沢田研二「PEARL HARBOR LOVE STORY」
from『サーモスタットな夏』、1997
1. サーモスタットな夏
2. オリーヴ・オイル
3. 言葉にできない僕の気持ち
4. 僕がせめぎあう
5. PEARL HARBOR LOVE STORY
6. 愛は痛い
7. ミネラル・ランチ
8. ダメ
9. 恋なんて呼ばない
10. マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!
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(註:この「PEARL HARBOR LOVE STORY」の記事は、10年後に改めて書き直しています。できればそちらの方をお読み頂ければ有難いのです・・・。)
ジュリーばっかり伝授して申し訳ない。たぶん、当分この状態が続くと思う。
とにかく、東京ドームをキッカケに、今まで購入を見送っていた90年代以降のアルバムを聴き始めたら、これが(今のところ)大名盤ばっかりでな・・・。
今日は、1997年リリース「サーモスタットな夏」から、壮大なストーリー仕立てのバラード大作「PEARL HARBOR LOVE STORY」、伝授!
まず驚いたのは、この曲、ジュリー自身の作詞であるという事。今まで聴いてきたジュリーの膨大な楽曲の中で、詞が好き、と言える曲、5本の指にこの曲は入ってしまった。私などが内容を説明するとチンケになってしまうので、これは実際に聴いてもらうしかない。
アレンジは(アルバムを通して)白井良明さんなのだが、この曲は初期ビリー・ジョエルのバラード大作に見られる手法を踏襲していて、演奏時間の長さを忘れさせてくれる。各楽器の押し引きが絶妙で、特にラストひと回しの叙情的なアレンジに完全に堕ちた。
アルバム全体を通して、ヴォーカルのミックスが少し小さめなのは残念だが、ジュリー入魂のヴォーカル、当然この曲も、それだけで聴く価値がある。
アルバム他の収録曲もかなり良い。藤井尚之作曲の2曲がなかなか渋く、アルバムをギュッと締める役割を果たしている。東京ドームで演奏された「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」も名曲!
白井さんのアレンジには、ビートルズのオマージュがふんだんに散りばめられ、特にジョージ・ハリスンの楽曲あたりからアイデアを展開させているのが、私個人としては非常に好感度大であった。
先日の伝授で紹介したアルバム「忘却の天才」と違い、ギンギンのジュリーとは言えない。ただ、ジュリーの比較的最近のアルバムを「ギンギンではない」という理由で敬遠するのがどれほど勿体無いことであるか、思い知らされた。「サーモスタット~」は、そのうちDVDの方も買っちゃうだろうなぁ・・・。
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