、嬉しいです。
熱心に読んで頂けてるのが実感できますから。

ホント、僕は大したことは書いていませんので、ぬこ好き太郎様のコメントにはいつも恐縮する次第なのですが、これからも引き続き、ごひいきにして下さいませ~。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年5月13日 (水) 21時00分

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