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2008年12月15日 (月)

沢田研二「PEARL HARBOR LOVE STORY」

from『サーモスタットな夏』、1997

Samosutatto

1. サーモスタットな夏
2. オリーヴ・オイル
3. 言葉にできない僕の気持ち
4. 僕がせめぎあう
5. PEARL HARBOR LOVE STORY
6. 愛は痛い
7. ミネラル・ランチ
8. ダメ
9. 恋なんて呼ばない
10. マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!

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(註:この「PEARL HARBOR LOVE STORY」の記事は、10年後に改めて書き直しています。できればそちらの方をお読み頂ければ有難いのです・・・。)


ジュリーばっかり伝授して申し訳ない。たぶん、当分この状態が続くと思う。
とにかく、東京ドームをキッカケに、今まで購入を見送っていた90年代以降のアルバムを聴き始めたら、これが(今のところ)大名盤ばっかりでな・・・。
今日は、1997年リリース「サーモスタットな夏」から、壮大なストーリー仕立てのバラード大作「PEARL HARBOR LOVE STORY」、伝授!

 

まず驚いたのは、この曲、ジュリー自身の作詞であるという事。今まで聴いてきたジュリーの膨大な楽曲の中で、詞が好き、と言える曲、5本の指にこの曲は入ってしまった。私などが内容を説明するとチンケになってしまうので、これは実際に聴いてもらうしかない。
アレンジは(アルバムを通して)白井良明さんなのだが、この曲は初期ビリー・ジョエルのバラード大作に見られる手法を踏襲していて、演奏時間の長さを忘れさせてくれる。各楽器の押し引きが絶妙で、特にラストひと回しの叙情的なアレンジに完全に堕ちた。
アルバム全体を通して、ヴォーカルのミックスが少し小さめなのは残念だが、ジュリー入魂のヴォーカル、当然この曲も、それだけで聴く価値がある。

 

アルバム他の収録曲もかなり良い。藤井尚之作曲の2曲がなかなか渋く、アルバムをギュッと締める役割を果たしている。東京ドームで演奏された「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」も名曲!
白井さんのアレンジには、ビートルズのオマージュがふんだんに散りばめられ、特にジョージ・ハリスンの楽曲あたりからアイデアを展開させているのが、私個人としては非常に好感度大であった。

 

先日の伝授で紹介したアルバム「忘却の天才」と違い、ギンギンのジュリーとは言えない。ただ、ジュリーの比較的最近のアルバムを「ギンギンではない」という理由で敬遠するのがどれほど勿体無いことであるか、思い知らされた。「サーモスタット~」は、そのうちDVDの方も買っちゃうだろうなぁ・・・。

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