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2009年1月

2009年1月31日 (土)

沢田研二「あんじょうやりや」

~from「Sur←」、1995

このブログに遊びにきてくださっている皆様のために何かできないか、と考えまして、新たなカテゴリーを開始しました。
ズバリ、伝授請け負いコーナーです。

他の人が「この曲が大好きだ!」と言っているのを知り、あらためて聴き返してみる、というのは僕自身よくある事です。それまで普通に聴いていたその楽曲が全く違って聴こえ、とても好きになる瞬間って、なんとも言えずイイものです。
そこで!
多くのジュリーマニアの皆様が「この曲、いろんな人にもっとよく知ってもらいたい!」と考えていらっしゃる楽曲を、不肖瀬戸口がこの場を借りて伝授、ジュリーファンの輪を拡げるとともに、今後のライブでその楽曲が演奏されたあかつきには、是非とも全員で盛り上がろうではないか、という遠大なプランであります(本当かよ?)。

ただ、肝心の瀬戸口がまだまだ勉強中の身ですので、全てのリクエストに速攻でお応えするのはなかなか難しい。
できれば2、3曲挙げて頂いた中から瀬戸口が1曲選んで(汗)・・・というスタイルが有り難いです。
なにとぞ御慈悲をお持ち頂きまして、どうかよろしくお願い申しあげます。

さて第一回は、Alice様からのリクエスト。
「最近のお気に入り」とコメントを下さった中から、アルバム「ルーシュ」収録の関西弁ブルースナンバー「あんじょうやりや」、伝授!

関西弁の、かなり悪そうな男がこの歌の主人公。
ちょっと浮気でもしてたのか、はたまた飲んだくれてたのか、それとも博打でもブッてたのか、とにかくある日、その男が朝帰りになりまして、眠らずに男の帰りを待っていた同棲の女性(なんか、正式に結婚していないような気がする、この二人)が、怒り心頭の御様子。
男は、作り話でゴマかすやら、そうかと思えば逆ギレするやら、果ては謝り倒すやらと、手管を重ねて彼女の御機嫌を直そうと努力しますが、一向に効き目がありません。

これねぇ、世の中では結構よくあるケースかと思いますが、何で手管の順序を逆にしないのか、と(爆)。
謝るより先に、まず言い訳してしまうのですね、何故だか。
困り果てた主人公は、遂に最後の手段に出るわけですが、これはジュリーが歌っているから説得力があるわけで、一般男性の皆様は決してマネしないように。最悪の事態を招くかもしれませんので、一応。

そんなクドキ文句が、正当なブルース進行にのっとって歌われます。
ジュリーの楽曲には、8分の6、8分の12譜による正統派ブルース進行のものが多く見受けられます。洋楽ロックでは今尚さかんに採り上げられる進行、楽曲構成です。
ちょっとヒネリがありますが、「奇跡元年」で演奏され多くの方の感動を呼んだ「ヘイ、デイヴ」もそのタイプ。あと、洋楽的解釈度の強い「砂丘でダイヤ」(アルバム「忘却の天才」収録)なども忘れてはいけません。
ブルース進行の楽曲、最大の特徴として「くずしメロ」という重要な要素があります。
言葉の隙間を圧縮したり、伸ばしたりして、歌の感情を表現するのです。ライブで歌う場合では、表現を変えてみたり、より伝わりやすいようにアドリブも必要になってきます。ですからこの手の楽曲は、相当表現力に長けた歌い手でないと、情けないほどにショボく聴こえてしまいますし、また歌い手自身も楽曲を楽しめない、という状況が生まれてしまうのです。
その意味で、ジュリーがブルースナンバーを好んで歌い、見事な表現で聴き手をひきつけている事に、ファンは誇りを持って良いと思います。

少し話がそれますが、瀬戸口は最近になって一応定価で購入可能なジュリーのアルバムを買い揃え終わりました。貴重盤となっていた「HELLO」も、こちらに遊びに来てくださっていたみゆきママ様の大変な御好意により入手する事ができました。これでCD購入については、しばらく様子見の状況になっております。
だからと言って「大人買い期間」が終わったのかというと、そうでもないのです。CDの他にもうひとつ、DVDという素晴らしい作品群が待ち構えているのですね。

「奇跡元年」に感動した僕は、過去の正月コンサートの雰囲気を味わってみたい、という欲求に駆られ、つい最近「祝2000年正月大運動会」DVDを購入しました。この年を選んだのは、アルバム「いい風よ吹け」ツアー直後ということで、「奇跡」を演っているんじゃないか、と想像したからです(瀬戸口はDVD作品についても、できるだけ事前に曲目を把握する事は避けています。タイムリーでライブを観るような感覚で鑑賞したいのです)。
素晴らしい作品でした。
そして、この年のライブでは「あんじょうやりや」が演奏されていて、強く印象に残ったのです。
実際生で観た方も多くいらっしゃるかと思いますが、ここでの「あんじょうやりや」のエンディング、凄いですよねぇ。
最後の歌詞「俺の目見ぃや♪」の後、客席に向かって、本当にクドいているかのように
「見ぃや、な?」「な?」「な?」
と、スゴイ表情で何度も何度も語りかけます。
男の僕がDVDで観て背筋に電気走ったくらいですから、生で、実際にその場でこのシーンに出くわした女性ファンの皆様は、エライ事になっていたのではないですか?
感電死寸前、それこそ蛇に睨まれたカエルのように、カチカチに固まってしまっていたものと思われます。

御機嫌直すどころの騒ぎではない、と。

「あんじょうやりや」、僕もいつか生のライブで聴いてみたい曲のひとつです。
そしてこれは、かなり可能性が高いような気がしているのです。その日が今からとても楽しみです。

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2009年1月30日 (金)

模様変えしました

え~、当ブログですが、元々は、オリジナルの自主制作CDなどをやっている、僕の音楽仲間と一緒に始めたHPの中の、瀬戸口が担当する地味~な、ほんのワンコンテンツに過ぎなかったのでございまして、まぁ一日あたりのアクセス数は、のべ5、6人な世界だったわけです。
それが、12月中旬あたりから、アクセスは突然10倍にもなり、現在もその状態が続いております。
これもひとえに、私の努力!ではなく、あのネット洪水の中からこんなブログにまで目を通して下さった、多くのジュリーファンの先輩の方々、また、「何モンだコイツは?」と思いながら(たぶん)も、御自身のジュリーファンサイトにて当ブログを紹介して下さった心優しい方々のおかげでございます。
この場をかりまして、改めて御礼申し上げます。

瀬戸口はもはや後戻りはできなくなってしまいました。
今後は、このブログを9割9分ジュリーマニアの方向で、気持ちも新たに邁進していきたいと思います。

という事で、若干模様変え致しました。
基本カスタマイズにつきましては、瀬戸口がココログの有り物をそのまま流用している形ですので、さほど変わってはいないのですが、上段イラスト部は、これまで東京ドーム相方のYOKO君が手作業でデザインしてくれておりましたので、この際彼にお願いしてガラリと雰囲気を変えてもらおう、と。
まず、先日まで「ウンチクを吐く説教坊主」ヴァージョンであった瀬戸口の似顔絵イラスト(瀬戸口のバンドでの相方、佐々木利剛君・作画)を、ジュリーヴァージョンにしてくれ、と無理なお願いを

で、これです。

さらにYOKO君、上部中央のイラストも変えてくれました。
拳銃と薔薇と蝶です。
ありがとうYOKO君。またあなたに教えてもらったよ。

蝶は、空を飛ぶから蝶なんだよね!
飛べない蝶は、ただの虫なんだよ!

今後も、飛び続けられるよう、頑張ります。
皆様、引き続き、よろしくお願いいたします。

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2009年1月29日 (木)

沢田研二「どうして朝」

~from「BAD TUNING」、1980

風邪が治りかけたと思ったらぶり返し、四苦八苦の日々です。
皆様も気をつけてくださいね。

重い頭で朝起きて、それでも「仕事にいかなきゃ」と、厚着して出かけていく・・・
「今日は休みたいなぁ」というヘタレた心を奮い立たせる、そんな時に最適なBGMは何でしょう?
僕が思うに「頑張れ、頑張れ」みたいな歌詞の曲は、逆効果ではないかと。

むしろ、ヘコんでヤケクソのようになっている男の物語を、元気の良いロックで聴くのが最適なのであります。
ロックなジュリー、その幕開け的な名盤「BAD TUNING」から、2曲目「どうして朝」、伝授!

♪ 冗談じゃないぜ、俺はまだ眠い
朝日をあんなに元気よく昇らせた奴、
名を名乗れ! ♪

名を名乗れ!♪って・・・。
初めてこの曲を聴いたのは出勤途中の電車の中。いきなりこの歌詞が、脳に直撃!みたいに飛びこんできた時の衝撃というのは・・・。

何故?
こんなヘタレ男の叫びを聴いて、何故こんなに活力が沸く?
その後続く詞が「目覚まし時計止まっていやがる」と来るから、歌の主人公は、完全に遅刻しているワケです。
で、最終的に彼はそのまま、一日仕事はサボったものと想像できます。
これで、「あ~あ俺もサボろうかな・・・」とはならずに、「おっしゃ、やったるで!」と逆に気合が入るのですから、一体どういう魔法がかかってるんでしょう、この曲は?

作詞は大御所、岡田冨美子さん。
ジュリーの楽曲、女性作詞家陣にハズレ無し!というのが僕の数年前からの見解で、中でもこの曲は特にスゴイ。
ジュリーナンバーの作詞という作業について、女性の作家さんの方が型に嵌らないと言うか、楽しんで自由に書いているような気がします。しかし、いやぁここまで楽しみますか、という感じ。

次に作曲、鈴木キサブローさん。こちらも大御所。「超」がつくヒットメーカーの彼が、アルバム「BAD TUNING」では数曲を担当していますが、この曲が一番弾けています。
「したくないこと、したくない♪」以下の部分、駄々っ子のように前のめりになるコード進行は、これは・・・明らかに「ロック」を作ろうとしていますね。
そして演奏。オールウェイズですよ!エキゾチックスの前身バンドです。もちろん柴山さんもいます。しかも!ライブ録音です。
普通のアルバムでライブ録音での楽曲収録に抵抗のある方とか、いらっしゃいませんか?
実は僕が結構、そんなタイプだったのです。ライブはライブ、レコーディング作品はレコーディング作品として、区別して楽しみたい方で。ライブ録音しか存在しないなんて・・・正規のレコーディングヴァージョンが聴きたいよ、みたいな。
が、このアルバムに限り、それは杞憂ですよ。スタジオ録音とライブ録音が入り乱れた構成は圧巻です。ライブ録音の曲、すごくミックスバランスも良いです。保証します。「どうして朝」は、ライブ録音としては一番最初に配置されていますから、その意味でもインパクト大であるといえます。

トドメは当然、ジュリーのヴォーカル。イッちゃってます。よくぞここまで歌の世界に入れるものだと、感動します。何より、こんなヘタレな物語が、何故こんなにカッコいいのか、そこにジュリーの魔法があるわけです。

アルバムでは、ライブ録音の他の楽曲どれもがテンション高いですし(僕は「アンドロメダ」、YOKO君は「WOMAN WOMAN」に相当シビれてます)、スタジオ録音では、このアルバムで続けざまにやらかしたそれまでの全てのヤンチャな行為をまとめて雨に流そうか、という大トリのバラード「今夜の雨はいい奴」が泣けます。
もちろん、大ヒットシングル「恋のバッド・チューニング」が1発目に来ますから、ツカミはバッチリ

Co co-Loさんで、「BAD TUNING」ツアーのVHSビデオが売られているのですが、何とかリマスターDVD化して頂きたい、と。お願いの手紙でも書こうかなぁ。

皆様も、これ聴けば風邪に負けず元気に出勤!間違いナシ!
と言うか、僕はそうせざるを得ないのですが。

有給がほとんど残ってない・・・。

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2009年1月24日 (土)

[ 伝授・特別編 ] 沢田研二「奇跡元年」2009・1・11 CCレモンホール セットリスト完全レポ

お待たせしました。
って、ホントなのよ。こんなブログでも、待って頂けてる方々、数名はいらっしゃるんですから!有り難いことです。
ただいまの時刻、最終日のCCレモンホールで言うと、開場直後くらいですね。
(早くも後註:瀬戸口は最終日の開演時間をきっかり2時間勘違いしておりました。自分が実際行く日だったら・・・と思うと戦慄を禁じえません。結局このレポを執筆開始したのは、アンコールくらいの時間帯だったようです。おかげで当ブログ更新をお待ちの方々に気をもませてしまったようでございます。申し訳ありません。)
今日のタオルの売れ行きはどうですか~。お客様の雰囲気は?トイレはすでに大行列?羨ましいぞ~!

僕が「奇跡元年」に参戦したのは、東京2日目。そこへ至るまでの道のりについては過去記事を参照して頂くとしまして、今日はその1・11ライブ当日の様子を全楽曲詳細を附せまして、最終日ライブと同時進行にてお送り致します。よろしくおつき合い下さいませ。

さて1月11日当日。
前夜は散々CD聴きまくって予習しまして、就寝午前5時。で、目覚ましは午前11時にセットしたのですが、自然に目覚めてみたらまだ午前9時。
やはり、アドレナリンが出まくっているようです。

そのまま起きだして、さぁどうするか。ドーム以降購入したアルバム楽曲については前日までにほぼ完璧に覚えたから、ドームでやらなかったヒット曲でもおさらいするか、と思い立ちまして、なんとなくDVD「ZU ZU SONGS」を鑑賞。
これが、そのまま見入っちゃうわけです、当然。
ハッと我に返り、「せっかくだから何か予習しなきゃ」という事で、「シー・シー・シー」を頭出し、手拍子とコーラスパートを完璧に覚えるまで、繰り返し練習。
・・・って、ねぇ。
一人暮らしだから誰にも迷惑はかけていませんが、大の男が朝っぱらからTV画面と向き合って頭上で「チャ・チャ・チャ♪」とか手拍子叩いてる様子ってのは、我ながらどうかと思うぞ。
更に言えば(先に書いちゃいますが)、結果としてこの行為は全くの徒労に終わったわけです。
仕方ないじゃん別に。瀬戸口は、どんなライブであろうと、事前の演奏曲目情報は一切シャットアウトしてるんですね。現場で、ガ~ンとイントロが来た時の「うおおおっ!」っていう感覚が好きなので。

午後1時に出発。開場が午後2時半だから、かなり余裕があります。
と思ったら、いきなり西武新宿線止まってる!仕方がないので高田馬場まで徒歩。僕はたまたま近いから良いけど、これ例えば鷺宮とか小平とかから来る人、どうすりゃいいんでしょうか。中央線まで歩く?

休日の渋谷は、例によって怒涛に混雑してます。上京して20年、未だにこの街だけは慣れません。
午後2時過ぎ、CCレモンホール到着。おおっ、すでにたくさんの女性陣が並んでいらっしゃいます。今日も観客の主役はマダムの皆様のようです。瀬戸口はすぐ並ばずに正面左手の喫煙所でコーヒー(温かいの)買って一服。この日はかなり寒かったのです。天気は最高でしたけどね。
すると、非常に上品なおばあさまから「火をお借りしてもよろしいでしょうか?」と話しかけられました。見た感じ、ジュリーよりもさらに年配の方のようです。「おひとりですか?」とお尋ねしたところ、娘さんと一緒に来られているとの事でした。ご主人を3年前に亡くされたそうです。でもすごく明るい方で。「そちらは彼女と?」と聞かれたので「いえ、一人です」と答えますというと、目を丸くされて「若い男の方が、珍しいですねぇ」と。
珍しいのかなぁ、ジュリーなら若い男のファンはたくさんいるはずなんだけどなぁ・・・ていうかそれ以前に、俺は果たして若いのか?などと考えてしまいます。
しばらくたって、一人のマダムが息を切らせて全速力でこちらへ走ってこられます。喫煙所の後ろにいらっしゃったスタッフの方のところへ直進し、「今日は(ゼイゼイ)、今日は、タオルは売ってるんですか?」とお尋ねなさいます。
スタッフの方:「残ってるのを売店で売りますけど、もういくらも無いよ~。あと26枚」
マダム:「あ~それじゃぁ今日はもう無理ねぇ。こんなに並んでるもの」
そういや、新グッズのタオルが開場1時間前に先行販売、ってオフィシャルサイトに書いてあったっけなぁ。限定生産で貴重だから、熱心なマダムの皆様は何が何でもゲットしたい、って事なのですね。
そのマダムは「名古屋で買うしかないわねぇ」と残念そうに、行列の最後尾へと歩いていかれました。うわ~名古屋もいくんですか!さすが、気合が違います!不肖瀬戸口、ヒヨッコで申し訳ない!

開場は正規時刻の5分前。前方に並ばれていた方々、売店へとダッシュです。
瀬戸口は悠々と入場すると、「今日は1階だけど今後のために」と2階へ上がって色んな場所からステージ位置を確認したり、まぁ要するに興奮を鎮めようとしてます。あと30分ありますから、ステージ開始時に息切れしないように。
で、ちょっとトイレへ行ったのですが、ここで大事件が!と言うよりそれが大事件であった事に気づいたのは、つい最近になってからなんですが。
男子トイレのすぐ外のベンチ椅子の前に、やたらと貫禄のある、オーラの出てるお爺さんがいらっしゃったのですね。どこかで見たことある人だけど、誰だっけかなぁ(瀬戸口は人の顔を覚えるのがかなり苦手)・・・たぶん業界の人だろうなぁ、と一瞬目を合わせてみたりとか。そのお爺さん、今日のお客さんはどんな様子だい?、みたいな感じで周囲を見渡していらっしゃるんですよね。なんかすごい威圧感のある視線で。
ライブ後の話になってしまうのですが、今週、昨年YOKO君が送ってきてくれていた「Songs」の映像をじっくり鑑賞しまして。「危険なふたり」のコーナーにさしかかった瞬間、
「かかかか加瀬さんやん、あの日のお爺さん!」
と、飛び上がってしまいました。そりゃオーラもありますわな~。

開演15分前、そろそろ今日のお席へ。29列目は1階の最後尾、見ると、この列だけ極端に位置が高くなってます。
いや、僕にとってジュリーのコンサートで最後尾、ってすごくありがたいのですよ。ジュリーのライブはやはり女性の方がほとんどですから、どうしてもスタンディング時に後ろの方に気をつかってしまうんですよね。
僕も決して、男として身長が高い方ではありませんが、それでも170センチですから、やっぱり邪魔になってしまうと思って。特に、後ろの方が先程お会いしたようなおばあさまだったりしたら、ちょっと立てません。
最後尾の今日は、何ら気にする事なく、思いっきり立って、踊って、暴れられます。

そういえば、僕と同じくUさんからチケットを譲られた方がいらっしゃっているはず、と思い出し、左手の女性の方がお一人のようだったので、話しかけ、ご挨拶させて頂きました。その方も女性としては背の高いスラリとした方で、「今日は立てますね」と喜んでおられました。
お話を伺うと、しばらくジュリーから離れていたのが、今年になって復活、1度ライブに行ったらそのまま歯止めがきかなくなってしまわれたとか。「ロックンロールマーチ」ツアーを都内2箇所、東京ドーム、そしてこの日のCCレモンと、続けて参戦されているそうです。
この方には本当に親切にして頂いて、タオルを1枚譲って頂いたのを始め、色々なお話をして下さいました。で、この方からも「若い男の人が一人で、珍しい」なんて言われましたよ。この日2度目!
いや~若いかなぁ・・・まぁ、独身だし一応現役でバンドやったりしてるし、服装はラフだし財布には鎖ついてるし、ひょっとしたら30歳ちょいくらいに見えるのかも(妄想か?)。

さて、CCレモンホールは野暮なアナウンスはありません。
「間もなく開演」という合図のブザーが鳴るんです。いつかお邪魔したジュリーのファンサイトで、「あの、ブザーが鳴ってからの数秒間がたまらん!」という書きこみを拝見しましたが、まさに同感です。

コートを脱ぎ、身構えて、さぁ来い鉄人バンド!
開演!

1曲目「奇跡」

Iikazeyofuke

イントロ一瞬で会場総立ち。やっぱ、立つんだ~CCレモン!
前方のお客さんはズラ~ッと小柄な女性の方が並んでて。
見える!何だこりゃ、ドーム2階席とは全然違う!
ジュリーも、柴山さんも、下山さんも、足元までハッキリ見える!マイクの根っこも見える、ギターのフレットも見える、素晴らしいぞCCレモンホール!
で、「奇跡」。アルバム「いい風よ吹け」の中でもとても好きな曲のひとつ。そして、ドーム以前の瀬戸口だったら、「???」だった曲。いきなり、1ケ月の勉強の成果が!

コンサートタイトルが「奇跡元年」だから、この曲は絶対演ってくれると思って心の準備はしてたけれど、1曲目かぁ~。
またジュリーが最初から煽る煽る!やはりライブは煽られてナンボ!ドーム2階はその点がちょっと伝わりにくかった。そしてさすがは選び抜かれた2,000人。せんべい食ってるヤツなんか一人もいないぞ!

作詞は覚和歌子さん。隣の方から「ジュリーは覚さん作詞の曲が特に好きみたい」と先程教えて頂いたばかりです。一方作曲はキーボードの泰輝さん。彼はこの鉄人バンドの中では一番お茶目なキャラクター。でも、作曲作品は美しい泣かせメロが多くて。最新アルバム「ロックンロールマーチ」で言えば「護られているI Love You」とか。「奇跡」はアップテンポでノリノリの曲なんだけど、サビはとてもキレイにクリシェする泣きのメロディーなんだよなぁ。

瀬戸口、フルヴォリュームで「キャン・チュ・シ~♪」のコーラスに参加し、周囲数メートルの皆様をビビらせます。飛ばし過ぎかな?

2曲目「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」

Royal3

うへ~早くも来ますか、これ。左右の女性陣の動きも、何だかスゴイ事になってきました。
それにしてもステージ近い~。CCレモンに慣れてる人は、最後尾だと遠くに感じるかもしれませんが、いや~近いよ、ここからでも充分!柴山さんの指の動きとかハッキリ見えますもん。
もちろん「ハッ、ハッ、ハッ!」は全員参加です。ジュリー、すごくいい感じで声出てます。そして、飛ばしています。ドームではやはり、前半若干セーブした部分はあったんだなぁ、と今は思います。80曲完走を考えれば仕方のないことで、それはそれで貴重ですが、この日のジュリーはもう、完全に全力疾走する気でいますね~。

3曲目「ダーリング」

Konndohakareina

いや、もう、どうしようか、と。飛ばし過ぎではなかろうか、と。
スタンドマイクを立て、いつものアクションを見せるジュリー。「行っけ~!」と腹を括った瀬戸口、マネして横動きで踊りますが、直後の指舐めポーズに間に合わず、無念!

演奏、凄ぇ~。細かいアレンジとか、動きとか、ちゃんと伝わるし見えるんだよね~。瀬戸口の位置からだと(ややステージ左寄り)、下山さんとジュリーの間に、ちょうどGRACE姉さんの左上腕部がクローズアップ状態で見えるんですよ。スネア打つたびにドッカンドッカンと躍動します。たくましい・・・いや、色っぽい!

「ようこそ~、あけましておめでとうございます~」とここでようやくMCです。
いや~飛ばしたよねぇここまで3曲。
ジュリー曰く、「フンコ~(興奮)してるぞ~」だそうです。でも、あら?ガラガラ声?今まで歌ってる時は全然感じなかったけど、声が若干かすれてます。初日も飛ばしたんだなぁ。
で、お話はやはりドームネタから。

「京セラドーム、東京ドームで80曲歌いました(拍手)。僕より凄いのはメンバーです。82曲演奏しております(拍手)。鉄人バンドです(ジュリーもそう呼んでるのね)。メンバーも僕も、自信がつきました。って、60過ぎてから自信つけてどうするんだ?(笑)
ドームをやって、体力と声は無事である、という事を確認しました。途中歌詞がボロボロになろうが(瀬戸口註:え~そうだったかなぁ。まぁあの時点では知らない曲がかなりあったけど・・・ヒット曲は完璧だったよなぁ)、間奏途中に突っ込んで歌おうが(瀬戸口註:「気になるお前」ですね)、初めて見る人にはほとんどバレていない(笑)ということで、おおむね世間では、大好評(拍手)。
こんな歳になって人気が出て、どうする(笑)。できれば若い人に人気が出てほしいけど、ここには若い人なんて一人もいない(笑、2階席から「そんなことないよ~」と、女性の声が)。インフルエンザではなく、そよ風に乗って、この気持ちが伝わっていって欲しいと思います。

今日は、新しい事は何ひとつございません。新しいのは衣裳だけです(笑)。ドームと重複(ジュリー、「ちょうふく」と発音。こんな細かいところもカッコ良かったりとか)している曲も多々ありますが、何曲かは入れ替えておりますので(拍手)。ドームの感謝の気持ちをこめて歌います」

4曲目「時計~夏がいく

Sur

ドラムスのフィルインだけで、瀬戸口の心臓はバックンバックンであります。ドームと重複していない曲、そして何より、この1ケ月の勉強の最中に出逢った、とてつもなく好きになった曲。アルバム「Sur」から、ジュリー自身が作曲した大名曲、早くも降臨です。
「Sur」を購入し、この曲と初めて出逢ったその夜、瀬戸口は東京ドームの相方だったYOKO君に「凄い曲がある!イントロが始まった瞬間、無意識にゴリラのような踊りをしてしまう!」とメールしたものです。なんだか、腕を交互に上下させ、腰のあたりでノルのがやたらと合うんですよ、この曲。まぁ、僕だけでしょうが。

当然、この日もイントロからゴリラダンスの瀬戸口。家で聴いてる時の10倍、動きは激しいです。周囲は何事かと思ったでしょうが、この時点で僕の脳から「恥ずかしい」とかいう感情は消え失せております。

それよりも。
ガツンガツンにノリまくっている一方で、いつの間にか瀬戸口、泣いてます。
何ひとつ悲しい訳じゃないのに何故だろうこの涙・・・って、人間、どうやら興奮が最高潮に達すると泣くみたいです。マダムの皆様なら、解って頂けるかも。
当ブログにコメントを頂いた方の中に「この選曲は、瀬戸口さんの1ケ月間の勉強に対するプレゼントですね」と書いてくれた方がいらしゃって、もう、感涙です。

ジュリー「傾いた木造の古い洋館」の歌詞が飛びます。ブリッジのラスト1小節で超早口フォロー。そしてコーダ部では「やさひんやりと夏」になってしまいました。オッケ~オッケ~、大丈夫!たとえ歌詞間違っても、瞬時に最低限の修正をかけるジュリーは、プロ中のプロだと思います。

5曲目「ポラロイドGIRL」

Karehanemurenai

アルバム「彼は眠れない」から、大名曲。瀬戸口はつい最近、中古5,000円で購入しましたがな。しかし続けざまに、飛ばす飛ばす、何でしょうこの「奇跡元年」の曲順は。
今の瀬戸口は、もうこの曲で戸惑う箇所など全くありません。アクション全て頭に叩きこんであります。「ポラロイドガ~ル♪」のヒラヒラ、「ダーリン、ダーリン♪」の2・1のハンドクラップ、余裕なお且つノリノリで踊りながらこなします。

ここでふと気づいたのですが、僕のすぐ前のマダムの方、先程から拳振り上げとかには合わせず、ず~っと胸に手を当てて、上半身を左右に振ってリズムをとっていらっしゃるんです。
「イヤんイヤん」みたいな感じ、って言って伝わるかなぁ?もうね、完全に陶酔状態なわけです。で、左に旦那様と思われるおじさまがいらして、そのさらに左2席が二人のお子様で(寝てました)。旦那様は拳振り上げもやってらっしゃるんですが、時々子供の様子を見てあやしてあげたりとか。
う~ん、でもこの状況って、奥様にしてみたらすごくシアワセな環境じゃないですか。家族皆がコンサートに一緒に行ってくれて、子供は旦那様が面倒見てくれて、自分はひたすらジュリーに溺れていられる、と。

いやいや、最高の家族ですよ。もしこれがですね、僕が旦那だったりしたら、子供を頭上まで抱え上げて、「ダーリン、ダーリン♪」とか言って振り回してるわけですから。ハタ迷惑です!大変危険です!

瀬戸口、この曲エンディングの拍手の間に、セーター、シャツと次々に脱いで放り投げました。て言うか、何でロンTなんか着てきたんだ俺!普通のTシャツで良かったじゃん!
でもまぁ、そう簡単にはガサツに脱衣できない女性陣を思えば、やはり男はこんな時有利ですよね。暑いんです、とにかく!外はあんなに寒かったのに。

6曲目「生きてたらシアワセ」

Ikitetarasiawase

ハイ、この曲もちゃんと予習してますよ。スゴイぞ俺!
と、この辺りで自分を褒めてあげたくなったりとか。ドームでは呆然状態の曲があんなにあったのに。しかも、曲のタイトルさえ解らない曲が。勉強はしておくもんですね。自分のために。
これは2007年のアルバム、タイトルチューン。でも、このアルバム自体はまだ買ってなくて。最近の作品だからゆっくり、と後回しにしてたら、いつの間にか公式サイトでも完全ソールドアウト。
1月24日現在、AMAZONでの中古最安値が15,000円です。油断してた~。

7曲目「MENOPAUSE」

Greenboy

イントロの瞬間、「よっしゃ、コイツも知ってるぜ、愛まで待てない!」

・・・・・・・すみません。

いや、すぐに気がついて頭の中で訂正しましたって!タイトル出てくるまでに「え~とgreenboyの・・・」と、多少時間かかりましたけど。
てことでアルバム「greenboy」からジュリーの作詞ナンバー。
”メノポーズ”って、更年期障害のことらしいですね。
で、正直に言います。瀬戸口は、この曲別に何とも思ってなかったです、この日までは。そう、この日までは、ですよ。
それがこの日のライブをきっかけに、ですね。YOKO君風に言うと

「カカカカカカ、カッケ~!!!」
(昨夜、「KI・MA・GU・RE」を初めて聴いたYOKO君メールより引用)

となったのです。ジュリーはもう、ステージ左右走りまくるし、柴山さんは煽るし、下山さんのギターがメチャクチャ気合入ってるし。
この日瀬戸口が帰宅後、真っ先に聴いたアルバムは「greenboy」でした。それまではあまり聴いていなかったアルバムですが、「奇跡元年」後は鬼のように聴いております。
ドームの時も思いましたが、こういう事があるんですよね。だから、「ジュリーはライブだ!」と、今は断言できますね。

8曲目「ROCK'N' ROLL MARCH」

Rocknrollmarch

この曲については最早、説明不要の状況になってきましたね。今後のジュリーライブの、新たな核となっていく曲でしょう。
近い将来、ツアーでこの曲がアンコール大トリとなり、皆が満足して帰路につける、という時が必ず来ます。これは確信してますね。
柴山さんと下山さんが、交互に、奪い合うかのように入れ替わってリードパートを弾くのが凄まじくカッコ良いです。兄弟喧嘩のようです。

もちろん、コーラスも、「ヘイ、ヘイ、ヘイ!」も全員でやりましたよ~。

そういえば、東京ドームのコーラス隊に参加した会社後輩の女の子が言ってました。1000人コーラス隊の中には、別に合唱畑ではない一般のマダムの方々も結構いらしたようで、メロディー部はか細い声で歌っていたのが、この曲の「ヘイ、ヘイ、ヘイ!」部になったらものすごい大声になってびっくりした、とか。
・・・皆様も参加してたら、そうなります?

9曲目「我が窮状

Rocknrollmarch_2

この曲も有名になりましたね。
1番Aメロでは、ジュリーと泰輝さんのみにライトが当てられ、ステージ左右は闇の状態。で、「英霊の~♪」のところでステージ全体が明るくなったと思ったら、やってますやってます。柴山さんも下山さんもGRACE姉さんも、しっかりコーラスやってますよ~。きっと2008年のツアーはずっとこのスタイルだったのでしょうが、これは年末年始、鉄人バンドの方々、練習してきましたね~。いや、そうでもないかな?だって、皆さん元々、コーラス凄く上手い人達ですからね。

10曲目「ユア・レディー」

Zuzusongs

歌い上げ系の楽曲が続きます。ドームでもやっていた、安井かずみさん訳詩のカバーです。でもこの曲って、CD音源はライブ以外だとどうやって入手したら良いのかなぁ。レコード?

歌い終わると暗転。
あ、この曲で第1部終わりなんだ。
ジュリーのDVD観てて思うのですが、休憩前の曲って、思い切り感情を入れて歌う曲がセレクトされてますよね。ジュリーは、着替えと同時に、気持ちのスイッチも入れ替えて、「よし!」となる時間が必要なのではないでしょうか。とにかく尋常じゃなく歌に入り込むのがジュリーの魅力ですから。

休憩中は、また隣の方に「昨日はサリーが来てたらしいわよ」とか色々とお話を伺ったり。
しかしヒヨッコの瀬戸口、心の中では「え~とサリーってのは岸部兄さんの方、だよな・・・」とか考えて、もう必死必死。
おまけに超汗ダクになっております。返す返すも、ロンTは大失敗です。

11曲目 鉄人バンドによるインスト

ジャズ風の楽曲です。東京ドームの開演序曲は柴山さんの作曲だったそうですが、この曲はどうなんでしょうか。
泰輝さんが手拍子を煽り、徐々にお客さんが身構えはじめます。

12曲目「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」

Royal80

闇の中から響く独特の打楽器イントロに続き、ジュリー着替えて登場。
前日YOKO君に電話で「演ってほしい曲」として瀬戸口が執拗に挙げていた、これも大名曲。まさか本当に演ってくれるとは!
これはシングル曲なんだけど、ちょうどTVでジュリーを見かけることが少なくなっていた時期の曲で、実は瀬戸口、数年前までこの曲を知りませんでした。YOKO君に貸してもらった「快傑ジュリーの冒険」で初めて知り、「何だこのメチャクチャにカッコ良い曲は!」と大興奮しました。当時YOKO君に対して「ジュリーは詩人!」とさかんに主張してましたね。作詞家・ジュリーというのを最初に意識した曲なのです。

ちなみにYOKO君はこの日の瀬戸口に「俺が行けないライブでアンタだけ聴くのが許せない曲」というのをズラズラと列挙していまして、「もしこれらの曲を演った場合は、真冬の代々木プールにダイブして来い!」と瀬戸口に命令したのでした。「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」もその中に入っていました。この日「時計~夏がいく」に続いて2曲目のダイブ指定楽曲です。
何故、友人を出し抜くのがこんなに嬉しいのでしょうか。まだまだ人格的に修行が足りない瀬戸口です。

13曲目「世紀の片恋」

Kitarubeki

この曲については、僕は本当に土下座しなければなりません。
イントロで「あ~あ、とうとう知らない曲来ちゃったよ~」と思い、最後まで、どのアルバムの曲だろう、構成から考えると割と後期・・・「Hello」あたりかなぁ、とか考えてて。帰宅して、ジュリパラさんにお邪魔してセットリストを確認、頭が真っ白になりました。「來タルベキ素敵」収録曲!しかも、ドームで1回ライブも観てるやん、これ!
どうオトシマエをつければ良いのでしょうか。

当ブログに何度か書かせて頂いていますが、瀬戸口は5年前くらいに購入した「來タルベキ素敵」を、3回ほど聴いた段階で紛失する、という大失態を犯しているのです。捨ててはいません。部屋が汚過ぎて見つからないんです・・・僕の部屋がどのくらい汚いかについては、いずれYOKO君にでも語って頂こうか、と。
いや、ホント、ジュリーにも皆様にも申し訳ない。勉強・・・ではなく掃除します・・・う~ん、するかなぁ。改めて買ってしまいそうな気がする・・・。

14曲目「生きてる実感」

Kitarubeki_2

良かった、この曲は大丈夫だ。「來タルベキ素敵」から。「A. C. B. 」「キューバな女」「猛毒の蜜」「遠い夜明け」「海に帰るべき・だろう」、あとNHKのおかげで「君のキレイのために」、それにこの「生きてる実感」は反応できる。
と、安心したのもつかの間。
ジャンプのタイミングが解らねぇ!

最前列のマダム何人かが頑張ってやってくれてるのに!若い(え~と一応な)男の俺ができなくてどうする!
掃除します・・・。

15曲目「希望

Ikitetarasiawase_2

ハイ、とうとう本当の試練がやってまいりました。
結果として、「世紀の片恋」の勘違いを除けば、「奇跡元年」セットリストで瀬戸口がまったく初めて聴く、というのはこの1曲!
しかし。何だ何だ、スゴイいい曲だぞ。メチャクチャ盛り上がるぞ。
これは・・・名曲だ!どのアルバム?何ていう曲だろう?・・・そうこうしているうちにサビで総員、「ラ~ブ・アンド・ピ~ス♪」と手を突き上げL→Vの指ポーズ。
うわぁ参加だ、参加!なんとかついていかないと!
この日初めての無理矢理爆発。ジュリーが「世界・平和・希望~♪」とすごくいいメロで歌った瞬間、

あっ、「生きてたらシアワセ」に「希望」って曲があったはずだ、これがソイツだ!と気づきました。
いい曲と出逢いました。しかし!「生きてたらシアワセ」の項にも書きましたが、CDが超レア盤になってしまっているんですよ。
これはもう、とりあえずDVDで押さえるしかありません。勉強します。

16曲目「ジェラシーが濡れてゆく」

Simplenaeien

このピックアップも嬉しい。YOKO君は「単純な永遠」持ってないから何も言わなかったけど、持ってたら、この曲も代々木プールダイブ指定楽曲だった可能性が高いなぁ。
ジュリー、豪快に動き回り、拳を振り上げながら歌います。
そしてこの曲は下山さんがスゴイ!「ヴォーカルに粘りつく、からみつく」という下山さんのスタイルが存分に生かされるナンバーなのですよ。
僕は21歳の時に泉谷しげるさんのライブに行ったのですが、バックバンドLOSER(メンバーはJAZZ MASTERと相当かぶってます)の中で一際危険な香りを漂わせていたのがギターの下山さん。
あの頃より今の方が健康そうに見えるのは何故だ?

17曲目「彼女はデリケート」

Gsiloveyou

「G. S. I Love You」から、佐野元春のナンバー。これはもうライブには欠かせない曲。
イントロ、左から下山さん、ジュリー、柴山さんが横並びになって足踏み足踏み!ステップステップ!
ちょっと冷静に分析してみますと、「彼女はデリケート」のあの高速スピード、4分音符に合わせてのステップですよ、これ。
お3方とも、年齢と身体のキレが合ってない!
このステップひとつだけとっても、彼等を鉄人バンドと呼ぶにふさわしい、という証明になるのではないかと。

18曲目「君のキレイのために」

Kitarubeki_3

先にも書きましたが「來タルベキ素敵」から。これは瀬戸口にとって東京ドームの雪辱戦。コーラスパート完全暗記済みです。
どうやらこの曲、ジュリーがバンドセットの周りをグルグルと走り回るのはお約束のようです。しっかしその走り回るスピードが・・・速い速い!東京ドームと比べてステージが狭い、とかいうよりも、明らかにこの日の方が速度が上がってます。そりゃそうですよ。ドームで80曲を完走したジュリーが、2時間ライブで手を抜く道理がありません。
これくらいまだまだ平気だぜ、とジュリーが言っているようで、嬉しくなります。

19曲目「TOKIO」

Tokio

ここへきて再度、ブッ飛ばしコーナーに入ってます。来ましたよ来ましたよ。
もちろん瀬戸口はイントロ、エアギターです。右隣の女性の方が、「あれ、この人何やってるんだろ?」みたいな感じでチェックしてきます。ご安心を、別にアクションの決まり事じゃないのよ、これは。単なる俺の条件反射だから。
で、決まり事と言えば!
東京ドームでは「うわ~そんなお約束があるのか~」と悔しい思いをした、アノ部分に今回は最初から参加です。「そ~らを飛ぶ(チャ・チャ!)、ま~ちが飛ぶ(チャ・チャ!)♪」、ってね。
瀬戸口、Bメロからは再びエアギターに切り替えます。
サビ前の「ソ・ソ#・ラ、レ・レ#・ミ、ラ・ソ・ファ#」までしっかり弾いて(いや、エアですけど)、瞬時に「ト~キ~オ♪」の拳振り上げに移行。忙しい忙しい・・・大変気持ち良かったです。

20曲目「単純な永遠」

Simplenaeien_2

これで一応ラスト、ってのが伝わるんですよね、ジュリーのライブって。アルバム「単純な永遠」からタイトルチューン。
ジュリーや柴山さんの煽りで、会場全員両手を高々と上げて手拍子とったんですけど。
正直に言います。
瀬戸口、ここがこの日一番苦しいところでした。
最初から飛ばし過ぎた反動がきたのか、それとも男としてなっちゃあいないのか、瀬戸口自身がただのヘタレなのかは解りませんが・・・・・・。
み、右腕が上がらん・・・。
なんか、付け根から上腕にかけて、じわじわと痛いんです。
加えてこの曲、尺が長いじゃないですか。最後のサビ繰り返し部では、何度腕を下ろしてしまおうか、と不謹慎な考えも頭をよぎりました。
何とか最後まで、油汗流しながらやり切りましたけどもね。これも瀬戸口ヒヨッコ説の証しになってしまうんですかね~。
皆様は無事でしたか、この手拍子。

暗転。
アンコールの拍手に今イチ元気が足りん!と東京ドームで感じていた瀬戸口、最後の力を振り絞って頑張りました。周囲数メートルの方々は、僕のリズムにしっかり合わせてくれましたよ。お疲れのところ、有難うございました。

~アンコール~

暗いライトの中、メンバーが登場し、すぐに演奏が始まります。ここでMCが入ると思っていましたが、いきなり曲に雪崩れこむ模様です。

21曲目「The Vanity Factory」

Gsiloveyou_2

「G. S. I Love You」から、これも佐野元春のペンによるナンバー。いや~YOKO君、3曲目の代々木プールダイブ指定曲、アンコールで来ちゃったよ、悪いね~、とニッコニコで大盛り上がりの瀬戸口。
圧巻は柴山さんのリードギター。CDよりも尺を多めにとっての弾きまくり、アドリブかましまくり!スゴイスゴイ!しかし柴山さん、DVD観てていつも思うのですが、アンコールで出ていらした時に必ずスーツの上着を脱いでいらっしゃるように思うのですが・・・これもお約束のひとつなんでしょうか。
飛び跳ねながら弾く柴山さんに対し、下山さんは首は縦、身体は横、という動きで何かに取り憑かれたようなスタイルで弾きます。加えて下山さんは、時々GRACE姉さんに合図を送ったり、とか、実はステージ全体を一番端からまとめる役目を果たしておられるのでは?リハとか、頼りにされる存在なのではないか、と推測したのでした。

MCはこの曲後に来ました。結構長かったですよ~。
「京セラドームには、同級生が100人くらい来てくれました。生きてる人はね(笑)。東京ドームは、死んだ人の方がたくさん来てたなぁ(笑)。久世光彦でしょ、阿久悠とか、安井かずみ・・・いや、私くらいになるともう呼び捨てですからね(笑)。え~、(繰り返して)阿久悠、安井かずみ、内田裕也(爆笑)・・・あぁ、裕也さんはまだ生きてる、ドームには来れんかったんよね。しかし生きててもらわないと困るで、今度一緒に演るんだから!(拍手)さいぜん配られましたチラ紙、見てもらって気づいた人もいらっしゃるかもわかりませんが、”沢田研二”という文字ですが、”内田裕也”という文字より2ミリ小さい!(笑) これは私のリクエスト!(笑) やっぱ先輩やからね~。
そうそう、(来れなかった人は)あと尭之さん。びっくりしましたで~、肺気腫やて。電話しましたがな~。そしたら奥さんが出はって「尭之は今家を出ております」って。またコレ(小指立てる)か~思いました(笑)。でも、直接話したんやけど、これから、尭之さんらしい人生を歩む、と決めたらしいですよ。ですから皆さん、そっとしておいてあげて下さい(拍手)。
え~、あと、東京ドームに来てくれた死んだ方だと、デイブ平尾さんとか(会場から、あ~、と頷く声)。来てくれましたがな~。ヘイ、デ~イブ!」

22曲目「ヘイ、デイブ」

Julie8_2 

何とMCのオチにデイブ平尾さんを使ったジュリー。でも、ドームの時も感じましたが、ジュリーのMCって、決して暗い話題でも暗くはならなくて、ユーモアがあって。。
まぁそれはともかく、この選曲は・・・前述のYOKO君との話には出てこなかったけど、これは明らかにダイブ曲じゃないか?ライブでこの曲、最近は無かった筈。
アルバム「ジュリーⅧ~ジュエル・ジュリー」から。このアルバムの中だと、「ジュリアン」と並んで好きな曲。
後日色々なサイトにお邪魔したところ、先輩の皆様もこの曲を絶賛しておられました。やはり、最近は演奏されていなかったのでしょう。
「ねぇ~乾杯~♪」で、グラスを合わせる仕草。そうなんだよなぁ。ジュリーは、MCでわざわざ故人の冥福を祈らなくとも、こうして歌うことで、亡くなった方を偲ぶことができるんだよなぁ。
ジュリー最大の特性、それは歌に心ごと身体ごと入り込む、という能力。あらためてそう思いました。

23曲目「約束の地」

Beautifulworld

アルバム「ビューティフル・ワールド」から。
瀬戸口はつい先日購入しましたが、中古で、何と1,000円!購入する前、何度か0の数を確認しましたよ。出品者の方が、今の相場を御存知なかったのでしょうね。僕にとってはラッキーでしたが、何か申し訳ないような・・・。
これもいい曲ですよね~。ドームまでは全然知らなかった曲なんですが。
鉄人バンド、ちょっとだけチューニングピンチです。が、ジュリーはその辺すごく上手くて、箇所箇所で一番前に出ている楽器に合わせる、という離れ技。これはもう、才能としか。普通の人がいくら努力し頑張ったところで、この境地には辿り着けません。

24曲目「あなたに今夜はワインをふりかけ」

Omoikirikiza

あ~あ、最後の曲だ、と解ってしまうというのも何だか・・・。でも、ラストにふさわしい曲でしょうか。
GRACE姉さんのドラムが、あの「思い切り気障な人生」のアルバムの雰囲気をすごくよく甦らせてるんですよね。姉さんはやはり詩人ですから、「この曲はどういう事を歌ってる」とか、考えてプレイしていると思うんですよ。楽曲へのリスペクトが感じられます。歌心のあるドラマーという事ですね。このタイプのドラマーさんは、なかなかいないんじゃないでしょうか。ジュリーが彼女をドラマーに選んだのも頷けます。

ラストのコーラス回し、「ラ~ラララ~ラ~、ララララ~♪」の部分にさしかかったところで、ジュリーが「皆、歌え、歌え!」と両手で煽ります。嬉しい~。瀬戸口、思い切り大声出して歌いました。

そして、長い長い拍手に応えるジュリーと鉄人バンド。
ジュリー、「またな~!」と言っていつものようにおどけながら去っていきます。う~ん、会場の皆様、セットリスト予習済みの方が多いのでしょうね。「終わった~」って感じで席を立たれています。

しかし、東京ドームから継続して参戦した方は皆思ったでしょうが、本当にアッという間でした。
今のジュリーは、ハッキリ言って怖いものナシです。2時間のライブなんて、飛ばしまくりで駆け抜けられる体力、精神力・・・自信があるのですから、一切手を抜いていませんでした。その意味で、ドームってのは大きかったんだな、と。

MCでひとつ、面白いのがあったんですが、どのタイミングだったか忘れてしまいましたので、ここに書きます。
おそらく2階席、最初のMC時にジュリーが「ここには若い人なんて一人もいない」と言ったのを受けて「そんなことないよ~」と叫んだ女性については先に述べましたが、おそらく、同じ女性の方だと思うんです。
どこかのMCの合間(たぶんかなり後半)で、「ジュリー頑張って~」と、声援を飛ばしました。
するとジュリー、
「60超えたオッサンに、頑張って、は老人虐待やって!(笑) こんなに頑張っている60がおるか?(拍手) 俺と小田和正くらいや!(笑) アイツも、走り回っとるらしい(笑)。なんか、自転車でグルグル走り回ってコケたらしいで(笑)。アイツらしいなぁ、クックックッ・・・」
僕は、最近の小田さんについてはほとんど知りませんので、ドームでフルハウスとかいう話を聞いても正直、「隣の芝生は勝手に萌えてろ、ラ・ベラ・ビ~タ、僕には自慢のジュリーがいる♪」という心境だったわけですが、ジュリーはこのユーモアあふれるMCで、小田さんに向かって「お互いまだまだ若いモンには負けてらんね~よな!」というエールをこめていたように思われました。

お隣りの方に「暴れ回ってすみませんでした」とご挨拶してから帰りました。ホント、よく暴れました。最後尾だからこそできた事です。僕はもしかすると、生涯一番満足できるライブを、早くも体験してしまったのかもしれません。・・・いやいや、まだ上が、待っているのでしょうね。その日に備えてまた精進道に入ります。

隣の方と交わした最後の言葉は、お互いの「気をつけてお帰りになってください」「さようなら」ではありませんでした。先にホールから出られたその方が、数秒後に駆け戻っていらっしゃっての「あそこにシローがいる!」「えっ?」と、いうのが最後の会話だったのです。
瀬戸口はその瞬間決めました。夏までに必ずや、タイガースまでしっかり勉強しておこう、と。

開演前は寒くてホットコーヒーを飲みました。
ライブが終わり会場を出て、今度は冷たいコーラを一気飲みしました。
一服しながら少し考えました。ソングスのインタビューで、ジュリーは「ドームで演りたい曲を数えたら88曲あって(苦笑)・・・さすがにそこまでは・・・」と言っていましたよね。
ドームでは80曲演りましたから、オミットされたのは8曲ということです。
今回の「奇跡元年」、ドームと重複していない曲は
「奇跡」
「時計/夏がいく」
「MENOPAUSE」
「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」」
「生きてる実感」
「希望」
「ジェラシーが濡れてゆく」

「The Vanity Factory」
「ヘイ、デイブ」
この9曲。
この中の8曲までは、ドーム前にリハなど演っていたのではないでしょうか。
「奇跡」か、「ヘイ・デイブ」のどちらか以外。なんとなく推測してしまいました。

あと、「奇跡元年」というコンサート名。
ジュリーは、しばらくはニューアルバムを作らない、という噂があります。
瀬戸口は、それってとても残念な事なのです。今年からは、ちゃんとニューアルバムをリリース同時に購入して、全曲しっかり勉強して、ツアー参加、という決意でおりましたので。
でも、「奇跡元年」。この先のジュリーが、今までの自分の楽曲を、広く世の中に改めて伝授していく年・・・その始まりの年。という意味かもしれません。
アルバムを出して欲しいという気持ちに変わりはありませんが、「奇跡元年」がそういう意味だとすれば、記念の年にジュリーのライブにハマった自分はラッキーなのかもしれません。
確定した話ではないですし、どうなるかは解りませんが・・・。

最後にひとつ、妄想をかましてもよろしいでしょうか?
ジュリーって、基本姿勢、軽く顔を上に上げて、何処を見るでもなく、遠くに視線を漂わせながら歌いますよね。まぁ、ガンガン動いている時は、客席の何処かに狙いをつけてキメてくれますが、大体の楽曲は基本姿勢での歌唱だと思います。
すると、ですよ。
CCレモンホールの場合、ジュリーの視線の先にあるのは、1階の後ろの壁ですわな。これは確実に見えているでしょう。

で、ついでに、最後尾の客1列が、なんとなく見えてもいるでしょう。1段高いですからね。
その1列の中に、一人だけ顔ひとつ分、他のお客より背の高いヤツ。しかも何だかわけもわからず踊りまくり、動きまくっているヤツ。

なんか、今日は元気のいい兄ちゃんが来とるなぁ

ジュリーがそう思って・・・くれてたら最高なんですけど。
それはナイか・・・。

さて、現実に戻りますと、「奇跡元年」最終日は、とっくに終了している頃合です。時刻は午後10時過ぎ。6時から書き始めたから、4時間かかってる!
やっぱりジュリーには勝てないって事ですね。

例によりまして、新たな情報が判明したり、後日アルバムを購入したりした時点で、加筆修正してまいりたいと思います。
長々と失礼いたしました。
記述違いなどございましたら、どうぞ遠慮なくコメントにて叱咤して下さいませ。先輩方の、同志の方々の、おつきあいに感謝しつつ。
ジュリーはライブだ!という事も、新しいファンの方には是非ひとつ。

今後も自分なりのジュリー伝授、頑張って続けてまいります。

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2009年1月23日 (金)

1.11 CCレモン全曲解説レポート記事前夜祭(って、何を大ゲサな・・・)

明日はいよいよ「奇跡元年」最終日です。
参加される皆様、大変羨ましく思います。最終日だけオマケの曲があるかもしれない、とかいう噂もあります。楽しんできてくださいね。
瀬戸口も、明日はちょうどライブ開始の時間に合わせて、幸運にも自分が参加できた1月11日、「奇跡元年」2日目のステージ、セットリスト全演奏曲目・詳細レポートを書くつもりでいます。当日CCレモンホールのライブが終わるのが早いか、僕がアップするのが早いか・・・。理想としては、ほぼ同時くらいを目指したいものです。
さて今日は、楽曲の伝授ではありません。
実はちょっと風邪をひいてしまいまして、会社を休んでます。午後になり熱も37度台まで下がって、こうしてこんな時間にPCと向き合っているという次第。
せっかくですから、2009正月コンサート「奇跡元年」最終日前夜祭という事で、僕が11日のライブ参戦に至るまでの経過など、書いてみたいと思います。それは、何人ものジュリーマニアの先輩の皆様方の御好意が、いくつも重なって実現した、僕にとってはまさに奇跡でもあったのです。
東京ドームが終わってから、年末年始と、まるで魔法にかかったような日々を過ごしてきました。不肖瀬戸口、ドーム以降1ケ月強の期間に購入したジュリーのアルバムは何と14枚。加えてDVDが1枚。すべて、ドームまでは何となく敬遠してしまっていた90年代から21世紀の作品。その素晴らしさに、己のこれまでの不勉強を恥じ、必死に勉強してまいりました。
本当は、じっくり勉強してから、夏のコンサートに満を持して参加するつもりでした。東京ドームの相方、YOKO君ともそういう話をしていました。
でも、アルバム14枚ですよ!で、それが全て衝撃の名盤、ときたら、さすがにおとなしく夏まで待ってはいられません。
しかしそう考えた時にはもう12月下旬、チケットはすでに完売していました。
当ブログに、「なんとか行きたい!」と訴えたところ、Fujiさんという方が”有名サイト「ジュリーがパラダイス」で渋谷のチケットを譲りたい、という書きこみがありますよ”、と親切に教えて下さいました。
「奇跡元年」2日目、CCレモンホール1階29列目、中央よりやや左寄りのチケットでした。
書きこみをしていらっしゃったUさんに、すぐにコンタクトをとりました。が、その時は「少し前にお譲りする方が決まってしまいました。本当にごめんなさい」と、御丁寧に返信を頂き、
あぁ、やっぱりそう都合良くはいかないか・・・
と思い、これはきっと、「もっともっと勉強してから来い!」とジュリーが言ってくれているのだ、と考える事にしました。
その日はちょうど、NHK総合で東京ドームの特集番組が放映された日。
そういえばUさんの返信にも、「今日のNHK楽しみですね」と書かれてありました。
暮れの29日、久しぶりに郷里の鹿児島に帰省し、新年2日まで、ゆっくりと過ごしました。持ち帰ったポータブル用のCD-R5枚の中には、最近購入したアルバムから、ジュリーの楽曲のみ、びっしりと100曲が詰め込まれていました。
帰京して、普通に仕事が始まりました。何となくこれから、徐々に魔法が解けて日常が戻ってくるのかな、などと思い始めていた、それは、1月6日火曜日の夜のことでした。
仕事帰りの電車の中、ふと携帯を覗くと、年末に連絡をとったUさんから、メールが入っていました。
「この間のチケットの連番で行く予定だった友人も、急用で行けなくなってしまいました。購入がまだのようでしたら、いかがですか?」
目を疑いました。そして、慌てました。ひょっとしたら、暮れにコンタクトのあった何人もの方に同じメールを送っていらっしゃるのかもしれません。何故、もっと早くにメールチェックをしなかったんだ・・・そう思いながら、とにかく「行きたい、行きたい!」というような事を書いて、返信しました。
その送信メールはすでに削除してしまいましたが、今考えると、相当に支離滅裂な文章だったのではないか、と思います。そんなアタフタとした僕の気持ちとは裏腹に、その時電車中で聴いていたポータブルからは、「いい風よ吹け」が穏やかに流れていました。
帰宅後YOKO君と電話で、NHK、Bs-Hiで放映された例の東京ドームLIVE番組内容について色々と話したりして、すっかり深夜になって、携帯をチェックすると、Uさんからの返信メールが来ていました。
「連絡が遅くなってすみません。明日にでもチケット送ります」
エキサイトした瀬戸口が再度YOKO君に電話をかけたのは、言う間でもありません。YOKO君は大変なショックを受け悔しがり、この際とことん沈み込むために、寝る前に「LOVE~愛とは不幸を怖れないこと」を聴いて枕を濡らしたそうです。
Uさんはすぐにチケットを送って下さいました。送られてきた封筒にはチケットに加え、「楽しんできてくださいね」と一筆が添えてありました。達筆です。感激して泣くかと思いました。
参加が確定してから、ライブ当日までの期間がこんなに短いというのは初体験で、一気にアドレナリン噴出してきた身体を調教するのが大変でした。しかし後から思えば、CCレモンホールは、そういう思いを一気に解放させる事のできる空間でもありました。明日の最終日に参戦される皆様も、是非パッツンパッツンのまま行って頂きたいな、と思います。
こうして無事参戦した11日のライブは、内容も、席も大満足でした。
ライブが終わり、CCレモンホール外のベンチで、すっかりパンパンになってしまった両足と右腕を休めながら、Uさんにあらためて御礼のメールを送りました。
夜になって頂いた返信が、これまた泣けました。
「連絡頂いたたくさんの人の中から、瀬戸口さんに行ってもらって本当に良かった。男の人がライブを楽しんでるの、ジュリーも嬉しそうだから」
・・・・・・なんという幸せ者でしょうか、僕は!
最終日に参加される、ジュリーマニア男性陣の先輩の皆様。
そういう事です。明日は、女性陣に負けないくらいの声援を、ジュリーに送ってあげてくださいませ。
そして、Uさんは明日のチケットをお持ちだそうです。本当に、11日の分まで思いきり楽しんできて欲しいと思います。
それでは皆様、また明日。どなたか、オマケの曲が何だったのか教えてくださいね。
そのためにも、明日はしつこくアンコールですよ!陰ながら応援しておりますので。

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2009年1月20日 (火)

沢田研二 「あのままだよ」(そして「Long Good-by」へ)

~from「チャコールグレイの肖像」、1976 
and 「ROCK'N'ROLL MARCH」、2008

え~、昨日が名古屋、明日からは(日付変わったので、正確には今日ですが)大阪ですよね。
矢継ぎ早の更新ではございますが、引き続き、自主規制しております。相当我慢してますが、24日夜までは、「奇跡元年」のセットリストについては一切語りません。大阪の皆様、東京最終日のチケットをお持ちの皆様、どうぞ安心しておつき合い下さいませ。

今日はどうしても書きたい事がありまして。
実は、昨年9月放映「Songs」での2夜連続ジュリー特集の映像を、昨夜初めて、気合入れてしっかり観たのでした。
相方のYOKO君が放映直後に録画盤を郵送してくれていたんですが、東京ドームの演奏曲目が少しでも判明してしまうのが怖くて、チラ見程度にしかチェックせず、そのままずっと忘れていたんですね。

で、観終わった感想は当然のごとく、「ドーム前にちゃんと観ときゃ良かった!」となるわけで。
別に、「こんな意外な曲を!」みたいなのは無くて、ヒットシングルと「ロックンロールマーチ」収録曲の演奏・・・良い意味でオーソドックスな内容でしたし、何よりも、「ドームの前にこれだけは伝えておきたい」という重要なメッセージが数多く込められた番組だったのですね。

さて、僕の世代のジュリーファンが総じて抱える高い壁、それは、タイガースを知らない、という事に尽きます。
ライブに行ったり、ブログにコメントを頂いたりする中で、ジュリーマニアの先輩方に色々なお話を伺うにつけ、どうしても追いつけない、羨ましい、というその思いが、日に日に大きくなっているこの頃。
この番組にも、それはありました。一番の衝撃は、インタビューにてジュリー、岸部一徳さん、森本太郎さんが「Long Good-by」について語り合われたシーンでした。
特に1番・2番の作詞を担った岸部さんのお話が・・・。瞳みのるさんとの、タイガース解散時のやりとりについて語られていて。僕は恥ずかしい事に、「Long Good-by」の詞の意味を、全く誤解していました。レクイエムの類かと思っていたのです。何という浅はかな・・・。
そうかぁ、そんな事があったんだなぁ。
森本さんの曲に、そんな思いを込めて岸部さんが詞を載せて、3番の詞はジュリーが書いて・・・。なるほどなぁ。そう思うと、今までとは全然違って聴こえるなぁ、この曲。
ところで、岸部さんはそのインタビュー中で、こうもおっしゃっていました。
「あの件の直後は、ピー(瞳さん)の事を詞に書こう、なんて思えなかったし、できなかった。何十年も経った今だから、彼の言った事が解るような気がして、(Long Good-byという詞に)書き留めたかった」

・・・・・・。
ん?
なんか、じわじわと引っかかる気持ちが、僕の中に沸き起こる。

「Long-Good-by」と似たような視点の、古い楽曲があったような気がする。何だっけ?
何だっけ?・・・と、そのまま寝ました。で、今朝通勤途中に、突然思い出したその曲。
相当に前置きが長くなりましたが、アルバム「チャコール・グレイの肖像」から、大トリ収録「あのままだよ」、伝授!

作詞は岸部さん。


そう、俺はあのままだよ
学校に行かなくなったのは、おまえと歌っていたかったからだよ
おとなしいこの俺がだよ
家を飛び出したのは、おまえと夢を追いかけたかったからだよ

俺の体の中にいる あの時のおまえの夢に
俺はいたのだろうか
俺はいるのだろうか

やっぱり、似てる。偶然かなぁ。僕の解釈が偏っているのかなぁ。
岸部さん自身が、「昔は書けなかった」とおっしゃっているのだから、全然関係ない詞なのかもしれません。でも、”はからずも遠く離れてしまった、昔の大切な仲間への郷愁”というテーマは、この曲には潜在しているような気がします。この詞を書くにあたって、岸部さんの脳裏に瞳さんのことがほんの少しよぎったとしても不思議ではない、と思えてきます。

「チャコールグレイの肖像」というアルバムは、全ての収録曲をジュリーが作曲し、そのため、何か一貫したコンセプトがあるように聴こえます。「勝手にしやがれ」以前の、どこか翳のあるジュリー。作る曲も(良い意味で)暗い曲が多くて。
そんな中でもこの「あのままだよ」は、特に暗い、と言うか重いメロディーです。アレンジにしても、鬼気迫る、と言うのでしょうか。僕は「ジョンの魂」あたりの影響かな、などと勝手に考えていましたが、今、詞の意味を改めて突き詰めてみると、これはメロディーも、演奏も、更には歌も、重くなるのが自然だったのでは・・・。
低音で和音を淡々と突き放すピアノ、不安を煽るようにロール気味に叩かれるスネアドラム。ジュリーの呻くような、それでいてサビでは絶唱となるヴォーカルは凄いの一言です。
そしてエンディング、曲はブツッ、と突然終わります。何か、大切な仲間との、断絶した状況を示唆しているかのようです。

「Long Good-by」では、決して断絶などではなく、「永遠に続く今」という表現で、岸部さんもジュリーも、暖かいメッセージを詞に込めて送っています。この温度差が、「何十年」という月日、「重い隙間」なのではないのか、と(あくまでも僕の我儘な想像の世界ですが)そう思ってしまいます。
ひょっとしたらとんでもない誤解かも知れませんが、今日は帰宅してからずっと、そんな思いで「あのままだよ」を繰り返し聴いていました。
「あのままだよ」、切ない名曲です。
もちろん「Long Good-by」の方も名曲。こちらは、優しい名曲ですね。

今日は、2曲の対比という形で記事を書きましたので、「あのままだよ」収録の超名盤、「チャコールグレイの肖像」についてはまたの機会まで置いておきます。
このアルバムには、僕の「日替わり!ジュリーで一番好きなナンバー」の常連さん、「夜の河を渡る前に」が収録されておりますので、そちらの伝授の際に、語ろうと思います。

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2009年1月17日 (土)

沢田研二「MITSUKO」

~from「TOKIO」、1979

明日は名古屋ですね。
「奇跡元年」セットリストのネタバレ自主規制のため、「24日の東京最終日まで更新を控える!」と先頃宣言しましたが、今や”ジュリーについて語る事が最大の至福”状態の瀬戸口は、そろそろ更新に飢えてまいりました。
東京ドーム参戦の相方・YOKO君に相談したら、「正月コンサートと関係ない曲を伝授すりゃいいじゃん」とのお言葉を頂きました。「そっか~!」って軽いな俺!
というわけで、ポリドール時代のアルバム収録曲でもピックアップして伝授してまいりたい、と。「奇跡元年」演奏曲目については一切触れませんので、セットリストを楽しみにしていらっしゃる名古屋・大阪・そして東京最終のチケットをお持ちの諸先輩方も、安心しておつき合い下さいますよう。

さて、今回瀬戸口が11日のCCレモンに急遽参戦して、一番迷惑を被った、というか地団太を踏み悔しがった男は、前述のYOKO君なのである。彼はどのみち東京公演日はすべて仕事とカチ合っていたので参戦はハナから無理だった。昨年暮れに瀬戸口が「正月のチケットがとれん!」とわめいていた頃は、「夏に二人でアッチッチ」と余裕かましていたYOKO君だったが、色々あって瀬戸口は行ける事になった。これだけで相当悔しかったはずだが、彼にとっての悪夢は、11日以降に待っていた。平日の深夜、0時から午前3時に渡り、瀬戸口からの長電話にて、演奏順に、セットリストすべての楽曲の様子を一部始終解説され自慢される、という試練がYOKO君を襲った。勿論、二人とも翌日は普通に仕事の日であった。
今日は、そんな気の毒なYOKO君の大好きな曲を紹介したいと思う。アルバム「TOKIO」から、最高にシブいラブ・ソング「MITSUKO」、伝授!

YOKO君とジュリーの決定的な出会いは、小学生にまで遡るという。彼の叔母さんが大のジュリーファンで、叔母さんの家に遊びに行くと、いつも部屋でジュリーが流れている、という状況だったらしい。
数年前のポリドール時代のCD再発時、瀬戸口と共に再発アルバムを聴きまくっていた頃、「いくつかの場面」や「チャコール・グレイの肖像」を聴いたYOKO君は、「叔母さんの部屋の記憶が鮮やかに甦る」とさかんに言っていた。きっと、「時の過ぎゆくままに」や「コバルトの季節の中で」が繰り返し流れていたのだろう。
その叔母さんの名前が「ミツコ」さんなのだそうだ。ジュリーの歌と叔母さんの記憶がリンクしているYOKO君は、アルバム「TOKIO」で2曲目「MITSUKO」を聴いた瞬間、ある種トラウマ的な引きずりこまれ方を体験したらしい。瀬戸口がCCレモンに一人で行く事が決まった時、「俺が行かないライブでMITSUKOを演るのだけは勘弁してくれ~」と哀願していた。俺に言われても、ねぇ。ていうかどう考えても、今後も含め、まず演らないじゃん、万が一演る時は、絶対あなたはその場にいるよ、と瀬戸口は何度も諭したのであった。

ジュリーの楽曲で、当時まだブレイク寸前の状態だった糸井重里さんが作詞を担ったものが、僕の知る限りで4曲存在する。有名なのは大ヒットシングルの2曲「TOKIO」と「恋のバッド・チューニング」。残りはアルバムの収録曲で、「G. S. I Love You」のトップを飾る「Hey, Mr. Monkey」、そしてこの「MITSUKO」がそれである。80年代の寵児とも言うべき糸井さんのブレイクに、ジュリーは一役も二役も買ったわけだ。
(1月28日註:すみません。これまたYOKO君大好きな「みんないい娘」(アルバム「BAD TUNING」収録)を忘れてました。申し訳ありません。)
MITSUKO、とローマ字表記なのはちゃんと理由があって、これはいわゆる源氏名というヤツなのである。

♪会えなくなる日が来るより先に
本当の名前を聞けば良かった♪

2番の最後、この2行で明かされるまでは、「MITSUKO」の素性はミステリアスに描かれていて、とてもドラマティックな詞である。詞の才能のある方は皆そうなのだが、ほんの一瞬のワンシーンを採り上げるだけで、言葉や物語が無限に展開していく。「MITSUKO」だって、詞の世界をワンシーンでひとくくりに言うと、「朝起きたら行きずりの女性がいなくなっていた」という、ほんの一瞬を題材にしたものなのだ。
作曲は加瀬邦彦さんだから、名曲は必然。「TOKIO」「恋のバッド・チューニング」もこのコンビである事を考えれば、ほんの限られた数曲だけで、彼等はものすごいレベルの仕事をしている。

アルバム「TOKIO」は、ジュリーの音楽性がロックへと本格的に転換していく、その第一歩として位置づけられる。ここではまだクレジットは無いが、エキゾチックスのメンバーが絡み始めている事もあって、前作「LOVE~愛とは不幸を恐れないこと」とは全く音作りが違ってきている。明らかにこのアルバムでは、ロックバンドのサウンドに転じている。
したがって、「ミュータント」のような、ロックを意識していなければあり得ない楽曲も収録されている。そんな中、それまでのジュリーの音と、ロック或いはブルースがイイ感じで融合されている曲がいくつも聴けるのが、アルバム「TOKIO」の最大の特徴。「MITSUKO」や、「捨てぜりふ」はその最たるものだろう。

ちなみに、アルバム収録の「TOKIO」は、シングルとはヴァージョン違い(「ロンリー・ウルフ」は同じだけどね)。尺が長めだし、ヴォーカルも違います。特に、フェイドアウト間際のジュリーの「トキオ~」という、半分雄叫びのようなヴォーカルは必聴かと。
アルバムをお持ちでない方は、この機に是非どうぞ。

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2009年1月11日 (日)

ジュリーCCレモンの詳細レポートは、1月24日深夜の予定です!

当ブログですが、有り難い事に最近は多くのジュリーファンの方々の目に触れている様子。
ですので、ここ数回は、ジュリーマニアの先輩の皆様に失礼のないように、気をつけて更新しております。
私、本日CCレモン2日目に行ってまいりました。素晴らしかったです。間違いなく今夜夢に見ます。メチャクチャ語りたいです。レポート書きたいです。ですが、名古屋、大阪、そして東京最終のチケットをお持ちの方々で、セットリストを楽しみにしていらっしゃる方にネタバレしないよう、1月24日まで更新は控えます。

私は席も大満足でしたし、縁あって同じルートでチケットを購入し、お隣の席になった女性の方にも大変親切にして頂きました。その方が、何回も並ばれて数枚お買い求めになった新グッズのタオルのうち1枚を、「何かのご縁ですので」と、私に譲って下さったのです!感激しました。この場を借りまして、御礼申し上げます。
その方からは、色々と貴重なお話も伺う事ができました。やはり、私はまだまだ修行途中の身ですね。

では皆様、当方2週間の更新休憩に入ります。24日、またお会いしましょう

↓ これが、お譲り頂いた新グッズのタオルです。幅が細くて、縦に長いんですよね。ただ単に飾るのも何だし、気のきいた使い途がないかと思案し、ハタと思いつきました。キーボードのカバーです。私の部屋は果てしなく汚いので、1週間弾かないでいたりすると、すぐ鍵盤にホコリが溜まっちゃうんですよ。これでもうその心配は無用!

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2009年1月 9日 (金)

沢田研二「美しい予感」

~from「JULIEⅡ」、1971

井上尭之さんが引退するという。
僕は昨夜、YOKO君から電話で聞いて初めて知ったのだが、やはりあちこちのジュリー関連サイトで多くの方々が心配していらっしゃる様子。引退の理由が、肺の難病による体調不良、という事だからだ。
身体の事は本人にしか解らない。考えた末での決断だと思うし、体力を酷使するギタリストとしての引退は仕方ないと思う。ファンとしては体調の回復を願うばかりだ。ただ、せめて曲作りだけでも続けてくれたら・・・と思ってしまう。

僕には、井上さん作曲のジュリーナンバーで、極上に、圧倒的に、日替わりに交代する「ジュリーナンバーで1番好きな曲」の常連さんにもなっている、とてつもなく好きな曲がある。「JULIEⅡ」収録の「美しい予感」が、それである。伝授!

「JULIEⅡ」は、いわゆる、コンセプトアルバムというヤツである。60年代後半から70年代にかけて、イギリスのロックを中心に大流行したLPの作り方で、全体にストーリーがあり、収録曲すべてに共通のコンセプトを持たせたアルバムを指して言う。
父親を知らずに育った少年が、母の面影を引きずりながら放浪の旅に立ち、名もない港町に辿り着いたところから、「JULIEⅡ」の物語は始まる。
小さな店で雇われ仕事を始め、そこで少年は、逞しい海の男達に出会い、成長していく。その中でも抜きん出て男臭い一人の船乗りに特に可愛がられ、少年はその船乗りに自分の中に描いていた理想の父親像を重ねていく。
そして迎えたアルバム5曲目。長い出航へと旅立つその船乗りを港で見送る、若く美しい彼の夫人に、少年は一目惚れしてしまう・・・という、その一目惚れの瞬間を描いた楽曲が、「美しい予感」である。

コンセプトアルバムだから、作詞については全曲山上路夫さんが担当。作曲は名うての方々の豪華な競作となっていて、加瀬さんも大野さんもいるし、すぎやまこういち、筒美京平、かまやつひろし、東海林修・・・と凄まじいメンツが揃い、まさに1曲入魂で作曲している。
そんな中、井上さん入魂の作品は、アルバムのストーリーにおいて、最も瑞々しく、最も清らかな場面の楽曲に割り当てられた。
とにかく、極上に美しいメロディーである。Aメロとサビが同じ和音進行なのに、メロの起伏が全く違う。Bメロ部は、当時のプログレの洗礼をタイムリーで受けた人でないと書けない、鋭い展開を見せてくれる。ラストのサビリフレイン部での転調は、何とハ長調からホ長調まで跳ね上がっている。歌うのがジュリーでなかったら、とても太刀打ちできない音域なのだ。
このアルバムのジュリーの歌唱は、声に厚みが増して安定した80年代のそれとは違った意味で素晴らしく、僕などはまるで歌の神のように思っているが、「美しい予感」はその中でも1、2を争うヴォーカルの出来映えである。よくぞ井上さんがこのメロディーを作ってくれたものだ、と思う。奇跡の組み合わせである。

アルバムのストーリーはこの曲以降、歓びの絶頂を経て、次第になにやら暗雲が垂れ込め、美しくも悲劇的な結末を迎えるのだが、これは実際聴いて頂かないと伝わりにくい。
僕は、一番好きなジュリーのアルバムは、ダントツでこの「JULIEⅡ」である。2番目に好きなアルバム、というのは日替わりなのだが、トップだけは常に変わらない。収録曲で最も有名な「許されない愛」も、シングルとして1曲単独で聴くのと、このアルバムの流れの中で、ストーリーのワンシーンとして聴くのとでは、全く印象が違うのだ。事実僕は、「許されない愛」を普通に知っていたけれど、このアルバムを聴くまでは、決して特別に好きな楽曲ではなかったのである。

井上さんに話を戻すと、彼が作曲を手がけたジュリーナンバーで、例えばアルバム「TOKIO」収録の「DEAR」も相当に好きな楽曲。僕の中で井上さんは、寡作だが素晴らしい作曲家として、不動の地位を占めている。
今回、療養に専念、という結論を出した井上さんの一刻も早い回復を祈りつつ、またいつかジュリーに楽曲提供してくれるのを首を長くして待っていたい、と思う。

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2009年1月 7日 (水)

沢田研二「違いのわかる男」

~from「明日は晴れる」、2003

CCレモン、11日に行ける事になりました!
これもひとえに私の努力・・・ではありません。八百万の神様のおかげ・・・でもありません。このブログに遊びに来てくださったfuji様からコメントにて情報を頂いて、ジュリーマニア御用達有名サイト「ジュリパラ」さんにお邪魔して、「自分の代わりに行ってください」と無念の涙を飲みつつチケット譲渡を呼びかけていらっしゃったえこブー様に連絡をとらせて頂き、その時はタッチの差で別の方にお譲りする事が決まってしまっていたのですが、その後、連番チケットで同行予定だった方も用事で行けなくなってしまったとのことで、えこブー様がわざわざ再度、私に連絡して下さったのです!
これもすべて、ジュリ友の皆様の輪のおかげ!
大変感動しております。
今まで行ったライブって、どれも1ケ月以上前から行く事が決まってて、いろいろと心の準備をしたりとか、セットリストを予想したりとか、そうやって待ちに待って当日、ってパターンだったんですけどね。行きたいのに行けなくてあきらめかけていた、ライブ数日前になって急に「行ける!」となった時のこの心臓の高鳴りは、初めて経験しましたよ。こういうのもイイもんですよ。皆様も是非一度・・・って、そうそうある事ではないと思いますが。

そうしていると、昨年末AMAZONにてネット購入「現在品切れ、入荷次第発送」待ちだった「明日は晴れる」と「クロックマダム&ホットケーキ」が立て続けに到着。こりゃ新年早々、確実にいい風が吹いてます。残り3日、全曲覚えるぞ~!
というわけで、まずは昨日到着したアルバム「明日は晴れる」から、これもまたメチャクチャ気に入ってしまった大名曲「違いのわかる男」、伝授!

ドームのレポート記事に後日追加で書きましたが、不勉強な私は、あのカッコイイ女性ドラマーが、最近のジュリーナンバーで、特に作詞メインライターの一人として大活躍中のGRACEさんだって事、全然知らなかったんですよ。ドーム直後にアルバム「忘却の天才」を購入して大興奮しましたが、「不死鳥の調べ」とか、完全に男性の書いた詞として聴いてましたからね。あのドラム(パワフルであると同時に、楽曲に対する優しさが感じられます。ドームでは「コバルトの季節の中で」が素晴らしかった)だけでもスゴイ女性がいるもんだ、と思っていたのに、それに加えて、こんな男顔負けの作詞家だったとは・・・。
で、今回伝授の「違いのわかる男」、これも彼女の詞なんですね。

♪Rollin' Back わずかな誤差を
さぁ、違いのわかる男!

~遠くへ飛ばせ♪

このイサギよさ、カッコイイんですよ。勿論白井良明さんの作曲とアレンジ、ジュリーのヴォーカルも比類無くカッコイイんですけどね。三位一体ですね。
コード進行は結構凝ってます。白井さんの作曲作品は、この手の、地層を一刀両断してしまうような豪快な転調が多いですね。例を挙げると、「忘却の天才」とか「Espresso Cappuccino」とか「サーモスタットな夏」とか(1月23日註:申し訳ありません、「サーモスタット~」の作曲は朝本浩文さんでした。大変失礼致しました。え~と、白井さんの豪快転調曲を代わりに1曲挙げねば・・・う~ん、あ、「オーガニック・オーガズム」!)。この特殊性は、ギタリストならではのものです。そういった楽曲の場合、どの部分が勝負かと言うと、ド~ンと展開したBメロやサビが、元の調に舞い戻る瞬間。ここが肝要。「違いのわかる男」で言えば「遠くへ飛ばせ~♪」の語尾ですね。この曲は、元気の良いAメロ導入ギターリフがあるのですが、語尾部でキレイにそこへ着地します。背中に電気が走りましたよ。
ただ、この詞、この曲を普通の歌手が歌ったら、ちょっと引いちゃうでしょう。わざとらしくなってしまうと思うんですよね。ここまでカッコ良く歌い切れるのは、ジュリーくらいではなかろうかと。
「夜の河を渡る前に」とか好きな方にお勧めしたいナンバーです。

ここまで念を込めて書いたら、CCレモンはこの曲やってくれるな!たぶん。
ちなみにドームで相方だったYOKO君は、CCレモン行けません。真夜中の長電話で散々私から今回の件での自慢話を聞かされたYOKO君は、ブチキレ状態に陥っております。私が参戦する11日は、「イーグルス聴きながら5杯目の酒を飲んで冬の夜を過ごす」と言ってました。
思い出をつくるために行くのではない、のだよYOKO君。

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2009年1月 5日 (月)

沢田研二「バラード491」

~from「新しい想い出2001」、2001

YOKO君に頼んでいた、12月28日BS-hi放映「東京ドームジュリー祭り」が届いた。感涙モノであった。余計なドキュメント一切無し!のLIVE映像全18曲。まぁ、当日80曲の感動にはどうしても勝てないとは言え、この番組構成には、NHKに素直に拍手を送りたい。

ふと、東京ドームのセットリストについて考えた。全時代からまんべんなくセレクトされていたのだが、それでもジュリーの歴史から言えば、80曲というのはかなり凝縮された数である。1曲も演奏されなかったアルバムって、どのくらいあるのだろう?
まず、ポリドール時代の「女たちよ」「ジュリーソング・カレンダー」がすぐに思いつく。・・・待てよ、名盤「BAD TUNING」からも、やってないなぁ。あと、「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと」も。「どうして朝」とか「アメリカン・バラエティー」とかやってくれたら泣いたけどなぁ。
じゃあ、ドーム以降購入したアルバムだと、何があるだろう?と指折り確認。
あった、「新しい思い出2001」がそうだ。これは大変良いアルバムなんだよなぁ。90年以降だと、「サーモスタットな夏」の次に好きだ、今のところ。

というわけで(って強引な振りだが)、名盤「新しい思い出2001」より一番好きな曲「バラード491」、伝授!

作曲がすぎやまこういち氏、というのがまず泣ける(私は「帰ってきたウルトラマン」主題歌を本気で世紀の大名曲と思っている)。仕事柄(楽譜出版社です)日常的に見かけるお名前でアレなんだけど、皆様御存知の通り時代を辿れば氏は、タイガースの楽曲、仕掛け人なのであった。
このアルバム以降2005年「greenboy」に至るまで、ジュリーのアルバムはキーボードを排除した無骨なギターサウンドで制作されている。「バラード491」は、さすがすぎやま氏、という文字通りのバラードで、メロや転調乱舞の和音展開からすると鍵盤楽器が無いのは寂しいのではないか、と思う方もいるだろう。が、敢えてアコースティックギターすら入れず、この楽曲を重厚なギターサウンドに昇華させた白井良明さんのアレンジは凄い。白井さんの弾くエレキギターは素晴らしい切れ味で、メロの変化に応じて矢継ぎ早に表情を変えて演奏される。
ジュリーの最高音到達時のヴォーカルの抜けも、当然ながら絶品。何より、アルバムを通じてヴォーカルとベースのミックスが大きめなのが嬉しいのだ。

アルバム自体の評価は、前年度の「來タルベキ素敵」や、翌年の「忘却の天才」と比較すると世間的には低いようだ。全9曲という半端に少なめな楽曲数、シンプルなジャケ等、購入を迷っている方にとって、地味な印象を与えてしまうかもしれない。
が、私はこのアルバムを強く推す。
シングル「あの日は雨」(アルバムとはヴァージョン違いらしい)は下山淳さん作曲のアコースティックナンバー。冒頭の「大切な普通」「愛だけが世界基準」でイケイケになり、3曲目は美しいメロ進行を擁した「心の宇宙(ソラ)」。ギンギンのヴォーカルで押す「C」も良い。「ハートの青さなら空にだって負けない」は、タイトルを見た瞬間「うへ~大丈夫か?」と思う人もいるだろうが(すみません私です)心配御無用、「おまえがパラダイス」系の3連符ロッカ・バラード、ジュリー渾身の熱唱だ。ラスト「Good good Day」は懐かしいGS時代を彷彿させるメロディーを、印象的なギターリフでオブラートした短めのナンバー。とにかく全9曲、捨て曲は無し!
この機に皆様も是非。
次に行くコンサートでは、このアルバムから何か1曲聴きたいなぁ。

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