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2009年1月 5日 (月)

沢田研二 「バラード491」

from『新しい想い出2001』、2001

Atarasiiomoide

1. 大切な普通
2. 愛だけが世界基準
3. 心の宇宙(ソラ)
4. あの日は雨
5. 「C」
6. AZAYAKANI
7. ハートの青さなら 空にさえ負けない
8. バラード491
9. Good good day

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YOKO君に頼んでいた、12月28日BS-hi放映「東京ドームジュリー祭り」が届いた。感涙モノであった。余計なドキュメント一切無し!のLIVE映像全18曲。まぁ、当日80曲の感動にはどうしても勝てないとは言え、この番組構成には、NHKに素直に拍手を送りたい。

ふと、東京ドームのセットリストについて考えた。全時代からまんべんなくセレクトされていたのだが、それでもジュリーの歴史から言えば、80曲というのはかなり凝縮された数である。1曲も演奏されなかったアルバムって、どのくらいあるのだろう?
まず、ポリドール時代の「女たちよ」「ジュリーソング・カレンダー」がすぐに思いつく。・・・待てよ、名盤「BAD TUNING」からも、やってないなぁ。あと、「LOVE~愛とは不幸をおそれないこと」も。「どうして朝」とか「アメリカン・バラエティー」とかやってくれたら泣いたけどなぁ。
じゃあ、ドーム以降購入したアルバムだと、何があるだろう?と指折り確認。
あった、「新しい思い出2001」がそうだ。これは大変良いアルバムなんだよなぁ。90年以降だと、「サーモスタットな夏」の次に好きだ、今のところ。

というわけで(って強引な振りだが)、名盤「新しい思い出2001」より一番好きな曲「バラード491」、伝授!

作曲がすぎやまこういち氏、というのがまず泣ける(私は「帰ってきたウルトラマン」主題歌を本気で世紀の大名曲と思っている)。仕事柄(楽譜出版社です)日常的に見かけるお名前でアレなんだけど、皆様御存知の通り時代を辿れば氏は、タイガースの楽曲、仕掛け人なのであった。
このアルバム以降2005年「greenboy」に至るまで、ジュリーのアルバムはキーボードを排除した無骨なギターサウンドで制作されている。「バラード491」は、さすがすぎやま氏、という文字通りのバラードで、メロや転調乱舞の和音展開からすると鍵盤楽器が無いのは寂しいのではないか、と思う方もいるだろう。が、敢えてアコースティックギターすら入れず、この楽曲を重厚なギターサウンドに昇華させた白井良明さんのアレンジは凄い。白井さんの弾くエレキギターは素晴らしい切れ味で、メロの変化に応じて矢継ぎ早に表情を変えて演奏される。
ジュリーの最高音到達時のヴォーカルの抜けも、当然ながら絶品。何より、アルバムを通じてヴォーカルとベースのミックスが大きめなのが嬉しいのだ。

アルバム自体の評価は、前年度の「來タルベキ素敵」や、翌年の「忘却の天才」と比較すると世間的には低いようだ。全9曲という半端に少なめな楽曲数、シンプルなジャケ等、購入を迷っている方にとって、地味な印象を与えてしまうかもしれない。
が、私はこのアルバムを強く推す。
シングル「あの日は雨」(アルバムとはヴァージョン違いらしい)は下山淳さん作曲のアコースティックナンバー。冒頭の「大切な普通」「愛だけが世界基準」でイケイケになり、3曲目は美しいメロ進行を擁した「心の宇宙(ソラ)」。ギンギンのヴォーカルで押す「C」も良い。「ハートの青さなら空にさえ負けない」は、タイトルを見た瞬間「うへ~大丈夫か?」と思う人もいるだろうが(すみません私です)心配御無用、「おまえがパラダイス」系の3連符ロッカ・バラード、ジュリー渾身の熱唱だ。ラスト「Good good Day」は懐かしいGS時代を彷彿させるメロディーを、印象的なギターリフでオブラートした短めのナンバー。とにかく全9曲、捨て曲は無し!
この機に皆様も是非。
次に行くコンサートでは、このアルバムから何か1曲聴きたいなぁ。

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

はじめまして!

「[伝授・特別編]還暦だぞ!人間60年ジュリー祭り ツアー最終日12.3東京ドーム完全レポ(第1部) 」のスレッドでこちらを知り、以来楽しく拝見させていただいてます。

マニアックな選曲に泣けてます。。

マニアックな楽しみ方をもうひとつ追加しますと。
「この曲のタイトルのマニアな読み方を御存じでしょうか?」というのがあります。

・・と書けば気がつかれますよね。
覚さんのセンスにも乾杯ですね。

投稿: かの | 2009年1月 9日 (金) 12時43分

コメントありがとうございます!
ジュリーマニアの先輩方にお言葉頂けるのは本当に嬉しいです!
お褒め頂いて恐縮しております。僕は、ジュリーマニアとしてはまだまだヒヨッコなのです。タイガース時代と90年代以降をほとんど知らずに参戦した東京ドームで、それを思い知らされました。ドーム以降、アルバム10枚、DVD1枚を立て続けに購入、猛勉強の最中です。
そんな奴ですので、恥ずかしい事に、この「バラード491」タイトルの意味も、解らないのです。勿論、「何か意味があるに違いない!」とは聴いた時に思って、ネットで色々調べたのですが、未だ解っていません。これではきっと、楽曲の良さを半分しか理解していないのでしょうね。
かの様、ここまで読んであきれていらっしゃるかもしれませんが、よろしければこの若造に御伝授頂けないでしょうか?

覚和歌子さんは本当に素晴らしい詞を書きますよね。何より、ジュリーのヴォーカルに合った詞を書いてくれます。ジュリーは、女性の作詞家の方々と相性がとても良いと思います。覚さん以外でも、ZUZUに始まり、三浦さん、岡江さん、西尾さん、最近はGRACEさん。これは、女性から見たジュリーが、いかに魅力的であるか、という事の証明ではないでしょうか。
男である僕は、ジュリーを理想のアーティスト、歌い手としか見れていないのかも…勿体無い話ですよね。

それではまた、コンサートで同じ空間を共有できる日を楽しみにしております。
一番早ければ、11日の渋谷ですよ!

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年1月 9日 (金) 20時37分

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