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2008年12月24日 (水)

沢田研二 「時計~夏がいく」

from『Sur←』、1995

Sur_2


1. sur←
2. 緑色の部屋
3. ZAZAZA
4. 恋がしたいな
5. 時計/夏がいく
6. さよならを待たせて
7. あんじょうやりや
8. 君が嫁いだ景色
9. 泥棒
10. 銀の骨

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註:この曲のお題記事は、2022年9月14日に改めて書き直しています(こちら)。

毎回のように書きますが、東京ドームの還暦ツアー最終日の興奮醒めやらず、未聴だったジュリーの90年代以降のアルバムを短期間で鬼のように聴きまくっております。これがまた素晴らしい作品揃いで、アルバム「忘却の天才」収録の「不死鳥の調べ」「忘却の天才」、アルバム「サーモスタットな夏」収録の「PEARL HARBOR LOVE STORY」「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」といった、自分にとって特別に好きな楽曲にも次々に出会っていますが、今回伝授の「時計~夏がいく」、これもまたジュリーナンバーで10本の指に入ってしまおうかという大好きな楽曲となりました。アルバム「ルーシュ」から、伝授!

 

このアルバムから、ジュリー自身がプロデューサーを兼ねる事となり、それは現在まで引き継がれています。
とにかく5曲目「時計~夏がいく」。これに尽きます。びっくりしました。今まで聴いたジュリーのどの楽曲にも分類できません。おそらく沖縄系を意識したものと思われますが、歌っているのがジュリーですから、そんな範疇は凌駕してます。このヴォーカルスタイルは何と表現してよいのか・・・。YOKO君に聴かせたところ、「ロックと演歌を合わせて更に黒っぽくしたような」と言っていましたが、なんとなく解る気もします。このカッコ良さは、真似しようと思ってもできないでしょう。
詞がものすごく良いです。夏の涼しさ、流れる時間の切なさを、様々な情景描写で表現。そして作曲はジュリー自身によるもの。Aメロなどは相当ルーズなブルースロックなのですが、これがカッコ良過ぎ。YOKO君も言っていましたが、メロディーと歌詞のフレーズがピタリと合っており、白井さんのギターを始めとする演奏も素晴らしく、聴き出した瞬間、踊り出さずにはいられない、という大名曲に仕上がっています。

 

この曲はアルバムの中では異色で(と言うより、どのアルバムに収録されていても異色なんでしょうが)、他の楽曲はいつものジュリーに少しサイケデリックな雰囲気を加味した楽曲が多いです。タイトルチューン「ルーシュ」(これも詞が良い)や、井上尭之作曲の「君が嫁いだ景色」、東京ドームで演奏された「さよならを待たせて」「銀の骨」、他にも「恋がしたいな」などの名曲が収録されています。
余談ですが、歌詞カードの写真が全編に渡ってワケ解りません(褒めてます)。これは・・・女性ファンはどう思ったのかなぁ。

 

ところで、短期間で未聴のアルバムを猛勉強した私は、とうとう我慢できなくなり、CCレモン正月コンサートのライブチケットを購入しようとしましたが、全日ソールドアウト!ま、当然と言えば当然なんでしょうが、あまりの悔しさに地団駄踏んでおりますです、ハイ。

 

 

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瀬戸口雅資のジュリー一撃伝授!」カテゴリの記事

コメント

ドームを機に沢山の皆様が又ジュリーに目を耳を向けて下さることに嬉しく感じ 
初めて観る人に楽しんでほしい と 言っていたジュリーの思いどうりになった事に 一ふぁんが 身内のように喜んでいます
35年程 年5~20回程のコンサートを観 沢山のジュリーを観 理屈ではなくジュリーが好き ライブの空気が好き それだけだ とドームで思い知らされました
空席の会館の時も ジュリーには気の毒ですがそれはそれで・・マニアのジュリーでした
今また火が付きそうな 正月公演の完売にも
複雑ながらも うれしく 
歌う曲はたくさんあるから ニューアルバム制作は止めるような発言もありますが・?です
マニアは歌ってほしい曲が山ほどあります
夏のツアーでは チケット争奪戦に負けずに
是非 おこしください
又素敵なブログ 楽しみにしております

 

投稿: YU | 2008年12月24日 (水) 10時34分

コメントどうもありがとうございます!
説得力のあるお話、身に染みます。実は私と、同行者のYOKO君二人ともに、かねてよりジュリーマニアを自負してはおりましたが、お察しの通りコンサートは初体験でした。二人とも、「NON POLICY」までのアルバムはほとんど所持しているのですが、それ以降がまばらで、「ニューアルバムの楽曲が中心」という通常ツアーのコンサートをこれまで敬遠してしまっていたのです。
ドームを機に未聴のアルバムを勉強し、その素晴らしさに驚くとともに、今さらながら「何故もっと積極的に聴こうとしなかったのか」と後悔しきりです。
しかしながら、コメントに書いて下さったように、私達がそういう思いに至った、というこの流れこそがジュリーの狙いだったとしたら、自分はそれを素直に実践しているんだなぁ、とも思います。
先日、CDだけでは飽き足らず、「サーモスタットな夏」DVDを購入し感動しながら観ていましたが、YU様はきっと、あの日比谷の会場の何処かにいらっしゃったのでしょうね。大変羨ましく思います。
今夏のコンサートには必ず行きます。またお会いできますように。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2008年12月24日 (水) 22時46分

瀬戸口さん
初めまして
沢田さんの記事、ありがとう御座います。
取り急ぎ連絡させて下さい。
先日、渋谷のチケットを求めていたように思いました。
今、「ジュリーがパラダイス」さんとサイトのBBSのveryvery julieでえこブーさんという方が、渋谷のチケットをゆずります。と出ていました。
まだ、さがしているようでしたら、至急、のぞいてみて下さいね。
取り急ぎで、失礼致します。

投稿: fuji | 2008年12月27日 (土) 18時03分

ありがとうございます!
たった今、「ジュリーがパラダイス」様のサイトにお邪魔し、お願いのメールをえこブーさんに送信したところです。
もしも先約の方がすでにいらして、今回はチケット入手ができなかったとしても、fuji様はじめ、多くのジュリーマニアの先輩方の、ジュリーへの愛情や優しさに触れた事だけをとっても、とても満たされた思いでおります。コメントを下さる方すべてに、本当に頭が下がります。
fuji様、ご親切にどうもありがとうございました!また近いうちにお会いしましょう。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2008年12月27日 (土) 21時10分

Fuji様、その後の御報告です。
残念ながらチケットは、タッチの差で別の方にお譲りする事が決まってしまっていたようでした。それでも、えこブー様からはすぐにご丁寧な返信を頂きましたし(わざわざ有難うございました)、これもジュリーが「もっと勉強してから来い!」と言ってくれているものと思い、再び精進道に入りたいと思います。
「彼は眠れない」「Beautiful World」「愛まで待てない」「第六感」「クロックマダム~」「明日は晴れる~」「俺たち最高」「生きてたらシアワセ」…まだまだ、聴いていないアルバムがあります。ガンガン勉強しますよ~。
夏にお会いしましょう!

投稿: 瀬戸口雅資 | 2008年12月28日 (日) 00時59分

瀬戸口さん
報告頂いて、恐縮で~す。
>タッチの差で
うわぁ~残念です。

>まだまだ、聴いてない・・・
こんなに前向きに言って下さり、私の気持ちも楽になります。
頼もしいブログで、自分ももっと勉強しなくちゃと思います。
引き続き、宜しくです。

投稿: fuji | 2008年12月28日 (日) 07時07分

fuji様
見ていらっしゃるかどうか解りませんが、この場を借りてお礼を言わせて下さい。
11日のCCレモンに行ける事になったのです。
ご紹介頂いた、えこブー様のチケット、一度は他の方にお譲りする事が決まってしまった後だった、と御報告しましたが、その後、チケット連番で当初えこブー様と一緒に行く予定だったお友達までが用事でどうしても行けなくなってしまった、との事で、わざわざ私に再度連絡して下さったのです。
今週初めの事です。そして今日、えこブー様からチケットが無事送られてきました。
今回の公演参戦はすっかりあきらめていましたから、大変感激し、今はものすごいテンションになっています。
これも、fuji様が親切にコメントに書き込みして下さった結果のことなのです。
感謝してもしきれないくらいです。
本当にありがとうございました。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年1月 8日 (木) 01時49分

もう書き込んでも良い時間ですね。ドームレポをあちこち拝見していて、こちらを発見!大変嬉しく読ませていただきました。         そしてこの「時計ー夏がゆく」、実は私もほんとうに大好きなんです。沖縄音階を使ってみました~という感じでさらりと作られているようで、何年か前の夏に訪れた沖縄の強烈な日差しと日陰の冷やっとした空気が思い起こされ、名曲だと思います。この曲はその後何回かライブで聴いていますから、きっと沢田さんもお好きなのでは・・でもしばらくやってないなあと思ったら、本当にびっくりですね。  
 これは、ここ1ヶ月の「勉強」へのジュリーからのご褒美ですね。昨日私も歓喜の拍手とともに聴いてきましたよ。突然失礼いたしました。

投稿: M・U | 2009年1月11日 (日) 17時07分

コメントありがとうございます!
ただいま帰ってまいりました。すごいテンションになってます!CCレモンのジュリーライブはスゴイ、とは聞いていましたが、本当にスゴイ!最初っから総立ちで、ジュリーも観客の皆様もいきなりトップギアなんですね。
ハイ、お察しの通りでございます。4曲目のこのイントロでゴリラダンス状態になりました。1階の最後尾の席だったので、後ろに気兼ねなく暴れ回りましたよ~。
「奇跡元年」東京の最終日が終わった頃に、今日のCCレモンの詳細レポートもアップしたいと思っておりますので、是非また遊びにきて下さいね。

…両足と右手の筋肉が痛いよ~。
これからCD聴きまくります。

投稿: 瀬戸口雅資 | 2009年1月11日 (日) 18時58分

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